JP2005029185A - リターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送ラインやケースに対しての防汚染性、被覆材の耐傷性、内容物に対する遮光性、及び経済性に優れたリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶を提供する。
【解決手段】内容物を充填したリターナブル瓶1をケースに収容する前に、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材7を、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、かつ、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布する。
【選択図】 図1
【解決手段】内容物を充填したリターナブル瓶1をケースに収容する前に、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材7を、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、かつ、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや清涼飲料水などの内容物を充填するガラス瓶の中には、一度流通過程にまわった後の空瓶を回収して、再使用するよう設計されているもの、いわゆるリターナブル瓶と呼ばれるものがある。
このリターナブル瓶は、一度流通過程にまわった後にビールや清涼飲料水などの内容物の製造工場に回収されて先ず洗浄され、その後、洗浄されたリターナブル瓶内にビールや清涼飲料水などの内容物が充填され、飲料が充填されたリターナブル瓶がリターナブルケースと呼ばれる樹脂製のケース内に収容されて出荷されるようになっている。
【0003】
ところで、内容物が充填されたリターナブル瓶が出荷されると、リターナブル瓶がケースに入った状態で日光にさらされ、飲料が変質してしまい、いわゆる「日光臭」と呼ばれる臭気が内容物中に発生することがある。
この臭気の発生を防止するための従来の方法として、例えば、特許文献1には、特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物と特定波長の光を遮光する顔料とからなるガラス容器用被覆材及び該被覆材を被覆してなるガラス容器が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−279185号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1に開示されたガラス容器用被覆材及び該被覆材を被覆してなるガラス容器にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1にあっては、ガラス容器用被覆材を、ガラス容器、例えば、リターナブル瓶のどの位置に被覆するかの具体的な開示がない。このため、ビールや清涼飲料水などをリターナブル瓶に充填したり、あるいはビールや清涼飲料水などの内容物を充填したリターナブル瓶をケース内に収容する工程におけるリターナブル瓶の搬送工程において、ガラス容器用被覆材のリターナブル瓶に対する被覆位置によっては被覆材の一部が擦れて搬送ラインを汚したり、あるいは、出荷後にリターナブル瓶を収容したケースを汚してしまうことがあった。
【0006】
これを詳細に説明すると、ビールを充填するリターナブル瓶100は、例えば、図5に示すように、底部101と、底部101から上方に延びる胴部102と、胴部102の上方に形成され、湾曲しつつ縮径する肩部103と、肩部103から上方に延びる首部104とを備えている。そして、底部101上端及び肩部103下端のそれぞれには、同種の瓶同士をすり合わせた場合に互いに接触し擦り傷ができる底部コンタクトポイント101a、最上部コンタクトポイント103aが形成されている。ガラス容器被覆材を最上部コンタクトポイント103aを含む最上部コンタクトポイント103aから下方に被覆すると、リターナブル瓶の搬送工程において、被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して擦れ、その搬送ラインを汚したり、あるいは、被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうのである。被覆材の他部材に対する接触は、底部コンタクトポイント101a及び最上部コンタクトポイント103aで顕著になされ、被覆材の擦れ量も底部コンタクトポイント101a及び最上部コンタクトポイント103aで大きい。
【0007】
また、被覆材の一部が擦れることにより、被覆材に傷がつき、リターナブル瓶の外観の美観に悪影響を与えることがあった。
さらに、被覆材をリターナブル瓶に対して適正でない位置に被覆すると、本来の内容物に対する遮光性を期待できないことがあった。
加えて、被覆材をリターナブル瓶に対して必要以上の位置に被覆することにより、リターナブル瓶が高価になり、経済的にも好ましくなかった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ラインやケースに対しての防汚染性、被覆材の耐傷性、内容物に対する遮光性、及び経済性に優れたリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法は、内容物を充填したリターナブル瓶をケースに収容する前に、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、前記リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布することを特徴としている。
【0009】
この被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイントよりも下方位置の内容物に対しては主にケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材を最上部コンタクトポイントを含む最上部コンタクトポイントから下方に被覆していないので、リターナブル瓶の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶から剥がれることにより、該被覆材に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材を塗布することから、リターナブル瓶を安価に製造することができる。また、リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置までリターナブル瓶用被覆材が塗布されているので、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線を遮光することができる。なお、「最上部コンタクトポイントよりも上方位置」には、最上部コンタクトポイントは含まれない。
【0010】
また、本発明のうち請求項2に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法は、請求項1記載の発明において、前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布することを特徴としている。
この被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置で、かつ、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。最上部コンタクトポイントから10mm上方よりも上方位置から上方にリターナブル瓶被覆材を塗布すると、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎて遮光効果が薄れることになる。
