JP2011244544A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明によれば、発電所に必要な所内用電力を供給するとともに、電力需要の変化に対応して電力供給を独立して行うことができる電力供給システムの提供を目的とする。
【解決手段】電力供給システム1は、主発電設備4と、水素製造設備13と、水素貯蔵設備14と、水素ガスタービン9と、主発電設備用常用母線5と、主発電設備用非常用母線6と、水素ガスタービン用母線10と、母線電力供給設備と、交流電力を用いて需要先供給用電力を電力需要先へ供給する需要先用電力供給設備とを備える。水素製造設備は、主発電設備及び水素ガスタービンから発生した交流電力の一部を水素製造用電力として用いて水素製造を行い、水素ガスタービンが発生させる交流電力を変化させるとともに、水素製造に用いる水素製造用電力を変化させて需要先供給用電力の電力需要に対応させるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素ガスタービンを用いた電力供給システムに関する。
原子力発電所をはじめとする発電所においては、主発電設備である原子炉や蒸気タービン等の監視システム、空調システム、照明システム等を運転するために必要な主発電設備用所内電力を供給するための補助発電設備が設置されている。
この補助発電設備を主発電設備用所内電力の供給源としてのみだけでなく、需要先へ供給する電力である需要先用電力の供給源としても運用するために、補助発電設備としてガスタービンを設置している。
この場合、ガスタービンは発電所の主発電設備と並列して運転させ、発生した電力を主発電設備所内電力及び需要先用電力として供給し、電力需要が変化したときにはガスタービンの出力を変化させることによって需要先用電力を変化させるように運転制御し、電力需要の変化に対応するようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、主発電設備用所内電力を供給するための補助発電設備として、発電所の主発電設備の余剰電力から水素を製造し、これを貯蔵して燃料電池によって主発電設備用所内電力の供給を行う技術も開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらには、電力需要の少ない時間帯に発電所の余剰電力により製造した水素を貯蔵し、電力需要の多い時間帯に燃料電池によって需要先用電力の供給を行う技術が開発されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平6−58432号公報 特開平5−146095号公報 特開平11−46460号公報
しかしながら、一般にガスタービンの出力を変化させるためには時間を要するため、上述した特許文献1に記載の技術では、短時間の急激な電力需要の変化に対しては主発電設備及びガスタービンの出力変化のみで対応することはできず、したがって、近郊の発電所とネットワークで結んで電力負荷を分散し調整する外部電力系統と主発電設備及びガスタービンを接続することによって急激な電力需要の変化に対応する必要があった。
このため、近郊に他の発電所がなく外部電力系統と接続されないローカルな送電網の電力供給を行う発電所に、所内用電力及び需要先用の電力供給源として特許文献1の技術を適用することは、急激な電力需要の変化に対して主発電設備及びガスタービンに過大な負荷が生じるという課題がある。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の技術を用いて、所内用電力または需要先用電力の供給源として燃料電池を用いた場合、燃料電池から得られるのは直流電力であり、所内用電力及び需要先用電力が交流電力であることから、燃料電池で得られた直流電力を交流電力に変換するインバータ等の設備が必要となり、特に遠隔地の発電所においては、設備の増大とメンテナンス負荷を招く課題がある。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、発電所に必要な所内用電力を供給するとともに、電力需要の変化に対応して電力供給を独立して行うことができる電力供給システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電源供給システムは、交流電力を発生させる主発電設備と、水の電気分解によって水素を製造する水素製造設備及びこの水素製造設備で製造された水素を貯蔵する水素貯蔵設備とを備えた水素供給設備と、主発電設備の運転時に水素貯蔵設備に貯蔵された水素を用いて交流電力を発生させる水素ガスタービンと、主発電設備の運転管理を行う運転管理手段に必要な所内用電力を供給する主発電設備用常用母線と、主発電設備の停止管理を行う停止管理手段に必要な所内用電力を供給する主発電設備用非常用母線と、水素ガスタービンの運転及び停止に必要な管理手段に電力を供給する水素ガスタービン用母