JP2015179147A - 画像形成装置、定着装置及び乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体又は被乾燥物を均一に加熱することができる画像形成装置、定着装置及び乾燥装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、用紙に現像剤像を形成する像形成部100と、現像剤像が形成された用紙を加熱する加熱ロール430とを有し、加熱ロール430は、用紙が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい。また、加熱ロール430は、電流が供給されることにより又は電流が誘起されることにより発熱する発熱層450を有し、発熱層450は、用紙が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の電気抵抗が大きい。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置、定着装置及び乾燥装置に関する。
特許文献1には、加熱される定着ローラと該定着ローラに記録紙を圧接する圧着ローラからなるヒートロール定着装置に於いて、前記定着ローラは金属芯の外周に耐熱絶縁層を有し、該耐熱絶縁層の中に面状発熱体を有している事を特徴とするヒートロール定着装置が記載されている。
特許文献2には、実質絶縁されたローラ状基材の表面部分にジュール熱を発生し得る発熱体を形成した定着ローラにおいて、前記発熱体を厚さ1〜150μmの薄膜を以って前記ローラ状基材の軸長手方向に1ライン又は複数ラインに分割して形成したことを特徴とする定着ローラが記載されている。
特許文献3には、円筒状の基体の外周部に周方向に分割して複数本の発熱体を設け、前記基体の外周面を平滑層で形成し、前記基体の内周面を断熱層で形成したことを特徴とする熱定着器のヒートローラが記載されている。
特開平07−140828号公報 特開平10−48986号公報 特開平07−28349号公報
本発明は、記録媒体又は被乾燥物を均一に加熱することができる画像形成装置、定着装置及び乾燥装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、記録媒体に現像剤像を形成する像形成部と、現像剤像が形成された記録媒体を加熱する加熱部と、を有し、前記加熱部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記加熱部は、電流が供給されることにより又は電流が誘起されることにより発熱する発熱層を有し、前記発熱層は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の電気抵抗が大きい請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記発熱層は、基材に導電性のカーボンナノチューブが分散されており、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側のカーボンナノチューブの含有率が高い請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記加熱部は複数の発熱部材を有し、互いに隣り合う前記複数の発熱部材が、記録媒体が搬送される搬送方向において重なるように配置されている請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記加熱部は複数の発熱部材を有し、互いに隣り合う前記複数の発熱部材の記録媒体が搬送される搬送方向における間隔が、前記画像形成部で用いられる現像剤像の平均粒径よりも小さい請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記加熱部は、電気的に分割された複数の発熱領域を有し、互いに隣り合う前記複数の発熱領域の記録媒体が搬送される搬送方向における間隔が、前記画像形成部で用いられる現像剤像の平均粒度よりも小さい請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、前記発熱層は、電流が供給されることにより発熱し、記録媒体に接触する部分を含む一部分に対してのみ電流が供給される請求項2乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、現像剤像が記録された記録媒体を加熱する加熱部を有し、前記加熱部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい定着装置である。
