JP2011247929A - 定着装置、画像形成装置、および発熱ベルト - Google Patents

定着装置、画像形成装置、および発熱ベルト Download PDF

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Abstract

【課題】ベルトの位置に応じて発熱量が異なる発熱ベルト、当該発熱ベルトを備える定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】通電により発熱する抵抗発熱体層412を有する発熱ベルト41を備える定着装置であって、抵抗発熱体層412の領域453に複数の穴が形成されていることにより、領域453は、領域452より高い抵抗値を有する。そのため、通電時の発熱ベルト41は、端部(非通紙領域443)の発熱量が中央部(通紙領域442)の発熱量よりも大きくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置で用いられる定着装置および当該装置の主要部をなす発熱ベルトに関し、特に、抵抗発熱体層を有する発熱ベルトにおいて、ベルトの位置に応じて発熱量を変化させる技術に関する。
定着装置の定着ベルトとして絶縁ベルト上に抵抗発熱体層と周電極とを設け、抵抗発熱体層に直接給電し抵抗発熱体層自体をジュール発熱させることにより熱定着を行う構成が提案されている。
抵抗発熱体層は、特許文献1に記載されているように、樹脂に導電フィラーを分散させることにより所定の電気抵抗率に製造されるのが一般的である。抵抗発熱体層の厚さは5〜100μm程度、電気抵抗率は1.0×10^−5〜1.0×10^−3Ω・m程度である。
このような抵抗発熱体層を有する発熱ベルトを用いると、熱源から記録シートまでの距離が短くなるので熱効率が非常に高く、省電力化が可能となる。また、定着装置が定着温度に達するまでに時間が短くなるので、ウォームアップを短時間に行うことが可能となる。
ところで、定着装置では、発熱ベルトの発熱量をベルト全体で均一とせず、ベルトの位置に応じて変化させる必要がある。それは、以下の理由による。
(理由1)ベルトの端部は、中央部より放熱しやすいため、定着に必要な熱が不足しやすい。そこで、中央部の発熱量に比べて端部の発熱量を増やしたいとの要望がある。
(理由2)小さいサイズの記録シートを連続印字する場合、シートが通過する中央部はシートにより熱が奪われ、シートが通過しない端部は熱が奪われにくい。そこで、端部の発熱量に比べて中央部の発熱量を増やしたいとの要望がある。
ベルトの位置によって発熱量を変化させるため、現在では、発熱ベルトを部分的にファンにより冷却する方法が用いられている。
また、特許文献2には、発熱体の両端部を支持するステーに断熱効果のある部材を用いることで、ベルト両端部の放熱特性と、ベルト中央部の放熱特性とを異ならせる方法が開示されている。
また、特許文献3には、発熱体の厚さをベルト位置によって異ならせることにより、ベルトに発熱分布を形成する方法が開示されている。
特開2009−109997号公報 特開2002−33177号公報 特開平11−177319号公報
しかしながら、ファンでベルトを部分的に冷却する方法や、放熱特性を異ならせる方法は、エネルギー効率が非常に悪い。また、発熱体の厚みを変化させて発熱ベルトを製造するには、高度な技術が必要であり、製造工程が複雑化するという問題がある。
そこで、本発明は、発熱特性を有する発熱ベルトであって、エネルギー効率が良く、さらには、簡易な方法により製造可能な発熱ベルト、当該発熱ベルトを備える定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、通電により発熱し、回転軸方向に形成された抵抗発熱体層を有する発熱ベルトを備え、前記発熱ベルトに加圧ローラを押圧して定着ニップを形成し、未定着画像が形成された記録シートを前記定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、前記発熱ベルトは、前記抵抗発熱体層に複数の穴が回転軸方向に偏在して形成されていることにより、当該抵抗発熱体層の回転軸方向の位置によって異なる抵抗値が付与されたものであることを特徴とする。
本発明の定着装置で用いられる発熱ベルトは、抵抗発熱体層に穴を形成することにより、ベルトの位置によって発熱特性を変化させるので、ファンによりベルトを部分的に冷却する方法や、放熱特性を異ならせる方法と比較してエネルギー効率が良い。
また、本発明の定着装置で用いられる発熱ベルトは、抵抗発熱体層に穴を形成することにより製造可能であることから、部分的に発熱体層の厚みを変える場合と比較して、製造工程を簡易化することが可能となる。
画像形成装置10の構成を示す図である。 定着装置4の構成を示す図である。 発熱定着ベルト41の層構造を説明するための断面図である。 (a)発熱定着ベルト41の概略図である。(b)抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。(c)抵抗発熱体層412の領域Aを拡大した図である。 (a)抵抗発熱体層412を流れる電流について説明するための図である。(b)抵抗発熱体層412の発熱量を示す図である。 実施の形態1の抵抗発熱体層412に形成される貫通孔420について説明するための図である。 実施の形態1の抵抗発熱体層412に形成される貫通孔420について説明するための図である。 実施の形態2の抵抗発熱体層412に形成される貫通孔420について説明するための図である。 実施の形態2の抵抗発熱体層412に形成される貫通孔420について説明するための図である。 実施の形態2の抵抗発熱体層412に形成される貫通孔420について説明するための図である。 変形例に係る発熱定着ベルト41aの断面図である。
