JP5470458B2 - 撮像装置、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、単一の撮影光学系を用いて複数視点の平面画像からなる立体視画像を生成可能な撮像装置、その撮像装置で得られた複数視点の平面画像を用いて画像処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、単一の撮影光学系を用いて複数視点の平面画像からなる立体視画像を生成可能な撮像装置が知られている。
特許文献1には、単一の撮影光学系を備え、絞りを回転させることで瞳分割を行って、立体視画像を生成する構成が開示されている。
特許文献2には、単一の撮影光学系を備え、マイクロレンズアレイにより瞳分割し、位相差方式の合焦制御を行う構成が開示されている。
特許文献3には、単一の撮影光学系と、その単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1画素群および第2画素群を配列した撮像デバイスとを備え、第1画素群により得られた平面画像および第2画素群により得られた平面画像からなる立体視画像を生成する撮像装置が開示されている。
特許文献4には、特許文献3に記載の撮像装置において、第1画素の出力と第2画素の出力とを加算することが記載されている。
特許文献5には、画像を複数エリアに分割し、輝度レベルが暗いなどの特定エリアに限定して画素加算を行う構成が開示されている。
単一の撮影光学系を用いて複数視点の平面画像からなる立体視画像を生成可能な撮像装置(以下「単眼3D撮像装置」という)では、複数視点の平面画像から一枚の高解像度画像を生成しようとすると、高解像度平面画像のうちで非合焦部分にノイズパターンが発生してしまう。このようなノイズパターンの発生のしくみについて、以下説明する。
まず、図18Aを用いて、瞳分割をしない単眼撮像装置により3つの被写体91、92、93を撮像した場合について、説明しておく。撮像デバイス16に結像された3つの像91a、92a、93aのうち、撮像デバイス16で焦点が合うのは、合焦面D上にある被写体92の像92aだけである。被写体91と撮影レンズ12との間の距離は被写体91と合焦面Dとの間の距離よりも長く、その合焦像91dは撮像デバイス16よりも撮影レンズ12に近い位置に形成されるので、被写体91の像91aはボケた像となる。また、被写体93と撮影レンズ12との間の距離は被写体93と合焦面Dとの間の距離よりも短く、その合焦像93dは撮像デバイス16よりも撮影レンズ12から遠い位置に形成されるので、被写体93の像93aもボケた像となる。
次に、瞳分割の単眼3D撮像装置により3つの被写体91、92、93を撮像した場合について、説明する。本例の単眼3D撮像装置では、図18Bに示すように撮影レンズ12の瞳をシャッタ95によって上方のみに制限した状態と、図18Cに示すように撮影レンズ12の瞳をシャッタ95によって下方のみに制限した状態とがある。このような単眼3D撮像装置における撮像デバイス16上の像のボケ量および位置は、図18Aに示した単眼撮像装置と異なる。即ち、図18Bに示した状態では、図19Bに示すように、被写体91の像91bは、瞳分割なしの場合(図19A)の被写体91の像91aと比較して、ボケ量が小さくなり且つ位置が図中の下側に移動する。また、被写体93の像93bは、ボケ量が小さくなり且つ位置が図中の上側に移動する。図18Cに示した状態では、図19Cに示すように、被写体91の像91cは、瞳分割なしの場合(図19A)の被写体91の像91aと比較して、ボケ量が小さくなり且つ位置が図中の上側に移動する。また、被写体93の像93cは、ボケ量が小さくなり且つ位置が図中の下側に移動する。
このような単眼3D撮像装置において、高解像度平面画像を生成するために、図19Bに示した画像と図19Cに示した画像とを合成すると、像91bと像91c、像93bと像93cとで、結像位置がズレていることにより、段差状のノイズパターンが発生してしまう。即ち、高解像度平面画像のうちボケた部分に、視差に起因したノイズパターンが発生してしまうという問題がある。
特許文献1〜5には、高解像度平面画像における高解像度の維持と視差に起因するノイズパターンの解消とを両立させることができる構成について、開示がない。
なお、特許文献4に記載の構成では、単純に近傍画素同士で画素加算を行うだけなので、合焦した主要被写体の解像度が画素加算により低下してしまうという問題がある。例えば、2画素混合の場合には、解像度が1/2に低下してしまうことになる。また、特許文献5には、立体視画像を生成可能な単眼3D撮像装置が開示されておらず、視差に起因するノイズパターンを抑止することできる構成についても記載がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、視差を有する複数の平面画像を合成した高解像度平面画像における合焦した主要被写体部分の解像度を維持することができるとともに視差に起因したノイズパターンを確実に解消することができる撮像装置、画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様は、単一の撮影光学系と、前記単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスと、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像と前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像とからなる立体視画像を生成する立体視画像生成部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各部分の視差量を算出する視差量算出部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分をボケている部分であると判定する判定部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部とを備える撮像装置を提供する。なお、ボケている「部分」の画素数は限定されない。領域ごとにあるいは画素ごとに、ボケているか否かの判定、および、ぼかし処理を行ってよい。
即ち、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち視差量が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理が行われるので、視差を有する第1の平面画像および第2の平面画像を合成した高解像度平面画像における、合焦した主要被写体部分の解像度を維持することができるとともに、視差に起因したノイズパターンを確実に解消することができる。
前記ぼかし処理として、画素値の加算平均、フィルタ処理などが挙げられる。他のぼかし処理でもよい。
本発明の一態様では、前記視差量算出部は、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各画素の視差量を算出し、前記判定部は、前記視差量が閾値よりも大きい画素はボケている画素であると判定し、前記ぼかし処理部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目し、前記ボケている画素を含む前記画素ペアの画素間で画素値の加算平均を行う。
