JP2011253081A - 電子機器 - Google Patents

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浩一 白田
Minoru Wakabayashi
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Abstract

【課題】ユーザの意図に反して蓋体が開くことのない電子機器を、簡易な構成で実現する。
【解決手段】本発明に係る電子機器においては、機器本体1の表面103に、格納室14の開口を塞ぐための蓋体3が連結機構4によって開閉可能に連結されており、蓋体3の開閉は、蓋体3が閉じ位置から機器本体1の表面103に沿ってスライドして中間位置に達するスライド行程と、蓋体3が中間位置から回動して開き位置に達する回動行程とによって実行される。機器本体1と蓋体3には、蓋体3を閉じ位置にて機器本体1に係合させる係合機構5が設けられ、前記スライド行程の実行により機器本体1と蓋体3との係合が解除される。ここで、機器本体1と蓋体3には更に、前記スライド行程の少なくとも初期段階では蓋体3を中間位置とは逆側へ向けて付勢する一方、前記スライド行程の少なくとも最終段階では蓋体3を開き位置へ向けて付勢する付勢手段6が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、電池等の物品が格納される格納室の開口を塞ぐための蓋体を具えた電子機器に関する。
この種の電子機器として、例えば電池を具えたデジタルカメラにおいては、機器本体の表面に、電池を格納するための格納室が開設されると共に、該格納室の開口を塞ぐための蓋体が連結機構によって開閉可能に連結されている(例えば、特許文献1参照)。そして、従来のデジタルカメラには、蓋体の開閉が、蓋体が閉じ位置から機器本体の表面に沿って所定の距離だけスライドして中間位置に達するスライド行程と、蓋体が中間位置から回動して開き位置に達する回動行程とによって実行されるものが多く存在している。
特開2002−280760号公報
蓋体の開閉が上記スライド行程と回動行程とによって実行される従来のデジタルカメラにおいては、機器本体と蓋体に、スライド行程を実行するためのスライド機構が設けられていた。更に、機器本体と蓋体には、ユーザの意図に反して蓋体が開くことを防止するべく、蓋体を閉じ位置にて機器本体に係合させる係合機構と、蓋体を閉じ位置でロックして機器本体と蓋体との係合を維持するロック機構とが設けられていた。
しかしながら、上述した各種機構は、複数の部品により構成されているが故にサイズが大きく、又、該部品の組み立て構造が複雑であった。このため、デジタルカメラのサイズの小型化が妨げられていた。
そこで本発明の目的は、ユーザの意図に反して蓋体が開くことのない電子機器を、簡易な構成で実現することである。
本発明に係る電子機器は、機器本体を具え、該機器本体の表面には、物品を格納するための格納室が開設されると共に、該格納室の開口を塞ぐための蓋体が連結機構によって開閉可能に連結されており、前記蓋体の開閉は、蓋体が閉じ位置から機器本体の表面に沿ってスライドして中間位置に達するスライド行程と、蓋体が中間位置から回動して開き位置に達する回動行程とによって実行され、前記機器本体と蓋体には、蓋体を閉じ位置にて機器本体に係合させる係合機構が設けられ、前記スライド行程の実行により機器本体と蓋体との係合が解除される。ここで、前記機器本体と蓋体には更に、前記スライド行程の少なくとも初期段階では蓋体を中間位置とは逆側へ向けて付勢する一方、前記スライド行程の少なくとも最終段階では蓋体を開き位置へ向けて付勢する付勢手段が設けられている。
上記電子機器においては、蓋体が閉じ位置(スライド行程の初期段階に対応する位置)に設定されているときには、付勢手段の付勢力により蓋体は中間位置とは逆側へ向けて付勢され、その結果、ユーザの意図に反して蓋体が中間位置へ向けてスライドすること、即ちユーザの意図に反して機器本体と蓋体との係合が解除されることが、防止されることになる。よって、上記電子機器によれば、ユーザの意図に反して蓋体が開くことのない構成が、係合機構と付勢手段とによって簡易に実現されている。
