JP2011254328A - 検知システムおよびその信号処理方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号抽出部133が受信バッファ部132からの信号を受信した時点の現フレームと前フレームとの時間差を算出する時間差取得部134と、記時間差取得部で取得した時間差とあらかじめ設定された閾値との差分値を求め、時間差が正常であるか異常であるかを判定する時間差判定部138と、演算部の演算結果により撮像対象を検知したか否かの判定を行う撮像対象抽出判定部139と、演算部の演算結果により光源または光源に照射された被写体の検知を判定する判定部142と、時間差判定部および撮像対象抽出判定部の判定結果を受けて時間差が異常で撮像対象抽出判定部で撮像対象を検知している場合、時間差判定部の閾値を時間差判定部が求めた閾値に更新する信号転送エラー判定部140とを含む。
【選択図】図1
Description
この撮像装置は、信号処理部を有し、光源を周波数100Hzまたは120Hz(電源に50Hzまたは60Hzの商用電源を用いた場合、光源はその倍の100Hzまたは120Hzでその明るさが変動する)より高い高周波で変調する。さらに、信号処理部はこの高周波変調信号を検出する検出部を有している。
ただし、この撮像装置はその変調周波数より高いフレームレートを持っている必要がある。
このような規格を採用した撮像装置はフレームレートが遅いため、たとえば特許文献1に示すような防犯システムの撮像装置として使用できない。
この検知システムは、光源の周波数成分の被写体の状態を検知する。
そのとき、光源または光源に照射された被写体の状態検知において演算部での処理が正確に行われず、判定部にて誤った判定を行うおそれがある。
図1は、本発明の実施形態に係る検知システムの構成例を示す図である。
本実施形態に係る検知システム10で使用する撮像装置121は、以下のような仕様の撮像装置を採用している。
本撮像装置121を構成する撮像素子は一例として、単板補色フィルタ、フィールド蓄積型インターライン転送CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ(以後、単にCCDと記述する)を用いる。
また、一例として撮像装置12のテレビジョン方式はNTSC方式、走査方式はインターレースを採用し、走査周波数は水平周波数が15.734KHzで垂直周波数は59.94Hzである。
このような構成の撮像装置121は、光源11によって照明された被写体を撮像し、そのアナログ信号をデジタル信号にAD変換後、USBI/F122によりデジタル信号を信号処理部13に出力する。
なお、ここではCCDイメージセンサを例示しているが、CMOSイメージセンサも適用可能である。
アイソクロナス転送では一定時間あたりの最低データ転送量が保証されており、映像信号においては規定のフレームレートにて画像データの転送が行われる。ただし、転送に失敗した場合にデータの再送は行われない。
第1の演算部135、第2の演算部136、および演算処理部137により演算部が形成される。
さらに、信号処理部13は、フレーム時間差判定部138、撮像対象抽出判定部139、映像信号転送エラー判定部140、記憶部141、および判定部142を含んで構成されている。
受信データバッファ部132は、1フレーム分のデータが格納されデータとして確定されると、輝度信号抽出部133にその格納情報を出力する。
輝度信号抽出部133により抽出される輝度信号は、演算に最適化された信号レベルに調節される。
その信号レベルは、第1の演算部135、第2の演算部136、演算処理部137の出力値においてオーバーフローしない信号レベルである必要がある。そのため、輝度信号抽出部133は、輝度信号レベルを調整する回路を含む。
輝度信号レベルの調整値はいくつかのモードがある場合には、モード切り替えが可能なテーブルをもっていてもかまわない。そのモードはNTSCやPALなどの映像信号規格、撮像装置の周波数モードであってもよい。
フレーム時間差取得部134においては、映像信号においてはフレームレートが規定されているので、通常は一定の値が算出される。
これに対し、撮像部12のUSBI/F122と信号処理部13のUSBI/F131間のデータ転送において何らかの原因により送受信失敗が発生していた場合、受信データバッファ部132にてデータの格納に不具合が生じ、1フレーム分のデータの確定のタイミングがずれるため、この時間差分値は異常な値をとることになる。
フレーム時間差取得部134は、取得した時間差分のデータを輝度信号とともに第1の演算部135および第2の演算部136に出力する。
この第1の演算部135の出力結果Aは、演算処理部137に出力される。
