JP2011254036A - 切削装置 - Google Patents

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JP2011254036A JP2010128538A JP2010128538A JP2011254036A JP 2011254036 A JP2011254036 A JP 2011254036A JP 2010128538 A JP2010128538 A JP 2010128538A JP 2010128538 A JP2010128538 A JP 2010128538A JP 2011254036 A JP2011254036 A JP 2011254036A
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Abstract

【課題】パイプノズルを細径化しても、所望の位置に安定して切削水を供給することができる切削装置を提供すること。
【解決手段】切削水供給ノズル60は、加工高さまで上下方向に延伸する剛性ブラケット61と、剛性ブラケット61の下端に装着され水平方向に延伸し且つその側面に複数の噴射スリット623を有する円筒形状のパイプノズル62と、からなり、剛性ブラケット61の下端には、パイプノズル62の外周面が嵌合される嵌合部611と、噴射スリット623の噴射方向を規定するための嵌合方向を規定してガイドする嵌合方向規定ガイド部612と、を有し、パイプノズル62は、嵌合方向規定ガイド部612に係合される被ガイド部624を有し、被ガイド部624が嵌合方向規定ガイド部612にガイドされて装着されると、噴射スリット623の噴射方向が規定される、ことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を切削するための切削装置に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウェーハ表面に分割予定ラインが格子状に形成され、この分割予定ラインによって区画された複数の領域それぞれにIC,LSIなどのデバイスが形成される。その後、半導体ウェーハは、切削装置の切削ブレードによって分割予定ラインに沿って切削され、個々のデバイスごとに分割される。
一般に、このような半導体ウェーハを分割する切削装置においては、半導体ウェーハの加工部分に向けて切削水を噴射しながら切削が行われる(例えば、特許文献1参照)。この切削装置における切削手段は、スピンドルの前端部に装着された切削ブレードと、この切削ブレードを挟んで両側に配置された切削水供給ノズルと、この切削水供給ノズルを備えたブレードカバーと、を具備している。切削水を噴射しながら切削することで、回転する切削ブレードを冷却するとともに、切削ブレードによるウェーハの切削時に排出される切削屑を除去することができる。
一方、切削装置においては、切削手段を2つ備え、一対のスピンドルが同一直線上に位置するように配置された2軸対向式の切削装置が提供されている(例えば、特許文献2参照)。2軸対向式の切削装置は、2枚の切削ブレードを被加工物に同時に作用させて切削するため、2枚の切削ブレード間隔が短いほど、効率的で生産性がよいといえる。一対のスピンドルの軸方向の移動距離を短くすることができ、また、全ての分割予定ラインを切削し終えるまでの軸方向の往復回数を減らすことができるためである。
特開2000−306878号公報 特開2002−217135号公報
ところで、上述したような2軸対向式の切削装置においては、切削加工の生産性を向上するために、2枚の切削ブレード間隔を短縮することが要請されている。2枚の切削ブレード間隔を短縮するには、ブレードカバーの厚みを薄くすることが有効である。ブレードカバーの厚みを薄くする手段としては、切削ブレードを挟んで両側に配置される切削水供給ノズルを細径化することが挙げられる。
しかしながら、切削水供給ノズルを細径化するほど、切削水供給ノズルの強度は減少する。そのため、切削水を噴射する際の水圧に耐えられずに切削水供給ノズルがぶれてしまい、所望の位置に切削水を噴射することができない事態が発生し得る。また、最悪の場合、切削水供給ノズルが切削ブレードに接触してしまう事態も発生し得る。
また、1本のパイプノズルを曲げて切削水供給ノズルを形成し、ブレードカバーに対しロウ付けや接着などで装着する場合、切削加工中の振動等によりロウ付けや接着が緩み、切削水供給ノズルがブレードカバーから外れて落下し、または傾いて、半導体ウェーハに接触する事態が発生し得る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、パイプノズルを細径化しても、所望の位置に安定して切削水を供給することができる切削装置を提供することを目的とする。
