JP2011252733A - 物体検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本来の背面物の温度を検出(測定)し、物体検知センサ(PIRセンサ)からの信号を正確に補正する。
【解決手段】検知領域内に熱発生物体が存在するとき、熱発生物体と前記熱発生物体の周囲に存在する背面物との温度差に応じた大きさの信号を出力するPIRセンサ11Aと、このPIRセンサ11Aよりの信号を受けその信号の信号レベルと設定値とを比較して、前記熱発生物体の存在を検知する検知判定手段23Aとを有する。放射熱を検出することで前記背面物の温度を検出するサーモパイル11Bよりの信号を受け、前記背面物の温度に応じて前記信号のアンプゲインあるいは前記設定値を補正する補正手段23Eとを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、人体等の、熱を発生する熱発生物体を検知する物体検知装置に関するものである。
従来、物体検知装置において、人体等の、熱を発生する熱発生物体が検知領域内に存在するときに、それを検知して物体検知信号を発生する物体検知手段を用いたものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
そのような物体検知手段としては、前記熱発生物体と前記熱発生物体の周囲に存在する背面物との温度差に応じたレベルのアナログ検知信号を出力する焦電型赤外線センサ(以下PIRセンサという)を用いるのが一般的である。その信号は、微小レベルであるため、アンプで増幅し、その増幅した信号レベルが上限設定値以上になったり下限設定値以下になったりすると、物体検知装置は、熱発生物体を検知した、と判定するようになっている。
例えば、検知領域内への熱発生物体の侵入によりライト(照明部)を点灯するセンサライトに前記物体検知装置を用いている場合には、例えば図9および図10に示すように、PIRセンサ101が、検知領域内に侵入した人体等の熱発生物体の表面温度とその周囲に存在する背面物との温度差に基づいて、検知信号を出力するので、その信号を信号アンプ102で増幅し、その増幅した信号レベルが、検知レベル判定手段103において上限設定値以上であるかあるいは下限設定値以下であるかを判定し、上限設定値以上であるかあるいは下限設定値以下である場合に検知と判定し、ライト点灯制御手段104によってライトを一定時間点灯するようになっている。なお、通常照度センサを備え、周囲の照度に応じて点灯制御が実施される。つまり、一定の照度以下の場合のみ点灯するようになっている。
ところで、前述したようにPIRセンサは、熱発生物体と前記熱発生物体の周囲に存在する背面物との温度差を検出するので、温度差により出力される信号レベルがばらつく。つまり、背面物の温度が熱発生物体の温度に近く、温度差が小さい場合には、通常のアンプゲインで増幅しても、上限設定値以上となったり下限設定値以下となったりしない場合が生ずる。
そのような事態が生ずることをあらかじめ想定して、アンプ102でのアンプゲインを高くすると、人体等の熱発生物体の動きではなく、風などで物が揺れたときの温度変化でも上限設定値以上となったり下限設定値以下となったりして、検知動作において誤検知が発生しやすくなる。
一般に、センサライトなどにおいて用いられるPIRセンサは、周囲の温度が23℃程度の場合に、フレネルレンズ(熱を集めるレンズ)で設定した検知領域内に、熱発生物体である人体が歩く速さ(0.4〜1.6m/s程度の範囲)で侵入したときに、侵入と検知するようにされている。つまり、PIRセンサの出力特性に応じて、アンプゲインと、検知判定のための上下限設定値を設定し、侵入検知の判断を行うように調整している。
このようにPIRセンサによる物体検知は温度の影響を強く受けるために、PIRセンサによる物体検知を補助するために温度センサとしてサーミスタ(あるいは温度検出IC)を設け、そのサーミスタ(あるいは温度検出IC)により検出される温度が、背面物の温度であると想定して、PIRセンサからの信号に基づいて物体検知を行う際に、信号アンプ102でのアンプゲイン(あるいは検知レベル判定手段103)での上下限設定値を補正することは知られている。具体的には、例えば図11に示すように、PIRセンサ101に並べて、同じ基板105上に、温度センサとしてサーミスタ106(あるいは温度検出IC)を設けることが行われている。このサーミスタ106(あるいは温度検出IC)により検出した温度と想定した熱発生物体である人体の温度との温度差が小さい場合には、図12および図13に示すように、補正回路107により、信号アンプ102でのアンプゲインを大きくし、温度差が大きい場合には、アンプゲインを大きくする。なお、検知レベル判定手段103での上限および下限設定値を補正する場合は、図14に示す。
