JP2011242901A5 - - Google Patents
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この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、ワンマン運行を行なうバス等の車内の乗降口付近の乗降用通路の僅かなスペースでも、安価な装置で乗客の乗車と降車を確実に判別して検知できるようにし、それによって各運行毎に各停留所又は駅毎の乗客の乗車人数と降車人数のデータを容易に得られるようにすること、およびICカード専用通路にICカード機と共に設置すれば、運賃不払いチェックも容易に行えるようにすることを目的とする。
また、上記第1、第2の光電センサがいずれも非検知状態のときを状態0、
上記第1の光電センサのみが検知状態のときを状態1、
上記第1、第2の光電センサがいずれも検知状態のときを状態2、
上記第2の光電センサのみが検知状態のときを状態3としたとき、
上記判別検出手段は、上記第1、第2の光電センサによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が乗車したと判別し、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が降車したと判別することができる。
上記第1の光電センサのみが検知状態のときを状態1、
上記第1、第2の光電センサがいずれも検知状態のときを状態2、
上記第2の光電センサのみが検知状態のときを状態3としたとき、
上記判別検出手段は、上記第1、第2の光電センサによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が乗車したと判別し、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が降車したと判別することができる。
ここで、状態0〜3とセンサA,Bが乗客を検知していない非検知状態と乗客を検知している検知状態との関係は次のとおりである。
状態0:センサA,Bがいずれも非検知状態
状態1:センサAのみが検知状態
状態2:センサA,Bがいずれも検知状態
状態3:センサBのみが検知状態
このセンサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したときは乗客が乗車したと判別して検出することができ、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したときは乗客が降車したと判別して検出することができる。その詳細は後述する。
状態0:センサA,Bがいずれも非検知状態
状態1:センサAのみが検知状態
状態2:センサA,Bがいずれも検知状態
状態3:センサBのみが検知状態
このセンサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したときは乗客が乗車したと判別して検出することができ、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したときは乗客が降車したと判別して検出することができる。その詳細は後述する。
この制御部13は、センサA、Bの第1の発光部11aと第2の発光部11bを発光させ、第1の受光部12aと第2の受光部12bの出力信号を入力する。また、後述する乗降客判別検出処理を実行する判別検出手段としての機能と、それによって新たな乗客の乗車を判別検出したときには、ICカード機20と通信する手段として機能するI/O部を通して、ICカード機20においてICカードのタッチによる新たな運賃精算があったか否かをチェックし、精算がなかった場合には運賃未精算の警告を行う運賃精算チェック手段としての機能を果す。さらに、乗降客判別検出処理によって乗客の乗車を判別して検知したときには乗車人数を加算カウントし、乗客の降車を判別して検知したときには降車人数を加算カウントする人数カウント手段であるカウンタの機能も果す。
次に、この乗降客判別検出装置の制御部13におけるマイクロコンピュータが実行する乗降客判別検出処理について、図6及び図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。図6と図7は一連のフローチャートであるが図示の都合上2つの図にしている。図6は主に乗車方向検出処理であり、図7は降車方向検出処理である。
制御部13が操作部17から開始信号を受けるか、あるいは乗降口5のドアが開いた信号を受けると、第1の発光部11aと第2の発光部12aを発光させて、図6及び図7のフローチャートに示す処理を開始する。
制御部13が操作部17から開始信号を受けるか、あるいは乗降口5のドアが開いた信号を受けると、第1の発光部11aと第2の発光部12aを発光させて、図6及び図7のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS13でセンサAが検知であれば状態1が継続しているので、ステップS14でセンサBが検知になるまでステップS13,S14のチェックを繰り返す。
ステップS14でセンサBも検知になると、乗客が乗車方向へ移動して状態2になったと判断し、ステップS15,S16へ進む。しかし、ステップS15でセンサBが非検知か否かをチェックし、非検知であれば状態2がまだ不確実なのでステップS13へ戻り、センサBが非検知でなく検知状態を継続していれば、状態2が続いているのでステップS16でセンサAが非検知になるまでステップS15,S16のチェックを繰り返す。
ステップS14でセンサBも検知になると、乗客が乗車方向へ移動して状態2になったと判断し、ステップS15,S16へ進む。しかし、ステップS15でセンサBが非検知か否かをチェックし、非検知であれば状態2がまだ不確実なのでステップS13へ戻り、センサBが非検知でなく検知状態を継続していれば、状態2が続いているのでステップS16でセンサAが非検知になるまでステップS15,S16のチェックを繰り返す。
ステップS16でセンサAが非検知になると、乗客が乗車方向へ更に移動して状態3になったと判断し、ステップS17,S18へ進む。しかし、ステップS17でセンサAが検知か否かをチェックし、検知であれば状態3がまだ不確実なのでステップS15へ戻り、センサAが検知でなく非検知状態を継続していれば、状態3が続いているのでステップS18でセンサBが非検知になるまでステップS17,S18のチェックを繰り返す。
ステップS18でセンサBが非検知になると、乗客がセンサBの光路を抜けて状態0になったので、センサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したので乗客が乗車したと判別して検出し、ステップS19で乗車人数のカウント値を1加算する。
しかし、ICカードがタッチされず運賃の精算がなかった場合は、ステップS22で運賃未清算の警告をして処理を終了する。運賃未清算の警告は、前述したように液晶表示部14による表示、スピーカ15からの音声による警告、ブザー16による警告音の発生のいずれか、又はそれらの組み合わせによって行う。
警告を開始してから所定時間以内にICカード機20から運賃の精算がなされたとの通知があったときには、警告を停止するようにしてもよいし、乗務員がカードのタッチを確認して、操作部17の警告停止スイッチを押したときに、警告を停止するようにしてもよい。