請求項9に係る本発明は、記録媒体に液体を用いて像を形成する像形成部と、像が形成された記録媒体を加熱して乾燥させる乾燥部と、を有し、前記乾燥部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、被乾燥物を加熱して乾燥する乾燥部を有し、前記乾燥部は、被乾燥物が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい乾燥装置である。
請求項1に係る本発明によれば、記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項2に係る本発明によれば、簡単な構成で記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項3に係る本発明によれば、簡単な構成で記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項4に係る本発明によれば、記録媒体の搬送方向において記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項5に係る本発明によれば、記録媒体の搬送方向において記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項6に係る本発明によれば、記録媒体の搬送方向において記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項7に係る本発明によれば、加熱のために消費されるエネルギーを低減させることができる。
請求項8に係る本発明によれば、記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項9に係る本発明によれば、記録媒体を均一に加熱することができる。
請求項10に係る本発明によれば、被乾燥物を均一に加熱することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を正面から示す図である。 図1に示す画像形成装置が有する現像剤像形成ユニットを示す図である。 図1に示す画像形成装置が有する定着装置の断面を示す図である。 図3に示す定着装置の長手方向における端部を示す図である。 図3に示す定着装置に電流を供給する電流供給装置を示し、図4における矢印A−A方向から見た定着装置の構成を模式的に示す図である。 図3に示す定着装置の断面の一部を拡大して示す図である。 図3に示す定着装置が有する複数の発熱部材の1つを模式的に示す図である。 図3に示す定着装置において、記録媒体が搬送される方向と交わる方向における発熱層の発熱量の分布と、加熱部の表面における温度分布とを示すグラフである。 第1の変形例に係る定着装置の発熱層の断面の一部を拡大して示す図である。 第2の変形例に係る定着装置を示す断面図である。 第3の変形例に係る定着装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10が示されている。図1に示すように、画像形成装置10は画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12には、記録媒体として用いられる用紙を排出する排出口14が形成されている。また、画像形成装置本体12内には、用紙に現像剤像を形成する像形成部100と、像形成部100に用紙を供給する例えば2つの給紙装置200と、像形成部100で形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置300と、用紙に転写された現像剤像を用紙に定着させる定着装置400とが配置されている。また、画像形成装置本体12内には、用紙を搬送するための搬送路250が形成されている。
像形成部100は、像保持体として用いられている感光体ドラム112Y、112M、112C、112Kをそれぞれに有し、感光体ドラム112Y、112M、112C、112Kの表面にイエローの現像剤像、マゼンタの現像剤像、シアンの現像剤像、黒の現像剤像をそれぞれに形成するイエロー現像剤像形成ユニット110Y、マゼンタ現像剤像形成ユニット110M、シアン現像剤像形成ユニット110C、黒現像剤像形成ユニット110Kを有する。イエロー現像剤像形成ユニット110Y、マゼンタ現像剤像形成ユニット110M、シアン現像剤像形成ユニット110C及び黒現像剤像形成ユニット110Kの詳細は後述する。
転写装置300は、感光体ドラム112Y、112M、112C、112Kにそれぞれ形成された現像剤像が重ねられるように転写される中間転写体310を有する。中間転写体310は、帯状であり無端状であって、支持ロール320、322、324、326、328に支持されていて、支持ロール320、322、324、326、328の中の少なくとも1つの支持ロールからの駆動の伝達を受けることで、図1に矢印で示す方向に回転する。
