JP2011236912A - 油圧式ラッシュアジャスターに使用する冷間成形した平坦頂部のプランジャー及び該プランジャーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
油圧式ラッシュアジャスターに使用する冷間成形した平坦頂部のプランジャーブランクを提供する。プランジャーボディの第1の端部の端部壁は、最終寸法またはネットシェイプに冷間成形された平坦面を定める。プランジャーボディの第1の端部の平坦面は、エンジンのシリンダヘッドの嵌合ボア内の平坦面に係合する形状に形成される。エンジンのシリンダヘッドの嵌合ボア内に配設された平坦面に係合する平坦面を有するようなプランジャーボディの形状によって、ラッシュアジャスターによってエンジンブロックに作用する力は、より均一に分散され、摩耗を最小にする。外側が平坦頂部のプランジャーは、ニアネットシェイプに冷間成形される単一の部材であり、平坦頂面とカウンタボアは最終寸法に冷間成形される。
【選択図】図1
Description
第1の端部134と第2の端部136を有するプランジャーボディ142と、長手方向の軸Aに沿って延びる側壁178と、平坦な頂面180を定めるプランジャーボディ142の第1の端部134の端部壁140と、を含んでおり、端部壁140は、プランジャーボディ142の第1の端部134で長手方向の軸Aを横切るように延びている。プランジャーボディ142の第1の端部134の平坦な頂面180は、エンジンのシリンダヘッドの嵌合ボア内の平坦面に係合するような形状に形成されている。エンジンのシリンダヘッドの嵌合ボア内に配置した平坦面に係合する平坦な頂面180を有するような形状のプランジャーボディ142を形成することによって、ラッシュアジャスター100によってエンジンブロックに作用する力は、より均一に分散され、エンジンブロックと、ラッシュアジャスター100、特に、平坦な頂面180の両方の摩耗を最小にする。図2に示す形状では、平坦な頂面は、浅いチャネル146と端部壁の孔182の両側に配置される。端部壁の孔182は、孔の側壁184によって定められている。平坦な頂面180はまた、例えば、浅いチャネル146と端部壁の孔182によって中断されることなく、プランジャーボディ142の第1の端部134の全体を実質的に平坦に横切っている。
また、流体チャンバー122は、ボールシート面162から流体チャンバー122に移行する肩部144の下側の第1のつなぎ曲面188と、第1の円筒状の内側表面176から、孔の側壁184によって定められる端部壁の孔182に移行する第2のつなぎ曲面190と、によって定められている。図2に示す実施の形態では、第1のつなぎ曲面188と第2のつなぎ曲面190は、截頭円錐面である。これらのつなぎ曲面は、さらに、例えば、軸Aに対してほぼ直角な環状面、凹形状の曲面または図示した截頭円錐面、或いは、これらの面を組み合わせた任意の面を形成することができることは当然である。
さらに、用語「or」が(例えば、AまたはB)で採用されている限り、「AまたはBあるいは両方」を意味することを意図している。出願人が「AのみまたはBで、両方ではない」を示すことを意図する場合は、用語「AのみまたはBのみだが両方ではない(only A or B but not both)」が用いられる。したがって、ここで使用する用語「or」の使用は、包括的使用ではなく排他的使用である。ブライアン エー.ガーナーの現代法的使用辞典624(1995年、第2版)(Bryan A. Garner, A Dictionary of Modern Legal Usage 624(2d.Ed.1995))を参照のこと。また、本明細書または請求項において用語「in」または「into」が使用されている限り、付加的に「on」または「onto」を意味することを意図している。さらにまた、本明細書または請求項において用語「接続する(connect)」が使用されている限り、別の構成部材または複数の構成部材を介して接続するような、「直接的に接続する(directly connected to)」だけでなく、「間接的に接続する(indirectly connected to)」を意味することを意図している。ここで使用されているように、「約(about)」は当業者に理解され、また、使用される文脈によってある程度異なる。使用される文脈に与えられる用語の使用が、当業者にとって明りょうでない場合、「約(about)」は、特定の用語のプラスマイナス10%を意味する。約XからYは、約Xから約Yを意味する。ここで、X及びYは特定の値である。
102 ラッシュアジャスターボディ
116 プランジャー
134,602 第1の端部
136,604 第2の端部
140,626 端部壁
142 プランジャーボディ
144 肩部
146 チャネル
148 カウンタボア
150,508 円筒状の外側表面
152 溝
158,176 円筒状の内側表面
160 リテーナ受け入れ面
162 ボールシート面
178 側壁
180 平坦頂面
188 つなぎ曲面
500 プランジャーブランク
510,642 キャビティ
600 スラグ
620 第1のボア
622,624 へこみ
628 円筒状の壁
630 孔
Claims (20)
- 油圧式ラッシュアジャスターに使用する冷間成形したプランジャーブランクであって、
該プランジャーブランクは、長手方向の軸に沿って第1の端部から第2の端部に延びる単一の冷間成形したプランジャーボディを含んでおり、
該冷間成形したプランジャーボディは、平坦頂面を有し、かつ、プランジャーボディの第1の端部で長手方向の軸を横切るように延びる端部壁と、
第1の端部と第2の端部との間で長手方向の軸に沿って延び、かつ、ほぼ円筒状の外側表面と第1のほぼ円筒状の内側表面を定める側壁と、
第1のほぼ円筒状の内側表面から延び、かつ、リテーナ受け入れ面、ボールシート面、及び、ボールシート面と第1のほぼ円筒状の内側表面を結ぶ第1のつなぎ曲面を定める肩部と、
端部壁、側壁及び肩部の少なくとも一部で定められるキャビティと、
第2の端部から第1の端部に向けて延び、かつ、側壁に形成された第2のほぼ円筒状の内側表面と肩部のリテーナ受け入れ面によって少なくとも部分的に定められたカウンタボアと、を含んでいることを特徴とする冷間成形したプランジャーブランク。 - 前記平坦頂面は、前記完成した平坦頂部のプランジャーブランクの最終寸法に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷間成形したプランジャーブランク。
