JP2011242282A - スキャンテスト回路、半導体集積回路 - Google Patents

スキャンテスト回路、半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】縮退故障テストだけでなく遅延故障テストまでも視野に入れた、制御性向上の為のテストポイントを挿入するスキャンテスト回路を提供すること。
【解決手段】本発明に係るスキャンテスト回路は、論理回路から出力された信号が入力される、スキャンチェーンを構成するスキャンレジスタ11と、スキャンレジスタ11の後段に設けられ、スキャンレジスタ11からの出力信号を反転するインバータ12と、スキャンレジスタ11の前段に設けられ、外部から入力される入力信号又はインバータ12から出力される信号のいずれかを選択する第1セレクタ13と、インバータ12の後段に設けられ、入力信号又はインバータから出力される信号のいずれかを選択する第2セレクタ14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、LSI(大規模半導体集積回路)等の故障検出に用いられるスキャンテスト回路、半導体集積回路に関する。
LSI等の半導体集積回路の複雑化、大規模化に伴い、高い故障検出率を実現するテストパタンの作成にはDFT(Design For Test)設計が必要になって来ている。DFT設計の1つの手段として、スキャン設計を行い、ATPG(Automatic Test Pattern Generation)を実施して、縮退故障テスト及び遅延故障テストの為のパタン作成が行われる。
縮退故障テストは、単なる論理動作が正しく行われるかを見るテストである。遅延故障テストは、所望の動作時間内に動作が完了するかを確認するテストである。なお、所望の動作時間は一般的には、半導体集積回路のクロックサイクル時間に相当する。
縮退故障テストや遅延故障テストは、出来上がった半導体製品の品質確保の為、高い故障検出率が必要とされる。故障検出率とは、回路内に定義された故障定義点のうち、テストパタンにより動作し、動作結果が観測ポイント(FF(Flip-Flop)や出力端子)にて観測できる割合を言う。ここで、あるテストパタンで故障定義点が動作する時、"活性化"したと称する。
実際の半導体集積回路のテストにおいて、LSIテスタのパタンメモリ等のテスト設備の制限等により、使用できるテストパタンはある一定量を超える事が困難である。縮退故障テストの故障検出率を上げるためには、そのテストで用いられるテストパタンの故障検出率を上げる事が目標となるが、この為に非常に膨大なテストパタンが必要となる。また、こうして作成されたテストパタンによるテストは、テスト時間も長くなる。このため、テストコストに影響を及ぼす。
一方、遅延故障テスト用のテストパタンは、単純に故障定義点が論理動作するのみならず、所望の時間内にその動作が完了する事を確認する為のパタンである必要があり、テストパタン作成にさらに膨大な時間とパタン数を要する。
そこで、従来から様々な手法が提案されている(例えば、特許文献1、2)。特許文献1には、縮退故障テストにおいて制御性向上の為にテストポイントを挿入する技術が開示されている。また、特許文献2では遅延故障テストの制御性を向上する為に、もともとのスキャンレジスタを容易に所望のテストパタンを生成する事が出来るスキャンテストポイント回路に置き換える技術が開示されている。なお、特許文献2における制御性の向上とは、置き換えられたスキャンテストポイント回路の値を容易に反転できる事を指している。
しかしながら、実際の現場では、上述の通りテスト設備やテストのコストパフォーマンスの観点から、ある一定量以上のテストパタンを作成する事は困難である。この条件下において遅延故障テストの故障検出率を上げる為には、特許文献2に記載の技術だけでは足りない事がある。
例えば、論理が複雑な組み合わせ回路や論理段数が多い組み合わせ回路、多入力の組み合わせ回路は、ATPGによるテストパタン生成難易度が上がる。このため、テストパタン作成時間、テストパタン数が増加し、テストのコストパフォーマンスが悪化してしまう。
このような場合には、特許文献1のようにテストポイント挿入を行い、ATPGによるテストパタン生成難易度を低減するような対処が必要となる。しかし、特許文献1のテストポイント挿入回路は、遅延故障テストへの考慮がなされていない。