【0011】
また、本発明のうち請求項3に係るリターナブル瓶は、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、瓶表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布したことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項4に係るリターナブル瓶は、請求項3記載の発明において、前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るリターナブル瓶の一実施形態の正面図である。
図1において、リターナブル瓶1は、底部2と、底部2から上方に延びる胴部3と、胴部3の上端から上方に延び、湾曲しつつ縮径する肩部4と、肩部4の上端から上方に延びる首部5と、首部5の上端に形成された口部6とを具備し、成形によって一体的に形成されている。そして、底部2上端及び肩部4下端のそれぞれには、同種の瓶同士をすり合わせた場合に互いに接触し擦り傷ができる底部コンタクトポイント2a、最上部コンタクトポイント4aが形成されている。底部コンタクトポイント2aは、リターナブル瓶1の底面から高さH1の位置に存在している。また、最上部コンタクトポイント4aは、リターナブル瓶1の底面から高さH2の位置に存在している。そして、首部5には、リターナブル瓶1の底面から高さH4の位置に入味線Lが形成されている。この高さH4の位置は、ビールあるいは清涼飲料水などの内容物が633ml充填される位置である。図1のリターナブル瓶1には、この入味線Lまで内容物が充填されている。
【0013】
そして、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材(図1において斜線部分で示されている)7が被覆されている。具体的には、リターナブル瓶用被覆材7は、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に被覆され、入味線Lの高さH4の位置まで、即ち瓶1内に充填された内容物の上部位置まで被覆されている。瓶1内に充填された内容物の上部位置が入味線Lの位置と異なるときには、リターナブル瓶用被覆材7は瓶1内に充填された内容物の上部位置まで被覆される。リターナブル瓶用被覆材7は、特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物と特定波長の光を遮光する顔料又は染料で構成されている。特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物としては、被覆前に流動性を有し、被覆、硬化後に連続した皮膜を形成し得る樹脂組成物であって、アルカリ剥離性を有する樹脂組成物であり、具体的には、アクリルとシリコーンとを共重合したアクリル系シリコーン樹脂が用いられる。また、特定波長の光を遮光する顔料として、具体的に300〜550nmの光線を遮光する顔料が用いられる。
【0014】
次に、リターナブル瓶用被覆材7の被覆方法について説明する。
一度流通過程にまわった後のリターナブル瓶1は、ビール又は清涼飲料水などの内容物を製造する工場に回収される。
そして、この製造工場において、先ず、リターナブル瓶1は洗浄される。リターナブル瓶1の洗浄により、瓶内あるいは瓶外に付着した異物が洗浄される。このとき、既にリターナブル瓶1の表面に被覆されているリターナブル瓶用被覆材7も、アルカリ剥離性を有することから、リターナブル瓶1の表面から剥離される。
次いで、洗浄されたリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、そのリターナブル瓶1内にビール又は清涼飲料水などの内容物が充填される。このとき、内容物は、リターナブル瓶1内の入味線Lの高さH4の位置まで充填される。
【0015】
その後、内容物を充填したリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、そのリターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7が被覆される。この被覆においては、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材7を塗布、具体的には、肩部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に、入味線Lの高さH4の位置まで、即ちリターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布する。瓶1内に充填された内容物の上部位置が入味線Lの位置と異なるときには、リターナブル瓶用被覆材7を瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布する。リターナブル瓶用被覆材7の塗布に際しては、例えば、ローラー式コーティング装置、コーティングベルト式コーティング装置またはスプレー式コーティング装置を使用する方法、刷毛塗り、パフ塗りなどが使用される。
そして、リターナブル瓶用被覆材7を被覆したリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、リターナブルケース(図示せず)内に収容される。その後、リターナブルケース内に収容されたリターナブル瓶1は出荷されることになる。
【0016】
このリターナブル被覆材7の被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶1がリターナブルケース内に収容されたときには、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材7が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイント4aよりも下方位置の内容物に対しては主にリターナブルケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材7を最上部コンタクトポイント4aを含む最上部コンタクトポイント4aから下方に被覆していないので、リターナブル瓶1の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材7の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶1の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブルケース内に収容されたリターナブル瓶1を出荷するときにも、リターナブル瓶用被覆材7の一部がリターナブル瓶1を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材7の一部がリターナブル瓶1から剥がれることにより、該被覆材7に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材7を塗布することから、リターナブル瓶1を安価に製造することができる。
【0017】
また、リターナブル瓶用被覆材7を、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布しているので、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線を遮光することができる。
更に、リターナブル瓶用被覆材7を、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に塗布しているので、リターナブル瓶用被覆材7の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。
【0018】
