JP4775903B2 - 多視点画像を用いた自由視点画像生成方法、装置及びプログラム - Google Patents

多視点画像を用いた自由視点画像生成方法、装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、多視点画像を用いた自由視点画像生成方法、装置及びプログラムに関する。
従来、視聴者が視点位置又は視点方向を自由に選択できる「自由視点画像」という技術がある。自由視点画像は、被写体を、複数のカメラによって撮影した多視点画像によって生成される。カメラによって撮影されない視点からの画像は、視差ベクトルを用いた画像間の補間によって生成される。このために、多視点画像間の対応点探索問題を解く必要がある。勿論、カメラの間隔を密にするほど、高品質の自由視点画像が得られる。
多視点画像間の対応点探索問題を解く代表的な方法として、「ブロックマッチング」がある。「ブロックマッチング」を用いた視差ベクトルの検出は、以下のようにしてなされる。
第1のカメラ(第1の視点)によって撮影された第1の画像を、小さなブロックに分割する。第1の画像の第1のブロックの各々を、第2のカメラ(他の視点)の第2の画像の中で平行移動させて、最も類似度が高い領域を探索する。具体的には、第1の画像の第1のブロックに対して、絶対値誤差又は2乗誤差が最小となる第2の画像の第2のブロックを探索する。そして、探索された第2のブロックと、第1のブロックとの距離量を視差ベクトルとして算出する。第1のカメラと第2のカメラとを直線で結ぶ線上に、任意の視点が選択された場合、任意の視点と第1及び第2のカメラとの距離の内分比に応じて、その視差ベクトルを調整する。調整された視差ベクトルに応じて、第1のカメラの第1の画像を補間することによって、その任意の視点の画像を生成することができる。
特開平11−37721号公報 特開平10−191393号公報 特開平10−191394号公報
従来のブロックマッチングは、第1の画像の中の被写体が、第2の画像の中で平行移動した場合に、ブロックをマッチングさせるものである。複数のカメラから見て、被写体の表面が、そのカメラの光軸に垂直となり、かつ、そのカメラから等距離にある場合にしか、完全なブロックマッチングをさせることができない。
しかしながら、複数のカメラの光軸に対して、被写体の表面が傾いている場合には、その被写体の面も異なって見える。即ち、第1の画像の第1のブロックを、第2の画像の中で平行移動させても、第1のブロックと完全にマッチングした第2のブロックを探索することはできない。第1の画像の中の被写体の形状は、第2の画像の中の被写体の形状と異なって射影されたものとなるからである。
そこで、本発明は、複数のカメラの光軸に対して、被写体の表面が傾いている場合であっても、ブロックマッチングによって視差ベクトルを検出し、その視差ベクトルを用いて任意の視点の画像を生成することができる自由視点画像生成方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成する自由視点画像生成方法であって、
第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換する第1のステップと、
被写体上の任意点を決定する第2のステップと、
任意点を、回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、任意点を、回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する第3のステップと、
第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択する第4のステップと、
任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出する第5のステップと、
第1のブロックを、回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせる第6のステップと、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、第5及び第6のステップを繰り返し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する第7のステップと、
第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する第8のステップと、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する第9のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の自由視点画像生成方法における他の実施形態によれば、
第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定し、第2から第7のステップを繰り返し、
最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成することも好ましい。
本発明の自由視点画像生成方法における他の実施形態によれば、
第1のステップについて、回転変換を表す行列は、以下のものであり、
Figure 0004775903
第2のステップについて、任意点の画像座標は、正規化画像座標であり、
回転変換の結果、新たな奥行き距離Z及び新たな単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)と、任意の視点の新たな相対的位置(tRx,tRy,0)及び新たな画像座標(x’,y’)が得られたとし、
第6のステップについて、視差ベクトルは、以下のものであり、
Figure 0004775903
一次変換行列は、以下のものである
Figure 0004775903
ことも好ましい。
本発明の自由視点画像生成方法における他の実施形態によれば、
第1のカメラ及び/又は第2のカメラの光軸がZ軸に平行でない場合に、第1のステップの前段にあって、
第1のカメラと第2のカメラの光軸がZ軸に平行となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するステップを有することも好ましい。
本発明の自由視点画像生成方法における他の実施形態によれば、
3つ以上のカメラが配置された場合であっても、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)は一定であって、
第7のステップにおいて、1つのベースカメラのブロックに対する他のカメラのブロックとの予測誤差を算出し、該予測誤差の総和が最小となる奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出することも好ましい。
本発明によれば、光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成する自由視点画像生成装置であって、
第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するカメラ座標系座標変換手段と、
被写体上の任意点を決定する任意点選択手段と、
任意点を、回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、任意点を、回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する画像座標算出手段と、