特開2006−84427号公報 特開2008−292368号公報
これまで、縮退故障テストだけでなく遅延故障テストまでも視野に入れた、制御性向上の為のテストポイントを挿入する技術が無かった。
本発明の一態様に係るスキャンテスト回路は、論理回路から出力された信号が入力される、スキャンチェーンを構成するスキャンレジスタと、前記スキャンレジスタの後段に設けられ、前記スキャンレジスタからの出力信号を反転するインバータと、前記スキャンレジスタの前段に設けられ、外部から入力される入力信号又は前記インバータから出力される信号のいずれかを選択する第1セレクタと、前記インバータの後段に設けられ、前記入力信号又は前記インバータから出力される信号のいずれかを選択する第2セレクタとを備えるものである。
これにより、入力信号の論理値が0又は1の固定値であっても、所望の論理値のテストポイントを挿入することができるスキャンテスト回路を実現することが可能となる。
本発明によれば、縮退故障テストだけでなく遅延故障テストまでも視野に入れた、制御性向上の為のテストポイントを挿入するスキャンテスト回路、半導体集積回路を実現することができる。
実施の形態に係るスキャンテスト回路の構成を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路を任意の組み合わせ回路に挿入した場合の構成を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード1におけるデータ遷移を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード1における遅延スキャン動作時の波形を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード2におけるデータ遷移を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード2における遅延スキャン動作時の波形を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード3におけるデータ遷移を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード3における遅延スキャン動作時の波形を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード4におけるデータ遷移を示す図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路のモード4における遅延スキャン動作時の波形を示す図である。 遅延スキャン動作時のONパス制御、OFFパス制御を説明する図である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路の各モードにおけるスキャンレジスタの格納値DFT_REG、出力端子からの出力値DFT_OUTを示す表である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路に入力される信号DFT_INが「0固定」の場合のスキャンレジスタの格納値DFT_REG、出力端子からの出力値DFT_OUTの値を示した表である。 実施の形態に係るスキャンテスト回路に入力される信号DFT_INが「1固定」の場合のスキャンレジスタの格納値DFT_REG、出力端子からの出力値DFT_OUTの値を示した表である。 特許文献2の問題点を説明するための図である。 図15に示す回路に本実施の形態に係るスキャンテスト回路を適用した例を示す図である。
本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路10の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るスキャンテスト回路10の構成を示す図である。図1に示すように、スキャンテスト回路10は、スキャンレジスタ11(DFT_REG)、インバータ12(DFT_INV)、第1セレクタ13(DFT_MUX1)、第2セレクタ14(DFT_MUX2)を備えている。
