JP2011242150A - 凹曲面接着試験装置及び凹曲面接着試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着性シートが凹曲面に伸長状態で接着された状態における粘着性シートの耐熱性や剥がれ強さ等を確実に試験できる試験装置と試験方法を提供する。
【解決手段】粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験装置1において、凹曲面接着試験装置1は、凹曲面貼り付け冶具30と、凹曲面押圧装置10を有する。凹曲面貼り付け冶具30は、中央部に凹曲面部32と、凹曲面部の両側に平坦部33が形成される。凹曲面押圧装置10は、冶具保持部17aと、膨張部材保持ユニット20を有する。膨張部材保持ユニット20は、下面に膨張可能な軟質部材の膨張部材21が取付けられ、膨張部材21が所定の圧力で膨張して、凹曲面貼り付け冶具30の平坦部33に接着された粘着性シート50を凹曲面貼り付け冶具30の凹曲面部32に圧着する。粘着性シート50が伸長状態のままで凹曲面部32からの剥がれ具合を測定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、凹曲面に接着する粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験装置及び凹曲面接着試験方法に関するものである。
例えば、自動車内装製品等の3次元の曲面を有する製品の表面に、装飾模様や肌触りのよい表皮を有する粘着性シートを接着することが行われている。自動車内装製品は高温状態で使用されることも多く、この場合に、粘着性シートの接着力を試験するには、高温時の接着保持力を示す耐熱クリープ性を試験することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしこの測定方法は、平面状の基材に粘着性シートを接着し、所定時間経過後に一定荷重を掛けて剥離状態を測定する方法である。このため、凹曲面部に粘着性シートを接着して、伸長歪が加わる場合や、粘着性シートが布地であり、その種類により荷重と伸長歪の関係が変化して、それぞれの試料により荷重を変化させる必要がある場合等においては、試験条件の設定が難しく、試験結果と製品の評価との対応関係が必ずしも十分でなかった。そのため、試験結果は単に粘着性シートの相対的な優劣比較にとどまっていた。
また、粘着性シートの接着後の一定歪に対するクリープ性を評価するものもある(例えば、特許文献2参照。)。しかしこの場合には、自動車用の内装部品に使用する布地の粘着性シートのような曲げ応力の小さい粘着性シートでは、ほとんど浮き(剥がれ)が発生することがなく、クリープ性の評価としては充分ではなかった。
さらに、日本工業規格 JISZ 0237:2009「粘着テープ・粘着シート試験方法」があるが、一定荷重の試験方法であり、所定の剥離角度で測定したせん断剥離を測定する方法であり、凹曲面部に使用する粘着テープに評価としては充分ではなかった。
しかしながら、3次元の曲面を有する製品の表面に粘着性シートを接着する場合には、部分的な伸長と収縮が生じて、その伸長と収縮を加味した粘着性シートの接着力を試験することが、実用的には求められていた。特に、凹曲面に粘着性シートを接着する場合における試験において、接着する粘着性シートの押圧、伸長条件等を再現性よく行うことは従来困難であった。
例えば、自動車内装製品の表面には、デザイン性を向上させ、肌触り等を良くするために、ファブリックや装飾模様を有するクッション性のシートを表面に有する粘着性シートを接着しているが、この粘着性シートの評価としては、実際の樹脂製の内装製品の表面に粘着性シートを接着した後に、所定の高温雰囲気中で劣化試験を行い、その後剥離の有無を評価する方法が一般に用いられている。
しかしながら、一般に凹曲面の形状は3次元的に複雑であり、粘着シートの接着時の圧力を定量的に設定することが難しく、伸長歪も複雑であり、評価結果の標準化や規格化が困難であった。また、実際の製品の評価結果を得るために、実際の樹脂製品の基材に粘着性シートを接着して用いるため、試験の手間とコストがかかっていた。
特開2008−238582号公報 特開2005−350625号公報
そこで、本発明は、粘着性シートが凹曲面に伸長状態で接着された状態における粘着性シートの耐熱性や剥がれ強さ等を確実に試験できる試験装置と試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、所定の曲率と深さを有する凹曲面に接着する粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験装置において、
凹曲面接着試験装置は、粘着性シートを接着する凹曲面貼り付け冶具と、凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを押圧する凹曲面押圧装置を有し、
凹曲面貼り付け冶具は、中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、凹曲面部の両側に平坦部が形成され、平坦部に粘着性シートが接着可能に形成され、
