JP2011245266A - 脱臭剤 - Google Patents

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悟 清水
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Abstract

【課題】 美術品保存推奨濃度以下までに低下させることが簡単にできる通気性の良好な脱臭剤を提供する。
【解決手段】 パルプ繊維とバインダーと機能剤を混練りして得られる不均一な粒状物を、湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕した構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、美術品などをアンモニアガスなどの有害ガスから防御するだけではなく、生ごみ残渣などの堆肥化工程などで発生する悪臭除去、及び乳児用紙オムツの脱臭や家庭用冷蔵庫内の脱臭に好適な脱臭剤に関する。
家庭用脱臭剤としては、某メーカーのヤシガラ活性炭を充填したものが有名であるが、活性炭はアンモニアガスなどの低分子量のガスに効果が無く、他のメーカー品ではプラスチックなどの基材に活性炭と金属イオン水和物を付着させた商品で、低分子量のガスの脱臭にも効果のある性能の良いものも見受けられる。
ところが、ヤシガラ活性炭を充填したものを含め、脱臭商品のほとんどは4大悪臭の全てに効果を発揮するものはなく、アンモニアガスなどの低分子量のガスを脱臭する効果のあるものも、そのほとんどが化学反応によるものであるため、有効期限が2〜3ヶ月の表示がなされ、使い捨てがあたり前になっている。
そういう背景技術をふまえ、実願2009−3269では、密度が低く、通気性の良い和紙を基材とし、和紙の片面に活性炭と酸性、塩基性の両極性を含有する金属酸化物の混合物を塗工し、4大悪臭の吸着効果のある脱臭剤塗工紙を作り、この脱臭剤塗工紙の脱臭面を立体化させるために、塗工剤面を内面側にした片面段ボール状脱臭シートに加工し、さらにこの片面段ボール状脱臭シート数枚を重ねて貼り合せ、立体的に脱臭面を増やすことにより、軽量でコンパクトな積層段ボール状脱臭シートを得た。
特願2005−42442 特願平11−279017 特願平8−19493 実願2009−3269
戸田建設 技術研究報告 第32号
美術館などの保存環境において、微量の有機酸やアンモニアが問題となる。4大悪臭に対して吸着効果のある脱臭剤を塗工した脱臭シートを用いて微量の有機酸を除去しようとしたが、その濃度を低下させることができなかった。
その濃度を推奨濃度以下に低下させることができる脱臭剤を提供することを技術的課題とする。
脱臭剤は、請求項1記載のパルプ繊維とバインダーと機能剤を混練りして得られる不均一な粒状物を湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕してなることを特徴とする。
請求項2記載の機能剤が活性炭であることを特徴とする脱臭剤は、一般有機物の吸着除去に効果を発揮する。
請求項3記載の機能剤が、活性炭にリン酸溶液を浸漬担持したことを特徴とする脱臭剤は、アンモニアやトリメチルアミンなどの塩基性物質除去に効果を発揮する。
請求項4記載の機能剤が消石灰であることを特徴とする脱臭剤は、有機酸などの酸性物質除去に効果を発揮する。
美術品などの保存環境において、請求項4記載の機能剤が消石灰であることを特徴とする脱臭剤を使用することにより、有機酸濃度が推奨濃度以下まで低下させることができた。
堆肥製造工場では、請求項3記載の機能剤が活性炭にリン酸溶液を浸漬担持したことを特徴とする脱臭剤を使用することにより、アンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性悪臭ガスを除去することができた。
粉砕パルプに活性炭粉末をバインダーを用いて担持、その後破砕した状態の200倍のSEM写真である。 粉砕パルプのデジカメ写真である。 粉砕パルプ200倍のSEM写真である。 活性炭粉末200倍のSEM写真である。 パルプ繊維とバインダーと活性炭粉末を混練りした状態の脱臭剤のデジカメ写真である。 パルプ繊維とバインダーと活性炭粉末を混練し、その後湿潤状態で破砕した脱臭剤のデジカメ写真である。 通気性の良い不織布の袋に塩基性除去剤を充填したデジカメ写真である。 内寸縦150×横170×幅100ミリの直方体プラスチック容器に有機酸除去剤を充填、小型ブロアファン(風量0.85m/min、静圧320Pa)にて幅100ミリの層を空気が通過する仕様となっている簡易脱臭装置のデジカメ写真である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明
する。
1.脱臭剤1の構成
パルプ繊維とバインダーと活性炭粉末を混練りして得られる不均一な粒状物を湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕したものである。パルプ繊維は、紙オムツなどの吸収体に使用される粉砕パルプを用いることができる。図2は、粉砕パルプのデジカメ写真である。綿状になっていて、図3がそれを拡大したSEM写真である。その写真より、パルプ繊維の幅が数十ミクロン、繊維長数ミリで、通気性が非常に良いことがわかる。また、その繊維上に機能剤が均一に担持していることを図1より確認でき、有効表面積が大きいことが確認できる。バインダーは、機能剤と反応しないものを選択すればよく、今回の処方では酢酸ビニル共重合体の乳白色エマルションタイプを使用している。機能剤として脱臭剤1は、図4に示す活性炭粉末を使用している。活性炭は、粒径10ミクロン前後に破砕した粉末状のものを使用している。活性炭は、細かく枝分かれした微細孔によって吸着効果を発揮する。細孔の大きさにより、ミクロ孔(直径20オングストローム以下)、メソ孔(直径20〜500オングストローム)マクロ孔(直径500オングストローム以上)に分けられるが、実際の吸着にはミクロ孔が大きな役割を果たしている。ファンデルバールス力、あるいは毛管現象による物理吸着が主で、活性炭に酸やアルカリを添着することにより、化学吸着の性能を持たせることもできる。