特開2002−62366号公報
このような温度センサとして用いているサーミスタ106(あるいは温度検出IC)は、センサ近傍の温度を検出するものであるので、測定している温度は、PIRセンサ101周辺の温度である。
ところで、屋外形のセンサライトにおいては、地上から2m以上の高い位置に設置し,5m以上前方の検知領域内への侵入者の人体などの熱発生物体の侵入を検知して点灯する必要があることから、エリアで検出するPIRセンサを用いている。よって、補正の基準となる検知領域の背面物は、PIRセンサから離れた位置に存在する、コンクリート、アスファルト等の地面や壁面となるのが普通である。
そのような背面物は、昼間太陽が当たっているときは、センサ周辺の温度よりも高く、日没後には温度が下がり、センサ周辺の温度に近くなると考えられるが、実際には検知領域において背面物となる地面や壁面は蓄熱によりセンサ周辺の温度よりも高いことが多い。特に、夏場はその傾向が大きい。
よって、PIRセンサ周辺にサーミスタ(あるいは温度検出IC)を設けても、前述したような背面物の温度を検出することができない。そのため、サーミスタ(あるいは温度検出IC)を利用した温度補正では、補正が不十分となることが多い。
つまり、図11に示すように、従来の方法では、サーミスタ106(あるいは温度検出IC)がPIRセンサ101と同じ基板105上に設けているため、PIRセンサ101周辺の温度で温度補正を行っていることになるが、前述したように背面物となる地面や壁面は、昼間直接太陽光によって熱せられ、日没後は熱を蓄積しているため、PIRセンサ101周辺の温度とは差があり、相関関係もないので、補正の効果がほとんどなく、検知領域内に存在する熱発生物体の検知精度が低い。
そこで、発明者は、PIRセンサ周辺の温度ではなく、背面物の温度を直接検出(測定)してその温度に基づいて温度補正を行えば、背面物の温度変化による影響を受けて検知精度が低下するのを防止できることに着想し、本発明をなしたものである。つまり、この発明では、温度センサとして、サーミスタ(あるいは温度検出IC)の代わりに、放射熱を検出する放射熱検知センサ(例えばサーモパイル)を用いることで、PIRセンサ周辺の温度ではなく、PIRセンサから離れた検知領域内であって熱発生物体周辺となる背面物の温度を検出し、それを温度補正に利用することでより正確な温度補正を可能としたものである。
本発明は、物体検知センサ(PIRセンサ)と同じ放射熱を温度として検知する放射熱検知センサ(例えばサーモパイル)を温度センサとして用いることで、本来の背面物の温度を検出(測定)し、物体検知センサ(PIRセンサ)からの信号を正確に補正する物体検知装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、検知領域内に熱発生物体が存在するとき、熱発生物体と前記熱発生物体の周囲に存在する背面物との温度差に応じた大きさの信号を出力する物体検知センサと、前記物体検知センサよりの信号を受けその信号を一定のアンプゲインでもって増幅するアンプと、このアンプからの信号を受けその信号の信号レベルと設定値とを比較して、前記熱発生物体の存在を検知する物体検知手段とを有する物体検知装置において、放射熱を検出することで前記背面物の温度を検出する放射熱検知センサと、前記放射熱検知センサよりの信号を受け現在の前記背面物の温度を演算する温度演算手段と、前記背面物の温度と前記アンプゲインあるいは設定値との関係を記憶しているメモリ手段と、前記温度演算手段よりの信号を受け前記演算された背面物の温度での前記アンプゲインあるいは設定値を前記メモリ手段より読み込み、前記アンプゲインあるいは設定値を、前記演算された背面物の温度に対応するように書き換える補正手段とを備えることを特徴とする。
このようにすれば、物体検知センサ(PIRセンサ)と同じ放射熱を温度として検知する放射熱検知センサ(例えばサーモパイル)により、熱発生物体の周辺に位置することになる背面物の温度が検出(測定)され、この温度に基づいて、物体検知センサからの検知信号の前記アンプゲインあるいは前記設定値の補正が行われる。よって、前記アンプゲインあるいは前記設定値に対して正確な温度補正が実現され、検知領域内に存在する熱発生物体の検知精度が向上する。
