JP2011242681A - 立体カメラ用レンズシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】各レンズ装置のいずれか一方のレンズ装置のズームレンズが手動で駆動される場合でも撮影者の意図に忠実なズーム動作を実現可能とする。
【解決手段】左右一対のレンズ装置12A、12Bは、電動及び手動で光軸方向に駆動可能に構成されたズームレンズZLと、ズームレンズZLの撮影倍率を示すズーム位置を検出するズーム位置検出部36と、ズームレンズZLが手動で駆動されたことを検出するズーム操作検出部38と、を含んで構成され、制御部40は、各レンズ装置12A、12Bのうち、ズーム操作検出部38によって一方のレンズ装置の第1のズームレンズZLが手動で駆動されたことが検出されると、ズーム位置検出部36によって検出されたズーム位置に基づき、他方のレンズ装置の第2のズームレンズZLのズーム位置が第1のズームレンズZLのズーム位置と一致するように前記第2のズームレンズZLを電動で駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、立体カメラ用レンズシステムに係り、特に立体映像を撮影する立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置を備えた立体カメラ用レンズシステムに関する。
従来、例えば2台のテレビカメラを並列に配置して右目用と左目用の視差画像を撮影することにより、立体映像を取得する立体カメラが知られている。このような立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置では、ズームレンズをテレ方向/ワイド方向のズーミングを指令するズームスイッチが操作されると、ズームスイッチの操作に応じた指令に従い、左右のズームレンズが駆動されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、立体カメラに同一仕様のズームレンズを使用した場合であっても製作誤差や加工誤差によって同一条件に設定することが困難なことを考慮し、左右一対に配置された第1及び第2のズームレンズのうち、第1のズームレンズ(マスター側ズームレンズ)については、ズームスイッチの操作によりテレ方向又はワイド方向にズーミング指令を行い、他方、第2のズームレンズ(スレーブ側ズームレンズ)については、第1のズームレンズの撮影倍率を示すズーム位置と第2のズームレンズの撮影倍率を示すズーム位置とに基づいて、第2のズームレンズの撮影倍率を第1のズームレンズの撮影倍率に一致させるように第2のズームレンズを駆動している。これにより、第1及び第2のズームレンズの撮影倍率の誤差を小さくすることができ、左右の焦点距離を高精度に一致させることができるので、良好な立体画像の撮影が可能となる。
特開平9−127400号公報
ところで、元来ズームレンズには、電動で駆動されるもの、手動で駆動されるもの、通常は電動で駆動されるが、手動操作部材(例えばズームリング)が操作された場合には手動での駆動に切り替えられるものがある。ズームレンズを電動と手動を切り替えて駆動できるタイプは、撮影状況に応じてズームレンズを素早く駆動したいときに効果的である。
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、左右一対のレンズ装置のズームレンズを電動で駆動することを前提とするものであり、いずれか一方のズームレンズが手動で駆動される場合については何も考慮されていない。このため、いずれか一方のズームレンズが手動で駆動されると、左右のズームレンズのズーム倍率に差異が生じてしまい、撮影者の意図に忠実なズーム動作を行うことができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、各レンズ装置のいずれか一方のレンズ装置のズームレンズが手動で駆動される場合でも撮影者の意図に忠実なズーム動作を実現可能とする立体カメラ用レンズシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の立体カメラ用レンズシステムは、立体映像を撮影する立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置と、各レンズ装置を制御する制御手段と、を備えた立体カメラ用レンズシステムにおいて、各レンズ装置は、電動及び手動で光軸方向に駆動可能に構成されたズームレンズと、前記ズームレンズの撮影倍率を示すズーム位置を検出する位置検出手段と、前記ズームレンズが手動で駆動されたことを検出する手動検出手段と、を含んで構成され、前記制御手段は、各レンズ装置のうち、前記手動検出手段によって一方のレンズ装置の第1のズームレンズが手動で駆動されたことが検出されると、前記位置検出手段によって検出されたズーム位置に基づき、他方のレンズ装置の第2のズームレンズのズーム位置が前記第1のズームレンズのズーム位置と一致するように前記第2のズームレンズを電動で駆動することを特徴とする。