また、転写装置300は、感光体ドラム112Y、112M、112C、112Kのそれぞれから中間転写体310に対して現像剤像を転写するための1次転写装置330Y、330M、330C、330Kを有する。また、転写装置300は、中間転写体310に転写された現像剤像を用紙に対してさらに転写する2次転写装置340を有する。
給紙装置200は、それぞれが用紙収納部202と、用紙収納部202に収納された最上位に位置する用紙を搬送路250へと送り出す送り出しロール204とを有する。
搬送路250は、給紙装置200から供給された用紙を排出口14に向けて搬送する搬送路であって、搬送路250に沿って用紙の搬送方向上流側から順に、先述の送り出しロール204と、搬送ロール252と、レジストロール254と、先述の支持ロール322及び2次転写装置340と、例えば2つの搬送装置256と、先述の定着装置400と、排出ロール258とが配置されている。
搬送ロール252は、レジストロール254に向けて用紙を搬送する。レジストロール254は、回転を停止した状態で用紙の先端部を一時的に静止させ、所定のタイミングで回転を開始することで、中間転写体310に現像剤像が転写されるタイミングに合致するように、支持ロール322と2次転写装置340との接触部に用紙を供給する。搬送装置256は、現像剤像の転写がなされたものの、未だ現像剤像の定着がなされていない用紙を重力方向における下側から支えるようにして定着装置400へと搬送する。排出ロール258は、定着装置400によって、現像剤像が定着された用紙を、排出口14を通過させるようにして、画像形成装置本体12の外へと排出する。
定着装置400は、現像剤像が形成された用紙に接触し、用紙を加熱する加熱部として用いられている加熱ロール430と、加熱ロール430に対して用紙を押し付ける加圧ロール410とを有している。定着装置400の詳細は後述する。
図2には、現像剤像形成ユニット110Y、110M、110C、110Kが示されている。現像剤像形成ユニット110Y、110M、110C及び110Kは、用いる現像剤の色と形成する画像の色とが互いに異なるものの構成が互いに同一であるため、以下、現像剤像形成ユニット110と総称して説明する。図2に示すように、現像剤像形成ユニット110は、感光体ドラム112の表面を帯電させる帯電装置114と、帯電装置114により帯電された感光体ドラム112の表面に光を照射して潜像を形成させる潜像形成装置116と、潜像形成装置116によって感光体ドラム112の表面に形成された潜像を、現像剤を用いて現像する現像装置118と、中間転写体310に対して1次転写装置330によって現像剤像が転写された後の感光体ドラム112の表面を清掃する清掃装置122とを有する。
図3及び図4には、定着装置400が示されている。定着装置400は、先述のように加圧ロール410と加熱ロール430とを有する。図3及び図4に示されているように、加圧ロール410は、例えば中空の円柱形状である芯部材412と、芯部材412を覆う表面部414とを有する。芯部材412は、長手方向における両端部それぞれに突出部を有し、これらの突出部が軸部416として用いられている。
軸部416には軸受418が装着されている。また、加圧ロール410は軸受418によって回転することができるように支持されて、例えば加熱ロール430に連れ回りするようにして図3及び図4に示す矢印方向に回転する。また、加圧ロール410は、例えばコイルスプリング等の弾性体からなる押圧部材420によって加熱ロール430に対して押し付けられている。押圧部材420は、一端部が軸受418に装着され、他端部が画像形成装置本体12に装着されている。軸受418及び押圧部材420は、加圧ロール410の長手方向における両端部側にそれぞれ1つが配置されているものの、図示の便宜上、図4においては図4における手前側に配置されている軸受418と押圧部材420とのみが描かれている。
また、加圧ロール410は、少なくとも表面部分が、予め定められた値以上の断熱性を有し、弾性を有する。より具体的には、予め定められた値以上の断熱性を有し、弾性を有する例えばゴム等の部材が加圧ロール410の表面部414として用いられている。
加熱ロール430は、多層構造であって、例えば中空の円柱形状である芯部材432と、芯部材432を覆う発熱層450と、発熱層450をさらに覆う離型層436とを有する。芯部材432は、長手方向における両端部それぞれに突出部を有し、これらの突出部が軸部438として用いられている。また、加熱ロール430は、芯部材432と発熱層450との間に配置されている断熱層434を有する。断熱層434を設けることで、芯部材432が発熱層450から熱を奪うことを防止することができる。
軸部438には軸受440が装着されていて、加熱ロール430は軸受440によって回転することができるように支持されている。軸受440は、加熱ロール430の長手方向における両端部側にそれぞれ1つが配置されている(図5を参照)。また、加熱ロール430には、例えばギア列等から構成されている駆動伝達機構480を介して例えばモータ等の駆動源482が連結されていて、駆動源482からの駆動伝達を受けて、加熱ロール430は、図3及び図4に示す矢印方向に回転することができるようになっている。
