JP2011237131A - 給湯装置 - Google Patents

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Katsuhiko Nagaya
加津彦 長屋
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Abstract

【課題】室内の設備の占有スペースの増大を抑制して、室内に非常灯の機能を導入する。
【解決手段】給湯器本体1に、キャパシタ22と、商用電源30からから供給される電力によりキャパシタ22を充電する電源制御部21と、商用電源30の停電を検出する停電検出部20と、商用電源30から給電されているときは、商用電源30から供給される電力を接続ケーブル41,43を介してリモコン40,42に供給して、リモコン40,42を作動させ、商用電源30が停電したときには、キャパシタ22から供給される電力を接続ケーブル41,43を介してリモコン40,42に供給して、リモコン40,42の表示部40a,42aのバックライトを発光させるリモコン制御部11とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、給湯器本体とそのリモコンを備えた給湯装置に関する。
給湯装置の使用者が夜間に入浴中であるときに、停電が生じて浴室の照明が消灯すると、使用者は暗がりの中で着衣して浴室から出なければならなくなるという不都合がある。
そこで、浴室の照明装置として、LEDを多数配列させた面状発光部と、商用電源により充電される電池を備え、停電により商用電源からの電力供給が遮断されたときに、強制的に電池からの供給電力により面状発光部を点灯させて、非常灯として機能するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−23433号公報
上述したように、浴室の照明装置に非常灯の機能を持たせる場合、電池やその充電回路、LED等の省電力発光素子の駆動回路等を備えることによって、これらを備えない場合よりも照明装置が大型化して、浴室内の設備の占有スペースが増大するという不都合がある。そして、浴室はスペース的な制約が大きいため、このような浴室内の設備の占有スペースの増大は、極力避けることが望ましい。
また、照明装置とは別に非常灯を設けることも考えられるが、この場合にも、非常灯の設置スペースを別途確保することによって、浴室内の設備の占有スペースが増大するという不都合がある。
さらに、浴室以外の部屋においても、停電時に備えて非常灯を設けることが有効である。例えば、台所に非常灯を設けることによって、調理中に停電が生じたときに、調理者は非常灯の明かりを頼りに調理物や調理用具をしまうことができる。そして、台所等に非常灯の機能を備える場合にも、室内の設備の占有スペースの増大を抑制することが望ましい。
本発明はかかる背景を鑑みてなされたものであり、室内の設備の占有スペースの増大を抑制して、室内に非常灯の機能を導入することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、家屋の室外に設置されて、商用電源から供給される電力により作動する給湯器本体と、発光部を有し、前記給湯器本体と接続ケーブルを介して接続されて、前記家屋の室内に設けられた前記給湯器本体の遠隔操作用のリモコンとを備えた給湯装置に関する。
そして、前記給湯器本体は、蓄電部と、前記商用電源から供給される電力により前記蓄電部を充電する充電部と、前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、前記商用電源から給電されているときは、前記商用電源から供給される電力を前記接続ケーブルを介して前記リモコンに供給して、前記リモコンを作動させ、前記商用電源が停電したときには、前記蓄電部から供給される電力を前記接続ケーブルを介して前記リモコンに供給して、前記リモコンの発光部を発光させるリモコン制御部とを有することを特徴とする。
かかる本発明によれば、夜間に前記商用電源の停電が生じると、前記屋内の各部屋の照明が消灯するが、前記給湯器本体に備えられた前記蓄電部から供給される電力により、前記リモコンの発光部が発光して非常灯として機能する。
そして、前記蓄電部と前記停電検出部は、前記家屋の室外に設置された前記給湯器本体に備えられているため、前記リモコン側には、前記蓄電部及び前記停電検出部を備える必要がない。そのため、前記リモコンの容積が、前記蓄電部及び前記停電検出部を備えることによって増大することはない。したがって、室内の設備の占有スペースの増大を抑えて、室内に非常灯の機能を導入することができる。