また、本発明の一態様は、単一の撮影光学系と、前記単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスと、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像と前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像とからなる立体視画像を生成する立体視画像生成部と、前記第1の平面画像の各部分と前記第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部とを備える撮像装置を提供する。なお、「撮像画素配置にて共通する部分」とは、第1の平面画像と第2の平面画像とで撮像素子が異なるので、完全に同一な部分という意味ではなく、互いに重なる領域、または、互いに近傍に位置する画素である。
即ち、ボケ量の差が閾値よりも大きい領域に対してぼかし処理が行われるので、視差を有する第1の平面画像および第2の平面画像を合成した高解像度平面画像における、合焦した主要被写体部分の解像度を維持することができるとともに、視差に起因したノイズパターンを確実に解消することができる。
本発明の一態様では、前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目し、前記ボケ量の差として、前記画素ペアを構成している画素間における先鋭度の差を算出する。
本発明の一態様では、前記ぼかし処理は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記部分における画素値の加算平均またはフィルタ処理である。
本発明の一態様では、前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目して、前記画素ペアを構成している画素間でボケ量の差を算出し、前記ぼかし処理部は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記画素ペアの画素間で画素値の加算平均を行う。
本発明の一態様では、前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目して、前記画素ペアを構成している画素間でボケ量の差を算出し、前記ぼかし処理部は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記画素ペアのうちボケ量が小さい方の画素のみをぼかすフィルタ処理を行う。即ち、画素ペアのうちボケ量が小さい方の画素のみフィルタ処理が行われ、画素ペアのうちボケ量が大きい方の画素はフィルタ処理が行われないので、視差に起因するノイズパターンを確実に解消しつつ、ボケ量の拡大を最小限に抑えることができる。
本発明の一態様では、前記ぼかし処理部は、少なくともボケ量の差に基づいて、フィルタ係数を決定する。
本発明の一態様では、前記高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像撮影モード、前記高解像度平面画像よりも解像度が低い低解像度平面画像を生成する低解像度平面画像撮影モード、および、前記立体視画像を生成する立体視画像撮影モードを有し、前記高解像度平面画像撮影モードが設定されている場合に前記高解像度平面画像を生成する。
本発明の一態様では、前記高解像度平面画像を生成する平面画像撮影モード、および、前記立体視画像を生成する立体視画像撮影モードを有し、前記平面画像撮影モードが設定されている場合に前記高解像度平面画像を生成する。
本発明の一態様では、前記撮像デバイスの画素配列は、ハニカム配列である。
本発明の一態様では、前記撮像デバイスの画素配列は、ベイヤ配列である。
また、本発明の一態様は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像して得られる、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像の各部分の視差量を算出する視差量算出部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分はボケている部分であると判定する判定部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部とを備える画像処理装置を提供する。
また、本発明の一態様は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像して得られる、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって、前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出部と、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部とを備える画像処理装置を提供する。
また、本発明の一態様は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像した場合に、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像から、一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各部分の視差量を算出するステップと、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分はボケている部分であると判定するステップと、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成するステップとを備える画像処理方法を提供する。
また、本発明の一態様は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像した場合に、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像から、一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、前記第1の平面画像の各部分と前記第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって、前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出ステップと、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成するステップとを備える画像処理方法を提供する。
本発明によれば、視差を有する複数の平面画像を合成した高解像度平面画像における合焦した主要被写体部分の解像度を維持することができるとともに視差に起因したノイズパターンを確実に解消することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
<撮像装置の全体構成>
図1は本発明の一実施形態に係る撮像装置10の実施の形態を示すブロック図である。
図1は本発明の一実施形態に係る撮像装置10の実施の形態を示すブロック図である。
この撮像装置10は、撮像した画像を記録メディア54に記録するもので、装置全体の動作は、中央処理装置(CPU:central processing unit)40によって統括制御される。
撮像装置10には、シャッタボタン、モードダイヤル、再生ボタン、MENU/OKキー、十字キー、BACKキー等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて撮像装置10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、絞り駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、立体表示用の液晶モニタ(LCD:liquid crystal display)30の表示制御などを行う。