次に、本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態について図2を参照して説明する。図2は本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態の正面図である。
図2におけるリターナブル瓶1は、図1に示すリターナブル瓶1と基本構成は同様であるが、リターナブル瓶用被覆材7の被覆上端位置が異なっている。
即ち、リターナブル瓶用被覆材7の被覆においては、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に、入味線Lの高さH4の位置よりも上方位置まで、即ちリターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置よりも上方位置H5まで塗布するようにしている。
【0019】
このリターナブル瓶用被覆材7の被覆方法によれば、前記被覆材7を、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置よりも上方位置まで塗布しているので、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対してより確実にリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線を遮光することができる。
【0020】
【実施例】
表1及び表2に示す条件でリターナブル瓶の表面にリターナブル瓶用被覆材を被覆し、その際の官能評価、防汚染性評価、及び耐傷性評価を行って本発明の効果を検証した。表1及び表2にリターナブル瓶用被覆材の被覆条件及び評価結果を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
リターナブル瓶用被覆材を被覆する前のリターナブル瓶は、図1に示すものと同様のもので、最上部コンタクトポイント4aの高さ位置H2がリターナブル瓶1の底面から149mmにあり、内容物の量は入味線Lの位置H4(633mm)である219mmまである。
【0024】
表1において、実施例1はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から150mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例1は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例2はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から151mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から225mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例2は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例3はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から228mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例3は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例4はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から230mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例4は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。
【0025】
表1において、実施例5はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から160mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例5は請求項1、3の要件を満たすが、リターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置が最上部コンタクトポイント4aから10mmを超え請求項2、4の要件を満たしていない。
【0026】
一方、表2において、比較例1はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から148mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例1は被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。また、比較例2はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から210mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例2は請求項2、4単独の要件を満たすが、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため請求項1、3の要件を満たしていない。また、比較例3はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から20mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から228mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例3は被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。また、比較例4はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から145mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から205mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例4は、被覆材の被覆下端位置が下方すぎ被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。
【0027】
官能評価においては、評価用瓶体を、リターナブルプラスチックケース(通称、P箱)内に収容し、約5時間ほどウェザオメーターのキセノンランプの光線をリターナブル瓶に向けて照射し、その後の瓶内の内容物の臭いを検査員が検査し、下記の基準で3段階評価した。
○:内容物の臭いが確認されない。
△:内容物の臭いがわずかに確認されるが問題とならない。
×:内容物の臭いが確認され問題となる。
【0028】
防汚染性評価においては、評価用瓶体を所定のリターナブルプラスチックケースに所定本数入れ、そのケースをエミック(株)社製の振動試験機に固定し、振動周波数5〜40Hz、加振周波数1G、振幅10cmで40分間振動した。その時のリターナブルプラスチックケース内側のリターナブル瓶用被覆材の付着状況を観察し、下記の基準で3段階評価した。
○:被覆材の付着が見られない。
△:被覆材の付着がわずかに観察される。
×:被覆材の付着が観察される。
【0029】
耐傷性評価においては、評価用瓶体をAGR(American Glass Research )社製ラインシュミレーターに所定本数並べ、約1分間稼動させた後、リターナブル瓶用被覆材の傷つき状況を観察し、下記の基準で3段階評価した。
○:被覆材の傷つきが見られない。
△:被覆材の傷つきがわずかに観察される。
×:被覆材の傷つきが観察される。
【0030】
表1を参照すると、実施例1乃至4にあっては、官能評価でいずれも内容物の臭いが確認されず、防汚染性評価でいずれも被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価でいずれも被覆材の傷つきが見られず、良好な結果が得られた。