集積回路内部の論理回路の動作テストを行うために、集積回路のフリップフロップをスキャンフリップフロップに置き換え、複数のスキャンフリップフロップをシリアルに接続してスキャンチェーンを構成し、スキャンチェーンをシフトレジスタのように動作させて動作テストに必要なフリップフロップの設定を行うスキャン設計が知られている。
動作テストを行いたいテスト対象パスの前後にスキャンチェーンを構成するスキャンフリップフロップを接続し、テスト対象パスの始点に接続された始点スキャンフリップフロップからテストパタンを入力して、テスト対象パスを伝播したテスト結果をテスト対象パスの終点に接続された終点スキャンフリップフロップにキャプチャする。
その後、スキャンチェーンをシフトレジスタのように動作させて出力をスキャンすることにより、テスト対象パスの動作を観測することができる。このようなスキャン設計は、例えば、集積回路の縮退故障テストや遅延故障テストに用いられている。本実施の形態に係るスキャンテスト回路10は、テスト対象パスの任意の位置に挿入され、任意の位置の値を1又は0に設定したテストポイントを挿入するものである。
スキャンテスト回路10には、6つの入力端子(入力端子21〜26)が設けられている。入力端子21〜26から入力される信号を、それぞれDFT_SIN、DFT_IN、DFT_SMC、DFT_CLK、DFT_MDET1、DFT_MDET2とする。
また、スキャンテスト回路10には、2つの出力端子(出力端子31、32)が設けられている。出力端子31、32から出力される信号を、それぞれDFT_OUT、DFT_SOUTとする。
入力端子21、出力端子32は、スキャンレジスタ11のスキャンチェーンのスキャンイン端子、スキャンアウト端子にそれぞれ接続される。入力端子23は、スキャンレジスタ11のスキャンイネーブル端子に接続される。入力端子23から入力されるスキャンイネーブル信号DFT_SMCは、スキャンシフト動作、スキャンキャプチャ動作を切り替える制御信号である。入力端子24は、スキャンレジスタ11のクロック端子に接続される。
入力端子25は、第1セレクタ13のセレクト端子に接続される。入力端子26は、第2セレクタ14のセレクト端子に接続される。インバータ12は、スキャンレジスタ11の出力端子に接続されている。インバータ12は、スキャンレジスタ11から出力される信号の値を反転する回路である。
第1セレクタ13は、スキャンレジスタ11の前段に接続されている。第1セレクタ13は、インバータ12から出力される信号と入力端子22から入力される信号DFT_INのいずれかを選択し、スキャンレジスタ11に出力する。
第2セレクタ14は、インバータ12の後段に接続されている。第2セレクタ14は、入力端子22から入力される信号DFT_INと、インバータ12から出力される信号のいずれかを選択し、出力端子31から信号DFT_OUTとして出力する。
ここで、図2を参照して、本実施の形態に係るスキャンテスト回路10の動作について説明する。図2は、本実施の形態に係るスキャンテスト回路10が任意の組み合わせ回路に挿入された場合の回路構成例を示している。図2に示す例では、入力端子22から入力される信号DFT_INは組み合わせ回路Xの出力であり、出力端子31から出力される信号DFT_OUTは組み合わせ回路Yの入力である。
スキャンテスト回路10は、入力端子25から入力される信号DFT_MDET1、入力端子26から入力される信号DFT_MDET2の組み合わせにより、4種類の動作を行う。モード1を(DFT_MDET1=0、DFT_MDET2=0)、モード2を(DFT_MDET1=0、DFT_MDET2=1)、モード3を(DFT_MDET1=1、DFT_MDET2=0)、モード4を(DFT_MDET1=1、DFT_MDET2=1)とする。
(1)モード1の動作
図3に、スキャンテスト回路10のモード1におけるデータ遷移を示す。図3に示すように、モード1は、入力端子22から出力端子31へダイレクトにデータ遷移する動作と、入力端子22からの信号をスキャンレジスタ11に格納する動作を行うモードである。
図4に、スキャンテスト回路のモード1における遅延スキャン動作時の各信号の波形を示す。図4に示すように、シフト動作の最終値を「a」とし、入力端子21から入力される信号DFT_INは、「A」→「B」→「C」と変化するものとする。Shift期間における信号DFT_CLKをShiftクロック、Launch期間における信号DFT_CLKをLaunchクロック、Capture期間における信号DFT_CLKをCaptureクロックとする。
