JP2011249081A - 据え置き型蓄電装置 - Google Patents

据え置き型蓄電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011249081A
JP2011249081A JP2010119581A JP2010119581A JP2011249081A JP 2011249081 A JP2011249081 A JP 2011249081A JP 2010119581 A JP2010119581 A JP 2010119581A JP 2010119581 A JP2010119581 A JP 2010119581A JP 2011249081 A JP2011249081 A JP 2011249081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power storage
storage device
air
housing
fence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010119581A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Ohara
敬介 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010119581A priority Critical patent/JP2011249081A/ja
Publication of JP2011249081A publication Critical patent/JP2011249081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】蓄電池の長期間に亘る屋外設置が、高い信頼性のもと、低コストで行える据え置き型蓄電装置を提供する。
【解決手段】据え置き型蓄電装置100は、複数の蓄電池101が内部に配された筐体110と、筐体100内の換気冷却に用い、正逆運転が可能な換気装置103と、筐体110に形成され、換気装置103の正運転によって筐体110への空気流入に用いる吸気口104と、筐体110に形成され、換気装置103の正運転によって筐体110からの空気流出に用いる排気口106と、空気流入の流路10に配されて、空気の通過を許し、かつ、電力を印加できる給電機構108と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蓄電池を備える据え置き型蓄電装置に関する。
二酸化酸素ガスの放出量抑制の推進において、発電所の電力負荷の平準化や出力が不安定な自然エネルギ発電(例えば、太陽光発電)の利用が望まれている。
このような技術の実用化に不可欠な手段として、電力を蓄えることができる蓄電池内蔵の据え置き型蓄電装置(以下、「蓄電装置」と略す場合がある)がある。
蓄電装置は、その用途によって蓄電量に多少の差異があるが、少なくとも数キロワット時以上の大きなエネルギを、長期間に亘り安定に蓄えることが必要となる。よって、蓄電装置には、長期に亘る高度の信頼性が求められている。
ところが、蓄電装置は、一般的に、屋外に設置されているので、蓄電装置内に、様々な生物が侵入する場合がある。すると、短期的には生物との接触により、長期的には生物からの排出物により、蓄電装置の構成材料の腐食や蓄電装置の短絡が生じ、その蓄電機能が喪失する恐れがある。
また、蓄電装置の蓄電池の性能が温度に敏感なので、蓄電池の内部抵抗による充放電時の発熱を上手く利用して、蓄電装置の内部が適温に管理されている。つまり、蓄電装置は、特に冬場は、外気温度と比較して暖かく、小動物や昆虫が蓄電装置内に集まり易い。そして、このような事実が、上記蓄電装置の問題を更に悪化させる要因となっている。
そこで、上記問題に対処できる様々な提案がすでに行われている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1では、ヒートパイプを用いて蓄電機能を有する部分を外部から完全に隔離した構造が提案されている。
特許文献2では、ユニット電池を直接冷却する場合に、ユニット電池への小動物の侵入防止する手段として、孔径が4mm〜8mmの網を設置する技術が提案されている。
特許文献3の図12では、燃料電池の燃焼排ガスやカソード排気ガスの排出経路を開閉できる開閉機構が設けられ、これらのガスの停止直後に当該経路を閉じることにより、昆虫や塵埃(異物)の燃料電池内部への侵入を防止できる構造が提案されている。また、特許文献3の図7では、排気ガスの排出経路が、換気ファンに案内されている構造が記載されている。
特許第4123541号公報 特開2004−273428号公報 特開2006−128138号公報
しかし、上記各従来例には、下記の問題がある。
特許文献1では、蓄電装置の構造が複雑になるので、蓄電装置の重量、コスト、および、エネルギ密度の点で改善すべき不備が多々ある。
特許文献2では、ある程度の大きさの小動物の侵入を防止できるが、小さな昆虫などの侵入防止には役立たない。