また、前記リモコン制御部は、前記商用電源が停電し、前記蓄電部から前記接続ケーブルを介して前記リモコンに電力を供給して、前記リモコンの発光部を発光させるときに、停電が生じていることを報知することを特徴とする。この構成によれば、前記リモコンの発光部を視認した使用者に対して、停電が生じていることを認識させることができる。
また、前記リモコンが浴室に設置されていることを特徴とする。この構成によれば、特にスペース的な制約及びデザイン面での制約が厳しい浴室において、前記リモコンの発光部を非常灯として作動させることにより、これらの制約の下で浴室に非常灯の機能を実現することができる。
また、複数の前記リモコンが、前記家屋の室内に設置されていることを特徴とする。この構成によれば、前記給湯器本体に接続されて前記家屋の室内(浴室、台所、洗面所等)に設置された複数の前記リモコンが、非常灯として機能する。そのため、前記商用電源の停電が生じたときに、前記家屋の室内で前記リモコンの発光部により照射される範囲を拡大させて、非常灯としての機能を向上させることができる。
本発明の給湯装置の構成図。 停電時の処理のフローチャート。 停電時のタイミングチャート。 停電時のリモコンの表示態様の説明図。
本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態の給湯装置は、家屋の室外に設置された給湯器本体1と、給湯器本体1を遠隔操作するためにこの家屋の室内に設置された浴室リモコン40(本発明のリモコンに相当する)及び台所リモコン42(本発明のリモコンに相当する)とを備えている。
給湯器本体1は、商用電源30から給電される交流電力(例えば、AC100Vの交流電力)により作動し、給湯器本体1の作動を制御するCPU(Central Processing Unit)10、商用電源30の停電を検出する停電検出部20、キャパシタ22(本発明の蓄電部に相当する)、商用電源30から給電される交流電力から直流電力を生成すると共に、キャパシタ22を充電する電源制御部21(本発明の充電部の機能を含む)、浴室リモコン40及び台所リモコン42に電源供給すると共に、浴室リモコン40及び台所リモコン42との間で双方向の通信を行うリモコン通信部23とを備えている。
CPU10は、メモリ(図示しない)に保持された給湯装置の制御用プログラムを実行することにより、給湯器本体1の給湯運転を実行する給湯制御部12と、浴室リモコン40及び台所リモコン42に対する電源供給等を制御するリモコン制御部11として機能する。
浴室リモコン40は浴室の壁面等に設置され、第1接続ケーブル41を介して給湯器本体1と接続されている。また、台所リモコン42は台所の壁面等に設置され、第2接続ケーブル43を介して給湯器本体1と接続されている。
電源制御部21は、商用電源30から給電されているときは、商用電源30から供給される交流電圧Vacを直流電圧Vd1に変換して、CPU10及びリモコン通信部23に供給する。また、電源制御部21は、直流電圧Vd1によりキャパシタ22を充電する。一方、商用電源30が停電しているときには、電源制御部21は、キャパシタ22から供給される直流電圧Vd2をCPU10及びリモコン通信部23に供給する。
浴室リモコン40及び台所リモコン42は、商用電源30から給電されているときは、電源制御部21からリモコン通信部23及び第1接続ケーブル41,第2接続ケーブル43を介して供給される直流電力により作動する。
そして、浴室リモコン40及び台所リモコン42は、図示しない各種スイッチが使用者により操作されたときに、この操作に応じた操作信号を給湯器本体1に送信し、給湯制御部12は、この操作信号に応じて給湯設定温度、湯張り設定温度、湯張り設定量等を決定して給湯運転を実行する。
浴室リモコン40は、バックライト付きの液晶パネルによる表示部40a(表示部40aのバックライトは、本発明の発光部に相当する)を備え、表示部40aに給湯器本体1の運転状態(給湯温度、湯張り温度等)等を表示する。同様に、台所リモコン42も、バックライト付きの液晶パネルによる表示部42a(表示部42aのバックライトは、本発明の発光部に相当する)を備え、表示部42aに給湯器本体1の運転状態等を表示する。
次に、給湯器本体1と浴室リモコン40及び台所リモコン42は、商用電源30の停電が生じたときに、浴室リモコン40及び台所リモコン42を非常灯として機能させるための処理を行う。以下、図2に示したフローチャートに従って、この処理について説明する。
