JP2011235930A - リセスびん - Google Patents

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Abstract

【課題】リセスびんの上コンタクト部を割れにくい構造とし、びんの衝撃強度を高め、これによりびんの更なる軽量化を可能にする。
【解決手段】びん胴部にリセスが形成されたリセスびんの、リセス上部と縦断面が凸曲線の肩部の間にあって縦断面が直線状の上コンタクト部において、該上コンタクト部外面の上端半径R1を、下端半径R2よりも0.03〜0.15mm小さくすることで、上コンタクト部の衝撃強度が向上し、びんが割れにくくなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、胴部全周に、ラベルを貼付するためのリセス(凹部)を有するガラスびんに関する。
胴部全周に、リセスを有するリセスびんが用いられている。リセスにラベルを貼付することで、びんを搬送する際にびんどうしがぶつかってもラベルを痛めることがないという利点を有する。
図1に示すように、リセスびん1は、胴部に窪んだリセスを有し、その上部が上コンタクト部3、下部が下コンタクト部4となっている。上コンタクト部3及び下コンタクト部4は、共に縦断面が垂直な面で、通常リセス2は上コンタクト部3及び下コンタクト部4よりも0.2〜0.3mm凹んでいる。上コンタクト部3の上部は断面が凸の曲線をなし、首部に向かって徐々に縮径する肩部5、下コンタクト部4の下部は断面が凸の曲線をなし、底部に向かって徐々に縮径する裾部6となっている。
リセスびんどうしがぶつかると、各びんの上コンタクト部3及び下コンタクト部4どうしが接触し、リセスどうしは接触しないので、ラベルが傷つくことがない。
このようなリセスびんは、例えば下記特許文献に開示されている。
実開昭62−11710号公報 実開昭57−169615号公報
近年、ガラスびんの軽量化が推進されている。びんの軽量化は、原料や燃料が削減できるばかりではなく、輸送コストも下がるなど、CO削減に大きく貢献できる。
びんが軽量化されると、ガラス厚みが薄くなり強度が低下する。リセスを有しない通常のびんは、びんどうしがぶつかったときに最大径である胴部全体が接触し、接触面積が大きいので、応力が分散される。リセスびんの場合は、上コンタクト部3と下コンタクト部4で接触し、リセス部分は接触しないので、接触面積が小さくなり、割れやすいという問題がある。
びんどうしがぶつかったときの強度は、JIS Z 0205(包装貨物及び容器の傾斜衝撃試験方法)に基づいて、又はこれを若干変更した状態で測定される。
これは、図8に略図を示すように、傾斜角(10°程度)をもって設置したレール11の上を、試供品14(カートンにびんを詰めたもの)を載置した滑走車12を重力により滑走させ、硬質板13に衝突させるものである。例えば、滑走距離30cmから始め、10cm間隔で滑走距離を長くしながら継続し、びんが割れたときの滑走距離をもってびんの強度とする。
リセスびんの場合、一般的に下コンタクト部よりも上コンタクト部に発生する応力が大きく、上コンタクト部でびん割れが発生する。
図6は、従来のリセスびんの上コンタクト部の側面形状を示し、A点は上端、B点は下端である。A点とB点におけるびん半径は同じである。
図7は、A点とB点に同じ衝撃が加わったときの強度(計算値)を比較したもので、線AはA点、線BはB点の強度を示し、A点(上端)はB点(下端)よりも30%程度強度が小さい。
図8の衝撃試験の際、びんどうしは必ずしも平行に衝突するとは限らず、むしろ衝撃時の慣性により多少傾いて衝突することが多い。図9は、右側のびんが左側のびんに対して5°傾いて衝突した状態を示している。この場合、衝突部Cは上コンタクト部3の上部のA点付近となる。A点はB点よりも衝撃強度が小さいので、このような場合、特に上コンタクト部で割れが起こりやすい。
本発明は、リセスびんの上コンタクト部を割れにくい構造とし、びんの衝撃強度を高め、これによりガラスびんの更なる軽量化(肉薄化)を可能にすることを課題とするものである。
本発明は、びん胴部にリセスが形成されたリセスびんの、リセス上部と縦断面が凸曲線の肩部の間にあって縦断面が直線状の上コンタクト部において、該上コンタクト部外面の上端半径R1が、下端半径R2よりも0.03〜0.15mm小さいことを特徴とするリセスびんである。
本発明のリセスびんは、びんどうしが衝突したときに最も割れやすい上コンタクト部が割れにくい構造であるので、リセスびんの衝撃強度が向上し、その結果、更なるびんの軽量化が可能となる。