また、表1を参照すると、実施例5にあっては、防汚染性評価で被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが見られないが、被覆材の被覆下端位置がやや上方すぎるため、官能評価で問題とならない程度に内容物の臭いがわずかに確認されている。
【0031】
一方、表2を参照すると、比較例1にあっては、被覆材の被覆上端位置が適正であるため官能評価で内容物の臭いが確認されないが、被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため、防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。また、比較例2にあっては、被覆材の被覆下端位置が適正であるため防汚染性評価で被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが見られないが、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため官能評価で内容物の臭いが確認されている。また、比較例3にあっては、被覆材の被覆上端位置が適正位置であるため官能評価で内容物の臭いが確認されないが、被覆材の被覆下端位置が瓶底近傍で下方すぎるため、防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。更に、比較例4にあっては、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため官能評価で内容物の臭いが確認され、被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。
【0032】
なお、図3は、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置と官能評価との関係を示すグラフ、図4は図3におけるリターナブル瓶用被覆材の被覆位置を示す図である。
図4(a)に示すように、最上部コンタクトポイント4aを含む最上部コンタクトポイント4aよりも下方位置の胴部のみにリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(b)に示すように、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(c)に示すように、リターナブル瓶1の表面全体にリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(d)に示すように、リターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7を被覆しない場合とについて、官能評価を行い、図3のような結果を得た。
【0033】
図3の縦軸は平均官能評価を示している。官能評価においては、内容物の臭いが全く確認されない場合を0.0、内容物の臭いがわずかに確認されるが問題とならない場合を2.0、内容物の臭いが確認され問題となる場合を4.0、内容物の臭いが激しい場合を6.0として評価し、所定本数を評価した平均値を図示している。
【0034】
図3を参照すると、(a)胴部のみにリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約2.6で評価結果が良好とはいえないことが理解される。また、(b)最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約1.0で評価結果が良好となっている。更に、(c)リターナブル瓶1の表面全体にリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約1.0で評価結果が良好となっている。また、(d)ターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7を被覆しない場合には、官能評価は平均値で約4.0で評価結果が良好とはいえないことが理解される。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及び請求項3に係るリターナブル瓶によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイントよりも下方位置の内容物に対しては主にケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材は、リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置までリターナブル瓶用被覆材が塗布されているので、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線を遮光することができる。
【0036】
そして、リターナブル瓶用被覆材を最上部コンタクトポイントを含む最上部コンタクトポイントから下方に被覆していないので、リターナブル瓶の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶から剥がれることにより、該被覆材に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材を塗布することから、リターナブル瓶を安価に製造することができる。
【0037】
また、本発明のうち請求項2に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及び請求項4に係るリターナブル瓶によれば、リターナブル瓶用被覆材を、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布するので、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置で、かつ、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリターナブル瓶の一実施形態の正面図である。
【図2】本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態の正面図である。
【図3】リターナブル瓶用被覆材の被覆位置と官能評価との関係を示すグラフである。
【図4】図3におけるリターナブル瓶用被覆材の被覆位置を示す図である。
【図5】従来のリターナブル瓶の平面図である。
【符号の説明】
1 リターナブル瓶
2 底部
2a 底部コンタクトポイント
3 胴部
4 肩部
4a 最上部コンタクトポイント
5 首部
6 口部
7 リターナブル瓶用被覆材
L 入味線
【発明の属する技術分野】
本発明は、リターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや清涼飲料水などの内容物を充填するガラス瓶の中には、一度流通過程にまわった後の空瓶を回収して、再使用するよう設計されているもの、いわゆるリターナブル瓶と呼ばれるものがある。
このリターナブル瓶は、一度流通過程にまわった後にビールや清涼飲料水などの内容物の製造工場に回収されて先ず洗浄され、その後、洗浄されたリターナブル瓶内にビールや清涼飲料水などの内容物が充填され、飲料が充填されたリターナブル瓶がリターナブルケースと呼ばれる樹脂製のケース内に収容されて出荷されるようになっている。
【0003】
ところで、内容物が充填されたリターナブル瓶が出荷されると、リターナブル瓶がケースに入った状態で日光にさらされ、飲料が変質してしまい、いわゆる「日光臭」と呼ばれる臭気が内容物中に発生することがある。