以下、本発明に係る定着装置、発熱ベルトおよび画像形成装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
1.実施の形態1
ここでは、本発明に係る一つの実施形態として、中央部に比して両端部の発熱量が多い発熱特性を有する発熱ベルトについて説明する。
(1)画像形成装置10の構成
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、画像形成装置10は、装置本体の内部に収容された、プロセスユニット1Y、1M、1C、1K、制御部2、中間転写ベルト3、定着装置4、光学部5、給紙部6などから構成される。画像形成装置10は、スキャナ機能(印刷機能)、プリンタ機能、FAX機能などを備えたフルカラーの多機能複合機器である。
以下、画像形成装置10の各構成要素について説明する。
制御部2は、CPU、ROM、RAMなどを備え、画像形成装置10全体のコンピュータ制御を行う。制御部2は、LAN(Local Area Network)を介して外部の端末装置と接続されている。制御部2がLANを介して端末装置からプリント指示を受信すると、画像形成装置10の各部は、プリント処理を開始する。
中間転写ベルト3は、絶縁性樹脂製のシート材で形成された無端状のベルトであって、駆動ローラと従動ローラとに張架されている。中間転写ベルト3は、駆動ローラを回転させることにより、図1に示す矢印Aの方向に回転駆動する。
プロセスユニット1Y、1M、1C、および1Kは、それぞれ、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の現像ユニットである。それぞれ中間転写ベルト3と対向させるようにして当該中間転写ベルト3に沿って所定間隔をあけて直列に配置されている。図1では、各プロセスユニットに含まれる構成要素の符号に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応して、Y、M、C、Kの添え字を付している。しかし、プロセスユニットは、各色同様の構成および機能を有するため、以下では、特に区別して説明する必要が無ければ、添え字を省略して説明する。
各プロセスユニット1は、感光体ドラム11、帯電器12、現像器13、クリーナ14、および一次転写ローラ34などを備えており、各色のトナー像を形成する。
像担持体としての感光体ドラム11は、表面に感光体層が形成された外径約20〜100mmの円筒形状であって、図1に示す矢印の方向に回転駆動される。
帯電器12は、感光体ドラム11との間で放電を起こさせて感光体ドラム11の表面を所定の電位に帯電させる非接触方式の帯電器である。
現像器13は、感光体ドラム11の表面にトナーを供給して、後述する光学部5により形成される静電潜像を顕像化する。なお、現像方式はトナーとキャリアとからなる2成分現像方式でもキャリアを含まない1成分現像方式でも良い。
一次転写ローラ34は、中間転写ベルト3を挟んで感光体ドラム11と対向配置されており、感光体ドラム11の表面のトナー像を電界と圧力によって中間転写ベルト3へ転写する。なお、一次転写ローラ34Y、34M、34Cおよび34Kは、各色のトナー像が中間転写ベルト3上の同じ位置に重なるようにタイミングをずらして一次転写する。そして、中間転写ベルト3上にフルカラーのトナー像が形成されると、中間転写ベルト3は、二次転写位置に移動する。
クリーナ14は、感光体ドラム11の表面にブレードを接触させて、その表面から不要なトナーを掻き取る。掻き取ったトナーはクリーナ14の内部に回収される。不要なトナーとは、転写不良等による転写残トナー、トナー粉塵などである。
光学部5は、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、各色ごとにレーザー光L1を発し、感光体ドラム11の表面を露光走査する。これにより、帯電器12により帯電された感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。
給紙部6は、記録シートSを収容する給紙カセット21と、給紙カセット21内の記録シートSを搬送路上に1枚ずつ繰り出すローラ22と、繰り出された記録シートSを二次転写位置に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対24などを備える。タイミングローラ対24は、記録シートSを二次転写のタイミングに合わせて二次転写位置へ搬送する。
二次転写ローラ35は、二次転写位置へ搬送された記録シートSに中間転写ベルト3の表面のトナー像を転写する。二次転写ローラ35を通過した記録シートSは、定着装置4に搬送される。
定着装置4は、対向配置され接触回転する発熱定着ベルトおよび加圧ローラを備える。発熱定着ベルトと加圧ローラとの間を記録シートSが通過すると、記録シートSを加熱および加圧して、トナーを記録シートSに定着させる。その後、記録シートSは、排出ローラ対の間を通り、排出トレイ上に排出される。
また、図示していないが、画像形成装置10は、ユーザ操作を受け付けるための操作パネルを備える。操作パネルは、テンキー、各種ボタン、タッチパネル液晶ディスプレイ等を含む。操作パネルは、ユーザ操作に応じた入力情報を生成し、生成した入力情報を制御部2へ通知する。また、操作パネルは、制御部2から各種の画面情報を受け取り、受け取った画面情報を液晶ディスプレイに表示する。
(2)定着装置4の構成
