JP2011242514A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点検出精度を維持しつつ、撮影用画像の画質劣化を防ぐことを目的とする。
【解決手段】デジタルカメラは、撮影光学系を介して被写体の像を撮像して画像データ生成用の第1信号を出力する複数の第1画素を備えた第1画素行と、瞳分割位相差方式により撮影光学系の焦点調節状態を検出するための第2信号を出力する複数の第2画素を備えた第2画素行とを備える撮像素子と、撮像素子から複数の画素行同士の信号を混合して出力する画素混合出力、または複数の画素行を間引いて出力する間引き出力を行う場合において、第2画素行および第2画素行から所定範囲内に配置された複数の第1画素行に関しては画素混合出力および間引き出力を禁止し、所定範囲外に配置された複数の第1画素行に関しては画素混合出力および間引き出力を行うように、撮像素子からの出力動作を制御する出力制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラに関する。
従来から、撮像素子の画素配列中に部分的に所定のカラーフィルタが設けられた焦点検出用画素を組み込み、専用の焦点検出センサを用いることなく、瞳分割位相差方式により焦点検出を行う電子カメラが知られている(たとえば特許文献1)。
特開2009−89144号公報
しかしながら、被写体色によらず焦点検出が可能とするために焦点検出用画素に広い可視光域の分光フィルタ(クリアフィルタ)を設けた場合、撮影用画像の取得時に、焦点検出用画素が配置された領域の色情報を取得できないという問題がある。
請求項1に記載の発明によるデジタルカメラは、撮影光学系を介して被写体の像を撮像して画像データ生成用の第1信号を出力する複数の第1画素を備えた第1画素行と、瞳分割位相差方式により撮影光学系の焦点調節状態を検出するための第2信号を出力する複数の第2画素を備えた第2画素行とを備える撮像素子と、撮像素子から複数の画素行同士の信号を混合して出力する画素混合出力、または複数の画素行を間引いて出力する間引き出力を行う場合において、第2画素行および第2画素行から所定範囲内に配置された複数の第1画素行に関しては画素混合出力および間引き出力を禁止し、所定範囲外に配置された複数の第1画素行に関しては画素混合出力および間引き出力を行うように、撮像素子からの出力動作を制御する出力制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画素混合出力または出力する間引き出力を行う場合に、撮像素子の出力動作を制御して、第2画素行および第2画素行から所定範囲内に配置された複数の第1画素行に関しては画素混合出力および間引き出力を禁止させるので、焦点検出精度を維持しつつ撮影用画像の画質劣化を防ぐことができる。
本発明の実施の形態によるデジタルカメラの要部構成を説明するブロック図 実施の形態によるデジタルカメラの撮像素子の一例を説明する図 撮像素子から出力される画像信号の一例を説明する図 第1の実施の形態における補間処理について説明する図 第2の実施の形態における補間処理について説明する図 第2の実施の形態における補間処理について説明する図 第3の実施の形態における補間処理について説明する図 第3の実施の形態における補間処理について説明する図 変形例における補間処理について説明する図
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるカメラを説明する。図1はデジタルカメラ1の要部構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮影レンズL1、撮像素子101、制御回路102、LCD駆動回路103、液晶表示器104、操作部106、メモリカードインタフェース107およびレンズ駆動回路110を備えている。撮影レンズL1は、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含んで構成される。なお、図1では撮影レンズL1を1枚のレンズで代表して表している。
撮像素子101は、撮像面上において行列状に多数配列された画素を有する光電変換素子や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。撮像素子101は、後述する制御回路102の制御に応じて駆動して、撮影レンズL1を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た撮像信号を出力する。撮像素子101は、複数の撮影用画素121(図2)と、撮影レンズL1の撮影画面内に設定された複数の焦点検出位置に対応して設けられた、複数の対の焦点検出用画素122(図2)とを含んで構成される。そのため、撮像信号には、後述するように撮影用画素121から出力された第1画像信号と、焦点検出用画素122から出力された、対の光像に応じた焦点検出信号とが含まれる。なお、撮像素子101については、説明を後述する。
制御回路102は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、制御プログラムに基づいて、デジタルカメラ1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。制御プログラムは、制御回路102内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。制御回路102は、焦点検出信号分離部102a、焦点検出部102b、画素補間部102c、ライン選択部102d、画像処理部102e、画像圧縮部102fおよび読出制御部102gを機能的に備える。
