JP2011245195A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転盤の回転に同期したエンコーダ信号の異常を補正可能なX線CT装置を提供する。
【解決手段】 X線CT装置1は、回転盤207にエンコーダテープ208を搭載するとともに静止側に回転センサ204を搭載し、これらを用いて回転盤207の回転に同期したエンコーダ信号を生成する。エンコーダ補正回路A4は、直前までに取得した複数のエンコーダ信号に基づいてエンコーダ周期を算出し、次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する。そして、予測された入力タイミングでダミー信号を発生し、当該ダミー信号を理想的なエンコーダ信号として適用する。次のエンコーダ信号を取得した場合は、取得したエンコーダ信号を含めて更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する。次のエンコーダ信号が入力されない場合は、ダミー信号を含めて更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する。
【選択図】図3

Description

本発明は、X線CT装置の回転盤の回転に同期して生成されるエンコーダ信号の補正に関する。
X線CT装置は、X線源とX線検出器とを対向させて配置した回転盤の開口部内に搬入された被検体の周囲からX線を照射して透過X線の強度に関するデータを収集し、収集したデータに基づいて被検体内部のX線吸収係数の分布情報を画像化する装置である。このX線CT装置では、所定のビュー角度にて透過X線データを収集するが、そのデータ収集タイミングは回転盤の回転に同期したデータ取り込み用の信号(以下、ビュートリガ信号という)を基準に決定される。
このようなビュートリガ信号を生成するため、従来のX線CT装置では、例えば、等間隔に孔が設けられたエンコーダテープを回転盤の周囲に取り付け、静止側に設けられたセンサで孔の位置を読み込むことにより、回転盤の回転に同期したパルス(以下、エンコーダ信号という)を発生させる方法がとられている。ビュートリガ信号は、エンコーダ信号を分周或いは逓倍することにより生成される。
ところで、上述のようにエンコーダテープ及びセンサを用いてエンコーダ信号やビュートリガ信号を生成する場合、エンコーダテープの孔に異物が混入して孔がふさがれてしまうと、エンコーダ信号の周期にずれや欠落が生じ、その結果ビュートリガ信号に異常が発生する。この場合、本来収集すべきでない位置で透過X線データが取り込まれることとなるため、生成する画像の画質が劣化してしまうという問題があった。このような問題を解決するために、1回転あたりの孔の数を監視する監視機構を設け、検出する孔の数が既定数と異なる場合にシステム異常として動作を停止させたり、警告を報知したりすることも考えられるが、この場合はサービス員がエンコーダテープを清掃するまで正常な撮影ができない状態が継続してしまう。更に、エンコーダテープの孔に異物が混入しない場合でも、装置本体の振動やセンサの取り付け位置の不具合等により孔の位置を誤検出することもあり、この場合には、上述と同様の問題が発生してしまう。
また、近年のX線CT装置は撮影の時間分解能を向上するため回転の高速化が進んでいる。これに伴い、ビューレートを高くする必要があり、エンコーダ信号もますます精密なものとなってきている。そのため、振動や回転速度ムラによるエンコーダ信号の微量なずれも画質劣化の原因となることがあるため、上述のエンコーダ信号の精度を向上することが重要な要素となってきている。
そこで特許文献1に示すように、欠落したビュートリガ信号がある場合に投影データを補正する手法が提案されている。特許文献1に示すX線CT装置では、トリガ信号を監視してデータ収集が欠落した角度に関する情報を取得し、この角度の近傍の角度において正常に取得できた投影データを用いて補間することにより欠落角度における投影データを求めたり、180度反対方向の角度の投影データを欠落角度の投影データとみなすようにして、画像劣化を防いでいる(特許文献1の段落[0008])。
特開平10−155785号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、トリガ信号自体を補正するものではなく、欠落したトリガ信号の角度にて収集されるべきであった投影データを補正するため、本来収集すべき投影データを収集しないまま画像を再構成することとなる。そのため画像劣化が懸念される。特に、連続した複数のトリガ信号に異常が発生した場合は投影データの異常が連続するため、画像劣化が顕著となる。