本発明によれば、立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置のうち、一方のレンズ装置の第1のズームレンズは手動で駆動される一方で、他方のレンズ装置の第2のズームレンズは前記第1のズームレンズのズーム位置と一致するように電動で駆動される。これにより、各レンズ装置のいずれか一方のレンズ装置のズームレンズが手動で駆動される場合でも撮影者の意図に忠実なズーム動作を実現できる。
請求項2に記載の立体カメラ用レンズシステムは、請求項1に記載の立体カメラ用レンズシステムにおいて、前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きいか否かを示す警告信号を発生する警告信号発生手段を備えたことを特徴とする。
これにより、第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、例えばフォーカスレンズや防振レンズ等の各種制御を行うことが可能となり、観察者に不自然な画像として認識されにくくすることが可能となる。
請求項3に記載の立体カメラ用レンズシステムは、請求項2に記載の立体カメラ用レンズシステムにおいて、各レンズ装置は、光軸と垂直な面内で防振レンズを移動させることにより立体カメラに加わった振動に起因する像振れを補正する像振れ補正手段を含んで構成され、前記像振れ補正手段は、前記警告信号発生手段から発生する警告信号に基づき、前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、前記像振れの補正を中断又は補正量を小さくすることを特徴とする。
このように第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、像振れの補正を中断又は補正量を小さくすることにより、観察者に不自然な画像として認識されにくくすることが可能となる。
請求項4に記載の立体カメラ用レンズシステムは、請求項3に記載の立体カメラ用レンズシステムにおいて、前記像振れ補正手段は、前記像振れの補正を中断しているときは前記防振レンズを徐々に光学中心に移動させることを特徴とする。
このように像振れの補正を中断しているときに防振レンズを徐々に光学中心に移動させることにより、防振レンズを望ましい位置に配置させることが可能となる。
請求項5に記載の立体カメラ用レンズシステムは、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の立体カメラ用レンズシステムにおいて、各レンズ装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含んで構成され、前記制御手段は、前記警告信号発生手段から発生する警告信号に基づき、前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、前記フォーカスレンズの移動速度を前記差分が前記基準値以下のときよりも遅くすることを特徴とする。
このように第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、フォーカスレンズの合焦スピードを遅らせることにより、観察者に不自然な画像として認識されにくくすることが可能となる。
本発明によれば、立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置のうち、一方のレンズ装置の第1のズームレンズは手動で駆動される一方で、他方のレンズ装置の第2のズームレンズは前記第1のズームレンズのズーム位置と一致するように電動で駆動される。これにより、各レンズ装置のいずれか一方のレンズ装置のズームレンズが手動で駆動される場合でも撮影者の意図に忠実なズーム動作を実現できる。
本発明の一実施形態に係る立体カメラ用レンズシステムが搭載された立体カメラを示す外観図 本実施形態の立体カメラ用レンズシステムの要部構成を示したブロック図 マスター側及びスレーブ側のズームレンズZLのズーム位置が時間の経過に応じて変化する様子を示した図 ズーム位置差分信号と警告信号との対応関係を示した図
以下、添付図面に従って本発明に係る立体カメラ用レンズシステムの好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る立体カメラ用レンズシステムが搭載された立体カメラを示す外観図である。図1(a)は側面図であり、図1(b)は上面平面図である。同図に示すように、本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10は、同一仕様の2台のレンズ装置12A、12Bを備えて構成される。これらのレンズ装置12A、12Bは、立体映像(視差画像)を撮影するための立体カメラ(立体テレビカメラ)のカメラ本体14に並列に装着され、カメラ本体14は雲台16に取り付けられたプレート18上に載置される。例えば、レンズ装置12Aは右目の映像の撮影用として、レンズ装置12Bは左目の映像の撮影用として使用される。