図2は、本発明に係る定着装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、定着装置4は、本発明に係る発熱ベルトである発熱定着ベルト41、押圧部材である押圧ローラ42、発熱定着ベルト41に電力を供給する一対の給電部材43、および加圧部材である加圧ローラ45から構成される。なお、一対の給電部材43は、導電線46を介して電源47と電気的に接続されている。
発熱定着ベルト41は、円筒状であり、半径方向に押力を加えると弾性変形する。また、変形状態から押力の付与を停止すると自身の復元力により元の状態に戻る。発熱定着ベルト41の寸法は、例えば、内径が30mmであり、長さが300mmである。
発熱定着ベルト41は、その両端部の外周面に電極415を有する。電極415の幅は5mm程度である。両端部の電極415から5〜10mmほど中央寄りの領域は、記録シートSが通過しない非通紙領域443である。そして、それより更に中央寄りの領域は、記録シートSが通過する通紙領域442である。
一対の給電部材43は、摺動性および導電性を有する銅黒鉛質や炭素黒鉛質等の材料から成るいわゆるカーボンブラシである。給電部材43は、例えばバネ等から成る弾性部材によって押圧ローラ42側へと押し込む方向に付勢されており、当該付勢力により電極415に圧接されている。さらに、発熱定着ベルト41の内周面側に不図示の裏当て部材を設けることにより、給電部材43は、発熱定着ベルト41から前記押し込む方向とは逆方向の応力を受ける。これにより、給電部材43と電極415との接触状態をより良好に保つことができる。
押圧ローラ42は、長尺状の芯金の周囲に弾性層が積層されて構成される。押圧ローラ42の外径は、発熱定着ベルト41の内径よりも小さく、発熱定着ベルト41の内側に配される。押圧ローラ42と発熱定着ベルト41とは、定着ニップで接する構成となっている。
加圧ローラ45は、長尺状の芯金の周囲に弾性層と離型層とが積層されて構成される。加圧ローラ45は、不図示の付勢機構により付勢されて発熱定着ベルト41の外側から発熱定着ベルト41を介して押圧ローラ42を押圧し、発熱定着ベルト41表面との間に定着ニップを形成する。
押圧ローラ42および加圧ローラ45は、それぞれ、芯金の軸方向両端部が定着装置4の筐体内の軸受部材によって回転自在に支持されている。
加圧ローラ45は、不図示の駆動モータからの駆動力を受けて回転駆動される。加圧ローラ45の回転に従動して、発熱定着ベルト41が加圧ローラ45の回転方向と逆方向に周回走行され、さらに、押圧ローラが発熱定着ベルト41と同方向に回転駆動される。なお、押圧ローラ42を駆動側とし、発熱定着ベルト41および加圧ローラ45を従動側としても良い。
(3)発熱定着ベルト41の構成
図3は、発熱定着ベルト41の回転軸を含む平面で切断した、発熱定着ベルト41の一方の端部を含む一部拡大断面図である。なお、図3の紙面下側が、発熱定着ベルト41の内周面側に相当する。
同図に示すように、発熱定着ベルト41は、その内周面側から絶縁層411、抵抗発熱体層412、弾性層413、離型層414がこの順に積層されて構成される。また、発熱定着ベルト41の両端部には、弾性層413および離型層414が形成されていない部分が存在する。当該部分には、抵抗発熱体層412の上に、メッキ加工による電極415が設けられている。
抵抗発熱体層412は、電極415を介して給電部材43から通電を受けると、一方の端部から他方の端部へ電流が流れ、抵抗発熱体層412自体が発熱する。
絶縁層411は、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS:Polyphenylenesulfide)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:Polyetheretherketone)等の耐熱性の樹脂から構成される。その厚さは、好ましくは5〜100μm程度である。絶縁層411は、円筒状の金型に前記耐熱性の樹脂をコーティングして形成される。
抵抗発熱体層412は、PI、PPS、PEEK等の耐熱性の樹脂に導電性のフィラーを分散させて構成される。導電性フィラーとしては、Ag、Cu、Al、Mg、Ni等の金属や、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、カーボンマイクロコイル等のカーボン系フィラーが用いられ、これらのうち2種類以上を混合して用いても良い。
抵抗発熱体層412は、耐熱性の樹脂に分散させる導電性フィラーの種類や量によって、所定の電気抵抗率を得られるように調整される。所望の電気抵抗率を得やすくするために、導電性フィラーの形状としては、カーボンナノファイバ等の繊維状のフィラーを用いるのが望ましく、フィラーに金属を用いる場合も針状結晶構造を有するものを用いるとよい。少ない分散量でもフィラー同士の接触確率が高くなるからである。
なお、抵抗発熱体層412の実際の電気抵抗率は、導電性フィラーの種類や量に加えて、電源47の電圧、抵抗発熱体層412の厚さ、発熱定着ベルト41の回転軸方向の長さなどにより決定される。本実施の形態では、例えば、1.0×10^−6〜9.9×10^−3Ω・m程度であり、好ましくは、1.0×10^−5〜5.0×10^−3Ω・mである。また、抵抗発熱体層412の厚さは、例えば、5〜100μm程度である。
図3に示すように、抵抗発熱体層412の一部の領域または全体には、穴の一例としての貫通孔420が複数形成されている。貫通孔420の径は、弾性層413の厚みに応じて決まるが、例えば10〜100μm程度である。
