JP2011243734A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子装置の排熱機構およびプリント基板の取付け作業等を効率よく行う。
【解決手段】電子装置は、筐体内に取り付けられたバックボード20と、バックボード20に接続可能で発熱素子11を有するプリント基板10と、発熱素子11から発生する熱を放熱するための排熱機構30と、を有する。排熱機構30は、発熱素子11の表面に接する固定押え板51と、固定押え板51に間隙を保ちながら弾性部材を介して連結されて、弾性部材の弾性変形に伴い間隔が増減する可動押え板52と、筐体の外部に向かって突出するように配置された放熱部45と、放熱部45に熱交換可能な熱伝導部材41と、プリント基板10がバックボード20に接続されているときに、間隔に挿入され熱伝導部材41に熱交換可能に連結される挿入部材と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱素子を有するプリント基板が着脱可能な電子装置に関する。
山間部にある変電所等の無人事業所に設けられた電力産業用のシステムは、マイクロプロセッサ等を搭載した電子装置を有する。この電子装置は、近年、高性能化および高速化が進んでいる。これに伴い、上記マイクロプロセッサやその周辺に配置されるLarge Scale Integration(以下、LSIと称す。)は、通電されて動作しているときに発熱する。このように発熱する発熱素子は、プリント基板等に取り付けられて、所定の電気回路を構成している。このプリント基板は、電子装置の筐体に固定されたバックボード等に着脱可能に取り付けられる。上記マイクロプロセッサ等の発熱素子を正常に動作させるためには、当該発熱素子から発生する熱を筐体の外に排熱する必要がある。
無人事業所で用いられる上記電子装置は、排熱機構を含む機器のメンテナンスの頻度を、できる限り低くする必要がある。このため、送風ファン等を設けて筐体内部を冷却することが困難になることがある。送風ファンを用いることなくプリント基板上の発熱素子の熱を排熱する排熱機構として、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているように、内部にヒートパイプが配置された平板を、プリント基板上の発熱素子に面接触させて排熱するものが知られている。
特許第2544701号公報 特開平10−209660号公報
ところが、上記例の場合、内部にヒートパイプを備えた平板と、発熱素子との間の熱伝導の効率を高めるために、例えば、ねじ等を用いて互いに密着するように固定する必要があることが多い。ねじ止め等の作業は、電子装置の組立て作業やメンテナンス作業の効率を低下させることがある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、プリント基板に取り付けられた電子素子から発生する熱を効率よく排熱すると共に、当該プリント基板の取付け作業等を効率よく行えるようにすることである。
上記目的を達成するための本発明に係る電子装置は、筐体と、前記筐体の背面側に配置されて複数の電気素子が取り付けられたバックボードと、前記筐体の内部に挿入可能で、挿入されているときに前記バックボードに電気的に接続可能で、発熱素子が取り付けられたプリント基板と、前記筐体の内部にある前記発熱素子から発生する熱を前記筐体の外部に放熱するための排熱機構と、を有する電子装置において、前記排熱機構は、前記プリント基板に固定されて、前記発熱素子の表面に接するように配置されて、前記発熱素子と熱交換可能な平板状の固定押え板と、前記固定押え板に互いに所定の間隙を保ちながらほぼ平行に配置された平板状で、前記固定押え板に弾性部材を介して連結されて、この弾性部材の弾性変形に伴い前記間隔が増減するように移動可能に構成された可動押え板と、少なくとも一部が、前記筐体の外側に直接的または間接的に固定された放熱部と、前記放熱部に熱交換可能に連結されて、前記放熱部に向かって熱伝導可能に構成された熱伝導部材と、前記プリント基板が前記バックボードに電気的に接続されているときに、前記間隔に挿入されて前記固定押え板と熱交換可能で、前記熱伝導部材に熱交換可能に連結される挿入部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る電子装置は、筐体と、前記筐体の背面側に配置されて複数の電気素子が取り付けられたバックボードと、前記筐体の内部に挿入可能で、挿入されているときに前記バックボードに電気的に接続可能で、発熱素子が取り付けられたプリント基板と、前記筐体の内部にある前記発熱素子から発生する熱を前記筐体の外部に放熱するための排熱機構と、を有する電子装置において、前記