ここで言う遅延スキャン動作は、最終シフト動作後に、Launchクロック、Captureクロックの高速なクロック(基本的には実動作周期のクロック)で遅延スキャンテストを行うブロードサイド(Broad-Side)方式とする。
ここで、ブロードサイド方式の遅延テストについての説明を行う。まず、入力端子23から入力されるスキャンイネーブル信号を活性状態とし、シフトレジスタ状に接続されたスキャンフリップフロップをシフトサイクルさせ、入力端子21からテストパタンである信号DFT_SINが入力される(スキャンイン)。これにより、各スキャンフリップフロップが初期値に設定される。
次に、スキャンイネーブル信号を非活性状態とし、スキャンチェーンのシフトサイクルを解除した状態で、Launchクロック、Captureクロックが印加される。Launchクロックの立ち上がりエッジからCaptureクロックの立ち上がりエッジまでの時間は実動作と同じに時間に設定される。
Launchクロックの立ち上がりにおいて、始点スキャンフリップフロップの値を反転させる。次に、Captureクロックの立ち上がりにおいて、この反転信号を始点スキャンフリップフロップからテスト対象パスに出力し、テスト対象パスを伝播した結果を終点スキャンフリップフロップでキャプチャする。
このキャプチャされた信号を、スキャンイネーブル信号を活性状態とすることによりスキャンシフトさせて出力する(スキャンアウト)。このスキャンアウトされたテスト結果と、予測されるテスト対象パスの遷移後の予測結果とを比較する。これにより、実動作速度においてテスト対象パスが正常に動作するか否かをテストすることができる。
図4に示すように、Shift期間において、スキャンレジスタ11は、Shiftクロックに応じて入力端子21からの信号「a」を取り込む。これにより、スキャンレジスタ11に格納されるDFT_REG格納値は「a」となる。
その後、DFT_MDET1=0、DFT_MDET2=0となり、モード1の遅延スキャン動作が開始される。DFT_REG格納値は、Launchクロックに応じて「A」となり、Captureクロックに応じて「B」となる。
ここで、スキャンレジスタ11が「B」を取り込めずに「A」のままの値である場合、スキャンレジスタ11の入力側に遅延故障が存在していることが検出できる。このとき、「A」、「B」の値は、必ず反対の値でなければならない。
(2)モード2の動作
図5に、スキャンテスト回路10のモード2におけるデータ遷移を示す。図5に示すように、モード2は、スキャンレジスタ11から出力端子31へ、スキャンレジスタ11に格納された値の反転値を遷移する動作と、モード1と同様に入力端子22からの信号をスキャンレジスタ11に格納する動作を行うモードである。
図6に、スキャンテスト回路のモード2における遅延スキャン動作時の各信号の波形を示す。図6に示すように、シフト動作の最終値を「a」とし、入力端子22から入力される信号DFT_INは、「A」→「B」→「C」と変化するものとする。なお、以下の説明において、「〜a」は「a」の反転値を示し、「〜A」、「〜B」、「〜C」は、それぞれ、「A」、「B」、「C」の反転値を示す。Shift期間後、DFT_MDET1=0、DFT_MDET2=1となり、モード2の遅延スキャン動作が開始される。DFT_REG格納値は、Launchクロックに応じて「A」となり、Captureクロックに応じて「B」となる。
(3)モード3の動作
図7に、スキャンテスト回路10のモード3におけるデータ遷移を示す。図7に示すように、モード3は、スキャンレジスタ11に格納された値の反転値を再度スキャンレジスタ11にデータ遷移させる動作と、モード1と同様に入力端子22から出力端子31にダイレクトにデータ遷移する動作を行うモードである。
図8に、スキャンテスト回路のモード3における遅延スキャン動作時の各信号の波形を示す。図8に示すように、シフト動作の最終値を「a」とし、入力端子22から入力される信号DFT_INは、「A」→「B」→「C」と変化するものとする。Shift期間後、DFT_MDET1=1、DFT_MDET2=0となり、モード3の遅延スキャン動作が開始される。DFT_REG格納値は、Launchクロックに応じて「〜a」となり、Captureクロックに応じて「a」となる。
(4)モード4の動作