この臭気の発生を防止するための従来の方法として、例えば、特許文献1には、特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物と特定波長の光を遮光する顔料とからなるガラス容器用被覆材及び該被覆材を被覆してなるガラス容器が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−279185号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1に開示されたガラス容器用被覆材及び該被覆材を被覆してなるガラス容器にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1にあっては、ガラス容器用被覆材を、ガラス容器、例えば、リターナブル瓶のどの位置に被覆するかの具体的な開示がない。このため、ビールや清涼飲料水などをリターナブル瓶に充填したり、あるいはビールや清涼飲料水などの内容物を充填したリターナブル瓶をケース内に収容する工程におけるリターナブル瓶の搬送工程において、ガラス容器用被覆材のリターナブル瓶に対する被覆位置によっては被覆材の一部が擦れて搬送ラインを汚したり、あるいは、出荷後にリターナブル瓶を収容したケースを汚してしまうことがあった。
【0006】
これを詳細に説明すると、ビールを充填するリターナブル瓶100は、例えば、図5に示すように、底部101と、底部101から上方に延びる胴部102と、胴部102の上方に形成され、湾曲しつつ縮径する肩部103と、肩部103から上方に延びる首部104とを備えている。そして、底部101上端及び肩部103下端のそれぞれには、同種の瓶同士をすり合わせた場合に互いに接触し擦り傷ができる底部コンタクトポイント101a、最上部コンタクトポイント103aが形成されている。ガラス容器被覆材を最上部コンタクトポイント103aを含む最上部コンタクトポイント103aから下方に被覆すると、リターナブル瓶の搬送工程において、被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して擦れ、その搬送ラインを汚したり、あるいは、被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうのである。被覆材の他部材に対する接触は、底部コンタクトポイント101a及び最上部コンタクトポイント103aで顕著になされ、被覆材の擦れ量も底部コンタクトポイント101a及び最上部コンタクトポイント103aで大きい。
【0007】
また、被覆材の一部が擦れることにより、被覆材に傷がつき、リターナブル瓶の外観の美観に悪影響を与えることがあった。
さらに、被覆材をリターナブル瓶に対して適正でない位置に被覆すると、本来の内容物に対する遮光性を期待できないことがあった。
加えて、被覆材をリターナブル瓶に対して必要以上の位置に被覆することにより、リターナブル瓶が高価になり、経済的にも好ましくなかった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ラインやケースに対しての防汚染性、被覆材の耐傷性、内容物に対する遮光性、及び経済性に優れたリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法は、内容物を充填したリターナブル瓶をケースに収容する前に、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、前記リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布することを特徴としている。
【0009】
この被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイントよりも下方位置の内容物に対しては主にケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材を最上部コンタクトポイントを含む最上部コンタクトポイントから下方に被覆していないので、リターナブル瓶の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶から剥がれることにより、該被覆材に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材を塗布することから、リターナブル瓶を安価に製造することができる。また、リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置までリターナブル瓶用被覆材が塗布されているので、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線を遮光することができる。なお、「最上部コンタクトポイントよりも上方位置」には、最上部コンタクトポイントは含まれない。
【0010】
また、本発明のうち請求項2に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法は、請求項1記載の発明において、前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布することを特徴としている。
この被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置で、かつ、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。最上部コンタクトポイントから10mm上方よりも上方位置から上方にリターナブル瓶被覆材を塗布すると、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎて遮光効果が薄れることになる。
【0011】
また、本発明のうち請求項3に係るリターナブル瓶は、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、瓶表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布したことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項4に係るリターナブル瓶は、請求項3記載の発明において、前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るリターナブル瓶の一実施形態の正面図である。
図1において、リターナブル瓶1は、底部2と、底部2から上方に延びる胴部3と、胴部3の上端から上方に延び、湾曲しつつ縮径する肩部4と、肩部4の上端から上方に延びる首部5と、首部5の上端に形成された口部6とを具備し、成形によって一体的に形成されている。そして、底部2上端及び肩部4下端のそれぞれには、同種の瓶同士をすり合わせた場合に互いに接触し擦り傷ができる底部コンタクトポイント2a、最上部コンタクトポイント4aが形成されている。底部コンタクトポイント2aは、リターナブル瓶1の底面から高さH1の位置に存在している。また、最上部コンタクトポイント4aは、リターナブル瓶1の底面から高さH2の位置に存在している。そして、首部5には、リターナブル瓶1の底面から高さH4の位置に入味線Lが形成されている。この高さH4の位置は、ビールあるいは清涼飲料水などの内容物が633ml充填される位置である。図1のリターナブル瓶1には、この入味線Lまで内容物が充填されている。
【0013】
そして、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材(図1において斜線部分で示されている)7が被覆されている。具体的には、リターナブル瓶用被覆材7は、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に被覆され、入味線Lの高さH4の位置まで、即ち瓶1内に充填された内容物の上部位置まで被覆されている。瓶1内に充填された内容物の上部位置が入味線Lの位置と異なるときには、リターナブル瓶用被覆材7は瓶1内に充填された内容物の上部位置まで被覆される。リターナブル瓶用被覆材7は、特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物と特定波長の光を遮光する顔料又は染料で構成されている。特定の皮膜形成性を有する樹脂組成物としては、被覆前に流動性を有し、被覆、硬化後に連続した皮膜を形成し得る樹脂組成物であって、アルカリ剥離性を有する樹脂組成物であり、具体的には、アクリルとシリコーンとを共重合したアクリル系シリコーン樹脂が用いられる。また、特定波長の光を遮光する顔料として、具体的に300〜550nmの光線を遮光する顔料が用いられる。
