JP2011238757A - 半導体紫外線センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体紫外線センサ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紫外線透過フィルタを用いることなく、紫外光を可視光に対して十分に選択的に吸収可能な構造を有する半導体紫外線センサを提供する。
【解決手段】半導体紫外線センサは、P型シリコン基板1と、P型不純物層2と、N型不純物層3と、P型不純物層4と、金属配線層5とを備えている。N型不純物層の不純物濃度のピーク位置が、P型シリコン基板1の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、P型不純物層4の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明に開示の技術は、紫外線に対しては高感度である一方で、可視光から赤外線に対しては感度が無い半導体紫外線センサ及びその製造方法に関するものである。
紫外線センサは、例えば火炎を検知する火炎センサとして利用されている。このような火炎センサは、火炎からの紫外光と同時に可視光を受けることになるので、火炎を効率的に検知するためには、紫外線のみに感度を持つ紫外線センサが必要である。
従来から、紫外線に選択性があって且つ安価である半導体紫外線センサとして、シリコン半導体プロセスによって形成される半導体紫外線センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来の半導体紫外線センサの断面構造を示している。
図7に示すように、SOI(Silicon on Insulator)構造を用いた従来の半導体紫外線センサの構造では、P型シリコン基板11に酸化膜12が形成されており、該酸化膜12の上にN型シリコン層13が形成されており、該N型シリコン層13の表面にP型シリコン層14が形成されている。また、N型シリコン層13及びP型シリコン層14の上に酸化膜15が形成されており、該酸化膜15を貫通してN型シリコン層13又はP型シリコン層14と接続する金属配線層16が形成されている。ここで、酸化膜12の上部におけるN型シリコン層13及びP型シリコン層14からなるシリコン層の膜厚は薄く形成されている。このように、光吸収されるシリコン層が薄く形成されていることにより、可視光が吸収されない一方で紫外光が選択的に吸収される構造が実現される。その結果、紫外線透過フィルタを用いる必要が無いため、安価な半導体紫外線センサを実現することができる。
図8は、図7のVIII-VIII線の断面における従来の半導体紫外線センサの不純物プロファイルを示している。なお、図8において、縦軸はボロン(B)及び燐(P)の不純物濃度(cm−3)であり、横軸は基板表面からの深さ(μm)である。
図8に示すように、N型シリコン層13の内部における表面にP型シリコン層14が形成されていることにより、P型シリコン層14は、酸化膜15とシリコン層の界面と界面準位の影響を抑制していると共に、N型シリコン層13は、酸化膜12とシリコン層の界面と界面準位の影響を抑制している。すなわち、N型シリコン層13は、P型シリコン層14の表面側からの空亡層の広がり8a〜8cが酸化膜12にまで広がることを抑制している。
特開平7−162025号公報 国際公開第2006/121131号
JAP vol.79 No.10 p.7435 The Proceedings of International Electron Device Meeting, 2008 p.917-920
ところで、図9は、非特許文献1に開示されたシリコンの光吸収特性を示している。なお、縦軸は吸収膜厚(nm)であり、横軸は光波長(nm)である。
図9に示すように、波長400nm〜700nmの範囲が可視光領域であり、波長400nm未満の範囲が紫外光領域である。そして、可視光と紫外光の境界である波長400nmにおいて、光吸収膜厚が急激に変化しており、該波長400nmに対応する光吸収膜厚は約100nmであることが分かる。このことから、紫外線透過フィルタを用いることなく、紫外光が選択的に吸収される構造を実現するためには、光吸収するシリコン層の膜厚は約100nm以下にすることが望ましいことが分かる。
これに対し、上述の図7に示した従来の半導体紫外線センサでは、光吸収するシリコン層の膜厚が約250nmであって、100nmよりも大幅に厚い。したがって、従来の半導体紫外線センサのシリコン層の膜厚では、紫外線を選択的に吸収させるには不十分な膜厚であることが分かる。
この点、従来の半導体紫外線センサによると、B+イオンを用いたイオン注入によりP型シリコン層14を薄く形成しているが、イオン注入を用いて形成する限りにおいて、その膜厚を薄く形成することには限界がある。すなわち、イオン注入を用いて原子を浅く注入するためには、注入する加速エネルギーを低減すればよいが、例えば特許文献2に開示されているように、加速エネルギーを低減させるとイオン源からイオンを引き出すことが困難になることが知られている。例えば、B+イオンを例に挙げると、加速エネルギーが2KeV以下になるとイオン源からかのイオンの取り出し効率が低下し、加速エネルギーが0.5KeV以下になるとイオン源からのイオンの取り出し自体ができなくなる。加速エネルギーが0.5KeVの下で、B+イオンを用いたイオン注入の場合、Bが基板の表面から20nm程度の深さまで注入されてしまう。このように、イオン注入を用いて、P型シリコン層14の膜厚を薄く形成することには限界があることが分かる。その結果、光吸収するシリコン層の膜厚自体も十分に薄くすることができず、紫外線を選択的に吸収させる膜厚として不十分となる。
