JP2011253464A - 医療業務支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】医療業務支援装置100において、統計データ記憶部114は、複数回の検査を受け、異変が認められた複数の被検者の検査データをもとに、異変の種類ごとに、検査間隔と、異変部位の状態を示すパラメータとの相関について統計処理した統計データを記憶する。抽出部116は、統計データ記憶部114に格納された統計データから、ユーザから指定された一の検査データと指定された条件において合致する統計データを抽出する。提示情報生成部130は、抽出部116が抽出した統計データにもとづいて、検査間隔と異変部位の状態を示すパラメータとの相関と、ユーザから指定された一の検査データとを用いて、ユーザに提示する情報を生成する。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、内視鏡装置で撮像された患者の内視鏡画像を患者情報に関連づけて記録することで、内視鏡画像および再検査予約を管理するファイリング装置が開示されている。
また、特許文献2には、入力された患者の個人情報、治療情報、治療経過情報、医療情報をデータベースとして記憶し、分類および統計処理を行う医療情報支援方法が開示されている。
例えば、特許文献3には、病巣組織の自己増殖速度、組織間の転移頻度統計、臓器間の転移頻度統計に関するデータベースと、病変の組織の容量率から、任意の将来の時点の各内部組織ごとの病変組織の容量率を予測計算する病状予測システムが開示されている。
そこで、検査間隔が短すぎず、長すぎず、最適な間隔で実施されることが求められている。
図1は、本発明の実施の形態にかかる医療業務支援装置100を含む医療業務支援システム10の構成を示すブロック図である。
医療業務支援システム10は、医療業務支援装置100、被検者情報記憶部210、検査データ記憶部220、操作部230および表示装置240を備える。
操作部230および表示装置240は、ユーザが使用するユーザ端末の一部として構成されてもよい。図1においては、一の操作部230および表示装置240が図示されているが、操作部230および表示装置240は複数備えられてもよい。また、表示装置240に代えてプリンタやスピーカ等、他の出力手段が備えられてもよい。
これらの構成要素は、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、インターネットなどのネットワークにより通信可能に接続される。
指示受付部110は、ユーザが操作部230から入力した指示を受け付ける。
例えば指示受付部110は、ユーザが操作部230から、蓄積された検査データを統計処理するよう指示する統計処理指示を入力すると、その統計処理指示を受け付け、統計処理部112に通知する。
ここで、「異変が認められた」とは、例えば、検査において腫瘍や、がんが発見された場合など、経過観察または処置が必要な程度に、何らかの異常が認められたことをいう。
サンプルデータは、例えば、「検査間隔」と「異変部位の状態を示すパラメータ」とを含む。
例えば、検査間隔は、異変の発見されなかった検査のうち直近の検査と、サンプルとして用いる検査との間の期間として定義される。あるいは、検査間隔は、初めて異変が発見された検査と、サンプルとして用いる検査との間の期間として定義されてもよい。
統計処理部112が取得した一の被検者に関する検査データ310は、検査ID、検査日、腫瘍の大きさ、診断結果の項目を含む。ここでは、進行度指標として用いるリスク点数を導出するための検査データ項目として、腫瘍の大きさを用いた例を示している。
統計処理部112は、検査データ310に記録される各検査日にもとづいて、検査間隔を算出する。
図2においては、異常なしと診断された検査日のうち異変が発見されるひとつ前の検査を基準として、検査間隔を算出した例を示している。すなわち図2の例においては、検査ID”ABC01”の検査日2009年2月10日を基準日として、この日から各検査日までの経過日数を検査間隔として示している。
このように、検査値とリスク点数とが比例するようにリスク点数を定めることにより、リスク点数を直感的にイメージしやすい値とすることができる。また、簡単に各進行度指標のスケールを揃えることができる。各進行度指標のスケールを揃えることで、例えば統計処理したデータをユーザに提示する際に、複数種類のリスク点数を一のグラフにプロットする等、見やすい形で提示することができる。
例えば、各検査日が、基準日と悪性腫瘍と診断された検査日との間のどこに位置するかによって、リスク点数と検査間隔とが比例関係となるようにリスク点数を定めてもよい。
この例においては、進行度指標の期間依存性が一律に比例関係となる。
図3に示す推定曲線において、統計処理部112が決定した変化ポイントに○印が付されている。変化ポイントは、例えば、推定曲線の傾きが大きく変化する点、傾きが急になる点、リスク点数が閾値以上になる点として定義される。
推定曲線の傾きが急になる点を変化ポイントとする場合、推定曲線の傾き、すなわち、推定曲線を示す関数の1回微分が設定された閾値以上になる点として定める。
次回検査時期決定支援は、調査の対象となる特定の被検者(以下、「調査対象者」ともいう)のケースと類似する過去のケースの統計データの提示と、調査対象者について次回の検査推奨時期の提示いずれか一であってもよく、これらの両方を含んでもよい。
指示受付部110は、入力された被検者IDや検査IDを受け付け、抽出部116に通知する。抽出部116は、被検者情報記憶部210および検査データ記憶部220から、被検者IDで指定された被検者の直近の検査データまたは検査IDで指定された検査データを抽出する。抽出部116はまた、被検者IDで指定された被検者、または検査IDで指定された検査データから読み取った被検者の被検者情報も抽出する。
抽出部116はまた、条件保持部120から検査推奨時期を算出する際に用いる算出条件などを取得する。