【0014】
次に、リターナブル瓶用被覆材7の被覆方法について説明する。
一度流通過程にまわった後のリターナブル瓶1は、ビール又は清涼飲料水などの内容物を製造する工場に回収される。
そして、この製造工場において、先ず、リターナブル瓶1は洗浄される。リターナブル瓶1の洗浄により、瓶内あるいは瓶外に付着した異物が洗浄される。このとき、既にリターナブル瓶1の表面に被覆されているリターナブル瓶用被覆材7も、アルカリ剥離性を有することから、リターナブル瓶1の表面から剥離される。
次いで、洗浄されたリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、そのリターナブル瓶1内にビール又は清涼飲料水などの内容物が充填される。このとき、内容物は、リターナブル瓶1内の入味線Lの高さH4の位置まで充填される。
【0015】
その後、内容物を充填したリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、そのリターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7が被覆される。この被覆においては、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材7を塗布、具体的には、肩部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に、入味線Lの高さH4の位置まで、即ちリターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布する。瓶1内に充填された内容物の上部位置が入味線Lの位置と異なるときには、リターナブル瓶用被覆材7を瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布する。リターナブル瓶用被覆材7の塗布に際しては、例えば、ローラー式コーティング装置、コーティングベルト式コーティング装置またはスプレー式コーティング装置を使用する方法、刷毛塗り、パフ塗りなどが使用される。
そして、リターナブル瓶用被覆材7を被覆したリターナブル瓶1は、搬送ラインによって搬送され、リターナブルケース(図示せず)内に収容される。その後、リターナブルケース内に収容されたリターナブル瓶1は出荷されることになる。
【0016】
このリターナブル被覆材7の被覆方法によれば、内容物を充填したリターナブル瓶1がリターナブルケース内に収容されたときには、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材7が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイント4aよりも下方位置の内容物に対しては主にリターナブルケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材7を最上部コンタクトポイント4aを含む最上部コンタクトポイント4aから下方に被覆していないので、リターナブル瓶1の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材7の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶1の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブルケース内に収容されたリターナブル瓶1を出荷するときにも、リターナブル瓶用被覆材7の一部がリターナブル瓶1を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材7の一部がリターナブル瓶1から剥がれることにより、該被覆材7に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶1の表面であって最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材7を塗布することから、リターナブル瓶1を安価に製造することができる。
【0017】
また、リターナブル瓶用被覆材7を、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置まで塗布しているので、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線を遮光することができる。
更に、リターナブル瓶用被覆材7を、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に塗布しているので、リターナブル瓶用被覆材7の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。
【0018】
次に、本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態について図2を参照して説明する。図2は本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態の正面図である。
図2におけるリターナブル瓶1は、図1に示すリターナブル瓶1と基本構成は同様であるが、リターナブル瓶用被覆材7の被覆上端位置が異なっている。
即ち、リターナブル瓶用被覆材7の被覆においては、最上部コンタクトポイント4aから10mm上方以内の高さH3の位置から上方に、入味線Lの高さH4の位置よりも上方位置まで、即ちリターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置よりも上方位置H5まで塗布するようにしている。
【0019】
このリターナブル瓶用被覆材7の被覆方法によれば、前記被覆材7を、リターナブル瓶1内に充填された内容物の上部位置よりも上方位置まで塗布しているので、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置の内容物に対してより確実にリターナブル瓶用被覆材7により特定波長の光線を遮光することができる。
【0020】
【実施例】
表1及び表2に示す条件でリターナブル瓶の表面にリターナブル瓶用被覆材を被覆し、その際の官能評価、防汚染性評価、及び耐傷性評価を行って本発明の効果を検証した。表1及び表2にリターナブル瓶用被覆材の被覆条件及び評価結果を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
リターナブル瓶用被覆材を被覆する前のリターナブル瓶は、図1に示すものと同様のもので、最上部コンタクトポイント4aの高さ位置H2がリターナブル瓶1の底面から149mmにあり、内容物の量は入味線Lの位置H4(633mm)である219mmまである。
【0024】