断熱層434は、予め定められた以値以上の断熱性を有する。離型層436は、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等の樹脂を材質としていて、用紙の現像剤像が形成された面が固着しにくくなっている。
発熱層450は、例えば半導電性のシリコン等を材質とする基材452中に、複数の発熱部材460が埋め込まれるようにして配置された構造となっている。発熱部材460は、例えば直方体であり、両端部にそれぞれ発熱部材側電極462(図5、図7を参照)が装着されていて、これらの発熱部材側電極462を介して電圧が印加され、電流が供給されることで発熱する。発熱部材460は、端部即ち発熱部材側電極462が、基材452の外側に露出した状態となるように、基材452内に配置されている(図4と併せて図5も参照)。発熱部材460の詳細は後述する。
また、加熱ロール430近傍には、加熱ロール430に電力を供給する電力供給装置500が配置されている。電力供給装置500は、加熱ロール430と加圧ロール410とが接触する領域であり、加熱ロール430が用紙に接触する領域である領域Nを含む加熱ロール430の一部に対してのみ電力を供給するようになっている。より具体的には、加熱ロール430の図4に示す領域Bに内に位置する部分に致してのみ、電力供給装置500は電力を供給するようになっている。電力供給装置500の詳細は後述する。
図5には、電力供給装置500が示されている。図5に示すように、電力供給装置500は、発熱部材460の両端部にそれぞれ位置する発熱部材側電極462にそれぞれ接触する2つの供給側電極502と、供給側電極502が発熱部材側電極462に接触するように、供給側電極502を位置決めするとともに供給側電極502を支持する支持部材504とを有する。また、電力供給装置500は、供給側電極502を介して発熱部材460に電力を供給する電源部510を有している。
尚、電力供給装置500を、発熱部材460の両端部にそれぞれ位置する発熱部材側電極462にそれぞれ接触する2つの供給側電極502を有する構成とすることに替えて、非接触で、即ち無線給電を用いて発熱部材460に電力を供給する構成としても良い。電力供給装置500を無線給電を用いるものとする場合、発熱部材460の、例えば端部の一方のそれぞれに受電コイル(不図示)を設け、これらの受電コイルのうち図4に示す領域B内に位置するものにだけ作用するように、例えば芯部材432の内側に電力供給装置を配置すれば良い。
図6には、加熱ロール430の断面の一部が拡大して示されている。図6に示されているように、互いに隣り合う複数の発熱部材460は、用紙が搬送される方向において少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。
図7には、発熱部材460が示されている。発熱部材460は、基材464として例えば導電性のシリコンが用いられ、基材464中に基材464よりも電気抵抗の値が高い導電性のカーボンナノチューブを分散させた構造となっている。また、基材464中におけるカーボンナノチューブの含有率は、記録媒体が搬送される方向と交わる方向即ち発熱部材460の長手方向において中央部側よりも端部側が高くなっている。このため、発熱部材460は、長手方向において、中央部側より両端部側の電気抵抗の値が大きい。尚、図7中に示す細点は、基材464中における導電性のカーボンナノチューブの含有率の分布を模式的に示したものである。
ここで、カーボンナノチューブの含有率が位置に応じて異なる発熱部材460は、例えば以下のようにして製造することができる。即ち、例えば基材464中にカーボンナノチューブを分散させる際に、カーボンナノチューブを溶媒に分散させた、カーボンナノチューブの含有率が一定である溶液を準備し、この溶液を基材464に対して例えばスプレー装置等を用いて散布するものとし、カーボンナノチューブの含有率を高くしたい部分に対する溶液の散布回数を、カーボンナノチューブの含有率を低くしたい部分に対する溶液の散布回数よりも多くする等の方法により、カーボンナノチューブの含有率が位置に応じて異なる発熱部材460を製造することができる。
図8には、発熱部材460の長手方向における発熱量の分布と、加熱ロール430の表面における温度分布とが示されている。図8における横軸は、発熱部材460及び加熱ロール430の長手方向における位置を示し、線分L1は位置に応じた発熱部材460の発熱量を示し、線分L2は位置に応じた加熱ロール430の表面の温度を示している。線分L1に示されているように、発熱部材460は電気抵抗が大きい両端部側の発熱量が中央部側における発熱量よりも大きくなっている。その一方において、加熱ロール430は、両端部側が中央部側よりも熱が失われやすい。そして、これらの位置に応じた特性が互いに相殺しあって、加熱ロール430の表面は、線分L2で示されているように、長手方向において温度が略一定となっている。