排熱機構は、少なくとも一部が、前記筐体の外側に直接的または間接的に固定された放熱部と、前記放熱部に接するように配置されて前記放熱部と熱交換可能な平板状の固定押え板と、前記固定押え板に互いに所定の間隙を保ちながらほぼ平行に配置された平板状で、前記固定押え板に弾性部材を介して連結されて、この弾性部材の弾性変形に伴い前記間隔が増減するように移動可能に構成された可動押え板と、前記プリント基板が前記バックボードに電気的に接続されているときに、前記間隔に挿入されて前記固定押え板と熱交換可能に構成された挿入部材と、前記発熱素子に取り付けられて、前記挿入部材に連結されて前記挿入部材に向かって熱伝導可能に構成された熱伝導部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、プリント基板に取り付けられた電子素子から発生する熱を効率よく排熱すると共に、当該プリント基板の取付け作業等を効率よく行うことが可能である。
本発明に係る第1の実施形態の電子装置の一部を示す概略斜視図で、プリント基板およびバックボードが互いに連結されている状態を示している。 図1のバックボードが筐体内に配置され、プリント基板がバックボードから外れている状態を示す概略斜視図である。 図1のプリント基板およびバックボード等の上面図である。 図3の発熱素子付近の拡大図で、可動押え板および固定押え板の間に挿入部材がない状態を示している。 図4の挿入部材が、可動押え板および固定押え板の間に挿入された状態を示す拡大上面図である。 本発明に係る第2の実施形態の電子装置の一部を示す上面図で、プリント基板がバックボードから外れている状態を示す概略上面図である。 図6のプリント基板およびバックボードが互いに連結されている状態を示す概略上面図である。
以下、本発明に係る電子装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電子装置の一部を示す概略斜視図で、プリント基板10およびバックボード20が互いに連結されている状態を示している。なお、図1は、筐体90の図示は省略しており、背面板94に形成された背面開口部94aを仮想的に示している。
図2は、図1のバックボード20が筐体90内に配置され、プリント基板10がバックボード20から外れている状態を示す概略斜視図である。図3は、図1のプリント基板10およびバックボード20等の上面図である。図4は、図3の発熱素子11付近の拡大図で、可動押え板52および固定押え板51の間に挿入部材43がない状態を示している。図5は、図4の挿入部材43が、可動押え板52および固定押え板51の間に挿入された状態を示す拡大上面図である。なお、図3〜図5は、筐体90等の図示は省略している。
先ず、本実施形態の電子装置の構成について説明する。
この電子装置は、筐体90と、この筐体90内部で且つ背面側に固定されたバックボード20と、このバックボード20に着脱可能なプリント基板10と、このプリント基板10に固定された発熱素子11と、この発熱素子11から発生する熱を筐体90の外部に排熱する排熱機構30と、を有する。
筐体90は、詳細な図示は省略しているが、鉛直に長い略直方体の金属製のケースで、正面板92と、この正面板92の左右両側それぞれに直交するように配置された側面板95と、正面板92に対向するように配置された背面板94と、を有する。さらに、この筐体90は、正面板92、側面板95、および背面板94を上方から覆う天井板96を有している。
これらの板に囲まれた筐体90の内部に、バックボード20等の複数の部材が配置されている。また、正面板92や背面板94の外側に面する部分には、複数のコードが取付け可能なコネクタボード(図示せず)が配置されている。このコネクタボードは、コードを介して筐体90の外部に配置された外部機器(図示せず)に電気的に接続可能である。当該外部機器は、このコネクタボードを介して、筐体90内の電気部品等に電気的に接続される。
正面板92には、プリント基板10を出し入れすることができるプリント基板用開口部92aが形成されている。このプリント基板用開口部92aは蓋(図示せず)等で閉止可能で、プリント基板10を出し入れするとき以外には、閉止されている。
バックボード20は、水平に長い略長方形の板状で、筐体90内側で背面板94に互いに間隔を保持した状態で固定されている。このバックボード20の面内には、複数の電気部品が取り付けられて、これらによって所定の電気回路(図示せず)が構成されている。また、当該面内には、プリント基板10が着脱可能な受側コネクタ部25が設けられている。この受側コネクタ部25にプリント基板10が取り付けられているときに、バックボード20の電気回路および後述するプリント基板10の電気回路は、互いに電気的に接続される。