第2の演算部136は、入力された輝度信号の同一領域において、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドにおける輝度信号のレベル差の時間平均を求める。
この第2の演算部136の出力結果Bは、演算処理部137に出力される。
なお、この第1の演算部135と第2の演算部136の動作の詳細については後述する。
演算処理部137は出力結果の検出値としての2乗和の値(A2+B2)を求め、フレーム時間差判定部138および撮像対象抽出判定部139に出力する。
フレーム時間差判定部138は、フレーム時間差取得部134にて算出した時間差分値が閾値を超える場合はフレーム時間差に異常が発生していると判定する。
しかし、現実にはこの時間差は使用する機器やシステムによって異なっており個々の環境に適した閾値の設定が必要となる。
そこで、本実施形態においては、上述のフレーム時間差の判定に加えて以下の撮像対象抽出判定部139の判定を行い、その二つの判定結果を用いて、最適な閾値の設定および映像信号のデータ転送における状態の判定を行う。
撮像対象抽出判定部139は、演算処理部137の演算値が許容範囲内であれば撮像対象を抽出していると判定し、範囲外であれば撮像対象を抽出していないと判定する。
このときデータ転送に異常が発生していた場合、撮像対象の状態検知において、映像信号における規定のフレームレートとは違うタイミングでサンプリングを行うことになるため、演算処理部137にて許容範囲を逸脱する異常な値が算出され、撮像対象を抽出していないと判定される。
フレーム時間差が異常で、撮像対象抽出が正常である場合、映像信号の転送は正常であるため、フレーム時間差判定部138の閾値をフレーム時間差判定部138にて算出された差分値に更新する。
フレーム時間差が正常で、撮像対象抽出が異常である場合、映像信号の転送は正常であり、閾値の更新は行わない。
フレーム時間差が異常で、撮像対象抽出が異常である場合、映像信号の転送に異常があり、閾値の更新は行わない。
映像信号の転送エラーが発生している場合、記憶部141の情報は更新しない。
この結果、判定部142にて光源または光源に照射された被写体の検知を判定する際に記憶部141の情報を基に判定することで、映像信号のデータ転送異常による誤った状態検知を防ぐことができる。
また、転送状態の判定において機器やシステム構成に関わらずに最適な閾値を自動で決定することができる。
はじめに、本実施形態に係る撮像装置12のCCDの構成について説明する。
フォトダイオードPD21は、マトリクス状に配列されている。垂直ライン方向に配列されるフォトダイオードPD21は、列ごとにそれぞれ電荷を転送するための垂直転送CCD22に接続されている。各垂直転送CCD22の端部は、電荷を増幅部に転送する水平転送CCD23にそれぞれ接続されている。また、水平転送CCD23の出力側には増幅器24が接続されている。
まず、光がフォトダイオードPD21に入射し、電荷蓄積時間にフォトダイオードPD21で電荷が蓄積されていく。この間、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断されている。
電荷蓄積時間が終了すると、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間が導通し、蓄積された電荷が垂直転送CCD22に移される。この直後に、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断され、フォトダイオードPD21で次の電荷蓄積が開始する。垂直転送CCD22に移された電荷は、1水平ライン毎に水平転送CCD23に転送され、増幅器24に入力されている。
この1水平ライン毎に、電荷が垂直転送CCD22から水平転送CCD23へ転送されるまでの周波数は、CCD20の水平走査周波数15.734KHzで行われる。垂直転送CCD22のすべての電荷が水平転送CCD23に転送されると、再び垂直転送CCD22とフォトダイオードPD21間が導通し、フォトダイオードPD21の電荷が垂直転送CCD22に移される。フィールド蓄積CCDの場合、光電変換によってフォトダイオードPD21で電荷が蓄積され、この電荷がフォトダイオードPD21から垂直転送CCD22へ転送されるまでの転送周波数は、59.94Hzとなる。
図4から分かるように、CCD20に入射した光エネルギーは、電荷蓄積時間ΔT1の間積分されながら、電荷蓄積周期ΔT=ΔT1+ΔT2=(1/59.94)秒でサンプリングされていることになる。
ここで、本実施例に係るCCD20(図3を参照)からの画素の読み出し方法について説明する。
また、図6は、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDにおける色信号の組み合わせの一例を示す図である。