図9には、第1の変形例に係る定着装置400の加熱ロール430の断面の一部が拡大して示されている。先述の本発明の実施形態に係る定着装置400においては、互いに隣り合う複数の発熱部材460が、用紙が搬送される方向において少なくとも一部が互いに重なるように配置されていた(図6を参照)。これに対して、この第1の変形例に係る定着装置400においては、互いに隣り合う複数の発熱部材460が、用紙が搬送される方向における間隔(隙間)がdとなるように配置されていて、間隔dが像形成部100(図1を参照)で現像剤像の形成に用いられる現像剤の平均粒径よりも小さく定められている。第1の変形例に係る定着装置400の構成は、以上で説明をした部分以外は先述の本発明の実施形態に係る定着装置400と同一であるので同一部分の説明を省略する。
図10には、本発明の第2の変形例に係る定着装置400の断面図が示されている。先述の本発明の実施形態に係る定着装置400においては、加熱ロール430の発熱層450においては、基材452中に複数の発熱部材460が配置されていて、発熱部材460中に導電性のカーボンナノチューブが分散されていた。これに対して、この第2の変形例に係る定着装置400においては、基材452中に発熱部材460を有せず、基材452そのものが発熱する。また、この第2の変形例においては、基材452中に、基材452よりも抵抗値が高い導電性のカーボンナノチューブが分散されている。そして、基材452中におけるカーボンナノチューブの含有率は、用紙が搬送される方向と交わる方向、すなわち加熱ロール430の長手方向において中央部側よりも両端部側が高くなっている。
また、この第2の変形例に係る定着装置400においては、基材452中に分散されたそれぞれのカーボンナノチューブが、電気的に分散された複数の発熱領域として機能する。そして、基材452中に分散された互いに隣り合うカーボンナノチューブの間隔が、用紙が搬送される搬送方向における間隔も含めて像形成部100で画像形成に用いられる現像剤の平均粒径よりも小さくなっている。このため、この第2の変形例に係る定着装置400においては、互いに隣り合う複数の発熱領域の用紙が搬送される搬送方向における間隔が、像形成部100で用いられる現像剤像の平均粒度よりも小さくなっている。以上で説明をした、第2の変形例に係る定着装置400においては、電力供給装置500から発熱層450に対して給電がなされ、これにより発熱層450が発熱する。以上で説明をした部分以外は、先述の本発明の実施形態に係る定着装置400と同一であるので、同一部分の説明を省略する。
図11には、本発明の第3の変形例に係る定着装置400が示されている。先述の本発明の実施形態に係る定着装置400においては、電力供給装置500を用いて発熱層450へと電流を供給することで、発熱層450を発熱させていた。これに対して、この第3の変形例においては、誘起装置600を用いて発熱層450内に電流を誘起させることで、発熱層450に誘導加熱を生じさせている。図11に示されているように、誘起装置600は、コア部材610と、コイル612とを有し、コイル612に電源部620から交流の電流を供給することで発熱部材460に電圧を誘起して、発熱部材460に誘電加熱を生じさせる。
コア部材610と、コイル612と、電源部620とは、例えば加熱ロール430の中空部に配置されている。また、コア部材610と、コイル612と、電源部620とを加熱ロール430の中空部に配置することに替えて、コア部材610と、コイル612と、電源部620とを加圧ロール410の中空部に配置するようにしても良い。また、コア部材610とコイル612とは、少なくとも加熱ロール430の発熱をさせたい領域に対して対向するように配置されている。
また、先述の本発明の実施形態に係る定着装置400においては、発熱部材460が用紙が搬送される方向において重なるように基材452中に配置されていた。これに対して、この第3の変形例に係る定着装置400においては、発熱部材460は、必ずしも用紙の搬送方向において重なるように配置させる必要がなく、図11に示すように、発熱部材460が用紙の搬送方向に並べるように配置されている。
また、この第3の変形例は、先述の第1の変形例及び第2の変形例の少なくとも1つと組み合わせて用いることができる。以上で説明をした部分以外は、先述の本発明の実施形態に係る定着装置400と同一であるので、同一部分の説明を省略する。
