JP2011248723A - 画像処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる視点位置から見た被写体の立体画像をより簡単に得ることができるようにする。
【解決手段】画像処理装置は、xy平面上の各位置を視点位置とする複数の元画像を記録しており、被写体を見る方向を示す視線方向が特定されると、指定された視差dを直径とする円SC11と、視線方向SD11に平行な直線との接点を、表示視点HS12および表示視点HS12とする。そして、画像処理装置は、表示視点HS11と表示視点HS12近傍の元画像を用いて、それらの表示視点の視差画像を生成し、得られた視差画像対に基づいて、立体画像を表示する。これにより、任意の視線方向に対する視差画像対を簡単に得ることができる。本発明は、画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は画像処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、複数の異なる視点位置から見た被写体の立体画像をより簡単に得ることができるようにした画像処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、異なる視点から同じ被写体を撮像して得られた1対の画像を用いて、被写体を立体表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、通常のカメラでは、カメラの光軸が地面に対してほぼ水平となる状態で被写体が撮像され、得られた画像は地面に対して垂直な画面上に投影される。この場合、表示された画像を見るユーザの視点位置は、画像が表示される画面とほぼ垂直な直線上に位置すると仮定することができる。
そのため、このような表示系で画像を立体表示しようとする場合、ユーザの両眼視差は、画像の左右のずれとして表現される。すなわち、ユーザの視線方向と垂直な、ユーザの左右の眼が並ぶ方向に視差を有する1対の画像が用いられて、被写体が立体表示される。
特開2010−8575号公報
一方、図1に示すように、カメラ11の光軸が地面と垂直な方向となる状態で、カメラ11により被写体が撮像され、得られた画像を地面と平行な画面に投影する表示系では、地面に平行な画面の鉛直軸方向に対する回転角が自由度として残ることになる。なお、図1において、互いに直交する右斜め方向、左斜め方向、および縦方向は、それぞれx方向、y方向、およびz方向を示している。
図1の例では、カメラ11の光軸がz方向と平行になる状態で、つまり図中、上側からカメラ11により被写体H11が撮像され、被写体H11の画像は、xy平面と平行な画面に表示されることになる。
そのため、このような表示系では、ユーザは、z方向を回転軸として、さまざまな方向から画面を覗き込むことができるようになるので、被写体H11を立体表示することは困難となる。
立体画像の表示方法として、視差バリヤ方式やレンチキュラ方式に代表される裸眼表示方式で画像を表示させる場合、画像の表示デバイスに設けられた、スリットやレンチキュラレンズの並ぶ方向によって、物理的に視差の方向が限定されてしまう。例えば、図中、x方向にスリットやレンチキュラレンズが並べられている場合、x方向に視差を有する画像対が用いられて被写体H11が立体表示されるため、ユーザは、視線方向がy方向と平行になるように画面を見なければ、被写体H11は立体的に観察されない。
なお、液晶シャッタ方式(時分割シャッタ方式)で画像を立体表示する場合、裸眼表示方式の場合とは異なり、視差方向の物理的な制限はないので、ユーザがどの方向から画面を見ても、原理的には被写体H11を立体表示することが可能である。
しかしながら、液晶シャッタ方式で立体画像を表示させる場合、ユーザの視線方向と垂直な方向に視差を有する画像対が必要となる。例えば、ユーザの視線方向がx方向と平行な方向であれば、画像の立体表示には、y方向に視差を有する画像対が必要となり、ユーザの視線方向がy方向と平行な方向であれば、x方向に視差を有する画像対が必要となる。
このように、液晶シャッタ方式では、ユーザの視線方向と垂直な方向に視差を有する画像対を用いれば、ユーザの視線方向によらず、被写体H11を立体表示させることは可能である。ところが、通常、立体視用のコンテンツ等の画像は、ユーザの視線方向の変化は想定されていないため、特定方向に視差を有する画像対のみが用意されており、ユーザの視線方向の変化に対応することはできなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の異なる視点位置から見た被写体の立体画像をより簡単に得ることができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理装置であって、所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点を特定し、前記接点を前記視差画像の視点位置である表示視点とする視点位置特定手段と、前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像を生成する視差画像生成手段とを備える。
画像処理装置には、前記視差画像対に基づいて前記立体画像を表示させる表示制御手段をさらに設けることができる。
前記表示制御手段には、鉛直方向と略垂直な表示画面を有する表示手段に前記立体画像を表示させ、前記表示手段近傍にいるユーザの位置を検出することで、前記視線方向を特定する視線方向特定手段をさらに設けることができる。
前記表示制御手段には、前記視線方向が変化した場合、変化後の前記視線方向に対する前記立体画像を表示させることができる。
画像処理装置には、前記視線方向の入力を受け付ける入力手段と、予め定められた方向から表示手段に表示される前記立体画像を見るユーザに、前記立体画像上の被写体が立体的に観察されるように、前記視線方向により定まる角度だけ前記視差画像を回転させる回転処理手段とをさらに設け、前記表示制御手段には、回転後の前記視差画像対に基づいて前記表示手段に前記立体画像を表示させることができる。
前記表示制御手段には、前記視線方向が変化した場合、変化後の前記視線方向に対する前記立体画像を表示させることができる。
画像処理装置には、前記円上の複数の点について、前記点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて、前記点の位置を視点位置とする記録用元画像を生成する記録用元画像生成手段と、前記記録用元画像を記録する記録手段とをさらに設け、前記視差画像生成手段には、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記記録用元画像に基づいて前記視差画像を生成させることができる。
前記視差画像生成手段には、前記円上において、前記表示視点に隣接する2つの前記記録用元画像の視点のうち、より前記表示視点に近い第1の視点と、前記円上において前記第1の視点とは反対側にある前記記録用元画像の第2の視点とを結ぶ直線、および前記2つの前記記録用元画像の視点のうち、より前記表示視点に遠い第3の視点と前記表示視点を結ぶ直線の交点を視点とする前記記録用元画像を、前記第1の視点の前記記録用元画像および前記第2の視点の前記記録用元画像に基づいて生成させるとともに、前記交点を視点とする前記記録用元画像および前記第3の視点の前記記録用元画像に基づいて、前記表示視点の前記視差画像を生成させることができる。
前記視差画像生成手段には、前記円上において視点が前記表示視点に隣接する2つの前記記録用元画像に基づいて、前記視差画像を生成させることができる。
前記視点位置特定手段には、前記視差が変更された場合、前記視差の変更前の前記円と中心位置が同じである、変更後の前記視差を直径とする円と、前記視線方向に平行な直線との接点を前記視差の変更後の前記表示視点とさせ、前記視差画像生成手段には、前記視差が変更された場合、所定の前記記録用元画像と、前記視差の変更前の前記円上において前記所定の前記記録用元画像の視点とは反対側に視点がある前記記録用元画像とに基づいて、前記視差の変更後の前記円上に視点が位置する前記記録用元画像を生成させ、前記視差の変更後の前記円上における、前記視差の変更後の前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記記録用元画像に基づいて、前記視差画像を生成させることができる。