プリント基板10は、略長方形の板状で、面内には発熱素子11を含む複数の素子により所定の電気回路(図示せず)が形成されている。この発熱素子11は、マイクロプロセッサやLSI等を含み、通電して動作しているときに熱が発生する。この発熱素子11は、略直方体状で、プリント基板10の面内に固定されている。なお、図1〜図5では、プリント基板10上に1つの発熱素子11のみを示し、他の電気素子の図示は省略している。
また、このプリント基板10は、バックボード20の受側コネクタ部25に機械的に連結される挿入側コネクタ部15を有している。挿入側コネクタ部15および受側コネクタ部25が互いに機械的に連結されているときに、これらは互いに電気的に接続可能である。このときバックボード20およびプリント基板10の各電気回路同士が電気的に接続可能な状態になる。
排熱機構30は、筐体90に固定された筐体側排熱部40と、プリント基板10に取り付けられたプリント基板側排熱部50と、を含み、発熱素子11から発生する熱を筐体90の外部に排熱する機能を有する。
筐体側排熱部40は、筐体90の背面板94の外側に配置された放熱部45と、この放熱部45に熱交換可能に連結されて熱伝導特性を備えた熱伝導部材(ヒートパイプ41)と、プリント基板側排熱部50に挿入可能でヒートパイプ41に熱交換可能に連結される挿入部材43と、を有する。
放熱部45は、銅合金もしくはアルミニウム合金等の金属製の略長方形の板状の放熱部本体46と、この放熱部本体46の面内に取り付けられた複数の伝熱フィン47と、を有する。これらの伝熱フィン47は、銅合金もしくはアルミニウム合金等の金属製で、筐体90内の熱を筐体90外の大気中に放出する機能を備えている。
ヒートパイプ41は、長板状で折曲げ部42が形成されている。このヒートパイプ41の一方の端部は、筐体90の背面板94に形成された背面開口部94aを貫通して、放熱部45に連結される。もう一方の端部は、上述したように挿入部材43に連結される。折曲げ部42は、バックボード20との干渉を回避するよう形成されている。
ヒートパイプ41は、銅合金もしくはアルミニウム合金等の熱伝導性が高い材質により形成されるパイプ中に、揮発性の液体(作動液)を封入したものである。このパイプの一方を加熱し、もう一方を冷却することで、作動液の蒸発および凝縮のサイクルが発生し、熱が移動する。なお、本実施形態では、ヒートパイプ41の構成の図示および詳細な説明は省略している。
挿入部材43は、2枚の金属板、すなわち第1金属板44aおよび第2金属板44bを有する。これらの第1金属板44aおよび第2金属板44bは、ヒートパイプ41の一方の端部を挟み込んだ状態で、ヒートパイプ41に互いに熱交換可能に固定されている。
この第2金属板44bは、第1金属板44aよりも、ヒートパイプ41の長手方向長さ(図3における左右方向)が長い。これらの第1および第2金属板44a、44bは、ヒートパイプ41の表面に接着剤等で固定されている。当該固定方法は、他の方法、例えばロウ付けや半田付け等でもよい。
この挿入部材43は、後述する挿入部材用間隙58に挿入可能に構成されている。挿入部材43が挿入部材用間隙58に挿入されているときに、第1金属板44aの表面(図3における上面)が、後述する固定押え板51に接触する。
第2金属板44bの図3における右方側には、図示は省略するが、筐体に間接的に連結される連結部が形成されている。この連結部には、第1金属板44aの位置を調節可能な機能も含まれている。当該調節機能には、第1金属板44aの位置を決めるだけでなく、第1金属板44aの姿勢等を調整する機能も含んでいる。
挿入部材43は、第1および第2金属板44a、44bによって、所定の肉厚(図3における上下方向)になるように形成されている。また、第1および第2金属板44a、44bそれぞれの一方の先端(図3における左方端部)を斜めにカットされている。
このように構成することで、挿入部材43が挿入部材用間隙58に挿入しやすくなる。また、挿入するときの磨耗や衝撃等によるヒートパイプ41の破損を抑制することが可能になる。
プリント基板側排熱部50は、図3に示すように、発熱素子11に接するように固定された固定押え板51と、この固定押え板51に互いに所定の間隙を保つように配置された可動押え板52と、を有する。この間隙は、挿入部材43が挿入される挿入部材用間隙58である。挿入部材43が挿入される状態については、後で説明する。
固定押え板51は、金属製の長方形状の平板状で、発熱素子11の表面に接するように取り付けられて、当該発熱素子11と熱交換可能である。この固定押え板51の4隅付近には、表面に垂直(図3の上下方向)に延びる円柱状のロッド54がそれぞれ取り付けられている。