特許文献3では、換気装置の動作中に、換気装置の吸気口から侵入する生物の侵入防止には利用できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓄電池の長期間に亘る屋外設置が、高い信頼性のもと、低コストで行える据え置き型蓄電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の蓄電池が内部に配された筐体と、
前記筐体内の換気冷却に用い、正逆運転が可能な換気装置と、
前記筐体に形成され、前記換気装置の正運転によって前記筐体への空気流入に用いる吸気口と、
前記筐体に形成され、前記換気装置の正運転によって前記筐体からの空気流出に用いる排気口と、
前記空気流入の流路に配されて、空気の通過を許し、かつ、電力を印加できる給電機構と、
を備える据え置き型蓄電装置を提供する。
ここで、前記給電機構は、電撃柵または電撃網を備えてもよい。
これにより、給電機構の柵構造や網構造を用いて、蓄電装置内に小動物や昆虫などが侵入することを防止できる。
また、以上のとおり、給電機構の柵構造や網構造に、電撃機能が付与されている。よって、小動物や昆虫などを電撃によって給電機構の電撃柵や電撃網から退散させることができる(或いは、電撃柵や電撃網においてショック死させることができる)。これにより、電撃柵や電撃網に小動物や昆虫が巣を作るという不都合を回避できる。このため、換気装置による蓄電池の冷却性能を適切に維持できる。
また、本発明の蓄電装置では、前記給電機構において通電が行われた後、前記換気装置の逆運転により、前記吸気口において前記空気を排気してもよい。
これにより、給電機構の電撃柵や電撃網に付いた小動物や昆虫の死骸を吹き飛ばすことができる。よって、給電機構の電撃柵や電撃網周辺から小動物や昆虫の死骸を除去できる。その結果、電撃柵や電撃網において空気(冷気)の流れが阻害されずに済み、換気装置による蓄電池の冷却性能を適切に維持できる。
また、本発明の蓄電装置では、前記換気装置が逆運転する際に、前記排気口を開閉可能な蓋によって前記排気口を閉じてもよい。
これにより、排気口からの昆虫や塵埃などの侵入の可能性を減じることができる。
また、本発明の蓄電装置では、前記筐体内の温度を検知する温度検知器を備えてもよい。そして、前記温度検知器による検知温度に応じて、前記換気装置の出力を調整してもよい。
このような温度制御により、蓄電池の温度のきめ細かな調整を行えるので、蓄電池の寿命を延ばすことができる。
また、本発明の蓄電装置では、前記検知温度が設定温度以下の場合に、前記吸気口および前記排気口を開閉できる蓋によって前記吸気口および前記排気口の両方を閉じてもよい。
これにより、蓄電装置への外気の流入出を遮断し、蓄電池の自己発熱による蓄電装置内の温度上昇を促進できる。
また、本発明の蓄電装置では、前記電撃柵または前記電撃網は、隣接する一対の導電体を備えてもよい。そして、一対の導電体の間隔が、0.2mm以上、2mm以下であってもよい。
導電体の間隔が2mmを超えると、小さな昆虫(例えば、蟻など)の侵入防止に支障がある。一方、導電体の間隔を0.2mm未満にすると、給電機構において空気流れの圧損が増大するので、好ましくない。
以上のとおり、本発明によれば、蓄電池の長期間に亘る屋外設置が高い信頼性のもと、低コストで行える据え置き型蓄電装置が得られる。
本発明の実施形態の据え置き型蓄電装置の構成例を模式的に示した概略図である。 本発明の実施形態の据え置き型蓄電装置に用いる給電機構の構成例を模式的に示した概略図である。 本発明の実施形態の据え置き型蓄電装置の動作例を示したフローチャート図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、全ての図面を通じて、同一ないし相当する構成要素には同じ参照番号を付し、以下、このような構成要素の重複的記載を省略する場合がある。
また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。つまり、以下の具体的な説明は、本発明の「据え置き型蓄電装置」の特徴を例示しているに過ぎない。よって、本発明の「据え置き型蓄電装置」を特定した構成要素に対応する用語に適宜の参照符号を付して以下の具体例を説明する場合、当該具体的な装置は、これに対応する本発明の「据え置き型蓄電装置」の構成要素の一例である。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態の据え置き型蓄電装置の構成例を模式的に示した概略図である。
図1に示すように、据え置き型蓄電装置100(以下、「蓄電装置100」と略す場合がある)は、複数の蓄電池101(例えば、リチウムイオン電池)が配された蓄電領域102と、蓄電池101を屋外において適切に格納できる接地状態の直方形の外装体110(筐体)と、を備える。
なお、蓄電装置100は、自然エネルギ(例えば、太陽光エネルギ)を電力に変換できるソーラーパネル(図示せず)を備えるとよい。これにより、ソーラーパネルで発電された電気を蓄電池101に充電することができる。そして、充電された蓄電池101は、必要に応じて、様々な用途(例えば、家庭の電気機器の電力源)に使用できる。