この場合、請求項2に記載のように、前記温度演算手段は、前記放射熱検知センサよりの信号を一定周期で取り込む温度取り込み手段と、前記温度取り込み手段より信号を取り込んだ取込回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段よりの信号を受け前記取込回数が設定回数になると、取り込んだ温度の平均値を演算しその平均値を前記背面物の温度とする演算手段とを備えることが望ましい。
このようにすれば、平均値を利用することになるので、より正確な補正を実現する上で有利である。
請求項3に記載のように、前記温度取り込み手段は、前記放射熱検知センサからの検知信号の信号レベルの変化が設定レベルを超える場合には取り込みをキャンセルし、前記カウント手段は、取り込みとしてカウントしないことが望ましい。
このようにすれば、異常な信号レベルについての温度データが排除され、正確な補正を実現する上で有利である。
請求項4に記載のように、前記メモリ手段に記憶されている、背面物の温度と前記アンプゲインとの関係は、想定する前記熱発生物体の表面温度に前記背面物の温度が近いほど、前記アンプゲインが大きくなり、想定する前記熱発生物体の表面温度を超えると一定であることが望ましい。
このようにすれば、放射熱検知センサにより検出した温度と想定した熱発生物体の表面温度との差に基づく、前記アンプゲインに対する補正が精度よく行われる。
請求項5に記載のように、前記メモリ手段に記憶されている、背面物の温度と前記設定値との関係は、想定する前記熱発生物体の表面温度に前記背面物の温度が近いほど、上限設定値は小さく、下限設定値は大きくなり、想定する前記熱発生物体の表面温度を超えると一定であるとすることもできる。
このようにすれば、放射熱検知センサにより検出した温度と想定した熱発生物体の表面温度との差に基づく、前記設定値に対する補正が精度よく行われる。
請求項6に記載のように、前記放射熱検知センサとしては、サーモパイルを用いることができる。
このようにすれば、サーモパイルを用いることで、前記熱発生物体の周囲に存在する背面物の温度が検知される。
本発明は、温度補正に用いる温度センサとして、物体検知センサ(PIRセンサ)と同じ放射熱を温度として検知する放射熱検知センサ(サーモパイル)を用い、熱発生物体が検知領域に存在する場合にその周辺に存在することになる背面物の温度を検出(測定)し、その温度に基づいて、温度補正を行うので、正確な温度補正を実現して、検知領域内に存在する熱発生物体の検知精度を向上させることができる。
本発明に係る物体検知装置をセンサライトに適用した場合の実施の形態で、そのセンサライトの物体検知センサによる検知領域と、放射熱検知センサによる温度測定ポイントとの関係の説明図である。 物体検知センサと、放射熱検知センサとの配置の説明図である。 制御系のブロック図である。 平均温度の演算方法の説明図である。 平均温度とアンプゲインとの関係を示す図である。 動作のフローチャート図である。 温度補正のフローチャート図である。 平均温度と侵入検知判定の基準となる上下限設定値との関係を示す図である。 従来の、補正しない物体検知装置の制御系のブロック図である。 補正のない場合の信号波形を示す図である。 従来の物体検知装置における物体検知センサと放射熱検知センサとの配置の説明図である。 従来の、補正する物体検知装置の制御系のブロック図である。 アンプゲインを補正する場合の信号波形を示す図である。 侵入検知判定の基準となる上下限設定値を補正する場合の信号波形を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1および図2に示すように、センサライト1は、ランプ部2(照明部)と、その下側に設けられるセンサ部3とを有する。センサ部3は、物体検知センサとしてのPIRセンサ(焦電型赤外線センサ)11Aと、放射熱検知センサとしてのサーモパイル11Bとを上下に有する。このサーモパイル11Bは、PIRセンサ11Aと同様に放射熱を温度として検知するものであるが、PIRセンサ11Aのようなエリアによる検出ではなく、ポイントでの温度検出を行うものである。サーモパイル11Bの検出ポイントは、PIRセンサ11Aの検知領域内に含まれるが、この実施の形態では、検知領域内の最先端(PIRセンサ11Aからの検知信号レベルが一番弱くなる場所)とされる。