図2のフローチャートはリモコン制御部11(図1参照)により実行される。リモコン制御部11は、STEP1で停電検知タイマをリセットする。停電検知タイマは、後述するように、商用電源30の停電を検知するためのものであり、タイマ時間は例えば2〜5秒に設定される。なお、このタイマ時間は、商用電源30の瞬間的な停電を排除するための時間として設定されたものである。
続くSTEP2で、リモコン制御部11は、停電検出部20(図1参照)により商用電源30の停電が検出されているか否かを判断し、商用電源30の停電が検出されているときにはSTEP3に進む。一方、商用電源30の停電が検出されていないときには、リモコン制御部11はSTEP2での判断を繰り返す。
なお、停電検出部20は、商用電源30の停電を検出しているときには停電検出信号Pcutを出力し、リモコン制御部11は、この停電検出信号Pcutの入力により、商用電源30の停電が検出されていることを認識する。
STEP3で、リモコン制御部11は、停電検知タイマをスタートさせる。そして、続くSTEP4及びSTEP10からなるループを、STEP4で停電検知タイマがタイムアップしたか否かを判断し、また、STEP10で停電検出部20により商用電源30の停電が検出された状態が継続しているか否かを判断しながら、繰り返し実行する。
STEP4で停電検知タイマがタイムアップしたとき、すなわち、停電検出部20により商用電源30の停電が検出された状態がタイマ時間以上継続したときに、STEP5に進み、リモコン制御部11は、電源制御部21に対してキャパシタ22からの出力電力を、第1接続ケーブル41を介して浴室リモコン40に供給すると共に、第2接続ケーブル43を介して台所リモコン42に供給する。
また、続くSTEP6で、リモコン制御部11は、浴室リモコン40に対して、リモコン通信部23及び第1接続ケーブル41を介して「非常灯処理」の実行を指示する信号を送信すると共に、台所リモコン42に対して、リモコン通信部23及び第2接続ケーブル43を介して「非常灯処理」の実行を指示する信号を送信する。そして、STEP7に進み、リモコン制御部11は処理を終了する。
なお、リモコン制御部11が、浴室リモコン40及び台所リモコン42に対する「非常灯処理」の実行を指示する信号の送信を終了した後は、電源供給部21からCPU10への電力供給を停止することで、キャパシタ22の放電を抑えるようにしてもよい。
浴室リモコン40は、「非常灯処理」の実行を指示する信号を受信すると、表示部40aのバックライトを点灯させる。同様に、台所リモコン42も、「非常灯処理」の実行を指示する信号を受信すると、表示部42aのバックライトを点灯させる。これにより、浴室リモコン40及び台所リモコン42が非常灯として機能する。
一方、STEP10で、停電検出部20により商用電源30の停電が検出されていない状態となったときには、STEP1に戻る。この場合には、STEP5〜STEP6の処理は実行されない。
図3は、以上説明した図2の処理が実行されたときのタイミングチャートであり、商用電源30のAC100Vも電圧出力と、リモコン(浴室リモコン40及び台所リモコン42)の表示部(浴室リモコン40の表示部40a及び台所リモコン42の表示部42a)のバックライトの点灯/消灯の推移を、共通の時間軸(t)により示したものである。
図3では、t1で商用電源30の停電が生じており、商用電源30が停電した状態が、停電検知タイマのタイマ時間Tc以上継続したt2で、リモコンの表示部のバックライトが点灯している。リモコンの表示部のバックライトは、キャパシタ22の出力電力により点灯し、キャパシタ22の残充電量がある程度まで減少したt3で、リモコンの表示部のバックライトが消灯している。その後、t4で商用電源30が復電して、商用電源30からの交流電圧の出力が再開されている。
次に、図4を参照して、浴室リモコン40の表示部40aの表示態様について説明する。(1)に示したように、給湯器本体1が給湯運転を停止しているときは、浴室リモコン40は表示部40aのバックライトを消灯する。
また、(2)に示したように、給湯器本体1が給湯運転を実行しているときには、浴室リモコン40は、表示部40aに給湯設定温度50、現在時刻51、湯張り設定温度52等を表示する。そして、省エネモード設定になっているか否かにより表示部40aのバックライトの点灯態様を切換える。