線と、主発電設備及び水素ガスタービンで発生した交流電力を用いて主発電設備用常用母線と主発電設備用非常用母線及び水素ガスタービン用母線とに所内用電力を供給する母線電力供給設備と、主発電設備及び水素ガスタービンで発生した交流電力を用いて需要先供給用電力を電力需要先へ供給する需要先用電力供給設備とを備え、水素製造設備は、主発電設備及び水素ガスタービンで発生した交流電力を水素製造用電力として用いて水素製造を行うようにし、水素ガスタービンで発生させる交流電力を変化させるとともに、水素製造に用いる水素製造用電力を変化させて需要先供給用電力の電力需要に対応させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、発電所に必要な所内用電力を供給するとともに、電力需要の変化に対応して電力供給を独立して行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力供給システムの系統図。 本発明の第2の実施形態に係る電力供給システムの非常用母線連絡電路を省いた場合の系統図。 本発明の第3の実施形態に係る電力供給システムの常用母線連絡電路を省いた場合の系統図。 本発明の第4の実施形態に係る電力供給システムの2つの水素ガスタービンを並列に設けた状態の系統図。 本発明の実施形態における電力供給システムの長期的な電力需要の変化に対する電力供給量を示すグラフ。 本発明の実施形態における電力供給システムの短期的な電力需要の変化に対する電力供給量を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る電力供給システムについて図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力供給システムの系統図である。
電力供給システム1は、主発電設備4と、水素ガスタービン9と、所内電力供給設備31と、需要先用電力供給設備32と、水素供給設備33から構成される。
所内電力供給設備31は、第1の常用母線5a、第2の常用母線5b、第1の非常用母線6a、第2の非常用母線6b、水素ガスタービン用母線10、第1の常用母線連絡電路11a、第2の常用母線連絡電路11b、第1の非常用母線連絡電路12a、第2の常用母線連絡電路12b、ディーゼル発電機8a、8b、変圧器3c〜3e、遮断器2c〜2uから構成される。以下に接続関係を説明する。
第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bには、それぞれ遮断器2c及び遮断器2dを介して変圧器3c及び変圧器3dが並列に接続される。
第1の所内母線連絡電路7aの一端は、遮断器2eを介して第1の常用母線5aに、第1の所内母線連絡電路7aの他端は、遮断器2fを介して第1の非常用母線6aにそれぞれ接続される。
第2の所内母線連絡電路7bの一端は、遮断器2gを介して第2の常用母線5bに、第2の所内母線連絡電路7bの他端は、遮断器2hを介して第2の非常用母線6bにそれぞれ接続される。
第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bには、それぞれ遮断器2i、2jを介してディーゼル発電機8a、8bが接続される。
水素ガスタービン用母線10は、遮断器2xを介して変圧器3eに接続される。
第1の常用母線5aと水素ガスタービン用母線10とは、両端に設けた遮断器2m、2nを介して第1の常用母線連絡電路11aで接続される。
同様に、第2の常用母線5bと水素ガスタービン用母線10とは、両端に設けた遮断器2w、2pを介して第2の常用母線連絡電路11bで接続されている。
第1の非常用母線連絡電路12aの一端は遮断器2qを介して第1の非常用母線6aに、多端は遮断器2rを介して水素ガスタービン用母線10に接続されている。
第2の非常用母線連絡電路12bの一端は遮断器2sを介して第2の非常用母線6bに、多端は遮断器2tを介して水素ガスタービン用母線10に接続される。
需要先用電力供給設備32は、需要先用電力供給送電線15に、遮断器2a、2bを介してそれぞれ変圧器3a、3bが接続されることにより構成されている。
また、水素供給設備33は、水素製造設備13、水素貯蔵設備14、および変圧器3f、遮断器2vから構成される。前記水素製造設備13の電源は、変圧器3fおよび遮断器2vを介して需要先用電力供給送電線15に接続されている。また、(水素貯蔵設備14の電源も同様に需要先用電力供給送電線15に接続される。)水素製造設備13で製造された水素は水素貯蔵設備14へ供給されるように構成されている。
主発電設備4は、遮断器2uを介して前記所内電力供給設備31の変圧器3c、3d及び需要先用電力供給設備32の変圧器3aと接続される。
水素ガスタービン9は遮断器2kを介して所内電力供給設備31の変圧器3e及び需要先用電力供給設備32の変圧器3dと接続されるとともに、水素供給設備33の水素貯蔵設備14から水素が供給されるように構成されている。