図9に、スキャンテスト回路10のモード4におけるデータ遷移を示す。図9に示すように、モード4は、スキャンレジスタ11に格納された値の反転値を再度スキャンレジスタ11にデータ遷移させる動作と、スキャンレジスタ11に格納された値(スキャンシフト動作により格納された値)の反転値を、出力端子31にデータ遷移する動作を行うモードである。
図10に、スキャンテスト回路のモード4における遅延スキャン動作時の各信号の波形を示す。図10に示すように、シフト動作の最終値を「a」とし、入力端子22から入力される信号DFT_INは、「A」→「B」→「C」と変化するものとする。Shift期間後、DFT_MDET1=1、DFT_MDET2=1となり、モード4の遅延スキャン動作が開始される。DFT_REG格納値は、Launchクロックに応じて「〜a」となり、Captureクロックに応じて「a」となる。
上記の4つのモードを用いる事で、出力端子31に接続される組み合わせ回路に対して、遅延スキャン動作時に必要な制御を行う事が出来る。遅延スキャン動作時に必要な制御とは、遅延スキャンの為のONパス制御(以降、単にONパス制御と呼ぶ。)、遅延スキャンの為のOFFパス制御(以降、単にOFFパス制御と呼ぶ)の2つの制御である。
ここで、図11を参照して、ONパス制御、OFFパス制御について説明する。ONパス制御は、図11に示すフリップフロップ1からORゲート4のIN1を通り、フリップフロップ3に接続される経路に対して、最終シフト動作時の値を伝播した後、Launch動作時に最終シフト動作時の反転値を伝播させる制御である。具体的には、最終シフト動作時に1→Launch動作時に0又は最終シフト動作時に0→Launch動作時に1が伝播される。
OFFパス制御は、図11に示すフリップフロップ2からORゲート4のIN2を通る経路に対して、最終シフト動作時からLaunch動作時に固定値を伝播させる制御である。具体的には、OFFパス制御では、最終シフト動作時に0→Launch動作時に0が伝播される。なお、ORゲート4の代わりにANDゲートを用いる場合には、最終シフト動作時に1→Launch動作時に1が伝播される。
図12に、スキャンテスト回路10の各モードのスキャンレジスタ11の格納値DFT_REGと、出力端子31からの出力値DFT_OUTを示す。図12に示すように、モード1、3では、出力端子31からの出力値DFT_OUTは入力端子22から入力される信号DFT_INとなる。モード2では、出力値DFT_OUTは最終シフト動作時に最終シフト反転値であり、Launch動作時に信号DFT_INとなる。
フリップフロップ1又はフリップフロップ2とORゲート4の入力端子との間にスキャンテスト回路10を接続し、モード1〜3を選択すれば、信号DFT_INの値に依存するが、ONパス制御、OFFパス制御のいずれの制御も実施できる。
モード4では、出力値DFT_OUTは最終シフト動作時に最終シフト反転値であり、Launch動作時にはその最終シフト反転値の反転値となる。つまり、モード4においては、信号DFT_INの値に依存せずに最終シフト動作時とLaunch動作時とで反転値が出力される。従って、フリップフロップ1とORゲート4のIN1との間にスキャンテスト回路10を接続し、モード4を選択すればONパス制御が実施できる。
信号DFT_INとして「0」、「1」の値が自由に設定出来るのであれば、本スキャン回路の挿入は不要である。しかし、「0固定」、「1固定」のように制御性の悪い部分に本スキャンテスト回路を挿入し、各モードを切り替えることで制御性が向上する。
図13はスキャンテスト回路10に入力される信号DFT_INが「0固定」の場合、図14はスキャンテスト回路10に入力される信号DFT_INが「1固定」の場合のスキャンレジスタの格納値DFT_REG、出力端子からの出力値DFT_OUTの値を示した表である。
いずれの場合においても、出力値DFT_OUTとして、最終シフト動作時の値を伝播した後、Launch動作時に最終シフト動作時の反転値を伝播させる制御(1→0又は0→1)、最終シフト動作時からLaunch動作時に固定値を伝播させる制御(1→1又は0→0)のいずれも行うことができる。すなわち、本実施の形態に係るスキャンテスト回路10を用いて、各モードを切り替えることにより、ONパス制御、OFFパス制御のいずれの制御も行うことができ、制御性を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本発明に係るスキャンテスト回路を用いることにより、任意の組み合わせ回路にテストポイント挿入を行うことができ、制御性の悪い部分の制御性を改善する事が可能である。これにより、遅延故障テストの検出率を向上できる。
