JP2011238887A - 部品実装装置、メンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化があっても一定水準の実装精度を維持する部品実装装置の提供。
【解決手段】部品300を保持し、基板200に装着するヘッド101と、X軸方向にヘッド101を往復動可能に案内するビーム103と、ビーム103の一端に取り付けられ、Y軸方向にビーム103を往復動可能に案内し、ビーム103のX軸方向の動きとZ軸方向の動きとを規制する第一案内手段131と、ビーム103の他端に取り付けられ、Y軸方向にビーム103を往復動可能に案内すると共に、ビーム103他端部のX軸方向のずれを許容し、Z軸方向の動きを規制する第二案内手段と、ビーム103をY軸方向に往復動可能に駆動する直動モータ140とを備える。
【選択図】図3

Description

本願発明は、基板に部品が実装された実装基板を生産するための設備である部品実装装置に関し、特にヘッドを直線的に移動させるビームをヘッドの移動方向と直交する方向に駆動する部品実装装置に関する。
従来、部品実装装置の一つとして、固定されている基板に対し、部品供給部から部品を保持し、基板上方まで部品を搬送し、部品を降下させて基板に取り付ける(実装)部品実装装置がある。当該実装機は、保持した部品のXY方向(水平面内)の位置を正確に再現する必要がある。一方、実装基板の生産性を向上させるため、部品供給部から基板上方まで部品を搬送し、XY方向の位置決めをするまでの速度や、部品を実装した後に部品供給部まで戻るまでの速度などをできる限り早める必要もある。
そこで、部品実装装置は、X軸方向に延びて配置されるビームと、前記ビームに対してスライド可能に取り付けられるヘッドを備え、前記ビームをY軸方向に駆動する構造が採用されている。また、Y軸方向に高速に往復動するビームの運動を安定させるため、ビームの両端にはY軸方向に延びる直動ガイドが取り付けられている。これにより、正確かつ高速に部品を搬送することができるものとなっている。
一方、ビームは、直接ヘッドと摺動してヘッドを直線的に案内するレールを備えている。これは、ヘッドと摩擦が生じるレールは、摩擦などに強いが鉄やステンレスなどの重い金属を材料として採用し、レールとヘッドとを支えるビームは、構造的強度を備えアルミなどの軽量な金属を材料として採用することで、ビームの軽量化を図り、部品実装装置の高速化を図るためである。
しかしながら、金属からなるビームは、温度の変化によりビームが伸び縮みし、その影響はビームの長手方向であるX軸方向に顕著に表れる。さらに、ビームは、異なる金属からなるレールとビームとがX軸方向に沿って接合されるため、ビームとレールとのバイメタル効果によりビームに反りが発生し、Y軸方向にもずれが発生する。このようにビームに伸び縮みや反りが発生すると、ビームの両端に取り付けられた直動ガイドに無理な力がかかることとなり、部品の実装に不具合が発生する。
そこで、ビームの一端と直動ガイドとをX軸方向に摺動可能に構成されるスライドブロックを介して接続する事により、ビームの伸び縮みをスライドブロックで逃がすと共に、スライドブロックによりビームが湾曲に撓む事を防止する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2002−94295号公報
ところが、ビームの熱膨張による伸び縮みをスライドブロックにより摺動自在に支持する構成では、ビームの反りによって発生するY軸方向へのずれはスライドブロックによって逃がすことができず、スライドブロックやこれに接続される直動ガイドに大きな負荷がかかることとなる。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、熱膨張によりビームが反った場合でも、Y軸方向のビームのスムーズな運動を確保し、温度にかかわらず部品の実装精度を一定の水準に維持することのできる部品実装装置の提供を第一の目的とする。
また、ビームを駆動する駆動装置や直動ガイドをメンテナンスする場合、ビームを治具で固定した上で、駆動装置や直動ガイドを取り外さなければならず、また、メンテナンス終了後、直動ガイド同士の平行度を調整する作業や、直動ガイドと駆動装置とのずれを直す作業を高精度で行わなければならない。このため、メンテナンス作業に多大な時間と労力とが必要となっている。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、部品実装装置において容易にメンテナンスを行うことができる方法の提供を第二の目的とする。