本発明の一側面の画像処理方法またはプログラムは、立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理方法またはプログラムであって、所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点を特定して、前記接点を前記視差画像の視点位置である表示視点とし、前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像を生成するステップを含む。
本発明の一側面においては、立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理において、所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点が特定されて、前記接点が前記視差画像の視点位置である表示視点とされ、前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像が生成される。
本発明の一側面によれば、複数の異なる視点位置から見た被写体の立体画像をより簡単に得ることができる。
従来の立体画像の撮像系と表示系の関係を説明するための図である。 本発明を適用した画像処理装置による立体画像の表示について説明する図である。 元画像について説明する図である。 本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成例を示す図である。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 視差画像の表示視点について説明する図である。 視差画像の生成について説明する図である。 画像処理装置の他の構成例を示す図である。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 記録用元画像の生成について説明する図である。 視差画像の生成について説明する図である。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 視差画像の生成について説明する図である。 画像処理装置の他の構成例を示す図である。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 画像処理装置の他の構成例を示す図である。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 立体表示処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[本発明の概要]
本発明を適用した画像処理装置は、例えば図2に示すように、地面に対して表示画面が水平な表示部41に、被写体を立体的に表示するものである。なお、図2において、縦方向、横方向、および奥行き方向は、y方向、x方向、z方向を示している。
画像処理装置は、例えば液晶シャッタ方式で、xy平面に平行な画面に互いに視差を有する視差画像を交互に表示させることで、立体画像を表示させる。すなわち、視差画像上の被写体が立体表示される。このとき、画像処理装置は、表示される立体画像を見ているユーザのxy平面上の位置を検出し、その位置からユーザの視線方向を特定する。
なお、ユーザは、表示部41の端近傍から、ほぼz方向に表示部41を見下ろすように立体画像を見るものとする。また、ユーザの視線方向は、xy平面と平行な方向であるものとする。
画像処理装置は、ユーザの視線方向を特定すると、その視線方向に基づいて、ユーザの視点位置から立体画像を見たときに、立体画像上の被写体が立体的に観察されるように、立体画像の表示を制御する。
より具体的には、図3の左上に示すように、画像処理装置は、xy平面の各点を視点として特定の被写体を撮像して得られた、互いに視差を有する複数の画像(以下、元画像と称する)を記録している。
なお、図3中、縦方向および横方向は、それぞれy方向およびx方向を示している。また、図中、1つの長方形は、1つの元画像を表しており、図中、右下の1つの円は、1つの元画像の視点を表している。
図3の例では、5(x方向)×5(y方向)の合計25枚の元画像が予め用意されている。図3において、アレイ状に並べられている元画像の位置関係は、各元画像の視点位置の位置関係と同じとなっている。したがって、これらの元画像は、互いに異なる視点から見た同じ被写体が表示される画像となっている。
以下では、図3の左上に示すようにアレイ状に並べられた元画像を、図中、右下に示すように、元画像の視点位置を格子点とするxy平面上の格子点の集合として考えることとする。ここで、図中、右下の各視点近傍には、その視点のxy座標系における座標が示されている。例えば、図中、右下の格子点の集合において、最上段の左端の視点近傍にある(1,1)は、その視点のxy座標系における座標(x,y)を表している。すなわち、座標(1,1)は、x座標とy座標がともに1である視点の位置を表している。
画像処理装置では、xy平面上の格子点の集合は、図2中、表示部41の手前側に位置するものとして、各視点の元画像から視差画像が生成される。すなわち、xyz空間上において、表示部41の表示画面の中心と、各元画像の視点との位置関係は、元画像の被写体と各元画像の視点との位置関係と同じであるものとされる。
なお、このような元画像は、例えば、多視点画像をアレイ状に並べた形で同時に取得可能な、ライトフィールドカメラなどにより撮像される。また、元画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
画像処理装置は、ユーザの視線方向と表示すべき視差画像の視差dとから、xy平面上において、視線方向と垂直な方向に並ぶ、距離が視差dと同じ長さとなる点(以下、表示視点と称する)のペアを特定する。そして、画像処理装置は、各表示視点について、表示視点近傍に視点位置がある元画像をいくつか選択し、選択した元画像から各表示視点の視差画像を生成し、得られた視差画像対に基づいて立体画像を表示する。
このようにして得られる視差画像のペア(対)は、xy平面上においてユーザの視線方向と垂直な方向に視差dを有しているから、ユーザには、視差画像上の被写体が立体的に観察されることになる。
[画像処理装置の構成]
次に、上述した画像処理装置の具体的な実施の形態について説明する。図4は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成例を示す図である。なお、図中、図2における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図4の画像処理装置71は、表示部41、取得部81、記録部82、センサ83、画像処理部84、および表示制御部85から構成される。
表示部41は、表示画面が鉛直方向と略垂直となるように、つまり地面と平行となるようになされており、表示制御部85から供給された視差画像に基づいて、液晶シャッタ方式で立体画像を表示する。
取得部81は、例えば、画像処理装置71に装着されたリムーバブルメディアやカメラから、図3を参照して説明した元画像を取得して記録部82に供給し、記録させる。記録部82は、取得部81から供給された元画像を記録するとともに、必要に応じて元画像を画像処理部84に供給する。より詳細には、記録部82は、各元画像と、それらの元画像の視点位置とを対応付けて記録する。
センサ83は、表示部41を支持するテーブルや表示部41の筐体に、表示部41の表示画面を囲むように設けられた、複数の対人センサや画像センサなどからなり、表示部41近傍にいるユーザ(人)の位置を検出し、その検出結果を画像処理部84に供給する。