詳細な図示は省略しているが、各ロッド54の外周面には雄ねじが形成されている。固定押え板51の各ロッド54が取り付けられる部位には、当該雄ねじが螺合可能な雌ねじ(ねじ穴)が形成されている。この雄ねじがねじ穴に螺合することで、各ロッド54は固定押え板51に取り付けられている。
これらのロッド54それぞれには、半径方向外側から覆う環状のストッパ部材56が配置されている。この例のストッパ部材56は、内周面にはロッド54の雄ねじに係合する雌ねじが形成されているナットである。
これらのストッパ部材56の固定押え板51側の端部(図3における上方端部)は、固定押え板51の表面に接するように配置されている。また、反対側の端部(図3における下方端部)からは、ロッド54が突出している。このとき、ストッパ部材56は、ロッド54の雄ねじに係合している。
また、各ロッド54の雄ねじが、固定押え板51のねじ穴に螺合して固定されているときに、これらのストッパ部材56は、固定押え板51に互いに近づく方向に締め付けられている。ストッパ部材56および固定押え板51の関係は、ダブルナット構造のようになっている。これにより、各ストッパ部材56は、各ロッド54が固定押え板51に固定されるときの固定強度を向上させている。
また、ロッド54の雄ねじが固定押え板51のねじ穴に挿入される量を調整することで、ばね止め部55がコイルばね59を押し付ける押付け力を調整することができる。
可動押え板52の4隅付近には、各ロッド54が貫通可能な貫通穴53がそれぞれ形成されている。可動押え板52は、ストッパ部材56から突出している各ロッド54が貫通穴53にそれぞれ貫通するように配置されて、ストッパ部材56の端部に接する状態に保たれている。このとき、貫通穴53を貫通した各ロッド54は、可動押え板52から固定押え板51から遠い方(図3における下方)に突出している。
可動押え板52から突出した各ロッド54には、半径方向外側から覆うようにコイルばね59がそれぞれ配置されている。これらのコイルばね59は、ロッド54端部に設けられたばね止め部55によって、ロッド54から抜けないように取り付けられている。ロッド54が延びる方向(図3における上下方向)に沿って可動押え板52が移動するときに、これらのコイルばね59が伸縮するように構成されている。
ここで、挿入部材43が、挿入部材用間隙58に挿入される状態について説明する。
先ず、図2および図3に示すように、プリント基板用開口部92aからプリント基板10が挿入される。このとき、プリント基板10は、長方形状の表面の長辺が上下にある状態で、バックボード20に向かって挿入される。この後、プリント基板10の挿入側コネクタ部15が、バックボード20の受側コネクタ部25に近づく。このとき、図4に示すように、挿入部材43が、挿入部材用間隙58に近づく。
この状態から、さらにプリント基板10をバックボード20に向かって挿入すると、受側コネクタ部25および挿入側コネクタ部15が互いに機械的に連結されて、プリント基板10およびバックボード20それぞれの電気回路同士が互いに電気的に接続可能な状態になる。このとき、図5に示すように、挿入部材43は、挿入部材用間隙58に挿入される。
ここで、挿入部材43が挿入部材用間隙58に挿入されるときの可動押え板52等の状態について説明する。
図4に示すように、挿入部材43が挿入部材用間隙58に挿入される前は、可動押え板52は、各ロッド54の端部に接した状態である。このとき、各コイルばね59は、圧縮された状態ではないため、可動押え板52にはコイルばね59の圧縮力は作用していない。
この状態から、挿入部材用間隙58に挿入部材43が挿入されると、挿入部材用間隙58が大きくなるように、すなわち、可動押え板52が固定押え板51から離れる方向へ平行に移動する。この移動に伴って、各コイルばね59が圧縮される。このときに発生する圧縮力で可動押え板52は、固定押え板51に向かって押し付けられる。これにより、挿入部材43を、固定押え板51および可動押え板52によって挟み込んで固定することができる。
このように排熱機構30を構成することで、プリント基板10側発熱部および筐体90側発熱部の連結を行うときに、ねじ締め(ボルト締め)等の作業を必要としない。このため、連結作業を容易に行うことが可能になる。
これらのコイルばね59のばね定数は、固定押え板51および可動押え板52で、挿入部材43を挟み込むことができる圧縮力を保てるように設定しておく。固定押え板51および可動押え板52によって押え付けられた挿入部材43は、固定押え板51の表面に密着しているため、固定押え板51と効率よく熱交換可能になる。
