JP2011235731A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】妻構体に大きな外力が加わっても客室を十分に保護することができる構造を備えた鉄道車両を提供する。
【解決手段】車体11の端部にクラッシャブルゾーン40を介して妻構体50を設ける。妻構体は、妻柱、隅柱及び上部補強梁56を備え、妻柱及び隅柱の下端部を台枠の端梁26に、妻柱及び隅柱の上端部を上部補強梁にそれぞれ接合する。クラッシャブルゾーンには、台枠の端梁の中央部から枕梁方向に突設したスライド中梁と枕梁から車端方向に突出したガイド中梁とを下部ヒューズ部材で連結した下部スライド部と、上部補強梁から突出したスライド棒と側構体上部に設けられたガイド枠とを上部ヒューズ部材で連結した上部スライド部とを有し、各ヒューズ部材は、妻構体にあらかじめ設定した圧縮荷重を超える荷重が作用したときに破断する強度に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両に関し、詳しくは、衝突や脱線転覆時の衝撃から客室を保護することができる鉄道車両に関する。
鉄道車両の車体は、台枠の四辺部分に側構体及び妻構体をそれぞれ接合し、側構体及び妻構体の上部に屋根構体を接合するとともに、各構体に外板や床板、内装材、扉や窓などを装着して形成されている。従来の鉄道車両では、衝突対策として妻構体や台枠部分を補強したり、衝撃吸収部材を設けたりすることによって客室を保護することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−48016号公報
しかし、衝突などで大きな外力が加わると、妻構体が大きく変形又は破損して客室を十分に保護できなくなるときがあった。
そこで本発明は、妻構体に大きな外力が加わっても客室を十分に保護することができる構造を備えた鉄道車両を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の鉄道車両は、台枠、側構体、妻構体及び屋根構体を接合して車体を形成した鉄道車両において、前記車体の端部にクラッシャブルゾーンを介して妻構体を設け、該妻構体は、幅方向中央部に設けられた妻柱と、幅方向両端部にそれぞれ設けられた一対の隅柱と、妻構体の上部に設けられた上部補強梁とを備え、前記妻柱及び前記隅柱の下端部を前記台枠の端梁に、前記妻柱及び前記隅柱の上端部を前記上部補強梁にそれぞれ接合し、前記クラッシャブルゾーンには、前記台枠の端梁の中央部から前記台枠に設けられている枕梁の方向に向かって水平方向に突設したスライド中梁と前記枕梁から車端方向に水平に突出したガイド中梁とを車体前後方向にスライド可能に設けるとともに、前記上部補強梁の両端部から側構体上部に沿って水平に突出したスライド棒と側構体上部に設けられたガイド枠とを車体前後方向にスライド可能に設けたことを特徴としている。
さらに、本発明の鉄道車両は、前記スライド中梁と前記ガイド中梁とを下部ヒューズ部材で連結し、前記スライド棒とガイド枠とを上部ヒューズ部材で連結するとともに、前記各ヒューズ部材の強度を、前記妻構体にあらかじめ設定した荷重を超える荷重が作用したときに破断して前記下部スライド部及び前記上部スライド部をスライド可能とする強度に設定することが好ましく、また、前記スライド中梁と前記枕梁との間に衝撃吸収部材を設けることが好ましい。
本発明の鉄道車両によれば、妻構体に正面方向、斜め方向あるいはその一部など、様々な方向から外力が作用した場合でも、台枠の端梁と上部補強梁とを妻柱及び隅柱によってそれぞれ連結することにより強固に枠組みされた妻構体の全体で外力を受けることができる。さらに、下部スライド部及び上部スライド部によって妻構体を車体後方に向けて平行に移動させることができ、客室の損傷を抑えることができる。また、ヒューズ部材を設けることによって妻構体の所定の強度を保持することができ、スライド中梁と枕梁との間に衝撃吸収部材を設けることにより、妻構体に作用した外力を効果的に吸収することができる。