本発明の切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、前記チャックテーブルに保持された前記被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段と、を具備し、前記切削手段が、前記切削ブレードを前端に装着した回転スピンドルを回転自在に支持するスピンドルハウジングと、前記スピンドルハウジングの前端部に前記切削ブレードを挟んで両側に配設され前記切削ブレードに両側から切削水を供給するための切削水供給ノズルを備えたブレードカバーとを具備している、切削装置において、前記切削水供給ノズルは、加工高さまで上下方向に延伸する剛性ブラケットと、前記剛性ブラケットの下端に装着され水平方向に延伸し且つその側面に複数の噴射スリットを有する円筒形状のパイプノズルと、からなり、前記剛性ブラケット及び前記パイプノズルの内部には切削水供給路が形成され、前記切削水供給路は切削水源に連通しており、前記剛性ブラケットの下端には、前記パイプノズルの上方側から前記パイプノズルの半円を超える位置まで前記パイプノズルの外周面が嵌合される嵌合部と、前記パイプノズルの前記噴射スリットの噴射方向を規定するための嵌合方向を規定してガイドする嵌合方向規定ガイド部と、を有し、前記パイプノズルは、前記剛性ブラケットに嵌合される装着端部と自由端部とからなり、前記装着端部には前記剛性ブラケットの前記嵌合方向規定ガイド部に係合される被ガイド部を有し、前記パイプノズルの前記装着端部が前記剛性ブラケットの前記嵌合部に嵌合され、前記パイプノズルの前記被ガイド部が前記剛性ブラケットの前記嵌合方向規定ガイド部にガイドされて装着されると、前記パイプノズルの前記噴射スリットの噴射方向が規定される、ことを特徴とする。
この切削装置によれば、切削水供給ノズルは、加工位置まで剛性ブラケットで延伸し、加工位置水平方向に円環形状のパイプノズルを嵌合する構造となっている。これにより、パイプノズルを細径化しても、パイプノズルは切削水を噴射する際の水圧に耐えられる強度を有し、切削水を噴射する際の水圧によるパイプノズルのぶれを抑えることが可能となる。したがって、パイプノズルを細径化しても、所望の位置に安定して切削水を供給することができる。その結果、パイプノズルの細径化に伴って、剛性ブラケットおよびブレードカバーの厚みを薄くすることが可能となり、2軸対向式の切削装置において、2枚の切削ブレード間隔を短くすることが可能となる。
また、この切削装置によれば、剛性ブラケットの下端に、パイプノズルの噴射スリットの向きを規定するように嵌合方向を規定する嵌合方向規定ガイド部を備えているため、噴射スリットの向きを規定してパイプノズルを装着することができる。したがって、作業者の目分量によってパイプノズルの位置、噴射スリットの向きが決定されることがないため、作業性を向上させることができる。また、常に、適切な噴射位置、噴射角度で、切削ブレードに切削水を噴射することが可能となる。
さらに、この切削装置によれば、剛性ブラケットの下端に、パイプノズルの上方側からパイプノズルの半円を超える位置までパイプノズルの外周面が嵌合される嵌合部を備えているため、パイプノズルはパイプノズルの上方側からパイプノズルの半円を超える位置まで剛性ブラケットに嵌合される構造となっている。したがって、切削加工中の振動等によりロウ付けや接着が緩むことがあっても、パイプノズルが落下することはない。
本発明によれば、パイプノズルを細径化しても、所望の位置に安定して切削水を供給することができる切削装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るブレードユニットが適用される切削装置の斜視図である。 実施の形態に係るブレードユニットの斜視図である。 実施の形態に係るブレードユニットにおける切削水供給ノズルが有するパイプノズルの模式図である。 実施の形態に係るブレードユニットにおける切削水供給ノズルが有するパイプノズルを剛性ブラケットに装着する前の状態を示す模式図(a)およびパイプノズルを剛性ブラケットに装着した後の状態を示す模式図(b)である。 実施の形態に係るブレードユニットにおける切削水供給ノズルが有するパイプノズルを剛性ブラケットに装着した後の状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るブレードユニットが適用される切削装置1の斜視図である。図1に示すように、切削装置1は、切削ブレード41を有する一対のブレードユニット6と半導体ウェーハWを保持した保持テーブル3とを相対移動させて半導体ウェーハ(ワーク)Wを切削するように構成されている。切削装置1は、基台2を有しており、基台2上には保持テーブル3をX軸方向に移動させる保持テーブル移動機構4が設けられている。また、基台2上には、保持テーブル移動機構4を跨ぐように立設した門型の柱部5が設けられ、柱部5には、保持テーブル3の上方において一対のブレードユニット6をY軸方向に移動させるブレードユニット移動機構7が設けられている。