シャッタボタンは、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する2段ストローク式のスイッチで構成されている。モードダイヤルは、2D撮影モード、3D撮影モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物、風景、夜景等のシーンポジション、マクロモード、動画モード、本発明に係る視差優先撮影モードを選択する選択操作用の操作部材である。
再生ボタンは、撮影記録した立体視画像(3D画像)、平面画像(2D画像)の静止画または動画を液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。MENU/OKキーは、液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定および実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作用の操作部材)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。BACKキーは、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせるときなどに使用される。
撮影モード時において、被写体を示す画像光は、フォーカスレンズ、ズームレンズを含む撮影レンズ12(撮影光学系)、絞り14を介して固体撮像素子である撮像デバイス16の受光面に結像される。撮影レンズ12は、CPU40によって制御されるレンズ駆動部36によって駆動され、フォーカス制御、ズーム制御等が行われる。絞り14は、例えば、5枚の絞り羽根からなり、CPU40によって制御される絞り駆動部34によって駆動され、例えば、絞り値F1.4〜F11まで1AV刻みで6段階に絞り制御される。
また、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、撮像制御部32を介して撮像デバイス16での電荷蓄積時間(シャッタ速度)や、撮像デバイス16からの画像信号の読み出し制御等を行う。
<単眼3D撮像デバイスの構成例>
図2Aから図2Cは撮像デバイス16の構成例を示す図である。
図2Aから図2Cは撮像デバイス16の構成例を示す図である。
撮像デバイス16は、それぞれマトリクス状に配列された奇数ラインの撮像画素(以下「主画素」という)と、偶数ラインの撮像画素(以下「副画素」という)とを有している。これらの主、副画素によってそれぞれ光電変換された2面分の画像信号は、独立して読み出すことができる。
図2Bに示すように、撮像デバイス16の奇数ライン(1、3、5、…)には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタを備えた画素のうち、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられている。一方、図2Cに示すように、偶数ライン(2、4、6、…)の画素は、奇数ラインと同様に、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられるとともに、偶数ラインの画素に対して画素同士が配列ピッチの2分の1ピッチだけライン方向にずれて配置されている。即ち、撮像デバイス16の画素配列は、ハニカム配列となっている。
図3は撮影レンズ12、絞り14、および撮像デバイス16の主画素PDa、副画素PDbの1画素ずつを示した図であり、図4Aおよび図4Bは図3の要部拡大図である。
図4Aに示すように通常の撮像デバイスの画素(フォトダイオードPD)には、射出瞳を通過する光束が、マイクロレンズLを介して制限を受けずに入射する。
これに対し、撮像デバイス16の主画素PDaおよび副画素PDbには遮光部材16Aが形成され、この遮光部材16Aにより主画素PDa、副画素PDbの受光面の右半分、または左半分が遮光されている。即ち、遮光部材16Aが瞳分割部材としての機能を有している。
なお、上記構成の撮像デバイス16は、主画素PDaと副画素PDbとでは、遮光部材16Aにより光束が制限されている領域(右半分、左半分)が異なるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、遮光部材16Aを設けずに、マイクロレンズLとフォトダイオードPD(PDa,PDb)とを相対的に左右方向にずらし、そのずらす方向によりフォトダイオードPDに入射する光束が制限されるものでもよいし、また、2つの画素(主画素と副画素)に対して1つのマイクロレンズを設けることにより、各画素に入射する光束が制限されるものでもよい。
図1に戻って、撮像デバイス16に蓄積された信号電荷は、撮像制御部32から加えられる読み出し信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号として読み出される。撮像デバイス16から読み出された電圧信号は、アナログ信号処理部18に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされ、CPU40から指定されたゲイン(ISO感度に相当)で増幅されたのちA/D変換器20に加えられる。A/D変換器20は、順次入力するR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ22に出力する。
デジタル信号処理部24は、画像入力コントローラ22を介して入力するデジタルの画像信号に対して、オフセット処理、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、同時化処理(色補間処理)、YC処理、コントラスト強調処理、輪郭補正処理等の所定の信号処理を行う。
また、EEPROM(electrically erasable programmable read−only memory)56は、カメラ制御プログラム、撮像デバイス16の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブル、プログラム線図等が記憶されている不揮発性メモリである。
ここで、図2Bおよび図2Cに示すように、撮像デバイス16の奇数ラインの主画素から読み出される主画像データは、左視点の平面画像(以下「左画像」という)として処理され、偶数ラインの副画素から読み出される副画像データは、右視点の平面画像(以下「右画像」という)として処理される。
デジタル信号処理部24で処理された左画像および右画像は、VRAM(video random access memory)50に入力する。VRAM50には、それぞれが1コマ分の3次元(3D)画像を表す3D画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれている。VRAM50において1コマ分の3D画像を表す3D画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAM50のA領域およびB領域のうち、3D画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている3D画像データが読み出される。VRAM50から読み出された3D画像データはビデオ・エンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている立体表示用の液晶モニタ30に出力される。これにより3Dの被写体像が液晶モニタ30の表示画面上に表示される。