また、装置自体の振動等によりトリガ信号に微量の変動が発生した場合には、トリガが欠落するわけではないためトリガ信号の異常と判定されず、従来と同様の問題が発生する。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、エンコーダ信号の異常を補正して精度のよいエンコーダ信号を生成し、画質を向上することが可能なX線CT装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するために本発明は、X線源と、X線源に対向配置され被検体を透過する透過X線量を検出するX線検出器とが搭載された回転盤と、前記回転盤の回転に同期したエンコーダ信号を生成するエンコーダ信号生成手段と、前記エンコーダ信号または該エンコーダ信号に基づいて生成されるビュートリガ信号に同期して、前記X線検出器から各ビュー角度における前記透過X線量を収集し、被検体の透視画像を生成する画像処理手段と、を備えたX線CT装置であって、直前までに入力されたエンコーダ信号から周期を算出し、次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する予測手段と、前記予測手段により予測されたタイミングでダミー信号を発生し、当該ダミー信号を理想的な次のエンコーダ信号として適用する補正手段と、を備えることを特徴とするX線CT装置である。
本発明により、エンコーダ信号の異常を補正して精度のよいエンコーダ信号を生成し、画質を向上することが可能なX線CT装置を提供できる。
X線CT装置1の全体構成図 X線CT装置1の制御系を説明するための機能ブロック図 エンコーダ信号のタイムチャート エンコーダ信号補正処理の流れを説明するフローチャート
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
まず、図1〜図2を参照して、本実施の形態のX線CT装置1の構成について説明する。
図1に示すように、X線CT装置1は、スキャナ2、寝台3、及び操作卓4を備える。X線CT装置1は、寝台3上に固定される被検体をスキャナ2の開口部に搬入してスキャンすることにより、被検体の透過X線データを取得する。
スキャナ2の回転盤207には、X線管201、高圧発生装置203、X線検出器205、エンコーダテープ208、回転盤制御装置209等が搭載される。
スキャナ2の静止側には、スキャナ制御装置202、回転センサ204等が搭載される。
スリップリング206は、回転盤207とスキャナ2の静止側との間で電力と制御信号を伝達する。
スキャナ制御装置202は、操作卓4のシステム制御装置401に制御され、スキャナ2全体を制御する。
具体的には、スキャナ制御装置202は、図2に示すようにスキャナ2全体の制御(主制御部A1)、静止側の通信制御(静止側通信制御部A2)、静止側のビュートリガ信号制御(静止側ビュートリガ信号制御部A3)、エンコーダ信号の補正(エンコーダ補正回路A4)等の機能を実現する各部を有する。これらの機能の詳細については後述する。
X線管201はX線源であり、被検体に対してX線を連続的または断続的に照射する。X線管201には、操作卓4のシステム制御装置401にて決定されたX線条件に従った管電圧及びX線管電流が高圧発生装置203から印加または供給される。
X線検出器205は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子群をチャネル方向(周回方向)に例えば1000個程度、列方向(体軸方向)に例えば1〜320個程度配列したものであり、被検体を介してX線管201に対向するように配置される。X線検出器205はX線管201から放射されて被検体を透過したX線を検出し、検出した透過X線データを図示しないデータ収集装置により収集して、操作卓4の画像処理装置402に出力する。
エンコーダテープ208は、回転盤207の周囲に取り付けられた板金で、等間隔に孔が設けられている。孔の数は、現状では数千個程度であるが、これはX線CT装置1のビュー数及び回転盤207の回転数に応じて決定されるものである。複数システムで共用するために、想定される1回転当たりのビュー数及び単位時間当たりの回転数の公倍数の孔が設けられていることが望ましい。
回転センサ204は、スキャナ2の静止側に設けられ、エンコーダテープ208の孔の位置を検知し、その検知結果に応じた値の信号(パルス)をスキャナ制御装置202に出力する。
本実施の形態のX線CT装置1は、エンコーダテープ208と回転センサ204とによりエンコーダ信号を生成する。すなわち、例えばエンコーダテープ208の孔の位置を「1」、その他の位置を「0」として回転と同期したエンコーダ信号を生成してスキャナ制御装置202に出力する。エンコーダ信号は、回転盤207の回転角度を認識するためのビュートリガ信号の基準とされる。すなわち、エンコーダ信号を分周または逓倍することにより、ビュートリガ信号が生成される。