特許文献2では、前段の論理値によりOFFパス制御ができない場合がある。図15に、特許文献2の問題点を説明する図を示す。図15に示すように、フリップフロップ2の前段が「1固定」の場合、シフト動作時に0→Launch動作時0の固定値を出力することができず、OFFパス制御を実行することができない。このため、フリップフロップ1からORゲート4のIN1通り、フリップフロップ3への経路の遅延故障テストを行うことができない。
一方、図16に、図15に示す回路に本実施の形態に係るスキャンテスト回路10を適用した例を示す。図16に示すように、フリップフロップ2とORゲート4のIN2との間にスキャンテスト回路10が接続される。ORゲート4を用いた場合、出力端子31からの出力値DFT_OUTが、最終シフト動作時及びLaunch動作時のいずれも「0」であればOFFパス制御を行うことができる。
図16に示す例では、フリップフロップ2は「1固定」であるため、図14に示すようにスキャンテスト回路10においてモード2を選択すれば、シフト動作時に0→Launch動作時0の固定値を出力することが可能となる。これにより、フリップフロップ1からORゲート4のIN1通り、フリップフロップ3への経路の遅延故障テストを行うことができる。なお、ORゲート4の代わりに、ANDゲートを用いた場合には、最終シフト動作時及びLaunch動作時のいずれも「1」であればOFFパス制御を行うことができる。
このように、本発明によれば、縮退故障テストだけでなく遅延故障テストまでも視野に入れた、制御性向上の為のテストポイントを挿入する具体的な回路を実現することができる。任意の組み合わせ回路にテストポイント挿入する事により、遅延故障テストの為の制御性(ONパス制御、OFFパス制御)を向上し、故障検出率を向上させる事が可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。スキャンテスト回路10は、スキャンレジスタ11、インバータ12、第1セレクタ13、第2セレクタ14がマクロ化されたハードマクロとして構成することも可能である。ハードマクロとは、特定用途向けの回路ブロックであって、予め各構成要素の配置が決定された状態のものをいう。ここでのハードマクロは、スキャンテスト用の回路ブロックである。また、半導体集積回路において、このハードマクロがテスト対象パスであるスキャンパスの任意の位置に複数設けられていてもよい。
1〜3 フリップフロップ
4 ORゲート
10 スキャンテスト回路
11 スキャンレジスタ
12 インバータ
13 第1セレクタ
14 第2セレクタ
21〜26 入力端子
31〜32 出力端子

Claims (4)

  1. 論理回路から出力された信号が入力される、スキャンチェーンを構成するスキャンレジスタと、
    前記スキャンレジスタの後段に設けられ、前記スキャンレジスタからの出力信号を反転するインバータと、
    前記スキャンレジスタの前段に設けられ、外部から入力される入力信号又は前記インバータから出力される信号のいずれかを選択する第1セレクタと、
    前記インバータの後段に設けられ、前記入力信号又は前記インバータから出力される信号のいずれかを選択する第2セレクタと、
    を備えるスキャンテスト回路。
  2. 前記入力信号は、論理値が1又は0の固定値であることを特徴とする請求項1に記載のスキャンテスト回路。
  3. 前記スキャンレジスタ、前記インバータ、前記第1セレクタ及び前記第2セレクタがマクロ化されハードマクロを構成し、
    複数の前記ハードマクロが半導体集積回路のスキャンパスに配置されることを特徴とする請求項1に記載のスキャンテスト回路。
  4. 前記スキャンレジスタ、前記インバータ、前記第1セレクタ及び前記第2セレクタがハードマクロ化された請求項1に記載のスキャンテスト回路と、
    複数のスキャンテスト回路が配置されるスキャンパスと、
    を備える半導体集積回路。
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