ただし、PIRセンサ11Aと、サーモパイル11Bとは、別々に、検出方向を調整するための機構を有し、別々に検出方向(向き)を調整できるので、サーモパイル11Bの検出ポイントは任意に選択可能である。よって、サーモパイル11Bの検出ポイントを特定の位置に設定した後、他の位置に検出ポイントを変更することができる。
図3に示すように、PIRセンサ11Aからの、微小レベルの検知信号は、信号アンプ22にて増幅され、その増幅された信号について制御手段(CPU)23内の検知判定手段23Aで検知レベルが判定され、その判定結果に基づきランプ点灯制御手段23Bによって、ランプ部2の点灯制御が実施される。なお、照度センサ(図示せず)を備え、一定の照度以下の場合にのみ点灯制御するようになっているのはいうまでもない。
また、サーモパイル11Bからの信号に基づき、背面物の温度に基づく温度補正が、信号アンプ22のアンプゲインに対して行われる。つまり、背面物の温度に応じて、アンプゲインが増減される。
そのような補正を行うために、制御手段23は、検知判定手段23Aおよびランプ点灯制御手段23Bに加えて、サーモパイル11Bよりの信号を受け現在の前記背面物の温度を演算する温度演算手段23Cと、前記背面物の温度と前記アンプゲインとの関係を記憶しているメモリ手段23Dと、前記温度演算手段23Cよりの信号を受け前記演算された背面物の温度での前記アンプゲインをメモリ手段23Dより読み込み、信号アンプ22のアンプゲインを、前記背面物の温度に対応するアンプゲイン(補正値)となるように書き換える補正手段23Eとを備える。なお、前記背面物の温度と前記アンプゲインとの関係は予め実験などに基づいて設定されており、その関係がメモリ手段23Dに記憶されている。
この温度演算手段23Cは、サーモパイル11Bよりの信号を一定周期で取り込む温度取り込み手段23Caと、この温度取り込み手段23Caより信号を取り込んだ取込回数をカウントするカウント手段23Cbと、このカウント手段23Cbよりの信号を受け前記取込回数が設定回数になると、取り込んだ温度の平均値を演算しその平均値を前記背面物の温度とする演算手段23Ccとを有する。この演算手段23Ccによって演算された平均値(平均温度)が、補正手段23Eによって補正されるアンプゲインを決定するための背面物の温度となる。
なお、温度取り込み手段23Caは、前記サーモパイル11Bよりの信号レベルの変化が設定レベルを超える場合には取り込みをキャンセルする。よって、カウント手段23Cbは、取り込みとしてカウントしない。
つまり、温度演算手段23Cによる処理は、図4に示すように、第1の設定時間(例えば1分間)ごとに行い、前記第1の設定時間よりも長い第2の設定時間(例えば10分間)ごとに平均値を求め、その平均値である平均温度が背面物の温度であるとして、温度補正を行う。その温度検出において、連続して検出される温度(測定温度)の差が急激な変化(例えば3℃以上)を伴う場合には、前記平均温度を求める演算に用いる温度データからは除外するように設定されている。これにより、定常的な変化に起因しない異常値である測定温度が平均温度に与える影響を回避することができる。なお、この場合、除外する代わりに、第2の設定時間を十分長く設定することにより、まれに発生する異常値の影響が平均温度にほとんど影響しないようにすることも可能である。
PIRセンサ11Aが、熱発生物体である、例えば人体などの熱発生物体を検知した場合には、その検知後一定時間の間(ランプ部2の点灯中)は、温度補正は行われない。人体などの熱発生物体を検知している間に温度補正を行うと、誤動作を発生させる可能性があるからである。
メモリ手段23Dに記憶されている前記背面物の温度と前記アンプゲインとの関係は、素子(サーモパイル11B)の性能などを考慮し、図5に示すように、熱発生物体である、想定した人体温度(例えば32℃)と背面物との温度(サーモパイル11Bによって検出される温度)を比較し、それらの温度差が0℃となる場合をアンプゲインの最大値とし、背面物の温度が前記想定した人体温度を超えるとその最大値を維持するように設定されている。また、背面物の温度が低い場合には、それらの差に応じてアンプゲインを徐々に直線的に低下させ、限界温度になるとアンプゲインの最小値とし、その値を維持するように設定されている。最大値及び最小値を超えるとアンプゲインを一定としているのは、サーモパイル11Bの信号ノイズによる影響を回避して誤動作しないようにするためである。