以上のように、従来の半導体紫外線センサでは、光吸収するシリコン層の膜厚として紫外線を選択的に吸収するのに十分に薄い膜厚を得ることができないために、紫外線透過フィルタを用いない限り、紫外光を可視光に対して選択的に吸収することが困難である。一方で、紫外線透過フィルタを用いる構造を採用する場合には、コスト増加の問題が生じてしまう。
前記に鑑み、本発明の目的は、紫外線透過フィルタを用いることなく、紫外光を可視光に対して十分に選択的に吸収可能な構造を有する半導体紫外線センサ及びその製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る半導体紫外線センサは、半導体基板と、半導体基板の内部であって、且つ、第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、第1の不純物層の内部に形成された第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、第2の不純物層の内部であって、且つ、半導体基板の表面に形成された第1導電型の第3の不純物層と、半導体基板の上に形成され、第3の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である。
本発明の第1の側面に係る半導体紫外線センサにおいて、半導体基板の上に形成され、第2の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えていてもよい。
本発明の第1の側面に係る半導体紫外線センサにおいて、半導体基板の上に形成され、第3の不純物層と接続された第3の金属配線をさらに備えていてもよい。
本発明の第2の側面に係る半導体紫外線センサは、半導体基板と、半導体基板の内部であって、且つ、第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、第1の不純物層の内部に形成された第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、第2の不純物層の上部であって、且つ、半導体基板の表面に形成され、第1の不純物層と接続された第3の不純物層と、半導体基板の上に形成され、第2の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、第1の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、半導体基板の表面からの深さが50nm以下の位置に存在しており、第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である。
本発明の第2の側面に係る半導体紫外線センサにおいて、半導体基板の上に形成され、第1の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えていてもよい。
本発明の第3の側面に係る半導体紫外線センサは、半導体基板と、半導体基板の内部であって、且つ、第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、第1の不純物層の内部に形成された第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、第2の不純物層の上部であって、且つ、半導体基板の表面に形成され、第1の不純物層と共に第2の不純物層を囲む第3の不純物層と、半導体基板の上に形成されたゲート電極と、ゲート電極を挟んで第2の不純物層と反対側の半導体基板内に形成された第4の不純物層と、第4の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、第1の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、半導体基板の表面からの深さが50nm以下の位置に存在しており、第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である。
本発明の第3の側面に係る半導体紫外線センサにおいて、半導体基板の上に形成され、第1の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えていてもよい。
本発明の一側面に係る半導体紫外線センサの製造方法は、半導体基板における表面側に第1導電型の第1の不純物層を形成する工程(a)と、第1の不純物層の内部に、第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層を形成する工程(b)と、第2の不純物層の内部であって、且つ、半導体基板の表面に、第1導電型の第3の不純物層を形成する工程(c)と、半導体基板の上に、第3の不純物層と接続される第1の金属配線を形成する工程(d)とを備え、工程(b)は、イオン注入法により、不純物濃度のピーク位置が半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在するように、第2の不純物層を形成する工程を含み、工程(c)は、プラズマドーピング法により、第3の不純物層を形成する工程を含む。