ビュートリガ信号は、透過X線データの収集タイミングを決定する信号であり、スキャナ制御装置202により生成されて、回転盤制御装置209へ送出される。
回転盤制御装置209は、回転盤207の内部を制御する。具体的には、図2に示すように回転盤207側の通信制御(回転盤側通信制御部B1)、回転盤207側のビュートリガ信号制御(回転盤側ビュートリガ信号制御部B2)、X線管201の制御(X線制御部B3)等の機能を実現する各部を有する。これらの機能の詳細については後述する。
寝台3は、被検体が載置される天板、寝台制御装置、上下動装置、及び天板駆動装置を備えて構成される。寝台制御装置は、上下動装置を制御して寝台3の高さを適切なものにする。また、天板駆動装置を制御して寝台天板を体軸方向に前後動させたり、体軸と垂直方向であって、かつ天板に平行な方向(左右方向)に移動させたりする。寝台天板の体軸方向での前後動により、被検体がスキャナ2のX線照射空間に搬入及び搬出される。
操作卓4は、システム制御装置401、画像処理装置402、及び演算処理装置403、表示装置407、及び図示しない操作装置及び記憶装置等を備える。操作卓4はスキャナ2及び寝台3に接続される。
システム制御装置401は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。システム制御装置401は、スキャナ2内のスキャナ制御装置202及び回転盤制御装置209を制御し、また、寝台3内の寝台制御装置を制御するものである。
画像処理装置402は、システム制御装置401の制御によってスキャナ2内のX線検出器205にて検出された透過X線データを取得し、取得した複数ビューの透過X線データを用いて断層像を再構成する。
演算処理装置403は、各種演算を行う。
表示装置407は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、システム制御装置401に接続される。表示装置407は画像処理装置402から出力される再構成画像、並びにシステム制御装置401が取り扱う種々の情報を表示する。
次に、図2を参照して、X線CT装置1の機能について説明する。
図2に示すように、スキャナ2の制御系は、スキャナ制御装置202及び回転盤制御装置209により構成され、スリップリング206を介して静止側であるスキャナ制御装置202と回転側である回転盤制御装置209側との間で制御信号やデータ等が伝達される。
スキャナ制御装置202は、主制御部A1、静止側通信制御部A2、静止側ビュートリガ信号制御部A3、及びエンコーダ補正回路A4を備える。回転盤制御装置209は、回転盤側通信制御部B1、回転盤側ビュートリガ信号制御部B2、及びX線制御部B3を備える。
システム制御装置401に入力された撮影位置条件やX線条件等は、スキャナ制御装置202の主制御部A1へ伝送される。
主制御部A1は、システム制御装置401から入力された撮影位置条件に従い、寝台3の位置や回転盤207の回転制御を行う。すなわち、主制御部A1は、システム制御装置401から入力されたX線条件を静止側通信制御部A2、スリップリング206、及び回転盤側通信制御部B1を介してX線制御部B3へ伝送する。
X線制御部B3は、主制御部A1で設定されたX線条件に従って、高圧発生装置203を制御し、X線管201に所定のX線管電流、X線管電圧を印加・供給させる。
回転センサ204は静止側に設けられ、回転盤207の回転に連動するエンコーダテープ208の孔を検出し、回転盤207の回転速度に応じたパルス(エンコーダ信号)を発生し、エンコーダ補正回路A4へ送出する。
エンコーダ補正回路A4は、回転センサ204から入力されるエンコーダ信号を監視し、エンコーダ信号の周期を算出して次のエンコーダ信号(パルス)の入力タイミングを予測し、予測されたタイミングでダミーのエンコーダ信号を発生し、これを理想的なエンコーダ信号として、静止側ビュートリガ信号制御部A3に送る。
例えば、図3に示すように、予測された入力タイミングにおいて次のパルスが欠落した場合はダミー信号を用いてエンコーダ信号を復元する。また予期されたタイミングにおいて入力値に誤差がある場合も、取得したエンコーダ信号をマスクしてダミー信号に置き換える。エンコーダ補正回路A4は、補正(復元または置換)したエンコーダ信号を静止側ビュートリガ信号制御部A3に送る。
静止側ビュートリガ信号制御部A3は、補正されたエンコーダ信号に基づいてビュートリガ信号を生成し、スリップリング206、回転盤側ビュートリガ信号制御部B2を経由してX線検出器205へビュートリガ信号を伝送する。
X線検出器205は、入力されたビュートリガ信号に同期して、透過X線データを積分、収集し、画像処理装置402へデータを送信する。画像処理装置402は、取得した透過X線データに基づいて被検体透視画像(断層像等)を生成し、表示装置407に表示する。