各レンズ装置12A、12Bには、それぞれレンズ鏡胴内部に光軸方向に移動可能なズームレンズZL(図2参照)が含まれており、ズームレンズZLを電動で駆動するための駆動系等が設けられると共に、ズームレンズZLを手動で駆動するための操作部材(手動操作部材)としてレンズ鏡胴の外周部に回動可能なズームリング20が設けられている。ズームリング20が回動操作されると、ズームレンズZLが光軸に沿って前後移動して撮影倍率(焦点距離)が変化するようになっている。
本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10では、各レンズ装置12A、12Bは、ズームリング20の回動操作に従ってズームレンズZLを手動で駆動する手動モードと、後述する制御部40(図2参照)から与えられるズーム制御信号に従ってズームレンズZLを電動で駆動する電動モードとが切り替えられるようになっている。
特に本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10では、詳細は後述するように、2台のレンズ装置12A、12Bのいずれか一方のレンズ装置のズームリング20が回動操作されると、当該レンズ装置のズームレンズZLは、ズームリング20の操作に従って手動で駆動されると共に、他方のレンズ装置のズームレンズZLは、手動で駆動されたレンズ装置のズームレンズZLの撮影倍率と一致するように電動で駆動される。以下では、ズームレンズZLが手動で駆動されるレンズ装置をマスター側、ズームレンズZLが電動で駆動されるレンズ装置をスレーブ側と称する。
図2は、本実施形態に係る立体カメラ用レンズシステムの要部構成を示したブロック図である。同図では、レンズ装置12Aとレンズ装置12Bの同一の構成要素には同一符号を付している。
図2に示すように、本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10には、2台のレンズ装置12A、12Bと共に、これらのレンズ装置12A、12Bを統括的に制御する制御部40が設けられている。制御部40はレンズ装置12A、12Bとは別体の制御ユニットとして構成されていてもよいし、制御部40の一部又は全部の機能がレンズ装置12A又は12Bに組み込まれていてもよい。
各レンズ装置12A、12Bには、レンズ鏡胴内部においてフォーカスレンズ(群)FL、ズームレンズ(群)ZL、防振レンズCL等の光学系が配置されている。
フォーカスレンズFLやズームレンズZLは光軸に沿って前後移動可能に配置されたレンズ群であり、フォーカスレンズFLが移動するとピント位置(被写体距離)が変化し、ズームレンズZLが移動すると撮影倍率(焦点距離)が変化するようになっている。
防振レンズCLは、光軸と直交する面内で移動可能に構成されており、防振制御部34の制御に従って、手振れ等に起因する振動を打ち消す方向に駆動される。これにより、前記振動によって生じる像振れが補正される。
各レンズ装置12A、12Bに入射してこれらのレンズ群等を通過した被写体光は、図示しない立体カメラのカメラ本体に配置された撮像素子の撮像面に結像される。
また、各レンズ装置12A、12Bには、ズームレンズZL、フォーカスレンズFLを電動で駆動するための駆動系として、ズーム駆動部30、フォーカス駆動部32が設けられている。これらの駆動部30、32は、それぞれ対応する光学系を移動させるための駆動力を発生するモータと、該モータを動作させるための駆動信号を供給するモータ駆動回路(モータドライバ)とを含んで構成される。これにより、ズームレンズZL、フォーカスレンズFLは、それぞれズーム駆動部30、フォーカス駆動部32により電動で駆動されるようになっている。
また、各レンズ装置12A、12Bには、ズーム位置検出部36やズーム操作検出部38等の検出系が設けられている。ズーム位置検出部36は、ズームレンズZLの撮影倍率を示すズーム位置を検出する検出部であり、例えばポテンションメータ等で構成される。ズーム位置検出部36で検出されたズーム位置は制御部40に通知される。
ズーム操作検出部38は、ズームリング20の操作が行われたことを検出するセンサであり、ズームリング20の操作を検出した場合には、その旨を示す検出信号(手動操作検出信号)が制御部40に通知される。
制御部40は、例えば、CPU、ROM、RAM等で構成され、マスター/スレーブ判定部42、ズーム位置差分演算部44、ズーム制御演算部46、切替部48、比較演算部50、フォーカス制御演算部52等を備えている。尚、図2では、制御部40で行われる各処理に対応する機能ブロックを示している。
マスター/スレーブ判定部42は、各レンズ装置12A、12Bのズーム操作検出部38から与えられる手動操作検出信号に基づき、各レンズ装置12A、12Bのどちらがマスター側(又はスレーブ側)となるかを判定する。例えば、レンズ装置12Aのズームリング20が回動操作された場合には、レンズ装置12Aのズーム操作検出部38から手動操作検出信号がマスター/スレーブ判定部42に通知され、マスター/スレーブ判定部42は、当該手動操作検出信号に基づき、ズームリング20が回動操作されたレンズ装置12Aをマスター側、ズームリング20が回動操作されていないレンズ装置12Bをスレーブ側と判定する。レンズ装置12Bのズームリング20が回動操作された場合にはその逆となる。マスター/スレーブ判定部42では、上記判定結果を示すマスター/スレーブ識別信号(切替信号)が生成され、当該識別信号は切替部48に対して出力される。