凹曲面押圧装置は、凹曲面貼り付け冶具を保持する冶具保持部と、保持された凹曲面貼り付け冶具の上部に昇降可能な膨張部材保持ユニットを設け、膨張部材保持ユニットは、下面に膨張可能な軟質部材の膨張部材が取付けられ、膨張部材保持ユニットが凹曲面貼り付け冶具の上部に近接して、膨張部材が所定の圧力で膨張するとともに、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着可能に形成され、
粘着性シートが伸長状態のままで凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部からの剥がれ具合を測定可能としたことを特徴とする凹曲面接着試験装置である。
請求項1の本発明では、凹曲面貼り付け冶具は、中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、凹曲面部の両側に平坦部が形成され、平坦部に粘着性シートが接着可能に形成されている。このため、平坦部に粘着性シートを接着して凹曲面押圧装置により凹曲面部に粘着性シートを伸長させつつ接着することができる。
凹曲面押圧装置は、凹曲面貼り付け冶具を保持する冶具保持部を有する。このため粘着性シートを接着した凹曲面貼り付け冶具を膨張部材保持ユニットの下に保持して、膨張部材保持ユニットを粘着性シートの上部に置くことができ、膨張部材保持ユニットにより粘着性シートを凹曲面部に押圧することができる。
凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットは、下面に膨張可能な軟質部材の膨張部材が取付けられ、膨張部材保持ユニットが凹曲面貼り付け冶具の上部に近接して、膨張部材が所定の圧力で膨張するとともに、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを伸長状態で凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着可能に形成されている。このため、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを、膨張部材が凹曲面部へ所定の圧力で均一に押圧することができ、安定した接着条件で粘着性シートを凹曲面部に接着することができる。
凹曲面部の形状を選択することにより、粘着性シートの伸長率を変化させて、伸長率と剥がれの関係を測定することができる。
その後、粘着性シートが伸長状態の所定の条件のもとで、室温における経時変化や所定の温度における環境負荷をかけた後に、粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定することができる。このため、粘着性シートをさまざまな条件のもとで、粘着性シートの伸長状態と、接着力を測定することができる。
請求項2の本発明は、凹曲面貼り付け冶具は、凹曲面部と平坦部を有する冶具本体と、凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有し、試験板を冶具本体の凹曲面部に位置させて、曲面矯正保持具の凸曲面部が試験板の両端部を押圧して、冶具本体の凹曲面部に沿うように試験板の両端部を押圧して湾曲させる構成を有し、平坦部に接着された粘着性シートを試験板に接着可能にした凹曲面接着試験装置である。
請求項2の本発明では、凹曲面貼り付け冶具は、凹曲面部と平坦部を有する冶具本体と、凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有する。このため、試験板を取り換えることにより、簡単に多数の粘着性シートの接着力を試験することができ、多種類の接着面の試験をすることができ、粘着性シートが接着される凹面部の清浄化も容易である。
試験板を冶具本体の凹曲面部に位置させて、曲面矯正保持具の凸曲面部が試験板の両端部を押圧して、冶具本体の凹曲面部に沿うように試験板の両端部を押圧して湾曲させる構成を有し、平坦部に接着された粘着性シートを試験板に接着可能にした。このため、平板状の試験板を所定の凹曲面部に沿って曲げることができ、予め試験板を所定の凹曲面に曲げて成形する必要がなく、多数多種類の試験板を使用することができる。凹曲面部に沿って湾曲した試験板に伸長状態で粘着性シートを接着することができる。
請求項3の本発明は、膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した凹曲面接着試験装置である。
請求項3の本発明では、膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した。このため、簡単な装置で、粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板の凹曲面に沿って均一な圧力で押圧することができ、均一な条件で接着力を測定することができ、圧力を調整して、所定の圧力で粘着性シートを伸長して、接着することができる。
請求項4の本発明は、膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、空間部をゴム膜で覆い、空間部に圧力を加えて、ゴム膜を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した凹曲面接着試験装置である。
