JP2011246286A - 自己収縮低減剤 - Google Patents
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Abstract
本発明は、水硬性材料組成物に添加されて当該組成物の自己収縮を効果的に低減させうる自己収縮低減剤を提供する。
【解決手段】
本発明の自己収縮低減剤は、重量平均分子量400〜8000の範囲のポリエチレングリコール(A)とpH調整剤(H)とを必須に含有し、
ポリエチレングリコール(A)を主成分とし、pH調整剤(H)を、ポリエチレングリコール(A)との固形分換算の質量比で、pH調整剤(H)/ポリエチレングリコール(A)=1/50〜1/100万の範囲で含むことを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(I)と、
下記一般式(2):
で表される不飽和カルボン酸系単量体(II)とを共重合させて得られるポリカルボン酸系共重合体である、前記自己収縮低減剤に関するものである。
さらに本発明の第5は、前記ポリエーテル化合物(C)が、下記一般式(3):
で表される前記自己収縮低減剤に関するものである。
自己収縮低減剤
本発明の自己収縮低減剤は、重量平均分子量が特定範囲のポリエチレングリコール(A)とpH調整剤(H)を必須成分として含有する。
水硬性材料組成物
本発明の水硬性材料組成物は、本発明の自己収縮低減剤と水硬性材料と水とを含むものである。前記水硬性材料は、水と反応しコンクリ−トの強度を発現させる結合材を必須に含むものであり、該結合材としては、例えば、セメント、高炉スラグ微粉末、フライアッシュなどが挙げられる。
(11)アミド系消泡剤:アクリレートポリアミン等。
その他の公知のセメント添加剤(材)としては、セメント湿潤剤、増粘剤、分離低減剤、凝集剤、強度増進剤、セルフレベリング剤、着色剤、防カビ剤等を挙げることができる。尚、上記公知のセメント添加剤(材)は、複数の併用も可能である。
装置:Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製、Empowerプロフェッショナル+GPCオプション
使用カラム:東ソー(株)製、TSK guard column SWXL+TSKgel G4000SWXL+G3000SWXL+G2000SWXL
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters 2414)、多波長可視紫外(PDA)検出器(Waters 2996)
溶離液:水10999g、アセトニトリル6001gの混合溶媒に酢酸ナトリウム三水和物115.6gを溶解し、更に酢酸でpH6.0に調整した溶液を使用した。
較正曲線作成用標準物質:ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp)272500、219300、107000、50000、24000、12600、7100、4250、1470)
較正曲線:上記ポリエチレングリコールのMp値と溶出時間とを基礎にして3次式で作成した。
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
測定時間:45分
試料液注入量:100μL(試料濃度0.5質量%の溶離液溶液)
<材齢3日後の自己収縮低減率>
[評価用モルタルの混錬]
水/セメント比(W/C)が30%となるように、所定量の本発明の自己収縮低減剤及び、分散剤、消泡剤を秤量して水で希釈した練り水281.1g、普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)936.9g、セメント強さ試験用標準砂(JIS R5201−1997附属書2の5.1.3に規定:セメント協会)1350gを、ホバート型モルタルミキサー(ホバート社製、型番:N−50)を用い、モルタルの混錬を行った。分散剤及び、消泡剤の添加量は、モルタルフロー値200±10mm、空気量3〜6vol%となるように適宜調整した。
[モルタル物性]
JIS R 5201−1997に記載の方法に準拠して、0打でのフロー値を測定した。また、モルタル空気量の測定には500mlメスシリンダーを用い、JIS A 1174(まだ固まらないポリマーセメントモルタルの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法))に準拠して実施した。
[自己収縮低減性]
自己収縮低減性を、以下のようにして、自己収縮ひずみを測定することによって、評価した。
自己収縮ひずみの測定には、容器として口径×下径×高さ=91×84×127mmのポリプロピレン製容器を使用した。また、容器内部に予めシリコングリースを塗布して、容器とモルタルとの接着を防止し、容易に脱型できるようにした。上記で混錬して得られたモルタルを容器に充填した後、ポリ塩化ビニリデンシートで蓋をし、20±2℃で保管すると同時に、収縮ひずみを測定した。基準モルタルとしては、自己収縮低減剤を添加しないものを用いた。この際、長さ変化比は、下記式に示すように、基準モルタルの収縮量に対する自己収縮低減剤添加モルタルの収縮量を示し、値が小さいほど自己収縮低減性能が高いことを意味する。
{(自己収縮低減剤添加モルタルの収縮量)/(基準モルタルの収縮量)}×100
<製造例1>ポリオキシアルキレン系重合体(B)
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反応装置に、イオン交換水を14.66質量部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドを平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル単量体(IPN50)を49.37質量部仕込み、攪拌下反応装置内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、2%過酸化水素水溶液2.39質量部を添加し、アクリル酸3.15質量部及びイオン交換水0.79質量部からなる水溶液を3.0時間、並びに3−メルカプトプロピオン酸0.13質量部、L−アスコルビン酸0.06質量部及びイオン交換水15.91質量部からなる水溶液を3.5時間かけて滴下した。その後、1時間引き続いて60℃に温度を維持した後、冷却して重合反応を終了させ、48%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0に調整し、重量平均分子量が37700の共重合体(PA−1)の水溶液を得た。
本発明の自己収縮低減剤について、モルタル物性及び、材齢3日における自己収縮低減率を評価した結果を表1に示す。
実施例1〜4では、いずれもモルタル物性において、フロー値が大きく流動性が良好であり、材齢3日における長さ変化比より、効果的に自己収縮を低減していることが判る。一方、実施例と比較して、比較例1では、フロー値は大きいが、自己収縮低減性には劣っており、また、比較例2では、自己収縮低減性はよいが、フロー値が小さくなっており、流動性に劣ることが判る。
Claims (7)
- 水硬性材料に添加されて水硬性材料組成物の自己収縮を効果的に低減できる自己収縮低減剤であって、
該自己収縮低減剤は、重量平均分子量400〜8000の範囲のポリエチレングリコール(A)とpH調整剤(H)とを必須に含有し、
かつポリエチレングリコール(A)を主成分とし、pH調整剤(H)を、ポリエチレングリコール(A)との固形分換算の質量比で、pH調整剤(H)/ポリエチレングリコール(A)=1/50〜1/100万の範囲で含むことを特徴とする自己収縮低減剤。 - pH調整剤(H)が、酸のアルカリ金属塩または、酸のアルカリ土類金属塩である請求項1に記載の自己収縮低減剤。
- さらに、ポリオキシアルキレン系重合体(B)及び、ポリエーテル化合物(C)を必須成分として含有する請求項1または2に記載の自己収縮低減剤。
- 前記ポリオキシアルキレン系重合体(B)が、下記一般式(1):
で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(I)と、
下記一般式(2):
で表される不飽和カルボン酸系単量体(II)とを共重合して得られるポリカルボン酸系共重合体である、請求項1から3のいずれかに記載の自己収縮低減剤。 - 前記ポリエチレングリコール(A)とポリオキシアルキレン系重合体(B)の質量比が、(A)/(B)=99.9/0.1〜50/50の範囲である、請求項3から5のいずれかに記載の自己収縮低減剤。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の自己収縮低減剤と水とを含む水硬性材料組成物であって、該水硬性材料組成物中の結合材に対する水の質量比が10〜40質量%の範囲である水硬性材料組成物。
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