JP2011239728A - 刈払機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 刈払機10のハンドル固定具16の内部には、ハンドル12の固定端をハンドル12が回動可能な状態に取り付ける第一空間18と、第一空間18に連通する第二空間20とが形成されている。第二空間20には、被係合手段22aを備える被係合部22を設けられている。被係合部22には、被係合手段22aと係合する係合手段24aを有する係合部24が係合されている。係合部24は付勢手段28の付勢力によって被係合部22と係合する位置に支持され、ハンドル12は係合部24を介してハンドル固定具16に連結され固定されている。レバー34を握ると、係合部24と被係合部22との係合が解除され、ハンドル12は回動可能な状態になり、ハンドル12のグリップ12aの位置を変更することが可能になる。
【選択図】 図4
Description
刈払機を操作する者112は、パイプシャフト104に取り付けられる肩掛け用ベルト114を用いて刈払機100を体に掛け、ハンドル108,109のグリップ108a,109aを握って刈刃106又はパイプシャフト104を左右に振って雑草の刈取り作業を行う。
しかし、多数のハンドルを設けると、刈取り面が変化する度に作業中にハンドルのグリップを持ち替えなければならず不便であった。また、多数のハンドルを設置すると、そのハンドルが刈取り作業の妨げになる可能性があった。
また、前記係合部を前記ハンドル固定具内部に設けた被係合部に係合させるようにしたものである。
また、前記付勢手段の付勢力を前記第一空間に取り付けるハンドルのグリップに設けるレバー及びそのレバーと前記係合部を結ぶワイヤーによって制御するようにしたものである。
また、前記係合部をハンドルの固定端の外周に一体に形成するようにしたものである。
また、特許文献1の草刈り機のように多数のハンドルを設ける必要が無く、作業中にハンドルのグリップを持ち替えるという不便さを解消できる。また、ハンドルが刈取り作業の妨げになることもない。
図1の刈払機10は、動力部102、パイプシャフト104、刈刃106を備えるものであり、パイプシャフト104の所定の位置に両手ハンドル12,14を取り付けるハンドル固定具16を備える。ハンドル12,14には当該ハンドルを持つ部分、グリップ12a,14aが設けられている。
また、図1乃至5において、ハンドル14の固定端はハンドル固定具16の内部空間に挿入されハンドル固定具16に取り付けられている。ハンドル12の固定端は、ハンドル12が回動可能な状態に取り付けられており、操作する者112は、ハンドル12のグリップ12aの位置を前後いずれの方向にも自由に変更することができる(図3)。すなわち、図1において、グリップ12aをQ地点からR地点方向又はS地点方向に移動できるようになっている。
なお、ハンドル12,14はパイプ状のものであり、略L字状に形成されている(図1および図3)。また、ハンドル固定具16は、ハンドル固定具保持部材17を介して、パイプシャフト104に固定されている(図2)。
刈払機10において、ハンドル12、14の固定端はハンドル固定具16の内部空間に対峙して取り付けられている。
ハンドル固定具16内には、ハンドル12の固定端をハンドル12が回動可能な状態に取り付ける第一空間18と、第一空間に連通して形成される第二空間20が設けられている。第二空間20には、被係合手段22aを備える被係合部22を設けられている。被係合部22には、被係合手段22aと係合する係合手段24aを有する係合部24が係合されている。第二空間20は、係合部24を挿入しハンドル固定具16に係合させるためのハンドル固定具16の内部空間である。
被係合手段22aは、図5(a)および同図(c)に表れるような雌セレーション溝である。係合手段24aは、図5(b)に表れるような雄セレーション溝である。
係合部24は、第二空間20およびハンドル12、14の内部空間を移動できる大きさのものである。
係合部24の位置は、ハンドル14に設けるレバー34を用いて制御する。レバー34は、レバー34と係合部24とを結ぶワイヤー36を介して係合部24を移動させることができる。レバー34を握ると、係合部24はハンドル14の内部空間内に移動し、ハンドル12の内部空間に設けた被係合部22との係合が解除される。この解除により、ハンドル12は回動可能な状態になり(図4(b))、ハンドル12のグリップ12aの位置を変更することが可能になる(図1、3)。
図6の刈払機40は、左右両方のハンドルのグリップの位置を変更できる刈払機である。図6において、ハンドル固定具42の中に、ハンドル12、14の固定端が対峙して設けられており、両ハンドル12、14の固定端はともにハンドル12、14が回動可能な状態に取り付けられている。なお、図6において、ハンドル12は回動可能な状態にあり、ハンドル14は係合部24によってハンドル固定具42に固定されている。
ハンドル固定具42の内部には、ハンドル14の固定端をハンドル14が回動可能な状態に取り付ける第一空間18と、第一空間18に連通する第二空間44とが形成されている。第二空間44の内壁面には、被係合手段46aを備える被係合部46を設けられている。被係合部46には、被係合手段46aと係合する係合手段24aを有する係合部24が係合されている。第二空間44は、係合部24を挿入しハンドル固定具42に係合させるための内部空間である。被係合手段46aは、図5(a)および同図(c)に表れるような雌セレーション溝である。
係合部24は、第二空間44およびハンドル14の内部空間を移動できる大きさのものである。
図6の刈払機40によると、両ハンドル12、14のグリップの位置を自由に変更することができ、楽な体勢で作業できる。