すなわち、省エネモード設定になっていないときは、浴室リモコン40は、給湯器本体1が給湯運転を実行しているときに、表示部40aのバックライトを常時点灯する。一方、省エネモード設定になっているときには、浴室リモコン40は、浴室リモコン40に備えられたスイッチが操作されたときに表示部40aのバックライトを点灯し、スイッチが操作されない状態が所定時間以上継続したときに表示部40aのバックライトを消灯する。
そして、浴室リモコン40は、給湯器本体1から「非常灯処理」の実行を指示する信号を受信すると、(3)に示したように、表示部40aのバックライトを点灯させて非常灯として機能すると共に、停電中表示53を行って、使用者に商用電源30の停電が生じていることを報知する。
なお、図4では浴室リモコン40の表示部40aの表示態様について説明したが、台所リモコン42の表示部42aの表示態様も同様である。また、「非常灯処理」により、浴室リモコン40の表示部40a及び台所リモコン42の表示部42aのバックライトを、最大輝度で常時点灯させるようにしてもよいが、点灯時間を延ばすために、バックライトの輝度を落としてもよく、また、バックライトを点滅させてもよい。
また、本実施の形態では、給湯器本体1に浴室リモコン40と台所リモコン42を接続して、浴室リモコン40と台所リモコン42を非常灯として機能させたが、給湯器本体1に浴室リモコン40のみを接続して非常灯として機能させるようにしてもよい。
また、浴室リモコン40と台所リモコン42に加えて、洗面所や居間等に設置された他のリモコンについても、浴室リモコン40及び台所リモコン42と同様の構成として、非常灯として機能させてもよい。
また、本実施の形態では、図4の(3)に示したように、浴室リモコン40を非常灯として機能させる際に、停電中表示53を行ったが、停電中表示53を行わないようにしてもよい。
また、本実施の形態では、浴室リモコン40及び台所リモコン42の発光部として、表示部40a,42aのバックライトを転用したが、表示部がLEDや蛍光管等の自発光素子を用いた構成であるときには、商用電源30の停電時にこの自発光素子を点灯させてもよい。また、表示部とは別に白色LED等の発光素子を備えて、商用電源30の停電時にこの発光素子を点灯させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、本発明の蓄電部としてキャパシタ22を用いたが、電池を用いてもよい。
1…給湯器本体、10…CPU、11…リモコン制御部、12…給湯制御部、20…停電検出部、21…電源制御部、22…キャパシタ、23…リモコン通信部、30…商用電源、40…浴室リモコン、40a…(浴室リモコンの)表示部、41…第1接続ケーブル、42…台所リモコン、42a…(台所リモコンの)表示部、43…第2接続ケーブル。

Claims (4)

  1. 家屋の室外に設置されて、商用電源から供給される電力により作動する給湯器本体と、
    発光部を有し、前記給湯器本体と接続ケーブルを介して接続されて、前記家屋の室内に設けられた前記給湯器本体の遠隔操作用のリモコンと
    を備えた給湯装置において、
    前記給湯器本体は、
    蓄電部と、
    前記商用電源から供給される電力により前記蓄電部を充電する充電部と、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、
    前記商用電源から給電されているときは、前記商用電源から供給される電力を前記接続ケーブルを介して前記リモコンに供給して、前記リモコンを作動させ、前記商用電源が停電したときには、前記蓄電部から供給される電力を前記接続ケーブルを介して前記リモコンに供給して、前記リモコンの発光部を発光させるリモコン制御部と
    を有することを特徴とする給湯装置。
  2. 請求項1記載の給湯装置において、
    前記リモコン制御部は、前記商用電源が停電し、前記蓄電部から前記接続ケーブルを介して前記リモコンに電力を供給して、前記リモコンの発光部を発光させるときに、停電が生じていることを報知することを特徴とする給湯装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の給湯装置において、
    前記リモコンが浴室に設置されていることを特徴とする給湯装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の給湯装置において、
    複数の前記リモコンが、前記家屋の室内に設置されていることを特徴とする給湯装置。
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