請求項4の本発明では、膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、空間部をゴム膜で覆い、空間部に圧力を加えて、ゴム膜を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した。このため、ゴム膜を均一に膨張させて、凹曲面に沿って均一な圧力で押圧することができ、所定の圧力で粘着性シートを伸長して、均一な条件で接着力を測定することができる。圧力は、空気圧又は油圧を使用することができる。
請求項5の本発明は、所定の曲率と深さを有する凹曲面に接着する粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験方法において、
凹曲面接着試験方法は、粘着性シートを接着する凹曲面貼り付け冶具と、凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを押圧する凹曲面押圧装置を使用し、
中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、凹曲面部の両側に平坦部が形成された凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを接着し、
粘着性シートが接着された凹曲面貼り付け冶具を、凹曲面押圧装置の冶具保持部に取付け、
保持された凹曲面貼り付け冶具の上部に昇降可能に位置する凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットを凹曲面貼り付け冶具に近接するように下降させ、
膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に伸長状態で圧着した後、
粘着性シートが伸長状態のままで凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部からの剥がれ具合を測定することを特徴とする凹曲面接着試験方法である。
請求項5の本発明では、中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、凹曲面部の両側に平坦部が形成された凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを接着し、粘着性シートが接着された凹曲面貼り付け冶具を、凹曲面押圧装置の冶具保持部に取付けた。このため、平坦部に粘着性シートを平板状に接着した後に、粘着性シートを接着した凹曲面貼り付け冶具を凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットの下に保持して、膨張部材保持ユニットにより粘着性シートを凹曲面部に伸長状態で押圧することができる。
保持された凹曲面貼り付け冶具の上部に昇降可能に位置する凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットを凹曲面貼り付け冶具に近接するように下降させ、膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に伸長状態で圧着した。このため、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを、膨張部材が凹曲面部の所定の圧力で均一に押圧することができ、安定した接着条件で粘着性シートを凹曲面部に接着することができる。
凹曲面部の形状を選択することにより、粘着性シートの伸長率を変化させて、伸長率と剥がれの関係を測定することができる。
その後、粘着性シートが伸長状態の所定の条件のもとで、室温における経時変化や所定の温度における環境負荷をかけた後に、粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定することができる。このため、粘着性シートをさまざまな条件のもとで、粘着性シートの伸長状態と、接着力を測定することができる。
その後、耐熱試験等の所定の条件のもとで粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定することができ、粘着性シートの伸長度合いと、接着力を測定することができる。
請求項6の本発明は、凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを接着する際に、
凹曲面貼り付け冶具は、凹曲面部と平坦部を有する冶具本体と、凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有するものを使用し、試験板を冶具本体の凹曲面部に位置させて、曲面矯正保持具の凸曲面部が試験板の両端部を押圧して冶具本体の凹曲面部に沿うように試験板を押圧して湾曲させ、湾曲した試験板を有する凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを接着した後に、
膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に沿って伸長状態で湾曲した試験板に圧着する凹曲面接着試験方法である。
請求項6の本発明では、凹曲面貼り付け冶具は、凹曲面部と平坦部を有する冶具本体と、凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有するものを使用する。このため、試験板を取り換えることにより、簡単に多数の粘着性シートの接着力を試験することができ、多種類の接着面の試験をすることができ、粘着性シートが接着される凹面部の清浄化も容易である。
試験板を冶具本体の凹曲面部に位置させて、曲面矯正保持具の凸曲面部が試験板の両端部を押圧して冶具本体の凹曲面部に沿うように試験板を押圧して湾曲させ、湾曲した試験板を有する凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを接着した。このため、平板状の試験板を所定の凹曲面部に沿って曲げることができ、予め試験板を所定の凹曲面に曲げる必要がなく、多数多種類の試験板を使用することができる。
試験板を冶具本体の凹曲面部に位置させて、曲面矯正保持具の凸曲面部が試験板の両端部を押圧して、冶具本体の凹曲面部に沿うように試験板の両端部を押圧して湾曲させることができ、平坦部に接着された粘着性シートを試験板に接着した。このため、平板状の試験板を所定の凹曲面部に沿って曲げることができ、予め試験板を所定の凹曲面に曲げて成形する必要がなく、多数多種類の試験板を使用することができる。凹曲面部に沿って湾曲した試験板に伸長状態で粘着性シートを接着することができる。
膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に沿って伸長状態で湾曲した試験板に圧着する。このため、このため、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを、膨張部材が凹曲面部へ所定の圧力で均一に押圧することができ、安定した接着条件で粘着性シートを凹曲面部に接着することができる。
請求項7の本発明は、膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した凹曲面接着試験方法である。
請求項7の本発明では、膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した。このため、風船状のゴム膜で、粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板の凹曲面に沿って均一な圧力で押圧することができ、均一な条件で接着力を測定することができる。圧力を調整して、所定の圧力で粘着性シートを伸長して、接着することができる。
請求項8の本発明は、膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、空間部をゴム膜で覆い、空間部に圧力を加えて、ゴム被膜を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した凹曲面接着試験方法である。
請求項8の本発明では、膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、空間部をゴム膜で覆い、空間部に圧力を加えて、ゴム被膜を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シートを冶具本体の凹曲面部又は試験板に圧着した。このため、ゴム膜を均一に膨張させて、凹曲面に沿って均一な圧力で押圧することができ、所定の圧力で粘着性シートを伸長して、均一な条件で接着力を測定することができる。
請求項9の本発明は、凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを接着する前に、粘着性シートの表面に枡目模様を描き、凹曲面部に伸長状態で接着した枡目模様の歪みで、粘着性シートの伸びの状態を測定する凹曲面接着試験方法である。
請求項9の本発明では、凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを接着する前に、粘着性シートの表面に枡目模様を描き、凹曲面部に伸長状態で接着した枡目模様の歪みで、粘着性シートの伸びの状態を測定する。このため、粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具に接着したときに、枡目模様の変化で粘着性シートの各部分の伸長を測定することができるとともに、接着後、剥離した枡目の数を数えることにより、接着強度を測定することができる。
請求項10の本発明は、凹曲面貼り付け冶具に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着した後、所定の温度で所定時間経過した後に、粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定する凹曲面接着試験方法である。