焦点検出信号分離部102aは、撮像素子101から入力した撮像信号のうち、焦点検出用画素122から出力された焦点検出信号のみを抽出する。そして、焦点検出信号分離部102aは、焦点検出信号を撮影用画素121から出力された画像信号から分離して焦点検出部102bへ出力する。焦点検出部102bは、公知の瞳分割位相差式焦点検出(像面位相差式焦点検出)を行う。焦点検出部102bは、入力した対の光像に応じた焦点検出信号を用いて、撮影レンズL1の焦点調節状態を検出、すなわちデフォーカス量を算出する。焦点検出部102bは、算出したデフォーカス量に基づいて、撮影レンズL1に含まれる焦点調節レンズの合焦位置を検出して、焦点調節レンズの駆動量を算出する。焦点検出部102bは、算出した駆動量に応じて焦点調節レンズを駆動させるための駆動指示信号を後述するレンズ駆動回路110へ出力して、焦点調節レンズの合焦位置への駆動を制御させる。
画素補間部102cおよびライン選択部102dは、撮像素子101から入力した撮像信号のうち、撮影用画素121から出力された第1画像信号を用いて、第2画像信号を生成する。読出制御部102gは、撮像素子101を制御して、画像信号を読み出す画素行を指定する。なお、画素補間部102c、ライン選択部102dおよび読出制御部102gの詳細については、説明を後述する。
画像処理部102eは、ライン選択部102dから入力した第2画像信号に対して、たとえばホワイトバランス調整やガンマ補正等の種々の画像処理を施して画像データを生成する。また、画像処理部102eは、メモリカード108に記録されている画像データに基づいて、後述する液晶表示器104に表示するための表示画像データを生成する。画像圧縮部102fは、画像処理部102eにより生成された画像データに対してJPEGなどの所定の方式により圧縮処理を行い、EXIFなどの形式でメモリカード108へ記録する。
LCD駆動回路103は、制御回路102の命令に基づいて液晶表示器104を駆動する回路である。液晶表示器104はアスペクト比が、たとえば縦3:横4の液晶表示パネルである。液晶表示器104は、撮像素子101で撮像した画像をリアルタイムに表示するライブビュー表示とともに、メモリカード108に記録されている画像データに基づいて画像処理部102eで作成された表示画像データに対応する画像の表示を行う。液晶表示器14には、デジタルカメラ1の各種動作を設定するためのメニュー画面が表示される。
操作部106はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御回路102へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、液晶表示器104にメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。また、操作部106により、撮像モードとして静止画撮影モードや動画撮影モード、上記ライブビュー表示を行うためのライブビューモードの設定が可能である。
メモリカードインタフェース107は、メモリカード108が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース107は、制御回路102の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード108に書き込んだり、メモリカード108に記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード108はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
レンズ制御回路110は、焦点調節レンズの光軸方向への駆動を制御する。焦点検出部102bから入力した駆動指示信号に応じて、たとえばパルスモータ等により構成される不図示のレンズ駆動部に対して駆動制御信号(パルス信号)を出力して、焦点調節レンズを合焦位置に駆動させる。
図2を参照しながら、撮像素子101、撮影用画素121および焦点検出用画素122について詳細に説明する。なお、図2は、撮影用画素121および焦点検出用画素122の撮像面の画素配列を表す平面図である。図2(a)は、撮像素子101の撮像面上において、二次元状に配列された複数の撮影用画素121と、撮像素子101の撮像面上の一部に組み込まれ、画素行方向に延在して配列された焦点検出用画素122との配置を示す。なお、図2(a)では、説明の都合上、焦点検出用画素122にドットを付して表す。図2(b)は、図2(a)にて破線で囲まれた領域Xに含まれる撮影用画素121および焦点検出用画素122を拡大して示す図である。
図2(b)に示すように、それぞれの撮影用画素121は、CCDやCMOS等の光電変換部121aとマイクロレンズ121bとを備えている。光電変換部121aは、マイクロレンズ121bを介して被写体像を撮像し、撮像して得た第1画像信号を制御回路102へ出力する。撮影用画素121には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが、いわゆるベイヤー配列となるように設けられている。画素位置に対応するように設けられている。その結果、撮影用画素121から出力される第1画像信号には、R,G,Bの色情報が含まれる。
領域Xには、一対の焦点検出用画素122Aと122Bとが含まれる。焦点検出用画素122Aと122Bとは、それぞれCCD等の光電変換部122Aaおよび122Baと、マイクロレンズ122Abおよび122Bbとを備える。光電変換部122Aaはマイクロレンズ122Abの垂直二等分線に左辺を隣接する長方形状を有する。光電変換部122Baはマイクロレンズ122Bbの垂直二等分線に右辺を隣接する長方形状を有する。撮像素子101上で焦点検出画素122が配置された画素行では、焦点検出用画素122Aと122Bとが水平方向(画素行方向、すなわち光電変換部122Aaおよび122Baの並び方向)に交互に配置される。なお、光電変換部122Aa、122Baは長方形状であるものに限定されず、たとえば台形や半円形であってもよい。また、その形状の形成においては、光電変換部の直上に配置された遮光マスクの開口部形状として成してもよい。
