JP2011248240A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組付誤差に伴う光学性能の劣化を抑制し製造コストの高騰を来たすことなく高性能化を図る。
【解決手段】 正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成り、以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足するようにした。
(1)0°≦θg3<1°
(2)500<f1
(3)30<f2<35
但し、
θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮像レンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、特に、交換レンズ等に好適な、組付誤差に伴う光学性能の劣化を抑制した高性能化された撮像レンズ及びこれを備えた撮像装置の技術分野に関する。
近年、デジタルスチルカメラが普及し、例えば、一眼レフカメラにおいてもデジタル一眼レフカメラがより多く使用されるようになっている。
一眼レフカメラは、一般に、シャッターの操作が行われる撮影時に内部に配置されたミラーが動作されてミラーアップする構成とされている。従って、一眼レフカメラに用いられる交換レンズはミラーアップするためのスペースを確保するために十分なバックフォーカスを有する必要がある。そこで、従来の標準よりも広角な光学系(広角レンズ)においては、バックフォーカスを確保するために負の屈折力を有するレンズ群と正の屈折力を有するレンズ群が物体側から像側へ順に配置されたレトロフォーカス型を採用する場合が多い。
広角レンズの特徴としては、良好な収差補正が行われると共に十分なバックフォーカスが確保されることに加え、必要とされる画角を確保するために各レンズ群の屈折力が強くなる傾向にある。その結果、偏芯敏感度が高くなり、調芯工程を必要とする場合が多く、調芯工程の必要性はFナンバーが小さい明るいレンズほど高くなっている。
また、最近ではデジタル一眼レフカメラの普及に伴い、交換レンズに対する要求として、小型化、高性能化及び安価であることの要求が高くなっている。
上記のような広角の撮像レンズとして、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。
特許第2701344号公報 特許第3495631号公報
ところが、特許文献1に記載された撮像レンズにあっては、小型化及び広角化が図られているが、デジタル化に適した十分な解像性能を有していないと言う問題がある。
また、特許文献2に記載された撮像レンズにあっては、非球面レンズを用いることにより少ないレンズの枚数によって小型化及び光学性能の向上を図っているが、レンズの枚数が少ないため各レンズ群の屈折力が強くなっている。従って、製造誤差に対する偏芯敏感度が高く、製造誤差に対する光学性能の劣化に対して十分に注意しなければならず、製造コストが高くなると言う問題がある。
そこで、本発明撮像レンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、組付誤差に伴う光学性能の劣化を抑制し製造コストの高騰を来たすことなく高性能化を図ることを課題とする。
撮像レンズは、上記した課題を解決するために、正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、前記第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成り、以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足するものである。
(1)0°≦θg3<1°
(2)500<f1
(3)30<f2<35
但し、
θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
従って、撮像レンズにあっては、第1レンズ群と第2レンズ群の間を通過する光線が平行光又は平行光に近い光線になる。
上記した撮像レンズにおいては、以下の条件式(4)及び条件式(5)を満足することが望ましい。
(4)Ys13/BF>0.24
(5)BF/Ts>0.6
但し、
Ys13:第2レンズ群における最も像側の面から射出される軸上光束の最大光線高さ
BF:バックフォーカス
Ts:開口絞りから像面までの距離
とする。
撮像レンズが条件式(4)及び条件式(5)を満足することにより、Fナンバーが小さくなり明るい光学系になると共にバックフォーカスに対して全長が短縮化された光学系になる。
上記した撮像レンズにおいては、両面が同じ曲率半径に形成された少なくとも一つのレンズが配置されることが望ましい。
両面が同じ曲率半径に形成された少なくとも一つのレンズが配置されることにより、レンズ保持部材に対してレンズを誤った向きで組み付けることがない。
上記した撮像レンズにおいては、第2レンズ群における最も像側に配置されたレンズの物体側の面が非球面に形成されることが望ましい。
第2レンズ群における最も像側に配置されたレンズの物体側の面が非球面に形成されることにより、コマ収差及び像面湾曲が良好に補正される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、撮像レンズと該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記撮像レンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて成り、前記第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成り、以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足するものである。
(1)0°≦θg3<1°
(2)500<f1
(3)30<f2<35
但し、
θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
従って、撮像装置にあっては、撮像レンズにおいて、第1レンズ群と第2レンズ群の間を通過する光線が平行光又は平行光に近い光線になる。
本発明撮像レンズ及び撮像装置は、組付誤差に伴う光学性能の劣化を抑制し製造コストの高騰を来たすことなく高性能化を図ることができる。
以下に、本発明撮像レンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