表1において、実施例1はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から150mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例1は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例2はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から151mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から225mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例2は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例3はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から228mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例3は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。また、実施例4はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から230mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例4は請求項1及び2、3及び4の要件を全て満たしている。
【0025】
表1において、実施例5はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から160mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、実施例5は請求項1、3の要件を満たすが、リターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置が最上部コンタクトポイント4aから10mmを超え請求項2、4の要件を満たしていない。
【0026】
一方、表2において、比較例1はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から148mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から219mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例1は被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。また、比較例2はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から152mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から210mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例2は請求項2、4単独の要件を満たすが、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため請求項1、3の要件を満たしていない。また、比較例3はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から20mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から228mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例3は被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。また、比較例4はリターナブル瓶用被覆材の被覆下端位置がリターナブル瓶の底面から145mm、被覆上端位置がリターナブル瓶の底面から205mmとなるようにリターナブル瓶用被覆材を被覆する。従って、比較例4は、被覆材の被覆下端位置が下方すぎ被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため請求項1及び2、3及び4の要件を満たしていない。
【0027】
官能評価においては、評価用瓶体を、リターナブルプラスチックケース(通称、P箱)内に収容し、約5時間ほどウェザオメーターのキセノンランプの光線をリターナブル瓶に向けて照射し、その後の瓶内の内容物の臭いを検査員が検査し、下記の基準で3段階評価した。
○:内容物の臭いが確認されない。
△:内容物の臭いがわずかに確認されるが問題とならない。
×:内容物の臭いが確認され問題となる。
【0028】
防汚染性評価においては、評価用瓶体を所定のリターナブルプラスチックケースに所定本数入れ、そのケースをエミック(株)社製の振動試験機に固定し、振動周波数5〜40Hz、加振周波数1G、振幅10cmで40分間振動した。その時のリターナブルプラスチックケース内側のリターナブル瓶用被覆材の付着状況を観察し、下記の基準で3段階評価した。
○:被覆材の付着が見られない。
△:被覆材の付着がわずかに観察される。
×:被覆材の付着が観察される。
【0029】
耐傷性評価においては、評価用瓶体をAGR(American Glass Research )社製ラインシュミレーターに所定本数並べ、約1分間稼動させた後、リターナブル瓶用被覆材の傷つき状況を観察し、下記の基準で3段階評価した。
○:被覆材の傷つきが見られない。
△:被覆材の傷つきがわずかに観察される。
×:被覆材の傷つきが観察される。
【0030】
表1を参照すると、実施例1乃至4にあっては、官能評価でいずれも内容物の臭いが確認されず、防汚染性評価でいずれも被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価でいずれも被覆材の傷つきが見られず、良好な結果が得られた。
また、表1を参照すると、実施例5にあっては、防汚染性評価で被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが見られないが、被覆材の被覆下端位置がやや上方すぎるため、官能評価で問題とならない程度に内容物の臭いがわずかに確認されている。
【0031】
一方、表2を参照すると、比較例1にあっては、被覆材の被覆上端位置が適正であるため官能評価で内容物の臭いが確認されないが、被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため、防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。また、比較例2にあっては、被覆材の被覆下端位置が適正であるため防汚染性評価で被覆材の付着が見られず、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが見られないが、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため官能評価で内容物の臭いが確認されている。また、比較例3にあっては、被覆材の被覆上端位置が適正位置であるため官能評価で内容物の臭いが確認されないが、被覆材の被覆下端位置が瓶底近傍で下方すぎるため、防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。更に、比較例4にあっては、被覆材の被覆上端位置が下方すぎるため官能評価で内容物の臭いが確認され、被覆材の被覆下端位置が下方すぎるため防汚染性評価で被覆材の付着が確認され、また、耐傷性評価で被覆材の傷つきが確認され、良好な結果が得られていない。
【0032】
なお、図3は、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置と官能評価との関係を示すグラフ、図4は図3におけるリターナブル瓶用被覆材の被覆位置を示す図である。
図4(a)に示すように、最上部コンタクトポイント4aを含む最上部コンタクトポイント4aよりも下方位置の胴部のみにリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(b)に示すように、最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(c)に示すように、リターナブル瓶1の表面全体にリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合と、図4(d)に示すように、リターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7を被覆しない場合とについて、官能評価を行い、図3のような結果を得た。