ここで、遮断器2a〜2vは、電力回路の正常動作時の負荷電流を開閉するとともに、事故電流(特に短絡事故電流)などを遮断し、負荷側の設備の保護をするとともに、上流側への事故波及を防止するもので、真空遮断器やガス遮断器等の一般的なものが適用可能である。
交流電力の電圧を電力供給先に最適な電圧に変換する変圧器3a〜3fは、スコット結線変圧器やウッドブリッジ結線変圧器等の一般的なものが適用可能である。
また、発電所における需要先用電力の交流電力の主の供給源となる主発電設備4は、原子力発電所における原子炉及び蒸気タービン、火力発電所におけるボイラー及び蒸気タービン等であり、主発電設備発生電力25を発生させる。
第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bには、発電所の主発電設備4の運転に必要な監視システム、空調システム、照明システム等からなる運転管理手段が接続され、第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bは、運転管理手段が必要とする所内用電力21を供給する。
第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bには、発電所の主発電設備4の停止に必要な監視システム、冷却システム等からなる停止管理手段が接続され、第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bは、停止管理手段が必要とする所内用電力21を供給する。
非常時の補助発電設備となるディーゼル発電機8a、8bは、それぞれ第1の非常用母線6a、第2の非常用母線6bが必要とする非常時の所内電力24を供給する。
水素ガスタービン9は、水素貯蔵設備14から供給された水素を燃焼させてタービンを回し、水素ガスタービン発生電力26を発生させる。
前記水素ガスタービン用母線10は、水素ガスタービン9の監視システム、空調システム等の管理手段が接続され、前記水素ガスタービン用母線10には、この管理手段が必要とする所内用電力21が供給される。
水素製造設備13は、需要先用電力供給設備32から供給する水素製造用電力23を用いて、アルカリ水電気分解法、固体高分子電解質水電気分解法、更には固体酸化物電解質水水蒸気電気分解法等によって水素製造を行う設備である。
水素貯蔵設備14は、水素吸蔵合金や高圧水素容器等からなり、水素製造設備13から供給された水素を貯蔵するとともに、水素ガスタービン9に水素を供給することができる設備である。
需要先用電力供給設備32は、需要先用電力供給送電線15を介して、主発電設備4で発生した主発電設備発生電力25及び水素ガスタービン9で発生した水素ガスタービン発生電力26を近郊の発電所とネットワークで結ばれた外部電力系統には接続されていないローカルな供給網に需用先用電力22を供給する。
(作用)
本実施形態に係る電力供給システムの作用について説明する。
まず、需要先用電力供給設備32における需要先用電力22の供給方法について説明する。
主発電設備4及び水素ガスタービン9で発生した主発電設備発生電力25及び水素ガスタービン発生電力26の大部分は、それぞれ変圧器3a、3bによって需要先用電力22に適した電圧に変換された後、需要先用電力供給送電線15に供給される。需要先用電力供給送電線15は、ローカルな送電線網に接続され、需要先用電力22を需要先へ供給する。
次に、所内電力供給設備31における所内用電力21の供給方法について説明する。
主発電設備4で発生した主発電設備発生電力25の一部は、変圧器3c、3dによって所内用電力21に適した電力に変換された後、第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bに供給される。
第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bに供給された所内用電力21は、第1の常用母線5a及び第2の常用母線5bに接続された主発電設備4の運転管理に必要な監視システム、空調システム等の運転管理手段で用いられるとともに、第1の所内母線連絡電路7a及び第2の所内母線連絡電路7bによって、第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bにも供給される。
主発電設備4に異常が発生したときには、主発電設備4に設けられる各種センサからの異常値を安全系のシステムが受信し、主発電設備4の運転を緊急停止させる。即ち、第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bに接続された監視システム、冷却システム等主発電設備4の停止管理を行う停止管理手段を作動させて、主発電設備4を緊急停止させる。
水素ガスタービン9で発生した水素ガスタービン発生電力26の一部は、変圧器3eを介して所内用電力21に適した電圧に変換された後、水素ガスタービン用母線10に供給される。