上記のように焦点検出用画素122Aと122Bとが画素行方向に交互に配置されるので、一対の焦点検出用画素122は、被写体光束を受光して対の光像に応じた焦点検出信号を制御回路102に出力する。なお、焦点検出用画素122は、R,G,Bのカラーフィルタを備えず、広い可視光域の分光フィルタ(クリアフィルタ)を備える。そのため、焦点検出用画素122から出力される焦点検出信号には色情報が含まれず、輝度情報が含まれることになる。また、焦点検出用画素122はカラーフィルタを備えていないので、高感度で被写体光束を受光することができる。
撮像素子101は、ユーザにより設定された撮影モード、すなわち静止画撮影モードが設定された場合と動画撮影モードが設定された場合とに応じて、読出制御部102gによって制御され、撮影用画素121が第1画像信号を出力するための出力モードを切り替える。静止画撮影モードが設定された場合には、撮像素子101は、読出制御部102gの制御に応じて、全ての撮影用画素121から出力された第1画像信号を、制御回路102へ出力する(第1出力モード)。
動画撮影モードが設定された場合には、撮像素子101は、読出制御部102gにより制御されて、撮像素子上の後述する所定領域(YまたはRe1)以外の画素行に含まれる撮影用画素121については、撮影用画素121から出力された第1画像信号を2画素行について加算平均(いわゆる画素混合読み出し)してから、制御回路122へ出力する。なお、撮像素子101は、所定領域以外の画素行に含まれる撮影用画素121については、所定の画素行間隔(たとえば1行おき)で第1画像信号を出力する、いわゆる間引き読み出しを行うものでもよい。さらに、撮像素子101は、読出制御部102gの制御に応じて、所定領域内の全ての撮影用画素121から出力された第1画像信号を制御回路102へ出力する。(第2出力モード)。すなわち、読出制御部102gは、所定領域内の撮影用画素121については、画素混合読み出しや間引き読み出しを禁止させる。
なお、上記の所定領域は、焦点検出用画素122が配列された画素行と、焦点検出用画素122が配列された画素行の近傍に設けられた、撮影用画素121が配列された複数の画素行とを含む。本発明においては、第2出力モードにより撮像素子101から第1画像信号が出力された場合の処理に特徴を有するので、以下の説明では、第2出力モードで出力された第1画像信号に対する処理を中心に行う。
図3(a)に撮影用画素121および焦点検出用画素122から出力された信号を示す。図3(a)は、全ての撮影用画素121および焦点検出用画素122からの出力のうち、図2(a)の破線で囲まれた領域Yに含まれる撮影用画素121および焦点検出用画素122からの出力を代表して表すものである。また、図3(a)において、撮影用画素121の出力は、それぞれの撮影用画素121に設けられたカラーフィルタの色に応じてR,G,Bとして表し、焦点検出用画素122Aおよび122Bから出力された信号をそれぞれS1およびS2として表す。さらに、図3において、一点差線で囲んだ領域Re1は、上述した所定領域Yを表す。所定領域Re1は、焦点検出用画素122が配列された画素行と、焦点検出用画素122が配列された画素行の近傍に設けられた、撮影用画素121が配列された複数の画素行とを含む。また、図3では、各画素行をL(n)(nは整数)として表し、所定領域Re1は画素行L(−2)〜L(3)に配列された画素(撮影用画素121、焦点検出用画素122)からの出力を表し、画素行L(0)には焦点検出用画素122からの焦点検出信号を表す。そして、図3(a)と図3(b)における実線矢印は、後述するように出力が加算平均されたことを示し、破線矢印は出力が加算平均されていないことを示す。
第2出力モードが設定された場合、撮像素子101は、所定領域Re1に含まれない画素行については、各画素列において同一の色情報を出力する撮影用画素121を含む2つの画素行に対して加算平均(同色ライン加算)を行う。図3(a)に示すように、撮像素子101は、画素行L(−10)に含まれる撮影用画素121の出力と画素行L(−8)に含まれる撮影用画素121との出力とを加算平均する。撮像素子101は、同様の加算平均を画素行L(−9)と画素行L(−7)、画素行L(−6)と画素行L(−4)、画素行L(−5)と画素行L(−3)、画素行L(3)と画素行L(5)、画素行L(6)と画素行L(8)、画素行L(7)と画素行L(9)についても行う。その結果、図3(b)に示すような第1画像信号が撮像素子101から出力される。なお、撮像素子101は、画素行L(4)に含まれる撮影用画素121からの出力を、画素行L(3)に対応する第1画像信号として出力する。これは、便宜上、図3(c)で示されるような配列を形成するためである。
図3(b)に示すように、所定領域Re1以外(画素行L(−10)〜画素行L(−3)、画素行L(4)〜画素行L(9))では、加算平均によって、全ての撮影用画素121から第1画像信号を出力した場合と比べて、第1画像信号を構成する画素行の数が1/2になる。すなわち、画素行L(−9)、画素行L(−8)、画素行L(−5)、画素行L(−4)、画素行L(4)、画素行L(7)および画素行L(8)に対応する第1画像信号が撮像素子101により出力される。
また、撮像素子101が上述したように同色ライン加算をしていることにより、画素行L(−9)および画素行L(−8)の第1画像信号と、画素行L(−5)および画素行L(−4)の第1画像信号と、画素行L(7)および画素行L(8)の第1画像信号とについては、それぞれベイヤー配列となる。さらに、図3(b)に示すように、所定領域Re1内については、撮像素子101は、画素行L(−2)〜画素行L(2)および画素行L(4)に含まれる撮影用画素121からの出力を、第1画像信号として出力する。すなわち、所定領域Re1に含まれる略全ての撮影用画素121から第1画像信号が出力される。なお、撮像素子101は、上述のようにして出力された第1画像信号と、画素行L(0)に配列された焦点検出用画素122から出力された焦点検出信号S1、S2とを合わせて、撮像信号として制御回路102に出力する。