抵抗発熱体層412は、絶縁層411の表面に積層して形成される。その後に、貫通孔420を形成すべき領域に所定の強度(波長)のレーザー光を照射することにより、抵抗発熱体層412を貫通する複数の貫通孔420を形成する。また、レーザー光を用いずに、パンチなどを用いて機械的工程により貫通孔420を形成してもよい。貫通孔420が形成される領域など、貫通孔420についての詳細は後述する。
弾性層413は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性を有する素材から成り、その厚さは、例えば100〜300μm程度である。弾性層413がある程度の厚みを有することにより、抵抗発熱体層412に形成された貫通孔420による発熱むらを吸収し、定着むらが生じないようにすることが可能となる。弾性層413は、チューブ状に形成した後で、抵抗発熱体層412に外挿される。
離型層414は、PFA、ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)(PTFE:Polytetrafluoroethylene)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE:Ethylene−tetra fluoro ethylene)等の離型性の高いフッ素系の樹脂を弾性層413の表面に積層して形成される。また、これらの樹脂から成るチューブを用いてもよい。離型層414の厚さは、例えば、5〜100μm程度である。
(4)抵抗発熱体層412の詳細について
ここでは、発熱定着ベルト41の両端部の発熱量が多くなるように抵抗発熱体層412に形成された貫通孔420について3つの具体例を示す。
(a)両端部に貫通孔あり、中央部に貫通孔なし
先ず、第1の具体例を図4に示す。
図4(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図4(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。図4(c)は、抵抗発熱体層412の領域453内の一部分(領域A)を拡大した図である。
図4(b)に示した抵抗発熱体層412の縦方向が、発熱定着ベルト41の回転方向であり、抵抗発熱体層412の横方向が、発熱定着ベルト41の回転軸方向である。また、図4(b)に示した中央部の領域452は、発熱定着ベルト41の通紙領域442に対応し、両端部の領域453は、発熱定着ベルト41の非通紙領域443に対応する。
同図に示すように、抵抗発熱体層412の領域452には貫通孔は形成されておらず、両端部の領域453には複数の貫通孔420が形成されている。また、貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。また、好ましくは、図4(b)および(c)に示すように、隣接する列同士、貫通孔420が半ピッチずれて形成されているとよい。これにより、領域453に高抵抗値を付与することが可能となる。
ところで、図4(b)および(c)では、理解を容易とするために、貫通孔420の径を大きく記載している。実際には、貫通孔420の径は、10〜100μm程度であり、間隔dおよび間隔Dは、50〜500μm程度である。領域453に形成される貫通孔420の密度は、例えば10mm当たり、50〜500個程度である。
このように、貫通孔420の径が小さいため、1個の貫通孔420に相当する面積は、抵抗発熱体層412の総面積と比べて十分に小さい。これにより、貫通孔420が形成されていることにより正じる発熱分布のむらを抑制して、定着むらを抑制することが可能となる。
続いて、図5を用いて、領域452の発熱量と領域453の発熱量との違いについて説明する。
図5(a)において紙面左側から右側へ向かう矢印は、抵抗発熱体層412を流れる電流を表している。複数の貫通孔420が形成されている両端部の領域453では、貫通孔が形成されていない領域452と比べて、領域内を流れる電流が密になることからも分かるように、貫通孔420が形成されている領域453は領域452と比べて抵抗値(R)が高くなる。そして、領域452および領域453に流れる電流(I)は一様であるため、図5(b)に示すように、抵抗値が高い領域453では、抵抗値が低い領域452と比べて発生するジュール熱J(=αIR)が大きくなる。
以上のことから、発熱定着ベルト41の非通紙領域443の発熱量は、通紙領域442の発熱量に比べて大きくなる。
(b)両端部および中央部に貫通孔あり
次に、第2の具体例を図6に示す。
図6(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図6(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。図6(c)は、抵抗発熱体層412の領域453内の一部分(領域A)を拡大した図であり、図6(d)は、抵抗発熱体層412の領域452内の一部分(領域B)を拡大した図である。
図4と比較するとその違いは明らかなように、図6の抵抗発熱体層412は、中央部の領域452および両端部の領域453の何れにも貫通孔420が形成されている。
図6(c)に示すように、両端部の領域453の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔d1で形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。また、図6(d)に示すように、中央部の領域452の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔d2で形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。