リセスびんの側面図である。 実施例のリセスびんの要部略側面図である。 実施例のリセスびんが衝突したときの説明図である。 衝撃強度と衝撃幅の関係の説明図である。 びん衝突の際の変形と衝撃幅の関係の説明図である。 従来のリセスびんの要部略側面図である。 上コンタクト部の衝撃強度の説明図である。 衝撃試験方法の説明図である。 従来のリセスびんが衝突したときの説明図である。
図2は、実施例のリセスびんの上コンタクト部3付近の部分側面図である。びんは内容量500mlで、最大直径72mm、高さ190mmである。
リセス2の上部に縦断面が直線状の上コンタクト部3が形成され、その上部は縦断面が凸の曲線状の肩部5となっている。上コンタクト部3において、上端のA点における半径R1は、下端のB点における半径R2よりも0.03〜0.15mm小さくなっている。B点及び下コンタクト部4の半径は36mmである。
上コンタクト部3の幅は5〜10mm程度が適当である。
図3は、実施例のリセスびんが5°傾いた状態で衝突した状態を示している。このように、衝突部Cは上コンタクト部3の下部のB点付近となる。図7で説明したように、B点はA点よりも衝撃強度が大きいので、従来の図9の場合に比較してびんは割れにくくなる。
R2−R1が0.03mmよりも小さいと、衝突部がA点に近づき(A点とB点の中間よりも上になり)、衝撃強度の向上効果が小さくなる。
図4は、衝撃幅と衝撃強度の関係を、コンピュータシミュレーションにより求めたものである。衝撃幅とは、びんどうしが衝突したときに接触する幅である。接触する面が相互に傾いた面であっても、衝突部分のガラスが変形することで、ある幅でもって衝突する。
衝撃幅が広いほど衝撃強度が大きくなる。点的(幅0.5mm)な衝撃での強度に対し、2mm幅では約3倍、3mm幅では約4.7倍、4mm幅では約6.4倍、5mm幅では約8.2倍の強度となる。そのため、2〜3mm以上の衝撃幅となるように衝突させれば、衝撃強度が点的な衝撃の場合に比べて3〜4.7倍以上となり、衝撃強度の向上がめざましく、好ましい。
本発明のリセスびんにおいて、衝撃幅が最も小さくなるのは、図4の右側に示すように、びんどうしが平行な状態で衝突した場合である。
びんどうしが平行に衝突し、双方のびんのB点どうしが接触した場合、びんは変形する。図5は、同図右側に示すように、B点を下端とする衝撃幅で衝撃が加わったとき(当該部分の肉厚1.4mm、滑走距離60cmの場合)のびんの変形量をコンピュータシミュレーションで求めたものである。縦軸は、A点とB点の変形量差(A点の変形量をΔR1、B点の変形量をΔR2としたときのΔR2−ΔR1)、横軸は衝撃幅である。
衝撃幅はR2−R1が小さいほど、上コンタクト部の幅Lが大きいほど広くなり、
衝撃幅=(ΔR2−ΔR1)L/(R2−R1)・・式(1)
の関係が成り立つ。
また、図5に示すグラフから次の式が近似的に成り立つ。
(ΔR2−ΔR1)=−0.01×衝撃幅+0.094・・式(2)
式(1)(2)から(ΔR2−ΔR1)を消去すると、
衝撃幅=〔0.094L/(R2−R1)〕/〔1+0.01L/(R2−R1)〕
となる。
R2−R1を0.15mm、Lを5mmとすると、衝撃幅は2.35mmとなり、図4のグラフから、点的衝撃強度(衝撃幅0.5mm)の約4倍、R2−R1を0.15mm、Lを10mmとすると、衝撃幅は3.76mmとなり、点的衝撃強度の約6倍の十分な衝撃強度となる。
したがって、上コンタクト部の下端半径R2と上端半径R1の差R2−R1は、0.03〜0.15mmが適当である。
R2−R1=0.05mm、L=8mmの実施例のリセスびん、及びR2−R1=0mm、L=8mmの従来のリセスびん(比較例)について、各5カートンずつ、図8のように衝撃強度を測定した。この結果を表1に示す。実施例と比較例は、R2とR1の関係のみが異なり、その他は実質的に同じものである。
実施例のリセスびんは、従来のリセスびんに比べて最小値が約1.8倍以上となり、本発明のリセスびんの衝撃強度が優れることが実証された。ただし、試験の最大滑走距離は100cmであったため、これをパスしたものの衝撃強度は110cmとした。
Figure 2011235930
1 リセスびん
2 リセス
3 上コンタクト部
4 下コンタクト部
5 肩部
6 裾部
11 レール
12 滑走車
13 硬質板
14 試供品

Claims (1)

  1. びん胴部にリセスが形成されたリセスびんの、リセス上部と縦断面が凸曲線の肩部の間にあって縦断面が直線状の上コンタクト部において、該上コンタクト部外面の上端半径R1が、下端半径R2よりも0.03〜0.15mm小さいことを特徴とするリセスびん。
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