ズーム位置差分演算部44は、各ズーム位置検出部36からそれぞれ通知されるズーム位置の差分(ズーム位置差分信号)を算出する。ズーム位置差分演算部44で算出されたズーム位置差分信号は、ズーム制御演算部46及び比較演算部50に対して出力される。
ズーム制御演算部46は、ズーム位置差分演算部44で算出されたズーム位置差分信号に応じて、スレーブ側のズームレンズZLをワイド側(広角側)又はテレ側(望遠側)に移動を指令するズーム制御信号(スレーブ用ズーム制御信号)を生成して出力する。ズーム制御演算部46では、マスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置との差分がゼロとなるようにズーム制御信号が生成される。ズーム制御演算部46で生成されたズーム制御信号は、切替部48に対して出力される。
切替部48は、1つの入力端子と2つの出力端子を有する切替スイッチを含んで構成される。この切替スイッチの入力端子はズーム制御演算部46に接続されており、ズーム制御演算部46で生成されたズーム制御信号が入力される。一方、切替スイッチの2つの出力端子のうち、一方の出力端子はレンズ装置12Aのズーム駆動部30に接続され、他方の出力端子はレンズ装置12Bのズーム駆動部30に接続されている。
切替部48は、マスター/スレーブ判定部42から与えられるマスター/スレーブ識別信号に基づき、入力端子に入力されるズーム制御信号の出力先をスレーブ側のレンズ装置に切り替える。例えば、マスター/スレーブ判定部42によりレンズ装置12Aがマスター側、レンズ装置12Bがスレーブ側と判定された場合、切替スイッチの出力先はスレーブ側のレンズ装置12Bに切り替えられる。これにより、ズーム制御演算部46から出力されるズーム制御信号がスレーブ側のレンズ装置12Bのズーム駆動部30に与えられ、当該ズーム駆動部30はズーム制御信号に従ってズームレンズZLを駆動する。
フォーカス制御演算部52は、各レンズ装置12A、12Bのフォーカス位置検出部(不図示)で検出されたフォーカスレンズFLの位置(フォーカス位置)に基づき、フォーカスレンズFLの移動を指令する制御信号(フォーカス制御信号)を生成して出力する。フォーカス制御演算部52で生成されたフォーカス制御信号は、各レンズ装置12A、12Bのフォーカス駆動部32に与えられ、各フォーカス駆動部32は、フォーカス制御信号に従ってフォーカスレンズFLを駆動する。尚、図2では、フォーカス制御演算部52がレンズ装置毎に設けられる構成が示されているが、これらは1つの機能ブロックとして構成されていてもよいのはもちろんのことである。
比較演算部50は、ズーム位置差分演算部44で算出されたズーム位置の差分(ズーム位置差分信号)が予め定められた基準値(警告レベル)より大きいか否かを示す警告信号を発生する。比較演算部50で発生した警告信号は、立体カメラ用レンズシステム10の各部(例えばフォーカス制御演算部52や各レンズ装置12A、12Bの防振制御部34等)に対して出力される。
次に、上記の如く構成された本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10の動作について説明する。
2台のレンズ装置12A、12Bのうち、例えば一方のレンズ装置12Aのズームリング20が回動操作されると、レンズ装置12AのズームレンズZLはズームリング20の回動操作に応じて手動で駆動されると共に、他方のレンズ装置12BのズームレンズZLは、以下のようにして電動で駆動される。
まず、レンズ装置12Aのズーム操作検出部38によってズームリング20の回動操作が検出され、手動操作検出信号がマスター/スレーブ判定部42に対して出力される。マスター/スレーブ判定部42は、レンズ装置12Aのズーム操作検出部38から手動操作検出信号が与えられると、レンズ装置12Aがマスター側、レンズ装置12Bがスレーブ側と判定する。そして、切替部48は、マスター/スレーブ判定部42の判定結果に基づき、ズーム制御演算部46から出力されるズーム制御信号がスレーブ側となるレンズ装置12Bに出力されるように切替スイッチを切り替える。
また、各レンズ装置12A、12BのズームレンズZLのズーム位置はそれぞれ対応するズーム位置検出部36によって検出され、その検出結果がズーム位置差分演算部44に与えられる。ズーム位置差分演算部44は、各ズームレンズZLのズーム位置の差分(ズーム位置差分信号)を算出して、その結果がズーム制御演算部46に与えられる。ズーム制御演算部46は、ズーム位置差分演算部44で算出されたズーム位置差分信号に基づき、スレーブ側のズームレンズZLの移動を指令するズーム制御信号を生成して、上記のように出力先がスレーブ側に切り替えられた切替部48を介してレンズ装置12Bのズーム駆動部30にズーム制御信号が与えられる。これにより、スレーブ側のレンズ装置12BのズームレンズZLは、ズーム制御信号に従ってズーム駆動部30により電動で駆動される。