このような背面物の温度と信号アンプ22のアンプゲインとの関係(図5参照)は、メモリ手段23Dに記憶され、制御手段23の補正手段23Eが、補正を実行する際に利用できるようになっている。なお、前記限界温度は、使用するPIRセンサ11Aの性能(温度特性(検出熱量vs出力レベル)、ノイズレベル、最大検知距離と出力レベル、アンプ特性、設定利得により決定するが、前記限界温度を含み前記背面物の温度と前記アンプゲインとの関係は、予め実験などにおいて検証され、複数種類のパターンとしてメモリ手段23Dに記憶されている。そして、設置場所においてその設置場所に適する特定のパターンが選択され、そのパターンが補正手段23Eによって利用される。なお、実際の使用において、背面物の温度と信号アンプ22のアンプゲインとの関係(図5参照)を適宜実情にあうように修正することもできる。
続いて、センサライト1の制御手段23の制御動作について、図6に沿って説明する。
スイッチオンにより動作を開始すると、照度センサ(図示せず)により現在の照度が設定値以下であるか否かが判定され(ステップS1)、設定値以下でなければ、ランプ点灯制御手段23Bによる点灯制御が行われず、ステップS1に戻る一方、設定以下であれば、ステップS2に移行して、点灯制御が行われる。つまり、一定の照度以下の場合のみ点灯制御するようになっている。なお、照度センサを備えていない場合は、この判定は行わず、動作開始によりステップS2に直ちに移行することになる。
ステップS2では、PIRセンサ11Aが検知領域内に人体などの熱発生物体を検知したか否かが判定される。検知した場合には、信号アンプ22のアンプゲインを背面物の温度に基づいて補正する補正手段23Eによる補正制御が停止され(ステップS3)、温度データの記憶がクリアされ(ステップS4)、検知動作制御が実行され(ステップS5)、ステップS1に戻る。一方、ステップS2の判定で熱発生物体を検知しない場合には、後述するように補正手段23Eによる補正制御が実施され(ステップS6)、ステップS1に戻る。
このように、検知動作制御をする場合を除き、補正手段23Eによる補正制御が実施される。
次いで、制御手段23による温度補正制御について、図7に沿って説明する。
補正手段23Eによる補正制御を開始すると、まず、放射熱検知センサであるサーモパイル11Bからのデータ(信号)を、温度取り込み手段23Caによって一定の時間でもって取り込み(ステップS11)、そのデータを取り込む前に取り込んだデータがあるか否かが判定される(ステップS12)。
1つ前に取り込んだデータがある場合には、1つ前のデータと今回取り込んだデータとを比較し(ステップS13)、急激な温度変化であるか否かが判定される(ステップS14)。一方、1つ前に取り込んだデータがない場合には、ステップS11に戻る。
ステップS14で急激な温度変化であると判定されると、今回のデータを取り込むことなく、ステップS11に戻る一方、急激な温度変化ではないと判定されると、今回取り込んだデータを記憶する(ステップS15)。このとき、カウンタ手段23Cbは、1をカウントして、データは演算手段23Ccに送られ、記憶される。
それから、カウンタ手段23Cbにてデータを規定回数だけ取り込んだか否かが判定され(ステップS16)、規定回数取り込んでいる場合には、その規定回数取り込んだデータに基づいて演算手段23Ccにて平均温度を演算する(ステップS17)。一方、規定回数取り込んでいない場合には、ステップS11に戻る。
それから、今回演算により求められた平均温度に基づき、補正手段23Eは、アンプゲインと背面物の温度(平均温度)との関係についての補正テーブル(メモリ手段23D)を参照して、前記平均温度に基づくアンプゲインと、現在設定されているアンプゲインとを比較し(ステップS18)、補正を実行し(ステップS19)、ステップS11にリターンし、次の補正制御に移行する。
本発明は、前述した実施の形態に制限されるものではなく、次のように変更して実施することも可能である。
(i)前記実施の形態では、信号アンプ22のアンプゲインを補正しているが、図8に示すように、検知判定手段23Aでの、検知判定レベルとしての上下限設定値(基準上下限値)を補正することも可能である。この場合には、補正テーブルとしては、想定した人体温度(例えば32℃)と背面物の温度とを比較し、温度差が0℃となる場合を上限設定値値が最も低く、下限設定値が最も高くなるようにしたものを用い、図8に示す関係がメモリ手段23Dに補正テーブルとして記憶される。この場合も、想定する熱発生物体(例えば人体)の表面温度を超えると一定として、サーモパイル11Bの信号ノイズによる影響を回避して誤動作しないようにしている。