回転軸方向の間隔Dは、領域452および領域453共に同一であるが、回転方向の間隔d1は、間隔d2よりも小さい。よって、両端部の領域453に形成される貫通孔の密度は、中央部の領域452に形成される貫通孔の密度より高い。
そのため、領域453は領域452と比べて抵抗値が高くなる。上述したように、領域452および領域453に流れる電流は一様であるため、抵抗値が高い領域453では、抵抗値が低い領域452と比べて発生するジュール熱が大きくなる。
(c)両端部および中央部に貫通孔あり2
次に、第3の具体例を図7に示す。
図7(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図7(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。図7(c)は、抵抗発熱体層412の領域453内の一部分(領域A)を拡大した図であり、図7(d)は、抵抗発熱体層412の領域452内の一部分(領域C)を拡大した図である。
図7の抵抗発熱体層412は、図6に示した第2の具体例と同様に、中央部の領域452および両端部の領域453の何れにも貫通孔420が形成されている。
図7(c)に示すように、領域453の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔D3で形成されている。また、図7(d)に示すように、領域452の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔D4で形成されている。
回転方向の間隔dは、領域452および領域453共に同一であるが、間隔D3は、間隔D4よりも小さい。よって、両端部の領域453に形成される貫通孔の密度は、中央部の領域452に形成される貫通孔の密度より高い。
そのため、領域453は領域452と比べて抵抗値が高くなる。上述したように、領域452および領域453に流れる電流は一様であるため、抵抗値が高い領域453では、抵抗値が低い領域452と比べて発生するジュール熱が大きくなる。
(5)まとめ
上述したように、発熱定着ベルトの両端部は、中央部より放熱しやすいため熱量が不足しやすい場合がある。
そこで、実施の形態1では、抵抗発熱体層の両端部の領域にのみ貫通孔を形成したり、両端部の領域に形成する貫通孔の密度を、中央部の領域に形成する貫通孔の密度より高くしたりした。
実施の形態1によれば、抵抗発熱体層に貫通孔を形成するという簡易な方法によって、両端部の発熱量を多くして、両端部における所望の熱量を確保することが可能となる。
ここで、実施の形態1では、両端部の非通紙領域に左右対称で貫通孔を形成することにより、記録シートに対して左右均等に熱量を与えることが可能となる。
また、貫通孔は、発熱定着ベルトの回転方向に対して等間隔で形成されるので、回転方向の熱分布を一様にすることができ、安定した定着処理を行うことが可能となる。
2.実施の形態2
ここでは、本発明に係るもう一つの実施の形態として、両端部に比して中央部の発熱量が多い発熱特性を有する発熱定着ベルトについて説明する。
(1)構成
実施の形態2に係る画像形成装置および定着装置は、図1および図2に示した画像形成装置10および定着装置4と同様である。
また、実施の形態2に係る発熱定着ベルト41は、実施の形態1と同様に、抵抗発熱体層412を貫通する貫通孔420が形成されているが(図3参照)、発熱定着ベルト41の中央部の発熱量が多くなるように貫通孔420が形成されている点が実施の形態1と異なる。
以下では、実施の形態2における貫通孔420について3つの具体例を示す。
(a)中央部に貫通孔あり、両端部に貫通孔なし
先ず、第1の具体例を図8に示す。
図8(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図8(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。そして、図8(c)は、抵抗発熱体層412の領域452内の一部分(領域D)を拡大した図である。
同図に示すように、抵抗発熱体層412の両端部の領域453には貫通孔は形成されておらず、中央部の領域452には複数の貫通孔420が形成されている。また、貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。
実施の形態1と同様に、貫通孔420の径は、10〜100μm程度であり、間隔dおよび間隔Dは、50〜500μm程度である。よって、領域452に形成される貫通孔420の密度は、10mm当たり、10〜100個程度である。
実施の形態1と同様に、貫通孔420が形成されている領域452は領域453と比べて抵抗値が高くなる。そして、領域452および領域453に流れる電流は一様であるため、抵抗値が高い領域452では、抵抗値が低い領域453と比べて発生するジュール熱が大きくなる。
以上のことから、発熱定着ベルト41の通紙領域442の発熱量は、非通紙領域443の発熱量に比べて大きくなる。
(b)中央部および両端部に貫通孔あり1
次に、第2の具体例を図9に示す。
図9(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図9(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。そして、図9(c)は、抵抗発熱体層412の領域452内の一部分(領域D)を拡大した図であり、図9(d)は、抵抗発熱体層412の領域453内の一部分(領域E)を拡大した図である。
同図に示すように、図9の抵抗発熱体層412は、中央部の領域452および両端部の領域453の何れにも貫通孔420が形成されている。