図12には、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置20が示されている。画像形成装置20は、画像形成装置本体22を有し、画像形成装置本体22内に像形成部700と、像形成部700に記録媒体として用いられている用紙を供給する給紙装置200と、乾燥部として用いられている乾燥装置800とが配置されている。
像形成部700は、例えば湿式の現像剤を用いた電子写真方式により用紙に画像を形成するものや、インクジェット方式により用紙に画像を形成するものなどからなり、用紙に対して液体を用いて画像を形成する。
乾燥装置800は、像形成部700で画像が形成された用紙に接触して用紙を乾燥させる乾燥部として用いられている加熱ロール830を有する。そして、加熱ロール830は、用紙が搬送される方向と交わる方向において中央部側よりも両端部側の発熱量が大きい。また、加熱ロール830は、先述の本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10が有する加熱ロール430と同様の構成である。また、先述の本発明の第1の実施形態に係る定着装置400に対して施すことが可能であった各変形例は、乾燥装置800に対して同様に施すことができる。
以上で説明をしたように、本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置、例えばこれらの画像形成装置に用いられる定着装置、例えばインクジェット方式により画像が形成された用紙を乾燥させる乾燥装置等に適用することができる。
10、20・・・画像形成装置
100、700・・・像形成部
400・・・定着装置
430・・・加熱ロール
450・・・発熱層
460・・・発熱部材
462・・・発熱部材側電極
500・・・電力供給装置
502・・・供給側電極
600・・・誘起装置
800・・・乾燥装置
830・・・加熱ロール

Claims (10)

  1. 記録媒体に現像剤像を形成する像形成部と、
    現像剤像が形成された記録媒体を加熱する加熱部と、
    を有し、
    前記加熱部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい画像形成装置。
  2. 前記加熱部は、電流が供給されることにより又は電流が誘起されることにより発熱する発熱層を有し、
    前記発熱層は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の電気抵抗が大きい請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記発熱層は、基材に導電性のカーボンナノチューブが分散されており、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側のカーボンナノチューブの含有率が高い請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部は複数の発熱部材を有し、
    互いに隣り合う前記複数の発熱部材が、記録媒体が搬送される搬送方向において重なるように配置されている請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部は複数の発熱部材を有し、
    互いに隣り合う前記複数の発熱部材の記録媒体が搬送される搬送方向における間隔が、前記画像形成部で用いられる現像剤像の平均粒径よりも小さい請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱部は、電気的に分割された複数の発熱領域を有し、
    互いに隣り合う前記複数の発熱領域の記録媒体が搬送される搬送方向における間隔が、前記画像形成部で用いられる現像剤像の平均粒度よりも小さい請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  7. 前記発熱層は、電流が供給されることにより発熱し、記録媒体に接触する部分を含む一部分に対してのみ電流が供給される請求項2乃至6いずれか記載の画像形成装置。
  8. 現像剤像が記録された記録媒体を加熱する加熱部を有し、
    前記加熱部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい定着装置。
  9. 記録媒体に液体を用いて像を形成する像形成部と、
    像が形成された記録媒体を加熱して乾燥させる乾燥部と、
    を有し、
    前記乾燥部は、記録媒体が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい画像形成装置。
  10. 被乾燥物を加熱して乾燥する乾燥部を有し、
    前記乾燥部は、被乾燥物が搬送される搬送方向と交わる方向において中央部側よりも端部側の発熱量が大きい乾燥装置。
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