第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択するブロック選択手段と、
任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出するパラメータ決定手段と、
第1のブロックを、回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせるブロックマッチング手段と、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、パラメータ決定手段及びブロックマッチング手段を繰り返し制御し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出するマッチング制御手段と、
第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する任意視点パラメータ決定手段と、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する自由視点画像生成手段と
を有することを特徴とする。
本発明の自由視点画像生成装置における他の実施形態によれば、
任意点選択手段は、第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定し、
任意点について、画像座標算出手段と、パラメータ決定手段と、ブロックマッチング手段と、マッチング制御手段と、任意視点パラメータ決定手段と、自由視点画像生成手段とを繰り返すブロック制御手段を更に有し、
最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成することも好ましい。
本発明の自由視点画像生成装置における他の実施形態によれば、
カメラ座標系座標変換手段について、回転変換を表す行列は、以下のものであり、
Figure 0004775903
画像座標算出手段は、任意点の画像座標として正規化画像座標を導出し、
回転変換の結果、新たな奥行き距離Z及び新たな単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)と、任意の視点の新たな相対的位置(tRx,tRy,0)及び新たな画像座標(x’,y’)が得られたとし、
ブロックマッチング手段は、視差ベクトルを以下のものとし、
Figure 0004775903
一次変換行列を以下のものとする
Figure 0004775903
ことも好ましい。
本発明の自由視点画像生成装置における他の実施形態によれば、
第1のカメラ及び/又は第2のカメラの光軸がZ軸に平行でない場合に、
第1のカメラと第2のカメラの光軸がZ軸に平行となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換することも好ましい。
本発明の自由視点画像生成装置における他の実施形態によれば、
3つ以上のカメラが配置された場合であっても、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)は一定であって、
第7のステップにおいて、1つのベースカメラのブロックに対する他のカメラのブロックとの予測誤差を算出し、該予測誤差の総和が最小となる奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出することも好ましい。
本発明によれば、光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成するコンピュータを機能させる自由視点画像生成プログラムであって、
第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するカメラ座標系座標変換手段と、
被写体上の任意点を決定する任意点選択手段と、
任意点を、回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、任意点を、回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する画像座標算出手段と、
第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択するブロック選択手段と、
任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出するパラメータ決定手段と、
第1のブロックを、回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせるブロックマッチング手段と、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、パラメータ決定手段及びブロックマッチング手段を繰り返し制御し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出するマッチング制御手段と、
第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する任意視点パラメータ決定手段と、
奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する自由視点画像生成手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の自由視点画像生成方法、装置及びプログラムによれば、複数のカメラの光軸に対して、被写体の表面が傾いている場合であっても、ブロックマッチングによって視差ベクトルを検出し、その視差ベクトルを用いて任意の視点の画像を生成することができる。第1の画像の第1のブロックを、任意の奥行き距離Zと、被写体の表面の法線の任意の向きnに基づいて移動及び変形をさせながらブロックマッチングをすることにより、視差ベクトルだけでなく、一次変換行列を検出することができる。任意の視点の位置に応じて、視差ベクトル及び一次変換行列を調整することにより、第1の画像の第1のブロックから、現実に近い任意の視点の画像を生成することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
異なる位置に配置された複数のカメラ1が、被写体3を撮影する。複数のカメラ1は、光軸をZ軸に平行として配置されている。但し、それらのカメラは、光軸に垂直な同一平面(XY平面に平行な平面)上には配置されない。即ち、前後左右に散らばって配置されている。図1によれば、9台の縦3列横3列(視点(0,0)〜(2,2))で配置されている。また、複数のカメラ1は、自由視点画像生成装置2に接続される。本発明によれば、少なくとも2つのカメラによって撮影された多視点画像を必要とする。
カメラ1は、被写体3を撮影した画像を自由視点画像生成装置2へ送信する。ここで、カメラ1が移動可能なものである場合、カメラ位置情報も、自由視点画像生成装置2へ送信される。勿論、自由視点画像生成装置2が、全てのカメラ位置情報を予め記憶しているものであってもよい。
図2は、図1のシステム構成について、複数のカメラを正面及び側面から見た配置図である。
図2によれば、正面から見ると、等幅で縦3列横3列に配置されている。側面から見ると、カメラ(0,1)(1,1)(2,1)がz軸に対して後方に配置されている。即ち、被写体3に対して、複数のカメラ1は、y軸に対して円筒面上に配置されている。