[撮像レンズの構成]
本発明撮像レンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて成り、第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成る。
また、本発明撮像レンズは、以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足するように構成されている。
(1)0°≦θg3<1°
(2)500<f1
(3)30<f2<35
但し、
θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(1)は、第1レンズ群から射出される軸上光束の角度に関する式である。
撮像レンズが条件式(1)を満足することにより、軸上光束が略テレセントリック光線(平行光線)となり、平行偏芯が発生しても第1レンズ群から第2レンズ群に入射する光線の角度がほとんど変わらない。
従って、第1レンズ群と第2レンズ群のレンズ保持部材(レンズ保持筒)に対する組付時に発生する組付誤差による軸上性能の劣化を低減することができる。
条件式(2)は第1レンズ群の焦点距離を規定する式であり、条件式(3)は第2レンズ群の焦点距離を規定する式である。
条件式(2)の下限を下回ると第1レンズ群の正の屈折力が強くなり過ぎ、条件式(3)の下限を下回ると第2レンズ群の正の屈折力が強くなり過ぎ、コマ収差が増大すると共に像面湾曲が大きくなって像面性が悪化してしまう。また、第1レンズ群の屈折力が強くなることにより、第1レンズ群と第2レンズ群の間の偏芯敏感度が高くなり、組付誤差による性能劣化が生じ易くなる。
逆に、条件式(3)の上限を上回ると、良好な収差補正を行うことができなくなる。
従って、撮像レンズが条件式(2)及び条件式(3)を満足することにより、良好な収差補正が行われコマ収差や像面湾曲の発生を抑制することができると共に第1レンズ群と第2レンズ群の間の偏芯敏感度を低下させて組付誤差による性能劣化を抑制することができる。
また、小型化かつ広角化を図った上で、明るいFナンバーを有し、安価で良好な解像性能を有する撮像レンズを提供することができる。特に、組付誤差に伴う光学性能の劣化が少ないため、第1レンズ群と第2レンズ群の間の調芯工程を省略しても良好な解像性能を確保することができる。従って、工数の削減により安価な撮像レンズを提供することができる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、以下の条件式(4)及び条件式(5)を満足することが望ましい。
(4)Ys13/BF>0.24
(5)BF/Ts>0.6
但し、Ys13:第2レンズ群における最も像側の面から射出される軸上光束の最大光線高さ
BF:バックフォーカス
Ts:開口絞りから像面までの距離
とする。
条件式(4)は、光学系の明るさ(軸上光束の像面への入射角度)を規定する式である。
撮像レンズが条件式(4)を満足することにより、Fナンバーの明るい、例えば、Fナンバーが2.1以下の光学系を実現することができる。
条件式(5)は、開口絞りから像面までの距離とバックフォーカスの比を規定する式である。
撮像レンズが条件式(5)を満足することにより、バックフォーカスに対して全長の短い光学系を実現することができる。
従って、撮像レンズが条件式(4)及び条件式(5)を満足することにより、明るい小型の光学系を実現することができる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、両面が同じ曲率半径に形成された少なくとも一つのレンズが配置されることが望ましい。
撮像レンズに、両面が同じ曲率半径に形成された少なくとも一つのレンズが配置されることにより、レンズ保持部材に対してレンズを誤った向きで組み付けることがなく組付作業における作業性の向上を図ることができると共にレンズの管理の容易化を図ることができる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、第2レンズ群における最も像側に配置されたレンズの物体側の面が非球面に形成されることが望ましい。
第2レンズ群における最も像側に配置されたレンズの物体側の面が非球面に形成されることにより、コマ収差及び像面湾曲を良好に補正することができる。
[撮像レンズの数値実施例]
以下に、本発明撮像レンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「面番号」は物体側から像側へ数えた第i番目の面、「R」は第i番目の面の曲率半径、「D」は第i番目の面と第i+1番目の面の間の軸上面間隔(レンズの中心の厚み又は空気間隔)、「Nd」は第i番目の面から始まるレンズ等のd線(λ=587.6nm)における屈折率、「νd」は第i番目の面から始まるレンズ等のd線におけるアッベ数を示す。
「面番号」に関し「ASP」は当該面が非球面であることを示し、「曲率半径R」に関し「INF」は当該面が平面であることを示す。
「K」は円錐定数(コーニック定数)、「A4」は4次の非球面係数を示す。
「f」はレンズ全系の焦点距離、「Fno」はFナンバー(開放F値)、「ω」は半画角を示す。
尚、以下の非球面係数を示す各表において、「E−n」は10を底とする指数表現、即ち、「10のマイナスn乗」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×(10のマイナス五乗)」を表している。
各実施の形態において用いられた撮像レンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。レンズ面の頂点から光軸方向における距離を「x」、光軸方向に直交する方向における高さを「y」、レンズ頂点での近軸曲率を「c」とすると、非球面形状は以下の数式1によって定義される。
Figure 2011248240
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態における撮像レンズ1のレンズ構成を示している。