保持テーブル移動機構4は、X軸方向に延びる一対のガイドレール11と、この一対のガイドレール11をスライド可能なX軸テーブル12と、を備えている。X軸テーブル12の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にはボールネジ13が取り付けられている。そして、ボールネジ13の一端には、駆動モータ14が取り付けられている。この駆動モータ14によるボールネジ13の回転駆動によって、X軸テーブル12はX軸方向に移動する。
保持テーブル3は、チャックテーブルを構成するものであり、X軸テーブル12の上面に固定された回転可能なθテーブル16と、θテーブル16の上面に固定されたテーブル支持部17と、を備えている。このテーブル支持部17の上部には、半導体ウェーハWを吸着保持するワーク保持部21が支持されている。ワーク保持部21は、所定の厚みを有する円盤状であり、上面中央部にはポーラスセラミック材により吸着面が形成されている。この吸着面は、負圧により半導体ウェーハWを吸着する面であり、テーブル支持部17の内部の配管を介して吸引源に接続されている。
ワーク保持部21の周囲には、テーブル支持部17の四方から径方向外側に延びる支持アームを介して4つのクランプ部24が設けられている。このクランプ部24により、半導体ウェーハW周囲の環状フレームを挟んで固定する。
ブレードユニット移動機構7は、柱部5の前面に配置され、Y軸方向に延びる一対のガイドレール31と、この一対のガイドレール31をスライド可能な一対のY軸テーブル32と、を備えている。Y軸テーブル32の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にはボールネジ36が取り付けられている。また、ボールネジ36の一端には、駆動モータ38が取り付けられている。この駆動モータ38によるボールネジ36の回転駆動によって、Y軸テーブル32はY軸方向に移動する。
また、ブレードユニット移動機構7は、各Y軸テーブル32の前面に配置され、Z軸方向に延びる一対のガイドレール33と、各ガイドレール33をスライド可能なZ軸テーブル34と、を備えている。各Z軸テーブル34には、ブレードユニット6が取り付けられている。Z軸テーブル34の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にはボールネジ37が取り付けられている。そして、ボールネジ37の一端には、駆動モータ39が取り付けられている。この駆動モータ39によるボールネジ37の回転駆動によって、Z軸テーブル34はZ軸方向に移動する。
(ブレードユニットの構成について)
図2は、本発明の実施の形態に係るブレードユニット6の斜視図である。図2に示すように、ブレードユニット6は、円板状の切削ブレード41と、切削ブレード41が前端に装着された回転スピンドル(図示していない)と、切削ブレード41の外周の略上半部を覆うブレードカバー43と、を有している。回転スピンドルは、スピンドルハウジング(図示していない)に回転可能に支持されており、スピンドルハウジング内に配設される駆動モータに連結されている。切削ブレード41は、固定ナット42によって回転スピンドルに固定されている。このブレードユニット6は、半導体ウェーハWを切削するタイミングで回転スピンドルを高速回転させる。
ブレードカバー43には、切削方向(矢印Aで示す方向)における後方に、一対の切削水供給ノズル60が設けられている。切削水供給ノズル60は、半導体ウェーハWの表面から数mm離れた高さである加工高さまで上下方向に延在(延伸)する剛性ブラケット61と、剛性ブラケット61の下端にパイプノズル62の装着端部621が装着され切削ブレード41による切削加工位置の近傍まで水平方向に延在(延伸)する円筒形状のパイプノズル62と、から構成されている。剛性ブラケット61は下端に行くほど切削ブレード41に近づく、傾斜した形状を有している。パイプノズル62は、側面に複数の噴射スリット623を有しており、その噴射方向が、切削ブレード41下方および半導体ウェーハWの切削部分となるように配置されている。