2.脱臭剤1の製造方法
粉砕パルプ/活性炭粉末/バインダー=50部/50部/10部で、水で希釈して固形分濃度40〜50%で混練りすると、図5の長さ数センチの不均一な粒状物ができる。その後、湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕したものが図6である。この破砕物を乾燥することにより、脱臭剤1ができあがる。
3.脱臭剤1の使用方法
この脱臭剤1は、さまざまな有機物の除去に有効であるが、特に、中性の悪臭ガスに有効である。例えば、堆肥工場の嫌気性発酵などで発生する硫化メチルなどの除去に有効である。
4.脱臭剤2の構成
パルプ繊維とバインダーと活性炭をリン酸溶液に浸漬担持したものを混練りして得られる不均一な粒状物を湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕したものである。リン酸は、化学式HPOの無機酸である。環境に無害な無機物であり、3価のやや弱い酸である。85%水溶液を水で希釈して濃度数%で使用している。塩基性のアンモニア、トリメチルアミンなどの悪臭ガスを除去する。
5.脱臭剤2の製造方法
粉砕パルプ/活性炭粉末/リン酸/バインダー=50部/50部/10部/10部で、水で希釈して固形分濃度40〜50%で混練りすると、長さ数センチの不均一な粒状物ができる。その後、湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕する。この破砕物を乾燥することにより、脱臭剤2ができあがる。活性炭粉末にリン酸を添着する方法は、必要量のリン酸水溶液中に、活性炭粉末を浸漬担持する。その状態で、粉砕パルプとバインダーを添加し、混練りする。この方法だと、活性炭以外の粉砕パルプ繊維にもリン酸が添着し、供給したリン酸は全て有効に働き、中和反応に寄与する。
6.脱臭剤2の製造方法
図7で示す通気性良好な不織布でできた袋に脱臭剤2を充填したものを、汚染された紙オムツを収納するポリバケツの蓋の内側に両面テープで貼り付ける。汚染された紙オムツは、ごみ収集まで2〜3日家庭内で保管する必要があるが、脱臭剤2を充填した袋を貼り付けておけば紙オムツの臭いを無臭化できる。脱臭剤2を15gぐらい充填した袋1個で、2週間ぐらいこの効果が持続する結果が得られている。
7.脱臭剤3の構成
パルプ繊維とバインダーと消石灰を混練りして得られる不均一な粒状物を湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕したものである。消石灰は、正式名称が水酸化カルシウムと呼ばれ、グラウンドなどに白線を引くラインパウダーによく用いられる。また、土壌の中和剤などにも用いられる安全な化学薬品である。
8.脱臭剤3の製造方法
粉砕パルプ/消石灰/バインダー=50部/50部/10部で、水で希釈して固形分濃度40〜50%で混練りすると、長さ数センチの不均一な粒状物ができる。その後、湿潤状態で2〜7ミリの不定形に破砕する。この破砕物を乾燥することにより、脱臭剤3ができあがる。
9.脱臭剤3の製造方法
美術品などの保存環境において、微量の有機酸を除去する方法は消石灰との中和反応による。他のアルカリ薬品、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどは、中和反応により有機酸を補足するが、空気中の水分により加水分解反応がおこり、せっかく捕捉した有機酸を再び空気中に放出する。有機酸除去剤として、加水分解の起こりにくい消石灰を選択することが重要である。図8は、脱臭剤3をホルダーに充填し、その中を小型ファンで送風する簡易脱臭装置である。内寸縦150×横170×幅100ミリの直方体プラスチック容器に脱臭剤3を充填、小型ブロアファン(風量0.85m/min、静圧320Pa)にて幅100ミリの層を空気が通過する仕様となっている。それを某美術館の収蔵庫(内容積350m)内に設置し、稼動1週間後の有機酸濃度を測定すると300μg/m→25μg/mで、美術品保存推奨濃度(200μg/m以下)を大幅に下回る結果が得られた。

Claims (4)

  1. パルプ繊維とバインダーと機能剤を混練りして得られる粒状物を、湿潤状態で2〜7ミリに破砕してなる脱臭剤。
  2. 前記機能剤は、活性炭であることを特徴とする請求項1記載の脱臭剤。
  3. 前記機能剤は、活性炭にリン酸溶液を浸漬担持したことを特徴とする請求項1記載の脱臭剤。
  4. 前記機能剤は、消石灰であることを特徴とする請求項1記載の脱臭剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016179127A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 株式会社 日本リモナイト 脱臭剤及び脱臭剤の製造方法
JP2017217476A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 宇部マテリアルズ株式会社 消臭除湿シート及びその製造方法並びに消臭除湿方法
CN115569641A (zh) * 2022-10-21 2023-01-06 武汉市思泰利医疗器械发展有限公司 一种吸附材料及其制备方法、以及便液收集器

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