本発明の一形態例を示す車両用構体の側面図である。 図1のII−II断面図である。 側柱と台枠との接合状態を示す要部説明図である。 図3のIV−IV断面図である。 同じく車両用構体の正面図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。 図5のVIII−VIII断面図である。 妻柱及び隅柱と柱補強部材との組み付け状態を示す説明図である。 同じく台枠の正面図である。 図10のXI−XI断面図である。 図10のXII−XII断面図である。 車両用構体の要部側面図である。 図13のXIV−XIV断面図である。 図13のXV−XV断面図である。 図13のXVI−XVI断面図である。 下部スライド部の要部断面図である。 衝撃吸収部材の斜視図である。 鉄道車両の側面図である。 鉄道車両の正面図である。
本形態例に示す鉄道車両の車体11は、台枠20と、該台枠20の長手方向に両側に設けられた左右一対の側構体30と、前記車体11の端部にクラッシャブルゾーン40を介して設けられた妻構体50と、側構体30及び妻構体50の上部を覆うように設けられた屋根構体60とを備えている。前記車体11の側面前後両端部には、乗降扉12を有する出入台13がそれぞれ設けられ、両端の出入台13の間に客室14が設けられている。客室14の側壁には複数の側窓15が設けられ、客室14内には内装材や座席などが設けられる。
前記台枠20は、レール方向に配置された左右一対の側梁21と、補強用の中梁23及び横梁24と、前記中梁23の前後両端部に枕木方向に配置された前後一対の枕梁22とを有している。枕梁22の下部には、車輪16を備えた台車が設けられ、台枠20の上部には床板17が設けられる。前記側梁21は、断面Z型の部材であって、側梁21の下端部から車体外側に向けて水平方向に突出した突出片21aを有している。
前記側構体30は、鉛直方向の複数の側柱31と、車体前後方向の複数の骨部材32と、乗降扉12が設けられる扉枠部33と、側窓15が設けられる窓枠部34と、側窓15の下部に配置される腰板35と、側窓15の上部に配置される幕板36と、前記扉枠部33の客室側に設けられた戸袋部37とを備えている。前記側柱31の下端は、長土台25を介して前記側梁21に設けられた突出片21aの上面部に接合されるとともに、側梁21の外面部21bと側柱31の下部内面とが接合されている。
前記屋根構体60は、レール方向両側にそれぞれ配置される一対の長桁61と、該長桁61に直交して接合される枕木方向の複数の垂木62と、垂木62の外側に接合される屋根板63とで形成されており、長桁61の両端が前記妻構体50の上部に接合され、垂木62の両端が長桁61を介して側構体30の上端に接合される。屋根板63は、上方に向けて緩やかに凸となる湾曲面となっていて、屋根上には警笛64などの機器が必要に応じて設けられる。
前記妻構体50は、幅方向中央に設けられた貫通扉18の扉用開口枠部51と、該貫通扉18の左右にそれぞれ設けられた前面窓(妻面窓)19の窓用開口枠部52とを有している。扉用開口枠部51と窓用開口枠部52との間には一対の妻柱(中央部衝突柱)53がそれぞれ設けられ、妻構体幅方向両端部となる窓用開口枠部52の外側には一対の隅柱(端部衝突柱)54がそれぞれ設けられている。この隅柱54の上下方向中間部には、妻面窓19の側方部分の剛性を向上させるための補強部材52aが設けられている。妻構体50の下部は、妻柱補強部材57と隅柱補強部材58とを介して台枠20の前後両端に配置された端梁26に強固に接合されて一体的に形成されている。さらに、妻構体50の上部には、屋根構体60との接合部からは独立した状態で上部補強梁56が枕木方向に設けられている。