図9(c)に示すように、中央部の領域452の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔d1で形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。また、図9(d)に示すように、両端部の領域453の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔d2で形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔Dで形成されている。
回転軸方向の間隔Dは、領域452および領域453共に同一であるが、回転方向の間隔d1は、間隔d2よりも小さい。よって、中央部の領域452に形成される貫通孔の密度は、両端部の領域453に形成される貫通孔の密度より高い。
そのため、領域452は領域453と比べて抵抗値が高くなる。上述したように、領域452および領域453に流れる電流は一様であるため、抵抗値が高い領域452では、抵抗値が低い領域453と比べて発生するジュール熱が大きくなる。
(c)中央部および両端部に貫通孔あり2
次に、第3の具体例を図7に示す。
図10(a)は、発熱定着ベルト41の概略図である。図10(b)は、発熱定着ベルト41に含まれる円筒状の抵抗発熱体層412を平面に展開した図である。図10(c)は、抵抗発熱体層412の領域452内の一部分(領域D)を拡大した図であり、図10(d)は、抵抗発熱体層412の領域453内の一部分(領域F)を拡大した図である。
図10の抵抗発熱体層412は、図9に示した第2の具体例と同様に、中央部の領域452および両端部の領域453の何れにも貫通孔420が形成されている。
図10(c)に示すように、領域452の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔D3で形成されている。また、図10(d)に示すように、領域453の貫通孔420は、回転方向に一定の間隔dで形成され、かつ、回転軸方向に一定の間隔D4で形成されている。
回転方向の間隔dは、領域452および領域453共に同一であるが、間隔D3は、間隔D4よりも小さい。よって、中央部の領域452に形成される貫通孔の密度は、両端部の領域453に形成される貫通孔の密度より高い。
そのため、領域452は領域453と比べて抵抗値が高くなる。上述したように、領域452および領域453に流れる電流は一様であるため、抵抗値が高い領域452では、抵抗値が低い領域453と比べて発生するジュール熱が大きくなる。
(2)まとめ
上述したように、発熱定着ベルトの中央部は、記録シートが通過しない両端部より熱が奪われやすく、熱量が不足しやすい場合がある。
そこで、実施の形態2では、抵抗発熱体層の中央部の領域にのみ貫通孔を形成したり、中央部の領域に形成する貫通孔の密度を、両端部の領域に形成する貫通孔の密度より高くしたりした。
実施の形態2によれば、抵抗発熱体層に貫通孔を形成するという簡易な方法によって、中央部の発熱量を多くして、中央部における所望の熱量を確保することが可能となる。
ここで、実施の形態2では、中央部の通紙領域に左右対称で貫通孔を形成することにより、記録シートに対して左右均等に熱量を与えることが可能となる。
また、貫通孔は、発熱定着ベルトの回転方向に対して等間隔で形成されるので、回転方向の熱分布を一様にすることができ、安定した定着処理を行うことが可能となる。
<変形例>
本発明を上記実施の形態1および実施の形態2に基づき説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態1および実施の形態2では、抵抗発熱体層412に形成される穴は、抵抗発熱体層412を貫通する孔であった。しかし、本発明において、抵抗発熱体層412に形成される穴は貫通孔に限定されず、図11に示すような凹状穴も含む。
図11は、本発明の変形例に係る発熱定着ベルト41aの一部拡大断面図である。同図に示すように、発熱定着ベルト41aの抵抗発熱体層412には、複数の凹状穴420aが形成されている。凹状穴420aが形成されている領域は、貫通孔420が形成されている場合と同様に、凹状穴が形成されていない領域と比べて抵抗値が高くなり、発生するジュール熱が大きくなる。なお、凹状穴420aは、絶縁層411の表面に抵抗発熱体層412を積層し、その後に、抵抗発熱体層412を貫通しない強度のレーザー光を照射することにより形成される。
また、抵抗発熱体層412の内部に形成された空隙も、本発明における穴に含まれるものとする。凹状穴や、抵抗発熱体層412内部の空隙は、貫通孔と比較して、穴による発熱むらを弾性層413が吸収しやすい。
また、図3に示した貫通孔420および図11に示した凹状穴420aは何れもスペースであったが、貫通孔420および凹状穴420aの内部が絶縁性の樹脂等により埋められている場合も本発明に含まれるものとする。
(2)上記実施の形態1および実施の形態2の貫通孔420は、円形であった(図4等参照)。しかし、本発明において抵抗発熱体層412に形成される穴の形状は、貫通孔、凹状穴、空隙、何れの場合も円形に限定されることはない。三角形および四角形を含む多角形でもよいし、楕円、長穴、長穴よりも更に長い溝のような形状でもよい。
(3)上記実施の形態1および実施の形態2の抵抗発熱体層412は、領域453、領域452、領域453の3つの領域に区切られていた。しかし、本発明はこれに限定されず、抵抗発熱体層412は、目的とする発熱特性に合わせて任意のN個の領域に分割されていてもよい。そして、発熱量を多くしたい領域に穴を形成すればよい。