尚、レンズ装置12Bのズームリング20が回動操作された場合の動作については、マスター側とスレーブ側が逆となって動作する点以外は上記と同様にして行われる。
また、詳細な説明は省略したが、本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10では、2台のレンズ装置12A、12BのズームレンズZLを電動で同期しながら駆動するための操作部材としてズームスイッチ(例えばシーソースイッチ等)が設けられており、ズームスイッチの操作方向及び操作量に応じてズームレンズZLの移動方向(ワイド側又はテレ側)や移動速度(又は移動位置)が決定され、ズームスイッチの操作に応じたズーム指令信号が制御部40に通知されるようになっている。制御部40は、ズームスイッチから与えられるズーム指令信号に応じて、各レンズ装置12A、12Bのズーム位置検出部36でそれぞれ検出されたズーム位置に基づき、各ズームレンズZLが所望の位置に移動するようにフィードバック制御を行う。これにより、各レンズ装置12A、12BのズームレンズZLは、ズームスイッチの操作に応じて同期しながら電動で駆動され、所望の位置に移動される。
図3は、マスター側及びスレーブ側のズームレンズZLのズーム位置が時間の経過に応じて変化する様子を示した図である。同図では、マスター側のズームレンズZLがワイド側からテレ側に駆動される際、経過時間の前半は所定の速度で駆動され、後半は前半よりも遅い速度で駆動された場合を示している。尚、マスター側(手動で駆動される側)のズームレンズZLのズーム位置を実線で示し、スレーブ側(電動で駆動される側)のズームレンズZLのズーム位置を破線で示している。
図3に示すように、本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10では、ズームリング20の回動操作によってマスター側のズームレンズZLのズーム位置が変化すると、マスター側とスレーブ側のズーム位置の差分がゼロとなるようにマスター側のズームレンズZLの移動に追従して、スレーブ側のズームレンズZLが電動で駆動される。
その際、電動で駆動されるスレーブ側のズームレンズZLを停止するときは、手動で駆動されるマスター側のズームレンズZLの移動方向と一致させて停止させることが好ましい。例えば図3に示した例では、マスター側のズームレンズZLはワイド側からテレ側の方向に向かって移動されるので、スレーブ側のズームレンズZLも同方向に向かって駆動が停止される。マスター側のズームレンズZLが逆方向に駆動される場合にはその逆となる。このようにマスター側のズームレンズZLの移動方向と一致するようにスレーブ側のズームレンズZLを停止することにより、ズームレンズ移動機構のメカ的なガタとりを行うことができる。
ところで、図3における前半のように、マスター側のズームレンズZLが早く駆動されると、電動で駆動されるスレーブ側のズームレンズZLがマスター側のズームレンズZLの移動に追従できずに、スレーブ側のズームレンズZLの移動遅れによって、マスター側とスレーブ側のズーム位置との差分が大きくなり、両者の撮影倍率が一時的に大きく異なってしまうことがある。このとき、フォーカス制御演算部52によるピント調整や防振制御部34による像振れ補正が行われると、より不自然な画像となり、立体映像が再生された際に観察者に違和感を覚えさせることになる。
一方、図3における後半のように、マスター側のズームレンズZLがゆっくり駆動され、マスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置の差分が小さい場合には、上記のように不自然な画像として認識される影響はほとんど無視し得ることができる。
そこで本実施形態では、図4に一例として示したように、マスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置の差分(ズーム位置差分信号)が予め決めておいた基準値(警告レベル)より大きい場合には、警告信号をハイレベル(ON)とし、基準値以下の場合にはローレベル(OFF)とする警告信号を生成する比較演算部50(図2参照)が設けられている。比較演算部50で生成された警告信号は、フォーカス制御演算部52や各レンズ装置12A、12Bの防振制御部34に対して出力される。
フォーカス制御演算部52は、比較演算部50から与えられた警告信号がハイレベルの場合(即ち、ズーム位置差分信号が基準値より大きい場合)には、通常時(ズーム位置差分信号が基準値以下の場合)よりもマスター側及びスレーブ側のフォーカスレンズFLの移動速度が遅くなるように制御する。