前面窓19には側方に向かう後退角が設けられ、妻構体50の外面(妻面)の平面視は、貫通扉18の部分が突出した三面折妻形状に形成されている。また、妻構体50の側面上半部は、側構体30と同様に車体内側に向かって傾斜している。
前記端梁26は、断面Z型に形成されており、車体内側に向かった上面部分には上面板55が設けられるとともに、車体外側に向かって水平方向に突出する下部の突出片26aの先端部を妻構体50の三面折妻形状に対応した形状に形成している。これにより、端梁26の全体を妻構体50の形状に合わせて曲げ加工する必要がなくなるだけでなく、突出片26aにより、妻柱補強部材57及び隅柱補強部材58を端梁26に強固に溶接固定することができる。
端梁26の前記妻柱53に対応する位置には、妻柱53の約1/2の高さを有する一対の妻柱補強部材57がそれぞれ設けられ、両端部の隅柱54に対応する位置には、窓用開口枠部52の下枠部に達する長さを有する一対の隅柱補強部材58がそれぞれ設けられている。また、端梁26の下部には、連結器59を支持するための連結器支持枠59aが設けられている。
妻柱補強部材57の下部57aは、前記上面板55及び突出片26aにそれぞれ設けたスリット26bを通して端梁26及び端梁下部材26cの外面に接合されている。また、隅柱補強部材58の下部58aは、下端が突出片26aの上面に接合されるとともに、下端部側面が端梁26の外面に接合されている。このように、妻柱補強部材57及び隅柱補強部材58を端梁26の外面に接合することにより、妻柱補強部材57及び隅柱補強部材58を端梁26に強固に接合することができ、妻柱補強部材57や隅柱補強部材58に加わる外力を端梁26で受けることができる。
そして、妻柱補強部材57と妻柱53とを接合し、隅柱補強部材58と隅柱54とを接合することにより、妻柱53や隅柱54のあらゆる高さ位置に加わる外力によって妻柱53や隅柱54の各接合部に生じる剪断力や曲げモーメントに対し、妻柱53や隅柱54を台枠20に十分な結合強度で接合することができる。さらに、各柱補強部材57,58の高さを妻柱53や隅柱54の高さの約1/2の高さとすることにより、妻柱53や隅柱54のあらゆる高さ位置に加わる荷重に効果的に耐えることができ、台枠20との十分な結合強度を保持することが可能となる。
妻柱53及び隅柱54の車体内部側には、前記各柱補強部材57,58が通過可能な開口53a,54aがそれぞれ設けられている。妻柱53及び隅柱54と各柱補強部材57,58との組み付けは、妻構体50に先組みした妻柱53及び隅柱54の開口53a,54aを通して各柱補強部材57,58を妻柱53及び隅柱54の内部に挿入することによって行われ、妻柱53及び隅柱54の側面に複数設けられている接合孔53b、54bの内周と各柱補強部材57,58の側面とを溶接することによって妻柱53及び隅柱54と各柱補強部材57,58とが接合される。さらに、妻柱53及び隅柱54の下端部と上面板55との間には、補強アングル53c,54cが接合されて連結されている。
妻柱53及び隅柱54の上部は、妻柱53及び隅柱54の外部側を上方に延長し、この延長部を前記上部補強梁56の外面に配置してそれぞれ接合している。すなわち、端梁26と上部補強梁56とは、これらの外面に接合された妻柱53及び隅柱54で連結され、端梁26、上部補強梁56、一対の妻柱53及び一対の隅柱54を枠組みして妻構体50の全体的な剛性を高めるようにしている。さらに、妻柱53及び隅柱54の下部に柱補強部材57,58をそれぞれ設けるとともに、各柱補強部材57,58の下部を端梁26の外面に接合することによって妻構体50の剛性を更に向上させるようにしている。
このように形成した妻構体50は、スライド中梁43に繋がる端梁26及び上面板55に結合され、前記出入台13の部分に設けられた前記クラッシャブルゾーン40を介して前記車体11の端部に設けられる。このクラッシャブルゾーン40の上下には、下部スライド部41と上部スライド部42とが設けられている。