本発明の一側面に係る半導体紫外線センサの製造方法において、工程(c)において、プラズマドーピング法は、SRPD(Self−Regulatory Plasma Doping)法であることが好ましい。
本発明の一側面に係る半導体紫外線センサの製造方法において、工程(c)において、第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下であることが好ましい。
以上のように、本発明の一側面に係る半導体紫外線センサ及びその製造方法によると、紫外線透過フィルタを用いることなく、紫外光を可視光に対して十分に選択的に吸収可能な構造を有する半導体紫外線センサを実現できる。また、紫外線透過フィルタを用いることが無いので、安価な半導体紫外線センサを実現できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体紫外線センサの構造を示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体紫外線センサの不純物プロファイル及び電子ポテンシャルを示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態において用いるプラズマドーピング装置の概略図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体紫外線センサの構造を示す断面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る半導体紫外線センサの不純物プロファイル及び電子ポテンシャルを示す図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る半導体紫外線センサの構造を示す断面図である。 図7は、従来に係る半導体紫外線センサの構造を示す断面図である。 図8は、従来に係る半導体紫外線センサの不純物プロファイルを示す図である。 図9は、シリコンの光吸収特性を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、図面及び詳細な説明をもって本発明の技術的思想を明確に説明するものであり、当該技術分野におけるいずれの当業者であれば、本発明の好ましい実施例を理解した後に、本発明が開示する技術により、変更及び付加を加えることが可能であり、これは本発明の技術的思想及び範囲を逸脱するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体紫外線センサの断面構造を示している。
図1に示すように、P型シリコン基板1の内部であって、P型シリコン基板1の表面側には、P型不純物層2が形成されている。P型不純物層2の内部であって、P型シリコン基板1の表面側には、N型不純物層3が形成されている。N型不純物層3の内部であって、P型シリコン基板1の表面には、P型不純物層4が形成されている。P型不純物層2、N型不純物層3及びP型不純物層4の上には、金属配線層5が形成されており、該金属配線層5は、P型不純物層2、N型不純物層3及びP型不純物層4のそれぞれと接続されている。
ここで、P型不純物層2、N型不純物層3及びP型不純物層4について具体的に説明する。
まず、P型不純物層2について説明する。
上述のようにP型シリコン基板1の内部に形成されるP型不純物層2は、N型不純物層3から空亡層が無用に広がることを防止するために形成されたものであって、特に横方向に隣接する素子との素子分離を保証するために形成されている。但し、P型シリコン基板1の不純物濃度が十分に大きい場合には、P型不純物層2を形成しない構造を採用することもできる。
次に、N型不純物層3について説明する。
P型不純物層2を形成した後に上述のようにP型不純物層2の内部に形成されるN型不純物層3は、不純物濃度のピーク位置がP型シリコン基板1の表面(P型不純物層2、N型不純物層3、又はP型不純物層4の表面)からの深さが約100nm以下の位置になるように形成されている。
このようなN型不純物層3の形成は、As+イオンを用いたイオン注入により、容易に実現可能である。すなわち、As+イオンを加速エネルギーが170KeVの下で、イオン注入すればよい。イオン注入後には、不純物活性化のためのアニールとして、900℃〜1000℃のスパイクRTA(Rapid Thermal Annealing)を施すことにより、注入された不純物のプロファイルはほぼ保持されて、不純物濃度のピーク位置がP型シリコン基板1の表面からの深さが約100nmの位置にあるN型不純物層3が形成される。
さらに、P型不純物層4について説明する。
N型不純物層3を形成した後に上述のようにN型不純物層3の内部に形成されるP型不純物層4は、膜厚が0nmよりも大きく且つ20nm以下、より具体的には10nm以上であって且つ20nm以下になるように形成されている。
まず、P型不純物層4がP型シリコン基板1の表面に形成される理由は、シリコンの表面には多数存在する欠陥準位の悪影響を防ぐためである。すなわち、上述した図9から分かるように、紫外光はシリコンの表面近傍で吸収されて電荷が発生するが、発生した電子がシリコンの表面の欠陥準位に捕獲されて再結合すると光電流として取り出すことができなくなる。このため、シリコンの表面にP型不純物層4を形成することで電位バリアが形成される結果、発生した電子をN型不純物層3へ誘導するためである。