この液晶モニタ30は、立体視画像(左画像及び右画像)をパララックスバリアによりそれぞれ所定の指向性をもった指向性画像として表示できる立体表示装置である。なお、立体表示装置は、これに限定されるものではない。例えば、レンチキュラレンズを使用するものや、ユーザが偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで左画像と右画像とを個別に見ることができるものでもよい。
また、操作部38のシャッタボタンの第1段階の押下(半押し)があると、撮像デバイス16は、AF(automatic focus adjustment)動作およびAE(automatic exposure)動作を開始させ、レンズ駆動部36を介して撮影レンズ12内のフォーカスレンズが合焦位置にくるように制御する。また、シャッタボタンの半押し時にA/D変換器20から出力される画像データは、AE検出部44に取り込まれる。
AE検出部44は、画面全体のG信号を積算し、または画面中央部と周辺部とで異なる重みづけをしたG信号を積算し、その積算値をCPU40に出力する。CPU40は、AE検出部44から入力する積算値より被写体の明るさ(撮影EV値)を算出し、この撮影EV値に基づいて絞り14の絞り値および撮像デバイス16の電子シャッタ(シャッタ速度)を所定のプログラム線図に従って決定する。CPU40は、上記決定した絞り値に基づいて絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、決定したシャッタ速度に基づいて撮像制御部32を介して撮像デバイス16での電荷蓄積時間を制御する。
AF処理部42は、コントラストAF処理または位相AF処理を行う部分である。コントラストAF処理を行う場合には、左画像データおよび右画像データの少なくとも一方の画像データのうちの所定のフォーカス領域内の画像データの高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより合焦状態を示すAF評価値を算出する。このAF評価値が極大となるように撮影レンズ12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。また、位相差AF処理を行う場合には、左画像データおよび右画像データのうちの所定のフォーカス領域内の主画素、副画素に対応する画像データの位相差を検出し、この位相差を示す情報に基づいてデフォーカス量を求める。このデフォーカス量が0になるように撮影レンズ12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。
AE動作およびAF動作が終了し、シャッタボタンの第2段階の押下(全押し)があると、その押下に応答してA/D変換器20から出力される主画素および副画素に対応する左画像および右画像の2枚分の画像データが画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)48に入力し、一時的に記憶される。
メモリ48に一時的に記憶された2枚分の画像データは、デジタル信号処理部24により適宜読み出され、ここで画像データの輝度データおよび色差データの生成処理(YC処理)を含む所定の信号処理が行われる。YC処理された画像データ(YCデータ)は、再びメモリ48に記憶される。続いて、2枚分のYCデータは、それぞれ圧縮伸長処理部26に出力され、JPEG(joint photographic experts group)などの所定の圧縮処理が実行されたのち、再びメモリ48に記憶される。
メモリ48に記憶された2枚分のYCデータ(圧縮データ)から、マルチピクチャファイル(MPファイル:複数の画像が連結された形式のファイル)が生成される。このMPファイルは、メディアインターフェース(メディアI/F)52を介して読み出され、記録メディア54に記録される。
以下では、本発明に係る撮像装置を各種の実施形態に分けて説明する。
<第1実施形態>
図5は、第1実施形態における撮像装置10aの要部ブロック図である。なお、図5において、図1に示した構成要素には同じ符号を付してあり、既に説明した事項について以下ではその説明を省略する。
図5は、第1実施形態における撮像装置10aの要部ブロック図である。なお、図5において、図1に示した構成要素には同じ符号を付してあり、既に説明した事項について以下ではその説明を省略する。
本例の単眼3D撮像システム17は、具体的には、図1の撮影レンズ12、絞り14、撮像デバイス16、アナログ信号処理部18、A/D変換器20を含む。即ち、単眼3D撮像システム17は、単一の撮影レンズ12(撮影光学系)と、単一の撮影レンズ12の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する主画素群および副画素群を有する撮像デバイス16を含んいる。
単眼3D撮像システム17は、被写体を撮像し、図2Bに示した主画素(第1の撮像画素)群から出力された画素信号および図2Cに示した副画素(第2の撮像画素)群から出力された画素信号からなるRAW画像を生成する。RAW画像における画素(「画像画素」ともいう)の配置は、図2Aに示した撮像画素(フォトダイオードPD)の配置に対応している。
DSP(Digital Signal Processor)60は、図1のデジタル信号処理部24を含む。なお、図5ではCPU40とDSP60とを別の要素として示したが、一体に形成されていてもよい。また、DSP60の構成要素の一部をCPU40により構成してもよい。
画素分離部61は、図6に示すように、図2Aに示した画素は位置に対応したRAW画像80を、図2Bに示した主画素群の画素配置に対応した左画像80L(第1の平面画像)と、図2Cに示した副画素群の画素配置に対応した右画像80R(第2の平面画像)とに分離する。
視差マップ生成部62は、図6に示すように、左画像80Lと右画像80Rとで同一被写体の同一点を示す2つの画素同士の対応関係を検出し、その対応関係を有する画素同士の視差量△Xを算出して、各画素と視差量△Xとの対応関係を示す視差マップ88を生成する。言い換えると、視差マップ生成部62は、左画像80Lおよび右画像80Rの各部分の視差量を算出する。
例えば、図6における左画像80Lの画素P1aと右画像80Rの画素P2bとのx方向における座標値の差△Xが視差量として算出される。本例の第1の視差マップ88は、左画像80Lの画素配置に対応しており、左画像80Lの各画素ごとの視差量を示す。
ボケ画素判定部63は、視差マップ生成部62により生成された視差マップ88に基づいて、左画像80Lおよび右画像80Rの各画素の視差量(絶対値)を閾値と比較して、視差量(絶対値)が閾値よりも大きい画素はボケている画素であると判定する。即ち、ボケ画素判定部63は、左画像80Lの画素と右画像80Rの画素とからなる画素ペアであって、撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている主画素および副画素に対応した各画素ペアのうち、少なくとも一方の画素がボケているか否かの判定を行う。例えば、図6において、左画像80Lの画素P1aと右画像80Rの画素P1bとが画素ペアであり、また、左画像80Lの画素P2aと右画像80Rの画素P2bとが画素ペアである。言い換えると、ボケ画素判定部63は、左画像80Lおよび右画像80Rのうち、視差量が閾値よりも大きい部分はボケている部分であると判定する。
ボケ均等処理部64は、撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている主画素および副画素に対応した各画素ペアに注目し、ボケている画素を含む画素ペアに対しては、画素ペアを構成している画素間でボケ量を均等にするぼかし処理を行い、ボケている画素を含まない画素ペアに対しては前記ぼかし処理を行わない。例えば、図6において、左画像80Lの画素P1aと右画像80Rの画素P1bとで画素値の加算平均を行い、左画像80Lの画素P2aと右画像80Rの画素P2bとで画素値の加算平均を行う。言い換えると、ボケ均等処理部64は、左画像80Lおよび右画像80Rのうち、ボケている部分に対して、ぼかし処理を行う。
