JP2011240834A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】操縦安定性、乗り心地性を高次元で両立させることができる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】空気入りタイヤ10において、ビードフィラー24を覆うゴムシート層30が設けられている。ゴムシート層30は、ビードフィラー24の内面の全域およびビードフィラー24に近接するビードコア22の内面箇所に接する内側ゴムシート層30Aと、ビードフィラー24の外面の全域およびビードフィラー24に近接するビードコア22の外面箇所に接する外側ゴムシート層30Bを備えている。ビードフィラー24の硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90であり、ゴムシート層30の硬度は、ビードフィラー24の硬度よりも3〜10高い。ゴムシート層30の厚さTは、0.5〜2.0mmである。
【選択図】図2
【解決手段】空気入りタイヤ10において、ビードフィラー24を覆うゴムシート層30が設けられている。ゴムシート層30は、ビードフィラー24の内面の全域およびビードフィラー24に近接するビードコア22の内面箇所に接する内側ゴムシート層30Aと、ビードフィラー24の外面の全域およびビードフィラー24に近接するビードコア22の外面箇所に接する外側ゴムシート層30Bを備えている。ビードフィラー24の硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90であり、ゴムシート層30の硬度は、ビードフィラー24の硬度よりも3〜10高い。ゴムシート層30の厚さTは、0.5〜2.0mmである。
【選択図】図2
Description
本発明は、乗り心地性、操縦安定性の双方を向上する上で有利な空気入りタイヤに関する。
操縦安定性向上のために、ビードフィラーの大型化、高硬度化等が提案されているが、このようにすると縦剛性が大きく上昇してしまい乗り心地性が悪化してしまうという問題があった。上記問題を解決するために、ビードフィラーの大型化、高硬度化をせずに、ビードフィラー周りにゴムシート層を配置して、縦剛性の上昇を抑制しつつ、周剛性を上昇させることが検討されているが、いずれにしても、両立は困難であった(特許文献1、特許文献2)。
一方、乗り心地性を重視し、ビードフィラーの小型化、または低硬度化を図り、ゴムシート層をビードフィラーの内側にだけ配置した空気入りタイヤも提供されている(特許文献3)。
一方、乗り心地性を重視し、ビードフィラーの小型化、または低硬度化を図り、ゴムシート層をビードフィラーの内側にだけ配置した空気入りタイヤも提供されている(特許文献3)。
しかしながら、上記の空気入りタイヤでも、周剛性の向上が顕著ではないため操縦安定性、特に剛性感不足などにより、操縦安定性と乗り心地性の両立は困難であった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、ビードフィラーよりも硬度の高いゴムシート層を設け、このゴムシート層でビードフィラーの両側を挟むように配置し、特に縦剛性、周剛性のバランスを調整することによって、操縦安定性、乗り心地性を高次元で両立させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、ビードフィラーよりも硬度の高いゴムシート層を設け、このゴムシート層でビードフィラーの両側を挟むように配置し、特に縦剛性、周剛性のバランスを調整することによって、操縦安定性、乗り心地性を高次元で両立させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカス層と、トレッド部の内部でカーカス層の外側に配置されたベルト層を備え、ビード部にはビードコアと、ビードコアから立ち上がるビードフィラーとが配置され、カーカス層はビードフィラーを挟むようにビードコアでタイヤ幅方向内側から外側に折り返された折り返し部を有する空気入りタイヤにおいて、前記ビードフィラーを覆うゴムシート層が設けられ、前記ゴムシート層は、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラーの内面の全域およびタイヤ幅方向内側に位置しビードフィラーに近接するビードコアの内面箇所に接する内側ゴムシート層と、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラーの外面の全域およびタイヤ幅方向外側に位置しビードフィラーに近接するビードコアの外面箇所に接する外側ゴムシート層を備え、前記ビードフィラーの硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90であり、前記ゴムシート層の硬度は、前記ビードフィラーの硬度よりも3〜10高く、前記ゴムシート層の厚さは、0.5〜2.0mmである。
本発明の空気入りタイヤによれば、縦剛性の上昇を抑えつつ、選択的な周剛性の上昇が可能となり、乗心地、操縦安定性の双方を向上する上で有利となる。