画像処理部84は、センサ83から供給された検出結果と、記録部82に記録された元画像とから視差画像のペア(対)を生成する。画像処理部84は、視線方向特定部101、視点位置特定部102、および視差画像生成部103を備えている。
視線方向特定部101は、センサ83から供給されたユーザの位置の検出結果から、ユーザの視線方向を特定し、得られた視線方向を視点位置特定部102に供給する。視点位置特定部102は、予め指定された視差dと、視線方向特定部101からの視線方向とから、視差画像の視点位置である表示視点を特定し、視差画像生成部103に供給する。
視差画像生成部103は、視点位置特定部102から供給された表示視点に基づいて、必要な元画像を記録部82から読み出し、読み出した元画像を用いて視差画像を生成する。視差画像生成部103は、生成した視差画像のペアを表示制御部85に供給する。表示制御部85は、視差画像生成部103から供給された視差画像のペアを表示部41に供給し、立体表示させる。
[立体表示処理の説明]
ところで、ユーザが画像処理装置71を操作して、立体画像の表示を指示すると、画像処理装置71は、ユーザの指示に応じて立体表示処理を行い、立体画像を表示させる。以下、図5のフローチャートを参照して、画像処理装置71による立体表示処理について説明する。
ステップS11において、視線方向特定部101は、ユーザの視線方向を特定する。すなわち、センサ83は、表示部41の周囲にいるユーザの位置を検出し、その検出結果を視線方向特定部101に供給する。すると、視線方向特定部101は、センサ83からの検出結果から、ユーザの視線方向を特定し、視点位置特定部102に供給する。例えば、xy平面と平行な平面上におけるユーザの位置を始点とし、表示部41の表示画面中心の位置を終点とするベクトルの方向が、視線方向とされる。
なお、センサ83により、表示部41の周囲に複数のユーザが検出された場合には、何れか1人のユーザが選択され、そのユーザの視線方向が特定される。画像処理装置71では、ユーザの視線方向が変化すると、視差画像の視差の方向も変化するが、視差画像の時間的な安定化のため、一度、複数のユーザから1人のユーザが選択された場合は、立体画像の再生中は、継続してそのユーザが選択されることが望ましい。
ステップS12において、視点位置特定部102は、視線方向特定部101から供給されたユーザの視線方向と、予め指定されている視差dとから、視差画像の表示視点のペアを求める。ここで、視差dは、例えば立体画像の視聴時に想定されるユーザの両眼の間隔の長さであり、ユーザにより指定されるようにしてもよいし、予め定められていてもよい。
例えば、視点位置特定部102は、図6に示すように、xy平面上において、元画像の各視点(格子点)の集合の中心位置(以下、基準位置と称する)を中心とする、半径d/2の円SC11を仮想的に描く。なお、図6において、縦方向および横方向は、y方向およびx方向を示しており、1つの円は、1つの元画像の視点を表している。
半径d/2の円SC11を描くと、視点位置特定部102は、次にユーザの視線方向SD11と、x方向に平行な仮想的なx軸AX11とのなす角θを求め、円SC11の角θの接線L11と接線L12を求める。これらの接線L11と接線L12は、それぞれ視線方向SD11と平行な直線となる。
視点位置特定部102は、このようにして接線L11と接線L12を求めると、得られたこれらの接線L11および接線L12と、円SC11との接点を表示視点のペアとする。図6の例では、表示視点HS11と表示視点HS12とが得られ、これらの表示視点HS11と表示視点HS12の距離は、表示しようとする視差画像間の視差dとなっており、かつ表示視点HS11と表示視点HS12を結ぶ直線は、視線方向SD11と直交する。したがって、これらの表示視点HS11と表示視点HS12を視点位置とする視差画像のペアを立体表示すれば、視線方向SD11から視差画像を見るユーザには、視差画像上の被写体が立体的に見えるはずである。
なお、表示視点HS11は、立体画像の表示時において、ユーザの左眼により観察される左眼用の視差画像の視点であり、表示視点HS12は、ユーザの右眼により観察される右眼用の視差画像の視点である。これらの右眼用と左眼用の視差画像が液晶シャッタ方式で表示されることで、立体画像が表示される。
図5のフローチャートの説明に戻り、視点位置特定部102は、表示視点のペアを求めると、求めた表示視点を視差画像生成部103に供給し、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、視差画像生成部103は、視点位置特定部102から供給された表示視点に基づいて、xy平面上において表示視点近傍に視点がある元画像をいくつか選択する。
例えば、図6の例では、視差画像生成部103は、表示視点HS11近傍にあり、表示視点HS11を囲む4つの視点SP11乃至視点SP14を選択し、それらの視点の元画像を選択するとともに、選択した元画像を記録部82から読み出す。同様に、視差画像生成部103は、表示視点HS12近傍に視点がある4つの視点を選択し、それらの視点の元画像を選択するとともに、選択した元画像を記録部82から読み出す。
ステップS14において、視差画像生成部103は、表示視点ごとに、ステップS13で選択された、表示視点近傍にある視点の元画像を用いて視差画像を生成する。
例えば、視差画像生成部103は、図7に示すように、表示視点HS11近傍に視点がある元画像を合成することで、表示視点HS11を視点とする視差画像を生成する。なお、図7は、図6の表示視点HS11近傍を拡大表示した図であり、図中、図6における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。また、図7中、縦方向および横方向は、y方向およびx方向を示している。
まず、視差画像生成部103は、座標(x’,y’)に位置する視点SP11の元画像と、座標(x’,y’+1)に位置する視点SP12の元画像とを、モーフィング法などにより合成して、座標(x’,y)に位置する視点G11の画像を生成する。
例えば、元画像の合成では、2つの元画像の画素の画素値を、視点G11から、視点SP11および視点SP12までの距離に応じた比で内挿することにより、視点G11の画像の画素の画素値が求められる。
このようにして、視点G11の画像を生成すると、視差画像生成部103は、同様にして、座標(x’+1,y’)に位置する視点SP13の元画像と、座標(x’+1,y’+1)に位置する視点SP14の元画像とをモーフィング法などにより合成し、座標(x’+1,y)に位置する視点G12の画像を生成する。
さらに、視差画像生成部103は、視点G11の画像と、視点G12の画像とをモーフィング法などにより合成して、座標(x,y)に位置する表示視点HS11の視差画像を生成する。なお、図7の例では、y方向に並ぶ元画像の合成を行なってから、x方向に並ぶ画像の合成を行なって視差画像を生成したが、x方向に並ぶ元画像の合成を行なってから、y方向に並ぶ画像の合成を行なって、視差画像を生成するようにしてもよい。
図5のフローチャートの説明に戻り、表示視点のペアの視差画像を生成すると、視差画像生成部103は、生成された視差画像対を表示制御部85に供給し、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、表示制御部85は、視差画像生成部103から供給された視差画像対を表示部41に供給し、液晶シャッタ方式により立体表示させる。これにより、液晶シャッタが設けられた専用の眼鏡を装着して表示部41を見ているユーザに、視差画像が立体的に見えることになる。つまり、立体画像が観察されることになる。
ステップS16において、視線方向特定部101は、ユーザの視線方向が変化したか否かを判定する。例えば、センサ83から供給されたユーザの検出結果から、ユーザの視線方向の変化が検出された場合、視線方向が変化したと判定される。
ステップS16において、視線方向が変化したと判定された場合、処理はステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザの新たな視線方向が検出され、その視線方向と垂直な方向に視差を有する視差画像対が生成され、立体画像が表示される。
