JP2011251760A - 包装袋の集積装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装袋Wを一列に並んだ状態で給送する搬入コンベア10と、この搬入コンベア10から包装袋Wが一袋移載されるごとに包装袋Wにおける搬送方向に沿った長さよりも短い距離ずつ間欠移動し、かつ当該間欠移動に伴って互いに一部が重なり合う形態で積み重ねられた包装袋Wが所定数に達したところで所定数の包装袋Wを搬出位置に揃って移載すべく高速移動する集積コンベア15と、この集積コンベア15との間で包装袋Wを弾性的に挟圧可能で、かつ集積コンベア15と同期的に移動可能な保持用コンベア30とが具備されている。
【選択図】図5
Description
このように包装袋を刺身状に集積するのは、袋詰めする前にまとめる作業がしやすく、また目視により数も確認しやすいためである。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、高速搬送されてもなお包装袋を所望の形態で集積できるようにするところにある。
(1)前記保持用コンベアには、前記集積コンベアとの間隔又は/及び対向している長さ領域を調整可能な調節手段が設けられている。包装袋の大きさや集積数等の条件に応じて、最適の挟持態様を得ることができる。
(2)前記搬送コンベアの各間欠移動の速度並びに高速移動の速度を調節可能な速度調整手段が設けられている。包装袋の大きさや集積数等の条件に応じて、最適の移動速度を得ることができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図6によって説明する。本実施形態の集積装置は、充填物が充填された包装袋Wを製造する包装機と、製造された包装袋Wを複数個ずつ別途準備された大袋内に詰める袋詰め作業位置との間に設置されている。この実施形態では、包装袋Wには、背貼り三方型の包装袋(縦ピロー型とも言う)で、縦120mm、横65mm及び厚さ10mm程度のものが例示され、7袋ずつ集積するようになっている。
搬入コンベア10は、包装機における製品排出部の次段に設置されており、製造された包装袋Wを受けて同包装袋Wを所定間隔を開けて連続して集積コンベア15側に向けて搬送し、終端に設置された斜め下向きの投入板11から、集積コンベア15上に投入するようになっている。投入量は例えば毎分200袋程度である。
この集積コンベア15の上方走行部15Uが包装袋Wを載せて搬送するように機能し、したがって上方走行部15Uは、包装袋Wの縦寸法に匹敵する幅を有しており、また、同上方走行部15Uを構成する左右の平ベルト18は、それぞれ受け板19で受けられて走行するようになっている。
そして、サーボモータ20の出力軸21が図1の時計回り方向に回転することに伴い、タイミングベルト27を介して、集積コンベア15の平ベルト18が同図の時計回り方向に循環走行するようになっている。結果、集積コンベア15の上方走行部15Uは、図1の右方向に走行する。
また、集積コンベア15の終端側には、搬出コンベア29が連ねて設けられている。搬出コンベア29は、同図の時計回り方向に連続して循環走行し、すなわち上方走行部29Uが同図の右側に連続走行するようになっている。同上方走行部29Uは、集積コンベア15の上方走行部15Uよりも少し低い位置にほぼ水平姿勢で配設され、搬出コンベア29の終端付近に、袋詰め作業位置が設定されている。
より詳細には、図2に示すように、駆動プーリ31、中間プーリ32、被動プーリ33及びテンションプーリ34はそれぞれ、2条ずつの溝37を形成した左右2個のプーリが所定間隔を開けて一体回転可能に連結された構造となっている。
そして、サーボモータ20の回転数が上記のように制御されることに伴い、保持用コンベア30の下方走行部30Dは、集積コンベア15の上方走行部15Uと同期して、6回の間欠移動と、1回の高速移動の走行制御が繰り返して実行されるようになっている。