外装体110は、図1に示すように、筒状の外壁110Aと、一対の内壁110B、110Cと、外壁110Aの鉛直方向(紙面に垂直な方向)の両端を塞ぐ蓋部(図示せず)と、によって構成されている。
内壁110Bは、外壁110Aの一方の端面S1と蓄電領域102との間に配されている。そして、この内壁110Bは、外壁110Aの一方の側面S2から蓄電領域102に沿う方向に、外装体110内の途中まで形成された仕切り部材となっている。
一方、内壁110Cは、外壁110Aの他方の端面S3と蓄電領域102との間に配されている。そして、この内壁110Cは、外壁110Aの他方の側面S4から蓄電領域102に沿う方向に、外装体110内の途中まで形成された仕切り部材となっている。
また、外壁110Aの端面S1の端部が、吸気口104を開閉できる吸気口蓋105を構成し、外壁110Aの側面S2の端部が、この吸気口蓋105の受け部を構成している。
また、外壁110Aの端面S3の端部が、排気口106を開閉できる排気口蓋107を構成し、外壁110Aの側面S4の端部が、この排気口蓋107の受け部を構成している。
つまり、吸気口蓋105と、排気口蓋107と、は外装体110の対角線上に配されている。
以上により、図1に示すように、吸気口104を用いて外部(大気中)から蓄電領域102に空気を取り入れる吸気流路10が、外壁110Aの端面S1と内壁110Bとによって形成されている。また、排気口106を用いて蓄電領域102内から空気を外部に排出する排気流路11が、外壁110Aの端面S3と内壁110Cとによって形成されている。
また、図1に示すように、蓄電装置100は、外装体110内の換気冷却に用い、正逆運転が可能な冷却ファン103(換気装置)を備える。
冷却ファン103は、吸気流路10の延長線上の吸気流路10の端部近傍に設けられている。これにより、冷却ファン103の正運転(順運転ともいう)の場合、図1の矢印に示すように、冷たい空気(外気)が、吸気口104を用いて吸気流路10から強制的に蓄電領域102に流入する。また、この空気は、蓄電領域102内を横断し、排気流路11を通った後、排気口106を用いて強制的に外部(大気中)に流出する。このようにして、冷却ファン103による蓄電池101の冷却がなされる。
なお、冷却ファン103の逆運転の場合、蓄電装置100内の空気の流れは、図1の矢印と逆向きになるが、このような冷却ファン103の逆運転の技術的な意義は、蓄電装置100の動作の説明において述べる。
また、図1に示すように、蓄電装置100は、外装体110内の温度を検知する温度センサ109(熱電対やサーミスタなどの温度検知器)を備える。
本実施形態の蓄電装置100では、温度センサ109が、排気流路11の端部近傍にのみ1個、配されているが、これに限らない。蓄電装置100内の温度を適切に検知できる箇所として、排気流路11の端部付近が好適であると考えられるが、温度センサを他の箇所に設置してもよいし、複数個の温度センサを設置してもよい。
なお、蓄電装置100の温度の制御上、各蓄電池101の表面のそれぞれの温度を検知することが理想的であるが、このような方策はコスト的に不利となるので、上記のとおり、温度センサ109を1個、排気流路11の端部付近に配している。
また、図1に示すように、蓄電装置100は、空気の通過を許し、かつ、電力を印加できる給電機構108を備える。
本実施形態の蓄電装置100では、給電機構108は、吸気流路10の適所(ここでは、吸気口104の近傍)に配され、小動物や昆虫の蓄電装置100内への侵入を防ぐことができる柵構造となっている。
以上の給電機構108の柵構造によって、小動物や昆虫の蓄電装置100内への侵入は防止できるはずであるが、このような柵に小動物や昆虫が巣を作ると、冷却ファン103による蓄電池101の冷却性能が劣化するという不都合がある。
そこで、本実施形態の蓄電装置100では、給電機構108の柵構造に、電撃機能も付与している。
具体的には、図2に示すように、給電機構108は、絶縁性の複数の柵棒20、21に、直径L1の導電性の柵線22、23(導電体)の対を、一定の間隔L2を隔てて並行に張り巡らした電撃柵を備える。なお、柵線(導電体)の数は一対(2本)に限らず、3本以上でもよい。そして、隣接する柵線22、23の対の一方に直流電源40の高電圧を印加し、その他方に、直流電源40の基準電圧(ここでは、アース)を印加するとよい。このような給電機構108では、柵線22、23同士は、互いに絶縁されているので、通常の状態では、両者間に電流は流れない。
この状態において、小動物や昆虫が吸気流路10から蓄電装置100内に侵入しようとするときに、これらの小動物や昆虫が柵線22、23の両方に同時に触れると、その瞬間は、柵線22、23間の絶縁性が、これらの小動物や昆虫の生体インピーダンスによって破られる。このため、直流電源40による電圧に基づいて、柵線22、23に触れた小動物や昆虫の生体内に電流が走り、これらの小動物や昆虫に電撃を与えることができる。