一方、ステップS16において、視線方向が変化していないと判定された場合、ステップS17において、画像処理装置71は、立体画像を表示する処理を終了するか否かを判定する。例えば、ユーザにより画像処理装置71が操作され、立体画像の表示の終了が指示された場合、処理を終了すると判定される。
ステップS17において、処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS16に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、ユーザの視線方向が変化するまで、同じ立体画像が継続して表示される。
これに対して、ステップS17において処理を終了すると判定された場合、画像処理装置71は立体画像の表示を終了させ、立体表示処理は終了する。
以上のようにして、画像処理装置71は、センサ83の出力から、表示部41の周囲にいるユーザの視線方向を検出し、その視線方向から表示すべき視差画像の表示視点を求める。そして、画像処理装置71は、複数の異なる視点の元画像のうち、表示視点近傍に視点のある元画像を合成して、表示視点の視差画像を生成する。
このように、ユーザの視線方向を検出し、視線方向から視差画像の表示視点を求めて、表示視点近傍に視点がある元画像から視差画像を生成することで、ユーザの視点位置によらず、ユーザに被写体が立体的に観察される視差画像をより簡単に得ることができる。
しかも、画像処理装置71によれば、任意の視線方向に対応する視差画像が簡単に得られるので、立体画像の視聴中にユーザの視線方向が変化したとしても、視線方向の変化に追従して、異なる方向に視差を有する視差画像を立体表示することができる。つまり、ユーザが、表示部41の周囲360度のどの位置から表示部41の表示画面を見ても、ユーザには、視差画像上の被写体が立体的に見えることになる。
以上のように、画像処理装置71によれば、既存の3次元画像表示デバイスを利用して、360度の自由視点から被写体を立体視できるように、立体画像を表示するという新たな機能が実現される。なお、このような画像処理装置71は、テーブル埋め込み型の情報表示装置や、手術画像の投影装置等に適用可能である。
特に、画像処理装置71は、例えば、手術中の術部をライトフィールドカメラで真上から撮像し、様々な位置から見た術部を3次元に再構築して立体表示するプレイバックシステムに適用すれば、効果的である。このような場合、ライトフィールドカメラで撮像された元画像が画像処理装置71に供給され、画像処理装置71において、これらの元画像から、手術中の画像が視差画像として生成され、立体表示される。
従来のプレイバックシステムでは、一定のベースライン上の視差画像が立体表示されるだけであったが、画像処理装置71によれば、特定のベースラインによらず、どの方向からでも被写体を立体的に表示することができる。これにより、術中の器具の動きや、手術対象の臓器等の形状をより臨場感を持たせて再現することが可能となる。また、術者の視点で手術中の画像を視聴することが可能となる。
なお、以上においては、視差dが、元画像の視点(格子点)の集合における視点間の最大間隔以下である場合を例に説明した。この場合、視差画像は、表示視点近傍に視点がある元画像の内挿による合成によって生成される。
このような場合に限らず、視差dが、元画像の視点の集合における視点間の最大間隔より大きくなるようにしてもよい。そのような場合、視差画像は、表示視点を囲む最近傍の4つの視点の元画像の内挿および外挿による合成によって、生成される。
また、元画像の視点間隔が充分狭く、空間分解能に優れている場合には、表示視点の視差画像を生成するのではなく、表示視点に最も近い位置に視点がある元画像をそのまま視差画像として表示させるようにしてもよい。このような場合でも、いくつかの元画像から視差画像を生成する場合とほぼ同じ効果を得ることができ、被写体を充分立体的に表示することが可能である。
〈第2の実施の形態〉
[画像処理装置の構成]
また、以上において、ユーザの両眼の間隔である視差dが一定であると仮定した場合、ユーザの視線方向によらず、半径d/2の円周上に表示視点が位置することになる。そこで、記録しておく元画像群の情報量を圧縮するために、取得された元画像を用いて、円周上に視点がある元画像を記録用に生成し、生成された、円周上に視点がある元画像(以下、記録用元画像とも称する)のみを記録しておくようにしてもよい。
そのような場合、画像処理装置71は、例えば図8に示すように構成される。
図8に示す画像処理装置71は、図4の画像処理装置71に加えて、さらに記録用元画像生成部131が設けられており、その他の構成は、図4の画像処理装置71と同じとされている。
すなわち、図8の画像処理装置71では、取得部81と記録部82との間に記録用元画像生成部131が設けられている。なお、図8において、図4における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
記録用元画像生成部131は、取得部81により取得された元画像から、xy平面上の所定の位置を視点とする記録用元画像を生成し、記録部82に供給する。なお、生成された記録用元画像は、記録部82に記録される。
[立体表示処理の説明]
次に、図9のフローチャートを参照して、図8の画像処理装置71により行われる立体表示処理について説明する。
ステップS41において、記録用元画像生成部131は、予め指定された視差dに基づいて、記録用元画像の視点位置を定める。
具体的には、取得部81が複数の元画像を取得して記録用元画像生成部131に供給する。すると、記録用元画像生成部131は、例えば図10に示すように、xy平面上において、元画像の各視点(格子点)の集合の基準位置を中心とする、半径d/2の円SC11を仮想的に描く。
なお、図10において、縦方向および横方向は、y方向およびx方向を示しており、円SC11の円周上と異なる位置の1つの円は、1つの元画像の視点を表している。また、図10において、図6における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
xy平面上に円SC11を描くと、次に記録用元画像生成部131は、円SC11の円周を等分する12個の点を、記録用元画像の視点VP1乃至視点VP12とする。なお、円SC11を等分する点(視点)の数や位置は、任意の数や位置とされる。また、記録用元画像の視点は、必ずしも円SC11の円周を等分する点である必要はない。
ステップS42において、記録用元画像生成部131は、取得部81から供給された元画像を用いて、各視点の記録用元画像を生成し、記録部82に供給する。
例えば、記録用元画像生成部131は、図10の視点VP1乃至視点VP12のそれぞれを視点とする合計12個の記録用元画像を生成する。具体的には、視点VP1、視点VP4、視点VP7、および視点VP10については、既に同じ位置を視点とする元画像が存在するので、それらの元画像が、視点VP1、視点VP4、視点VP7、および視点VP10のそれぞれの記録用元画像とされる。
また、その他の視点の記録用元画像は、その記録用元画像の視点を囲む最近傍の4つの視点の元画像のモーフィング法による合成によって、生成される。つまり、図10の例では、視点VP2、視点VP3、視点VP5、視点VP6、視点VP8、視点VP9、視点VP11、および視点VP12の記録用元画像が、近傍に視点がある元画像の内挿による合成によって、生成される。
このようにして記録用元画像が得られると、記録用元画像生成部131は、生成した記録用元画像を記録部82に供給する。そして、ステップS43において、記録部82は、記録用元画像生成部131から供給された記録用元画像を記録する。
このように、xy平面上における基準位置を中心とする半径d/2の円周上に視点がある記録用元画像を生成し、記録しておくことで、記録しておく画像量を削減することができる。例えば、図10の例であれば、25個の元画像を記録しておかなければならないところを、12個の記録用元画像を記録しておけば済むようになる。
