JP2011248981A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
信頼性及び生産性を向上させ得る光ピックアップ装置を提案する。
【解決手段】
光ピックアップ装置において、カップリングレンズをレーザ光の光路に沿って対物レンズに近接又は離反する方向に移動させるカップリングレンズ移動機構のモータに電力を供給するフレキシブルプリント基板について、モータの端子を嵌め込む貫通孔に、当該貫通孔にモータの端子が嵌め込まれたときにそれぞれ接触するように、当該貫通孔の内側に突出する複数の突出部を設けるようにした。
【選択図】 図6
信頼性及び生産性を向上させ得る光ピックアップ装置を提案する。
【解決手段】
光ピックアップ装置において、カップリングレンズをレーザ光の光路に沿って対物レンズに近接又は離反する方向に移動させるカップリングレンズ移動機構のモータに電力を供給するフレキシブルプリント基板について、モータの端子を嵌め込む貫通孔に、当該貫通孔にモータの端子が嵌め込まれたときにそれぞれ接触するように、当該貫通孔の内側に突出する複数の突出部を設けるようにした。
【選択図】 図6
Description
本発明は光ピックアップ装置に関し、例えば可動式のコリメータレンズを用いた球面収差補正機構が搭載された光ピックアップ装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、レーザダイオードから発射されたレーザ光を対物レンズにより光ディスクの記録層上に集光し、そのレーザ光のその記録層における反射光の光量変化に基づいて、かかる記録層に記録されたデータを再生している。
このような光ディスク装置では、光ディスクに入射したレーザ光が記録層に到達するまでの間に、光ディスクにおけるレーザ光の入射面(以下、これを単にレーザ入射面と呼ぶ)から記録層までの厚みに応じた大きさの球面収差がレーザ光に発生することが知られている。
この場合、光ディスクにおけるレーザ入射面から記録層までの厚みは、ブルーレイディスク(BD:Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)又はCD(Compact Disc)といった光ディスクの種類毎にそれぞれ予め規格により定められている。そこで、従来の光ディスク装置においては、光ディスクにおいて発生する球面収差を、レーザ光が対物レンズを通過する際に発生する球面収差によってキャンセルし得るように、対物レンズの形状等が予め設計されている。
一方、近年では、記録層を複数有する多層光ディスクも登場している。このような多層光ディスクでは、レーザ入射面から各記録層までの距離がそれぞれ異なるため、レーザ光が各記録層に到達するまでの間に当該レーザ光に発生する球面収差の大きさも記録層ごとにそれぞれ異なる。このため多層光ディスクについては、すべての記録層に共通して、レーザ光に発生する球面収差をキャンセルできるような対物レンズを形成することはできない。
そこで、従来、2層の記録層を有する2層光ディスクに対応した光ディスク装置について、対物レンズを通過するレーザ光に発生する球面収差が2つの記録層の間の任意の位置において最小となるように対物レンズを形成することにより、各記録層における球面収差の影響を許容範囲内に抑える方法が特許文献1において提案されている。
近年では、多層光ディスクに対応した光ディスク装置の光ピックアップに、可動式のコリメータレンズを用いた球面収差補正機構を搭載する方法も提案されている。具体的には、レーザ光の光路上に可動式のコリメータレンズを配置し、このコリメータレンズをレーザ光の光軸方向に沿って対物レンズに近接又は離反する方向に移動させることで、対物レンズに入射するレーザ光を収束又は発散光に変化させ、これにより対物レンズを透過するレーザ光に発生する球面収差の大きさを調整する。
このような球面収差補正機構を用いた球面収差補正方法によれば、多層光ディスク装置の各記録層上において、レーザ光が光ディスクを通過する際に発生した球面収差を、当該レーザ光が対物レンズを透過する際に発生する球面収差によって確実にキャンセルすることが可能となる。従って、この球面収差補正方法は、特にレーザ光の波長が短く球面収差の影響を受けやすい多層BDに対応した光ディスク装置には有効である。
上述のような球面収差補正機構が搭載された光ディスク装置においては、かかる可動式のコリメータレンズをレーザ光の光軸方向に沿って対物レンズに近接又は離反する方向に移動させるための動力源としてステッピングモータが用いられており、このステッピングモータへの電力供給がフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuit)を介して行われている。