図1に示すように、空気入りタイヤ10は、トレッド部12からサイドウォール部14を経てビード部16に至るカーカス層18と、トレッド部12の内部でカーカス層18の外側に配置されたベルト層20を備えている。
ビード部16にはビードコア22が配置され、ビードフィラー24がビードコア22から立ち上がるように設けられている。
カーカス層18は、複数のカーカスコードと、それらを覆うコード被覆ゴムからなる1枚または複数枚のカーカスプライで構成されている。
カーカス層18はタイヤ幅方向の両側のビード部16間に掛け渡される本体部1802と、ビードフィラー24を挟むようにビードコア22でタイヤ幅方向の内側から外側に折り返された折り返し部1804とを備えている。
ベルト層20は、複数のベルトコードと、それらを覆うコード被覆ゴムからなる1枚または複数枚のベルトプライで構成され、トレッド部12においてタガ効果を発揮している。
ビード部16にはビードコア22が配置され、ビードフィラー24がビードコア22から立ち上がるように設けられている。
カーカス層18は、複数のカーカスコードと、それらを覆うコード被覆ゴムからなる1枚または複数枚のカーカスプライで構成されている。
カーカス層18はタイヤ幅方向の両側のビード部16間に掛け渡される本体部1802と、ビードフィラー24を挟むようにビードコア22でタイヤ幅方向の内側から外側に折り返された折り返し部1804とを備えている。
ベルト層20は、複数のベルトコードと、それらを覆うコード被覆ゴムからなる1枚または複数枚のベルトプライで構成され、トレッド部12においてタガ効果を発揮している。
そして、このビードフィラー24を覆うようにゴムシート層30が設けられている。
ビードフィラー24はタイヤを構成するゴムの中で最も高い硬度を有しており、本発明では、ビードフィラー24は、その硬度が、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90の範囲に入るように設けられている。
そして、ゴムシート層30は、その硬度が、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度でビードフィラー24よりも3〜10高い。
このようにゴムシート層30はその硬度がビードフィラー24に関連付けて高く設定されており、周剛性を効率よく上昇させる上で有利となっている。すなわち、ゴムシート層30の硬度をビードフィラー24の硬度よりも高く設定するのは、周剛性を効率よく上げるためである。
好ましくは、ビードフィラー24の硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で80〜90の範囲に入るように設けられ、ゴムシート層30の硬度は、ビードフィラー24よりも3から10高い。このようにビードフィラー24とゴムシート層30の硬度を設定すると、効率よく周剛性を上げる上でより有利となる。
ビードフィラー24はタイヤを構成するゴムの中で最も高い硬度を有しており、本発明では、ビードフィラー24は、その硬度が、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90の範囲に入るように設けられている。
そして、ゴムシート層30は、その硬度が、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度でビードフィラー24よりも3〜10高い。
このようにゴムシート層30はその硬度がビードフィラー24に関連付けて高く設定されており、周剛性を効率よく上昇させる上で有利となっている。すなわち、ゴムシート層30の硬度をビードフィラー24の硬度よりも高く設定するのは、周剛性を効率よく上げるためである。
好ましくは、ビードフィラー24の硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で80〜90の範囲に入るように設けられ、ゴムシート層30の硬度は、ビードフィラー24よりも3から10高い。このようにビードフィラー24とゴムシート層30の硬度を設定すると、効率よく周剛性を上げる上でより有利となる。
また、図2に示すように、ゴムシート層30は、厚みTが0.5〜2.0mmである。
ゴムシート層30の厚さTが、2.0mmよりも厚くなると、縦剛性の過剰な上昇となってしまい、好ましくない。また、ゴムシート層30の厚さが、0.5mmに満たないと、周剛性の上昇が僅かとなり、操縦安定性を向上する上で不利となる。
ゴムシート層30の厚さTが、2.0mmよりも厚くなると、縦剛性の過剰な上昇となってしまい、好ましくない。また、ゴムシート層30の厚さが、0.5mmに満たないと、周剛性の上昇が僅かとなり、操縦安定性を向上する上で不利となる。
ゴムシート層30は一枚で、その幅方向の中間部が折曲された折曲部30Cとされ、タイヤ幅方向の内側に位置する内側ゴムシート層30Aと、タイヤ幅方向の外側に位置する外側ゴムシート層30Bとが対向している。そして、折曲部30Cが内側、外側ゴムシート層30A、30Bの端部よりもタイヤ半径方向外側に位置するように配置され、内側、外側ゴムシート層30A、30Bでビードフィラー24およびビードフィラー24に近接するビードコア22の箇所を挟むように配置されている。