制御回路102は、第2出力モードにより上述のようにして出力された第1画像信号を用いて、第2画像信号を生成する。画素補間部102cは、焦点検出用画素122が配列された画素行L(0)の位置に対する第1画像信号を、補間処理により生成する。この場合、画素補間部102cは、図3(b)に示すように出力された撮像信号のうち、所定領域Re1に含まれる第1画像信号を抽出し、抽出した第1画像信号を用いて補間処理を行う。以下、図4を参照しながら画素補間部102cによる補間処理について説明する。なお、図4(a)〜(c)においても、図3の場合と同様に、実線矢印は出力が加算平均されたことを示し、破線矢印は出力が加算平均されていないことを示す。
図4(a)は、図3(b)に示すように出力された撮像信号のうち、所定領域Re1(画素行L(−2)〜画素行L(3))に含まれる第1画像信号と焦点検出信号とを示す。画素補間部102cは、画素行L(−2)の第1画像信号と画素行L(2)の第1画像信号とを用いて、画素行L(0)に対応する第1画像信号を生成する。すなわち、画素補間部102cは、画素行L(−2)の第1画像信号と画素行L(2)の第1画像信号とを加算平均(同色ライン加算)して、図4(b)に示すように、画素行L(0)の第1画像信号を生成する。その結果、画素行L(0)についても、R,Bの色情報を含む第1画像信号が生成される。なお、図4(b)における画素行L(−2)、画素行L(−1)、画素行L(1)、画素行L(2)および画素行L(3)については、図4(a)におけるそれぞれ対応する画素行の第1画像信号と同一の信号、すなわち加算平均が行われていない第1画像信号である。
図4(b)に示すように、所定領域Re1内の全ての画素行L(−2)〜L(3)について第1画像信号が得られると、画素補間部102cは、画素行L(−2)〜L(3)の第1画像信号について加算平均を行う。この場合、画素補間部102cは、各画素列において同一の色情報を含む2つの画素行に対して加算平均(同色ライン加算)を行う。すなわち、画素補間部102cは、画素行L(−2)の第1画像信号と画素行L(0)の第1画像信号とを加算平均する。さらに、画素補間部102cは、同様にして、画素行L(−1)の第1画像信号と画素行L(1)の第1画像信号とを加算平均し、画素行L(2)の第1画像信号と画素行L(3)の第1画像信号とについても加算平均する。
上記の加算平均の結果、図4(c)に示すように、図4(b)に示す全ての画素行L(−2)〜L(3)の第1画像信号が生成されている場合と比べて、第1画像信号を構成する画素行の数が1/2になる。すなわち、画素行L(−1)、画素行L(0)および画素行L(3)に対応する第1画像信号が生成される。また、画素補間部102cが上述したように同色ライン加算をしていることにより、画素行L(−1)および画素行L(0)の第1画像信号に含まれる色情報については、ベイヤー配列となる。なお、画素行L(3)の第1画像信号については、後述するように、所定領域Re1に含まれない画素行L(4)とともにベイヤー配列を構成する。
ライン選択部102dは、撮像素子101から出力された図3(b)に示す第1画像信号と、画素補間部102cにより生成された図4(c)に示す第1画像信号とを用いて、第2画像信号を生成する。この場合、ライン選択部102dは、図3(b)に示す第1画像信号のうち、所定領域Re1に含まれる第1画像信号と焦点検出信号とを、図4(c)に示す第1画像信号を用いて置換する。その結果、図1に示すライン選択部102dにより第2画像信号が生成される。
図3(c)に示すように、ライン選択部102dは、画素行L(−9)、画素行L(−8)、画素行L(−5)、画素行L(−4)、画素行L(−1)、画素行L(0)、画素行L(3)、画素行L(4)、画素行L(7)および画素行L(8)の第2画像信号を生成する。ここで、画素行L(−9)、画素行L(−8)、画素行L(−5)、画素行L(−4)、画素行L(4)、画素行L(7)および画素行L(8)の第2画像信号は、図3(b)における第1画像信号と同一の信号である。そのため、画素行L(−9)および画素行L(−8)に含まれる第2画像信号に含まれる色情報はベイヤー配列となる。同様に、画素行L(−5)および画素行L(−4)と、画素行L(7)および画素行L(8)とについても、ベイヤー配列を構成する。
また、画素行L(−1)、画素行L(0)および画素行L(3)の第2画像信号は、図4(c)における第1画像信号と同一の信号である。そのため、画素行L(−1)および画素行L(0)に含まれる第2画像信号に含まれる色情報はベイヤー配列となる。さらに、図3(c)に示すように、画素行L(3)および画素行L(4)に含まれる第2画像信号に含まれる色情報はベイヤー配列となる。これは、以下(1)、(2)の理由によるものである。
(1)撮像素子101が、図3(a)の画素行L(3)に含まれる撮影用画素121の出力と画素行L(5)に含まれる撮影用画素121の出力とを加算平均して、図3(b)に示すように画素行L(4)の第1画像信号として出力している。
(2)撮像素子101が、図3(a)の画素行L(4)に含まれる撮影用画素121の出力を、図3(b)に示すように画素行L(3)の第1画像信号として出力している。
以上のようにしてライン選択部102dにより生成された第2画像信号を構成する画素行は、撮像素子101により全ての撮影用画素121から第1画像信号を出力した場合の画素行と比べて、1/2となる。そして、ライン選択部102dにより生成された第2画像信号は画像処理部102eに出力され、画像処理部102eにより各種の画像処理が施されて画像データが生成される。第2画像信号を構成する画素行が第1画像信号を構成する画素行の1/2なので、画像処理部102eによる各種の画像処理に要する処理負荷が低減されることになる。