この場合、ステッピングモータ及びフレキシブルプリント基板の電気的な接続は、ステッピングモータの各端子を、これらの端子にそれぞれ対応させてフレキシブルプリント基板に形成された複数の貫通孔(以下、これをモータ端子用貫通孔と呼ぶ)に嵌め込んだ後に、ステッピングモータの端子を、フレキシブルプリント基板における当該端子が嵌め込まれたモータ端子用貫通孔の周囲に形成されたランドパターンにはんだ付けすることにより行われる。このためフレキシブルプリント基板のモータ端子用貫通孔は、余裕をもってステッピングモータの端子を嵌め込み得るように、当該端子の外寸よりも若干大きめに形成されている。
しなしながら、このようにフレキシブルプリント基板のモータ端子用貫通孔をステッピングモータの端子よりも大きめに形成した場合、フレキシブルプリント基板のモータ端子用貫通孔にステッピングモータの端子を嵌め込んだときに当該モータ端子用貫通孔及び当該端子間に生じる隙間の存在により、フレキシブルプリント基板のランドパターンとステッピングモータの端子とのはんだ付け時に、はんだがフレキシブルプリント基板のランドパターン全体とステッピングモータの端子との双方に広がらず、ステッピングモータ及びフレキシブルプリント基板間の接続不良が発生するおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、モータ及びフレキシブルプリント基板間の接続不良の発生を防止して、信頼性及び生産性を向上させ得る光ピックアップ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、光ディスクにレーザ光を照射し、前記レーザ光の前記光ディスクにおける反射光に基づいて前記光ディスクから情報を読み出し及び又は前記光ディスクに情報を書き込む光ピックアップにおいて、前記レーザ光を発射する半導体レーザと、前記半導体レーザから発射された前記レーザ光を前記光ディスクにおける記録層上に集光する対物レンズと、前記半導体レーザ及び前記対物レンズ間における前記レーザ光の光路上に配置されたカップリングレンズと、前記カップリングレンズを前記レーザ光の光路に沿って前記対物レンズに近接又は離反する方向に移動させるカップリングレンズ移動機構とを設け、前記カップリングレンズ移動機構は、前記カップリングレンズを移動させる際の動力源としてのモータを有し、前記モータには、フレキシブルプリント基板を介して電力が供給され、前記モータ及び前記フレキシブルプリント基板は、前記フレキシブルプリント基板の所定位置に設けられた貫通孔に前記モータの端子を嵌め込み、前記フレキシブルプリント基板の前記貫通孔の周囲に形成されたランドパターン及び前記モータの端子をはんだ付けするようにして接続され、前記フレキシブルプリント基板の前記貫通孔には、当該貫通孔に前記モータの端子が嵌め込まれたときにそれぞれ接触するように、当該貫通孔の内側に突出する複数の突出部を設けるようにした。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板のランドパターンと、モータの端子とをはんだ付けする際に、モータの端子及びフレキシブルプリント基板のランドパターンの双方に均一に広がるように、はんだをフレキシブルプリント基板の突出部により誘導することができるため、モータの端子とフレキシブルプリント基板のランドパターンとを確実に電気的及び物理的に接続することができる。かくするにつき、モータ及びフレキシブルプリント基板間の接続不良の発生を防止して、光ピックアップ3の信頼性及び生産性を向上させることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による光ディスク装置の構成
図1において、1は全体として本実施の形態による光ディスク装置1を示す。この光ディスク装置1は、多層のBD、DVD及びCDなどの光ディスク2に対してデータを読み書き可能な光ピックアップ3と、この光ピックアップ3を光ディスク2の径方向に搬送する光ピックアップ搬送機能4とを備えて構成される。
図1において、1は全体として本実施の形態による光ディスク装置1を示す。この光ディスク装置1は、多層のBD、DVD及びCDなどの光ディスク2に対してデータを読み書き可能な光ピックアップ3と、この光ピックアップ3を光ディスク2の径方向に搬送する光ピックアップ搬送機能4とを備えて構成される。
光ピックアップ搬送機構4は、所定位置に装填される光ディスク2の径方向(矢印a方向)と平行に、かつ光ピックアップ3の筐体を挿通するように配置された2本のガイドレール10A,10Bを備える。また光ピックアップ搬送機構4は、ガイドレール10A,10Bと平行に、かつ回転自在に枢支されたスクリュー11と、スクリュー11をその中心軸の回りに回転駆動させる送りモータ12と、スクリュー11に螺着されたスライダ13とを備え、スライダ13が光ピックアップ3に固定されている。
これにより光ピックアップ搬送機構4においては、送りモータ12を回転駆動することによって、光ピックアップ3をガイドレール10A,10Bに沿って光ディスク2の径方向にスライド移動させることができるようになされている。