撮像レンズ1は正の屈折力を有する第1レンズ群G1と正の屈折力を有する第2レンズ群G2とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第1レンズ群G1は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズ(負メニスカスレンズ)L1と、両凸形状の正の屈折力を有する第2レンズ(正レンズ)L2と、両凹形状の負の屈折力を有する第3レンズ(負レンズ)L3とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第2レンズ群G2は、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズL4と第4レンズL4の像側に配置され両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズL2とが接合された接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズL6とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第6レンズL6の物体側の面には樹脂成形により非球面が形成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には開口絞りSが配置されている。
第2レンズ群G2の像側には像面IPが配置されている。
第1の実施の形態における撮像レンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを表1に示す。
Figure 2011248240
撮像レンズ1において、第2レンズ群G2の第6レンズL6の物体側の面(第11面)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次の非球面係数A4を円錐定数Kと共に表2に示す。
Figure 2011248240
撮像レンズ1における焦点距離f、FナンバーFno及び半画角ωを表3に示す。
Figure 2011248240
図2は数値実施例1の球面収差図、非点収差図、歪曲収差図を示す。
図2には、球面収差図において、一点鎖線でg線(波長435.8nm)、短い点線でF線(波長486.1nm)、二点鎖線でe線(波長546.1nm)、実線でd線(波長587.6nm)、長い点線でC線(波長656.3nm)における値をそれぞれ示す。非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、点線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第2の実施の形態>
図3は、第2の実施の形態における撮像レンズ2のレンズ構成を示している。
撮像レンズ2は正の屈折力を有する第1レンズ群G1と正の屈折力を有する第2レンズ群G2とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第1レンズ群G1は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズ(負メニスカスレンズ)L1と、両凸形状の正の屈折力を有する第2レンズ(正レンズ)L2と、両凹形状の負の屈折力を有する第3レンズ(負レンズ)L3とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第2レンズ群G2は、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズL4と第4レンズL4の像側に配置され両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズL2とが接合された接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズL6とが物体側から像側へ順に配置されて成る。
第1レンズ群G1の第3レンズL3と第1レンズ群G2の第6レンズL6は、それぞれ物体側の面と像側の面の曲率が同じに形成されている。
第6レンズL6の物体側の面には樹脂成形により非球面が形成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には開口絞りSが配置されている。
第2レンズ群G2の像側には像面IPが配置されている。
第2の実施の形態における撮像レンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを表4に示す。
Figure 2011248240
撮像レンズ2において、第2レンズ群G2の第6レンズL6の物体側の面(第11面)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次の非球面係数A4を円錐定数Kと共に表5に示す。
Figure 2011248240
撮像レンズ2における焦点距離f、FナンバーFno及び半画角ωを表6に示す。
Figure 2011248240
図4は数値実施例2の球面収差図、非点収差図、歪曲収差図を示す。
図4には、球面収差図において、一点鎖線でg線(波長435.8nm)、短い点線でF線(波長486.1nm)、二点鎖線でe線(波長546.1nm)、実線でd線(波長587.6nm)、長い点線でC線(波長656.3nm)における値をそれぞれ示す。非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、点線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[撮像レンズの条件式の各値]
表7に撮像レンズ1及び撮像レンズ2における条件式(1)乃至条件式(5)の各値を示す。
Figure 2011248240
表7から明らかなように、撮像レンズ1及び撮像レンズ2は条件式(1)乃至条件式(5)を満足するようにされている。
撮像装置1、2にあっては、条件式(1)の値が0.5°未満にされており、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間を通る光線が略平行光線(θg3≒0°)にされている。
従って、第1レンズ群と第2レンズ群のレンズ保持部材(レンズ保持筒)に対する組付時に発生する組付誤差による軸上性能の劣化を低減することができると共に軸上描写性能(軸上コマ収差)への影響を極めて小さくすることができる。
[撮像装置の構成]
本発明撮像装置は、撮像レンズと該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、撮像レンズが、正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて成り、第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成る。