記録用元画像が記録されると、その後、ステップS44およびステップS45の処理が行われて、表示視点が求められるが、これらの処理は図5のステップS11およびステップS12の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS46において、視差画像生成部103は、視点位置特定部102から供給された表示視点ごとに、表示視点近傍に視点がある記録用元画像を選択する。
具体的には、図10の円SC11上に位置する点が表示視点として求められるので、視点VP1乃至視点VP12のうち、円SC11上において表示視点の両側に隣接する視点の記録用元画像が選択される。例えば、1つの表示視点が円SC11上の視点VP1と視点VP2の間に位置する場合、視点VP1の記録用元画像と、視点VP2の記録用元画像が選択される。
視差画像生成部103は、表示視点近傍に視点がある記録用元画像を選択すると、選択された記録用元画像を記録部82から読み出して、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、視差画像生成部103は、表示視点と、選択された記録用元画像の視点のうちの表示視点から遠い方の視点とを結ぶ直線、および選択された記録用元画像の視点のうちの表示視点から近い方の視点と基準位置とを結ぶ直線の交点を求める。この交点は、表示視点ごとに求められる。
ステップS48において、視差画像生成部103は、表示視点ごとに求めた交点の位置を視点位置とする記録用元画像を生成する。そして、ステップS49において、視差画像生成部103は、ステップS48で求めた記録用元画像と、表示視点から遠い方の視点の記録用元画像とを用いて、視差画像を生成する。
例えば、図11に示すように、基準位置O11を中心とする半径d/2の円SC11上の表示視点HS21と表示視点HS22の視差画像を生成する場合について考える。
なお、図11において、図10における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、図11の右側には、図中、左上の表示視点HS21近傍の部分が拡大されて示されている。
まず、表示視点HS21の視差画像を生成する場合、視差画像生成部103は、ステップS46において、表示視点HS21に隣接する視点VP11と視点VP12を選択する。そして、視差画像生成部103は、これらの視点VP11と視点VP12のうち、より表示視点HS21に近い方の視点VP12と、基準位置O11とを結ぶxy平面上の直線L31を求める。なお、直線L31は、円SC11上において視点VP12と対向する位置にある視点VP6、すなわち視点VP12の反対側に位置する視点VP6と、視点VP12とを結ぶ直線ということもできる。
次に、視差画像生成部103は、表示視点HS21に隣接する視点VP11と視点VP12のうち、より表示視点HS21に遠い方の視点VP11と、表示視点HS21とを結ぶ直線L32を求め、この直線L32と、直線L31との交点IP11を求める。この交点IP11を求める処理がステップS47の処理である。
さらに、視差画像生成部103は、直線L31上に位置する、視点VP12の記録用元画像と、視点VP6の記録用元画像とを、モーフィング法などにより合成し、交点IP11を視点位置とする記録用元画像を生成する。
より具体的には、視差画像生成部103は、視点VP12から交点IP11までの距離RDを求め、その距離RDと、視点VP12から視点VP6までの距離dとの比、つまりd:RDの比で、視点VP12の記録用元画像と視点VP6の記録用元画像を外挿する。この交点IP11を視点位置とする記録用元画像を生成する処理が、ステップS48の処理である。
さらに、視差画像生成部103は、視点VP11の記録用元画像と、交点IP11を視点位置とする記録用元画像とを、モーフィング法などにより合成し、表示視点HS21の視差画像を生成する。
より具体的には、視差画像生成部103は、視点VP11から表示視点HS21までの距離DX11と、表示視点HS21から交点IP11までの距離DX12とを求める。そして、視差画像生成部103は、DX11:DX12の比で、交点IP11の記録用元画像と、視点VP11の記録用元画像とを内挿し、表示視点HS21の視差画像を生成する。この視差画像を生成する処理がステップS49の処理である。
なお、表示視点HS22の視差画像も、表示視点HS21の視差画像と同様にして生成される。このようにして、表示視点近傍に視点がある記録用元画像から視差画像を生成すれば、求めた表示視点を視点とする実際の画像により近い視差画像を得ることができる。
また、図11の例では、表示視点HS21から、より遠い方の視点VP11の記録用元画像と、より近い方の視点VP12近傍の交点IP11の記録用元画像とを合成して視差画像を生成すると説明した。しかし、これに限らず、より近い方の視点VP12の記録用元画像と、より遠い方の視点VP11近傍の交点IP11に相当する点の記録用元画像とを合成して表示視点HS21の視差画像を生成するようにしてもよい。
但し、この場合、視点VP11近傍の交点IP11に相当する点の位置は、交点IP11よりも円SC11から遠い位置となるため、記録用元画像の生成時に外挿により生じる画質の劣化が、交点IP11の記録用元画像の生成時よりも大きくなる。そのため、表示視点HS21により遠い方の視点VP11と、交点IP11の記録用元画像を用いて、表示視点HS21の視差画像を生成することが望ましい。
図9のフローチャートの説明に戻り、視差画像が生成されると、その後、ステップS50乃至ステップS52の処理が行われて立体表示処理は終了するが、これらの処理は、図5のステップS15乃至ステップS17の処理と同様であるので、その説明は省略する。
このように、画像処理装置71では、取得された元画像から記録用元画像を生成し、記録用元画像のみを記録しておくので、視差画像を得るのに必要となる画像の記録容量を低減させることができる。また、画像処理装置71では、ユーザの視線方向から表示視点を求め、記録されている記録用元画像を用いて、表示視点の視差画像を生成するので、ユーザの視点位置によらず、ユーザに被写体が立体的に観察される視差画像をより簡単に得ることができる。
なお、既に記録部82に記録されている記録用元画像が用いられて、視差画像が生成される場合には、記録用元画像を生成する必要はないので、図9のステップS41乃至ステップS43の処理は行われない。
また、以上においては、ユーザの両眼間隔の距離である視差dが固定値であることを前提として、円SC11の円周上に視点がある記録用元画像を生成することで、情報圧縮を行なう例について説明したが、視差dは可変とされてもよい。
そのような場合、例えば視差画像生成部103は、図11の視点VP12と視点VP6の記録用元画像を用いた外挿により、円SC11の外側に視点が位置する記録用元画像を生成することができる。これにより、例えば、円SC11の円周の外側に位置する視点VP12’と視点VP6’の記録用元画像が得られる。このような記録用元画像を用いれば、視差が強調された、円SC11の外側にある表示視点の視差画像対を得ることができる。
すなわち、この場合、視点位置特定部102は、視差dの変更前の円SC11と中心位置(基準位置O11)が同じである、変更後の視差d’を直径とする円SC11’を描き、円SC11’上に位置する新たな表示視点を特定する。視差画像生成部103は、記録部82に記録されている記録用元画像を用いて、円SC11’上に視点が位置する、視点VP12’等の記録用元画像を生成し、得られた記録用元画像のうちの、新たな表示視点近傍に視点がある記録用元画像を用いて、視差変更後の視差画像を生成する。
同様に、視差画像生成部103は、図11の各視点VP1乃至視点VP12の記録用元画像を用いた内挿により、円SC11の円周の内側に視点が位置する記録用元画像を生成することもできる。内挿により得られた記録用元画像を用いれば、視差が圧縮された、円SC11の内側にある表示視点の視差画像対を得ることができる。