高解像度画像処理部65は、ボケ均等処理部64による加算平均処理後の左画像80Lおよび右画像80Rを組み合わせる合成を行うことで、再合成したRAW画像としての一枚の高解像度平面画像(以下「高解像度平面画像」という)を生成する。ここで、高解像度平面画像は、図2Aに示した撮像デバイス16の全画素の画素配置に対応した平面画像データであって、本例では左画像(または右画像)の解像度に対し2倍の解像度を有する。
立体視画像処理部66は、ボケ均等処理部64による加算平均処理を施していない左画像80Lおよび右画像80Rからなる立体視画像に対する画像処理を行う。左画像80Lは、図2Bに示した主画素PDaの画素配置に対応した平面画像データであり、右画像80Rは、図2Cに示した副画素PDbの画素配置に対応した平面画像データである。
YC処理部67は、R,G,B画素信号からなる画像をY,C画像信号の画像に変換する。
図5の画素分離部61、視差マップ生成部62、ボケ画素判定部63、ボケ均等処理部64および高解像度画像処理部65によって、R,G,B画素信号からなる2D画像(高解像度平面画像、2D低解像度画像)を生成する2D画像生成装置が構成されている。また、図5の画素分離部61および立体視画像処理部66によって、R,G,B画素信号からなる立体視画像を生成する3D画像生成装置が構成されている。
図7は、第1実施形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、プログラムに従ってCPU40の制御により実行される。
まず、ステップS1にて、単眼3D撮像システム17により、被写体を撮像して、RAW画像80を取得する。即ち、図2Aに示した撮像デバイス16の全画素から出力された画素信号からなるRAW画像80が、メモリ48に格納される。
次に、ステップS2にて、画素分離部61により、RAW画像80を左画像80Lと右画像80Rとに分離する。
次に、ステップS3にて、視差マップ生成部62により、視差マップ88を生成する。このステップS3を図8の詳細フローチャートに示した。まず、左画像80Lおよび右画像80Rのうちのいずれか一方(本例では左画像80L)を基準画像として選択して他方(本例では右画像80R)を追跡画像とする(ステップS11)。次に、基準画像80Lから注目画素を順次選択する(ステップS12)。次に、基準画像80Lの注目画素と特徴が一致する画素を追跡画像80Rから検出して、基準画像80Lの注目画素と追跡画像80Rの検出された画素との対応関係をメモリ48に記憶する(ステップS13)。基準画像80Lの全画素の選択が完了したか否かを判定し(ステップS14)、未完了の場合にはステップS12に戻り、完了した場合には視差量△Xの算出を行って視差マップ88を作成する(ステップS15)。即ち、左画像80Lの各画素と視差量△Xとの対応関係を示す視差マップ88が生成される。
ここで、視差量△XとRAW画像80に生じるノイズとの関係について説明しておく。視差量は、図9に示すように、左画像80Lの画素(例えば81b、82b、83b)と、これらの画素に特徴がそれぞれ一致する右画像80Rの対応画素(例えば81c、82c、83c)との座標位置の差分△X(例えば△X1、△X2、△X3)である。算出された視差量△Xが大きい場合、図2Aに示した撮像デバイス16にペアとして配置されている主画素PDaと副画素PDbとで、撮像デバイス16の受光面上の位置はほぼ同じ(近傍)であるが、受光量(入射した光量)は大きく異なっていたことになる。つまり、RAW画像80のうち、視差量△Xが大きい領域には、段差状のノイズが生じている可能性がある。もしも、このようなノイズを含んだRAW画像80を、高解像度平面画像として扱ってコントラスト強調や輪郭補正等の画像処理を加えると、ノイズが目立って現われてしまう。そこで、後述のステップS4〜S7では、高解像度を維持しつつノイズを解消するための画像処理を行う。
ステップS4にて、基準画像(例えば左画像80L)から注目画素を選択する。
ステップS5にて、ボケ画素判定部63により、基準画像80Lに対応する視差マップ88に基づいて注目画素の視差量の絶対値|△X|が閾値Sよりも大きいか否かを判定し、|△X|が閾値Sよりも大きい注目画素はボケているボケ画素であると判定する。例えば、図9に示した左画像80L中の画素81bおよび83bは、|△X|が閾値Sよりも大きいボケ画素と判定される。同様に、右画像80Rの画素81c、83cもボケ画素と判定される。その一方で、|△X|が閾値Sよりも小さい画素82b、82cは、ボケていない画素であると判定される。|△X|とノイズ量とは、|△X|が大きくなるほどノイズ量が右肩上がりに(若しくは比例して)大きくなる関係にある。実験や計算により|△X|とノイズ量との対応関係を求め、その対応関係に基づいて閾値Sを予め求めてEEPROM56等に予め設定しておく。閾値Sの大きさは特に限定されないが、人の両眼で立体融合限界よりも十分に小さい値(立体融合限界の1/n未満)である。
ボケ画素であると判定された場合、ステップS6にて、ボケ均等処理部64により、基準画像80Lのボケ画素の画素値と、撮像デバイス16の画素配置においてボケ画素のペアとして配置されている他方の平面画像80Rの画素の画素値とを、加算平均する。即ち、画素ペアを構成している画素間でボケ量を均等にするぼかし処理(ボケ均等処理)を行う。
図2Aに示したように主画素PDaと副画素PDbとが撮像デバイス16にてペアで配置されており、左画像80LのPDaに対応する画素と右画像80RのPDbに対応する画素とで、画素値が加算平均される。本例の主画素PDaおよび副画素PDbは、撮像デバイス16において互いに隣接して配置されている同色の撮像画素である。これらの2つの撮像画素の画素値の平均値は、左画像80Lの画素および右画像80Rの画素の両方に、設定される。
ステップS7にて、全画素の選択を完了したか否かを判定する。未完了の場合にはステップS4に戻り、完了した場合にはステップS8に進む。
ステップS8にて、高解像度画像処理部65により、左画像80Lと右画像80Rとを合成することで、1枚の高解像度平面画像を生成する。
ステップS9にて、YC処理部67により、R,G,B画素信号からなる高解像度画像を、Y(輝度)信号およびC(色差)信号からなる高解像度画像に変換するYC処理を行う。
本実施形態では、高解像度平面画像の全領域のうち、ボケ量が大きい部分のみを加算平均の対象領域として限定するため、ピントが合っている主要被写体の解像度を劣化させることなく、ノイズを抑制することができる。
なお、ボケている「部分」の画素数は限定されない。領域ごとにあるいは画素ごとに、ボケているか否かの判定、および、ぼかし処理を行ってよい。また、ぼかし処理として、画素値の加算平均のみ示したが、後述のフィルタ処理(例えばガウシアンフィルタ)によりぼかし処理を行ってもよい。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態における撮像装置10bの要部ブロック図である。なお、図5に示した第1実施形態の撮像装置10aと同じ構成要素には同じ符号を付してあり、第1実施形態にて説明した事項については以下ではその説明を省略する。
図10は、第2実施形態における撮像装置10bの要部ブロック図である。なお、図5に示した第1実施形態の撮像装置10aと同じ構成要素には同じ符号を付してあり、第1実施形態にて説明した事項については以下ではその説明を省略する。