水素ガスタービン用母線10に供給された所内用電力21は、水素ガスタービン用母線10に接続された水素ガスタービン9の運転の管理に必要な監視システム、空調システム等の管理手段で用いられる。
第1の常用母線連絡電路11aは、第1の常用母線5aと水素ガスタービン用母線10との間で所内用電力21の相互供給を行う。
このような電力供給システムの系統において、第1の常用母線5aへの主発電設備4から供給される所内用電力21が消失したときは、水素ガスタービン用母線10の所内用電力21の一部を第1の常用母線連絡電路11aを介して第1の常用母線5aに供給する。
また、水素ガスタービン用母線10への水素ガスタービン9から供給される所内用電力21が消失したときは、第1の常用母線5aの所内用電力21の一部を第1の常用母線連絡電路11aを介して水素ガスタービン用母線10に供給する。
同様に、第2の常用母線連絡電路11bは、第2の常用母線5bと水素ガスタービン用母線10との間で所内用電力21の相互供給を行う。
一方、第1の非常用母線連絡電路12aは、第1の非常用母線6aと水素ガスタービン用母線10との間で所内用電力21の相互供給を行う。
第1の非常用母線6aにおいて第1の常用母線5a及び第1の所内連絡電路7aを介して主発電設備4から供給されていた所内用電力21が消失したときは、水素ガスタービン用母線10の所内用電力21の一部を第1の非常用母線連絡電路12aを介して第1の非常用母線6aに供給する。
また、水素ガスタービン用母線10への水素ガスタービン9から供給される所内用電力21が消失したときは、第1の非常用母線6aの所内用電力21の一部を第1の非常用母線連絡電路12aを介して水素ガスタービン用母線10に供給する。
同様に、第2の常用母線連絡電路12bは、第2の非常用母線6bと水素ガスタービン用母線10との間で所内用電力21の相互供給を行う。
ディーゼル発電機8a及びディーゼル発電機8bは、主発電設備4及び水素ガスタービン9から供給される所内電源21が消失したときに起動され、第1の非常用母線6a及び第2の非常用母線6bに非常時の所内用電力22を供給する。
次に、水素供給設備33における水素製造方法及び水素供給方法について説明する。
主発電設備4及び水素ガスタービン9から需要先用電力供給送電線15に供給された需要先用電力22の一部は、水素供給設備33において、変圧器3fによって水素製造用の電力(以下、水素製造用電力という。)23に適した電圧に変換された後、水素製造設備13の電力として供給され、また、この電力は水素貯蔵設備14の駆動電力として供給される。
水素製造設備13では、水素製造用電力23を用いて水素製造を行い、水素貯蔵設備14は、水素製造設備13によって製造された水素を貯蔵し、また、水素ガスタービン9に水素を供給する。
以下、長期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の供給方法及び短期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の電力供給方法について説明する。ここで、長期的な電力需要の変化とは1時間や1年といった期間における緩やかな電力需要の変化をいい、短期的な電力需要の変化とは1分や1時間といった期間における急激な電力需要の変化をいう。
まず、長期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の電力供給方法について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る電力供給システムの長期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の電力供給量を示すグラフである。
主発電設備4の運転時には水素ガスタービン9も常時並列して運転する。主発電設備4及び水素ガスタービン9は、合計の電力量が所内用電力21に必要十分な電力量を最低限発生させる状態で運転する。
ここで、所内用電力21に必要十分な電力量とは、第1の常用母線5a、第2の常用母線5b、第1の非常用母線6a、第2の非常用母線6b、水素ガスタービン用母線10に接続されるそれぞれ監視システムや冷却システム等を運転するために必要十分な電力量である。
主発電設備4は、定格運転を行って昼夜一定のベース電力となる主発電設備発生電力25を発生させ、一方、水素ガスタービン9は、1日や1年といった長期間で変化する電力需要の変動に応じて水素ガスタービン発生電力26を変化させる。また、水素製造設備13は、一定の水素製造用電力23を消費して水素製造を行う。したがって、長期的な電力需要の変化に対しては水素ガスタービン9が水素ガスタービン発生電力26を変化させることで対応するように構成されている。