- 前記カウンタボアは、前記完成した平坦頂部のプランジャーブランクの最終寸法に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷間成形したプランジャーブランク。
- 前記端部壁は、前記プランジャーブランクの長手方向の軸に沿って前記端部壁を貫通して延びる端部壁の孔を定めることを特徴とする請求項1に記載の冷間成形したプランジャーブランク。
- 前記端部壁は、前記プランジャーブランクの第1の端部に形成したチャネルを定めることを特徴とする請求項1に記載の冷間成形したプランジャーブランク。
- 前記リテーナ受け入れ面は、前記ボディの長手方向の軸に対して実質的に垂直に指向する平坦な環状面を定めることを特徴とする請求項1に記載の冷間成形したプランジャーブランク。
- 油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法であって、該方法は、
第1の端部と第2の端部を有する金属製のスラグを準備するステップと、
第2の端部の端部壁及び第1の端部から第2の端部に延びる側壁によって定められるキャビティを形成するために、前記スラグを第1の端部で押し出し加工するステップと、
前記スラグの端部壁に最終寸法の平坦なプランジャーの端部面を形成するステップと、
少なくとも部分的に前記キャビティを閉鎖する肩部を形成するために、第1の端部で前記側壁の少なくとも一部を据え込み加工するステップと、
前記肩部を最終寸法に形成するステップと、を特徴とする油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。 - 前記準備するステップは、金属製のスラグを形成するために、ワイヤを所定の長さに切断するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記押し出し加工するステップの前に、スラグの第1の端部と第2の端部を平らにするステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記準備するステップの後で前記押し出し加工するステップの前に、前記スラグの第1の端部に第1のへこみを形成すると共に、前記スラグの第2の端部に第2のへこみを形成するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記押し出し加工するステップの後に、ブランクを最終の長さに形成するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記押し出し加工するステップの後に、側壁を最終寸法に形成するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記押し出し加工するステップの後に、肩部を最終寸法に形成するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- さらに、前記押し出し加工するステップの後に、平坦なプランジャーの端部面を最終寸法に形成するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の油圧式ラッシュアジャスターに使用する平坦頂部のプランジャーブランクを冷間成形する方法。
- 切断ステーションと5つの成形ステーションを有する冷間成形機を使用して冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法であって、該方法は、
切断ステーションにおいて、第1の端部及び第2の端部を有するスラグを形成するために、ワイヤを所定の長さに切断するステップと、
第1の成形ステーションにおいて、スラグの第1の端部及び第2の端部を平らにすると共に、スラグの第2の端部にへこみを形成するステップと、
第2の成形ステーションにおいて、円筒状の壁と端部壁によって定められた第1のボアを形成するために、スラグを第2の端部で押し出し加工するステップと、
第3の成形ステーションにおいて、第1のボアの直径よりも小さい直径を有する孔を形成するために、スラグの端部壁を貫通して打ち抜き加工するステップと、
第4の成形ステーションにおいて、少なくとも部分的に第1のボアを閉鎖して、キャビティを定める肩部を形成するために、円筒状の壁の少なくとも一部を第1の端部で据え込み加工すると共に、端部壁に平坦面を形成するステップと、
第5の成形ステーションにおいて、肩部を最終寸法に形成するために、肩部をコイニングすると共に、チャネルと第1の平坦面を最終寸法に形成するように、第1の平坦面にチャネルを形成するステップと、を含むことを特徴とする冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。 - 前記押し出し加工するステップは、円筒状の壁と端部壁によって定められる第1のボアを形成するために、スラグを第2の端部で後方に押し出し加工するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。
- さらに、ほぼ円筒状の表面によって部分的に定められ、円筒状の壁の外径よりも小さい外径を有する溝を円筒状の壁に機械加工するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。
- さらに、第5のステーションで、プランジャーの全長を最終寸法に形成するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。
- さらに、第5のステーションで、円筒状の壁を最終寸法に形成するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。
- さらに、冷間成形したプランジャーを熱処理するステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の冷間成形した平坦頂部のプランジャーを製造する方法。
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