図3は、図2における各カメラから見た被写体の見え方を表す画面図である。
図3によれば、被写体は、台形状立体である。被写体の正面に、カメラ(1,1)が位置する。カメラ(0,1)(1,1)(2,1)は、z軸に対して後方に配置されているので、被写体が少し小さく見える。また、カメラ(1,1)の前方にあり且つ左側のカメラ(1,0)から見ると、被写体が全体として大きく、且つ、左側が広がり、右側が縮小して見える。また、カメラ(1,1)の前方にあり且つ右側のカメラ(1,2)から見ると、被写体が全体として大きく、且つ、左側が縮小し、右側が広がって見える。
同様に、カメラ(1,1)の上側のカメラ(0,1)から見ると、被写体の上側が広がり、下側が縮小して見える。カメラ(1,1)の下側のカメラ(2,1)から見ると、被写体の上側が縮小し、下側が広がって見える。
図3からも明らかなとおり、視差を考慮してブロックを移動させても、正確に一致する領域がない。従って、正しいマッチングを取ることができない。
図4〜図6には、被写体の表面の傾きによって、各カメラによって撮影される画像を表している。
図4は、被写体の表面を横方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。
被写体は、左側が奥に、右側が手前にある。このとき、カメラ(1,1)の画像よりも、カメラ(1,1)の前方にあり且つ左側のカメラ(1,0)の画像の方が、被写体が全体として大きく、且つ、横方向に広がって見える。また、カメラ(1,1)の画像よりも、カメラ(1,1)の前方にあり且つ右側のカメラ(1,2)の画像の方が、被写体が全体として大きく、且つ、横方向に狭く見える。
図5は、被写体の表面を上下方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。
被写体は、上側が奥に、下側が手前にある。このとき、カメラ(1,1)の画像よりも、カメラ(1,1)の上側のカメラ(0,1)の画像の方が、平面が縦方向に広がって見える。また、カメラ(1,1)の画像よりも、カメラ(1,1)の下側のカメラ(2,1)の画像の方が、平面が縦方向に狭く見える。
図6は、被写体の表面を横方向斜めに傾けて、且つ、上下方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。即ち、図4の傾きと図5の傾きとを合わせたものである。
図3、図4〜図6に表されたように、このような見え方の差異は、複数のカメラの光軸に対して、被写体の台形状立体の側面が傾いているために生じる。本発明によれば、カメラの光軸に対して被写体の表面が傾いている場合であっても、第1のブロックと完全にマッチングした第2のブロックを探索することができる。
図7は、2つのカメラにおける第1の相対位置関係の説明図である。
一般に、被写体は平面ではないため、ブロックの変形も非線形になる。しかしながら、充分に小さなブロックに着目すると、ブロック内の被写体の面は平面に近似できる。また、2つのカメラは、光軸を平行に、第1の相対的位置(t,t,t)で配置される。図7によれば、被写体に対して、カメラCとカメラC’のxy平面は、異なる位置にある。従って、t≠0である。
図8は、2つのカメラに回転を加えた第2の相対位置関係の説明図である。
本発明によれば、カメラ内部パラメータを用いて、カメラCとカメラC’に同一の回転変換を加える。この回転Rは、カメラC及びカメラC’の光軸が、カメラC及びカメラC’を通る同一平面に対して垂直となるようにする。このように、カメラCのカメラ座標系座標と、カメラC’のカメラ座標系座標とを変換する。これにより、カメラC及びカメラC’の第2の相対的位置は、(tRx,tRy,0)となる。即ち、tRz=0で表される。
カメラ座標系座標に回転Rを加えて、そのxy平面から被写体の任意点までの奥行き距離Zと、近似平面の向き(単位法線ベクトル)nとを、ブロックマッチングのパラメータとして用いる。
図9は、カメラCの第1の画像の第1のブロックを、カメラC’の第2の画像の第2のブロックに、ブロックマッチングをさせている説明図である。
一般に、被写体は平面ではないため、ブロックの変形も非線形になる。しかしながら、充分に小さなブロックに着目すると、ブロック内の被写体の面は平面に近似できる。また、2つのカメラは、光軸を平行に、且つ、光軸に垂直な同一平面上に、相対的位置(tRx,tRy,0)で配置される。本発明は、その近似平面から被写体の任意点までの奥行き距離Zと、その近似平面の向き(単位法線ベクトル)nとを、ブロックマッチングのパラメータとして用いる。
以下では、ブロック又は画像の移動及び変形となる一次変換行列の導出過程を詳細に説明する。
最初に、カメラの内部パラメータ(内部カメラ行列)Aは、以下の式で表される。この値は、既知であるとする。
Figure 0004775903
fku、fkv:焦点距離(カメラの距離のピクセル数)
θ=π/2:座標軸の角度
、v:画像中心
カメラCのカメラ座標系を平行移動(相対的位置t)させて、カメラC’のカメラ座標系が得られる。tは、カメラの外部パラメータの1つであり、カメラCのカメラ座標系に対するカメラC’の変位ベクトルを表す。カメラC及びC’は、光軸を平行に配置される。また、カメラCのカメラ座標系に対するカメラC’の相対的位置ベクトルtは、z軸成分を必ず非0とする(t≠0)。
Figure 0004775903
カメラCのカメラ座標系座標と、カメラC’のカメラ座標系座標との間には、以下の関係が成り立つ。即ち、カメラCのカメラ座標系座標が、カメラの外部パラメータを通じて、カメラC’のカメラ座標系座標に変換される。
M=M’+t 式(2)
M:カメラCにおける被写体の任意点Pのカメラ座標系座標
M’:カメラC’における被写体の任意点Pのカメラ座標系座標
Figure 0004775903
ここで、被写体の近似平面πに対して、カメラC’のカメラ座標系では以下の式が成り立つ。
M’=d 式(5)
n(|n|=1):カメラC’のカメラ座標系における平面の法線ベクトル
Figure 0004775903
d:カメラC’のカメラ座標系の原点から平面までの距離
次に、任意点Pのディジタル画像座標を、以下のようにする。
m:カメラCにおける任意点Pのディジタル画像座標
m’:カメラC’における任意点Pのディジタル画像座標
Figure 0004775903
また、任意点Pの正規化画像座標を、以下のようにする。「正規化画像」とは、画像平面が焦点から単位長のところにあるカメラ(正規化カメラ)で撮影したと仮定した場合の画像をいう。正規化画像における任意点の座標を、「正規化画像座標」という。
x:任意点PのカメラCにおける正規化画像座標
x’:任意点PのカメラC’における正規化画像座標
Figure 0004775903
これにより、以下の中心射影変換が成立する。
Figure 0004775903
次に、式(9)に式(7)及び式(3)を代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、s=Zが導かれる。
これを式(9)に代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
一方で、式(10)に式(2)を代入すると、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
式(1)、式(3)、式(4)、及び式(8)を代入して、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、s’=Z’=Z−tが導出される。