次に、短期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の電力供給方法について説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る電力供給システムの短期的な電力需要の変化に対する需要先用電力の電力供給量を示すグラフである。
水素ガスタービン9は短時間内で水素ガスタービン発生電力26を変化させることが困難であるため、1分や1時間といった短時間内に電力需要の急変があった場合には、水素製造用電力22を変化させることによって、需要先用電力22を変化させる。
短時間内に電力需要の急激な増大があったときには、水素製造用電力23を減少させ、この水素製造用電力23の減少分の需要先用電力22を増加させる。逆に、電力需要の急激な減少があったときには、水素製造用電力23を増加させ、水素製造用電力23の増加分だけ需要先用電力22を減少させる。
なお、主発電設備4が、火力発電所等のように出力を変化させることができる発電設備であるときには、主発電設備4も水素ガスタービン9とともに電力需要に応じて出力を変化させるようにすることができる。
また、短期的な電力需要の変化に対応するための水素製造電力23の最低限の電力を保ちつつ、電力需要の多い季節には水素製造電力23を電力需要の少ない季節に比べて少なくするなど、水素製造電力23を長期的な電力需要の変化に対応して変化させてもよい。
また、上述した短期的な電力需要の変化及び長期的な電力需要の変化の時間更には電力変化量は、水素ガスタービン9及び主発電設備4の出力を変化させることができる能力如何で変わるものであり、これに応じて水素製造用電力23を変化させるタイミングや変化量も適時変更される。
上記第1の実施形態における電力供給システムでは、第1の非常用母線連絡電路12a及び第2の非常用母線連絡電路12bを有する系統の電力供給システムについて説明したが、この系統から第1の非常用母線連絡電路12a及び第2の非常用母線連絡電路12bを省いた図2に示すような第2の実施形態の電力供給システムの系統構成とした場合でも、発電所に必要な所内用電力を供給しうるとともに、電力需要の変化に対応可能な電力供給システムとすることができる。
即ち、図1と同一部分に同一符号を記した図2において、第1の非常用母線6aにおいて第1の常用母線5a及び第1の所内連絡電路7aを介して主発電設備4から供給される所内用電力21が消失したときは水素ガスタービン9で発生した電力を、水素ガスタービン用母線10に接続された第1の常用母線連絡電路11a、第1の常用母線5a及び第1の所内連絡電路7aを介して第1の非常用母線6aに供給することができる。
同様に、第2の非常用母線6bにおいて主発電設備4から供給される所内用電力21が消失したときは、水素ガスタービン用母線10、第2の常用母線連絡電路11b、第2の常用母線5b及び第2の所内連絡電路7bを介して第2の非常用母線6bに電力を供給することができる。
更に本発明の第3の実施形態を図3を参照して説明する。この第3の実施形態が図1に示した第1の実施形態と異なる点は、第1の常用母線連絡電路11a及び第2の常用母線連絡電路11bを省いた系統構成としていることである。
図1と同一部分に同一符号を記した図3において、第1の常用母線連絡電路11a及び第2の常用母線連絡電路11bを省いた系統構成とした場合、第1の常用母線5aにおいて主発電設備4から供給される所内用電力21が消失したときは、水素ガスタービン9で発生した電力を、水素ガスタービン用母線10に接続された第1の非常用母線連絡電路12a及び第1の非常用母線6a及び第1の所内連絡電路7aを介して第1の常用母線5aに供給する。
同様に、第2の常用母線5bにおいて主発電設備4から供給される所内用電力21が消失したときは、水素ガスタービン9で発生した電力を、水素ガスタービン用母線10、第2の非常用母線連絡電路12b、第2の非常用母線6b及び第2の所内連絡電路7bを介して第1の常用母線5bに供給することができる。
次に、本発明の第4の実施形態を図4を参照して説明する。この第4の実施形態が図3に示した第3の実施形態と異なる点は、需要先用電力供給設備32の需要先用電力供給送電線15に水素ガスタービンを2つ並列に接続したことである。
即ち、図3と同一部分に同符号を付した図4の第4の実施形態では、水素ガスタービン9−aと水素供給設備33−aを新たに設けた構成としており、そのため非常用母線連絡電路の接続を変えている。需要先用電力供給送電線15に接続した水素供給設備33と並列に、第2の水素供給設備33−aを接続している。
この第2の水素供給設備33−aの水素貯蔵設備14−aから水素が供給される水素ガスタービン9−aは、遮断器2k−a、変圧器3b−aおよび遮断器2b−aを介して需要先用電力供給送電線15に接続している。
また、前記水素ガスタービン9−aは、遮断器2k−aを介して変圧器3e−aと接続され、更に、遮断器2x−aを介して水素ガスタービン用母線10−aと接続されている。この水素ガスタービン用母線10−aと第1の非常用母線6a間に遮断器2q、2t−aを介して第1の非常用母線連絡電路12aが接続されている。