このように、内挿および外挿により、任意の視点の記録用元画像を得ることができるので、視差画像生成部103は、任意の視線方向に対して、指定された任意の視差dの視差画像対を生成することができる。なお、一般的に、外挿に比べて内挿の方が画像の劣化が少なくて済むことから、アレイ状に視点が並ぶ元画像から得ることができる最大の円周を仮定して記録用元画像を生成すると、任意の視差dに対して、より良好な画質の視差画像を得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
[立体表示処理の説明]
さらに、図11の例では、交点IP11を視点位置とする記録用元画像を生成し、その記録用元画像と、視点VP11の記録用元画像とを用いて視差画像を生成すると説明したが、この場合、1つの視差画像を生成するのに2度の画像合成が必要となる。そのため、最終的に得られる視差画像の画質が劣化してしまうこともある。
そこで、視点が表示視点近傍にある記録用元画像を用いて、近似的に表示視点の視差画像を生成するようにしてもよい。以下、図12のフローチャートを参照して、図8の画像処理装置71が、近似的に表示視点の視差画像を生成する場合に行なわれる、立体表示処理について説明する。
なお、ステップS81乃至ステップS86の処理は、図9のステップS41乃至ステップS46の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS87において、視差画像生成部103は、記録部82から読み出した記録用元画像を用いて視差画像を生成する。
例えば、図13に示すように、表示視点HS21と表示視点HS22の視差画像を生成する場合について考える。なお、図13において、図11における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。また、図13の右側には、図中、左上の表示視点HS21近傍の部分が拡大されて示されている。
例えば、表示視点HS21の視差画像を生成するにあたり、円SC11上において表示視点HS21の両側に隣接する視点VP11と視点VP12の記録用元画像が選択されたとする。すなわち、視点VP11と視点VP12の記録用元画像が用いられて、視差画像が生成されるとする。
この場合、視差画像生成部103は、これらの視点VP11および視点VP12を結ぶ直線L51と、基準位置O11を通り、直線L51に垂直な直線L52との交点の位置を表示視点HS21’とする。
そして、視差画像生成部103は、表示視点HS21’を近似的に表示視点HS21とみなし、視点VP11と視点VP12の記録用元画像から、表示視点HS21’を視点位置とする視差画像を生成し、得られた視差画像を表示視点HS21の視差画像とする。すなわち、円SC11の視点VP11から視点VP12までの弧が直線であるとみなされ、本来の表示視点HS21が、表示視点HS21’で代替される。
表示視点HS21’の視差画像は、視点VP11の記録用元画像と、視点VP12の記録用元画像とを、モーフィング法などにより合成することで生成される。
より具体的には、例えば、視差画像生成部103は、視点VP12および基準位置O11を結ぶ直線と、視点VP11および基準位置O11を結ぶ直線とがなす角度φ、並びに視点VP12および基準位置O11を結ぶ直線と、直線L52とがなす角度θを求める。そして、視差画像生成部103は、角度(φ−θ)と角度θの比、つまり(φ−θ):θの比で、視点VP12の記録用元画像と視点VP11の記録用元画像を内挿し、表示視点HS21’の視差画像を生成する。
なお、表示視点HS22の視差画像も、表示視点HS21の視差画像と同様にして生成される。このようにして、表示視点近傍に視点がある記録用元画像を合成して視差画像を生成すれば、求めた表示視点を視点とする実際の画像により近い視差画像を、簡単に得ることができる。
図12のフローチャートの説明に戻り、視差画像が生成されると、その後、ステップS88乃至ステップS90の処理が行われて立体表示処理は終了するが、これらの処理は、図9のステップS50乃至ステップS52の処理と同様であるので、その説明は省略する。
このように、画像処理装置71は、ユーザの視線方向から表示視点を求め、表示視点近傍に視点がある記録用元画像を合成し、近似的に表示視点を視点位置とする視差画像を生成する。これにより、ユーザの視点位置によらず、ユーザに被写体が立体的に観察される視差画像をより簡単かつ迅速に得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[画像処理装置の構成]
なお、以上において説明した例では、液晶シャッタ方式で視差画像対が立体表示されるため、視線方向がxy平面とほぼ平行であれば、ユーザは表示部41をどの方向から見ても、被写体を立体的に観察することができた。
しかしながら、視差バリヤ方式やレンチキュラ方式、偏光方式などで立体画像が表示される場合、立体画像の観察時に、被写体が立体的に見えるようにするには、ユーザは、特定の方向(以下、視聴方向と称する)から立体画像を見るようにしなければならない。そこで、ユーザの視聴方向が限定されてしまう場合には、ユーザが被写体に対する視線方向を任意に指定できるようにし、ユーザが、指定した視線方向から見た被写体の立体画像を観察できるようにしてもよい。
そのような場合、画像処理装置71は、例えば、図14に示すように構成される。なお、図14において、図4における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図14の画像処理装置71は、取得部81、記録部82、画像処理部84、表示制御部85、入力部171、および表示部172から構成される。
入力部171は、例えばダイヤルやマウスなどの入力装置からなり、視線方向を入力するときなどに操作される。すなわち、入力部171は、視線方向等の入力を受け付ける。
画像処理部84は、視点位置特定部102、視差画像生成部103、および回転処理部181から構成される。視点位置特定部102は、入力部171から供給された視線方向に基づいて、xy平面上における視差画像の表示視点を特定し、視差画像生成部103に供給する。
視差画像生成部103は、記録部82から元画像を読み出して、読み出した元画像を用いて、視点位置特定部102から供給された表示視点の視差画像を生成する。また、視差画像生成部103は、生成した視差画像を回転処理部181に供給する。回転処理部181は、視差画像生成部103から供給された視差画像を、入力部171から供給された視線方向により定まる角度だけ回転させ、表示制御部85に供給する。
表示部172は、表示画面が鉛直方向と垂直な方向、すなわちxy平面と平行な方向となるように設置され、表示制御部85から供給された視差画像を、視差バリヤ方式、レンチキュラ方式、偏光方式等の所定の表示方式により立体表示する。
ここで、xyz空間上における表示部172の表示画面の中心と、各元画像の視点との位置関係は、表示部41における場合と同様に、元画像の被写体と各元画像の視点との位置関係と同じであるものとされる。
なお、表示部172における視差画像の表示方式は、ユーザが特定の方向から立体画像を観察したときに、立体画像上の被写体が立体的に見えるような表示方式であれば、どのような表示方式であってもよい。また、以下においては、表示部172は、xy平面上において、ユーザの視聴方向がy方向とほぼ平行なときに、ユーザに立体画像上の被写体が立体的に見えるように、立体画像を表示するものとする。
さらに、以下においては、表示部172の表示画面が、xy平面と平行な方向である例について説明するが、表示部172の表示画面の設置方向は、どの方向であってもよい。
[立体表示処理の説明]
次に、図15のフローチャートを参照して、図14の画像処理装置71により行われる立体表示処理について説明する。なお、ステップS111乃至ステップS113の処理は、図5のステップS12乃至ステップS14の処理と同様であるので、その説明は省略する。
なお、ステップS111においては、視点位置特定部102は、入力部171から供給された視線方向に基づいて、表示視点のペアを特定する。また、生成された視差画像は、視差画像生成部103から回転処理部181に供給される。