これを式(10)に代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
次に、カメラCのカメラ座標系を回転変換し、tを、それをXY平面に正射影したベクトルtxyの方向に一致させることを考える。但し、txyは、以下のようになる。
Figure 0004775903
一般に、単位ベクトルrを回転軸とする角度θの回転を表す行列Rは、Rodriguesの公式により、以下のように表される。
Figure 0004775903
ここで、以下のものである。
Figure 0004775903
rは、t及びtxyと直交するので、以下の式になる。
Figure 0004775903
回転角度をθとすると、以下の式となる。
Figure 0004775903
以上より、式(14)及び式(15)を式(13)に代入すると、求める回転変換行列は、以下のようになる。
Figure 0004775903
同様に、逆変換の行列は、以下のようになる。
Figure 0004775903
回転変換行列Rを用いて、平行移動ベクトルt、近似平面πの単位法線ベクトルnを回転変換する。回転変換した結果をそれぞれ、t、nとおくと、以下のようになる。
Figure 0004775903
回転変換後のカメラCのカメラ座標系座標と、回転変換後のカメラC’のカメラ座標系座標との間には、以下の関係が成り立つ。即ち、カメラCのカメラ座標系座標が、カメラの外部パラメータを通じて、カメラC’のカメラ座標系座標に変換される。
=M’+t 式(20)
:回転変換後のカメラCにおける被写体の任意点Pのカメラ座標系座標
’:回転変換後のカメラC’における被写体の任意点Pのカメラ座標系座標
Figure 0004775903
ここで、被写体の近似平面πに対して、回転変換後のカメラC’のカメラ座標系では、近似平面πとカメラC’との距離dの値は回転変換によって不変であるから、以下の式が成り立つ。
’=d 式(23)
∴n ’/d=1 式(24)
式(24)を、式(20)に代入すると、以下の平面射影変換の式が得られる。
Figure 0004775903
Hをホモグラフィ行列とすると、以下のようになる。
Figure 0004775903
次に、任意点Pのディジタル画像座標を、以下のようにする。
:回転変換後のカメラCにおける任意点Pのディジタル画像座標
’:回転変換後のカメラC’における任意点Pのディジタル画像座標
Figure 0004775903
また、任意点Pの正規化画像座標を、以下のようにする。
:回転変換後の任意点PのカメラCにおける正規化画像座標
’:回転変換後の任意点PのカメラC’における正規化画像座標
Figure 0004775903
これにより、中心射影変換として、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
式(28)に式(26)及び式(21)式を代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、s=Zが導かれる。
これを式(28)に代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
一方で、式(29)に式(20)を代入すると、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
式(21)、式(22)、式(1)、式(18)及び式(27)を代入して、以下の式を導出する。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、
’=Z’=Z 式(41)
が導かれる。
これを、式(29)に代入すると、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
従って、式(23)に代入すると、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
式(19)及び式(27)を代入すると、以下の式が成立する。
d=Z(nRx’+nRy’+nRz) 式(31)
式(31)を式(13)に代入すると、以下の式が導出される。
Figure 0004775903
また、xとxの変換式、及び、x’とx’の変換式を求める。簡単のため、以下のように定義する。
Figure 0004775903
そうすると、式(11)より、以下のようになる。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、以下の式となる。
Figure 0004775903
これにより、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
また、式(32)に式(41)を代入すると、以下の式となり、Z,t,x’,y’からZが導出できる。
Figure 0004775903
ここで、式(40)において、カメラ座標系座標M及びM’に代えて、正規化画像座標x及びx’を用いると、以下の変換式が得られる。
Figure 0004775903
両辺の3行目を比較すると、s=1が導かれる。
これを式(35)に代入すると、以下の式が成立する。
Figure 0004775903
更に、ディジタル画像座標m及びm’を用いると、以下の変換式が得られる。
Figure 0004775903
正規化画像座標系における視差ベクトルをDとすると、以下の式が成り立つ。
Figure 0004775903
Figure 0004775903
右辺及び左辺の差を求めると、以下の式が成り立つ。
Figure 0004775903
回転変換した第2の画像の第2のブロックについて、回転変換した第1の画像の中を、以下のDの平行移動をさせて、第1の画像座標(x,y)を原点として以下のLの一次変換行列で変形をさせることにより、第2のブロックに最も類似するような、第1の画像のブロックを探索する。一次変換行列によれば、視差ベクトルと、被写体の(平面に近似された)面の傾きとに基づいてブロックを変形し、ブロックマッチングをすることができる。
Figure 0004775903
次に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上をp:qに内分する視点C”からの画像を合成する方法を説明する。
カメラCのカメラ座標系に対する視点C”の相対的位置ベクトルt”は、以下の値となる。
Figure 0004775903
また、任意点Pの視点C”における正規化画像座標をx”とおくと、x”は、xとx'とp:qに内分する点となる。
Figure 0004775903
視点C”の画像は、第1の画像の各ブロックを、以下のD”の平行移動をさせて、第1の画像座標を原点として以下のL”の一次変換行列で変形をさせることにより、合成することができる。
Figure 0004775903
以下では、具体的な実施例を説明する。
第1に、同一平面上に無い2台のカメラの画像に対してブロックマッチングを行う場合の実施例を示す。
カメラの内部パラメータA及び相対的位置ベクトルtは、事前に得られていることが前提である。簡単のため、以下のように定義する。
Figure 0004775903
この相対的位置ベクトルtは、2台のカメラが半径Rの円周上に角度θだけ離れて設置してある状況に相当する。
まず、カメラCの画像の中の点Mに着目する。点Mのディジタル画像座標mが、以下の値であったとする。
Figure 0004775903