より詳細に説明すると、内側ゴムシート層30Aは、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラー24の内面の全域およびタイヤ幅方向内側に位置しビードフィラー24に近接するビードコア22の内面箇所のみを覆っており、それらビードフィラー24の内面、ビードコア22の内面箇所に接して設けられている。
また、外側ゴムシート層30Bは、タイヤ幅方向外側に位置するビードフィラー24の外面の全域およびタイヤ幅方向外側に位置しビードフィラー24に近接するビードコア22の外面箇所のみを覆っており、それらビードフィラー24の外面、ビードコア22の外面箇所に接して設けられている。
より詳細に説明すると、内側ゴムシート層30Aは、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラー24の内面の全域およびタイヤ幅方向内側に位置しビードフィラー24に近接するビードコア22の内面箇所のみを覆っており、それらビードフィラー24の内面、ビードコア22の内面箇所に接して設けられている。
また、外側ゴムシート層30Bは、タイヤ幅方向外側に位置するビードフィラー24の外面の全域およびタイヤ幅方向外側に位置しビードフィラー24に近接するビードコア22の外面箇所のみを覆っており、それらビードフィラー24の外面、ビードコア22の外面箇所に接して設けられている。
このようにビードフィラー24に沿うように、ゴムシート層30を配置することにより、縦剛性の上昇を抑えつつ、選択的な周剛性の上昇が可能となり、乗心地、操縦安定性の双方を向上する上で有利となる。
また、ゴムシート層30によりビードフィラー24の内面および外面のみならず、ビードフィラー24に近接するビードコア22の箇所を挟むように配置するようにしたのは、ゴムシート層30がビードコア22に接していないと、操縦安定性が低下するためである。
また、タイヤ幅方向内側に位置するビードコア22の内面全域およびタイヤ幅方向外側に位置するビードコア22の外面全域を覆わないようにしたのは、それら内面、外面の全域を覆うことによる効果が小さく、また、タイヤ重量増が懸念されるためである。
また、ゴムシート層30によりビードフィラー24の内面および外面のみならず、ビードフィラー24に近接するビードコア22の箇所を挟むように配置するようにしたのは、ゴムシート層30がビードコア22に接していないと、操縦安定性が低下するためである。
また、タイヤ幅方向内側に位置するビードコア22の内面全域およびタイヤ幅方向外側に位置するビードコア22の外面全域を覆わないようにしたのは、それら内面、外面の全域を覆うことによる効果が小さく、また、タイヤ重量増が懸念されるためである。
また、ゴムシート層30の下部を、ビードフィラー24とビードコア22とにわたりオーバーラップさせているので、特異な剛性を有する部分が形成されることはない。
また、ゴムシート層30が、ビードフィラー24とビードコア22とにわたって設けられているので、ビードフィラー24の高さを低くすることができ、これにより、縦剛性の上昇を抑制させる上で有利となり、また、軽量化を図る上でも有利となる。
この場合、図3に示すように、ビードフィラー24のビードベースラインBBLからの高さH1とし、ゴムシート層30のビードベースラインBBLからの高さをH2とすると、H1/H2を0.20〜0.50の範囲に設定することが可能となり、このように設定すると、縦剛性の上昇を抑制させる上でより有利となり、また、軽量化を図る上でもより有利となる。この場合、ビードフィラー24の高さH1が0.20×H2に満たないと、タイヤ剛性を確保する上で不利となる。
また、ゴムシート層30が、ビードフィラー24とビードコア22とにわたって設けられているので、ビードフィラー24の高さを低くすることができ、これにより、縦剛性の上昇を抑制させる上で有利となり、また、軽量化を図る上でも有利となる。
この場合、図3に示すように、ビードフィラー24のビードベースラインBBLからの高さH1とし、ゴムシート層30のビードベースラインBBLからの高さをH2とすると、H1/H2を0.20〜0.50の範囲に設定することが可能となり、このように設定すると、縦剛性の上昇を抑制させる上でより有利となり、また、軽量化を図る上でもより有利となる。この場合、ビードフィラー24の高さH1が0.20×H2に満たないと、タイヤ剛性を確保する上で不利となる。
また、ゴムシート層30が、ビードフィラー24とビードコア22とにわたって設けられているので、カーカス層18の折り返し部1804のビードベースラインBBLからの高さH3を、ゴムシート層30の高さH2よりも低くすることが可能となる。
このようにカーカス層18の折り返し部1804の高さH3を低くすることにより、縦剛性の上昇を抑制させることができ、乗心地性の向上を図る上で有利となる。