一方、光ピックアップ3は、図2に示すように、CD又はDVDに対してデータを光学的に読み書きするための第1の光学系20と、BDに対してデータを光学的に読み書きするための第2の光学系30とを備える。
このうち第1の光学系20は、2波長半導体レーザ21、回折格子22、波長選択性ハーフミラー23、カップリングレンズ24、1/4波長板25、全反射ミラー26、対物レンズ27、検出レンズ28及び光検出器29を備えて構成される。
2波長半導体レーザ21は、CD規格に対応した785〔nm〕帯のレーザ光と、DVD規格に対応した660〔nm〕帯のレーザ光とを発射可能なレーザダイオードである。この2波長半導体レーザ21から発射されたレーザ光L1Aが回折格子22により3本のレーザ光(0次光、+1次光及び−1次光)に分割された後に、波長選択性ハーフミラー23を介してカップリングレンズ24に入射し、このカップリングレンズにおいて平行化される。また3本のレーザ光L1Aは、この後、1/4波長板25において1/4波長分の位相差を生じさせられた後に全反射ミラー26により立ち上げられて対物レンズ27に入射し、この対物レンズ27により光ディスク2(DVD又はCD)の記録層上に集光される。
また、光ディスク2のかかる記録層におけるこれら3本のレーザ光L1Aの各反射光L2Aは、それぞれ対物レンズ27及び全反射ミラー26を介して1/4波長板25に入射する。そして、これら3本の反射光L2Aは、それぞれ1/4波長板25において1/4波長分の位相差を生じさせられ、カップリングレンズ24において収束光に変換された後に波長選択性ハーフミラー23及び検出レンズ28を介して光検出器29の受光面上に集光される。
なお、対物レンズ27は、図示しない2軸または3軸アクチュエータにより保持されており、この2軸または3軸アクチュエータによって、光ディスク2に対して近接する方向又は離反する方向に変位させたり、光ディスク2の半径方向に変位させたり、光ディスク2の径方向に傾かせる(3軸アクチュエータの場合)ことができる。
また第2の光学系30は、半導体レーザ31、回折格子32、偏光ビームスプリッタ33、1/4波長板34、カップリングレンズ35、全反射ミラー36、対物レンズ37及び光検出器38と、カップリングレンズ移動機構39とから構成される。
半導体レーザ31は、BD規格に対応した405〔nm〕帯のレーザ光を発射するレーザダイオードである。この半導体レーザ31から発射されたレーザ光L1Bが回折格子32により3本のレーザ光(0次光、+1次光及び−1次光)に分割された後に、偏光ビームスプリッタ33及び1/4波長板34を介してカップリングレンズ35に入射する。そして3本のレーザ光L1Bは、カップリングレンズ35において平行化されると共に球面収差補正が施された後に全反射ミラー36により立ち上げられて対物レンズ37に入射し、この対物レンズ37により光ディスク2(BD)の記録層上に集光される。
また、光ディスク2におけるこれら3本のレーザ光L1Bの各反射光L2Bは、それぞれ全反射ミラー36を介してカップリングレンズ35に入射する。そしてこれら3本の反射光L2Bは、それぞれカップリングレンズ35において平行化され、1/4波長板34において1/4波長分の位相差を生じさせられた後に偏光ビームスプリッタ33を介して光検出器38の受光面上に集光される。
カップリングレンズ移動機構39は、動力源としてのステッピングモータ41と、第2の光学系30における偏光ビームスプリッタ33及び全反射ミラー36間におけるレーザ光L1Aの光軸方向(矢印b方向)と平行に位置するように取り付けられたスクリュー42と、スクリュー42と平行に配設されたシャフト43とを備える。
ステッピングモータ41は、後述するサーボ部59(図3)とフレキシブルプリント基板40を介して電気的に接続され、このフレキシブルプリント基板40を介して当該サーボ部59から駆動電力が供給される。またスクリュー42は、ステッピングモータ41の出力軸に、当該出力軸と同軸に取り付けられている。
さらにシャフト43には、当該シャフト43に沿って矢印b方向にスライド自在にカップリングレンズホルダ44が嵌め込まれており、このカップリングレンズホルダ44により、第2の光学系30の偏光ビームスプリッタ33及び全反射ミラー36間におけるメインのレーザ光L1A(0次光)の光軸とその光軸が一致するようにカップリングレンズ35が保持されている。さらにカップリングレンズホルダ44には、与圧ばね46によりスクリュー42にギア部45Aが押しつけられるようにしてラックギア45が取り付けられている。
これにより光ピックアップ3においては、カップリングレンズ移動機構39のステッピングモータ41を回転駆動することによって、カップリングレンズホルダ44と一体にカップリングレンズ35をシャフト43に沿って矢印b方向及びこれと逆方向(つまり対物レンズ37に近接又は離反する方向)に移動させることができ、これによりカップリングレンズ35の位置を調整することによって、光ディスク2内を通過するレーザ光L1Bに発生する球面収差を補正することができるようになされている。