ステップS114において、回転処理部181は、視差画像生成部103から供給された視差画像を、入力部171から供給された視線方向に応じて回転させ、表示制御部85に供給する。
例えば、図6に示した例において、入力部171の操作により視線方向SD11が入力され、表示視点HS11および表示視点HS12の視差画像が生成されたとする。また、ユーザの視聴方向が、図中、下側から上側に向かう方向であったとする。
この例では、ユーザの視聴方向がy方向と平行であるので、ユーザが被写体を立体的に知覚できるようにするには、視差画像対はx方向に視差を有していなければならない。一方、視線方向とx方向とのなす角度はθであるので、実際の視差画像対の視差の方向は、x方向に対して角度((Π/2)−θ)だけ傾いていることになる。
そこで、回転処理部181は、視差画像を図6中、時計回りの方向に角度((Π/2)−θ)だけ回転させ、回転後の視差画像対を最終的な視差画像対として、表示制御部85に供給する。このように、視差方向が傾いている分だけ視差画像を回転させることで、回転後の視差画像対は、x方向に視差を有するようになり、ユーザの視聴方向が限定される場合であっても、任意の方向から見た被写体の画像を立体的に表示することが可能となる。
図15のフローチャートの説明に戻り、回転後の視差画像が表示制御部85に供給されると、処理はステップS114からステップS115に進む。
ステップS115において、表示制御部85は、回転処理部181から供給された視差画像対を表示部172に供給し、レンチキュラ方式等により立体表示させる。これにより、裸眼で表示部172を見ているユーザに、視差画像上の被写体が立体的に見えることになる。つまり、立体画像が表示される。
ステップS116において、視点位置特定部102は、ユーザの視線方向が変化したか否かを判定する。例えば、入力部171から新たな視線方向が供給された場合、視線方向が変化したと判定される。
ステップS116において、視線方向が変化したと判定された場合、処理はステップS111に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、新たに入力された視線方向に基づいて、x方向に視差を有する視差画像が生成されて、立体表示される。
一方、ステップS116において、視線方向が変化していないと判定された場合、ステップS117において、画像処理装置71は、立体画像を表示する処理を終了するか否かを判定する。ステップS117において、処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS116に戻り、上述した処理が繰り返される。
これに対して、ステップS117において処理を終了すると判定された場合、画像処理装置71は立体画像の表示を終了させ、立体表示処理は終了する。
以上のようにして、画像処理装置71は、入力された視線方向に基づいて、視差方向と視聴方向とが直交するように視差画像を回転させて、表示させる。このように、入力された視線方向に応じて視差画像を回転させることで、立体画像の視聴方向が定められている場合であっても、ユーザは、自由に視線方向を変えながら、被写体を任意の方向から立体的に観察することができる。
〈第5の実施の形態〉
[画像処理装置の構成]
また、レンチキュラ方式等で視差画像が立体表示される場合においても、図8に示した画像処理装置71の場合と同様に、元画像から記録用元画像を生成することで、記録しておく画像のデータ量を低減するようにしてもよい。
そのような場合、画像処理装置71は、例えば、図16に示すように構成される。なお、図16において、図8または図14における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図16の画像処理装置71は、図14の画像処理装置に、図8に示した記録用元画像生成部131がさらに設けられた構成とされている。すなわち、記録用元画像生成部131において、取得部81により取得された元画像から、記録用元画像が生成され、生成された記録用元画像が記録部82に記録される。
[立体表示処理の説明]
次に、図17のフローチャートを参照して、図16の画像処理装置71により行われる立体表示処理について説明する。
なお、ステップS141乃至ステップS143においては、図9のステップS41乃至ステップS43の処理と同様の処理が行われる。すなわち、xy平面上の所定の基準位置を中心とする円の円周上の位置が、記録用元画像の視点位置とされ、その視点近傍に視点がある1または複数の元画像から、記録用元画像が生成され、記録部82に記録される。
そして、その後、ステップS144乃至ステップS148の処理が行われる。なお、これらの処理は、図9のステップS45乃至ステップS49の処理と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
但し、ステップS144においては、視点位置特定部102は、入力部171から供給された視線方向と指定された視差dとから、視差画像の表示視点を特定する。また、表示視点の視差画像は、図11を参照して説明した処理により生成される。このようにして生成された視差画像は、視差画像生成部103から回転処理部181に供給される。
ステップS149において、回転処理部181は、視差画像生成部103から供給された視差画像を、入力部171から供給された視線方向に基づいて回転させ、表示制御部85に供給する。すなわち、ステップS149では、図15のステップS114と同様の処理が行われる。
回転後の視差画像が得られると、その後、ステップS150乃至ステップS152の処理が行われて立体表示処理は終了するが、これらの処理は図15のステップS115乃至ステップS117の処理と同様であるため、その説明は省略する。
このように、レンチキュラ方式等で視差画像が立体表示される場合においても、元画像から記録用元画像を生成して記録しておけば、視差画像の生成に必要となる画像の記録容量を低減させることができる。
〈第6の実施の形態〉
[立体表示処理の説明]
さらに、図16の画像処理装置71が、図13を参照して説明した処理と同様の処理を行って、視差画像を生成するようにしてもよい。以下、図18のフローチャートを参照して、図16の画像処理装置71が、近似的に表示視点の視差画像を生成する場合に行なわれる、立体表示処理について説明する。
なお、ステップS181乃至ステップS184の処理は、図17のステップS141乃至ステップS144の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS185において、視差画像生成部103は、視点位置特定部102から供給された表示視点ごとに、表示視点近傍に視点のある記録用元画像を選択し、選択した記録用元画像を記録部82から読み出す。
例えば、図13に示したように、表示視点HS21の両側に隣接する視点VP11と視点VP12の記録用元画像、および表示視点HS22の両側に隣接する視点VP5と視点VP6の記録用元画像が選択され、読み出される。
ステップS186において、視差画像生成部103は、読み出した記録用元画像を用いて視差画像を生成し、回転処理部181に供給する。例えば、図13の例では、視点VP11と視点VP12の記録用元画像が、モーフィング法などにより合成されて視差画像とされ、同様に視点VP5と視点VP6の記録用元画像が、モーフィング法などにより合成されて視差画像とされる。
そして、その後、ステップS187乃至ステップS190の処理が行われて、立体表示処理は終了するが、これらの処理は図17のステップS149乃至ステップS152の処理と同様であるため、その説明は省略する。すなわち、得られた視差画像が視線方向に応じて回転されて立体表示される。