請求項10の本発明では、凹曲面貼り付け冶具に接着された粘着性シートを凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着した後、所定の温度で所定時間静置した後に、粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定する。このため、経時変化や熱劣化後の接着強度の測定を容易にすることができる。
本発明は、膨張部材保持ユニットの膨張部材が所定の圧力で膨張することにより、凹曲面貼り付け冶具に接着された粘着性シートを伸長状態で凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着するため、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された粘着性シートを、膨張部材が凹曲面部へ所定の圧力で均一に押圧することができ、安定した接着条件で粘着性シートを凹曲面部に接着することができる。また、耐熱試験等の所定の条件のもとで伸長状態で粘着性シートの凹曲面部からの剥がれ具合を測定することができ、粘着性シートの伸長状態と、接着力を測定することができる。
本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面接着試験装置の正面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面接着試験装置の側面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具の分解斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具に試験板を取り付けた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを張り付けた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットが凹曲面貼り付け冶具の上部に近接した状態の正面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットの膨張部材が膨らんで凹曲面貼り付け冶具に密着した状態の正面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具の平坦部に粘着性シートを張り付けた状態の部分斜視図である。 本発明の実施の形態を示すもので、凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に粘着性シートが接着された状態の部分斜視図である。
本発明の実施の形態を図1〜図10に基づき説明する。
まず、凹曲面接着試験装置1について説明し、その後、凹曲面接着試験装置1を使用した凹曲面接着試験方法について説明する。
凹曲面接着試験装置1は、凹曲面押圧装置10と凹曲面貼り付け冶具30から構成される。凹曲面貼り付け冶具30を先に説明し、その後、凹曲面押圧装置10ついて説明する。
凹曲面貼り付け冶具30は、図3に示すように、長方形のブロック状の冶具本体31を有する。冶具本体31は、中央部に横方向に連続して所定の曲率と深さの溝を有する凹曲面部32と、凹曲面部32の両側に水平方向に平坦な平坦部33が形成されている。後述するように、平坦部33に粘着性シート50の両端部が平板状に接着可能に形成されている。
この凹曲面部32に直接、粘着性シート50の中央部を押圧して接着することも、後述する試験板40に粘着性シート50を接着することもできる。
試験板40を使用する場合には、図3に示すように、凹曲面貼り付け冶具30は、凹曲面部32と平坦部33を有する冶具本体31と、曲面矯正保持具35を使用する。曲面矯正保持具35は、凹曲面部32に対応する凸曲面部36を有して、溝状の凹曲面部32の左右の両端部に取り付けられるように2個使用される。
試験板40を取り付けるには、まず試験板40を凸曲面部36の下に置き、試験板40の両側部を2個の曲面矯正保持具35の凸曲面部36で押圧する。そして、曲面矯正保持具35の両端に形成された保持具ボルト孔37にボルト38を挿入して、冶具本体31の平坦部33の対応する箇所に設けられた本体ボルト孔34にボルト38をねじ込んで固定する。そうすると、図4に示すように、曲面矯正保持具35で押圧固定された試験板40は、冶具本体31の凹曲面部32に沿うように湾曲することができる。
このようにして、平板状の試験板40を湾曲させることができ、試験板40を取り換えることにより、簡単に多数の粘着性シート50の接着力を試験することができる。そのため多種類の試験板40を準備すれば、容易に多種類の接着面の試験をすることができる。また、粘着性シート50が直接凹曲面部32に接着されないため接着される面の清浄化も容易である。試験板40は、実施の製品において粘着性シート50が接着される基材と同じ材料を使用することにより、実施の製品としての評価をすることができる。
つぎに、凹曲面押圧装置10について説明する。図1と図2に示すように、凹曲面押圧装置10は、凹曲面貼り付け冶具30を保持する冶具保持部17aと、保持された凹曲面貼り付け冶具30の上部に昇降可能な膨張部材保持ユニット20を有する。