一方、ユーザは、付勢手段の付勢力に抗して、蓋体を閉じ位置から中間位置へ向けてスライドさせることが出来る(スライド行程)。そして、スライド行程では機器本体と蓋体との係合が解除され、且つ、スライド行程の少なくとも最終段階では、付勢手段の付勢力により蓋体は開き位置へ向けて付勢されることになる。従って、蓋体は、中間位置から開き位置へ向けて僅かにずれた位置まで移動し、その結果、ユーザにとって蓋体を開くことが容易となる。或いは、ユーザが蓋体に対して外力を付与しなくても、付勢手段の付勢力により蓋体が中間位置から開き位置まで回動することになる。即ち、付勢手段によって、蓋体を開く操作が補助されることになる。
又、上記電子機器において、付勢手段が、スライド行程の広い範囲に亘って蓋体を中間位置とは逆側へ向けて付勢することが出来るものである場合、スライド行程の逆行程を実行することにより、該逆行程の初期段階から、蓋体は閉じ位置へ向けて付勢されることになる。従って、ユーザが蓋体を中間位置から閉じ位置へ向けて僅かにスライドさせるだけで、蓋体は、付勢手段からの付勢力を受けて中間位置から閉じ位置へ向けてスライドすることになる。即ち、付勢手段によって、蓋体の閉じ操作が補助されることになる。
上記電子機器の具体的構成において、前記付勢手段は、カム片と、該カム片に連結された弾性部材とから構成され、前記カム片と蓋体にはそれぞれカム面が形成されており、蓋体が閉じ位置に設定されているときには、弾性部材によって両カム面が互い圧接されて、両カム面の圧接作用により蓋体が中間位置とは逆側へ向けて付勢される一方、前記スライド行程では、両カム面が相対的に摺動して、蓋体が中間位置までスライドすると共に両カム面のカム作用によりカム片が弾性部材の付勢力に抗して後退し、前記スライド行程の少なくとも最終段階では、カム片の後退に対する弾性部材の反発作用により、蓋体が開き位置へ向けて付勢される。
上記具体的構成によれば、両カム面が相対的に摺動しているときも、両カム面は互いに圧接されることになる。従って、スライド行程の内、閉じ位置からの広い範囲に亘って、付勢手段の付勢力により蓋体は中間位置とは逆側へ向けて付勢されることになる。よって、付勢手段により、蓋体の開き操作に加えて蓋体の閉じ操作が補助されることになる。
上記電子機器のより具体的な構成において、前記機器本体の表面には、蓋体を収容する収容部が開設され、該収容部は、蓋体が前記スライド行程にてスライドする方向へ前記連結機構側から延びる一方、該収容部の先端部は、機器本体の側面には開口しておらず、前記収容部は、前記スライド行程での蓋体のスライド量に応じた長さ寸法を有している。
上記具体的構成によれば、機器本体の側面に、収容部の開口を形成するエッジが現れることがない。従って、格納室が機器本体の底面に形成されている場合、収容部も機器本体の底面に形成され、その結果、収容部の開口を形成するエッジは機器本体の底面にのみ現れることになる。従って、収容部の開口を形成するエッジが目立ち難くなる。
一方で、上記具体的構成においては、蓋体が中間位置に設定された場合、機器本体と蓋体との係合が解除される一方で、蓋体の先端面と収容部の内面とが近接又は接触することになる。従って、蓋体を開き位置へ向けて回動させるための外力を蓋体に対して付与することが、ユーザにとって困難となる。しかしながら、上記具体的構成によれば、スライド行程の少なくとも最終段階で、付勢手段の付勢力により蓋体が開き位置へ向けて付勢されることになる。従って、蓋体は、中間位置から開き位置へ向けて僅かにずれた位置まで移動し、その結果、蓋体に対して外力を付与して蓋体を開くことが、ユーザにとって容易となる。或いは、ユーザが蓋体に対して外力を付与しなくても、付勢手段の付勢力により蓋体が中間位置から開き位置まで回動することになる。
上記電子機器の更に具体的な構成において、前記蓋体が閉じ位置に設定されているとき、蓋体の先端面と収容部の内面との間には隙間が形成されており、前記付勢手段のカム片は、前記隙間を閉塞することが可能な形状を有している。これにより、前記隙間からの異物の浸入がカム片によって防止されることになる。
上記電子機器の他の具体的構成において、前記蓋体の基端部には、その両側面間を貫通する貫通孔が形成される一方、前記機器本体には、前記貫通孔に貫挿されて蓋体を機器本体に回動自在に連結する支軸が設けられ、前記貫通孔は、蓋体の先端部に向けて拡がると共に、前記スライド行程での蓋体のスライド量に応じた長さ寸法を有しており、前記貫通孔と支軸とによって前記連結機構が構成されている。