また、P型不純物層4は、プラズマドーピング法を用いることにより、特には、プラズマドーピング法の一種であるSRPD(Self−Regulatory Plasma Doping)法を用いることにより、その膜厚が具体的には10nm以上であって且つ20nm以下になるように形成されている。プラズマドーピング法、特にはSRPD法を用いるのは、上述したように、従来の半導体紫外線センサのようなイオン注入法では10nm以上であって且つ20nm以下の膜厚を形成することは難しいからであり、このような非常に薄い膜厚を制御することが難しいために、プラズマドーピング法の一種であるSRPD法を用いることがより好ましいからである。なお、プラズマドーピング法、特には、SRPD法を用いて、膜厚が10nm以上であって且つ20nm以下のP型不純物層4を具体的に形成する方法については後述で別途詳説する。
図2は、以上で説明した構造を有する本実施形態に係る半導体紫外線センサにおける図1のII-II線断面の不純物プロファイル及び電子ポテンシャルを示している。なお、縦軸は不純物濃度(cm−3)であり、横軸は基板表面からの深さ(nm)である。また、ここでは、N型不純物層3には、P型不純物層2及び4に対して正の電圧が印加されている。一例として、P型不純物層2及び4を0Vとして、N型不純物層3には3.3Vが印加されている場合等である。
図2の電子ポテンシャル図に示すように、P型シリコン基板1の表面からの深さが100nm以内の領域にて吸収されて生成したホールはP型不純物層4側に流れる一方で、P型シリコン基板1の表面からの深さが約100nmを越えた領域にて吸収されて生成したホールはP型シリコン基板1の下側に排出されることが分かる。すなわち、光吸収膜厚の小さい紫外光は、P型シリコン基板1の表面からの深さが約100nm以内の領域にて吸収されて、発生したホールは光電流として検知される一方で、光吸収膜厚の大きい可視光は、P型シリコン基板1の表面からの深さが約100nmを越えた領域にて吸収されて、発生したホールは光電流に寄与せず排出されることにより、紫外光による光電流を選択的に検知することができる。
ここでさらに、図3を参照しながら、プラズマドーピング法を用いてP型不純物層4を形成する具体的な方法について簡単に説明する。
図3は、本実施形態におけるP型不純物層4を形成するために用いるプラズマドーピング装置の概略図を示している。
図3で示したプラズマドーピング装置を利用して、プラズマドーピング法、特にはSRPD法を用いるのは、上述したように、イオン注入法では、10nm以上であって且つ20nm以下の膜厚のP型不純物層4を形成することが難しいからである。すなわち、不純物層を浅く形成するためには、イオン注入を低い加速エネルギーにて行う必要があるが、低い加速エネルギーのイオンをイオン源から効率良く引き出すには限界がある。このため、イオン注入により浅い不純物層を形成するには限界があり、特に、10nm以上であって且つ20nm以下と非常に薄い膜厚のP型不純物層4を形成することは困難であるからである。一方で、プラズマドーピング法を用いることにより、このような非常に薄い膜厚の不純物層を形成することができるからである。
まず、本実施形態のP型シリコン基板1である試料(被処理基板)43を真空容器45内にセットし、マスフローコントローラ34、35を介して不純物原子を含んだ原料ガスを真空容器45内へ導入する。高周波電源31、42を用いてマッチングボックス32、41を介して、高周波電力をコイル33と下部電極44とに印加することにより、プラズマを真空容器45内に生成して、原料ガスを分解して不純物イオンを生成する。これにより、大量の不純物イオンがプラズマ内に生成される。続いて、試料43がセットされている下部電極44に印加されるバイアス電圧又はプラズマで生成した自己バイアス電圧による電界により、低いエネルギーにて試料43に不純物イオンが導入されて、試料43の表面に深さの浅い不純物層が形成される。
このようにして、深さの浅い不純物層の形成が可能であるが、不純物ドーズ量の制御が容易ではない、すなわち、試料43としてセットされたシリコンウエハ面内の均一性を取ることが容易ではなかったり、複数のシリコンウエハを処理した場合の再現性を取ることが容易ではないことから、SRPD法を用いることがより好ましい。なぜなら、SRPD法は、例えば非特許文献1に開示されているように、不純物ドーズ量の制御性が良好であって、均一性及び再現性が良好であるからである。
ここで、SRPD法では、不純物ドーズ量の制御性が良好であって、均一性及び再現性が良好である理由について説明する。
まず、プラズマドーピング法では、外部からマスフローコントローラ34、35を介して導入された原料ガスをプラズマ内で分解して得られた不純物イオンの寄与よりもむしろ、プラズマにより真空容器45内に付着した膜からの不純物の寄与の方が大きい。すなわち、プラズマ中で分解された原料ガスの一部が真空容器45内の内壁などに膜として付着する。この膜には原料ガスに含まれる不純物が多く含まれており、この膜がプラズマで生成されたイオンによってスパッターされるため、この膜に含まれる不純物が放出されて試料43に取り込まれることになる。言い換えると、真空装置45をクリーンアップしてプラズマドーピングを開始して、プラズマにより不純物を含んだ膜が真空装置45内に付着していくに従って、試料43の表面に導入される不純物のドーズ量が増加することになる。