次に、図3のタイムチャート及び図4のフローチャートを参照して、X線CT装置1の動作について説明する。
図3(A)は理想的なエンコーダ信号、図3(B)は不具合が生じているエンコーダ信号、図3(C)は補正後のエンコーダ信号を示す。
実際の装置では、図3(B)に示すように、エンコーダテープ208に異物が混入してエンコーダ信号の一部が欠落したり、回転の速度ムラや振動、回転センサ204の精度、或いは回転センサ204の取り付け方の不具合等によりエンコーダ信号に歪みが発生したりする。また、エンコーダテープ208の孔が完全にはふさがらず多少目詰まりを起こしているような場合にもエンコーダ信号のパルス間隔に異常が起こる。
本実施の形態のX線CT装置1では、例えば、図4に示す手順でエンコーダ信号を補正する。
まず、システム制御装置401により回転盤207の回転速度が設定され、スキャナ制御装置202に伝送される。スキャナ制御装置202は、設定された回転速度に応じて回転盤207を駆動し、回転を開始する。なお、スキャナ制御装置202は、予め設定した回転速度からエンコーダ信号の周期の理論値を演算し、保持しておくものとする。
回転が開始されると、回転センサ204はエンコーダテープ208の孔を検出し、エンコーダ信号としてスキャナ制御装置202のエンコーダ補正回路A4に出力する。
エンコーダ補正回路A4は、入力されたエンコーダ信号を監視し、エンコーダ周期Tcycを計算する(ステップS101)。エンコーダ周期Tcycは、直前までに入力された複数(例えば、4パルスまたは8パルス等)のエンコーダ信号に基づいて算出される。なお、回転の速度がある程度安定した後に、本処理が実行されることが望ましいため、算出したエンコーダ周期Tcycの値について上述の理論値との誤差が大きい場合には、次の処理へ移行せず、繰り返しエンコーダ周期Tcycの計算を行うことが望ましい(ステップS102;No)。上述の許容誤差は、例えば理論値の5%以内とするが、5%に限定されず、装置の許容誤差に応じて10パーセント程度としてもよい。ただし現実的にはステップS102に示すように5%程度が好適である。さらに、所定回数連続して、エンコーダ周期Tcycが許容誤差以内である場合に(ステップS103;Yes)、回転速度が安定したものとみなして、次の補正動作へ移行する。エンコーダ周期Tcycの安定を監視する連続回数は、例えば8回程度とするがこれに限定されるものではない。演算速度の観点からは、ビットシフトで演算できる値を採用することが望ましく、例えば2回、4回、8回、16回、・・・等が好適である。装置の回転速度ムラに対応するためには、ステップS103に示すように8回程度が望ましい。
エンコーダ周期Tcycの算出は、エンコーダ信号入力の都度行われる。
次に、エンコーダ補正回路A4は、算出したエンコーダ周期Tcycからパルス入力時間間隔の平均値Taveを算出する(ステップS104)。この平均値Taveを、次のエンコーダ信号の予測入力タイミング(次のパルスの入力タイミング)とする。入力タイミングの予測値は、ステップS104の平均値Taveのように、パルスの入力間隔が連続して理論値の近似値(許容誤差以内)であるときに、それらの複数のパルスの周期(エンコーダ周期)を平均化した時間から求めてもよいし、その他の統計値から求めてもよい。
エンコーダ補正回路A4は、次のエンコーダ周期の計測を開始する(ステップS105)。すなわち、エンコーダ補正回路A4は次のエンコーダ信号の入力を待機する。予測入力タイミングである上述の平均値Taveに相当する時間が経過する前に、次のエンコーダ信号が入力された場合は(ステップS106;Yes)、入力された次のエンコーダ信号をマスクしつつエンコーダ周期の計測を継続する。また、入力された次のエンコーダ信号を含めてエンコーダ周期を再演算する(ステップS107)。再演算されたエンコーダ周期は、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングの予測に用いられる。
その後、エンコーダ周期Taveに相当する時間が経過すると(ステップS108;Yes)、エンコーダ補正回路A4は、ステップS104で予測された入力タイミングにダミーのエンコーダ信号(以下、ダミー信号という)を生成し、静止側ビュートリガ信号制御部A3へ出力する(ステップS109)。すなわち、ダミー信号を理想的なエンコーダ信号とする。
このステップS106;Yes→ステップS109の流れの処理は、図3(B)の点線6に示すように、エンコーダ信号が予測されたタイミングより早く入力された場合に行われる。このような状況は、例えば、(a)回転の速度ムラにより回転速度が速くなった場合、(b)エンコーダテープ208の孔が多少目詰まりを起こした結果、目詰まりした孔と次の孔との間隔が短くなった場合等に起こる。