本発明に係る電子機器によれば、ユーザの意図に反して蓋体が開くことのない構成を簡易に実現することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラを示す斜視図である。 図2は、該デジタルカメラを、その上下を逆にして示した斜視図である。 図3は、該デジタルカメラについて、蓋体が閉じ位置に設定されている状態を示した斜視図である。 図4は、該デジタルカメラについて、蓋体が中間位置に設定されている状態を示した斜視図である。 図5は、図3に示されるA−A線に沿う断面図である。 図6は、図4に示されるデジタルカメラについて、図3に示されるA−A線と同じ線に沿って得られる断面を示した図である。 図7は、上記デジタルカメラについて、蓋体が中間位置から開き位置へ僅かに移動した状態を示した断面図である。 図7は、上記デジタルカメラについて、蓋体が中間位置から開き位置へ僅かに移動した状態を示した斜視図である。 図9は、上記デジタルカメラの変形例を示した斜視図である。
以下、本発明をデジタルカメラに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラを示す斜視図である。図1に示す様に、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラは、機器本体(1)を具え、機器本体(1)の前面(101)には、光学ユニット(11)とフラッシュランプ(12)とが配備される一方、機器本体(1)の上面(102)には、ユーザ操作のための操作ボタン(13)が配備されている。
図2は、上記デジタルカメラを、その上下を逆にして示した斜視図である。図2に示す様に、機器本体(1)の底面(103)には、電池(2)を格納するための格納室(14)が開設されると共に、該格納室(14)の開口を塞ぐための蓋体(3)が連結機構(4)によって開閉可能に連結されている。従って、蓋体(3)は、該蓋体(3)を開閉させることにより、図2に示す如く格納室(14)の開口を露出させた開き位置と、図3に示す如く格納室(14)の開口を塞いだ閉じ位置との間を移動することが出来る。
ここで、蓋体(3)の開閉は、蓋体(3)が閉じ位置から機器本体(1)の底面(103)に沿って所定の距離だけスライドして図4に示す如く中間位置に達するスライド行程と、蓋体(3)が中間位置から回動して開き位置に達する回動行程とによって実行される。
図3に示す様に、機器本体(1)の背面(103)には更に、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているとき、及びスライド行程が実行されているときに、蓋体(3)を収容して該蓋体(3)の表面を機器本体(1)の底面(103)と同一平面上に揃える収容部(15)が開設されている。ここで、該収容部(15)は、蓋体(3)がスライド行程にてスライドする方向(91)(以下、スライド方向という)へ連結機構(4)側から延びる一方、該収容部(15)の先端部は、機器本体(1)の側面(104)には開口しておらず、収容部(15)は、スライド行程での蓋体(3)のスライド量に応じた長さ寸法L1を有している。
従って、機器本体(1)の側面(104)には、収容部(15)の開口を形成するエッジ(150)(図2参照)が現れることがなく、該エッジ(150)は機器本体(1)の底面(103)にのみ現れることになる。よって、上記デジタルカメラにおいては、収容部(15)の開口を形成するエッジ(150)が目立ち難い。その一方で、図3に示す様に、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているとき、蓋体(3)の先端面(301)(図2も参照)と収容部(15)の内面との間には隙間Sが形成されることになる。
図5は、図3に示されるA−A線に沿う断面図である。図5に示す様に、蓋体(3)の基端部(31)には、その両側面間を貫通する貫通孔(32)が形成される一方、機器本体(1)には、蓋体(3)の貫通孔(32)に貫挿されて蓋体(3)を機器本体(1)に回動自在に連結する支軸(16)が設けられている。そして、蓋体(3)の貫通孔(32)は、蓋体(3)の先端部(30)に向けて拡がると共に、スライド行程での蓋体(3)のスライド量に応じた長さ寸法L2を有している。