尚、13―aは水素製造設備を、3f−aは変圧器を、2v−aは遮断器を示している。
このように、2つの水素ガスタービン9,9−aを需要先用電力供給送電線15に並列に接続して設けた場合、一方の水素ガスタービン9で発生した電力は水素ガスタービン用母線10に、他方の水素ガスタービン9−aで発生した電力は水素ガスタービン用母線10−aに、それぞれ供給される。
そして、非常用母線連絡電路12aは、水素ガスタービン用母線10−aと第1の非常用母線6aとの間の相互の電力供給を行い、非常用母線連絡電路12bは、水素ガスタービン用母線10と第2の非常用母線6bとの間の相互の電力供給を行う。
(効果)
このように、本発明の各実施形態によれば、発電所に必要な所内用電力を供給するとともに、電力需要の変化に対応して電力供給を独立して行うことができる。
水素ガスタービン9の燃料は主発電設備4で発電した電力から製造した水素であるので、特に電力供給システムが遠隔地に設置されている場合であっても、外部から水素ガスタービン9用の燃料を調達する必要がない。
また、主発電設備4に異常が起きた場合でも、水素ガスタービン9によって主発電設備4の非常用母線に電力を一定期間供給するための水素を予め水素貯蔵設備14で貯蔵しているので、ディーゼル発電機8a、8bを起動するまでに時間的余裕が生まれる。
なお、本発明の実施形態は上述した実施の形態に限られず、例えば、外部電力系統に接続されないローカルな送電網に接続する場合だけでなく、外部電力系統に接続された送電網に接続することも可能である。
また、水素製造用電力23は主発電設備4または水素ガスタービン9のみの発生電力の一部としてもよい。さらに、主発電設備4の常用母線及び非常用母線は2系統ではなく、単系統ないし3以上の系統としてもよいし、常用と非常用を兼ねた1つの主発電設備用母線としてもよい。
水素ガスタービン用母線10に少なくとも2つの水素ガスタービン9を並列させて接続してもよく、このとき少なくとも1つの水素ガスタービン9が主発電設備4と並列して運転できるようにすればよい。
さらに、主発電設備4が火力発電所におけるボイラーおよびタービン等であるときは、主発電設備4が発生させる主発電設備発生電力25も変化させることで、水素ガスタービン9および水素製造設備13と連携して電力需要の変化に対応した需要先用電力22の送電が可能となる。
1・・・電力供給システム
2a〜x・・・遮断器
3a〜f・・・変圧器
4・・・主発電設備
5a・・・第1の常用母線
5b・・・第2の常用母線
6a・・・第1の非常用母線
6b・・・第2の非常用母線
7a・・・第1の所内連絡電路
7b・・・第2の所内連絡電路
8a、8b・・・ディーゼル発電機
9・・・水素ガスタービン
10・・・水素ガスタービン用母線
11a・・・第1の常用母線連絡電路
11b・・・第2の常用母線連絡電路
12a・・・第1の非常用母線連絡電路
12b・・・第2の非常用母線連絡電路
13・・・水素製造設備
14・・・水素貯蔵設備
15・・・需要先用電力供給送電線
21・・・所内用電力
22・・・需要先用電力
23・・・水素製造用電力
24・・・非常時の所内用電力
25・・・主発電設備発生電力
26・・・水素ガスタービン発生電力
31・・・所内用電力供給設備
32・・・需要先用電力供給設備
33・・・水素供給設備

Claims (6)

  1. 交流電力を発生させる主発電設備と、
    水の電気分解によって水素を製造する水素製造設備及びこの水素製造設備で製造された水素を貯蔵する水素貯蔵設備とを備えた水素供給設備と、
    前記主発電設備の運転時に前記水素貯蔵設備に貯蔵された水素を用いて交流電力を発生させる水素ガスタービンと、
    前記主発電設備の運転管理を行う運転管理手段に必要な所内用電力を供給する主発電設備用常用母線と、
    前記主発電設備の停止管理を行う停止管理手段に必要な前記所内用電力を供給する主発電設備用非常用母線と、
    前記水素ガスタービンの運転及び停止に必要な管理手段に電力を供給する水素ガスタービン用母線と、
    前記主発電設備及び前記水素ガスタービンで発生した交流電力を用いて前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線及び前記水素ガスタービン用母線とに前記所内用電力を供給する母線電力供給設備と、
    前記主発電設備及び前記水素ガスタービンで発生した交流電力を用いて需要先供給用電力を電力需要先へ供給する需要先用電力供給設備とを備え、
    前記水素製造設備は、前記主発電設備及び前記水素ガスタービンで発生した交流電力を水素製造用電力として用いて水素製造を行うようにし、前記水素ガスタービンで発生させる交流電力を変化させるとともに、前記水素製造に用いる前記水素製造用電力を変化させて前記需要先供給用電力の電力需要に対応させるようにしたことを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記母線電力供給設備は、