プリント基板10の発熱素子11から発生した熱は、先ず、固定押え板51に伝わる。この後に固定押え板51は、挿入部材43と熱交換される。挿入部材43に伝わった熱は、ヒートパイプ41によって放熱部45に伝わり、伝熱フィン47から放熱される。これにより、発熱素子11から発生する熱を筐体90外に排熱することが可能になる。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、プリント基板10をバックボード20に取り付けるときに、排熱機構30を容易に組み立てられる。これにより、当該プリント基板10の取付け作業等を効率よく行うことができる。また、当該排熱機構30により、プリント基板10に取り付けら発熱素子11から発生する熱を効率よく排熱することが可能になる。
[第2の実施形態]
本発明に係る電子装置の第2の実施形態について、図6および図7を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る電子装置の一部を示す上面図で、プリント基板10がバックボード20から外れている状態を示す概略上面図である。図7は、図6のプリント基板10およびバックボード20が互いに連結されている状態を示す概略上面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の電子装置は、第1の実施形態と同様に、筐体90内にバックボード20が取り付けられている。また、この電子装置は、このバックボード20に着脱可能に構成されて、表面に発熱素子11が取り付けられたプリント基板10を有する。この発熱素子11から発生する熱は、排熱機構30によって筐体90外に排熱される。
ここで、本実施形態の排熱機構30の構成について説明する。この発熱機構は、筐体側排熱部40およびプリント基板側排熱部50を有する。
筐体側排熱部40は、放熱部45と、この放熱部45に固定された固定押え板51および可動押え板52等を有する。なお、放熱部45等は筐体90に間接的に固定されているが、固定方法の詳細な図示は省略している。
放熱部45は、第1の実施形態と同様に、金属製の板状の放熱部本体46と、この放熱部本体46に取り付けられた複数の伝熱フィン47とを有する。伝熱フィン47が取り付けられている側の反対側の放熱部本体46には、固定押え板51等が取り付けられている。すなわち、本実施形態の放熱部本体46には、第1の実施形態で説明したプリント基板側排熱部50と同様の部材が取り付けられている。
プリント基板側排熱部50は、ヒートパイプ固定部材60、ヒートパイプ41、および挿入部材43を有する。
ヒートパイプ固定部材60は、金属製で、発熱素子11とヒートパイプ41とを連結する機能を備えている。なお、ヒートパイプ固定部材60の構成についての詳細な図示は省略している。ヒートパイプ41の一方の端部付近は、このヒートパイプ固定部材60に取り付けられている。もう一方は、挿入部材43に連結されている。すなわち、本実施形態の排熱機構30は、挿入部材43がプリント基板10側に設けられて、挿入部材用間隙58が筐体側排熱部40に形成されている。
プリント基板10がバックボード20に接続されるとき、すなわち、受側コネクタ部25に挿入側コネクタ部15が接続されるときに、挿入部材43は挿入部材用間隙58に挿入される。挿入部材43は、固定押え板51および可動押え板52等により挟み込まれて固定される。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果をえることが可能になる。また、可動押え板52等が筐体90の外にあるため、各コイルばね59の圧縮力の調整を容易に行うこともできる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、可動押え板52を固定押え板51側に押し付けるために、コイルばね59を用いているが、これに限らない。例えば、板ばね等を用いて挿入部材43を挟み込んでもよい。
また、ロッド54およびばね止め部55として、ボルトを用いてもよい。このときばね止め部55となるボルト頭とコイルばね59との間にワッシャ等を配置すればよい。
また、第1および第2の実施形態の熱伝導部材に用いているヒートパイプ41には、自励振動式のヒートパイプ41等も含まれる。
自励振動式のヒートパイプ41は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属を素材とした扁平管で構成されている。当該扁平管内には、長さ方向に平行且つ並列に配置された複数の細孔およびこれらの細孔の両端末において隣り合う細孔同士を連通させる連通孔により、受熱部と放熱部の間を複数回往復蛇行する蛇行細孔トンネルが形成されている。細孔は作動液がその表面張力により常に蛇行細孔トンネル内を充填閉塞したままの状態で移動するような断面積を持ち、蛇行細孔トンネル内では作動液の蒸気泡と作動液の液滴が自ら交互に配置されて充満されている。