上記貫通孔(32)と支軸(16)の構成により、蓋体(3)のスライド行程と回動行程とを実行することが可能になっており、斯くして、該貫通孔(32)と支軸(16)とによって連結機構(4)が構成されている。
図2に示す様に、機器本体(1)には、収容部(15)の内面の内、スライド方向(91)に沿う領域に、L字の断面形状を有する突子(51)が形成されている。ここで、該突子(51)は、図5に示す様に、その断面形状のL字の長辺部分(510)がスライド方向(91)に沿う姿勢を有している。一方、蓋体(3)の裏面(33)には、スライド行程とは逆行程の実行により図5に示す如く突子(51)が係合する係合受け部(52)が形成されている。従って、スライド行程の逆行程の実行により機器本体(1)と蓋体(3)とが互いに係合され、スライド行程の実行により機器本体(1)と蓋体(3)との係合が解除されることになる。斯くして、突子(51)と係合受け部(52)により、蓋体(3)を閉じ位置にて機器本体(1)に係合させる係合機構(5)が構成されている。
図5に示す様に、機器本体(1)と蓋体(3)には更に、スライド行程の少なくとも初期段階(図3参照)では蓋体(3)を中間位置とは逆側へ向けて付勢する一方、スライド行程の少なくとも最終段階(図4又は図6参照)では蓋体(3)を開き位置へ向けて付勢する付勢手段(6)が設けられている。
付勢手段(6)は、カム片(61)と、該カム片(61)に連結された圧縮バネ(62)とから構成されている。ここで、カム片(61)は、収容部(15)の内、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているときに隙間Sが形成されることとなる領域を通って上下に移動することが可能に配置されている。一方、圧縮バネ(62)はコイルスプリングであって、圧縮バネ(62)の両端がそれぞれ、図5の紙面において、カム片(61)の下面と、該カム片(61)の下方位置に設けられた設置台(17)とに連結されている。従って、カム片(61)が機器本体(1)の内側(図5の紙面において下方)へ向けて押し込まれることにより、圧縮バネ(62)は圧縮され、その結果、該圧縮バネ(62)の弾性反発力によってカム片(61)が機器本体(1)の外側(図5の紙面において上方)へ向けて付勢されることになる。尚、圧縮バネ(62)には、コイルスプリングの他に、トーションスプリングや、樹脂製のバネ等、種々の弾性部材を採用することが出来る。
又、カム片(61)と蓋体(3)の先端面(301)にはそれぞれ、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているときに互いに摺接するカム面(63)(34)が形成されている。ここで、両カム面(63)(34)は、スライド方向(91)に対して傾斜しており、カム片(61)のカム面(63)は図5の紙面おいて左斜め上方に向けられる一方、蓋体(3)のカム面(34)は図5の紙面において右斜め下方に向けられている。
従って、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているときには、図5に示す如く圧縮バネ(62)の弾性反発力によってカム片(61)と蓋体(3)の両カム面(63)(34)が互い圧接されて、両カム面(63)(34)の圧接作用により蓋体(3)が中間位置とは逆側へ向けて付勢されることになる。一方、スライド行程では、両カム面(63)(34)が相対的に摺動して、図6に示す如く蓋体(3)が中間位置までスライドすると共に両カム面(63)(34)のカム作用によりカム片(61)が圧縮バネ(62)の付勢力に抗して後退することになる。そして、スライド行程の少なくとも最終段階では、カム片(61)の後退に対する圧縮バネ(62)の反発作用により、蓋体(3)が開き位置へ向けて付勢されることになる。
更に、図5に示す様に、カム片(61)は、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているときに形成される隙間Sを閉塞することが可能な形状を有している。