上記第一の目的を達成するために、本願発明にかかる部品実装装置は、基板に部品が実装された実装基板を製造するための部品実装装置であって、基板に対して作業を行うヘッドと、X軸方向に前記ヘッドを往復動可能に案内するビームと、前記ビームの一端に取り付けられ、Y軸方向に前記ビームを往復動可能に案内し、前記ビームのX軸方向の動きとZ軸方向の動きとを規制する第一案内手段と、前記ビームの他端に取り付けられ、Y軸方向に前記ビームを往復動可能に案内すると共に、前記ビーム他端部のX軸方向のずれを許容し、Z軸方向の動きを規制する第二案内手段と、前記ビームをY軸方向に往復動可能に駆動する直動モータとを備えることを特徴とする。
また、前記第二案内手段は、X軸方向の回転軸を中心に回転する複数のガイドローラと、XY平面内で広がりY軸方向に延びて配置される当接面を備え、前記ガイドローラと当接して前記ガイドローラをY軸方向に案内すると共に、X軸方向における前記ガイドローラとの摺動を許容する案内板とを備えてもよい。
これによれば、ビームの熱膨張によるX軸方向の伸び縮みばかりでなく、ビームの他端のY軸方向のずれを逃がすことができ、部品の実装精度を温度の変化にかかわらず一定の水準に維持することが可能となる。また、第一案内手段や第二案内手段とビームとの間にビームの熱膨張による応力が発生しないため、ビームを駆動することによる無理な摩擦を抑制することができ、部品実装機の寿命を向上させることが可能となる。
また、前記直動モータは、Y軸方向に延びて配置される固定子と、前記固定子に沿って動く可動子とを備え、前記第二案内手段は、前記固定子と直接的、または、間接的に接続されるものでもよい。さらに、前記固定子は、Y軸方向に分離可能な第一固定子と第二固定子とを備え、前記第一固定子は、前記第二案内手段に対し単独で着脱可能であってもよい。
これによれば、第一案内手段や第二案内手段にビームを取り付けた後に直動モータを取り付けることが可能となる。また、直動モータの固定子と第二案内手段とが直接的、または、間接的に接続されているため、直動モータの位置調整が容易となる。従って、直動モータと第二案内手段のメンテナンスが容易となる。
上記第二の目的を達成するために、本願発明に係るメンテナンス方法は、基板に部品が実装された実装基板を製造するための部品実装装置のメンテナンス方法であって、前記部品実装装置は、ビームと、前記ビームの一端部をY軸方向に案内する第一案内手段と、前記ビームの他端部をY軸方向に案内すると共に、前記ビーム他端部のX軸方向のずれを許容し、Z軸方向の動きを規制する第二案内手段と、Y軸方向に分離可能な第一固定子と第二固定子とを有する直動モータとを備え、前記ビームを前記第一固定子側に配置し、前記第二固定子を前記第二案内手段から取り外し、メンテナンスを行うことを特徴としている。
これにより、治具を別途用意することなく、直動モータなどのメンテナンスを行うことができ、また、取り付け時の平行度や傾きの調整も簡易的なものでよくなる。
本願発明によれば、温度変化によらず実装精度を一定の水準に維持することができ、直動モータや第二案内手段のメンテナンスを容易にすることが可能となる。
部品実装装置を模式的に示す斜示図である。 ビームの一端部を、一部を切り欠いて正面(Y軸方向)から示す平面図である。 ビームの他端部を、一部を切り欠いて正面(Y軸方向)から示す平面図である。 ビームの他端部近傍を部品実装装置の内方から示す斜示図である。 第二案内手段の他の実施の形態を一部を切り欠いて正面(Y軸方向)から示す平面図である。 部品実装装置を模式的に示す斜示図である。
次に、本願発明にかかる部品実装装置の実施の形態である部品実装装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、部品実装装置を模式的に示す斜示図である。
同図に示すように、部品実装装置100は、部品供給部(図示せず)から部品300を基板200の上方にまで搬送し、搬送した部品300を基板200に取り付ける(実装する)装置であり、ヘッド101と、ビーム103と、第一案内手段131と、第二案内手段132と、直動モータ140とを備えている。
ヘッド101は、基板200に対し部品実装、接着剤塗布、クリーム半田印刷、検査などの作業を行うための装置である。本実施の形態の場合、ヘッド101は、部品300を着脱自在に保持する保持手段を備える装置であり、X軸方向に往復動自在にレール102を介してビーム103に取り付けられている。例えば、保持手段104は、真空吸着により部品300を保持するノズルであり、ヘッド101は、保持手段104を複数本備えることがある。また、ヘッド101は、保持手段をそれぞれ独立にZ軸方向に出没させる機構を備えており、部品300を保持して搬送し、基板200に部品300を取り付ける(実装)機能を備えている。