ステップS106において、次のエンコーダ信号が入力されないままエンコーダ周期Taveに相当する時間が経過すると(ステップS106;No→ステップS110;Yes)、エンコーダ補正回路A4は、ステップS104で予測された入力タイミングにダミー信号を生成し、静止側ビュートリガ信号制御部A3へ出力する(ステップS111)。すなわち、ダミー信号を理想的なエンコーダ信号とする。
その後、予測された入力タイミングの許容誤差時間以内(例えば平均値Taveの+5%以内)に、次のエンコーダ信号が入力された場合は(ステップS112;Yes)、入力されたエンコーダ信号を含めてエンコーダ周期を再演算する。再演算されたエンコーダ周期は、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングの予測に用いられる(ステップS113)。
このステップS106;No→S112;Yes→ステップS113の流れの処理は、図3(B)の点線8に示すように、エンコーダ信号が予測された入力タイミングに遅れて入力された場合に行われる。このような状況は、例えば、(c)回転の速度ムラにより回転速度が遅くなった場合、(d)エンコーダテープ208の孔が多少目詰まりを起こした結果、正常な孔と目詰まりした孔との間隔が短くなった場合に起こる。
一方、ステップS106において、次のエンコーダ信号が入力されないままエンコーダ周期Taveに相当する時間が経過し(ステップS106;No→ステップS110;Yes)、更に、予測された入力タイミングの許容誤差時間以内(例えば平均値Taveの+5%以内)にも、次のエンコーダ信号が入力されない場合には(ステップS112;No)、ダミー信号を理想的なエンコーダ信号とみなし、このダミー信号を含めてエンコーダ周期を再演算する。再演算されたエンコーダ周期は、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングの予測に用いられる(ステップS114)。
このステップS106;No→ステップS112;No→ステップS114の流れの処理は、図3(B)の点線7に示すように、エンコーダ信号が欠落した場合等に行われる。このような状況は、例えば、(e)エンコーダテープ208の孔が完全に埋まった場合、(f)エンコーダテープ208の孔がほとんど目詰まりを起こした場合等に起こる。
なお、予測された入力タイミングの許容誤差時間以内に次のエンコーダ信号が入力されず、エンコーダ信号が欠落するような場合には、エンコーダテープ208の点検が必要である旨のメッセージを報知するようにしてもよい。
その後、エンコーダ補正回路A4は、ステップS107、ステップS113、またはステップS114で算出したエンコーダ周期が8回連続して予め予測された理論値の5%以上ずれなければ(ステップS115;No)、回転速度が安定しているため、ステップS105〜ステップS115のエンコーダ補正を繰り返す。エンコーダ周期が8回連続して予め予測された理論値の5%以上となった場合は(ステップS115;No)、エンコーダ信号補正処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態のX線CT装置1は、エンコーダテープ208と回転センサ204とにより回転盤207の回転に同期したエンコーダ信号を生成する。このとき、スキャナ制御装置202はエンコーダ補正回路A4にて、エンコーダ信号を監視し、歪みや欠落がある場合に補正する。
すなわち、エンコーダ補正回路A4は、直前までに入力されたエンコーダ信号に基づいてエンコーダ周期Tcycを算出し、次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する。また、予測された入力タイミングでダミー信号を発生し、当該ダミー信号を理想的なエンコーダ信号として、静止側ビュートリガ信号制御部A3へ出力する。これにより、欠落したエンコーダ信号は適正なタイミングで復元され、また直近のエンコーダ周期から予測されるタイミングとは異なるタイミングでエンコーダ信号が入力された場合は、適正なタイミングとなるように補正される。これにより、エンコーダ信号発生側(エンコーダテープ208や回転センサ204)に不具合が生じた場合や、装置の振動、回転ムラが生じた場合であっても、精度のよいエンコーダ信号を出力できる。その結果、安定した精度のよいエンコーダ信号を元にビュートリガ信号を生成できるため、良好な画質で画像を生成できるようになる。