SRPD法とは、このプラズマドーピング法の特質を考慮して、試料43に再現性良く且つ均一に不純物を導入することを可能としたものであって、また、深さの浅い不純物層を形成することを可能にしたものである。すなわち、SRPD法では、プラズマドーピング処理を繰り返して真空容器内に不純物を含んだ膜を十分に形成した後に、試料43に対して所望の不純物ドーピングを行うものである。また、SRPD法では、試料43として搭載されるシリコンウエハ面内に不純物を均一に導入させるために、不純物を含んだ膜が試料43の周りに均一に形成されるように真空容器45の形状を工夫した装置を利用するものである。さらに、ボロン(B)原子のドーピングの場合には、原料ガスとして、ジボラン(B)をヘリウム(He)ガスで希釈したものを用いることが非常に好ましい。ボロン(B)を含むガスとして、三フッ化ホウ素(BF)などを用いることも可能であるが、ジボラン(B)と比較すると分子量が大きい。このため、スパッターにより、試料43として搭載されたシリコンウエハの表面が削られることになるので、制御性の良い不純物の導入が容易ではなくなる。また、希釈ガスとして、ヘリウム(He)の他に、ヘリウムよりも原子量の大きいアルゴン(Ar)又はネオン(Ne)を用いることもできるが、同様に、スパッターにより、原子量が大きい分だけ、試料43のシリコンウエハの表面が削られることになるので、制御性の良い不純物の導入が容易ではなくなる。
そこで、以下に、図3を参照しながら、プラズマドーピング法よりも、より好ましいSRPD法を用いてP型不純物層4を形成する具体的な方法について簡単に説明する。
まず、マスフローコントローラ34、35を介して、ジボラン(B)とヘリウム(He)を真空容器45内に導入する。調圧弁37を調整して真空容器45内の圧力を0.5Paに保持する。ジボラン(B)とヘリウム(He)の流量比を0.05%と95.95%に設定する。続いて、プラズマ源としてのコイル33に1500Wの高周波電力を供給して真空容器45内にプラズマを発生させる。下部電極44に200Wの高周波電力を供給すると、ボロン(B)を試料43としてのP型シリコン基板1に打ち込むことができる。P型シリコン基板1にプラズマからボロン(B)が打ち込まれて、あるドーズ量に到達すると、逆にプラズマで生成されたイオンのスパッターにより、P型シリコン基板1に形成された不純物層からボロン(B)が放出される。P型シリコン基板1の表面のボロン濃度が大きくなっていく際に、ボロン(B)の打ち込みとスパッターとがちょうど釣り合う時間が存在する。時間の変化によることなく、ドーズ量が一定となる時間をプロセスウィンドウとすることにより、ドーズ量を正確に制御することができるのである。なお、図3に示すプラズマドーピング装置では、上述した構成部分の他に、ターボ分子ポンプ36、ドライポンプ38、冷却水供給ユニット39、及びVdcモニター40を含んでいる。
以上で説明したSRPD法によってボロン(B)の不純物層を実際に形成すると、非特許文献2に開示されているように、その形成直後において膜厚が6.7nmの深さが非常に浅いボロンの不純物層が形成される。また、SRPD法を用いてP型シリコン基板1に不純物を導入した後に、活性化アニールとしてスパイクRTAを行った後においても、膜厚が8.5nm又は14.7nmの十分な薄さの不純物層が形成される。このようにして、SRPD法を用いて、スパイクRTAを行った後においても、膜厚が8.5nm又は14.7nmのP型不純物層4を形成することができる。このように、膜厚10nm以上であって且つ20nm以下のP型不純物層4が形成されるため、不純物濃度のピーク位置がP型シリコン基板1の表面からの深さが約100nm以下にあるN型不純物層3の形成も可能である。これにより、光吸収するシリコン層の膜厚を約100nm以下にすることができる。したがって、本実施形態に係る半導体紫外線センサによると、上述の図2を用いて説明したように、可視光を吸収しないが紫外光を選択的に吸収することができるので、紫外線フィルタを用いることなく、紫外線により生成し、P型不純物層4に移動したホールによる光電流を検知することができる。その結果、安価な半導体紫外線センサを実現することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体紫外線センサの断面構造を示している。
図4に示すように、本実施形態に係る半導体紫外線センサでは、N型シリコン基板6が用いられており、該N型シリコン基板6の内部であって、N型シリコン基板6の表面側には、N型不純物層7が形成されている。また、N型不純物層7の上部には、P型不純物層2が形成されている。さらに、P型不純物層2の内部であって、N型シリコン基板6の表面側には、N型不純物層3が形成されている。N型不純物層3の内部であって、N型シリコン基板6の表面には、P型不純物層4が形成されている。P型不純物層2、N型不純物層3及びP型不純物層4の上には、金属配線層5が形成されており、該金属配線層5は、P型不純物層2、N型不純物層3及びP型不純物層4のそれぞれと接続されている。
ここで、本実施形態におけるP型不純物層2は、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmの位置になるように形成されている。具体的には、加速エネルギーを30KeVとして、B+イオンを用いたイオン注入を行った後、さらに、イオン注入後に不純物の活性化アニールとして900〜1000℃のスパイクRTAを施す。このようにすると、注入されたプロファイルが熱処理により変化し、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmの位置にあるP型不純物層2が容易に形成される。