このように、本実施形態の給電機構108の電撃柵では、小動物や昆虫が柵線22、23に触れた瞬間のみ、両者間に電流が流れるので、直流電源40の電流量が少なくて済み都合がよい。
そして、本実施形態の蓄電装置100では、小動物や昆虫を電撃によって給電機構108の電撃柵から退散させることができる(或いは、電撃柵においてショック死させることができる)。これにより、電撃柵に小動物や昆虫が巣を作るという不都合を回避できる。よって、冷却ファン103による蓄電池101の冷却性能を適切に維持できる。
なお、ここでは、柵線22、23の直径L1を1mmとし、隣接する柵線22、23の間隔L2を、0.2mm以上、2mm以下とした。
柵線22、23の間隔L2が2mmを超えると、小さな昆虫(例えば、蟻など)の侵入防止に支障がある。
一方、柵線22、23の間隔L2を0.2mm未満にすると、給電機構108において空気流れの圧損が増大するので、好ましくない。
また、給電機構108は、電撃柵に限らず、導電性の配線(導電体)を網目状に張り巡らせた電撃網を備えてもよい。なお、この場合も、導電体の間隔は、0.2mm以上、2mm以下にする方が、以上の理由により好ましい。
また、給電機構108に電力を印加する直流電源40として、蓄電池101を用いるとよい。これにより、給電機構108の電力源を安価に組み込めるという利点がある。特に、蓄電池101は、自然エネルギの発電力(例えば、ソーラーパネルでの発電力)を充電する機能を有しているので、電池切れを起こし難く、AC電源供給のない屋外に設置された給電機構108の電力源としてメンテナンス性に優れている。
なお、本実施形態の蓄電装置100では、図1に示すように、空気の通過を許し、かつ、小動物や昆虫の侵入を防止できる侵入防止機構111が、排気流路11の適所(ここでは、排気口106の近傍)に配されている。この侵入防止機構111(例えば、侵入防止網)についても、上述の給電機構108と同じ構成にすることもできるが、空気排出側に置かれるものであり、昆虫や塵埃が排気流路11に入り込む可能性が殆どないので、必ずしも電撃機能を付与しなくてもよい。
また、図1に示すように、蓄電装置100は、制御部30を備える。
制御部30は、CPUやメモリなどを備え、蓄電装置100の各種の検知器の信号に基づいて蓄電装置100の各種の制御対象機器の動作を制御する。なお、制御部30は、蓄電池101とは異なり、必ずしも冷却の必要がないので、外装体110内に限らず、外装体110外に配してもよい。
次に、本発明の実施形態の蓄電装置100の動作例を説明する。
図3は、本発明の実施形態の据え置き型蓄電装置の動作例を示したフローチャート図である。
図3に示した各動作フローは、予めプログラムされて、予め設定された設定温度「T」、設定回数「N」とともに、制御部30のメモリに記憶されている。
なお、ここで、設定温度「T」は、蓄電池101の性能を適切に維持できるよう、冷却ファン103の動作開始の判定に用いられる蓄電装置100内の雰囲気の基準温度(閾値温度)であり、蓄電池101の構成や種類などによって適宜設定されている。また、設定回数「N」は、給電機構108の電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸除去モードに入るか否かの判定に用いられる給電機構108による電撃の作動のトータル回数の基準値であり、給電機構108の構成や種類などによって適宜設定されている。
制御部30のCPUからの指令に基づいて、上記プログラム、上記設定温度「T」、および、上記設定回数「N」が蓄電装置100の起動時に、制御部30のCPUに読み出され、このプログラムが、以下の動作を蓄電装置100の各部を制御しながら実行する。なお、蓄電装置100の停止時には、吸気口蓋105および排気口蓋107の両方とも閉まっている。
蓄電装置100が起動すると、温度センサ109における検知温度が、設定温度「T」以上であるか否かが判定される(ステップS11)。
温度センサ109における検知温度が、設定温度「T」以上の場合(ステップS11において「Yes」の場合)、蓄電装置100内の蓄電池101の冷却が以下のとおり開始される。
蓄電池101の冷却動作として、吸気口蓋105の開放(ステップS12)および冷却ファン103の正運転(ステップS13)の後に、排気口蓋107の開放(ステップS14)を行うことが好ましい。但し、このとき、ステップS12とステップS13の順序は入れ替わってもよい。
以上により、冷却ファン103の正運転状態において、排気口蓋107が開放される。よって、排気口蓋107の開放と同時に、直ちに排気口106から空気が排気されるので、排気口106からの昆虫や塵埃の侵入の可能性を減じることができる。
ここで、ステップS12〜ステップS14の蓄電装置100の冷却動作中において、給電機構108による電撃が作動したか否かが判定される(ステップS15)。つまり、給電機構108による電撃作動時は、小動物や昆虫の、柵線22、23(図2参照)への接触に基づいた給電機構108の通電時に対応するので、制御部30は、適宜の電流計(図示せず)を用いて給電機構108の電撃作動の有無およびその作動回数を検知できる。