そこで、正規化画像座標に変換する。点Mの正規化画像座標xは、以下の値になる。
Figure 0004775903
同様にして、カメラCの画像及びカメラC’の画像を、ディジタル画像座標から正規化画像座標に変換する。
次に、カメラCの画像及びカメラC’の画像を回転変換する。回転変換行列は、式(16)に基づくと、下記の通りである。
Figure 0004775903
相対的位置ベクトルは、式(18)に基づき、下記のベクトルに変換される。
Figure 0004775903
式(33)に基づき、回転変換する。例えば、点Mは下記の点MR0に変換される。
Figure 0004775903
点Mを中心点とする、大きさW×Hのブロックで探索を行うとする。
本発明によれば、法線ベクトルn、n、n及び奥行き距離Zを、任意に変化させてブロックマッチングを行う。例えば、n=0、n=1、n=0、Z=R/2の時、回転変換された座標系における、奥行き距離、法線ベクトルは、式(32)及び式(19)を用いて、以下のようになる。
Figure 0004775903
従って、この時の視差ベクトルDは、式(37)より、以下のようになる。
Figure 0004775903
また、この時の一次変換行列Lは、式(38)より、以下のようになる。
Figure 0004775903
このとき、ブロックマッチングの誤差が最小であったならば、D及びLが目的の視差ベクトルと一次変換行列であることになる。
第2に、同一平面上にあるK台のカメラの画像に対してブロックマッチングを行う場合の実施例を示す。
カメラの内部パラメータA及び相対的位置ベクトルt(第0カメラをベースカメラとして、第0カメラに対する第kカメラの相対的位置ベクトルを示す。k=1〜K−1)は、事前に得られていることが前提である。簡単のため、以下のようであったとする。
Figure 0004775903
この相対的位置ベクトルtは、K台のカメラがX軸上にΔ間隔で設置してある状況に相当する。
まず、第0カメラの画像の中の点Mに着目する。点Mのディジタル画像座標mが、以下の値であったとする。
Figure 0004775903
そこで、正規化画像座標に変換する。点Mの正規化画像座標xは、以下の値になる。
Figure 0004775903
同様にして、他のK−1台のカメラの画像を、ディジタル画像座標から正規化画像座標に変換する。
本発明によれば、法線ベクトル(n、n、n)及び奥行き距離Zを、任意に変化させてブロックマッチングを行う。例えば、n=nx0、n=ny0、n=nz0、Z=Zの時、第0カメラの画像の中の点Mに対する第kカメラの画像の対応点の視差ベクトルDは、以下のようになる。
Figure 0004775903
また、第0カメラの画像の中のブロックに対する第kカメラの画像の中のブロックの一次変換行列Lは、以下のようになる。
Figure 0004775903
ここで、法線ベクトル(n、n、n)及び奥行き距離Zは固定したまま(n=nx0、n=ny0、n=nz0、Z=Z)で、各カメラにおいて、Dに基づいて平行移動しLに基づいて一次変換したブロックを比較し、両者(第0カメラの画像と第kカメラの画像の中の対応するブロック同士)の差分を評価する。例えば、最小自乗誤差を求める。
第0カメラの画像と第kカメラの画像の中の対応するブロック同士の差分の評価値をdとおく。この時、法線ベクトルと奥行き距離の各組合せに対して、以下のように算出する。
Figure 0004775903
このSを最小化する、法線ベクトルと奥行き距離の組合せが、目的の視差ベクトルと一次変換行列であることになる。
第3に、同一平面上に無いK台のカメラの画像に対してブロックマッチングを行う場合の実施例を示す。
カメラの内部パラメータA及び相対的位置ベクトルt(第0カメラをベースカメラとして、第0カメラに対する第kカメラの相対的位置ベクトルを示す。k=1〜K−1)は、事前に得られていることが前提である。簡単のため、以下のようであったとする。
Figure 0004775903
この相対的位置ベクトルtは、K台のカメラが半径Rの円周上に角度Θ間隔で設置してある状況に相当する。
まず、第0カメラの画像の中の点Mに着目する。点Mのディジタル画像座標mが、以下の値であったとする。
Figure 0004775903
そこで、正規化画像座標に変換する。点Mの正規化画像座標xは、以下の値になる。
Figure 0004775903
同様にして、他のK−1台のカメラの画像を、ディジタル画像座標から正規化画像座標に変換する。
次に、K台のカメラの画像を回転変換する。第0カメラと第kカメラの組合せにおける回転変換行列は、式(16)に基づくと、以下のようになる。
Figure 0004775903
第0カメラと第kカメラの組合せにおける相対的位置ベクトルは、式(18)に基づき、下記のベクトルに変換される。
Figure 0004775903
式(33)に基づき、回転変換する。例えば、点Mは下記の点Mに変換される。
Figure 0004775903
点Mを左上端とするブロックで探索を行うとする。
本発明によれば、法線ベクトル(n、n、n)及び奥行き距離Zを、任意に変化させてブロックマッチングを行う。例えば、n=0、n=1、n=0、Z=R/2の時、第0カメラと第kカメラの組合せで回転変換された座標系における、奥行き距離、法線ベクトルは、式(32)及び式(19)を用いて、以下のようになる。
Figure 0004775903
従って、この時の第0カメラと第kカメラの組合せにおける視差ベクトルDkは、式(37)より、以下のようになる。
Figure 0004775903
また、この時の第0カメラと第kカメラの組合せにおける一次変換行列Lkは、式(38)より、以下のようになる。
Figure 0004775903
ここで、法線ベクトル(n、n、n)及び奥行き距離Zは固定したまま(n=0、n=1、n=0、Z=R/2)で、各カメラにおいて、Dに基づいて平行移動しLに基づいて一次変換したブロックを比較し、両者(第0カメラの画像と第kカメラの画像の中の対応するブロック同士)の差分を評価する。例えば、最小自乗誤差を求める。
第0カメラの画像と第kカメラの画像の中の対応するブロック同士の差分の評価値をdとおく。この時、法線ベクトルと奥行き距離の各組合せに対して、以下のように算出する。
Figure 0004775903
このSを最小化する、法線ベクトルと奥行き距離の組合せが、目的の視差ベクトルと一次変換行列であることになる。
このとき、ブロックマッチングの誤差が最小であったならば、D及びLが目的の視差ベクトルと一次変換行列であることになる。
図10は、2つのカメラによる変形ブロックマッチングの説明図である。
図10によれば、各画像について1対1の組み合わせによって、独立に変形ブロックマッチングをする。この場合、組み合わせ毎に、異なる奥行き距離と法線ベクトルとが必要となり、大きい計算量を要する。
図11は、3つ以上のカメラによる変形ブロックマッチングの説明図である。
図11によれば、1つのベースカメラのブロックに対する他のカメラのブロックとの予測誤差を算出し、その予測誤差の総和が最小となる奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する。1組の奥行き距離及び法線ベクトルによって、全ての画像の対応ブロックのマッチングをとることができる。
図12は、本発明におけるフローチャートである。