また、本実施形態におけるN型不純物層3は、P型不純物層2が、その不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmの位置にあるように形成されていることから、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmの位置よりも浅い位置、例えば50nmの位置になるように形成される。具体的には、加速エネルギーを85KeVとし、As+イオンを用いたイオン注入を行うことにより、所望のプロファイル、つまり、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約50mの位置にあるN型不純物層3を形成することができる。
また、P型不純物層4については、上述の第1の実施形態での説明と同様にして、プラズマドーピング法、特にはSRPD法により、膜厚が0nmよりも大きく且つ20nm以下、より具体的には10nm以上であって且つ20nm以下になるように形成される。
また、N型不純物層7は、後述する図5の電子ポテンシャルのプロファイルを調整するために、特には、P型不純物層2の不純物プロファイルのピーク位置近傍にある電子ポテンシャルのピーク位置を微調整するために、設けられている。但し、N型シリコン基板6の不純物濃度によって制御できる場合には、N型不純物層7を設けない構成でもかまわない。
本実施形態に係る半導体紫外線センサは、紫外線を吸収して生成した電子をN型不純物層3に集めることにより、N型不純物層3に接続された金属配線層5の光電流を検知する構成となっている。
図5は、以上の構造を有する本実施形態に係る半導体紫外線センサにおける図4のV-V線断面の不純物プロファイル及び電子ポテンシャルを示している。なお、縦軸は不純物濃度(cm−3)であり、横軸は基板表面からの深さ(nm)である。また、ここでは、N型不純物層3には、P型不純物層2及び4に対して正の電圧が印加されている。一例として、P型不純物層2及び4を0Vとして、N型不純物層3には3.3Vが印加されている場合等である。
図5の電子ポテンシャル図に示すように、本実施形態におけるP型不純物層2は、上述した通り、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmの位置に存在するように形成されており、N型不純物層3もまた、上述した通り、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmよりも浅い約50nmの位置に存在するように形成されている。また、P型不純物層4は、第1の実施形態と同様に、膜厚が10nm以上であって且つ20nm以下になるように形成されている。
さらに、図5の電子ポテンシャル図に示すように、P型不純物層2が空亡化しており、P型不純物層2の不純物プロファイルのピーク位置が電子ポテンシャルのピーク位置とおおよそ一致している。したがって、N型シリコン基板6の表面からの深さが約100nmを越えて吸収される可視光に関しては、生成した光電子はN型シリコン基板6に排出される。一方で、N型シリコン基板6の表面からの深さが約100nm以下で吸収される紫外光に関しては、生成した電子はN型不純物層3に集められて、N型不純物層3に接続する金属配線層5に光電流として読み出される。
以上説明したように、本実施形態によると、膜厚10nm以上であって且つ20nm以下のP型不純物層4が形成され、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約50nm以下となるN型不純物層3が形成され、不純物濃度のピーク位置がN型シリコン基板6の表面からの深さが約100nm以下となるP型不純物層2が形成されるため、N型シリコン基板6の表面から深さが約100nm以下の光吸収するシリコン層が実現されている。したがって、本実施形態に係る半導体紫外線センサによると、上述の図5を用いて説明したように、可視光を吸収しないが紫外光を選択的に吸収することができるので、紫外線フィルタを用いることなく、紫外線により生成し、N型不純物層3に移動した電子による光電流を検知することができる。その結果、安価な半導体紫外線センサを実現することができる。また、P型不純物層に対する接続は第1の実施形態ではP型不純物層2及び4それぞれに設けていたが、本実施形態では、P型不純物層2及び4が接続されているため、1箇所に設ければよく、素子の微細化が可能となる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る半導体紫外線センサの断面構造を示している。
図6に示すように、本実施形態に係る半導体紫外線センサでは、第2の実施形態と同様に、N型シリコン基板6が用いられており、該N型シリコン基板6の内部であって、N型シリコン基板6の表面側には、N型不純物層7が形成されている。また、N型不純物層7の上部には、P型不純物層2が形成されている。さらに、P型不純物層2の内部には、N型不純物層3が形成されている。N型不純物層3の内部であって、N型シリコン基板6の表面には、P型不純物層4が形成されている。ここで、N型不純物層3は、P型不純物層