以上で説明した第1の実施の形態のデジタルカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)撮像素子101は、複数の撮影用画素121が配列された画素行と、複数の焦点検出用画素122が配列された画素行とを有する。撮影用画素121は、撮影レンズL1を介して被写体の像を撮像して画像データ生成用の第1画像信号を出力する。焦点検出用画素122は、瞳分割位相差方式により撮影レンズL1の焦点調節状態を検出するための焦点検出信号を出力する。制御回路102の読出制御部102gは、撮像素子101から複数の画素行同士の信号を混合して出力する画素混合出力、または複数の画素行を間引いて出力する間引き出力を行う場合には、焦点検出用画素122が配列された画素行および当該画素行から所定領域Re1に配置された複数の撮影用画素121に関しては画素混合出力および前記間引き出力を禁止するように、撮像素子101からの出力動作を制御するようにした。さらに、読出制御部102gは、所定領域Re1以外に配置された複数の撮影用画素121に関しては画素混合出力および間引き出力を行うように、撮像素子101からの出力動作を制御するようにした。そして、画素補間部102cは、焦点検出用画素122が配列された画素行に対する第1画像信号を、所定領域Re1内に配置された複数の撮影用画素121から出力された第1画像信号を用いて補間処理により生成するようにした。したがって、動画撮影に適した第1画像信号の読出しを行った場合であっても、焦点検出用画素122が配列された位置の画像信号を補間処理により生成できるので、画質劣化の少ない画像データを生成できる。さらに、焦点検出信号分離部102aは、撮像素子101からの出力から焦点検出信号を抽出するので、焦点検出精度を維持することができる。また、所定領域Re1を上記のように設定したので、補間処理により生成された第1画像信号を、所定領域Re1以外の第1画像信号と同様に画素混合出力または間引き読出しが行われて生成された画像信号として扱うことができる。
(2)ライン選択部102dは、所定領域Re1外の撮影用画素121から出力された第1画像信号と、所定領域Re1内の撮影用画素121から出力された第1画像信号と、補間処理により生成された第1画像信号とに基づいて、1つの画像データを生成するための第2画像信号を生成するようにした。換言すると、ライン選択部102dは、撮像素子101から出力された画像信号のうち所定領域Re1に対応する信号については、画素補間部102cにより補間処理にて生成された第1画像信号で置換する。したがって、ライン選択部102dにより生成された第2画像信号に対応する画像データの画質劣化を抑制することができる。
−第2の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第2の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第2出力モードにおいて焦点検出用画素が配列された位置の色情報を補間する際に、焦点検出用画素から出力された信号に含まれる輝度情報も用いる点で、第1の実施の形態と異なる。すなわち、画素補間部による補間処理が第1の実施の形態とは異なるので、画素補間部による処理を中心に説明する。
図5(a)は、撮像素子101から出力された後、画素補間部102cにより抽出された、所定領域Re1(画素行L(−2)〜画素行L(3))に含まれる第1画像信号と焦点検出信号とを示す。なお、図5(a)は、図4(a)に示す第1画像信号および焦点検出信号の配列と同一である。また、図5(a)において、信号S1を出力する焦点検出用画像122Aが配列された画素列をC(i)(iは整数)、信号S2を出力する焦点検出用画素122Bが配列された画素列をC(j)(jは整数、i=j)と表す。第2の実施の形態の画素補間部102cは、画素行L(−2)、画素行L(−1)、画素行L(1)および画素行L(2)の第1画像信号と画素行L(0)の焦点検出信号に含まれる輝度情報とを用いて、画素行L(0)に対応する第1画像信号を補間処理により生成する。
図6を参照しながら、画素補間部102cによる補間処理について詳細に説明する。図6は、図5(a)において波線で囲んだ領域Z(画素行L(−2)〜L(2)、画素列C(i)およびC(j))を拡大して示す図である。画素補間図102cは、図6(a)に示す、画素列C(i)における第1画像信号のR成分(画素行L(−1)のRi(−1)、画素行L(1)のRi(1))と、画素列C(j)における第1画像信号のB成分(画素行L(−2)のBj(−2)、画素行L(2)のBj(2))、G成分(画素行L(−1)のGj(−1)、画素行L(1)のGj(1))、および画素行L(0)の輝度成分(画素列C(i)のS1i、画素列C(j)のS2j)を用いて、画素行L(0)における色情報を補間して生成する。
画素補間部102cが、画素行L(0)、画素列C(i)におけるG成分Giを算出する場合は、焦点検出用画素122A、122Bの近傍のG成分(Gj(−1)、Gj(1))の平均に、輝度成分S1i、S2jの加算値と近傍のRGB成分の線形和との比率を乗算する。すなわち、画素補間部102cは、以下の式(1)、(2)に示す演算を行う。なお、以下の式におけるK1〜K4は任意の係数である。
Gi={(Gj(−1)+Gj(1))/2}×{K1・(S1i+S2j)/Wig}・・・(1)
Wig=K2・(Ri(−1)+Ri(1))+K3・(Gj(−1)+Gj(1))
+K4・(Bj(−2)+Bj(2)) ・・・(2)
式(2)におけるWigは、焦点検出用画素122A、122Bの近傍に配列された6つの撮影用画素121の第1画像信号に含まれる色情報を用いて、白色成分の色情報を算出することを表す。式(1)の第2項に示す{K1・(S1i+S2j)/Wig}は、上記の近傍に配列された6つの撮影用画素121の出力に基づいた白色成分に対する、焦点検出用画素122A、122Bの出力S1i、S2jの割合を示す。すなわち、焦点検出用画素122A、122Bの出力S1i、S2jが近傍の出力に対して、どの程度高い(または低い)のかを示している。
また、画素補間部102cは、G成分Giを算出した場合と同様に、以下の式(3)、(4)を用いて、画素行L(0)、画素列C(j)におけるB成分Bjを算出する。なお、以下の式におけるK5〜K8は任意の係数である。
Bj={(Bj(−2)+Bj(2))/2}×{K5・(S1i+S2j)/Wib}・・・(3)