図3は、光ディスク装置の信号処理系の概略構成を示す。この図3に示すように、ホストコンピュータ50との間のインタフェースとして機能するインタフェース部51を備えており、ホストコンピュータ50から送信される各種コマンドを、インタフェース部51を介して信号処理部52に入力する。
信号処理部52は、CPU及びメモリ等の情報処理資源を備えるマイクロコンピュータ構成でなり、ホストコンピュータ50から与えられるコマンドに従って必要な制御処理や演算処理を実行する。
例えば、信号処理部52は、ホストコンピュータ50から記録コマンドが与えられた場合には、モータ駆動部53を制御してスピンドルモータ54を駆動させることにより、装填された光ディスク2を当該光ディスク2の記録方式(例えばCAV方式又はCLV方式)に応じた回転状態で回転させる。
また信号処理部52は、この後ホストコンピュータ50からインタフェース部51を介して与えられる記録対象のデータに対して変調処理を含む所定の信号処理を施し、かくして得られた記録信号を駆動信号としてレーザ駆動部55に送出する。
レーザ駆動部55は、信号処理部52から与えられる駆動信号に基づいて、光ピックアップ3内の2波長半導体レーザ21(図2)又は半導体レーザ31(図3)を点滅駆動する。この結果、かかる駆動信号(記録信号)の内容に応じた点滅パターン及び当該駆動信号の信号レベルに応じた光量のレーザ光L1(L1A,L1B)が2波長半導体レーザ21又は半導体レーザ31から発射され、このレーザ光L1が光ピックアップ3内の対物レンズ27,37(図2)を介して光ディスク2の記録層上に集光される。これにより記録対象のデータが光ディスク2に記録される。
また、かかるレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2(L2A,L2B)は、光ピックアップ3内の光検出器29,38(図2)において光電変換され、かくして得られたRF(Radio Frequency)信号がアナログ/ディジタル変換部56においてディジタル変換されて、ディジタルRF信号として信号処理部52を介してサーボ信号生成部57及びチルト信号生成部58に与えられる。
サーボ信号生成部57は、供給されるディジタルRF信号に基づいて、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号又は球面収差補正信号などの各種制御信号を生成し、生成した制御信号をサーボ部59に送信する。またサーボ部59は、供給されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ3内において対物レンズ27,37を保持する2軸または3軸アクチュエータ60や、送りモータ12(図1)を必要に応じて駆動させる。これによりフォーカス制御及びトラッキング制御が行われる。
またチルト信号生成部58は、供給されるディジタルRF信号に基づいてチルト制御信号を生成し、これをチルト制御部61に送信する。そしてチルト制御部61は、このチルト制御信号に基づいて上述の2軸または3軸アクチュエータ60を必要に応じて駆動させることにより、対物レンズ27,37を光ディスク2の径方向に傾かせる。
一方、信号処理部52は、インタフェース部51を介してホストコンピュータ50からの再生コマンドを受信すると、モータ駆動部53を制御してスピンドルモータ54を駆動させることにより、光ディスク2を当該光ディスク2の記録方式に応じた回転状態で回転させる。
また信号処理部52は、レーザ駆動部55を制御して、光ピックアップ3内の2波長半導体レーザ21又は半導体レーザ31を所定電圧で点灯駆動させる。この結果、この2波長半導体レーザ21又は半導体レーザ31から所定パワーのレーザ光L1が発射され、このレーザ光L1が上述の対物レンズ27,37を介して光ディスク2の記録層上に集光される。
そして、このレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、光ピックアップ3内の対応する光検出器29,38(図2)により光電変換され、かくして得られたRF信号がアナログ/ディジタル変換部56においてディジタル変換されてディジタルRF信号として信号処理部52に与えられる。
信号処理部52は、供給されるディジタルRF信号に対して復調処理等の処理の再生信号処理を施し、かくして得られた再生されたデータを、インタフェース部51を介してホストコンピュータ50に送出する。
また、かかるディジタルRF信号は、信号処理部52を介してサーボ信号生成部57及びチルト信号生成部58にも与えられる。そして、このディジタルRF信号に基づいて、データ記録時と同様にしてサーボ信号生成部57においてフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号が生成されると共に、チルト信号生成部58においてチルト信号が生成される。かくしてこれらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及びチルト信号に基づいて、データ記録時と同様にして、フォーカス制御、トラッキング制御及びチルト制御が行なわれる。