給電機構108の電撃が作動しなかったと判定された場合(ステップS15において「No」の場合)、ステップS11に戻り、ステップS11以降の動作が繰り返される。
一方、給電機構108の電撃が作動したと判定された場合(ステップS15において「Yes」の場合)、電撃の作動回数の累積値がカウントされる(ステップS16)。つまり、前回までの電撃の作動回数の累積値に、今回の作動回数が足し算される。
次いで、電撃の作動回数の累積値が、設定回数「N」以上か否かが判定される(ステップS17)。
電撃の作動回数の累積値が、設定回数「N」未満の場合(ステップS17において「No」の場合)、電撃作動によってショック死する小動物数や昆虫数がそれ程多くないと考えられる。よって、この場合、給電機構108の電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸除去モードに入る必要はないと判断され、ステップS11に戻り、ステップS11以降の動作が繰り返される。
一方、電撃の作動回数の累積値が、設定回数「N」以上の場合(ステップS17において「Yes」の場合)、電撃作動によってショック死する小動物数や昆虫数が多いと考えられる。よって、この場合、以下に述べる給電機構108の電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸除去モードに入る。
小動物や昆虫の死骸除去モードでは、冷却ファン103を一時的に逆運転にする。すると、吸気流路10内の空気の流れを一時的に逆向きにできるので、吸気口104において空気の排気がなされ、給電機構108に電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸を吹き飛ばすことができる。これにより、給電機構108の電撃柵周辺から小動物や昆虫の死骸を除去できる。その結果、電撃柵において空気(冷気)の流れが阻害されずに済み、冷却ファン103による蓄電池101の冷却性能を適切に維持できる。
小動物や昆虫の死骸除去モードのステップとして、排気口蓋107の閉鎖(ステップS18)、冷却ファン103の逆運転(ステップS19)の順に行うことが好ましい。
これにより、冷却ファン103の逆運転中における排気口106からの昆虫等の侵入を適切に防止できる。
なお、このような小動物や昆虫の死骸除去モードでは、蓄電装置100に空気を流入する箇所が存在しないが、当該死骸除去モードの動作期間は、電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸吹き飛しに必要な程度の短時間でよいので、蓄電装置100の構造上、障害を与えないと考えられる。
小動物や昆虫の死骸を除去した後、冷却ファン103を正運転に戻し(ステップS20)、排気口蓋107を再び開放する(ステップS21)。なお、冷却ファン103の正運転時には排気口106からは空気を排出しているので、ここから昆虫や塵埃が入り込む可能性は殆どない。
次いで、電撃の作動回数の累積値をゼロにして(ステップS22)、ステップS11に戻り、ステップS11以降の動作が繰り返される。
このようにして、本実施形態の蓄電装置100では、電撃柵において空気(冷気)の流れの阻害要因(小動物や昆虫の死骸の電撃柵への付着)を解消した状態で、冷却ファン103による蓄電池101の冷却を行うことができる。
一方、ステップS11において、温度センサ109における検知温度が、設定温度「T」未満の場合、次の判定ステップに進み、吸気口蓋105および排気口蓋107が開放されているか否かが判定される(ステップS23)。なお、吸気口蓋105および排気口蓋107の開閉は、これらの蓋105、107に適宜のセンサを取り付けて容易に検知できる。
吸気口蓋105および排気口蓋107が閉鎖状態の場合(ステップS23において「No」の場合)、冷却ファン103による蓄電池101の冷却動作は行われていないと考えられる。よって、ステップS27において、蓄電装置100の停止操作がなされていない限り(ステップS27において「No」の場合)、そのままの状態を維持する(つまり、ステップS11に戻り、ステップS11以降の動作が繰り返される)。
逆に、吸気口蓋105および排気口蓋107が開放状態の場合(ステップS23において「Yes」の場合)、これらの蓋105、107を閉め(ステップS24、ステップS25)、冷却ファン103を停止する(ステップS26)。そして、ステップS27において、蓄電装置100の停止操作がなされていない限り(ステップS27において「No」の場合)、この状態を維持する(つまり、ステップS11に戻り、ステップS11以降の動作が繰り返される)。
このようにして、温度センサ109における検知温度が、設定温度「T」未満の場合に、蓄電装置100への外気の流入出を遮断する。これにより、蓄電池101の自己発熱による蓄電装置100内の温度上昇を促進できる。
なお、蓄電装置100の停止操作がなされた場合(ステップS27において「Yes」)、蓄電装置100の一連の動作を終了する。