Wib=K6・(Ri(−1)+Ri(1))+K7・(Gj(−1)+Gj(1))
+K8・(Bj(−2)+Bj(2)) ・・・(4)
図6(b)に示すように、画素補間部102cの上記の補間処理により、領域Z内の画素行L(0)について、G,Bの色情報を含む第1画像信号が生成される。画素補間部120cは、領域Z内で行った補間処理を、所定領域Re1に含まれる全ての画素列方向に対して行う。その結果、図5(b)に示すように、所定領域Re1における画素行L(0)についてG,Bの色情報を含む第1画像信号が生成される。すなわち、所定領域Re1に配列された全ての画素(撮影用画素121、焦点検出用画素122)に対応する出力が第1画像信号により表される。なお、図5(b)に示す第1画像信号の配列は、図4(b)に示す第1画像信号の配列と同一となる。
以後、画素補間部102cは、第1の実施の形態の場合と同様にして、画素行L(−2)〜L(3)の第1画像信号について加算平均を行う。この場合も、画素補間部102cは、画素行L(−2)の第1画像信号と画素行L(0)の第1画像信号とを加算平均(同色ライン加算)する。さらに、画素補間部102cは、同様にして、画素行L(−1)の第1画像信号および画素行L(1)の第1画像信号と、画素行L(2)の第1画像信号および画素行L(3)の第1画像信号とについても加算平均する。その結果、図5(c)に示すように、画素行L(−1)、画素行L(0)および画素行L(3)に対応する第1画像信号が生成される。図5(c)に示す第1画像信号の配列は、図4(c)に示す第1画像信号の配列と同様である。
以上で説明した第2の実施の形態のデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
画素補間部102cは、所定領域Re1に含まれる撮影用画素121から出力された第1画像信号と、焦点検出用画素122から出力された焦点検出信号とを用いて、焦点検出用画素122が配列された箇所の第1画像信号を補間するようにした。したがって、焦点検出用画素122に入射する光量を加味した補間処理を行えるので、生成した画像データの画質を向上させることができる。
−第3の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第3の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1、第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、以下の点で第1、第2の実施の形態と異なる。
(1)動画撮影モードにおいて生成された画像データの記録画素数を複数の記録画素モード(高解像度記録モード、低解像度記録モード等)のうちからユーザにより設定可能な構成とする。
(2)ユーザにより設定された記録画素モードに応じて、撮像素子101は所定領域Re1以外の画素行に含まれる撮影用画素121について、撮影用画素121から出力された第1画像信号を加算平均する際の画素行の行数を変更する。
(3)ユーザにより設定された記録画素モードに応じて、撮像素子101は、所定領域Re1の範囲を変更する。
本実施の形態の液晶表示器14に表示されるメニュー画面からユーザにより設定可能な内容として、動画撮影モード時における撮影画像の記録画素数を設定するための記録画素モードがある。記録画素モードは、たとえば高解像度記録モード、低解像度記録モードなどのモードを含む。そして、デジタルカメラ1は、ユーザにより設定された記録画素モードを記録画素数に関する設定情報として受け付けると、設定情報の記録画素数に応じて、高解像度モードと低解像度記録モードとを切り替えて動作する。以下、ユーザによって、高解像度記録モードが設定された場合と、低解像度記録モードが設定された場合とに分けて説明する。
(1)高解像度記録モード
ユーザにより高解像度記録モードが設定されると、読出制御部102gは、撮像素子101に高解像度で撮像信号を出力させるための第1出力指示信号を出力する。撮像素子101は、第1出力指示信号を入力すると、第2の実施の形態と同様にして撮像信号を出力する。すなわち、撮像素子101は、図3に示すように、画素行L(−2)〜画素行L(3)を所定領域Re1として設定する。
撮像素子101は、所定領域Re1内の全ての画素行に含まれる撮影用画素121および焦点検出用画素122からの出力を、それぞれ第1画像信号および焦点検出用信号として制御回路102へ出力する。また、撮像素子101は、所定領域Re1以外の画素行に含まれる撮影用画素121からの出力については、同一の色情報を有する2つの画素行について加算平均(同色ライン加算)してから、第1画像信号として制御回路102へ出力する。なお、撮像素子101は、所定の画素行間隔で第1画像信号を出力する間引き読み出しを行ってもよい。以下、撮像素子101から出力された第1画像信号に対する、画素補間部102cおよびライン選択部102dによる処理は、第2の実施の形態による画素補間部102cおよびライン選択部102dの処理と同一の処理を行うので、説明を省略する。なお、画素補間部102cは、第1の実施の形態における画素補間部102cと同様に処理により補間処理を行ってもよい。
(2)低解像度記録モード
ユーザにより低解像度記録モードが設定されると、読出制御部102gは、撮像素子101に低解像度で撮像信号を出力させるための第2出力指示信号を出力する。図7に示すように、撮像素子101は、第2出力指示信号を入力すると、所定領域Re1を画素行L(−4)〜画素行L(3)に設定する。すなわち、撮像素子101は、高解像度記録モードが設定されている場合よりも、所定領域Re1の範囲を拡大する。なお、図7(a)は、図3(a)の場合と同様に、撮影用画素121および焦点検出用画素122から出力された信号を示す。図7(a)は、全ての撮影用画素121および焦点検出用画素122からの出力のうち、図2(a)の破線で囲まれた領域Yに含まれる撮影用画素121および焦点検出用画素122からの出力を代表して表すものである。