なお信号処理部52は、光ディスク2にデータを読み書きする際、光ディスク2におけるデータを読み書きすべき記録層をサーボ信号生成部57に通知する。そしてサーボ信号生成部57は、この通知に従ってサーボ部59を介して光ピックアップ3内の対応する2軸または3軸アクチュエータ60を必要に応じて駆動することにより、2波長半導体レーザ21又は半導体レーザ31から発射されるレーザ光L1が信号処理部52から通知された記録層上に集光するように対物レンズ27,37の基準位置を光ディスク2に近接又は離反する方向に移動させる。
またサーボ信号生成部57は、光ディスク2がBDである場合には、上述のような対物レンズ37の基準位置の変更と併せて、その光ディスク2のデータを読み書きすべき記録層に集光されるレーザ光L1の球面収差を補正する位置にカップリングレンズ35(図2)を移動させるように、必要に応じてサーボ部59を介してカップリングレンズ移動機構39のステッピングモータ41を駆動する。
(2)フレキシブルプリント基板の詳細構成
図4(A)〜(C)及び図5(A)〜(C)は、図2について上述したカップリングレンズ移動機構39のステッピングモータ41及びフレキシブルプリント基板40の接続手順を示す。
図4(A)〜(C)及び図5(A)〜(C)は、図2について上述したカップリングレンズ移動機構39のステッピングモータ41及びフレキシブルプリント基板40の接続手順を示す。
本実施の形態によるステッピングモータ41は、図4(A)に示すように、ハウジング41Aの一部に凹部41AAが形成されており、この凹部41AA内に合成樹脂材からなる端子用部品70が固定されている。端子用部品70には4本の端子用突起70Aが直線状に並べて形成され、図5(A)に示すように、これらの各端子用突起70Aにそれぞれハウジング41Aの内部から引き出された導線71が巻き付けられて複数の端子41Bが形成されている。
またフレキシブルプリント基板40は、例えばポリイミド基板の一面側又は両面側に銅等の金属材からなるパターンが形成されたものである。このフレキシブルプリント基板40には、ステッピングモータ41のかかる端子41Bにそれぞれ対応させて所定位置に複数の貫通孔(以下、これをモータ端子用貫通孔と呼ぶ)40Aが穿設されており、図6に示すように、これらモータ端子用貫通孔40Aの周囲にそれぞれランドパターン40Bが形成されている。
そしてステッピングモータ41は、図4(B)及び図5(B)に示すように、各端子41Bをそれぞれフレキシブルプリント基板40の対応するモータ端子用貫通孔40Aに嵌め込み、この後、図4(C)及び図5(C)に示すように、ステッピングモータ41の各端子41Bと、その端子41Bが嵌め込まれたモータ端子用貫通孔40Aの周囲に形成されたランドパターン40Bとをはんだ72に一体化(つまり、はんだ付け)するようにして、フレキシブルプリント基板40と電気的及び物理的に接続されている。
この場合において、本実施の形態の光ディスク装置1においては、図6のようにフレキシブルプリント基板40の各モータ端子用貫通孔40Aの形状が花形形状に形成されている点を特徴の1つとする。
実際上、フレキシブルプリント基板40の各モータ端子用貫通孔40Aには、当該モータ端子用貫通孔40Aの中心位置を中心とした点対称状に、かつ、ステッピングモータ41の端子41Bが嵌め込まれたときにそれぞれ接触するように(より正確には、対向したもの同士の頂点間の距離がステッピングモータ41の端子41Bの対応部位の外寸よりも小さくなるように)、当該モータ端子用貫通孔40Aの内側に突出する複数の山形状の突出部40AAが設けられている。
これによりフレキシブルプリント基板40においては、ステッピングモータ41の端子41Bをモータ端子用貫通孔40Aに嵌め込んだときに、図5(B)のように、かかるモータ端子用貫通孔40Aの各突出部40AAがそれぞれステッピングモータ41の端子41Bの挿入方向にめくり上がり、これらめくり上がった個々の突出部40AAが、元に戻ろうとする力によって、挿入されたステッピングモータ41の端子41Bと圧接する。この結果、モータ端子用貫通孔40Aに挿入されたステッピングモータ41の端子41Bを、そのモータ端子用貫通孔40Aの中心位置に位置決めすることができる。
またフレキシブルプリント基板40においては、この後、ステッピングモータ41の端子41Bとフレキシブルプリント基板40の対応するランドパターン40Bとを図4(C)及び図5(C)のようにはんだ付けする際に、はんだが、フレキシブルプリント基板40の突出部40AAに誘導されてステッピングモータ41の端子41B及びフレキシブルプリント基板40のランドパターン40Bの双方に均一に広がるため、ステッピングモータ41の端子41Bとフレキシブルプリント基板40のランドパターン40Bとを確実に電気的及び物理的に接続することができる。