まず、定位置に設けられた駆動プーリ31の軸31Aから長尺の第1レバー41が揺動可能に突設され、この第1レバー41の先端に被動プーリ33の軸33Aが支持されていて、被動プーリ33の軸33Aが、図1の矢線aに示すように、第1レバー41の長さ方向に沿って移動調整されることで、丸ベルト35の張力が調整される。
また第1レバー41には、上記したテンションプーリ34を軸支した第1可動片42が、第1レバー41と交差する方向の移動可能に取り付けられていて、第1可動片42が同図の矢線bに示す方向に移動調整されることで、テンションプーリ34が上方走行部15Uに対して接離する方向に移動調整され、それにより丸ベルト35の張力が微調整されるようになっている。
また、第1レバー41には、第2可動片44が、上記した第1可動片42よりも駆動プーリ31に寄った位置において、同じく第1レバー41と交差する方向の移動可能に取り付けられ、この第2可動片44の上端部に、上記した中間プーリ32を下端部に軸支した短寸の第2レバー45の上端部が揺動可能に軸支されている。
このような被動プーリ31と中間プーリ32との位置調整に伴い、下方走行部30Dにおける丸ベルト35の角度、ひいては、同丸ベルト35と集積コンベア15との間に構成される包装袋Wの挟持領域50の入口と出口の高さ寸法、並びに同挟持領域50の長さ寸法等を調整できるようになっている。
このような下方走行部30Dの角度調整機構と、挟持領域50の長さ調整機構とが、本発明の調節手段に相当する。
上記したように、包装袋Wが幅65mmの大きさを有し、かつ集積数が7袋であることに対応し、集積コンベア15及び保持用コンベア30の搬送形態が、移動距離が包装袋Wの幅の半分強である40mm程度の間欠移動が6回行われ、最後の7回目が集積された7袋の包装袋Wがすべて搬出コンベア29に移送可能な高速移動となるように、サーボモータ20の回転制御が設定される。
それとともに、保持用コンベア30の下方走行部30Dにおける丸ベルト35の角度と、中間プーリ32の搬送方向における位置が調整され、例えば、挟持領域50の入口の高さが、包装袋Wの厚さの3〜4倍程度、同出口の高さが、包装袋Wの厚さの半分程度に設定され、また挟持領域50の長さ寸法が、規定の集積数よりも1袋少ないところの、先に集積された6袋の包装袋Wを挟持し得る長さ寸法に設定される。
自動包装機で製造された包装袋Wは、搬入コンベア10上に所定間隔を開けて載置された状態で搬送され、終端の投入板11から所定時間間隔を開けて順次に集積コンベア15側に投入される。投入された最初の包装袋W1は、保持用コンベア30の傾斜走行部30Sの下部位置に当たったのち、集積コンベア15の上方走行部15Uにおける中間プーリ32の手前側に寝た姿勢で落ち、そのタイミングで、集積コンベア15と保持用コンベア30とが所定距離間欠移動され、図3に示すように1番目の包装袋W1はその幅の半分程度が移送され、その間に、2番目の包装袋W2が投入されて落下することにより、同図の鎖線に示すように、2番目の包装袋W2は斜め姿勢を取りつつその右側縁部(搬送方向の前縁部)が1番目の包装袋W1の左側縁部(搬送方向の後縁部)に重なる。
搬出コンベア29への移載が完了すると、次の包装袋群Waの最初の包装袋W1が投入され、上記した動作が繰り返し実行されることで、7袋が刺身状に集積され、集積されたところで搬出コンベア29に揃って移載されることが繰り返される。
刺身状に集積された包装袋群Waが、搬出コンベア29によって箱詰め作業位置まで搬送されると、作業者はその包装袋群Waを両手で挟むようにしてまとめ、別途準備された大袋に順次に詰め込む作業を行うことになる。
特に、挟持空間50の入口よりも出口を狭くして、挟持空間50が先細りのテーパ状をなすように形成したから、包装袋Wが刺身状に集積される場合に、包装袋群における搬送方向の前側ほど背が低くなりがちであるところを、そのような包装袋群を全長に亘って確実に挟持でき、また包装袋Wの厚さの変化にも対応でき、高速搬送されるにも拘わらず、包装袋群を刺身状の形態に保持したまま確実に搬送することができる。