低解像度記録モードが設定された場合、撮像素子101は、所定領域Re1以外に配列された撮影用画素121の出力については、各画素列において同一の色情報を出力する撮影用画素121を含む4つの画素行に対して加算平均(同色ライン加算)を行う。図7(a)に示すように、撮像素子101は、画素行L(−12)、画素行L(−10)、画素行L(−8)および画素行L(−6)に含まれる撮影用画素121の出力同士を加算平均する。撮像素子101は、同様の加算平均を画素行L(−11)、画素行L(−9)、画素行L(−7)および画素行L(−5)に含まれる撮影用画素121の出力同士、画素行L(5)、画素行L(7)、画素行L(9)および画素行L(11)に含まれる撮影用画素121の出力同士、画素行L(6)、画素行L(8)、画素行L(10)および画素行L(12)に含まれる撮影用画素121の出力同士についても行う。その結果、図7(b)に示すような第1画像信号が撮像素子101から出力される。なお、撮像素子101が、3画素行間隔で2画素行ずつ第1画像信号を出力する間引き読み出しを行うものでもよい。
図7(b)に示すように、所定領域Re1以外では、加算平均によって、全ての撮影用画素121から第1画像信号を出力した場合と比べて、第1画像信号を構成する画素行の数が1/4になる。すなわち、画素行L(−9)、画素行L(−8)、画素行L(7)および画素行L(8)に対応する第1画像信号が撮像素子101により出力される。なお、撮像素子101が上述したように同色ライン加算をしていることにより、画素行L(−9)および画素行L(−8)の第1画像信号と、画素行L(7)および画素行L(8)の第1画像信号とについては、それぞれベイヤー配列となる。また、撮像素子101は、所定領域Re1(画素行L(−4)〜画素行L(3))の撮影用画素121からの出力を第1画像信号として出力する。すなわち、所定領域Re1に含まれる全ての撮影用画素121から第1画像信号が出力される。
画素補間部102cは、焦点検出用画素122が配列された画素行L(0)の位置に対する第1画像信号を、補間処理により生成する。この場合、画素補間部102cは、図7(b)に示すように出力された撮像信号のうち、所定領域Re1に含まれる第1画像信号を抽出し、抽出した第1画像信号を用いて補間処理を行う。以下、図8を参照しながら画素補間部102cによる補間処理について説明する。
図8(a)は、撮像素子101から出力された後、画素補間部102cにより抽出された、所定領域Re1(画素行L(−4)〜画素行L(3))に含まれる第1画像信号と焦点検出信号とを示す。なお、図8(a)においても、図5(a)の場合と同様に、信号S1を出力する焦点検出用画像122Aが配列された画素列をC(i)(iは整数)、信号S2を出力する焦点検出用画素122Bが配列された画素列をC(j)(jは整数、i=j)と表す。
画素補間部102cは、第2の実施の形態の場合と同様にして、図8(a)の波線で囲んだ領域Z内において、上述した式(1)〜(4)を用いて、画素行L(0)、画素列C(i)におけるG成分Giと、画素行L(0)、画素列C(j)におけるB成分Bjとを算出する。そして、画素補間部120cは、領域Z内で行った補間処理を、所定領域Re1に含まれる全ての画素列方向に対して行う。その結果、図8(b)に示すように、所定領域Re1における画素行L(0)についてG,Bの色情報を含む第1画像信号が生成される。
図8(b)に示すように、所定領域Re1内の全ての画素行L(−4)〜L(3)について第1画像信号が得られると、画素補間部102cは、画素行L(−4)〜L(3)の第1画像信号について加算平均を行う。この場合、画素補間部102cは、各画素列において同一の色情報を含む4つの画素行に対して加算平均(同色ライン加算)を行う。すなわち、画素補間部102cは、画素行L(−4)、画素行L(−2)、画素行L(0)および画素行L(2)の第1画像信号を加算平均する。さらに、画素補間部102cは、同様にして、画素行L(−3)、画素行L(−1)、画素行L(1)および画素行L(3)の第1画像信号についても加算平均する。上記の加算平均の結果、図8(c)に示すように、画素行L(−1)および画素行L(0)に対応する第1画像信号が生成される。また、画素補間部102cが上述したように同色ライン加算をしていることにより、画素行L(−1)および画素行L(0)の第1画像信号に含まれる色情報については、ベイヤー配列となる。
ライン選択部102dは、撮像素子101から出力された図7(b)に示す第1画像信号と、画素補間部102cにより生成された図8(c)に示す第1画像信号とを用いて、第2画像信号を生成する。この場合、画素補間部102cは、図7(b)に示す第1画像信号のうち、所定領域Re1に含まれる第1画像信号と焦点検出信号とを、図8(c)に示す第1画像信号を用いて置換する。その結果、図7(c)に示す第2画像信号がライン選択部102dにより生成される。以上のようにしてライン選択部102dにより生成された第2画像信号を構成する画素行は、撮像素子101により全ての撮影用画素121から第1画像信号を出力した場合の画素行と比べて、1/4となる。
以上で説明した第3の実施の形態のデジタルカメラ1によれば、第1および第2の実施の形態によるデジタルカメラ1で得られる作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
操作部106は、画像データ生成用の第2画像信号をメモリカード108に記録する際の記録画素数に関する設定情報の設定操作を受け付け、読出制御部102gは、設定情報の記録画素数に応じて、所定領域Re1の大きさを変更制御するようにした。したがって、記録画素数に応じて加算平均を行う画素行の数を変更させた場合であっても、所定領域Re1の大きさを変更して焦点検出用画素122の配列位置に対応する画像信号を補間処理で生成するので、画質の劣化を抑制できる。
以上で説明した第3の実施の形態のデジタルカメラ1を、以下のように変形できる。