    前記主発電設備で発生した交流電力を前記主発電設備用常用母線に供給する主発電設備用常用母線電力供給設備と、
    前記水素ガスタービンで発生した交流電力を前記水素ガスタービン用母線に供給する主発電設備用非常用母線電力供給設備と、
    前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線における電力を相互に供給しうるように前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線間を接続する所内連絡電路と、
    前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用常用母線における電力を相互に供給しうるように前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用常用母線間を接続する常用母線連絡電路と、前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用非常用母線における電力を相互に供給しうるように前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用非常用母線間を接続する非常用母線連絡電路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記母線電力供給設備は、
    前記主発電設備で発生した交流電力を前記主発電設備用常用母線に供給する主発電設備用常用母線電力供給設備と、
    前記水素ガスタービンで発生した交流電力を前記水素ガスタービン用母線に供給する主発電設備用非常用母線電力供給設備と、
    前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線における電力を相互に供給しうるように前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線間を接続する所内連絡電路と、
    前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用常用母線における電力を相互に供給しうるように前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用常用母線間を接続する常用母線連絡電路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  4. 前記母線電力供給設備は、
    前記主発電設備で発生した交流電力を前記主発電設備用常用母線に供給する主発電設備用常用母線電力供給設備と、
    前記水素ガスタービンで発生した交流電力を前記水素ガスタービン用母線に供給する主発電設備用非常用母線電力供給設備と、
    前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線における電力を相互に供給しうるように前記主発電設備用常用母線と前記主発電設備用非常用母線間を接続する所内連絡電路と、
    前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用非常用母線における電力を相互に供給しうるように前記水素ガスタービン用母線と前記主発電設備用非常用母線間を接続する非常用母線連絡電路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  5. 前記主発電設備は、原子力発電所の原子炉および主蒸気タービンであることを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の電力供給システム。
  6. 前記主発電設備は、電力需要の変化に応じて出力を変化させる発電設備であることを特徴とした請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の電力供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015513890A (ja) * 2012-03-02 2015-05-14 ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh コンビネーション発電所を稼働するための方法、並びにコンビネーション発電所
WO2018078812A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 株式会社 東芝 電圧調整システム及びその制御方法
CN113964873A (zh) * 2021-11-26 2022-01-21 安徽海螺建材设计研究院有限责任公司 一种垃圾发电并网及保安电源系统

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