切削水供給ノズル60を上記のような剛性ブラケット61とパイプノズル62とからなる構成とすることで、1本のパイプノズルを曲げて切削水供給ノズルを形成する従来の構成と比べて、パイプノズル62の長さを短く、かつ、直線形状とすることができる。したがって、従来の切削水供給ノズルの構成では強度が確保できない細径であっても、パイプノズル62に適用し、実用的な強度を得ることが可能となる。また、剛性ブラケット61の短軸方向の厚みは、パイプノズル62の径に対応しているため、パイプノズル62の細径化に伴い、パイプノズル62が装着される剛性ブラケット61の薄型化も可能となる。
剛性ブラケット61およびパイプノズル62の材料としては、例えば、ステンレスやアルミニウム合金を用いることができる。また、剛性ブラケット61は、パイプノズル62より厚い肉厚寸法を有する。
切削水供給ノズル60の上部には、切削水の供給源(切削水源)に接続される一対の連結部53、54が設けられている。一対の連結部53、54は、それぞれ剛性ブラケット61内部の切削水供給路(図2に図示していない、図4参照)を介して、パイプノズル62内部の切削水供給路(図示していない)に接続されている。パイプノズル62は、自由端部622が切削ブレード41の下部を挟むように対向され、半導体ウェーハWの切削部分に向けて、複数の噴射スリット623より切削水を噴射して、切削部分の冷却および洗浄等を行う。
続いて、この切削装置1による切削加工の動作について説明する。
切削装置1が稼働すると、保持テーブル3上に、環状フレームによって支持された半導体ウェーハWが搬入される。次に、半導体ウェーハWを保持した保持テーブル3が、一対のブレードユニット6に対向する加工位置に移動される。そして、一対のブレードユニット6の切削ブレード41が半導体ウェーハWのX軸方向の分割予定ラインに位置合わせされた後、一対のブレードユニット6が下降し、高速回転した切削ブレード41によって半導体ウェーハWが切り込まれる。このとき、パイプノズル62の噴射スリット623から切削部分や切削ブレード41に切削水が噴射される。
切削ブレード41により半導体ウェーハWが切り込まれると、保持テーブル3がX軸方向に切削送りされ、半導体ウェーハWの分割予定ラインに沿って半導体ウェーハWが切削される。1本の分割予定ラインに沿って半導体ウェーハWを切削し終えると、一対のブレードユニット6がY軸方向に1チップ分だけ移動し、切削ブレード41が隣接する分割予定ラインに位置合わせされる。そして、再び保持テーブル3がX軸方向に切削送りされ、当該分割予定ラインに沿って半導体ウェーハWが切削される。この動作が繰り返されて、半導体ウェーハWのX軸方向のすべての分割予定ラインに沿って、半導体ウェーハWが切削される。
保持テーブル3上の半導体ウェーハWについて、X軸方向のすべての分割予定ラインに沿って、半導体ウェーハWが切削されると、θテーブル16が90度回転し、半導体ウェーハWのY軸方向の分割予定ラインに沿った、半導体ウェーハWの切削が開始される。そして、保持テーブル3上の半導体ウェーハWのすべての分割予定ラインに沿って、半導体ウェーハWが切削されると、半導体ウェーハWは保持テーブル3から搬出される。
(パイプノズル62の構造について)
図3は、本発明の実施の形態に係るパイプノズル62の模式図である。図3に示すように、パイプノズル62は、装着端部621に、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612(図4参照)に係合される被ガイド部624を有している。被ガイド部624は、円筒の一部を切り取った、略半円筒形状である。なお、被ガイド部624の範囲(長さ)は、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612に対応するように、適宜設定すればよい。
噴射スリット623は、円筒形状であるパイプノズル62の周囲4分の1程度にわたって形成されている。噴射スリット623を形成する位置は、被ガイド部624の向きを参考に、ブレードカバー6に装着した際に、切削水の噴射方向が、切削ブレード41下方および半導体ウェーハWの切削部分となるように決定すればよい。また、1本のパイプノズル62に対して、少なくとも3本の噴射スリット623が形成されていれば、効率良く切削部分の冷却および洗浄等を行うことができる。
(剛性ブラケット61へのパイプノズル62の装着について)
図4(a)は、パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着する前の状態を示す模式図であり、図4(b)は、パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着した後の状態を示す模式図である。