上記デジタルカメラにおいては、蓋体(3)が閉じ位置(スライド行程の初期段階に対応する位置)に設定されているときには、付勢手段(6)の付勢力により蓋体(3)は中間位置とは逆側へ向けて付勢され、その結果、ユーザの意図に反して蓋体(3)が中間位置へ向けてスライドすること、即ちユーザの意図に反して機器本体(1)と蓋体(3)との係合が解除されることが、防止されることになる。よって、上記デジタルカメラによれば、ユーザの意図に反して蓋体(3)が開くことのない構成が、係合機構(5)と付勢手段(6)とによって簡易に実現されている。
一方、ユーザは、付勢手段(6)の付勢力に抗して、蓋体(3)を閉じ位置から中間位置へ向けてスライドさせることが出来る(スライド行程)。ここで、上記デジタルカメラにおいては、蓋体(3)が中間位置に設定された場合、機器本体(1)と蓋体(3)との係合が解除される一方で、図4に示す如く蓋体(3)の先端面(301)と収容部(15)の内面とが近接することになる。従って、蓋体(3)を開き位置へ向けて回動させるための外力を蓋体(3)に対して付与することが、ユーザにとって困難となる。
しかしながら、上記デジタルカメラによれば、スライド行程の少なくとも最終段階で、付勢手段(6)の付勢力により蓋体(3)が開き位置へ向けて付勢されることになる。従って、蓋体(3)は、図7及び図8に示す如く中間位置から開き位置へ向けて僅かにずれた位置まで移動し、その結果、蓋体(3)に対して外力を付与して蓋体(3)を開くことが、ユーザにとって容易となる。或いは、ユーザが蓋体(3)に対して外力を付与しなくても、付勢手段(6)の付勢力により蓋体(3)が中間位置から開き位置まで回動することになる。即ち、付勢手段(6)によって、蓋体(3)を開く操作が補助されることになる。
又、上記デジタルカメラにおいては、カム片(61)と蓋体(3)の両カム面(63)(34)が相対的に摺動しているときも、圧縮バネ(62)の弾性反発力によって両カム面(63)(34)は互いに圧接されることになる。このため、スライド行程の内、閉じ位置からの広い範囲に亘って、付勢手段(6)の付勢力により蓋体(3)は中間位置とは逆側へ向けて付勢されることになる。従って、スライド行程の逆行程を実行することにより、該逆行程の初期段階から、蓋体(3)は閉じ位置へ向けて付勢されることになる。よって、ユーザが蓋体(3)を中間位置から閉じ位置へ向けて僅かにスライドさせるだけで、蓋体(3)は、付勢手段(6)からの付勢力を受けて中間位置から閉じ位置へ向けてスライドすることになる。即ち、付勢手段(6)によって、蓋体(3)の閉じ操作が補助されることになる。
更に、上記デジタルカメラにおいては、カム片(61)が、蓋体(3)が閉じ位置に設定されているときに形成される隙間Sを閉塞することが可能な形状を有している。従って、隙間Sからの異物の浸入がカム片(61)によって防止されることになる。
更に又、上記デジタルカメラによれば、蓋体(3)が付勢手段(6)から受ける力は、圧縮バネ(62)の形状及び/又は弾性係数、並びにカム片(61)と蓋体(3)の両カム面(63)(34)のスライド方向(91)に対する傾斜角度に応じて変化する。従って、圧縮バネ(62)の形状、圧縮バネ(62)の弾性係数、カム面(63)(34)の傾斜角度の少なくとも何れかを適宜変更することにより、蓋体(3)が付勢手段(6)から受ける力を調整することが出来る。又、収容部(15)の長さ寸法L1及び蓋体(3)の貫通孔(32)の長さ寸法L2を適宜変更することにより、蓋体(3)のスライド量を調整することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記デジタルカメラにおいて、係合機構(5)は、1箇所だけでなく複数箇所に設けられていてもよい。
付勢手段(6)について、図9に示す様に、カム片(61)を設ける位置及び/又はカム片(61)の形状を、蓋体(3)の形状に応じて変更することが出来る。又、付勢手段(6)は、図9に示す様に、蓋体(3)の形状に応じて複数箇所に設けられていてもよい。
又、上記デジタルカメラの連結機構は、貫通孔(32)と支軸(16)とから構成されたものに限らず、機器本体(1)に支持板を枢支し、該支持板に対して蓋体(3)をスライド可能に取り付けることにより構成されたものであってもよい。この構成において、蓋体(3)と支持板との間には、蓋体(3)の回動行程の実行時において蓋体(3)を支持板に対してスライドさせた状態で保持するための保持機構が設けられていてもよい。