また、本発明撮像装置は、撮像レンズが、以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足するように構成されている。
(1)0°≦θg3<1°
(2)500<f1
(3)30<f2<35
但し、
θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(1)は、第1レンズ群から射出される軸上光束の角度に関する式である。
撮像レンズが条件式(1)を満足することにより、軸上光束が略テレセントリック光線(平行光線)となり、平行偏芯が発生しても第1レンズ群から第2レンズ群に入射する光線の角度がほとんど変わらない。
従って、第1レンズ群と第2レンズ群のレンズ保持部材に対する組付時に発生する組付誤差による軸上性能の劣化を低減することができる。
また、撮像レンズが条件式(1)を満足することにより、軸上描写性能(軸上コマ収差)への影響も低減することができる。
条件式(2)は第1レンズ群の焦点距離を規定する式であり、条件式(3)は第2レンズ群の焦点距離を規定する式である。
条件式(2)の下限を下回ると第1レンズ群の正の屈折力が強くなり過ぎ、条件式(3)の下限を下回ると第2レンズ群の正の屈折力が強くなり過ぎ、コマ収差が増大すると共に像面湾曲が大きくなって像面性が悪化してしまう。また、第1レンズ群の屈折力が強くなることにより、第1レンズ群と第2レンズ群の間の偏芯敏感度が高くなり、組付誤差による性能劣化が生じ易くなる。
逆に、条件式(3)の上限を上回ると、良好な収差補正を行うことができなくなる。
従って、撮像レンズが条件式(2)及び条件式(3)を満足することにより、良好な収差補正が行われコマ収差や像面湾曲の発生を抑制することができると共に第1レンズ群と第2レンズ群の間の偏芯敏感度を低下させて組付誤差による性能劣化を抑制することができる。
[撮像装置の一実施形態]
図5に、本発明撮像装置の一実施形態によるブロック図を示す。
撮像装置100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、撮像レンズ11(本発明が適用される撮像レンズ1、2)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等とによって構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいて撮像レンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいて撮像レンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80が撮像レンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、撮像装置の適用範囲は交換レンズ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記した各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
撮像レンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図である。 撮像レンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図である。 撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
1…撮像レンズ、2…撮像レンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、S…開口絞り、100…撮像装置、11…撮像レンズ、12…撮像素子

Claims (5)

  1. 正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置され、
    前記第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成り、
    以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足する
    撮像レンズ。
    (1)0°≦θg3<1°
    (2)500<f1
    (3)30<f2<35
    但し、
    θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    とする。
  2. 以下の条件式(4)及び条件式(5)を満足する
    請求項1に記載の撮像レンズ。
    (4)Ys13/BF>0.24
    (5)BF/Ts>0.6
    但し、
    Ys13:第2レンズ群における最も像側の面から射出される軸上光束の最大光線高さ
    BF:バックフォーカス
    Ts:開口絞りから像面までの距離
    とする。
  3. 両面が同じ曲率半径に形成された少なくとも一つのレンズが配置された
    請求項1に記載の撮像レンズ。
  4. 第2レンズ群における最も像側に配置されたレンズの物体側の面が非球面に形成された
    請求項1に記載の撮像レンズ。
  5. 撮像レンズと該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記撮像レンズは、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と開口絞りと正の屈折力を有する第2レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて成り、
    前記第1レンズ群が負メニスカスレンズと正レンズと負レンズが物体側から像側へ順に配置されて成り、
    以下の条件式(1)、条件式(2)及び条件式(3)を満足する
    撮像装置。
    (1)0°≦θg3<1°
    (2)500<f1
    (3)30<f2<35
    但し、
    θg3:第1レンズ群における最も像側に配置された負レンズから射出した軸上光束の射出角度
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
    とする。
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