図4(a)に示すように、剛性ブラケット61の下端(同図に示す紙面手前側の端部)には、パイプノズル62の外周面が嵌合される嵌合部611および嵌合方向規定ガイド部612が形成されている。嵌合方向規定ガイド部612は、嵌合部611よりもパイプノズル62の装着方向(矢印Bで示す方向)側に配置されている。嵌合方向規定ガイド部612は、剛性ブラケット61の下端において略半円柱形状に突出する突出部で構成されている。また、剛性ブラケット61の内部には、パイプノズル62に切削水を供給するための切削水供給路613が形成されている。
パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着するには、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612と、パイプノズル62の被ガイド部624が嵌合するように向きを合わせ、矢印Bで示す方向にパイプノズル62の装着端部621を、剛性ブラケット61の嵌合部611に挿入すればよい。
なお、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612と、パイプノズル62の被ガイド部624が嵌合しないような向きでパイプノズル62を挿入した場合は、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612にパイプノズル62の被ガイド部624が引っ掛かり、パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着することができない。したがって、パイプノズル62の位置や噴射スリット623の向きが不適切となる場合はない。
図4(b)に示すように、パイプノズル62が剛性ブラケット61に装着されると、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612の外面と、パイプノズル62の被ガイド部624の内面とが隙間なく重なり、剛性ブラケット61の嵌合部611によって、パイプノズル62は固定される。そして、剛性ブラケット61内部の切削水供給路613と、パイプノズル62内部の切削水供給路(図示していない)が連結され、パイプノズル62に切削水が供給される状態となる。
また、パイプノズル62の被ガイド部624が、剛性ブラケット61の嵌合方向規定ガイド部612にガイドされて装着されると、パイプノズル62の噴射スリット623の噴射向きが規定される。図4(b)においては、切削ブレード41に向かって切削水が噴射されるよう、噴射スリット623の噴射向きが規定されている。
パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着した後は、溶接(例えば、ロウ付け)や接着などでパイプノズル62と剛性ブラケット61とを一体化する。この場合、例えば、パイプノズル62は、剛性ブラケット61とのすべての境界部で溶接される。このように、剛性ブラケット61とのすべての境界部を溶接することで、パイプノズル62を強固に固定することができる。
ここで、剛性ブラケット61の嵌合部611とパイプノズル62との関係について説明する。図5は、パイプノズル62を剛性ブラケット61に装着した後の状態を、パイプノズル62の自由端部622側から表した模式図である。嵌合部611は、図5に示すように、パイプノズル62の上方側から、パイプノズル62の半円を超える位置までパイプノズル62の外周面が嵌合されるような幅を有している。
図5において、Lは、パイプノズル62の内周における直径の長さを示している。L1は、剛性ブラケット61の嵌合部611に嵌合する部分の、パイプノズル62の内周における弦の長さを示している。L2は、パイプノズル62の上方側から、剛性ブラケット61の嵌合部611に嵌合する位置までの距離を示している。
L2は、常にL2>L/2の関係を満たすように設定される。すると、L1は、常にL1<Lの関係を満たす。したがって、このような幅に設定された嵌合部611をパイプノズル62の直径部分が通過することはできず、嵌合部611よりパイプノズル62が抜け落ちることはない。
以上説明したように、実施の形態に係る切削装置1によれば、加工位置まで剛性ブラケット61を伸ばし、加工位置水平方向にパイプノズル62を嵌合する構造の切削水供給ノズル60を適用したので、パイプノズル62を細径化しても、その強度を保つことができる。そのため、切削水を噴射する際の水圧に耐えられずにパイプノズル62がぶれてしまい、所望の位置に切削水を噴射することができないという事態が発生せず、所望の位置に安定して切削水を供給することができる。
また、パイプノズル62の細径化に伴って、パイプノズル62が装着される剛性ブラケット61の薄型化も実現できるため、切削水供給ノズル60全体を薄くすることが可能となる。したがって、切削水供給ノズル60が装着されるブレードカバー6の厚みを薄くすることが可能となる。その結果、2軸対向式の切削装置において、2枚の切削ブレード間隔を短縮することができ、切削効率および生産性を向上させることができる。