したがって、図6に示すような奇数フィールドOFD、偶数フィールドEFDで色信号が出力される。
いずれも、2画素周期で同一のYe、Cy、Mg、Gの組み合わせの色パターンが繰り返されている。
つまり言い換えると、色信号は2画素周期以上の周波数に重畳して現れる。よって、この色信号を、2画素周期を遮断周波数とするローパスフィルタに通せば、色信号は失われ、輝度信号のみが得られる。
したがって、輝度情報は2画素周期でサンプリングされることになる。
輝度情報は、奇数フィールドOFDでは、水平ライン(n+1)のC35、C36、C45、C46の組み合わせに、偶数フィールドEFDでは、水平ラインの(n+1)ラインのC45、C46、C55、C56の組み合わせによって読み出しされる。
なお、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDとで1フレームの走査である。つまり、図7(A)に示すように、AとB、CとDで1フレームの走査である。
また、以降の説明において、fは周波数を、tは時刻を、θは位相差をそれぞれ示し、ωは(ω=2πf)を満たす。なお、πは円周率である。
図7(D)に図示する波形W3は、Aのフィールドの輝度信号とCのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差ACとした時の、レベル差ACを求める関数の時間発展分布を示す。
また、図7(E)に図示する波形W4は、Bのフィールドの輝度信号とDのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差BDとした時の、レベル差BDを求める関数の時間発展分布を示す。
なお、波形W3は、波形W1と波形W2から導出され、波形W1と波形W2を足して2で割ったものである。また、波形W4は波形W1と波形W2から導出され、波形W2から波形W1を引いて2で割ったものである。
具体的には、時間平均SACは、C35、C36、C45、C46の組み合わせによるAフィールドとCフィールドとの輝度レベル差ACから算出される。
同様に、時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによるBフィールドとDフィールドとのレベル差BDから算出される。
AフィールドとCフィールドとのレベル差ACの時間平均SACは、波形W1に、図7(D)に示す波形W3を掛けてこの時間平均SACを計算する。
また同様に、BフィールドとDフィールドとのレベル差BDの時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによる画素に照射される光の時間変化を表す波形に、図7(E)に示す波形W4を掛けてこの時間平均SBDを計算する。
波形W3を数式で表す。まず、波形W1、波形W2は以下のようなフーリエ級数で表せる。
したがって、(ω1−(2n−1)ω2=0)である時のみ、定数cosθ1と定数sinθ1が残り、時間平均SACは(8)式のようになる。
図8は、光源11に含まれる周波数成分についての波形W6を示す図である。なお、光源11は、周波数f3で時間τの間、輝度レベルL1で発光している。
したがって、(18)式で表される2乗和SACBDは、次式のようになる。
SAC 2+SBD 2=0.08333L1 2 …(20)
光源として広く使われている白熱電球と蛍光燈は、電源周波数50Hzの地域で100Hz、60Hzの地域で120Hzである。NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数は59.94Hz、パーソナルコンピュータに使用されるモニタのフィールド周波数は、ちらつきがないように60Hz以上である。
f2=59.94/4=14.985Hz …(21)
表2によると、m=30まで、f3が100、120、59.94Hzであり、(n×f3=(2m−1)×f2)が成立するものはない。
すなわち、f3=74.925Hzの時であり、表2に示すように、(5×f2)、(15×f2)、(25×f2)…と(1×f3)、(3×f3)、(5×f3)…が一致する。この時検出される信号レベルは、次式で示される。
撮像部12において、撮像装置121では撮像素子による出力信号がAD変換され(ST1)、このデジタル信号が、USBI/F122のアイソクロナス転送を用いて外部信号処理部13に伝送される。
アイソクロナス転送では一定時間あたりの最低データ転送量が保証されており、映像信号においては規定のフレームレートにて画像データの転送が行われる。ただし、転送に失敗した場合にデータの再送は行われない。
信号処理部13において、USBI/F131で撮像部12にて出力されたデジタル信号が受信され(ST2)、受信データバッファ部132にてその情報が格納される(ST3)。