警告を開始してから所定時間以内にICカード機20から運賃の精算がなされたとの通知があったときには、警告を停止するようにしてもよいし、乗務員がカードのタッチを確認して、操作部17の警告停止スイッチを押したときに、警告を停止するようにしてもよい。
ステップS28でセンサAが非検知になると、乗客がセンサAの光路を抜けて降車し、状態0になったので、センサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したので乗客が降車したと判別して検出し、ステップS29で降車人数のカウント値を1加算する。
その後、ステップS20で予め設定した例えば300msecのタイマがタイムアップするまで待って降車方向検出を終了し、図6に戻って全処理を終了するが、実際にはステップS11からの処理を繰り返す。
その後、ステップS20で予め設定した例えば300msecのタイマがタイムアップするまで待って降車方向検出を終了し、図6に戻って全処理を終了するが、実際にはステップS11からの処理を繰り返す。
そこで、この実施例では図1に示したように、従来と同様に運賃箱とICカード機のいずれかで運賃の精算ができる一般用の乗降用通路7の他に、この発明による乗降客判別検出装置のセンサA,Bを設置したICカード専用の乗降用通路6を設けたので、停留所での乗客の乗車を効率よく短時間で行うことができ、乗務員の負担も軽減できる。これは、連設バスや路面電車などのように各停留所で乗車する人数が多いことが予測される場合に、特に有効である。
さらに、図1に示した一般用の乗降用通路7及び図示していない降車口の内側近傍の乗降用通路にも、この発明による乗降客判別検出装置(但し警告手段は不要)のセンサA,Bを設置して、その各制御部で図6のステップS21及びS22を除く処理を行って、その各停留所毎の乗車人数及び降車人数のカウント値を、いずれか一つの制御部で収集及び合算して停留所コードと対応させて不揮発性メモリに格納するようにすれば、各停留所ごとの完全な乗車人数及び降車人数のデータを得ることができる。
そのための装置は、監視カメラのような高価な機材を使用することなく、各乗降用通路ごとに設置する2組の透過型光電センサとマイクロコンピュータを備えた制御部だけでよいので、極めて安価で済む。
そのための装置は、監視カメラのような高価な機材を使用することなく、各乗降用通路ごとに設置する2組の透過型光電センサとマイクロコンピュータを備えた制御部だけでよいので、極めて安価で済む。
しかし、センサA,Bのこのような配置はこの発明に必須ではなく、センサA,Bの各光路が乗降用通路を通過する乗客によって、いずれも遮られる状態が起こるようにその各発光部と各受光部とを配置すればよい。そのため、センサA,Bの各光路が略同じ高さ位置で乗降用通路の幅方向に沿って互いに平行になるようにしてもよい。また、その高さ位置だけを異ならせたり、センサA,Bの各光路の一方だけを乗降用通路の幅方向に対して傾斜させたり、両方とも同じ角度で傾斜させたり、センサA,Bの各光路を両方とも高さ方向に傾斜させ、その傾斜角度を異ならせたりすることもできる。
この発明は、ワンマン運行するバス(連接バス、トロリーバス、ハイブリッドバス、電気バス等を含む)、路面電車(LRT等を含む)、電車、ディーゼル車などの各種交通機関の車両に適用することができる。それによって、停留所又は駅ごとの乗降別客数のデータを容易に収集することができる。また、運賃の収受を乗務員の負担を軽減して、効率よく行うことが可能になり、乗客の乗降をスムーズに早く行えるようになり、車両の運行効率も上げることができる。
Claims (1)
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の乗降客判別検出装置において、
前記第1、第2の光電センサがいずれも前記非検知状態のときを状態0、
前記第1の光電センサのみが前記検知状態のときを状態1、
前記第1、第2の光電センサがいずれも前記検知状態のときを状態2、
前記第2の光電センサのみが前記検知状態のときを状態3としたとき、
前記判別検出手段は、
前記第1、第2の光電センサによる前記非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が乗車したと判別し、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が降車したと判別することを特徴とする乗降客判別検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010112691A JP5567387B2 (ja) | 2010-05-14 | 2010-05-14 | 乗降客判別検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010112691A JP5567387B2 (ja) | 2010-05-14 | 2010-05-14 | 乗降客判別検出装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011242901A JP2011242901A (ja) | 2011-12-01 |
JP2011242901A5 true JP2011242901A5 (ja) | 2013-05-16 |
JP5567387B2 JP5567387B2 (ja) | 2014-08-06 |
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ID=45409500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010112691A Expired - Fee Related JP5567387B2 (ja) | 2010-05-14 | 2010-05-14 | 乗降客判別検出装置 |
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Families Citing this family (3)
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JP6187399B2 (ja) * | 2014-06-24 | 2017-08-30 | 株式会社デンソー | 車両用シートベルト警告装置 |
KR101869511B1 (ko) * | 2017-08-24 | 2018-06-20 | 주식회사 엘리소프트 | 버스 및 도로 환경 개선용 정보 수집시스템 및 그 방법 |
Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
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JPH07239958A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-09-12 | Ito Seisakusho:Kk | 乗員確認装置 |
JP5358861B2 (ja) * | 2008-07-14 | 2013-12-04 | レシップホールディングス株式会社 | 運賃精算装置 |
-
2010
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