また、予測された入力タイミング以前に次のエンコーダ信号が入力された場合、或いは予測された入力タイミング後であって、所定の許容時間経過前に次のエンコーダ信号が入力された場合は、入力されたエンコーダ信号を含めてエンコーダ周期を再算出し、これを基に更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測するので、次のエンコーダ信号の入力タイミングを実際に取得した直近のエンコーダ信号から予測してリアルタイムに反映させることができ、更に精度のよいエンコーダ信号を生成できる。実際に計測されたエンコーダ信号を用いてビュートリガ信号が生成されるため、スキャナ2の回転誤差や速度ムラにリアルタイムに対応できる。
また予測されたタイミング後、所定の許容時間が経過しても次のエンコーダ信号を取得しない場合(欠落した場合)は、ダミー信号を含めてエンコーダ周期を再算出し、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測するので、エンコーダ信号に欠落が生じた場合にも適正なタイミングでエンコーダ信号を復元でき、かつ、更に次のエンコーダ信号も正確に予測できる。
なお、上述の実施の形態では、エンコーダテープ208及び回転センサ204によりエンコーダ信号を生成するものとしたが、エンコーダテープ208に代えて、インクリメンタルエンコーダやアブソリュートエンコーダ、オプティカルセンサ等を用いてもよい。また、回転センサ204を静止側、エンコーダテープ208を回転側に配置する例を示したが、これとは逆に回転センサ204を回転盤207側、エンコーダテープ208を静止側に配置してもよい。この場合であっても、上述の実施の形態と同様にエンコーダ補正回路A4はエンコーダ信号を補正することが可能である。
以上、本発明に係るX線CT装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。被検体全体をカバーするワイドファンビームを照射しつつX線管とX線検出器とが一体となり回転する回転−回転方式(Rotate−Rotate方式)、その他の方式のものがあるが、本発明はいずれの方式のX線CT装置にも適用可能である。また、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・X線CT装置
2・・・・・スキャナ
3・・・・・寝台
4・・・・・操作卓
201・・・X線管(X線源)
202・・・スキャナ制御装置
203・・・高圧発生装置
204・・・回転センサ
205・・・X線検出器
206・・・スリップリング
207・・・回転盤
208・・・エンコーダテープ
209・・・回転盤制御装置
401・・・システム制御装置
402・・・画像処理装置
403・・・演算処理装置
407・・・表示装置
A4・・・・エンコーダ補正回路

Claims (3)

  1. X線源と、X線源に対向配置され被検体を透過する透過X線量を検出するX線検出器とが搭載された回転盤と、
    前記回転盤の回転に同期したエンコーダ信号を生成するエンコーダ信号生成手段と、
    前記エンコーダ信号または該エンコーダ信号に基づいて生成されるビュートリガ信号に同期して、前記X線検出器から各ビュー角度における前記透過X線量を収集し、被検体の透視画像を生成する画像処理手段と、を備えたX線CT装置であって、
    直前までに入力されたエンコーダ信号から周期を算出し、次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測されたタイミングでダミー信号を発生し、当該ダミー信号を理想的な次のエンコーダ信号として適用する補正手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記予測手段により予測されたタイミングより前に次のエンコーダ信号が入力された場合、或いは前記予測手段により予測されたタイミング後であって、所定の許容時間経過前に次のエンコーダ信号が入力された場合は、
    前記補正手段は、入力された前記次のエンコーダ信号に代えて、前記ダミー信号を理想的な次のエンコーダ信号として適用し、
    前記予測手段は、入力された前記次のエンコーダ信号を含めて周期を再算出し、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記予測手段により予測されたタイミング後、所定の許容時間が経過しても次のエンコーダ信号が入力されない場合は、
    前記補正手段は、前記ダミー信号を理想的な次のエンコーダ信号として適用し、
    前記予測手段は、前記ダミー信号を含めて周期を再算出し、更に次のエンコーダ信号の入力タイミングを予測することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
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