その中の1フレーム分のデータが格納されデータとして確定されると、輝度信号抽出部113にその情報が出力される(ST4)。
その信号レベルは、第1の演算部135、第2の演算部136、演算処理部137においてオーバーフローしない信号レベルである必要があることから、輝度信号抽出部131にて輝度信号レベルが調節され、フレーム時間差取得部134に出力される。
フレーム時間差取得部134では、輝度信号抽出部133が受信データバッファ部132よりデータを受信した時点の現在のフレームと一つ前のフレームとの時間差分が算出される(ST6)。
映像信号においてはフレームレートが規定されているので、通常は一定の値が算出されるが、撮像部12と信号処理部13のUSBI/F間のデータ転送において何らかの原因により送受信失敗が発生していた場合、受信データバッファ部132にてデータの格納に不具合が生じ、1フレーム分のデータの確定のタイミングがずれる。このため、この時間差分値は異常な値をとる場合がある。
次に、輝度信号が第1の演算部135と第2の演算部136に入力される。
第1の演算部135にて、m番目と(m+2)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差ACの時間平均SACが求められる。また、第2の演算部136にて、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差BDの時間平均SBDが求められる。
これら時間平均SACとSBDは演算処理部137に出力される(ST7)。
次いで、演算処理部137にて時間平均SACとSBDの2乗和SACBDが求められ(ST8)、その結果が、フレーム時間差判定部138および撮像対象抽出判定部139に出力される。
ここでデータ転送の状態の判定を行うにあたって、前述のフレーム時間差を用いることで判定を行うことができる。
しかし、現実にはこの時間差は使用する機器やシステムによって異なっており個々の環境に適した閾値の設定が必要となる。そこで上述のフレーム時間差の判定に加えて以下の撮像対象抽出判定部139での判定が行われ、その二つの判定結果を用いて、最適な閾値の設定および映像信号のデータ転送における状態の判定が行われる。
撮像対象抽出判定部139では、演算処理部137の演算結果より撮像対象を検知したかどうかの判定が行われる(ST10)。
演算処理部137の演算値が許容範囲内であれば撮像対象を抽出していると判定され、範囲外であれば撮像対象を抽出していないと判定される。
このときデータ転送に異常が発生していた場合、撮像対象の状態検知において、映像信号における規定のフレームレートとは違うタイミングでサンプリングを行うことになるため、演算処理部137にて許容範囲を逸脱する異常な値が算出され、撮像対象を抽出していないと判定される。
次に、映像信号転送エラー判定部140において、フレーム時間差判定部138および撮像対象抽出判定部139での判定結果を用いて閾値の設定およびデータ転送の状態の判定が行われる。
判定結果により映像信号の転送が異常で、撮像対象の抽出は正常に行われている場合、フレーム時間差判定部138の閾値がフレーム時間差判定部138で算出した差分値に更新される(ST11)。
また、判定結果により映像信号の転送が正常に行われている場合、記憶部141において記憶されている情報が演算処理部137の演算結果に更新される(ST12)。映像信号の転送エラーが発生している場合、記憶部の情報の更新は行われない。
この結果、判定部にて光源または光源に照射された被写体の検知を判定する際に記憶部141の情報を基に判定することで、映像信号のデータ転送異常による誤った状態検知を防ぐことができる。
また、転送状態の判定において機器やシステム構成に関わらずに最適な閾値を自動で決定することができる。
そして、判定部142において、演算処理部137の演算結果である全体画像の2乗和の値(A2+B2)に基づいて、撮像装置121によって撮像された被写体が、たとえば、静止あるいは動作しているかが判定される(ST13)。
また、光源に依らないため、撮像装置の仕様には依存せず、たとえば一般に入手可能なカメラを本検知システムの撮像装置として使用できる。
あるいは、光源の色を複数設け、信号の波長多重伝送も可能である。
また、光源を適宜点滅させて信号を処理することも可能である。
この場合、図1の検知システム10が一度終了し再び起動されたときに、たとえば不揮発性メモリ等を用いて終了前の閾値を記憶しておき、再起動時にそれを読み出し閾値の設定を行うことで前回作動時の閾値の更新情報を継承することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る検知システムの他の構成例を示す図である。