なお、ヘッド101は、部品300を基板200に実装する装置ばかりでなく、部品300を検査するためのヘッド101や、部品300を接着するための樹脂を塗布するためのヘッド101等でもよい。
本実施の形態の場合、部品実装装置100は、2本のレール102を備えており、2本のレール102は、Z軸方向に平行に並んで配置されている。レール102は、ヘッド101と相対的に摺動し摩擦が発生するため、耐摩耗性の高い鋼(鉄、ステンレスなど)が材料として選定されている。
ビーム103は、ヘッド101をX軸方向に摺動自在に案内する棒状のレール102を備える棒形状の部材であって、X軸方向に延びて配置される部材である。ビーム103は、ビーム103に対し高速に往復動するヘッド101を保持し、また、ビーム103は、ヘッド101と共にY軸方向に高速に往復動するため、ビーム103に振動が発生すると保持している部品300を落とす、位置決め精度が低下するなどの不具合が生じる。従って、ビーム103は、構造的な強度を十分に備え、かつ、軽量であることが望ましい。本実施の形態の場合、ビーム103は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする合金の引き抜き材で構成されている。また、ビーム103は中空形状となっており、構造的な強度を確保するため多数のリブが設けられている。
以上のように、異なる金属材質で構成されるレール102とビーム103とをX軸方向に反った状態で接合するため、ビーム103は、温度の変化によってX軸方向に伸び縮みするばかりでなく、Y軸方向にもずれが発生することとなる。
図2は、ビームの一端部を、一部を切り欠いて正面(Y軸方向)から示す平面図である。
図3は、ビームの他端部を、一部を切り欠いて正面(Y軸方向)から示す平面図である。
第一案内手段131は、ビーム103のX軸方向の一端に取り付けられ、ビーム103の一端部がY軸方向に自在に往復動できるように案内し、ビーム103の一端部のX軸方向の動きとZ軸方向の動きとを規制する構造体である。本実施の形態の場合、第一案内手段131は、直動ガイドや直動軸受、リニアガイドと称される構造体であり、図1や図2に示すように、Y軸方向に延びて配置されるガイドレール133とガイドレール133に摺動自在に係合するガイドブロック134とで構成されている。ガイドブロック134は、ガイドレール133に対し、Y軸方向には摺動自在であるが、それ以外の方向、例えばX軸方向やZ軸方向には動きが規制される態様で係合している。また、ガイドブロック134は、ブラケット113を介してビーム103と接続されている。
直動モータ140は、ビーム103をY軸方向に往復動可能に駆動する駆動源であり、リニアモータ等と称される装置である。本実施の形態の場合、直動モータ140は、Y軸方向に延びて配置される固定子141と、固定子141の長手方向(Y軸方向)に沿って動く可動子142とを備えている。固定子141は、X軸方向のビーム103側に開いたコの字形状であり、磁石(図示せず)が固定子141の内側の上下方向に配置されている。
また、直動モータ140は、ビーム103のX軸方向の両端側に設けられている。これは、二つの直動モータ140をビーム103の両端で同期させて駆動させることで、ビーム103がXY平面内で傾いた状態で往復動することを防止するためであり、ビーム103のX軸方向の長さが長い場合に特に有効な態様である。なお、X軸方向の長さが短い場合には、一つの直動モータ140をビーム103の片側に配置する構成を採用してもよい。
図2に示すように、直動モータ140の可動子142は、ビーム103の一端にブラケット113を介して取り付けられており、固定子141は、第一案内手段131のガイドレール133が取り付けられている基体107から第一案内手段131を回避して上方に一体に突出する受け部108に取り付けられている。以上により、ガイドレール133等を介して固定子141と可動子142のX軸方向とZ軸方向の位置関係が決定され、ビーム103の一端部が第一案内手段131によりX軸方向に位置決めされ、Y軸方向に往復移動可能に案内されることにより描く直線的な軌道と、直動モータ140の可動子142が固定子141に対して通るべき軌道とがY軸方向に沿って平行になる。