このようにカーカス層18の折り返し部1804の高さH3を低くすることにより、縦剛性の上昇を抑制させることができ、乗心地性の向上を図る上で有利となる。
試験タイヤを図4の仕様に基づいて試作し、排気量3500ccの外国乗用車セダンの4輪に装着し、操縦安定性および乗り心地性について評価を行なった。
タイヤサイズ:245/40R18
リム:18×18JJ
荷重条件:4.5kN
試験空気圧:230kPa
操縦安定性、乗り心地性についての評価の判定は、テストドライバーによる操縦安定性、乗り心地性の官能評価を行い、それぞれ従来品を100とする指数により表示し、数値が大きいほど操縦安定性、乗り心地性に優れることを示す。
タイヤサイズ:245/40R18
リム:18×18JJ
荷重条件:4.5kN
試験空気圧:230kPa
操縦安定性、乗り心地性についての評価の判定は、テストドライバーによる操縦安定性、乗り心地性の官能評価を行い、それぞれ従来品を100とする指数により表示し、数値が大きいほど操縦安定性、乗り心地性に優れることを示す。
従来例はゴムシート層30が設けられていない。
比較例1では、下端がビードコア22の内面上部に接する内側ゴムシート層30Aのみを設けており、比較例2では、ビードコア22の内面上部および外面上部に接しないゴムシート層30を設けている。
また、比較例3、4ではビードフィラー24の硬度が本発明の50〜90の範囲から外れている。
また、比較例5では、ゴムシート層30の厚さTが、本発明の0.5〜2.0mmの範囲から外れている。
また、比較例6、7ではゴムシート層30の硬度−ビードフィラー24の硬度の硬度差が本発明の3〜10の範囲から外れている。
実施例1〜4は、ゴムシート層30の厚さT、ビードフィラー24の硬度、ゴムシート層30の硬度−ビードフィラー24の硬度の硬度差が本発明の所定の範囲に入っている。
なお、図4において、タイヤ断面高さSHは、図1に示すように、ビードベースラインBBLからタイヤ赤道上のトレッド面までタイヤ半径方向に沿った距離である。
比較例1では、下端がビードコア22の内面上部に接する内側ゴムシート層30Aのみを設けており、比較例2では、ビードコア22の内面上部および外面上部に接しないゴムシート層30を設けている。
また、比較例3、4ではビードフィラー24の硬度が本発明の50〜90の範囲から外れている。
また、比較例5では、ゴムシート層30の厚さTが、本発明の0.5〜2.0mmの範囲から外れている。
また、比較例6、7ではゴムシート層30の硬度−ビードフィラー24の硬度の硬度差が本発明の3〜10の範囲から外れている。
実施例1〜4は、ゴムシート層30の厚さT、ビードフィラー24の硬度、ゴムシート層30の硬度−ビードフィラー24の硬度の硬度差が本発明の所定の範囲に入っている。
なお、図4において、タイヤ断面高さSHは、図1に示すように、ビードベースラインBBLからタイヤ赤道上のトレッド面までタイヤ半径方向に沿った距離である。
比較例1では、内側ゴムシート層30Aのみを設けているため、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
また、ビードコア22に接しないでビードフィラー24のみに接するゴムシート層30を設けた比較例2では、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例3では、ビードフィラー24の硬度が本発明の硬度の下限値である50よりも低いため、乗り心地性が向上しているものの、操縦安定性が低下している。
比較例4では、ビードフィラー24の硬度が本発明の硬度の上限値である90よりも高いため、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例5では、ゴムシート層30の厚さTが、本発明の上限値である2.0mmを超えているため、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例6、7では、ゴムシート層30とビードフィラー24の硬度差が本発明の下限値である3よりも小さいため、乗り心地性が向上しているものの、操縦安定性が低下している。
実施例1〜4から、本発明によれば、操縦安定性と乗り心地性の双方を向上できることが明らかである。
また、ビードコア22に接しないでビードフィラー24のみに接するゴムシート層30を設けた比較例2では、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例3では、ビードフィラー24の硬度が本発明の硬度の下限値である50よりも低いため、乗り心地性が向上しているものの、操縦安定性が低下している。
比較例4では、ビードフィラー24の硬度が本発明の硬度の上限値である90よりも高いため、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例5では、ゴムシート層30の厚さTが、本発明の上限値である2.0mmを超えているため、操縦安定性が向上しているものの、乗り心地性が低下している。
比較例6、7では、ゴムシート層30とビードフィラー24の硬度差が本発明の下限値である3よりも小さいため、乗り心地性が向上しているものの、操縦安定性が低下している。