(S901)全てのカメラの位置情報を取得する。全てのカメラは、光軸を平行に且つ該光軸に垂直な同一平面上に配置されている。従って、第1のカメラに対する第2のカメラの世界座標系の第1の相対的位置(t,t,t)を取得する。カメラは、移動可能なものであってもよい。カメラ自体が、例えばGPS等の測位機能を備えている場合、その位置情報を受信する。尚、カメラが固定なものであれば、その位置情報は予め登録されているものであってもよい。
(S902)全てのカメラの画像を取得する。ここで、第1のカメラ及び/又は第2のカメラの光軸がZ軸に平行でない場合に、第1のカメラと第2のカメラの光軸がZ軸に平行となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換する。
(S903)第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換する。回転変換を表す行列は、以下のものである。
Figure 0004775903
(S904)被写体上の任意点を決定する。
(S905)任意点を、回転変換を加えた第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、任意点を、回転変換を加えた第2の画像に射影した第2の画像座標(x',y')とを導出する。ここで、任意点の画像座標は、正規化画像座標である。
(S906)第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択する。
(S907)以下、S908〜S911を繰り返す。
(S908)任意点の奥行き距離Zを任意に決定する。
(S909)被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に決定する。
(S910)ここで、回転変換の結果、新たな奥行き距離Z及び新たな単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)と、任意の視点の新たな相対的位置(tRx,tRy,0)及び新たな画像座標(x’,y’)が得られたとする。そうすると、視差ベクトルは、以下のものとなる。
Figure 0004775903
一次変換行列は、以下のものである。
Figure 0004775903
第1のブロックを、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標(x,y)を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x',y')に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせる。
(S911)奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、S907〜S910を繰り返す。そして、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索する。結果的に、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する。
(S912)第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定し、S904〜S911を繰り返す。最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成する。
(S913)第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t'',t'',0)及び画像座標(x'',y'')を決定する。
(S914)奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t'',t'',0)及び画像座標(x'',y'')とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する。
図13は、本発明における自由視点画像生成装置の機能構成図である。
図13によれば、自由視点画像生成装置2は、位置情報取得部21と、画像取得部22と、カメラ座標系座標変換部203と、任意点選択部204と、正規化画像座標導出部205と、ブロック選択部206と、ブロックマッチング部207と、パラメータ決定部208と、マッチング制御部209と、ブロック制御部210と、任意視点パラメータ決定部211と、自由視点画像生成部212とを有する。これら機能部は、コンピュータによって実行されるプログラムによっても実現できる。
位置情報取得部21は、全てのカメラの位置情報を取得する。前述した図12のS901と同様の機能を有する。
画像取得部22は、全てのカメラから同期した画像を取得する。前述した図12のS902と同様の機能を有する。
カメラ座標系座標変換部203は、第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換する。前述した図12のS903と同様の機能を有する。
任意点選択部204は、被写体上の任意点を決定する。任意点選択部204は、ブロック制御部210からの指示に応じて、第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定する。前述した図12のS904と同様の機能を有する。
正規化画像座標導出部205は、任意点を、回転変換を加えた第1の画像に射影した第1の正規化画像座標(x,y)と、任意点を、回転変換を加えた第2の画像に射影した第2の正規化画像座標(x',y')とを導出する。前述した図12のS905と同様の機能を有する。
ブロック選択部206は、第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択する。前述した図12のS906と同様の機能を有する。
ブロックマッチング部207は、第1のブロックを、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標(x,y)を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x',y')に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせる。前述した図12のS910と同様である。
尚、ブロック選択部206が、第2の画像について任意点を含む第2のブロックを選択する場合、ブロックマッチング部207は、第1の画像を、視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標(x,y)を原点として一次変換行列で変形させて、第2の画像の第2のブロックにマッチングさせる。
パラメータ決定部208は、任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定する。前述した図12のS908及びS909と同様である。
マッチング制御部209は、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、パラメータ決定手段及びブロックマッチング手段を繰り返し制御し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する。前述した図12のS907及びS911と同様である。
ブロック制御部210は、任意点について、正規化画像座標算出部205と、パラメータ決定部208と、ブロックマッチング部207と、マッチング制御部209とを繰り返す。最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成する。前述した図12のS904及びS912と同様である。