以上のように、入力された視線方向から表示視点を求め、表示視点近傍に視点がある記録用元画像を合成して、近似的に表示視点を視点位置とする視差画像を生成することで、ユーザに被写体が立体的に観察される視差画像をより簡単かつ迅速に得ることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図19は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)301,ROM(Read Only Memory)302,RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インターフェース305が接続されている。入出力インターフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記録部308、ネットワークインターフェースなどよりなる通信部309、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動するドライブ310が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記録部308に記録されているプログラムを、入出力インターフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インターフェース305を介して、記録部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記録部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記録部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
41 表示部, 71 画像処理装置, 83 センサ, 84 画像処理部, 101 視線方向特定部, 102 視点位置特定部, 103 視差画像生成部, 131 記録用元画像生成部, 181 回転処理部

Claims (12)

  1. 立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理装置であって、
    所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点を特定し、前記接点を前記視差画像の視点位置である表示視点とする視点位置特定手段と、
    前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像を生成する視差画像生成手段と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記視差画像対に基づいて前記立体画像を表示させる表示制御手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、鉛直方向と略垂直な表示画面を有する表示手段に前記立体画像を表示させ、
    前記表示手段近傍にいるユーザの位置を検出することで、前記視線方向を特定する視線方向特定手段をさらに備える
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記視線方向が変化した場合、変化後の前記視線方向に対する前記立体画像を表示させる
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記視線方向の入力を受け付ける入力手段と、
    予め定められた方向から表示手段に表示される前記立体画像を見るユーザに、前記立体画像上の被写体が立体的に観察されるように、前記視線方向により定まる角度だけ前記視差画像を回転させる回転処理手段と
    をさらに備え、
    前記表示制御手段は、回転後の前記視差画像対に基づいて前記表示手段に前記立体画像を表示させる
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記視線方向が変化した場合、変化後の前記視線方向に対する前記立体画像を表示させる
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記円上の複数の点について、前記点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて、前記点の位置を視点位置とする記録用元画像を生成する記録用元画像生成手段と、
    前記記録用元画像を記録する記録手段と
    をさらに備え、
    前記視差画像生成手段は、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記記録用元画像に基づいて前記視差画像を生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記視差画像生成手段は、前記円上において、前記表示視点に隣接する2つの前記記録用元画像の視点のうち、より前記表示視点に近い第1の視点と、前記円上において前記第1の視点とは反対側にある前記記録用元画像の第2の視点とを結ぶ直線、および前記2つの前記記録用元画像の視点のうち、より前記表示視点に遠い第3の視点と前記表示視点を結ぶ直線の交点を視点とする前記記録用元画像を、前記第1の視点の前記記録用元画像および前記第2の視点の前記記録用元画像に基づいて生成するとともに、前記交点を視点とする前記記録用元画像および前記第3の視点の前記記録用元画像に基づいて、前記表示視点の前記視差画像を生成する
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記視差画像生成手段は、前記円上において視点が前記表示視点に隣接する2つの前記記録用元画像に基づいて、前記視差画像を生成する
    請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記視点位置特定手段は、前記視差が変更された場合、前記視差の変更前の前記円と中心位置が同じである、変更後の前記視差を直径とする円と、前記視線方向に平行な直線との接点を前記視差の変更後の前記表示視点とし、
    前記視差画像生成手段は、前記視差が変更された場合、所定の前記記録用元画像と、前記視差の変更前の前記円上において前記所定の前記記録用元画像の視点とは反対側に視点がある前記記録用元画像とに基づいて、前記視差の変更後の前記円上に視点が位置する前記記録用元画像を生成し、前記視差の変更後の前記円上における、前記視差の変更後の前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記記録用元画像に基づいて、前記視差画像を生成する
    請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理装置であり、
    所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点を特定し、前記接点を前記視差画像の視点位置である表示視点とする視点位置特定手段と、
    前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像を生成する視差画像生成手段と
    を備える画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記視点位置特定手段が、前記表示視点を特定し、
    前記視差画像生成手段が、前記視差画像を生成する
    ステップを含む画像処理方法。
  12. 立体画像を表示するための互いに視差を有する視差画像対を生成する画像処理用のプログラムであって、
    所定面上において、前記視差画像対の視差の大きさを直径とする円と、前記立体画像上の被写体を見る視線方向に平行な直線との接点を特定して、前記接点を前記視差画像の視点位置である表示視点とし、
    前記所定面上の複数の異なる位置を視点として撮像された複数の元画像のうち、前記表示視点近傍に視点があるいくつかの前記元画像に基づいて前記視差画像を生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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