上記デジタルカメラに採用した各種構成は、収容部(15)の先端部が機器本体(1)の側面(104)に開口した構成を有するデジタルカメラにも適用することが可能である。又、上記デジタルカメラに採用した各種構成は、デジタルカメラに限らず、ビデオカメラ等、種々の電子機器にも適用することが可能である。更に又、上記デジタルカメラに採用した各種構成は、電池に限らず種々の物品を格納するための格納室を有する電子機器にも適用することが可能である。
(1) 機器本体
(101) 前面
(102) 上面
(103) 底面
(104) 側面
(14) 格納室
(15) 収容部
(16) 支軸
(2) 電池(物品)
(3) 蓋体
(30) 先端部
(301) 先端面
(31) 基端部
(32) 貫通孔
(33) 裏面
(34) カム面
(4) 連結機構
(5) 係合機構
(51) 突子
(52) 係合受け部
(6) 付勢手段
(61) カム片
(62) 圧縮バネ(弾性部材)
(63) カム面
(91) スライド方向

Claims (5)

  1. 機器本体を具え、該機器本体の表面には、物品を格納するための格納室が開設されると共に、該格納室の開口を塞ぐための蓋体が連結機構によって開閉可能に連結されており、前記蓋体の開閉は、蓋体が閉じ位置から機器本体の表面に沿ってスライドして中間位置に達するスライド行程と、蓋体が中間位置から回動して開き位置に達する回動行程とによって実行され、前記機器本体と蓋体には、蓋体を閉じ位置にて機器本体に係合させる係合機構が設けられ、前記スライド行程の実行により機器本体と蓋体との係合が解除される電子機器において、
    前記機器本体と蓋体には更に、前記スライド行程の少なくとも初期段階では蓋体を中間位置とは逆側へ向けて付勢する一方、前記スライド行程の少なくとも最終段階では蓋体を開き位置へ向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記付勢手段は、カム片と、該カム片に連結された弾性部材とから構成され、前記カム片と蓋体にはそれぞれカム面が形成されており、蓋体が閉じ位置に設定されているときには、弾性部材によって両カム面が互い圧接されて、両カム面の圧接作用により蓋体が中間位置とは逆側へ向けて付勢される一方、前記スライド行程では、両カム面が相対的に摺動して、蓋体が中間位置までスライドすると共に両カム面のカム作用によりカム片が弾性部材の付勢力に抗して後退し、前記スライド行程の少なくとも最終段階では、カム片の後退に対する弾性部材の反発作用により、蓋体が開き位置へ向けて付勢される請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記機器本体の表面には、蓋体を収容する収容部が開設され、該収容部は、蓋体が前記スライド行程にてスライドする方向へ前記連結機構側から延びる一方、該収容部の先端部は、機器本体の側面には開口しておらず、前記収容部は、前記スライド行程での蓋体のスライド量に応じた長さ寸法を有している請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記蓋体が閉じ位置に設定されているとき、蓋体の先端面と収容部の内面との間には隙間が形成されており、前記付勢手段のカム片は、前記隙間を閉塞することが可能な形状を有している請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記蓋体の基端部には、その両側面間を貫通する貫通孔が形成される一方、前記機器本体には、前記貫通孔に貫挿されて蓋体を機器本体に回動自在に連結する支軸が設けられ、前記貫通孔は、蓋体の先端部に向けて拡がると共に、前記スライド行程での蓋体のスライド量に応じた長さ寸法を有しており、前記貫通孔と支軸とによって前記連結機構が構成されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電子機器。
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