2及びP型不純物層4によって完全に囲まれている。また、P型不純物層2及びP型不純物層4の上には、金属配線層5が形成されており、該金属配線層5は、P型不純物層2及びP型不純物層4のそれぞれと接続している。また、P型不純物層2及びP型不純物層4の上には、読み出しゲート8が形成されており、P型不純物層2の上部におけるゲート8の側方下には、N型不純物層からなる読み出し部9が形成されている。各構成は第2の実施形態2と同様の深さで、同様の工程により形成される。
また、以上の構造を有する本実施形態に係る半導体紫外線センサにおける図6のV-V線断面の不純物プロファイル及び電子ポテンシャルは、上述の図5と基本的に同様であり、本実施形態に係る半導体紫外線センサは、第2の実施形態と同様に、紫外線を吸収して生成した電子をN型不純物層3に集めることにより、N型不純物層3に接続された金属配線層5の光電流を検知する構成となっている。但し、本実施形態に係る半導体紫外線センサでは、第2の実施形態のように光電流をN型不純物層3に接続された金属配線層5から直接的に読み出す構成ではなく、N型不純物層3に一定時間光生成した電子を蓄積した後、読み出しゲート8を介して光生成電子を読み出す構成である。したがって、N型不純物層3は、金属配線層5に接続されておらず、N型不純物層3に蓄積された電子は、読み出しゲート8を介してN型不純物層からなる読み出し部9に読み出される。つまり、読み出しゲート8は、N型不純物層3と読み出し部9とを電気的に接続させるためのトランジスタを構成している。
このようにして、本実施形態に係る半導体紫外線センサによると、上述の第2の実施形態と同様に、光吸収するシリコン層の膜厚を約100nm以下にすることができるため、可視光を吸収しないが紫外光を選択的に吸収することができるので、紫外線フィルタを用いることなく、紫外線により生成した電子による光電流を検知することができる。その結果、安価な半導体紫外線センサを実現することができる。
さらに、本実施形態では、図示していないが、読み出し部9の電位を読み出す上で電流増幅を行うために、ソースフォロワーなどの増幅器を読み出し部9に接続することにより、検出感度を向上させる。N型不純物層3に蓄積された光生成電荷は、読み出しゲート8に高い電圧を印加することにより、読み出し部9に転送される。読み出し部9の電位は、読み出された電荷の分だけ低下する。この電位変化は、読み出された電荷量を読み出し部9の静電容量で割った値となる。したがって、読み出し部9の静電容量が小さいほど、この電位変化が大きくなるため、光生成電荷の検出感度は大きくなる。また、N型不純物層3に光生成する電荷を蓄積する時間を長くするとその蓄積時間に比例して蓄積電荷は増加するので、蓄積時間を調整することにより、検出感度を上昇させることができる。
また、図6に示した紫外線センサは、一つの紫外光を検出する部分を示しているが、この部分を1単位の画素と考えて、この画素を1次元又は2次元状に複数配置し、各画素に各画素を選択する選択手段と各画素に配置されるソースフォロワーの出力を読み出す配線などを配置することにより、1次元又は2次元の紫外線を検知するイメージセンサを構成することもできる。このイメージセンサを用いることにより、安価に、1次元又は2次元の紫外線の画像を得ることができる。このようにイメージセンサを構成する場合であっても、紫外線フィルタを設ける必要がないので、安価であって且つ検出感度の高いに紫外線イメージセンサを提供することができる。
なお、以上の第1及び第2の実施形態の説明において、導電型の構成としてN型とP型が反対の導電型である構成としても有効であって、上述と同様の効果が得られる。
本発明は、紫外線フィルタが不要な構造の紫外線センサ、並びに1次元又は2次元の紫外線イメージセンサにとって有用である。また、シリコン半導体プロセスを利用する紫外線センサの製造方法にとって有用である。
1 P型シリコン基板
2 P型不純物層
3 N型不純物層
4 P型不純物層
5 金属配線層
6 N型シリコン基板
7 N型不純物層
8 読み出しゲート
9 読み出し部
31 高周波電源
32 マッチングボックス
33 コイル
34 マスフローコントローラ
35 マスフローコントローラ
36 ターボ分子ポンプ
37 調圧弁
38 ドライポンプ
39 冷却水供給ユニット
40 Vdcモニター
41 マッチングボックス
42 高周波電源
43 試料(被処理基板)
44 下部電極
45 真空容器

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の内部であって、且つ、前記第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層の内部に形成された前記第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、
    前記第2の不純物層の内部であって、且つ、前記半導体基板の表面に形成された前記第1導電型の第3の不純物層と、
    前記半導体基板の上に形成され、前記第3の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、
    前記第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、前記半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、
    前記第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である、
    ことを特徴とする半導体紫外線センサ。