以上のとおり、本実施形態の蓄電装置100では、給電機構108の柵構造によって、蓄電装置100内に小動物や昆虫が侵入することを防止できる。
また、本実施形態の蓄電装置100では、給電機構108の柵構造に、電撃機能を付与している。よって、小動物や昆虫を電撃によって給電機構108の電撃柵から退散させることができる(或いは、電撃柵においてショック死させることができる)。これにより、電撃柵に小動物や昆虫が巣を作るという不都合を回避できる。このため、冷却ファン103による蓄電池101の冷却性能を適切に維持できる。
また、本実施形態の蓄電装置100では、給電機構108の電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸除去モードにおいて、給電機構108の電撃柵に付いた小動物や昆虫の死骸を吹き飛ばすことができる。よって、給電機構108の電撃柵周辺から小動物や昆虫の死骸を除去できる。その結果、電撃柵において空気(冷気)の流れが阻害されずに済み、冷却ファン103による蓄電池101の冷却性能を適切に維持できる。
また、本実施形態の蓄電装置100では、温度センサ109による検知温度に応じて、冷却ファン103の出力を調整することもできる。
このような温度制御により、蓄電池101の温度のきめ細かな調整を行えるので、蓄電池101の寿命を延ばすことができる。
本発明によれば、蓄電池の長期間に亘る屋外設置が高い信頼性のもと、低コストで行える。よって、本発明は、据え置き型蓄電装置に利用できる。
10 吸気流路
11 排気流路
20、21 柵棒
22、23 柵線
30 制御部
40 直流電源
100 蓄電装置
101 蓄電池
102 蓄電領域
103 冷却ファン(換気装置)
104 吸気口
105 吸気口蓋
106 排気口
107 排気口蓋
108 給電機構(電撃柵)
109 温度センサ
110 外装体
110A 外壁
110B、110C 内壁
S1、S3 外装体の端面
S2、S4 外装体の側面
111 侵入防止機構(侵入防止網)

Claims (7)

  1. 複数の蓄電池が内部に配された筐体と、
    前記筐体内の換気冷却に用い、正逆運転が可能な換気装置と、
    前記筐体に形成され、前記換気装置の正運転によって前記筐体への空気流入に用いる吸気口と、
    前記筐体に形成され、前記換気装置の正運転によって前記筐体からの空気流出に用いる排気口と、
    前記空気流入の流路に配されて、空気の通過を許し、かつ、電力を印加できる給電機構と、
    を備える据え置き型蓄電装置。
  2. 前記給電機構は、電撃柵または電撃網を備える請求項1に記載の据え置き型蓄電装置。
  3. 前記給電機構において通電が行われた後、前記換気装置の逆運転により、前記吸気口において前記空気が排気される請求項1または2に記載の据え置き型蓄電装置。
  4. 前記換気装置が逆運転する際に、前記排気口を開閉可能な蓋によって前記排気口が閉じられる請求項3に記載の据え置き型蓄電装置。
  5. 前記筐体内の温度を検知する温度検知器を備え、
    前記温度検知器による検知温度に応じて、前記換気装置の出力が調整される請求項1ないし4のいずれかに記載の据え置き型蓄電装置。
  6. 前記検知温度が設定温度以下の場合に、前記吸気口および前記排気口を開閉可能な蓋によって前記吸気口および前記排気口の両方が閉じられる請求項5に記載の据え置き型蓄電装置。
  7. 前記電撃柵または前記電撃網は、隣接する一対の導電体を備え、
    前記一対の導電体の間隔が、0.2mm以上、2mm以下である請求項2ないし4に記載の据え置き型蓄電装置。
JP2010119581A 2010-05-25 2010-05-25 据え置き型蓄電装置 Pending JP2011249081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010119581A JP2011249081A (ja) 2010-05-25 2010-05-25 据え置き型蓄電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010119581A JP2011249081A (ja) 2010-05-25 2010-05-25 据え置き型蓄電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011249081A true JP2011249081A (ja) 2011-12-08

Family

ID=45414111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010119581A Pending JP2011249081A (ja) 2010-05-25 2010-05-25 据え置き型蓄電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011249081A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015182113A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電池冷却装置