先鋭度比較部72(ボケ量差算出部)は、撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている主画素PDaおよび副画素PDbにそれぞれ対応した左画像の画素と右画像の画素との間で先鋭度を比較して、先鋭度差を算出する。
画素間の先鋭度差は、画素間のボケ量の差を示しており、先鋭度差が大きいほど画素間でボケ量の差が大きい。即ち、先鋭度比較部72は、左画像の画素と右画像の画素とからなる画素ペアであって撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている主画素PDaおよび副画素PDbに対応した各画素ペアに注目し、画素ペアを構成している画素間で、ボケ量の差を示す先鋭度差を算出する。言い換えると、先鋭度比較部72は、左画像80Lの各部分と右画像80Rの各部分とのボケ量の差であって、撮像デバイス16の撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出する。なお、「撮像画素配置にて共通する部分」とは、第1の平面画像と第2の平面画像とで撮像素子が異なるので、完全に同一な部分という意味ではなく、互いに重なる領域、または、互いに近傍に位置する画素である。
本実施形態のボケ画素判定部73は、先鋭度比較部72により算出された先鋭度差(ボケ量の差)の絶対値を閾値と比較する。ボケ画素判定部73は、先鋭度差の絶対値が閾値よりも大きい画素ペアに対しては、画素ペアを構成している画素間で加算平均を行うと判定する。一方、ボケ画素判定部73は、先鋭度差の絶対値が閾値以下である画素ペアに対しては、加算平均を行わないと判定する。言い換えると、ボケ画素判定部73は、左画像80Lおよび右画像80Rのうちボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対して、ぼかし処理を行うと判定する。
ボケ均等処理部64は、ボケ画素判定部73の判定結果に応じて、画素ペアを構成している画素間で画素値の加算平均を行う。つまり、ボケ均等処理部64は、左画像および右画像の各画素に注目し、先鋭度差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている主画素PDaおよび副画素PDbにそれぞれ対応した画素同士を加算平均する。一方、ボケ均等処理部64は、先鋭度差の絶対値が閾値以下である場合には、加算平均を行わない。即ち、ボケ均等処理部64は、ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対しては、ぼかし処理を行う。
図11は、第2実施形態における画像処理例の流れを示すフローチャートである。
ステップS21およびS22は、図7に示した第1実施形態のステップS1およびS2とそれぞれ同様である。
ステップS23にて、基準画像(例えば左画像80L)で注目画素を選択する。
ステップS24にて、先鋭度比較部72により、撮像デバイス16の画素配置にてペアとして配置されている左画像80Lの画素と右画像80Rの画素とで、先鋭度差を算出する。例えば、左画像80Lの画素および右画像80Rの画素の各々について先鋭度Sa、Sbを算出し、これらの先鋭度の差分(k=Sa−Sb)を算出する。
各画素の先鋭度の算出は、ラプラシアンフィルタ処理により行う。ラプラシアンフィルタのフィルタ行列の一例を図12に示す。ラプラシアンフィルタ処理によりエッジ検出を行うことができ、出力値の絶対値が先鋭度を示す。ボケ量が小さい画素ほど先鋭度が大きくなり、ボケ量が大きい画素ほど先鋭度が小さくなる。なお、ラプラシアンフィルタは本例に限定されるものではない。また、ラプラシアンフィルタ以外のフィルタを用いて先鋭度を算出してもよい。
ステップS25にて、ボケ画素判定部73により、先鋭度差の絶対値|k|が閾値kthよりも大きいか否かを判定する。|k|が閾値kthよりも大きい場合には、ペアの画素間でボケ量の差が大きいので、視差量に起因したノイズが発生している可能性がある。
ステップS26にて、ボケ均等処理部64により、先鋭度差の絶対値|k|が閾値kthよりも大きいペアの画素同士で画素値の加算平均を行う。
ステップS27にて、全画素の選択を完了したか否かを判定する。未完了の場合にはステップS23に戻り、完了した場合にはステップS28に進む。
ステップS28およびS29は、図7に示した第1実施形態のステップS8およびS9とそれぞれ同様である。
本実施形態では、高解像度平面画像の全領域のうち、ボケ量の差が大きい部分のみを加算平均の対象領域として限定することができるため、ピントが合っている主要被写体の解像度を劣化させることなく、ノイズを抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について、説明する。第3実施形態では、加算平均ではなく、フィルタ処理を適用して、画素ペアのうちボケ量がより少ない方の画素のみ先鋭度を低下させることで、視差に起因するノイズを抑制する。つまり、ボケ量がより少ない方の画素のみをよりぼかす処理を行う。
次に、第3実施形態について、説明する。第3実施形態では、加算平均ではなく、フィルタ処理を適用して、画素ペアのうちボケ量がより少ない方の画素のみ先鋭度を低下させることで、視差に起因するノイズを抑制する。つまり、ボケ量がより少ない方の画素のみをよりぼかす処理を行う。
図13は、第3実施形態における撮像装置の要部構成を示すブロック図である。なお、図10に示した第2実施形態の撮像装置と同じ構成要素には同じ符号を付してあり、説明済みの事項については以下ではその説明を省略する。
本実施形態のボケ画素判定部73は、先鋭度比較部72により算出された先鋭度差(ボケ量の差)の絶対値を閾値と比較する。そして、ボケ画素判定部73は、先鋭度差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、先鋭度差の符号が正であるか否かに基づいて、撮像デバイス16において互いに近傍に配置されている2つの撮像画素にそれぞれ対応した左画像および右画像の2つ画素(画素ペア)のうち、いずれの画素のボケ量が大きいかを判定する。
ぼかしフィルタ処理部74は、先鋭度差(ボケ量の差)の絶対値が閾値よりも大きい画素ペアに対しては、画素ペアのうちボケ量が小さい方の画素のみをぼかすフィルタ処理を行う。一方、ぼかしフィルタ処理部74は、先鋭度差の絶対値が閾値以下である画素ペアに対しては、前記フィルタ処理を行わない。
フィルタとして、例えばガウシアンフィルタを用いる。ガウシアンフィルタ係数f(x)を次の数1に示す。
図14は、先鋭度差|k|とガウシアンフィルタのパラメータαとの関係を示すグラフである。|k|が閾値kth以上であるとき、|k|と比例関係にあるαが求められ、そのαに対応するガウシアンフィルタ係数f(x)を決定する。αからf(x)を算出するには、上記数1を用いて演算を行い、算出されたf(x)の総和が「1」になるように正規化を行えばよい。
デジタルフィルタの場合は注目画素を中心とした離散位置ごとにf(x)が決定される。例えば、5タップフィルタの場合、f(x)={0.1、0.2、0.4、0.2、0.1}等となる。なお、一般には、画像の明るさが変動しないよう、各係数の総和が「1.0」になるように正規化される。ここでは1次元のフィルタ係数で表現しているが、フィルタ処理を水平方向および垂直方向に順に施すことにより、2次元のフィルタ処理を行ってもよい。また、ガウシアンフィルタ以外のフィルタ(例えばローパスフィルタ)を用いてもよい。
なお、ぼかしフィルタ処理部74は、ボケ量の差(本例では先鋭度差)、撮影時の焦点距離、および、撮影時の絞り値のうち、少なくともひとつに基づいて、フィルタ係数を決定することが、好ましい。