  2. 前記半導体基板の上に形成され、前記第2の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体紫外線センサ。
  3. 前記半導体基板の上に形成され、前記第3の不純物層と接続された第3の金属配線をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体紫外線センサ。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板の内部であって、且つ、前記第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層の内部に形成された前記第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、
    前記第2の不純物層の上部であって、且つ、前記半導体基板の表面に形成され、第1の不純物層と接続された第3の不純物層と、
    前記半導体基板の上に形成され、前記第2の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、
    前記第1の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、前記半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、
    前記第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、前記半導体基板の表面からの深さが50nm以下の位置に存在しており、
    前記第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である、
    ことを特徴とする半導体紫外線センサ。
  5. 前記半導体基板の上に形成され、前記第1の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体紫外線センサ。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板の内部であって、且つ、前記第1の半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1の不純物層と、
    前記第1の不純物層の内部に形成された前記第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層と、
    前記第2の不純物層の上部であって、且つ、前記半導体基板の表面に形成され、第1の不純物層と共に前記第2の不純物層を囲む第3の不純物層と、
    前記半導体基板の上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極を挟んで前記第2の不純物層と反対側の前記半導体基板内に形成された第4の不純物層と、
    前記第4の不純物層と接続された第1の金属配線とを備えており、
    前記第1の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、前記半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在しており、
    前記第2の不純物層の不純物濃度のピーク位置が、前記半導体基板の表面からの深さが50nm以下の位置に存在しており、
    前記第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である、
    ことを特徴とする半導体紫外線センサ。
  7. 前記半導体基板の上に形成され、前記第1の不純物層と接続された第2の金属配線をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体紫外線センサ。
  8. 半導体基板における表面側に第1導電型の第1の不純物層を形成する工程(a)と、
    前記第1の不純物層の内部に、前記第1の導電型とは反対の導電型である第2導電型の第2の不純物層を形成する工程(b)と、
    前記第2の不純物層の内部であって、且つ、前記半導体基板の表面に、前記第1導電型の第3の不純物層を形成する工程(c)と、
    前記半導体基板の上に、前記第3の不純物層と接続される第1の金属配線を形成する工程(d)とを備え、
    前記工程(b)は、イオン注入法により、不純物濃度のピーク位置が前記半導体基板の表面からの深さが100nm以下の位置に存在するように、前記第2の不純物層を形成する工程を含み、
    前記工程(c)は、プラズマドーピング法により、前記第3の不純物層を形成する工程を含む、
    ことを特徴とする半導体紫外線センサの製造方法。
  9. 前記工程(c)において、前記プラズマドーピング法は、SRPD法である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の紫外線センサの製造方法。
  10. 前記工程(c)において、前記第3の不純物層の膜厚は、0nmよりも大きく且つ20nm以下である、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体紫外線センサの製造方法。
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