冶具保持部17aは、凹曲面押圧装置10の下部に設けられた凹曲面押圧装置台部17の中央付近に設けられて、後述する膨張部材保持ユニット20の真下に位置する。ネジ、バンド、留め具等により、冶具保持部17aに凹曲面貼り付け冶具30が固定される。このため粘着性シート50を接着した凹曲面貼り付け冶具30を保持して、膨張部材保持ユニット20により粘着性シート50を押圧することができる。
凹曲面押圧装置台部17には、支柱17Cが取付けられ、支柱17Cにエアシリンダ13が取り付けられて、エアシリンダ13の先端には、膨張部材保持ユニット20が上下方向に昇降可能に取り付けられている。
エアシリンダ13にエアを送付するため、エアシリンダ用レギュレータ11とエアシリンダ用電磁弁12が取り付けられて、これらをエアホースで連結している。なお、空気圧ではなく油圧で駆動することも可能である。
膨張部材保持ユニット20の先端には、膨張部材であるゴム膜21が取り付けられている。ゴム膜21を空気圧で膨らませるために、膨張部材用レギュレータ14と、膨張部材用供給圧力ゲージ16と、膨張部材用電磁弁15が取り付けられている。これらをエアホースで連結して、ゴム膜21を所定の圧力で膨張可能にしている。なお上記と同様に、空気圧ではなく油圧で駆動することも可能である。
なお、背面板17bには、凹曲面押圧装置10を駆動する制御板18やスイッチボックス19が設けられている。
膨張部材保持ユニット20の先端には、ゴム膜21との間の底面に空間部23を形成することができる。この場合には、空間部23をゴム膜21で覆い、空間部23に空気圧力又は油圧を加えて、ゴム膜21を膨張させ、その膨張圧力で粘着性シート50を冶具本体31の凹曲面部32又は試験板40に圧着することができる。空気圧又は油圧でゴム膜21を均一に膨張させることができ、凹曲面部32又は試験板40の凹曲面に沿って均一な圧力で粘着性シート50を押圧することができ、所定の圧力で粘着性シート50を伸長して、均一な条件で接着させることができる。
膨張部材保持ユニット20の膨張可能な軟質部材の膨張部材であるゴム膜21は、ゴム膜21が所定の圧力で膨張するとともに、凹曲面貼り付け冶具30の平坦部33に両端部が接着された粘着性シート50の中央部を凹曲面貼り付け冶具30の凹曲面部32に圧着する。このため、凹曲面貼り付け冶具30の平坦部33に接着された粘着性シート50を、ゴム膜21が凹曲面部32の所定の圧力で均一に押圧することができ、安定した接着条件で粘着性シート50を伸長させて凹曲面部32に接着することができる。
次に、凹曲面押圧装置10と凹曲面貼り付け冶具30を使用した、粘着性シート50の凹曲面部32からの剥がれ具合を測定する凹曲面接着試験方法について説明する。
まず、凹曲面貼り付け冶具30の平坦部33に粘着性シート50の両端部を張り付ける。凹曲面貼り付け冶具30は、図3に示すように試験板40を使用する場合を例にとり説明するが、試験板40を使用せず、直接粘着性シート50を凹曲面貼り付け冶具30の凹曲面部32に接着する場合でも同様に使用することができる。
まず、凹曲面貼り付け冶具30の冶具本体31に試験板40を取り付ける。試験板40を冶具本体31の凹曲面部32の上に置き、2個の曲面矯正保持具35の凸曲面部36で試験板40の側端部を押圧して、曲面矯正保持具35を冶具本体31に、ボルト38で固定する。それにより、図4に示すように、試験板40を凹曲面部32の曲面に沿って撓ませる。このため、粘着性シート50が接着される試験板40を取り換えることにより、接着面の清浄化が容易となり、簡単に多数の粘着性シート50の接着力を試験することができ、多種類の接着面の試験をすることができる。粘着性シート50が実際に接着される製品と同じ材料を選択することができる。
次に、凹曲面貼り付け冶具30の平坦部33に粘着性シート50の両端部を接着する。図5に示すように、冶具本体31の凹曲面部32を跨いで、その両側の平坦部33に平板状に粘着性シート50を接着する。このとき、粘着性シート50の表面には、図9に示すように、枡目模様51を描いて、この枡目模様51を有する粘着性シート50を接着することができる。
次に、図1及び図2に示すように、粘着性シート50を接着した凹曲面貼り付け冶具30を凹曲面押圧装置10に取付ける。凹曲面貼り付け冶具30は、凹曲面押圧装置10の冶具保持部17aにより固定される。そうすると、図6に示すように、凹曲面貼り付け冶具30の粘着性シート50は、凹曲面押圧装置10の膨張部材保持ユニット20の真下に位置することができる。
次に、スイッチボックス19のスイッチを押すと、エアシリンダ用電磁弁12が開き、エアシリンダ用レギュレータ11を経由して、エアシリンダ13に空気が流入し、エアシリンダ13に取付けられた膨張部材保持ユニット20が下降して、凹曲面貼り付け冶具30に接触して止まる。停止した後、膨張部材保持ユニット20の下面に取付けられた膨張部材であるゴム膜21が凹曲面貼り付け冶具30に接着された粘着性シート50の上部に近接する。なお、膨張部材保持ユニット20の昇降は、空気圧のみではなく、油圧により行うこともできる。
次に、膨張部材用電磁弁15が開き、膨張部材用レギュレータ14を経由して、図7に示すように、エアパイプ22から風船状のゴム膜21の内面に空気が流入し、ゴム膜21が膨張する。