図15は、第3実施形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS31およびS32は、図7に示した第1実施形態のステップS1およびS2とそれぞれ同様である。
ステップS33にて、左画像を基準画像に設定する。
ステップS34にて、基準画像で注目画素を選択する。
ステップS35にて、先鋭度比較部72により、撮像デバイス16においてペアで配置されている主画素PDaおよびPDbにそれぞれ対応する左画像80Lの画素と右画像80Rの画素とで、先鋭度差を算出する。(先鋭度差)=(右画像80Rの画素の先鋭度)−(左画像80Lの画素の先鋭度)である。
ステップS36にて、ボケ画素判定部73により、先鋭度差の絶対値|k|が閾値kthよりも大きいか否かを判定する。|k|が閾値kthよりも大きい場合には、ペアの画素間でボケ量の差が大きいので、視差量に起因したノイズが発生している可能性がある。
ステップS37にて、フィルタ係数を決定する。
ステップS38にて、先鋭度差kが正であるか否かを判定する。先鋭度差kが正である場合には、ステップS39にて、右画像の画素に対してフィルタ処理を行う。一方、先鋭度差kが正でない場合には、ステップS40にて、左画像の画素に対してフィルタ処理を行う。即ち、先鋭度が高い方の画素に対しフィルタ処理を適用して先鋭度を低下させることで、ボケ量の差分を抑制する。
ステップS40にて、全画素の選択を完了したか否かを判定する。未完了の場合にはステップS34に戻り、完了した場合にはステップS41に進む。
ステップS42およびS43は、図7に示した第1実施形態のステップS8およびS9とそれぞれ同様である。
第3実施形態では、先鋭度比較部72により、左画像の各部分と右画像の各部分とのボケ量の差であって前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出し、ぼかしフィルタ処理部74により、左画像および右画像のうちボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理を行っている。従って、視差に起因するノイズパターンを確実に解消しつつ、ボケ量の拡大を最小限に抑えることができる。
図16は、図1の撮像装置10における撮影モード選択処理の流れを示すフローチャートである。本処理は図1のCPU40により実行される。なお、本処理は第1実施形態から第3実施のうちでいずれの実施形態で行ってもよい。
電源がオンされると撮像装置10はスタンバイ状態になる(ステップS51)。スタンバイ状態では、操作部38により撮影モードの選択指示操作を受け付ける。
選択指示操作を受け付けると、選択指示された撮影モードが2D撮影モードであるか3D撮影モードであるかを判定する(ステップS52)。
選択指示された3D撮影モードである場合には、3D撮影モードを設定する(ステップS53)。
選択指示された2D撮影モードである場合には、記録画素数が(撮像デバイス16の有効画素数/2)よりも大きいか否かを判定する(ステップS54)。記録画素数が(撮像デバイス16の有効画素数/2)よりも大きい場合には、2D高解像度撮影モードを設定する(ステップS55)。一方、記録画素数が(撮像デバイス16の有効画素数/2)以下の場合には、2D低解像度撮影モードを設定する(ステップS56)。2D低解像度撮影モードでは、記録する2D画像の解像度を、例えば2D高解像度撮影モードの1/2に設定する。
3D撮影モードでは、左画像および右画像の各々に対し、通常のベイヤ処理を行う。
2D低解像度撮影モード処理では、全画素に対し、加算平均処理を行うことで、視差に起因するパタンノイズの発生を抑える。
本例では、高解像度平面画像を生成する2D高解像度撮影モード(高解像度平面画像撮影モード)、高解像度平面画像よりも解像度が低い2D低解像度画像を生成する2D低解像度撮影モード(低解像度平面画像撮影モード)、および、3D画像(立体視画像)を生成する3D撮影モード(立体視画像撮影モード)を有し、2D高解像度撮影モードが設定されている場合に、高解像度平面画像が生成される。
本発明は、図16に示した場合には特に限定されない。例えば、高解像度平面画像を生成する2D画像撮影モード、および、3D画像を生成する3D撮影モードを有し、2D画像撮影モードが設定されているときに、高解像度平面画像を生成するようにしてもよい。
なお、本発明において、瞳分割の方式は、図3、図4Aおよび図4Bに示した瞳分割用の遮光部材16Aを用いる態様には特に限定されない。例えば、マイクロレンズLおよびフォトダイオードPDのうちで少なくとも一方の配置や形状により瞳分割する態様でもよいし、機械的な絞り14により瞳分割する態様でもよいし、それ以外の態様でもよい。
また、撮像デバイス16における撮像画素の配列は、図2に示したハニカム配列である場合には、限定されない。図17Aまたは図17Bに配列の一部を模式的に示すベイヤ配列であってもよい。具体的には、偶数列全体としての画素配列(主画素配列)および奇数列全体としての画素配列(副画素配列)がいずれもベイヤ配列である、ダブルのベイヤ配列となっている。図17Aおよび図17Bにおいて、R、G,Bは、それぞれ赤、緑、青のフィルタを有する撮像画素であって、互いに隣接するR−R、G−G、B−Bの2つの画素(即ち近傍の同色画素)により画素ペアが構成されている。画素ペアのうち一方の画素信号により左画像の画素が構成され、他方の画素信号により右画像の画素が構成される。
また、撮像デバイス16は、CCD撮像デバイスに特に限定されない。例えば、CMOS(complementary metal−oxide semiconductor)撮像デバイスであってもよい。
また、前述の第1実施形態から第3実施形態において、判定に用いる閾値は、例えば、モニタサイズ(表示画面のサイズ)、モニタ解像度(表示画面の解像度)、観視距離(表示画面を見る距離)、ユーザの立体視融合限界(個人差がある)などの算出条件に基づいて、CPU40により算出される。これらの算出条件の設定は、ユーザ設定および自動設定のいずれでもよい。ユーザ設定の場合には、操作部38により設定操作が行われ、その設定内容がEEPROM56に記憶される。モニタサイズおよびモニタ解像度(表示画面の解像度)は、モニタ(図1のLCD30)等から情報を自動的に取得してもよい。また、ユーザ設定されなかった算出条件(または自動取得できなかった算出条件)については、標準的な条件を適用してもよい。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
10(10a、10b、10c)…撮像装置、12…撮像レンズ、16…撮像デバイス、40…CPU、60…DSP、62…視差マップ生成部、63、73…ボケ画素判定部、64…ボケ均等処理部、65…高解像度処理部、66…立体視画像処理部、72…先鋭度比較部、74…ぼかしフィルタ処理部、80…RAW画像、80L…左画像(第1の平面画像)、80R…右画像(第2の平面画像)、88…視差マップ
Claims (17)
- 単一の撮影光学系と、
前記単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスと、
前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像と前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像とからなる立体視画像を生成する立体視画像生成部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各部分の視差量を算出する視差量算出部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分をボケている部分であると判定する判定部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部と、