また図3に示すように、ビーム103の他端においては、他の直動モータ140が取り付けられている。直動モータ140の可動子142は、ビーム103の他端に取り付けられており、固定子141は、第二案内手段132に直接的、または、間接的に接続されている。以上により、第二案内手段132を介して固定子141と可動子142のZ軸方向の位置関係(固定子141の磁石(図示せず)と可動子142のコイルとの隙間が一定となる位置関係)が決定されている。
図4は、ビームの他端側を部品実装装置の内方から示す斜示図である。
第二案内手段132は、ビーム103の他端に取り付けられ、Y軸方向にビーム103を往復動可能に案内すると共に、ビーム103のX軸方向の伸び縮みを許容し、Z軸方向の動きを規制する構造体である。本実施の形態の場合、図3及び図4に示すように、第二案内手段132は、ガイドローラ135と、案内板136とを備えている。
ガイドローラ135は、X軸方向の回転軸を中心に回転するローラであり、第二案内手段132は、ガイドローラ135を複数個(例えばZ軸方向やY軸方向に複数個)備えている。
案内板136は、ガイドローラ135と当接する当接面137であって、XY平面内で広がりY軸方向に延びて配置される当接面137を備え、ガイドローラ135をY軸方向に案内すると共に、ガイドローラ135と摺動することによりX軸方向におけるガイドローラ135の移動を許容する部材である。
本実施の形態の場合、案内板136は、Y軸方向に延びて配置される矩形短冊状の板状部材であり、Z軸方向の両面に当接面137を備えている。一方、ガイドローラ135は、Z軸方向に二つ配列されており、案内板136を上下に挟むことによって、Z軸方向の正方向、及び、負方向のいずれにも動きが規制されるものとなっている。従って、案内板136が固定されている状態においては、ガイドローラ135は、Y軸方向には回転することによりスムーズに移動し、X軸方向には案内板136と摺動することにより動くことが可能である。また、ガイドローラ135は、ブラケット113を介してビーム103の他端に取り付けられており、案内板136は、基体107に固定されることで、第二案内手段132は、ビーム103の他端部を案内するものとなっている(図3参照)。
なお、第二案内手段132は、上記態様に限定される訳ではない。例えば、転がりによって案内するのではなく、滑りにより案内するものでもかまわない。また、図5に示すように、Z軸方向に配列される二つのガイドローラ135に対し二つの案内板136でZ軸方向に挟み込むものでもかまわない。また、上下方向の位置決め精度やガイドローラ135の剛性が許せば、Z軸方向に一つのガイドローラ135を上下二つの案内板136で挟み込むものでもかまわない。
次に、部品実装装置100のメンテナンスの態様を説明する。
図6は、メンテナンス時における部品実装装置を模式的に示す斜示図である。
同図に示すように、直動モータ140の固定子141は、Y軸方向に分離可能な第一固定子143と第二固定子144とを備えており、また、第二案内手段132もY軸方向に分離可能となされている。同図は、第二固定子144が取り外され、第二案内手段132の一部が取り外された状態を示している。
このように、第二案内手段132が分割構造を採用できるのは、第二案内手段132が、ビーム103の他端をY軸方向に往復動可能にして、X軸方向の動きを許容するもの、すなわち、ガイドローラ135が案内板136に対しX軸方向に動くことを許容するものであるため、第一案内手段131と第二案内手段132との平行度を厳密に調整しなくともビーム103をY軸方向に案内する機能を損ねないからである。また、直動モータ140が分割構造を採用できるのは、第二案内手段132と固定子141とのXY平面内の傾きを厳密に調整しなくともZ軸方向における磁石をその内側の上下方向に備えた固定子141とコイルを備えた可動子142とのギャップの調整が不要で、ビーム103をY軸方向に駆動する機能を損ねないからである。
従って、直動モータ140の第二固定子144(または、第一固定子143)を取り外すことにより、ビーム103が第一案内手段131と第二案内手段132とに取り付けられた状態であっても直動モータ140のメンテナンスをすることが可能となる。さらに、第二案内手段132の一部を取り外すことにより、第二案内手段132や、ガイドローラ135を複数個備えた場合の一部のガイドローラ135も容易にメンテナンスすることが可能となる。