任意視点パラメータ決定部211は、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t'',t'',0)及び画像座標(x'',y'')を決定する。前述した図12のS913と同様である。
自由視点画像生成部212は、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t'',t'',0)及び画像座標(x'',y'')とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する。前述した図12のS914と同様である。
以上、詳細に説明したように、本発明の自由視点画像生成方法、装置及びプログラムによれば、複数のカメラの光軸に対して、被写体の表面が傾いている場合であっても、ブロックマッチングによって視差ベクトルを検出し、その視差ベクトルを用いて任意の視点の画像を生成することができる。第1の画像の第1のブロックを、任意の奥行き距離Zと、被写体の表面の法線の任意の向きnに基づいて移動及び変形をさせながらブロックマッチングをすることにより、視差ベクトルだけでなく、一次変換行列を検出することができる。任意の視点の位置に応じて、視差ベクトル及び一次変換行列を調整することにより、第1の画像の第1のブロックから、現実に近い任意の視点の画像を生成することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
本発明におけるシステム構成図である。 図1のシステム構成について、複数のカメラを正面及び側面から見た配置図である。 図2における各カメラから見た被写体の見え方を表す画面図である。 被写体の表面を横方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。 被写体の表面を上下方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。 被写体の表面を横方向斜めに傾けて、且つ、上下方向斜めに傾けた場合に、各カメラから撮影した画像である。 2つのカメラにおける第1の相対位置関係の説明図である。 2つのカメラに回転を加えた第2の相対位置関係の説明図である。 カメラCの第1の画像の第1のブロックを、カメラC’の第2の画像の第2のブロックに、ブロックマッチングをさせている説明図である。 2つのカメラによる変形ブロックマッチングの説明図である。 3つ以上のカメラによる変形ブロックマッチングの説明図である。 本発明におけるフローチャートである。 本発明における自由視点画像生成装置の機能構成図である。
符号の説明
1 カメラ
2 自由視点画像生成装置
201 位置情報取得部
202 画像取得部
203 カメラ座標系座標変換部
204 任意点選択部
205 正規化画像座標導出部
206 ブロック選択部
207 ブロックマッチング部
208 パラメータ決定部
209 マッチング制御部
210 ブロック制御部
211 任意視点パラメータ決定部
212 自由視点画像生成部
3 被写体

Claims (11)

  1. 光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成する自由視点画像生成方法であって、
    第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換する第1のステップと、
    被写体上の任意点を決定する第2のステップと、
    前記任意点を、前記回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、前記任意点を、前記回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する第3のステップと、
    第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択する第4のステップと、
    任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出する第5のステップと、
    第1のブロックを、前記回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせる第6のステップと、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、第5及び第6のステップを繰り返し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する第7のステップと、
    第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する第8のステップと、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する第9のステップと
    を有することを特徴とする自由視点画像生成方法。
  2. 第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定し、第2から第7のステップを繰り返し、
    最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自由視点画像生成方法。
  3. 第1のステップについて、前記回転変換を表す行列は、以下のものであり、
    Figure 0004775903
    第2のステップについて、任意点の画像座標は、正規化画像座標であり、
    前記回転変換の結果、新たな奥行き距離Z及び新たな単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)と、任意の視点の新たな相対的位置(tRx,tRy,0)及び新たな画像座標(x’,y’)が得られたとし、
    第6のステップについて、視差ベクトルは、以下のものであり、
    Figure 0004775903
    一次変換行列は、以下のものである
    Figure 0004775903
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自由視点画像生成方法。
  4. 第1のカメラ及び/又は第2のカメラの光軸がZ軸に平行でない場合に、第1のステップの前段にあって、
    第1のカメラと第2のカメラの光軸がZ軸に平行となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自由視点画像生成方法。
  5. 3つ以上のカメラが配置された場合であっても、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)は一定であって、
    第7のステップにおいて、1つのベースカメラのブロックに対する他のカメラのブロックとの予測誤差を算出し、該予測誤差の総和が最小となる奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自由視点画像生成方法。
  6. 光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成する自由視点画像生成装置であって、