検知システム10Aの信号処理部13Aにおいて、演算処理部137の後段にフレーム時間差判定部138Aが配置され、その出力に対して並列に第1の処理部143および第2の処理部144が接続されている。
第1の処理部143は、フレーム時間差判定部138Aの出力に対して、撮像対象抽出判定部139、第1の映像信号転送エラー判定部140−1、閾値記憶部145が縦続接続されている。
第2の処理部144は、フレーム時間差判定部138Aの出力に対して、第2の映像信号転送エラー判定部140−2、記憶部141、判定部142が縦続接続されている。
第1の転送エラー判定部140−2は、閾値記憶部145の閾値が与えられる。
モードの設定は任意で行うことができる。
第1の映像信号転送エラー判定部140−1では、図2の閾値設定処理のみを行い、第2の映像信号転送エラー判定部140−2では図2のデータ転送状態の判定処理のみを行う。
この構成によれば、映像信号転送エラー判定において映像信号の状態判定処理と閾値の設定処理とを分け任意の処理時間または処理回数閾値の設定処理を行うことで、信頼性の高い閾値での判定かつシステム負荷の少ない被写体検知を行うことができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
このように、光源11の輝度の変化周期と輝度信号の取得周期を変更することで、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出でき、被写体が複数存在する場合であっても被写体別に検知することができる。
次に、本発明に係る第4の実施形態について説明する。
このように、ノンインターレース走査の撮像装置を用いても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出でき、被写体が複数存在する場合であっても被写体別に検知することができる。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (7)
- 光源と、
上記光源または上記光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置と、撮像素子から取得した信号を送信する第1のインターフェースとを含む撮像部と、
上記撮像部から送信される信号を受信し、受信信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理部と、を有し、
上記信号処理部は、
撮像部から送信される信号を受信する第2のインターフェースと、
上記第2のインターフェースで受信した信号を格納し、データとして確定すると出力する受信バッファ部と、
上記受信バッファ部から出力される信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出部と、
上記信号抽出部が上記受信バッファ部からの信号を受信した時点の現フレームと前フレームとの時間差を算出する時間差取得部と、
上記時間差取得部で取得した時間差とあらかじめ設定された閾値との差分値を求め、当該時間差が正常であるか異常であるかを判定する時間差判定部と、
上記信号抽出部から所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、さらに当該時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求める演算部と、
上記演算部の演算結果により撮像対象を検知したか否かの判定を行う撮像対象抽出判定部と、
上記演算部の演算結果により上記光源または光源に照射された被写体の検知を判定する判定部と、
上記時間差判定部および上記撮像対象抽出判定部の判定結果を受けて、上記時間差が異常で、上記撮像対象抽出判定部で撮像対象を検知している場合、上記時間差判定部の閾値を当該時間差判定部が求めた閾値に更新する信号転送エラー判定部と、を含む
検知システム。 - 上記光源または光源に照射された被写体の検知を判定するための情報として、上記演算部の演算結果を記憶する記憶部を有し、
上記信号転送エラー判定部は、
信号転送が正常に行われている場合、上記記憶部に記憶されている情報を上記演算部の演算結果に更新する
請求項1記載の検知システム。 - 上記信号転送エラー判定部は。
転送エラーが発生している場合、上記記憶部の更新は行わない
請求項2記載の検知システム。 - 上記撮像対象抽出判定部は、
上記演算部の演算値が許容範囲内であれば撮像対象を抽出していると判定し、範囲外であれば撮像対象を抽出していないと判定する
請求項1から3のいずれか一に記載の検知システム。 - 上記演算部の後段に上記フレーム時間差判定部が配置され、当該フレーム時間差判定部の出力に対して並列に第1の処理部および第2の処理部が接続され、