このとき、上述のように膨張部材保持ユニット20の底面に空間部23を形成することができる。この場合には、空間部23をゴム膜21で覆い、空間部23に空気圧力を加えて、ゴム膜21を膨張させることができる。このため、ゴム膜21を均一に膨張させることができる。
なお、ゴム膜21の膨張は、空気圧のみではなく、油圧により行うこともできる。
また、膨張部材であるゴム膜21は、ゴム以外の弾力的に膨張・収縮可能な材料を使用することができる。
ゴム膜21の膨張圧力で、粘着性シート50の中央部を冶具本体31の凹曲面状に曲げられた試験板40に圧着する。試験板40を使用しない場合には、冶具本体31の凹曲面部32に粘着性シート50を直接接着する。ゴム膜21の膨張圧力で粘着性シート50を試験板40の凹曲面に沿って均一な圧力で押圧することができる。所定の圧力で粘着性シート50を伸長して、均一な条件で接着されることができるため、接着した粘着性シート50の接着力(剥離状態)を測定することができる。
このとき、ゴム膜21に加わる圧力を精密に制御するため、膨張部材用レギュレータ14は精密な制御ができるものを使用し、供給圧力は、膨張部材用供給圧力ゲージ16により制御している。
粘着性シート50の表面に枡目模様51を描いた場合には、図10に示すように、ゴム膜21により接着された粘着性シート50は、試験板40の凹曲面の表面に伸長されて接着するが、枡目模様51の伸びを測定することにより、どの部分がどの程度伸長されているか測定することができる。
粘着性シート50の伸長率は、冶具本体31の凹曲面部32の形状を選択することにより自由に設定することができる。
本実施の形態では、粘着性シート50の伸長率が、20%、30%及び40%の場合について測定した。粘着性シート50の伸長率は、図8に示すように、粘着性シート50の元の長さ(凹曲面部32上の直線距離)であるLoと、伸長後の長さ(凹曲面部32の円弧長さ)で角度ω(ラジアン)とすれば、粘着性シート50に加わる伸長率はL/Loであある。円の半径をr、両端部からの凹曲面部32の最大深さDとすれば、下記の式1から式3の関係にあり、所定の伸長率L/Loを設定すれば、式1から円弧の凹曲面部角度が求めことができる。
直線距離Loを設定すれば式2により円の半径を求め、最大深さDは式3により求めることができる。
L/Lo=θ・sinθ (ここでθ=ω/2) 式1
r=(Lo/2)/sinθ 式2
D=r・(1−cosθ) 式3
このようにして、所定の深さと、曲率を有する凹曲面部32を多種類用意することにより、異なった伸長率における粘着性シート50の接着力を測定することができる。
次に、凹曲面貼り付け冶具30の試験板40に接着された粘着性シート50を、所定の温度で所定時間静置した後に、粘着性シート50の試験板40又は凹曲面部32からの剥がれ具合を測定する。本実施の形態では、常温(23℃)24時間養生して、その後80℃の雰囲気中で24時間静置して、その剥離強さを測定した。このため、経時変化や熱劣化後の接着強度の測定を容易にすることができる。
なお、本実施の形態においては、80℃の雰囲気中における剥離強さを測定したが、粘着性シート50を接着した凹曲面貼り付け冶具30を、雰囲気温度を変えたところに置くのみで、各種の条件で測定することができる。これにより、粘着性シート50の接着力を室温から低温或いは高温の状態で劣化試験を行うことができる。
粘着性シート50の表面に枡目模様51を描いた場合には、剥離した枡目の数を数えることで、剥がれ状態と剥離強さを測定することができる。
また、凹曲面部32に接着された粘着性シート50の端部を引っ張り、凹曲面部32からの剥離力を測定することもできる。
1 凹曲面接着試験装置
10 凹曲面押圧装置
20 膨張部材保持ユニット
21 ゴム膜(膨張部材)
30 凹曲面貼り付け冶具
31 冶具本体
32 凹曲面部
33 平坦部
35 曲面矯正保持具
40 試験板
50 粘着性シート

Claims (10)

  1. 所定の曲率と深さを有する凹曲面に接着する粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験装置において、
    該凹曲面接着試験装置は、上記粘着性シートを接着する凹曲面貼り付け冶具と、該凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを押圧する凹曲面押圧装置を有し、
    上記凹曲面貼り付け冶具は、中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、該凹曲面部の両側に平坦部が形成され、該平坦部に上記粘着性シートが接着可能に形成され、
    上記凹曲面押圧装置は、上記凹曲面貼り付け冶具を保持する冶具保持部と、保持された凹曲面貼り付け冶具の上部に昇降可能な膨張部材保持ユニットを設け、該膨張部材保持ユニットは、下面に膨張可能な軟質部材の膨張部材が取付けられ、上記膨張部材保持ユニットが上記凹曲面貼り付け冶具の上部に近接して、上記膨張部材が所定の圧力で膨張するとともに、上記凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された上記粘着性シートを上記凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に伸長状態で圧着可能に形成され、