実施例1〜4から、本発明によれば、操縦安定性と乗り心地性の双方を向上できることが明らかである。
10……空気入りタイヤ、12……トレッド部、14……サイドウォール部、16……ビード部、18……カーカス層、20……ベルト層、22……ビードコア、24……ビードフィラー、30……ゴムシート層。
Claims (4)
- トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカス層と、トレッド部の内部でカーカス層の外側に配置されたベルト層を備え、
ビード部にはビードコアと、ビードコアから立ち上がるビードフィラーとが配置され、
カーカス層はビードフィラーを挟むようにビードコアでタイヤ幅方向内側から外側に折り返された折り返し部を有する空気入りタイヤにおいて、
前記ビードフィラーを覆うゴムシート層が設けられ、
前記ゴムシート層は、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラーの内面の全域およびタイヤ幅方向内側に位置しビードフィラーに近接するビードコアの内面箇所に接する内側ゴムシート層と、タイヤ幅方向内側に位置するビードフィラーの外面の全域およびタイヤ幅方向外側に位置しビードフィラーに近接するビードコアの外面箇所に接する外側ゴムシート層を備え、
前記ビードフィラーの硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で50〜90であり、
前記ゴムシート層の硬度は、前記ビードフィラーの硬度よりも3〜10高く、
前記ゴムシート層の厚さは、0.5〜2.0mmである、
空気入りタイヤ。 - 前記ビードフィラーのビードベースラインからの高さをH1とし、前記ゴムシート層のビードベースラインからの高さをH2とすると、H1/H2が0.2〜0.5の範囲となっている、
請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記折り返し部のビードベースラインからの高さH3は、前記ゴムシート層のビードベースラインからの高さH2よりも低い、
請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 - 前記ビードフィラーの硬度は、20℃の雰囲気のもとJISK6253のAタイプデュロメータで測定した硬度で80〜90である、
請求項1乃至3に何れか1項記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010115177A JP2011240834A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 空気入りタイヤ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010115177A JP2011240834A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 空気入りタイヤ |
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2011240834A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019218043A (ja) * | 2018-06-15 | 2019-12-26 | ハンコック タイヤ アンド テクノロジー カンパニー リミテッドHankook Tire & Technology Co., Ltd. | 空気入りタイヤのビード補強装置 |
KR20220070879A (ko) * | 2020-11-23 | 2022-05-31 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 |
-
2010
- 2010-05-19 JP JP2010115177A patent/JP2011240834A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019218043A (ja) * | 2018-06-15 | 2019-12-26 | ハンコック タイヤ アンド テクノロジー カンパニー リミテッドHankook Tire & Technology Co., Ltd. | 空気入りタイヤのビード補強装置 |
KR20220070879A (ko) * | 2020-11-23 | 2022-05-31 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 |
KR102425078B1 (ko) * | 2020-11-23 | 2022-07-27 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 |
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