なお、上述のように本実施の形態においては、ステッピングモータ41の端子41Bをフレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aに嵌め込んだときに当該モータ端子用貫通孔40Aの各突出部40AAがそれぞれステッピングモータ14の端子41Bの挿入方向にめくり上がるため、例えばフレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aにおける隣接する突出部40AA同士を接続する部位に角があると、その部分から亀裂が発生するおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、図6に示すように、フレキシブルプリント基板40の各モータ端子用貫通孔40Aにおける隣接する突出部40AA同士を接続する接続部40ABの形状が突出部40AAと滑らかに続く円弧状に形成されており、これによりモータ端子用貫通孔40Aの各突出部40AAがそれぞれめくり上がったときに接続部40ABに生じる応力を接続部40AB全体に均等に分散させて、接続部40ABに亀裂が生じるのを未然に防止し得るようになされている。
(3)本実施の形態の効果
以上のように、本実施の形態によれば、光ピックアップ3のカップリングレンズ移動機構39を構成するステッピングモータ41の各端子41Bと、フレキシブルプリント基板40の対応するランドパターン40Bとを確実に電気的及び物理的に接続することができる。かくするにつき、ステッピングモータ41及びフレキシブルプリント基板40間の接続不良の発生を防止して、光ピックアップ3の信頼性及び生産性を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、光ピックアップ3のカップリングレンズ移動機構39を構成するステッピングモータ41の各端子41Bと、フレキシブルプリント基板40の対応するランドパターン40Bとを確実に電気的及び物理的に接続することができる。かくするにつき、ステッピングモータ41及びフレキシブルプリント基板40間の接続不良の発生を防止して、光ピックアップ3の信頼性及び生産性を向上させることができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、フレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aに複数の突出部40AAを当該モータ端子用貫通孔40Aの中心位置を中心とする点対称状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるモータ端子用貫通孔40Aの突出部40AAを点対称状以外のパターンで形成するようにしても良い。
なお上述の実施の形態においては、フレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aに複数の突出部40AAを当該モータ端子用貫通孔40Aの中心位置を中心とする点対称状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるモータ端子用貫通孔40Aの突出部40AAを点対称状以外のパターンで形成するようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、フレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aに4つの突出部40AAを形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる突出部40AAを5つ以上形成するようにしても良く、かかる突出部40AAの数は4つには限定されない。
さらに上述の実施の形態においては、フレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aの突出部40AAを山形状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば円弧状に形成するようにしても良く、かかる突出部40AAの形状としては、この他種々の形状を広く適用することができる。
同様に、上述の実施の形態においては、フレキシブルプリント基板40のモータ端子用貫通孔40Aの隣接する突出部40AA間を接続する接続部40ABを、突出部40AAと滑らかに続く円弧状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば楕円の一部とするなどこの他種々の形状を広く適用することができる。
本発明は、例えば可動式のコリメータレンズを用いた球面収差補正機構が搭載された光ピックアップ装置に広く適用することができる。
1……光ピックアップ装置
2……光ディスク
3……光ピックアップ
35……カップリングレンズ
39……カップリングレンズ移動機構