JP2016178740A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 オートモーティブエナジーサプライ株式会社 ポータブル電源装置
JP2017182881A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 古河電気工業株式会社 蓄電システム及びその温度管理方法
WO2020184332A1 (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 日本碍子株式会社 蓄電池用コンテナ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015182113A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電池冷却装置
JP2016178740A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 オートモーティブエナジーサプライ株式会社 ポータブル電源装置
JP2017182881A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 古河電気工業株式会社 蓄電システム及びその温度管理方法
JP2020115488A (ja) * 2016-03-28 2020-07-30 古河電気工業株式会社 蓄電システム及びその温度管理方法
WO2020184332A1 (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 日本碍子株式会社 蓄電池用コンテナ
JPWO2020184332A1 (ja) * 2019-03-14 2021-03-18 日本碍子株式会社 蓄電池用コンテナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102086842B1 (ko) Ess 배터리랙 화재확산방지 장치
KR101998224B1 (ko) 공기 순환 냉각 및 피해 저감형 에너지저장시스템
US9155228B2 (en) Equipment cabinet with a ventilation system
US20220287538A1 (en) Self-cleaning drying cleaning device, cleaning storage seat used in same and cleaning brush head drying control method for same
JP2011249081A (ja) 据え置き型蓄電装置
KR102053989B1 (ko) 에너지 저장 시스템을 위한 온도 제어 장치 및 방법
US6936372B1 (en) Environmental control system for use with a battery cabinet and method of operating a fan therein
US10128544B2 (en) Cooling for battery units in energy storage system
US20160288619A1 (en) Systems and methods for disconnecting a dc load from a dc power source
CN102519214B (zh) 需求响应的隔棂凝露防护
JP2011120423A (ja) 電池システム
JP2019126170A (ja) 二次電池の温度管理システムおよび温度管理方法
KR102375845B1 (ko) 배터리 장치 및 배터리 온도 조절방법
JP4438533B2 (ja) 屋内設置変圧器用冷却装置のファン制御方法
KR20220157230A (ko) 배터리 충방전 장치
KR20150083740A (ko) 프리차지 저항 및 릴레이 파손 방지 장치 및 방법
KR20150008020A (ko) 전기방충장치
CN206920964U (zh) 一种发电机用温度电压自监测控制柜
JP2006351469A (ja) 燃料電池システム
RU2368019C1 (ru) Устройство контейнерное оперативного уничтожения информации на магнитных носителях
WO2012132610A1 (ja) 蓄電池ユニット
GB2454950A (en) Ventilator unit and alarm activated by hazardous gas levels
JP6292521B2 (ja) 蓄電システム
JP4723952B2 (ja) 屋内換気システム
JP7074506B2 (ja) 点検時期報知装置