(1)静止画撮影モードが設定された場合であっても、ユーザにより設定された解像度に応じて、読出制御部102gは、所定領域Re1の大きさを変更するとともに、所定領域Re1以外の撮影用画素121から出力された第1画像信号を加算平均する際の画素行の行数を変更ようにしてもよい。静止画撮影モードにおいては、たとえば高解像度記録モード、中解像度記録モードおよび低解像度記録モードのうちユーザが所望するモードが設定可能に構成されている。
中解像度記録モードが設定された場合には、第3の実施の形態において高解像度記録モードとして説明した処理が可能となるように、読出制御部102gは、撮像素子101に第1出力指示信号を出力する。そして、画素補間部102cおよびライン選択部102dは、第3の実施の形態における高解像度記録モードと同様の処理を行って第2画像信号を生成する。低解像度記録モードが設定された場合には、第3の実施の形態において低解像度記録モードとして説明した処理が可能となるように、読出制御部102gは、撮像素子101に第2出力指示信号を出力する。そして、画素補間部102cおよびライン選択部102dは、第3の実施の形態における低解像度記録モードと同様の処理を行って第2画像信号を生成する。
(2)静止画撮影モードにおいて、連写撮影が行われる場合には、設定された連続撮影速度に応じて、読出制御部102gは、上記の高解像度記録モードと低解像度記録モードとを切り替えて設定してもよい。
第1〜第3の実施の形態のデジタルカメラ1を、以下のように変形できる。
(1)上記の各実施の形態においては、焦点検出用画素122は、撮像素子101の画素行方向に端部から端部まで延在するものとして図示および説明を行ってきたが、画素行方向に一部分のみ配列されるものであってもよい。また、焦点検出用画素122は画素列方向に配列されるものであってもよい。
(2)画素補間部102cは、焦点検出用画素122の最近傍に配列された同色の画素行を構成する撮影用画素121から出力された第1画像信号を加算平均するものに代えて、被写体の特徴に応じて配列された撮影用画素121から出力された第1画像信号を用いて補間処理を行ってもよい。たとえば、図9に示すように撮影画面の下部から上部にかけて斜め形状を有する被写体Sが撮影されたものとする。この場合、画素補間部102cは、撮影用画素121から出力された第1画像信号を用いて、被写体Sの斜め形状(特徴)を抽出する。そして、画素補間部102cは、焦点検出用画素122の近傍であって、かつ被写体Sの形状とほぼ同方向に配列された同色のカラーフィルタが設けられた撮影用画素121から出力された第1画像信号を用いて補間処理を行う。すなわち、画素補間部102cは、図9の焦点検出用画素122aの位置を補間する場合には、撮影用画素121aおよび121bから出力された第1画像信号を用い、焦点検出用画素122bの位置を補間する場合には、撮影用画素121cおよび121dから出力された第1画像信号を用いればよい。
(3)動画撮影モードが設定された場合に加えて、ライブビューモードが設定された場合においても、制御回路102は上述した処理を行うようにしてもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
101 撮像素子、 102 制御回路、
102c 画素補間部、 102d ライン選択部、
102g 読出制御部、 106 操作部、
121 撮影用画素、 122 焦点検出用画素

Claims (6)

  1. 撮影光学系を介して被写体の像を撮像して画像データ生成用の第1信号を出力する複数の第1画素を備えた第1画素行と、瞳分割位相差方式により前記撮影光学系の焦点調節状態を検出するための第2信号を出力する複数の第2画素を備えた第2画素行とを備える撮像素子と、
    前記撮像素子から複数の画素行同士の信号を混合して出力する画素混合出力、または複数の画素行を間引いて出力する間引き出力を行う場合において、前記第2画素行および当該第2画素行から所定範囲内に配置された複数の前記第1画素行に関しては前記画素混合出力および前記間引き出力を禁止し、前記所定範囲外に配置された複数の前記第1画素行に関しては該画素混合出力および該間引き出力を行うように、前記撮像素子からの出力動作を制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記画像データ生成用の前記第1信号を記録媒体に記録する際の記録画素数に関する設定情報を受け付ける受付手段と、
    前記設定情報の前記記録画素数に応じて、前記所定範囲の大きさを変更制御する範囲変更手段と、をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記第2画素行内の前記第2画素に対応する前記画像データ生成用の第3信号を、前記所定範囲内に配置された前記複数の第1画素行から出力された前記第1信号を用いて補間処理により生成する補間手段をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記補間手段は、前記所定領域内の画素行に含まれる前記第1画素から出力された前記第1信号と、前記第2画素から出力された前記第2信号とを用いて、前記第3信号を生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項3または4に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記所定範囲外の前記第1画素から出力された前記第1信号と、前記所定範囲内の前記第1画素から出力された前記第1信号と、前記補間手段により生成された前記第3信号とに基づいて、1つの画像データを生成する画像生成手段をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記補間手段は、前記所定範囲内の前記第1画素から出力された第1信号に基づいて前記被写体の像の特徴を抽出し、抽出された前記像の特徴に基づいて、前記第3信号の生成に用いる前記第1信号を、前記所定範囲内の複数の前記第1画素の中から決定することを特徴とするデジタルカメラ。
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