図8は、図7のハンドル固定具の内部構造を表わす図であり、図(a)は図7のD−D端面図、図(b)は図7のE−E端面図、図(c)は図7のF−F端面図である。
なお、図7および図8において、図1乃至6および図11の構成部と同一の構成部には図1乃至6および図11と同一の符号を付し、その構成部の説明は省略する。
ハンドル50の取付構造について説明する。図7において、ハンドル固定具52の内部にハンドル50が回動可能に取り付けられている。ハンドル固定具52の内部空間に、ハンドル50の固定端をハンドル50が回動可能な状態に取り付けられている。
ハンドル固定具52の内部には、ハンドル50の固定端をハンドル50が回動可能な状態に取り付ける第一空間54と、第一空間54に連通する第二空間56とが形成されている。第二空間56には、被係合手段58aを備える被係合部58が設けられている。被係合部58には、被係合手段58aと係合する係合手段60aを有する係合部60が係合されている。第二空間56は、係合部60が移動できる空間である。被係合手段58aは、図8(a)に表れるような雌セレーション溝である。係合手段60aは、図8(b)に表れるような雄セレーション溝である。
係合部60は、第二空間56に挿入可能な大きさのものである。
係合部60の係合は、ハンドル50をハンドル固定具52から引き出す(図7(b)のX方向に移動させる)ことにより、解除できる。この解除により、ハンドル50は回動可能な状態になり、ハンドル50のグリップの位置を変更することが可能になる。本発明の刈払機48では、図4の刈払機10および図6の刈払機48のようなレバー操作は不要であり、ハンドルの取付構造を単純なものにすることができる。
図10(a)は図9のG−G端面図、図(b)は図9のH−H端面図である。
なお、図9および図10において、図1乃至6および図11の構成部と同一の構成部には図1乃至6および図11と同一の符号を付し、その構成部の説明は省略する。
ハンドル72の取付構造について説明する。図9において、ハンドル固定具74の内部にハンドル72が回動可能に取り付けられている。ハンドル固定具74の内部には、ハンドル72の固定端をハンドル72が回動可能な状態に取り付ける第一空間76と、第一空間76と一体に設けられる第二空間78とが形成されている。第二空間78には、被係合手段80aを備える被係合部80が設けられている。被係合部80には、被係合手段80aと係合する係合手段82aを有する係合部82が係合されている。第二空間78は、係合部82が移動できる空間である。被係合手段80aは、図10(a)に表れるような雌セレーション溝である。係合手段82aは、図10(b)に表れるような雄セレーション溝である。
係合部82は、付勢手段84によって常に第二空間78の被係合部80と係合するように付勢されている。付勢手段84は、ハンドル72の固定端の先端部を挿入する第一空間76の付勢手段制御空間76aに格納されている。
係合部82の係合は、ハンドル72をハンドル固定具74の内部空間(付勢手段制御空間76a)に押し込む(図9(b)のY方向に移動させる)ことにより、解除できる。この解除により、ハンドル72は回動可能な状態になり、ハンドル72のグリップの位置を変更することが可能になる。本発明の刈払機70は、図7の刈払機48と同様、単純なハンドルの取付構造を有するものである。
係合部82の移動は、図9において第二空間78を形成する付勢手段係止部86により制限される。
12、14、50、72 ハンドル
16、42、52、74 ハンドル固定具
18、54、76 第一空間
20、44、56、78 第二空間
22、46、58、80 被係合部
24、60、82 係合部
28、64、84 付勢手段
34 レバー
36 ワイヤー
Claims (8)
- 刈刃に連結する回転駆動軸を格納するパイプシャフトにハンドルを取り付けるハンドル固定具を備える刈払機において、ハンドル固定具の内部空間にハンドルを回動自在に設け、前記ハンドルの固定端に設ける係合部を前記ハンドル固定具に設ける被係合部に係合させ、前記係合部を付勢手段を用いて係合する位置に支持することにより、前記ハンドル固定具に前記ハンドルの固定端を固定することを特徴とする刈払機。
- 前記ハンドル固定具内に前記ハンドルの固定端をそのハンドルが回動可能な状態に取り付ける第一空間と、第一空間に連通させて又は一体に形成する第二空間とを形成し、前記第二空間に前記被係合部を設け、その被係合部に前記係合部を係合することを特徴とする請求項1記載の刈払機。
- 前記ハンドル固定具内に固定される他のハンドルの固定端を前記ハンドルの固定端に対峙させて固定し、前記係合部を他のハンドルの固定端に設ける被係合部に係合させることを特徴とする請求項2記載の刈払機。
- 前記係合部を前記ハンドル固定具内部に設けた被係合部に係合させることを特徴とする請求項2記載の刈払機。
- 前記付勢手段の付勢力を前記第一空間に取り付けるハンドルのグリップに設けるレバー及びそのレバーと前記係合部を結ぶワイヤーによって制御することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一に記載の刈払機。
- 前記係合部を前記ハンドルの固定端の先端部に一体に形成することを特徴とする請求項2記載の刈払機。
- 前記係合部をハンドルの固定端の外周に一体に形成することを特徴とする請求項2記載の刈払機。
- 前記付勢手段が弾性体であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の刈払機。
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