上記第1の処理部は、
上記フレーム時間差判定部の出力に対して、上記撮像対象抽出判定部、第1の信号転送エラー判定部、閾値記憶部が縦続接続され、
上記第2の処理部は、
上記フレーム時間差判定部に出力に対して、第2の信号転送エラー判定部、上記記憶部、上記判定部が縦続接続され、
上記第1の信号転送エラー判定部は、上記閾値記憶部の閾値が与えられ、
閾値設定モード時は、上記第1の処理部で処理を行い、
被写体検知モード時は、上記第2の処理部で処理を行う
請求項1から4のいずれか一に記載の検知システム。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像素子で撮像し、撮像装置から取得した信号を第1のインターフェースにより送信する撮像部から送信される信号を受信し、受信信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理ステップを有し、
上記信号処理ステップは、
撮像ステップで送信される信号を第2のインターフェースで受信する受信ステップと、
上記第2のインターフェースで受信した信号を格納し、データとして確定すると出力する受信バッファステップと、
上記受信バッファステップで出力される信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出ステップと、
上記信号抽出ステップで上記受信バッファステップからの信号を受信した時点の現フレームと前フレームとの時間差を算出する時間差取得ステップと、
上記時間差取得ステップで取得した時間差とあらかじめ設定された閾値との差分値を求め、当該時間差が正常であるか異常であるかを判定する時間差判定ステップと、
所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、さらに当該時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求める演算ステップと、
上記演算ステップの演算結果により撮像対象を検知したか否かの判定を行う撮像対象抽出判定ステップと、
上記演算ステップの演算結果により上記光源または光源に照射された被写体の検知を判定する判定ステップと、
上記時間差判定ステップおよび上記撮像対象抽出判定ステップの判定結果を受けて、上記時間差が異常で、上記撮像対象抽出判定ステップで撮像対象を検知している場合、上記時間差判定ステップの閾値を当該時間差判定部が求めた閾値に更新する信号転送エラー判定ステップと、を含む
検知システムの信号処理方法。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像素子で撮像し、撮像装置から取得した信号を第1のインターフェースにより送信する撮像部から送信される信号を受信し、受信信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理を有し、
上記信号処理は、
撮像ステップで送信される信号を第2のインターフェースで受信する受信処理と、
上記第2のインターフェースで受信した信号を格納し、データとして確定すると出力する受信バッファ処理と、
上記受信バッファ処理で出力される信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出処理と、
上記信号抽出処理で上記受信バッファ処理からの信号を受信した時点の現フレームと前フレームとの時間差を算出する時間差取得処理と、
上記時間差取得処理で取得した時間差とあらかじめ設定された閾値との差分値を求め、当該時間差が正常であるか異常であるかを判定する時間差判定処理と、
所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、さらに当該時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求める演算処理と、
上記演算処理の演算結果により撮像対象を検知したか否かの判定を行う撮像対象抽出判定処理と、
上記演算処理の演算結果により上記光源または光源に照射された被写体の検知を判定する判定処理と、
上記時間差判定処理および上記撮像対象抽出判定処理の判定結果を受けて、上記時間差が異常で、上記撮像対象抽出判定処理で撮像対象を検知している場合、上記時間差判定処理の閾値を当該時間差判定部が求めた閾値に更新する信号転送エラー判定処理と、を含む
検知システムの信号処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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