なお、実施の形態に係る切削装置1によれば、剛性ブラケット61は、パイプノズル62の噴射スリット623の向きを規定するように嵌合方向を規定する嵌合方向規定ガイド部612を備えているため、パイプノズル62が円筒形状であっても、噴射スリット623の向きを規定して装着することができる。したがって、常に、適切な噴射位置、噴射角度で、安定して切削ブレード41に切削水を供給することができる。
さらに、実施の形態に係る切削装置1によれば、剛性ブラケット61の下端に、パイプノズル62の上方側からパイプノズル62の半円を超える位置までパイプノズル62の外周面が嵌合される嵌合部611を備えているため、パイプノズル62はパイプノズル62の上方側からパイプノズル62の半円を超える位置まで剛性ブラケット61に嵌合される構造となっている。したがって、切削加工中の振動等によりロウ付けや接着が緩むことがあっても、パイプノズル62が剛性ブラケット61から外れて落下し、または傾いて、半導体ウェーハWに接触する事態は起こりえず、切削効率および生産性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、パイプノズル62に略半円筒形状の被ガイド部624を設ける一方、剛性ブラケット61に略半円柱形状の嵌合方向規定ガイド部612を設ける場合について説明している。しかしながら、これら被ガイド部624,嵌合方向規定ガイド部612の構成は、上記構成に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。パイプノズル62に形成される噴射スリット623を所望の噴射方向に規定できる組み合わせであれば、任意の構成を採用することができる。
以上説明したように、本発明は、パイプノズルを細径化しても、所望の位置に安定して切削水を供給することができるという効果を有し、特に、分割予定ラインによって区画された複数の領域それぞれにデバイスが形成された半導体ウェーハを、個々のデバイスごとに分割加工する際に有用である。
1 切削装置
3 保持テーブル
4 保持テーブル移動機構
6 ブレードユニット
7 ブレードユニット移動機構
41 切削ブレード
42 固定ナット
43 ブレードカバー
45 周辺噴射ノズル
46 前方ノズル支持ブロック
53,54 連結部
60 切削水供給ノズル
61 剛性ブラケット
611 嵌合部
612 嵌合方向規定ガイド部
613 切削水供給路
62 パイプノズル
621 装着端部
622 自由端部
623 噴射スリット
624 被ガイド部

Claims (1)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、前記チャックテーブルに保持された前記被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段と、を具備し、
    前記切削手段が、前記切削ブレードを前端に装着した回転スピンドルを回転自在に支持するスピンドルハウジングと、前記スピンドルハウジングの前端部に前記切削ブレードを挟んで両側に配設され前記切削ブレードに両側から切削水を供給するための切削水供給ノズルを備えたブレードカバーとを具備している、切削装置において、
    前記切削水供給ノズルは、加工高さまで上下方向に延伸する剛性ブラケットと、前記剛性ブラケットの下端に装着され水平方向に延伸し且つその側面に複数の噴射スリットを有する円筒形状のパイプノズルと、からなり、
    前記剛性ブラケット及び前記パイプノズルの内部には切削水供給路が形成され、前記切削水供給路は切削水源に連通しており、
    前記剛性ブラケットの下端には、前記パイプノズルの上方側から前記パイプノズルの半円を超える位置まで前記パイプノズルの外周面が嵌合される嵌合部と、前記パイプノズルの前記噴射スリットの噴射方向を規定するための嵌合方向を規定してガイドする嵌合方向規定ガイド部と、を有し、
    前記パイプノズルは、前記剛性ブラケットに嵌合される装着端部と自由端部とからなり、前記装着端部には前記剛性ブラケットの前記嵌合方向規定ガイド部に係合される被ガイド部を有し、
    前記パイプノズルの前記装着端部が前記剛性ブラケットの前記嵌合部に嵌合され、前記パイプノズルの前記被ガイド部が前記剛性ブラケットの前記嵌合方向規定ガイド部にガイドされて装着されると、前記パイプノズルの前記噴射スリットの噴射方向が規定される、ことを特徴とする切削装置。
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