(ii)前記実施の形態においては、放射熱検知センサであるサーモパイルを1つ用いたものについて説明しているが、複数設けて測定ポイントを複数とし、それらの検出温度の平均値を、背面物の温度して制御することも可能である。
(iii)前記アンプゲインや検知判定レベル(基準上下限値)の補正制御を補正手段23Eによって行うようにしているが、さらにマニュアル調整スイッチを設け、マニュアル操作で、例えば季節などに応じて補正手段23Eによる補正を修正することも可能である。この場合、前記物体検出装置をリモコンで操作できるようにしている場合には、そのリモコンにマニュアル操作スイッチを設けて修正することも可能である。
(iv)前記物体検知装置をセンサライトに適用したものについて説明しているが、それに制限されるものでなく、物体検知装置から離れた検知領域内での熱発生物体の存在を検知して、何らかの動作を行わせる屋外設置形の電子機器(例えば監視カメラ、防犯カメラ)にも用いることができる。
1 センサライト
2 ランプ部
3 センサ部
11A PIRセンサ(物体検知センサ)
11B サーモパイル(放射熱検知センサ)
22 信号アンプ
23 制御手段
23A 検知判定手段
23B ランプ点灯制御手段
23C 温度演算手段
23Ca 温度取り込み手段
23Cb カウント手段
23Cc 演算手段
23D メモリ手段
23E 補正手段

Claims (6)

  1. 検知領域内に熱発生物体が存在するとき、熱発生物体と前記熱発生物体の周囲に存在する背面物との温度差に応じた大きさの信号を出力する物体検知センサと、前記物体検知センサよりの信号を受けその信号を一定のアンプゲインでもって増幅するアンプと、このアンプからの信号を受けその信号の信号レベルと設定値とを比較して、前記熱発生物体の存在を検知する物体検知手段とを有する物体検知装置において、
    放射熱を検出することで前記背面物の温度を検出する放射熱検知センサと、
    前記放射熱検知センサよりの信号を受け現在の前記背面物の温度を演算する温度演算手段と、
    前記背面物の温度と前記アンプゲインあるいは設定値との関係を記憶しているメモリ手段と、
    前記温度演算手段よりの信号を受け前記演算された背面物の温度での前記アンプゲインあるいは設定値を前記メモリ手段より読み込み、前記アンプゲインあるいは設定値を、前記演算された背面物の温度に対応するように書き換える補正手段とを備えることを特徴とする物体検知装置。
  2. 前記温度演算手段は、
    前記放射熱検知センサよりの信号を一定周期で取り込む温度取り込み手段と、
    前記温度取り込み手段より信号を取り込んだ取込回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段よりの信号を受け前記取込回数が設定回数になると、取り込んだ温度の平均値を演算しその平均値を前記背面物の温度とする演算手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の物体検知装置。
  3. 前記温度取り込み手段は、前記放射熱検知センサからの検知信号の信号レベルの変化が設定レベルを超える場合には取り込みをキャンセルし、前記カウント手段は、取り込みとしてカウントしないことを特徴とする請求項2記載の物体検知装置。
  4. 前記メモリ手段に記憶されている、背面物の温度と前記アンプゲインとの関係は、想定する前記熱発生物体の表面温度に前記背面物の温度が近いほど、前記アンプゲインが大きくなり、想定する前記熱発生物体の表面温度を超えると一定であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の物体検知装置。
  5. 前記メモリ手段に記憶されている、背面物の温度と前記設定値との関係は、想定する前記熱発生物体の表面温度に前記背面物の温度が近いほど、上限設定値は小さく、下限設定値は大きくなり、想定する前記熱発生物体の表面温度を超えると一定であることを特徴とする請求項1記載の物体検知装置。
  6. 前記放射熱検知センサは、サーモパイルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の物体検知装置。
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