さらに、第二案内手段132や直動モータ140の第二固定子144(または、第一固定子143)の位置調整が容易であるため、取り外した第二案内手段132の一部や第二固定子144(または、第一固定子143)を取り付ける作業も容易となる。以上から、直動モータ140や第二案内手段132のメンテナンス作業を容易かつ短時間で終了させることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る部品実装装置100によれば、ビーム103の温度変化によってビーム103の一端に対する他端のX軸方向の位置ずれや、Y軸方向の位置ずれ(反り)が発生しても、第二案内手段132がこれらのずれを許容し、逃がすため、第一案内手段131や第二案内手段132に無理な負荷がかかることなくビーム103をY軸方向にスムーズに案内することができる。また、これにより、第一案内手段131や第二案内手段132の寿命の向上を図ることが可能となる。
さらに、ビーム103の両端に直動モータ140が取り付けられる場合に発生する同期ずれによるビーム103のXY平面内の傾きも、第二案内手段132が許容し、逃がすことができるため、第一案内手段131や第二案内手段132に発生する付加を低減することが可能となる。従って、本願発明は、ビーム103の両端部を直動モータ140で駆動する部品実装装置100において特に効果を発揮することができる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて実現される別の実施の形態を本願発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、特許請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を
施して得られる変形例も本願発明に含まれる。また、本明細書においては、XY平面を水平面とし、Z軸方向を鉛直方向として説明しているが、これに限定されるものでは無い。また、X軸方向、および、Y軸方向、Z軸方向がそれぞれ直交するものとして記載しているが、これらは厳密なものでは無く、「直交」や「平面」などの文言は、本願発明の趣旨を逸脱しない程度の誤差を許容する意味で使用している。
本願発明は、ヘッドをXY方向に自在に高速で移動させる部品実装装置に利用でき、例えば部品を基板に実装する部品実装機ばかりでなく、基板に取り付けられた部品を検査する検査機や、接着剤などを基板に塗布する塗布機などにも利用可能である。
100 部品実装装置
101 ヘッド
102 レール
103 ビーム
107 基体
108 受け部
113 ブラケット
131 第一案内手段
132 第二案内手段
133 ガイドレール
134 ガイドブロック
135 ガイドローラ
136 案内板
137 当接面
140 直動モータ
141 固定子
142 可動子
143 第一固定子
144 第二固定子
200 基板
300 部品

Claims (5)

  1. 基板に部品が実装された実装基板を製造するための部品実装装置であって、
    基板に対して作業を行うヘッドと、
    X軸方向に前記ヘッドを往復動可能に案内するビームと、
    前記ビームの一端に取り付けられ、Y軸方向に前記ビームを往復動可能に案内し、前記ビームのX軸方向の動きとZ軸方向の動きとを規制する第一案内手段と、
    前記ビームの他端に取り付けられ、Y軸方向に前記ビームを往復動可能に案内すると共に、前記ビーム他端部のX軸方向のずれを許容し、Z軸方向の動きを規制する第二案内手段と、
    前記ビームをY軸方向に往復動可能に駆動する直動モータと
    を備える部品実装装置。
  2. 前記第二案内手段は、
    X軸方向の回転軸を中心に回転する複数のガイドローラと、
    XY平面内で広がりY軸方向に延びて配置される当接面を備え、前記ガイドローラと当接して前記ガイドローラをY軸方向に案内すると共に、X軸方向における前記ガイドローラとの摺動を許容する案内板とを備える
    請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 前記直動モータは、
    Y軸方向に延びて配置される固定子と、
    前記固定子に沿って動く可動子とを備え、
    前記第二案内手段は、前記固定子と直接的、または、間接的に接続される
    請求項1に記載の部品実装装置。
  4. 前記固定子は、Y軸方向に分離可能な第一固定子と第二固定子とを備え、
    前記第一固定子は、前記第二案内手段に対し単独で着脱可能である
    請求項3に記載の部品実装装置。
  5. 基板に部品が実装された実装基板を製造するための請求項4に記載の部品実装装置のメンテナンス方法であって、
    前記ビームを前記第一固定子側に配置し、
    前記第二固定子を前記第二案内手段から取り外し、
    メンテナンスを行う
    メンテナンス方法。
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