    第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するカメラ座標系座標変換手段と、
    被写体上の任意点を決定する任意点選択手段と、
    前記任意点を、前記回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、前記任意点を、前記回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する画像座標算出手段と、
    第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択するブロック選択手段と、
    任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出するパラメータ決定手段と、
    第1のブロックを、前記回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせるブロックマッチング手段と、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、パラメータ決定手段及びブロックマッチング手段を繰り返し制御し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出するマッチング制御手段と、
    第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する任意視点パラメータ決定手段と、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する自由視点画像生成手段と
    を有することを特徴とする自由視点画像生成装置。
  7. 前記任意点選択手段は、第1の画像の第1のブロック以外の部分について被写体上の任意点を更に決定し、
    前記任意点について、画像座標算出手段と、パラメータ決定手段と、ブロックマッチング手段と、マッチング制御手段と、任意視点パラメータ決定手段と、自由視点画像生成手段とを繰り返すブロック制御手段を更に有し、
    最終的に、第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点からの画像の全ての部分を生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の自由視点画像生成装置。
  8. 前記カメラ座標系座標変換手段について、前記回転変換を表す行列は、以下のものであり、
    Figure 0004775903
    前記画像座標算出手段は、前記任意点の画像座標として正規化画像座標を導出し、
    前記回転変換の結果、新たな奥行き距離Z及び新たな単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)と、任意の視点の新たな相対的位置(tRx,tRy,0)及び新たな画像座標(x’,y’)が得られたとし、
    前記ブロックマッチング手段は前記、視差ベクトルを以下のものとし、
    Figure 0004775903
    前記一次変換行列を以下のものとする
    Figure 0004775903
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の自由視点画像生成装置。
  9. 第1のカメラ及び/又は第2のカメラの光軸がZ軸に平行でない場合に、
    第1のカメラと第2のカメラの光軸がZ軸に平行となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の自由視点画像生成装置。
  10. 3つ以上のカメラが配置された場合であっても、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)は一定であって、
    第7のステップにおいて、1つのベースカメラのブロックに対する他のカメラのブロックとの予測誤差を算出し、該予測誤差の総和が最小となる奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出する
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の自由視点画像生成装置。
  11. 光軸をZ軸に平行とする第1のカメラ及び第2のカメラが、第1の相対的位置(t,t,t)(ただし、t≠0)で配置されており、被写体を撮影した第1のカメラの第1の画像と第2のカメラの第2の画像とを用いて、任意の視点の画像を生成するコンピュータを機能させる自由視点画像生成プログラムであって、
    第1のカメラ及び第2のカメラの光軸が第1のカメラと第2のカメラを通る同一平面に対して垂直となるように、カメラ内部パラメータを用いて、第1のカメラ及び第2のカメラに同一の回転変換を加えて、第1のカメラのカメラ座標系座標及び第2のカメラのカメラ座標系座標を変換するカメラ座標系座標変換手段と、
    被写体上の任意点を決定する任意点選択手段と、
    前記任意点を、前記回転変換を加えた第1のカメラの第1の画像に射影した第1の画像座標(x,y)と、前記任意点を、前記回転変換を加えた第2のカメラの第2の画像に射影した第2の画像座標(x’,y’)とを導出する画像座標算出手段と、
    第1の画像について任意点を含む第1のブロックを選択するブロック選択手段と、
    任意点の奥行き距離Zと、被写体の表面の任意点における単位法線ベクトル(n,n,n)とを任意に決定し、前記回転変換を加えた前記同一平面に対する奥行き距離Zと単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)を導出するパラメータ決定手段と、
    第1のブロックを、前記回転変換を加えた第2の相対的位置(tRx,tRy,0)及び奥行き距離Zに基づく視差ベクトルで移動させ、第1の画像座標を原点として、第2の相対的位置(tRx,tRy,0)、奥行き距離Z、単位法線ベクトル(nRx,nRy,nRz)及び第2の画像座標(x’,y’)に基づく一次変換行列で変形させて、第2の画像のブロックにマッチングさせるブロックマッチング手段と、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を任意に変更しながら、パラメータ決定手段及びブロックマッチング手段を繰り返し制御し、移動させ且つ変形させた第1の画像の第1のブロックに最も類似する第2の画像の第2のブロックを探索し、奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)を導出するマッチング制御手段と、
    第1のカメラと第2のカメラとを結ぶ直線上の任意の視点の内分比に応じて、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)を決定する任意視点パラメータ決定手段と、
    奥行き距離Z及び単位法線ベクトル(n,n,n)と、任意の視点の相対的位置(t”,t”,t”)及び画像座標(x”,y”)とを用いて、任意の視点からの画像のブロックを生成する自由視点画像生成手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする自由視点画像生成プログラム。
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