    上記粘着性シートが伸長状態のままで上記凹曲面貼り付け冶具の上記凹曲面部からの剥がれ具合を測定可能としたことを特徴とする凹曲面接着試験装置。
  2. 上記凹曲面貼り付け冶具は、上記凹曲面部と上記平坦部を有する冶具本体と、上記凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有し、該試験板を上記冶具本体の凹曲面部に位置させて、上記曲面矯正保持具の凸曲面部が上記試験板の両端部を押圧して、上記冶具本体の凹曲面部に沿うように上記試験板の両端部を押圧して湾曲させる構成を有し、上記平坦部に接着された粘着性シートを伸長状態で接着可能にした請求項1に記載の凹曲面接着試験装置。
  3. 上記膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で上記粘着性シートを上記冶具本体の凹曲面部又は上記試験板に圧着した請求項1又は請求項2に記載の凹曲面接着試験装置。
  4. 上記膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、該空間部をゴム膜で覆い、上記空間部に圧力を加えて、ゴム膜を膨張させ、その膨張圧力で上記粘着性シートを上記冶具本体の凹曲面部又は上記試験板に圧着した請求項1又は請求項2に記載の凹曲面接着試験装置。
  5. 所定の曲率と深さを有する凹曲面に接着する粘着性シートの接着状態を試験する凹曲面接着試験方法において、
    該凹曲面接着試験方法は、上記粘着性シートを接着する凹曲面貼り付け冶具と、該凹曲面貼り付け冶具に粘着性シートを押圧する凹曲面押圧装置を使用し、
    中央部に所定の曲率と深さを有する凹曲面部と、該凹曲面部の両側に平坦部が形成された上記凹曲面貼り付け冶具の平坦部に上記粘着性シートを接着し、
    上記粘着性シートが接着された上記凹曲面貼り付け冶具を、上記凹曲面押圧装置の冶具保持部に取付け、
    保持された上記凹曲面貼り付け冶具の上部に昇降可能に位置する上記凹曲面押圧装置の膨張部材保持ユニットを上記凹曲面貼り付け冶具に近接するように下降させ、
    上記膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、上記凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された上記粘着性シートを上記凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に伸長状態で圧着した後、
    上記粘着性シートが伸長状態のままで上記凹曲面貼り付け冶具の上記凹曲面部からの剥がれ具合を測定することを特徴とする凹曲面接着試験方法。
  6. 上記凹曲面貼り付け冶具に上記粘着性シートを接着する際に、
    上記凹曲面貼り付け冶具は、上記凹曲面部と上記平坦部を有する冶具本体と、該凹曲面部に対応する凸曲面部を有する曲面矯正保持具と、粘着性シートを接着する試験板とを有するものを使用し、該試験板を上記冶具本体の凹曲面部に位置させて、上記曲面矯正保持具の凸曲面部が上記試験板の両端部を押圧して上記冶具本体の凹曲面部に沿うように上記試験板を押圧して湾曲させ、湾曲した上記試験板を有する上記凹曲面貼り付け冶具の平坦部に上記粘着性シートを接着した後に、
    上記膨張部材保持ユニットの下面に取付けられた膨張部材を所定の圧力で膨張させて、上記凹曲面貼り付け冶具の平坦部に接着された上記粘着性シートを上記凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に沿って伸長状態で湾曲した上記試験板に圧着する請求項5に記載の凹曲面接着試験方法。
  7. 上記膨張部材は、風船状のゴム膜で形成され、風船状の膨張部材に圧力を加えて膨張部材を膨張させ、その膨張圧力で上記粘着性シートを上記冶具本体の凹曲面部又は上記試験板に圧着した請求項5又は請求項6に記載の凹曲面接着試験方法。
  8. 上記膨張部材保持ユニットは、底面に空間部が形成され、該空間部をゴム膜で覆い、上記空間部に圧力を加えて、ゴム被膜を膨張させ、その膨張圧力で上記粘着性シートを上記冶具本体の凹曲面部又は上記試験板に圧着した請求項5又は請求項6に記載の凹曲面接着試験方法。
  9. 上記凹曲面貼り付け冶具に上記粘着性シートを接着する前に、上記粘着性シートの表面に枡目模様を描き、上記凹曲面部に伸長状態で接着した該枡目模様の歪みで、上記粘着性シートの伸びの状態を測定する請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の凹曲面接着試験方法。
  10. 上記凹曲面貼り付け冶具に接着された上記粘着性シートを上記凹曲面貼り付け冶具の凹曲面部に圧着した後、所定の温度で所定時間経過した後に、上記粘着性シートの上記凹曲面部からの剥がれ具合を測定する請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載の凹曲面接着試験方法。
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