防振制御部34は、比較演算部50から与えられた警告信号がハイレベルの場合(即ち、ズーム位置差分信号が基準値より大きい場合)には、防振レンズCLの補正を中断するか、又は、防振レンズCLの補正量を抑圧(小さく)するように制御する。防振補正を中断するか否かは、マスター側及びスレーブ側のズーム位置やこれらの差分、ズーム速度により決定する。また、防振補正を中断しているときには、防振レンズCLを徐々にセンター(光軸中心)に移動させることが好ましい。これにより、防振補正を中断しているときに防振レンズCLを望ましい位置に配置させることが可能となる。
このようにマスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置の差分が基準値よりも大きい場合には、各々のフォーカスレンズFLの合焦スピードを意図的に遅らせたり、防振レンズCLによる補正を中断又は補正量を意図的に弱めることにより、観察者に不自然な画像として認識されにくくすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の立体カメラ用レンズシステム10では、2台のレンズ装置12A、12Bのうち、ズームリング20が回動操作された一方のレンズ装置がマスター側、他方のレンズ装置がスレーブ側と定められ、マスター側のズームレンズZLはズームリング20の回動操作に応じて手動で駆動される一方で、スレーブ側のズームレンズZLはマスター側のズーム位置とスレーブ側のズーム位置が一致するように電動で駆動される。これにより、各レンズ装置12A、12Bのいずれか一方のレンズ装置のズームレンズZLが手動で駆動される場合でも撮影者の意図に忠実なズーム動作を実現できる。
また、左右のズーム位置(撮影倍率)に一時的に差分が生じたとき、防振動作を停止したり、フォーカスレンズFLの合焦スピードを遅らせたりすることにより、観察者に不自然な画像として認識されにくくすることが可能となる。
以上、本発明の立体カメラ用レンズシステムについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…立体カメラ用レンズシステム、12A、12B…レンズ装置、14…カメラ本体、20…ズームリング、30…ズーム駆動部、32…フォーカス駆動部、34…防振制御部、36…ズーム位置検出部、38…ズーム操作検出部、40…制御部、42…マスター/スレーブ判定部、44…ズーム位置差分演算部、46…ズーム制御演算部、48…切替部、50…比較演算部、52…フォーカス制御演算部

Claims (5)

  1. 立体映像を撮影する立体カメラに使用される左右一対のレンズ装置と、各レンズ装置を制御する制御手段と、を備えた立体カメラ用レンズシステムにおいて、
    各レンズ装置は、電動及び手動で光軸方向に駆動可能に構成されたズームレンズと、前記ズームレンズの撮影倍率を示すズーム位置を検出する位置検出手段と、前記ズームレンズが手動で駆動されたことを検出する手動検出手段と、を含んで構成され、
    前記制御手段は、各レンズ装置のうち、前記手動検出手段によって一方のレンズ装置の第1のズームレンズが手動で駆動されたことが検出されると、前記位置検出手段によって検出されたズーム位置に基づき、他方のレンズ装置の第2のズームレンズのズーム位置が前記第1のズームレンズのズーム位置と一致するように前記第2のズームレンズを電動で駆動することを特徴とする立体カメラ用レンズシステム。
  2. 前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きいか否かを示す警告信号を発生する警告信号発生手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の立体カメラ用レンズシステム。
  3. 各レンズ装置は、光軸と垂直な面内で防振レンズを移動させることにより立体カメラに加わった振動に起因する像振れを補正する像振れ補正手段を含んで構成され、
    前記像振れ補正手段は、前記警告信号発生手段から発生する警告信号に基づき、前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、前記像振れの補正を中断又は補正量を小さくすることを特徴とする請求項2に記載の立体カメラ用レンズシステム。
  4. 前記像振れ補正手段は、前記像振れの補正を中断しているときは前記防振レンズを徐々に光学中心に移動させることを特徴とする請求項3に記載の立体カメラ用レンズシステム。
  5. 各レンズ装置は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含んで構成され、
    前記制御手段は、前記警告信号発生手段から発生する警告信号に基づき、前記第1及び第2のズームレンズのズーム位置の差分が予め定められた基準値より大きい場合には、前記フォーカスレンズの移動速度を前記差分が前記基準値以下のときよりも遅くすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の立体カメラ用レンズシステム。
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