(4)上記実施の形態1および実施の形態2では、抵抗発熱体層412を領域452および領域453に区切り、領域ごとに穴が形成されていたり、穴が形成されていなかったり、または、形成される穴の密度が異なることにより、発熱定着ベルト41は、回転軸方向の位置によって異なる発熱特性を有していた。
しかし、本発明はこれに限定されない。抵抗発熱体層412を領域に区切ることなく、円柱状の抵抗発熱体層412の端部から中央部に向かって、穴と穴との間隔が徐々に長くなるようにスパイラル状に穴が形成されている場合も本発明に含まれる。このように穴を形成することにより、端部の発熱量を中央部の発熱量より多くすることが可能である。
また逆に、円柱状の抵抗発熱体層412の端部から中央部に向かって、穴と穴との間隔が徐々に短くなるようにスパイラル状に穴が形成されている場合も本発明に含まれる。このように穴を形成することにより、中央部の発熱量を端部の発熱量より多くすることが可能である。
また、当然ながら、端部の領域453のみスパイラル状に穴が形成されている場合も、中央部の領域452のみスパイラル状に穴が形成されている場合も本発明に含まれる。
(5)上記実施の形態1および実施の形態2では、各領域に形成される穴(貫通孔、凹状穴および空隙を含む)の径は同一であり、穴が形成される密度が異なる。しかし、本発明はこれに限定されず、抵抗発熱体層に形成される穴の径が領域毎に異なる場合や、端部から中央部に向けて、穴の径が徐々に大きくなったり小さくなったりする場合も含まれるものとする。
(6)上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせた形態も本発明に含まれる。
1Y、1M、1C、1K プロセスユニット
2 制御部
3 中間転写ベルト
4 定着装置
5 光学部
6 給紙部
10 画像形成装置
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
12Y、12M、12C、12K 帯電器
13Y、13M、13C、13K 現像器
14Y、14M、14C、14K クリーナ
21 給紙カセット
22 ローラ
24 タイミングローラ対
34Y、34M、34C、34K 一次転写ローラ
35 二次転写ローラ
41、41a 発熱定着ベルト
42 押圧ローラ
43 給電部材
45 加圧ローラ
46 導電線
47 電源
411 絶縁層
412 抵抗発熱体層
413 弾性層
414 離型層
415 電極
420 貫通孔
420a 凹状穴

Claims (25)

  1. 通電により発熱し、回転軸方向に形成された抵抗発熱体層を有する発熱ベルトを備え、前記発熱ベルトに加圧ローラを押圧して定着ニップを形成し、未定着画像が形成された記録シートを前記定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、
    前記発熱ベルトは、前記抵抗発熱体層に複数の穴が回転軸方向に偏在して形成されていることにより、当該抵抗発熱体層の回転軸方向の位置によって異なる抵抗値が付与されたものである
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記抵抗発熱体層は、前記発熱ベルトの回転軸方向における両端部寄りに相当する領域にのみ複数の穴が形成されており、通電時において、前記発熱ベルトの両端部寄りの発熱量は、中央部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記抵抗発熱体層は、前記発熱ベルトの回転軸方向における両端部寄りに相当する領域に、第1の密度で複数の穴が形成され、前記回転軸方向における中央部寄りに相当する領域に、前記第1に密度より低い第2の密度で複数の穴が形成されており、通電時において、前記発熱ベルトの両端部寄りの発熱量は、中央部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記発熱ベルトの回転軸方向における両端部とは、前記記録シートが通過しない非通紙領域であり、前記発熱ベルトの回転軸方向における中央部とは、前記記録シートが通過する通紙領域である
    ことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記非通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転方向において間隔d1の等間隔で複数の穴が形成され、前記通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転方向において間隔d2の等間隔で複数の穴が形成されており、間隔d1は、間隔d2と比べて短い
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記非通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転軸方向において間隔d3の等間隔で複数の穴が形成され、前記通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転軸方向において間隔d4の等間隔で複数の穴が形成されており、間隔d3は、間隔d4と比べて短い
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  7. 前記抵抗発熱体層は、前記発熱ベルトの回転軸方向における中央部寄りに相当する領域にのみ複数の穴が形成されており、通電時において、前記発熱ベルトの中央部寄りの発熱量は、両端部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記抵抗発熱体層は、前記発熱ベルトの回転軸方向における中央部寄りに相当する領域に、第1の密度で複数の穴が形成され、前記回転軸方向における両端部寄りに相当する領域に、前記第1に密度より低い第2の密度で複数の穴が形成されており、通電時において、前記発熱ベルトの中央部寄りの発熱量は、両端部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  9. 前記発熱ベルトの回転軸方向における両端部とは、前記記録シートが通過しない非通紙領域であり、前記発熱ベルトの回転軸方向における中央部とは、前記記録シートが通過する通紙領域である
    ことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記非通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転方向において間隔d1の等間隔で複数の穴が形成され、前記通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転方向において間隔d2の等間隔で複数の穴が形成されており、間隔d2は、間隔d1と比べて短い
    ことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記非通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転軸方向において間隔d3の等間隔で複数の穴が形成され、前記通紙領域に相当する抵抗発熱体層には、前記発熱ベルトの回転軸方向において間隔d4の等間隔で複数の穴が形成されており、間隔d4は、間隔d3と比べて短い
    ことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  12. 前記発熱ベルトは、さらに、弾性層を有し、
    前記弾性層は、前記抵抗発熱体層に形成された複数の穴により生じる発熱量の偏りを吸収する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  13. 前記抵抗発熱体層に形成された穴の径は、前記抵抗発熱体層の面積と比べて十分に小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  14. 前記抵抗発熱体層に形成された穴は、前記抵抗発熱体層を貫通する孔である
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  15. 前記抵抗発熱体層に形成された穴は、前記抵抗発熱体層を貫通しない凹状穴である
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  16. 請求項1から請求項15の何れか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  17. 抵抗発熱体層を有する発熱ベルトであって、前記抵抗発熱体層は、前記発熱ベルトの回転軸方向に区切られた領域ごとに異なる密度で複数の穴が形成されており、前記領域ごとに異なる発熱特性を有する
    ことを特徴とする発熱ベルト。
  18. 前記抵抗発熱体層は、当該発熱ベルトの回転軸方向における両端部寄りに相当する領域にのみ複数の穴が形成されており、通電時において、当該発熱ベルトの両端部寄りの発熱量は、中央部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  19. 前記抵抗発熱体層は、当該発熱ベルトの回転軸方向における両端部寄りに相当する領域に、第1の密度で複数の穴が形成され、前記回転軸方向における中央部寄りに相当する領域に、前記第1に密度より低い第2の密度で複数の穴が形成されており、通電時において、当該発熱ベルトの両端部寄りの発熱量は、中央部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  20. 前記抵抗発熱体層は、当該発熱ベルトの回転軸方向における中央部寄りに相当する領域にのみ複数の穴が形成されており、通電時において、当該発熱ベルトの中央部寄りの発熱量は、両端部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  21. 前記抵抗発熱体層は、当該発熱ベルトの回転軸方向における中央部寄りに相当する領域に、第1の密度で複数の穴が形成され、前記回転軸方向における両端部寄りに相当する領域に、前記第1に密度より低い第2の密度で複数の穴が形成されており、通電時において、当該発熱ベルトの中央部寄りの発熱量は、両端部寄りの発熱量より多い
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  22. 前記発熱ベルトは、さらに、弾性層を有し、
    前記弾性層は、前記抵抗発熱体層に形成された複数の穴により生じる発熱量の偏りを吸収する
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  23. 前記抵抗発熱体層に形成された穴の径は、前記抵抗発熱体層の面積と比べて十分に小さい
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  24. 前記抵抗発熱体層に形成された穴は、前記抵抗発熱体層を貫通する孔である
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
  25. 前記抵抗発熱体層に形成された穴は、前記抵抗発熱体層を貫通しない凹状穴である
    ことを特徴とする請求項17に記載の発熱ベルト。
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