JP3056187U - 市販ドリンク缶の飲み口清潔シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この＜市販ドリンク缶の飲み口につける「除菌
清潔シート」＞は、食品販売店・大量販売店・自動販売
機などで販売されている飲料類のドリンク缶の「飲み
口」部分が必ずしも清潔に保護されていないという現実
問題から発想されたものです。 【解決手段】ドリンク缶を開封すると、クチビルをつけ
る部分「飲み口」は、開封部分だけではなく、缶の縁の
部分の一部、そして缶の上側面に楕円形に位置します。
この「飲み口」を全体的にカバーする「シート」をあて
がい、製造段階から飲用まで、汚染菌類や付着物から
「清潔さ」を保護するものが、本件新案の要件です。形
状や材質のいかんをとわず、人間工学上、合理的に
「飲み口」全体を保護する形状。物質的安定で、それ
自体が「飲み口」に有害にならない材質。この２条件に
相当するものは、基本的に＜飲み口用清潔シート＞の一
類と認めます。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が解決しようとする課題・１】 この＜市販ドリンク缶の飲み口につける「除菌清潔シート」＞（以下は＜飲み 口用清潔シート＞と略称）は、食品販売店・大量販売店・自動販売機などで普通 に販売されている飲料類のドリンク缶の「飲み口」部分が、現状において必ずし も清潔に保護されていないという現実問題から発想されたものです。 ドリンク缶の製造段階は別にして、運搬・保管・貯蔵・販売という過程から、 消費者の手にわたるまで、この「飲み口」の部分の衛生状態は必ずしも完全では ありえないのが実情です。 また消費者の側も、「飲み口」の部分がどれだけ菌類などに汚染されているか という判断もなく、あるいは化学物質による洗浄液の残存もあるかもしれないの に、ほとんどの人が「飲み口」をしっかりと洗わず、そのまま缶を開封して飲用 していると思います。 この「飲み口」を＜飲み口用清潔シート＞によって製造段階の無菌状態のまま 保護すれば、消費者のドリンク缶に対する清潔さのイメージは大きく向上します 。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題・２】 現在、環境問題の意識が社会的に普及された結果、ドリンク缶製造メーカーで は多くの企業が開封方式を《プル・トップ方式》から《ステイ・オン・タブ方式 》に改善しました。開封した缶の「切り口」が分離して、これを動物などが食べ てしまって死傷の原因となったり、有害なゴミとなる《プル・トップ方式》に対 し、開封した切り口が缶の上に残る《ステイ・オン・タブ方式》は「環境にやさ しい」という公的な認定を受けて世界中に普及しています。 しかし、この方式は外側の開封口が、缶の内側に折れ曲がり、内容物の飲用液 と容易に接触することから、「清潔感」という観点からは問題があるとされてき ました。この《ステイ・オン・タブ方式》の問題点を解決し、その利点を完全に 発揮させるためには、この＜飲み口用清潔シート＞の発想が不可欠であります。

【０００３】

【従来の技術】

現在のドリンク缶メーカーには、すでに缶の上の部分にキャップ式のカバーを つけたり（株式会社伊藤園）、あるいは開封する部分をシール方式でカバーする 実験をした（米国コカ・コーラ社）企業がいくつかあります。 伊藤園ではすでにドリンク缶の全商品において原則的にキャップ式のカバーを つけています。 コカ・コーラ社の実験は、懸賞応募シールを開封部につけて消費者の反応を世 界的に検証するものでしたが、その結果は採用されないで現在に至っています。 しかしながら、人間工学的に「飲み口」にあたるドリンク缶の部分全体を保護 するような発想は、これまでにありませんでしたし、商品化もされておりません 。したがって、この＜飲み口用清潔シート＞は全く新規の実用新案として出願す るに相当するものと判断をいたしております。

【０００４】

【考案の実施の形態】

ドリンク缶を開封すると、クチビルをつける部分「飲み口」は、開封部分だけ ではなく、缶の縁の部分の一部、そして缶の上側面に楕円形状に位置しています 。この「飲み口」を全体的にカバーするような「シート」をあてがって、製造段 階から飲用まで、不潔な汚染菌類や不用な付着物から、「清潔さ」を保護するも のが、＜飲み口用清潔シート＞の提案です。 したがって、この「シート」の形状・材質は問いません。 人間工学上、合理的に「飲み山の全体を保護する形状。 物質的に安定しており、それ自体が「飲み口」に有害にならない材質。 この２条件があるものは、全て＜飲み口用清潔シート＞の一類と認められます 。出願において、《図面》には具体例として、円形・楕円形・ヒョウタン形の三 例を提案します。 また、材質としては環境問題に配慮して、紙類・生分解プラスチックなどの公 的に認定された「環境にやさしい」材質を選択するように提言します。 この新案を採用する可能性のある製造業者・流通業者等にしかるべく要請します 。

【０００５】

【考案の効果】

ドリンク缶の「飲み口」を、この＜飲み口用清潔シート＞によって製造段階の 無菌状態のまま保護すれば、消費者のドリンク缶に対する清潔さのイメージは、 大きく向上します。これまで検証されなかった汚染物質付着の可能性や影響など の不安もなくなり、安全な状態で安心して飲用することができるようになります 。 この「シート」部分は、広告媒体として使うことができる上に、この「シート 」を使用するか使用しないかで、ドリンク缶飲料のイメージを「差別化」するこ とが可能になります。

【図面の簡単な説明】

【図１】ドリンク缶を飲む時に口唇（クチビル）が接触
する部分

【図２】《飲み口用清潔シート》でカバーすることが必
要なドリンク缶の部分

【図３】《飲み口用清潔シート》の種類（具体例）

【図４】《飲み口用清潔シート》の具体例・１ 下から
めくる型

【図５】《飲み口用清潔シート》の具体例・２ 上から
めくる型

【図６】《飲み口用清潔シート》の具体例・３ 横から
めくる型

【図７】《飲み口用清潔シート》の形態例・１ この分離型は「シート」の材質が紙類など、ゴミ処理が
容易なものに適します。

【図８】《飲み口用清潔シート》の形態例・２ このステイ・オン型は、ドリンク缶のステイ・オン・タ
ブに付随する方式で、「シート」の材質が金属の場合に
適します。

【図９】《飲み口用清潔シート》の形態例・３ 両用型は、「シート」を固定し、ゴミ処理の時に分離も
可能にするものです。

【符合の説明】 円形の《飲み口用清潔シート》 楕円形の《飲み口用清潔シート》 ヒョウタン形の《飲み口用清潔シート》

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年８月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ドリンク缶を開封すると、クチビルをつけ
   る部分「飲み口」は、開封部分だけではなく、缶の縁の
   部分の一部、そして缶の上側面に楕円形状に位置してい
   ます。この「飲み口」を全体的にカバーするような「シ
   ート」をあてがって、製造段階から飲用まで、不潔な汚
   染菌類や不用な付着物から、「清潔さ」を保護するもの
   が，この＜飲み口用清潔シート＞の提案です。したがっ
   て、この「飲み口用清潔シート」は、形状・材質は問わ
   ず、 人間工学上、合理的に「飲み口」の全体を保護する形
   状。 物質的に安定しており、それ自体が「飲み口」に有害
   にならない材質。 この２条件があるものは、全て＜飲み口用清潔シート＞
   の一類と認められます。出願において、《図面》には具
   体例として、円形・楕円形・ヒョウタン形の三例を提案
   し、材質としては環境問題に配慮して、紙類・生分解プ
   ラスチックなどの公的に認定された「環境にやさしい」
   材質を選択するように提言します。