を備える撮像装置。 - 前記ぼかし処理は、前記視差量が閾値よりも大きい部分における画素値の加算平均またはフィルタ処理である、請求項1に記載の撮像装置。
- 前記視差量算出部は、前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各画素の視差量を算出し、
前記判定部は、前記視差量が閾値よりも大きい画素はボケている画素であると判定し、
前記ぼかし処理部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目し、前記ボケている画素を含む前記画素ペアの画素間で画素値の加算平均を行う、請求項1に記載の撮像装置。 - 単一の撮影光学系と、
前記単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスと、
前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像と前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像とからなる立体視画像を生成する立体視画像生成部と、
前記第1の平面画像の各部分と前記第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部と、
を備える撮像装置。 - 前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目し、前記ボケ量の差として、前記画素ペアを構成している画素間における先鋭度の差を算出する、請求項4に記載の撮像装置。
- 前記ぼかし処理は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記部分における画素値の加算平均またはフィルタ処理である、請求項4または5に記載の撮像装置。
- 前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目して、前記画素ペアを構成している画素間でボケ量の差を算出し、
前記ぼかし処理部は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記画素ペアの画素間で画素値の加算平均を行う、請求項4または5に記載の撮像装置。 - 前記ボケ量差算出部は、前記第1の平面画像の画素と前記第2の平面画像の画素とからなる画素ペアであって前記撮像デバイスにおいて互いに近傍に配置されている前記第1の撮像画素および前記第2の撮像画素に対応した各画素ペアに注目して、前記画素ペアを構成している画素間でボケ量の差を算出し、
前記ぼかし処理部は、前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい前記画素ペアのうちボケ量が小さい方の画素のみをぼかすフィルタ処理を行う、請求項4または5に記載の撮像装置。 - 前記ぼかし処理部は、少なくともボケ量の差に基づいて、フィルタ係数を決定する、請求項8に記載の撮像装置。
- 前記高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像撮影モード、前記高解像度平面画像よりも解像度が低い低解像度平面画像を生成する低解像度平面画像撮影モード、および、前記立体視画像を生成する立体視画像撮影モードを有し、
前記高解像度平面画像撮影モードが設定されている場合に前記高解像度平面画像を生成する、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記高解像度平面画像を生成する平面画像撮影モード、および、前記立体視画像を生成する立体視画像撮影モードを有し、
前記平面画像撮影モードが設定されている場合に前記高解像度平面画像を生成する、請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像デバイスの画素配列は、ハニカム配列である、請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像デバイスの画素配列は、ベイヤ配列である、請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像して得られる、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像の各部分の視差量を算出する視差量算出部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分はボケている部分であると判定する判定部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部と、
を備える画像処理装置。 - 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像して得られる、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって、前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出部と、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理部と、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成する高解像度平面画像生成部と、
を備える画像処理装置。 - 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像した場合に、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像から、一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像の各部分の視差量を算出するステップと、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記視差量が閾値よりも大きい部分はボケている部分であると判定するステップと、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケている部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、
を備える画像処理方法。 - 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する第1の撮像画素群および第2の撮像画素群を有する撮像デバイスにより被写体を撮像した場合に、前記第1の撮像画素群の画素信号に基づく第1の平面画像および前記第2の撮像画素群の画素信号に基づく第2の平面画像から、一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、
前記第1の平面画像の各部分と前記第2の平面画像の各部分とのボケ量の差であって、
前記撮像デバイスの撮像画素配置にて共通する部分間のボケ量の差を算出するボケ量差算出ステップと、
前記第1の平面画像および前記第2の平面画像のうち前記ボケ量の差の絶対値が閾値よりも大きい部分に対してぼかし処理を行うぼかし処理ステップと、
ぼかし処理後の前記第1の平面画像および前記第2の平面画像を合成して一枚の高解像度平面画像を生成するステップと、
を備える画像処理方法。
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