【0033】
図3の縦軸は平均官能評価を示している。官能評価においては、内容物の臭いが全く確認されない場合を0.0、内容物の臭いがわずかに確認されるが問題とならない場合を2.0、内容物の臭いが確認され問題となる場合を4.0、内容物の臭いが激しい場合を6.0として評価し、所定本数を評価した平均値を図示している。
【0034】
図3を参照すると、(a)胴部のみにリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約2.6で評価結果が良好とはいえないことが理解される。また、(b)最上部コンタクトポイント4aよりも上方位置にのみリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約1.0で評価結果が良好となっている。更に、(c)リターナブル瓶1の表面全体にリターナブル瓶用被覆材7を被覆した場合には、官能評価は平均値で約1.0で評価結果が良好となっている。また、(d)ターナブル瓶1の表面にリターナブル瓶用被覆材7を被覆しない場合には、官能評価は平均値で約4.0で評価結果が良好とはいえないことが理解される。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及び請求項3に係るリターナブル瓶によれば、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対してはリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線が遮光され、最上部コンタクトポイントよりも下方位置の内容物に対しては主にケースにより特定波長の光線が遮光される。そして、リターナブル瓶用被覆材は、リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置までリターナブル瓶用被覆材が塗布されているので、最上部コンタクトポイントよりも上方位置の内容物に対して確実にリターナブル瓶用被覆材により特定波長の光線を遮光することができる。
【0036】
そして、リターナブル瓶用被覆材を最上部コンタクトポイントを含む最上部コンタクトポイントから下方に被覆していないので、リターナブル瓶の搬送工程において、リターナブル瓶用被覆材の一部が搬送ラインを構成するリターナブル瓶の案内ガイドに接触して剥がれ、その搬送ラインを汚したりすることはない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶を収容したケースに接触してそのケースを汚してしまうこともない。また、リターナブル瓶用被覆材の一部がリターナブル瓶から剥がれることにより、該被覆材に傷がついてしまうこともない。さらに、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、リターナブル瓶用被覆材を塗布することから、リターナブル瓶を安価に製造することができる。
【0037】
また、本発明のうち請求項2に係るリターナブル瓶用被覆材の被覆方法及び請求項4に係るリターナブル瓶によれば、リターナブル瓶用被覆材を、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布するので、内容物を充填したリターナブル瓶がケース内に収容されたときには、リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置で、かつ、最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材が塗布されている。従って、リターナブル瓶用被覆材の被覆位置が内容物に対して上方すぎずに、遮光効果を効果的に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリターナブル瓶の一実施形態の正面図である。
【図2】本発明に係るリターナブル瓶の他の実施形態の正面図である。
【図3】リターナブル瓶用被覆材の被覆位置と官能評価との関係を示すグラフである。
【図4】図3におけるリターナブル瓶用被覆材の被覆位置を示す図である。
【図5】従来のリターナブル瓶の平面図である。
【符号の説明】
1 リターナブル瓶
2 底部
2a 底部コンタクトポイント
3 胴部
4 肩部
4a 最上部コンタクトポイント
5 首部
6 口部
7 リターナブル瓶用被覆材
L 入味線
Claims (4)
- 内容物を充填したリターナブル瓶をケースに収容する前に、特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、前記リターナブル瓶の表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記リターナブル瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布することを特徴とするリターナブル瓶用被覆材の被覆方法。
- 前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布することを特徴とする請求項1記載のリターナブル瓶用被覆材の被覆方法。
- 特定波長の光線を遮光するためのリターナブル瓶用被覆材を、瓶表面であって最上部コンタクトポイントよりも上方位置にのみ、かつ、前記瓶内に充填された内容物の上部位置まで、あるいは該内容物の上部位置よりも上方位置まで、塗布したことを特徴とするリターナブル瓶。
- 前記リターナブル瓶用被覆材を、前記最上部コンタクトポイントから10mm上方以内位置から上方に塗布したことを特徴とする請求項3記載のリターナブル瓶。
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JP2003194478A JP2005029185A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | リターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003194478A JP2005029185A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | リターナブル瓶用被覆材の被覆方法及びリターナブル瓶 |
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ID=34205635
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005029185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011235930A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Toyo Glass Co Ltd | リセスびん |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194478A patent/JP2005029185A/ja active Pending
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JP2011235930A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Toyo Glass Co Ltd | リセスびん |
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