縦寸法が異なる包装袋については、集積コンベア15、保持用コンベア30等の幅を調整することで対応できる。
また、包装袋の幅や厚さの相違、さらには集積数の相違については、保持用コンベア30の下方走行部30Dにおける丸ベルト35の角度と、中間プーリ32の搬送方向における位置を調整し、具体的には、包装袋Wの挟持領域50の入口と出口の高さや、挟持領域50の長さ寸法を最適のものに設定すればよい。
両コンベア15,30は基本的には、包装袋Wの集積数から一を減じた回数の間欠移動と、1回の高速移動とを1サイクルとして移動制御される。したがって、集積数に応じて、1サイクルにおける間欠移動の回数が設定される。また、包装袋Wの投入量(所定時間内の投入数)に応じて、1サイクルの所用時間が設定される。
また、包装袋Wを間欠移動させる際、厳密には1番目や2番目の包装袋W1,W2は、保持用コンベア30との間での挟圧力に劣りがちであって、それ以降と比べると、集積コンベア15との間でスリップしやすいともいえるから、1サイクルの間の間欠移動において、初めの方の間欠移動はそれ以降に比べて速度を遅く留め、スリップをより確実に防止することが望ましい。それにより、正規の集積形態をより確実に形成することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)保持用コンベアに適用するベルトは、上記実施形態に例示したウレタンゴム製の丸ベルトに限らず、要は集積コンベアとの間で包装袋を弾性的に挟圧できるように弾力性に富んだベルトであればよい。
(2)上記実施形態では、集積コンベアと保持用コンベアの駆動源としてサーボモータを共用した場合を例示したが、各コンベアの駆動源を個別のサーボモータとして、両サーボモータを同期して制御するようにしてもよい。
(4)包装機としては、縦型の単列若しくは多列の包装機、さらにはロータリ式包装機等、広範囲に亘って適用することができる。
(5)上記実施形態では、集積コンベアの後段に搬出コンベアを設けた場合を例示したが、これに代えて固定の作業テーブルを設けてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(6)上記実施形態では、搬出コンベアの終端付近に、集積された包装袋群をダンボール箱に詰める前に大袋に詰める袋詰め作業位置を設定した場合を例示したが、集積された包装袋群を直接にダンボール箱に詰める箱詰め作業位置を設定してもよい。
Wa…包装袋群
10…搬入コンベア
15…集積コンベア
15U…上方走行部
20…サーボモータ(速度調整手段)
30…保持用コンベア
30D…下方走行部
31…駆動プーリ
32…中間プーリ
33…被動プーリ
35…丸ベルト
41…第1レバー
44…第2可動片
45…第2レバー
50…挟持領域
Claims (3)
- 包装袋を一列に並んだ状態で給送する搬入コンベアと、
この搬入コンベアから包装袋が一袋移載されるごとに包装袋における搬送方向に沿った長さよりも短い距離ずつ間欠移動し、かつ当該間欠移動に伴って互いに一部が重なり合う形態で積み重ねられた包装袋が所定数に達したところで所定数の包装袋を搬出位置に揃って移載すべく高速移動する集積コンベアと、
この集積コンベアとの間で前記包装袋を弾性的に挟圧可能で、かつ前記集積コンベアと同期的に移動可能な保持用コンベアと、が具備されたことを特徴とする包装袋の集積装置。 - 前記保持用コンベアには、前記集積コンベアとの間隔又は/及び対向している長さ領域を調整可能な調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の包装袋の集積装置。
- 前記搬送コンベアの各間欠移動の速度並びに高速移動の速度を調節可能な速度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の包装袋の集積装置。
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