40……フレキシブルプリント基板
40A……モータ端子用貫通孔
40AA……突出部
40AB……接続部
40B……ランドパターン
41……ステッピングモータ
41B……端子
2……光ディスク
3……光ピックアップ
35……カップリングレンズ
39……カップリングレンズ移動機構
40……フレキシブルプリント基板
40A……モータ端子用貫通孔
40AA……突出部
40AB……接続部
40B……ランドパターン
41……ステッピングモータ
41B……端子
Claims (3)
- 光ディスクにレーザ光を照射し、前記レーザ光の前記光ディスクにおける反射光に基づいて前記光ディスクから情報を読み出し及び又は前記光ディスクに情報を書き込む光ピックアップにおいて、
前記レーザ光を発射する半導体レーザと、
前記半導体レーザから発射された前記レーザ光を前記光ディスクにおける記録層上に集光する対物レンズと、
前記半導体レーザ及び前記対物レンズ間における前記レーザ光の光路上に配置されたカップリングレンズと、
前記カップリングレンズを前記レーザ光の光路に沿って前記対物レンズに近接又は離反する方向に移動させるカップリングレンズ移動機構と
を備え、
前記カップリングレンズ移動機構は、前記カップリングレンズを移動させる際の動力源としてのモータを有し、
前記モータには、フレキシブルプリント基板を介して電力が供給され、
前記モータ及び前記フレキシブルプリント基板は、前記フレキシブルプリント基板の所定位置に設けられた貫通孔に前記モータの端子を嵌め込み、前記フレキシブルプリント基板の前記貫通孔の周囲に形成されたランドパターン及び前記モータの端子をはんだ付けするようにして接続され、
前記フレキシブルプリント基板の前記貫通孔には、当該貫通孔に前記モータの端子が嵌め込まれたときにそれぞれ接触するように、当該貫通孔の内側に突出する複数の突出部が設けられた
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記フレキシブルプリント基板の前記貫通孔の前記突出部が、当該貫通孔の中心位置を中心とする点対称状に形成された
ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 前記貫通孔における隣接する前記突出部間を接続する接続部が円弧状に形成された
ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010123842A JP2011248981A (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010123842A JP2011248981A (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011248981A true JP2011248981A (ja) | 2011-12-08 |
Family
ID=45414044
Family Applications (1)
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JP2010123842A Pending JP2011248981A (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 光ピックアップ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011248981A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58142958U (ja) * | 1981-09-26 | 1983-09-27 | パイオニア株式会社 | プリント基板 |
WO1997001263A1 (fr) * | 1995-06-20 | 1997-01-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif de maintien de piece, substrat dote de ce dispositif et son procede de fabrication |
JPH1156603A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
JP2008047221A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Citizen Holdings Co Ltd | 光学レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置 |
-
2010
- 2010-05-31 JP JP2010123842A patent/JP2011248981A/ja active Pending
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