これらがユーザによって指定される場合、指示受付部110は、ユーザが操作部230から入力したキー指標やキー項目、算出条件を指定する指示を受け付けると、条件登録部118に送信し、条件登録部118は、受信したキー指標やキー項目、算出条件を条件保持部120に格納する。
例えば、キー指標が「腫瘍の大きさ」であり、キー項目が、疑われる疾病の種類と性別であり、調査対象者のキー項目に該当するデータがそれぞれ「大腸がん」、「男」であると仮定する。このとき、抽出部116は、過去の検査のうち、カテゴリ「大腸がん」、「男」に分類された検査データを元に生成された統計データを参照し、その統計データのうち、進行度指標「腫瘍の大きさ」に関して導出された推定曲線の式や変化ポイント等の統計データを取得する。そして、取得した統計データを提示情報生成部130に送信する。
提示情報生成部130は、描画部132、検査間隔算出部134、および、出力部136を含む。
描画部132は、抽出部116から受信した統計データをもとに、過去の検査データにおける検査間隔と進行度指標との相関や、調査対象者の直近の検査データを、ユーザに提示するための画面や印刷用フォーマットを生成する。そして、出力部136は、提示情報生成部130が生成した提示情報を例えば表示装置240に表示させることにより出力する。
図4においては、過去の検査データの統計から求めた複数の進行度指標と検査間隔との相関が示されている。具体的には、腫瘍の大きさ、数、到達深度の3つの進行度指標をそれぞれリスク点数で表し、横軸を検査間隔、縦軸をリスク点数にとったグラフ上に、それぞれの進行度指標の推定曲線を表示している。また、各進行度指標の推定曲線上には、それぞれ変化ポイントを示している。そして、調査対象者の直近の検査結果における進行度指標を、縦軸であるリスク点数のスケールをグラフと揃えて提示している。
これにより、医師による妥当かつ効率的な次回検査時期や治療方針に関する意思決定を支援することができる。
この例においては、がん等の疾病として判断される可能性のある境界を示すしきい値が境界線402として示されており、境界線と推定曲線との交点を次回検査推奨時期406として示している。標準検査間隔は、調査対象者のキー指標の値に該当する時期404から、次回検査推奨時期406までの期間であり、直近の検査日に標準検査間隔を加えた年月日が、次回推奨検査日欄410に表示されている。
これにより、医師などのユーザは、そのケースについて参考とすべきと考える進行度指標を、自らの経験により選択し、単独で見やすい状態で表示させることができるとともに、念のため、他の進行度指標を確認する作業も容易に行うことができる。
この場合、出力部136は、複数の進行度指標を用いて求めた一の進行度指標のグラフおよび標準検査間隔を画面に反映させて提示情報をする。
重み付け処理の条件は、あらかじめ指定され、あるいはユーザによって指定されて条件保持部120に格納されている。
ユーザによって指定される場合、指示受付部110は、ユーザが操作部230から入力した重み付け処理条件を指定する指示を受け付けると、条件登録部118に送信し、条件登録部118は、受信した重み付け処理条件を条件保持部120に格納する。
図6は、図1の医療業務支援装置100が統計データを生成する処理を説明するフローチャートである。
指示受付部110は、ユーザが操作部230から入力した検査時期決定支援指示を受け付けると(S30)、抽出部116に通知する。抽出部116は、被検者情報記憶部210および検査データ記憶部220から、調査対象として指定された被検者の直近の検査データや被検者情報を抽出する(S32)。
まず、医師や検査データ処理担当者等のユーザは、医療業務支援装置100に、蓄積された検査データの統計処理を指示する。医療業務支援装置100は、図6の手続きを経て、検査データを統計処理する。この結果、過去の検査データが分類され、分類された各カテゴリについて、異変の平均的な進行経過を示す推定曲線や変化点などが算出される。
Claims (4)
- 複数回の検査を受け、異変が認められた複数の被検者の検査データをもとに、異変の種類ごとに、検査間隔と、異変部位の状態を示すパラメータとの相関について統計処理した統計データを記憶する統計データ記憶部と、
前記統計データ記憶部に格納された統計データから、ユーザから指定された一の検査データと指定された条件において合致する統計データを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した統計データにもとづいて、検査間隔と異変部位の状態を示すパラメータとの相関と、ユーザから指定された一の検査データとを用いて、ユーザに提示する情報を生成する提示情報生成部とを備えることを特徴とする医療業務支援装置。 - 前記提示情報生成部は、
前記抽出部が抽出した統計データと、ユーザから指定された一の検査データとにもとづいて、推奨される次回までの検査間隔である標準検査間隔を算出する検査間隔算出部と、
前記検査間隔算出部が算出した標準検査間隔を反映させて提示情報を出力する出力部とを有することを特徴とする請求項1に記載の医療業務支援装置。 - 前記統計データ記憶部が記憶する統計データは、検査間隔と、異変の状態を示す複数のパラメータとの相関について統計処理した統計データであり、
前記検査間隔算出部は、複数のパラメータのそれぞれについて標準検査間隔を算出し、
前記出力部は、前記検査間隔算出部が算出した標準検査間隔のうち、最小の標準検査間隔を反映させて提示情報を出力することを特徴とする請求項2に記載の医療業務支援装置。 - 複数の被検者の属性情報を格納する被検者情報記憶部と、
複数の被検者の検査データを格納する検査データ記憶部と、
前記被検者情報記憶部と前記検査データ記憶部とから読み出したデータをもとに、異変の種類ごとに、検査間隔と、異変部位の状態を示すパラメータとの相関について統計処理する統計処理部をさらに備え、
前記統計データ記憶部は、前記統計処理部の処理した統計データを格納することを特徴とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の医療業務支援装置。
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