10…プリント基板、11…発熱素子、15…挿入側コネクタ部、20…バックボード、25…受側コネクタ部、30…排熱機構、40…筐体側排熱部、41…ヒートパイプ、42…折曲げ部、43…挿入部材、44a…第1金属板、44b…第2金属板、45…放熱部、46…放熱部本体、47…伝熱フィン、50…プリント基板側排熱部、51…固定押え板、52…可動押え板、53…貫通穴、54…ロッド、55…ばね止め部、56…ストッパ部材、58…挿入部材用間隙、59…コイルばね、60…ヒートパイプ固定部材、90…筐体、92…正面板、92a…プリント基板用開口部、94…背面板、94a…背面開口部、95…側面板、96…天井板

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体の背面側に配置されて複数の電気素子が取り付けられたバックボードと、
    前記筐体の内部に挿入可能で、挿入されているときに前記バックボードに電気的に接続可能で、発熱素子が取り付けられたプリント基板と、
    前記筐体の内部にある前記発熱素子から発生する熱を前記筐体の外部に放熱するための排熱機構と、
    を有する電子装置において、
    前記排熱機構は、
    前記プリント基板に固定されて、前記発熱素子の表面に接するように配置されて、前記発熱素子と熱交換可能な平板状の固定押え板と、
    前記固定押え板に互いに所定の間隙を保ちながらほぼ平行に配置された平板状で、前記固定押え板に弾性部材を介して連結されて、この弾性部材の弾性変形に伴い前記間隔が増減するように移動可能に構成された可動押え板と、
    少なくとも一部が、前記筐体の外側に直接的または間接的に固定された放熱部と、
    前記放熱部に熱交換可能に連結されて、前記放熱部に向かって熱伝導可能に構成された熱伝導部材と、
    前記プリント基板が前記バックボードに電気的に接続されているときに、前記間隔に挿入されて前記固定押え板と熱交換可能で、前記熱伝導部材に熱交換可能に連結される挿入部材と、
    を有することを特徴とする電子装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体の背面側に配置されて複数の電気素子が取り付けられたバックボードと、
    前記筐体の内部に挿入可能で、挿入されているときに前記バックボードに電気的に接続可能で、発熱素子が取り付けられたプリント基板と、
    前記筐体の内部にある前記発熱素子から発生する熱を前記筐体の外部に放熱するための排熱機構と、
    を有する電子装置において、
    前記排熱機構は、
    少なくとも一部が、前記筐体の外側に直接的または間接的に固定された放熱部と、
    前記放熱部に接するように配置されて前記放熱部と熱交換可能な平板状の固定押え板と、
    前記固定押え板に互いに所定の間隙を保ちながらほぼ平行に配置された平板状で、前記固定押え板に弾性部材を介して連結されて、この弾性部材の弾性変形に伴い前記間隔が増減するように移動可能に構成された可動押え板と、
    前記プリント基板が前記バックボードに電気的に接続されているときに、前記間隔に挿入されて前記固定押え板と熱交換可能に構成された挿入部材と、
    前記発熱素子に取り付けられて、前記挿入部材に連結されて前記挿入部材に向かって熱伝導可能に構成された熱伝導部材と、
    を有することを特徴とする電子装置。
  3. 前記固定押え板の前記挿入部材に接する側の接触面は略長方形で、
    前記接触面の4隅付近には、接触面に垂直に延びるロッドがそれぞれ配置されて、
    前記各ロッドは、前記可動押え板を貫通して、前記可動押え板の前記挿入部材に接する側と反対側の表面から突出するように配置されて、
    前記表面から突出している前記各ロッドそれぞれの周りにコイルばねが配置されて、
    前記挿入部材が前記間隙に挿入されて前記コイルばねが縮む方向に前記可動押え板が移動したときに、前記コイルばねの圧縮力により前記可動押え板が前記挿入部材を固定押え板側に押し付けるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記熱伝導部材は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記プリント基板および前記バックボードが接続されると同時に、前記挿入部材が前記間隙の間に挿入されて且つ前記挿入部材が前記弾性部材の弾性力で固定されるように構成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電子装置。
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