下部スライド部41は、端梁26の幅方向中央部に接続され、前記枕梁22の方向に向かって水平方向に平面視略T字状に突設したスライド中梁43を、枕梁22から車端方向に向かって水平方向に突出したガイド中梁44に対して支持部材43a、44aを介して車体前後方向にスライド可能に設けるとともに、あらかじめ設定された荷重を超えたときに破断するように設計された下部ヒューズ部材にて連結して形成されている。
上部スライド部42は、上部補強梁56の両端部から扉枠部33の鴨居部33aに沿って水平に突出したスライド棒47と、戸袋部37の上部に設けられたガイド枠48とを備えている。スライド棒47は、ガイド枠48に対して車体前後方向にスライド可能に設けられるとともに、前記下部スライド部41と同様に、あらかじめ設定された荷重を超えたときに破断するように設計された上部ヒューズ部材にてスライド棒47とガイド枠48とが連結されている。
前記各ヒューズ部材は、あらかじめ設定した引張荷重及び圧縮荷重に耐える強度を有する部材であって、複数の鉄道車両を連結器59により連結して使用する際に加わる通常の引張荷重や圧縮荷重では永久変形又は破断せず、衝突によってあらかじめ設定した荷重を超える過大な荷重が作用したときに破断するような強度に設定されている。すなわち、過大な荷重が作用したときにヒューズ部材が破断することにより、スライド中梁43及びスライド棒47が、ガイド中梁44及びガイド枠48に対してそれぞれスライド可能な状態となり、台枠20内に設置した複数の衝撃吸収部材45を押しつぶすことでエネルギー吸収を行う。
また、出入台部分に配置されている各部材の強度、例えば、前記扉枠部33、床板17、屋根構体60の出入台部分における強度は、前記ヒューズ部材の強度より低い強度に設定されており、過大な荷重が加わってヒューズ部材が破断する際には、扉枠部33、床板17及び屋根構体60の出入台部分も、前記ヒューズ部材の破断と同時に変形するように設定されている。
衝撃吸収部材45は、例えば、断面正方形の同一形状の角パイプからなる4本の長尺衝撃吸収体45aと、該長尺衝撃吸収体45aの長さに比べて長さが短い2本の短尺衝撃吸収体45bとを、各衝撃吸収体45a,45bの軸線を互いに平行して組み合わせたものを使用することができる。各衝撃吸収体45a,45bの基端は、取付板45cに一体的に接合されており、該取付板45cを枕梁22やガイド中梁44の端面に取り付け、各衝撃吸収体45a,45bの軸線を車体前後方向に向けて配置している。各衝撃吸収体45a,45bの先端には、対向する二組の対向面の内の一組の対向面の先端縁に切欠部45dがそれぞれ設けられており、各衝撃吸収体45a,45bは、各切欠部45d同士が隣接しないように組み合わされている。
このように形成した衝撃吸収部材45は、衝突時には、最初に長尺衝撃吸収体45aの切欠部45dを設けていない対向縁が衝撃を受けて変形し、続いて短尺衝撃吸収体45bの切欠部45dを設けていない対向縁が衝撃を受けて変形を開始する。各衝撃吸収体45a、45bの変形は、隣接する衝撃吸収体の壁面に相互に影響を与えながら基端側に向かって連続して繰り返される。これにより、各衝撃吸収体45a、45bの壁面を連続的に蛇腹状に座屈させて衝撃を吸収することができる。また、複数の衝撃吸収体を幅方向及び高さ方向に配置して接合しているので、衝撃吸収部材45の曲げ剛性が高まり、中間部で折れ曲がることを防止できるので、衝突エネルギーを確実に吸収することができる。
このように、妻構体50の下部を接合した端梁26は、スライド中梁43とガイド中梁44とにより形成された下部スライド部41によって車体前後方向にスライド可能に保持され、妻構体50の上部に設けられた上部補強梁56は、車体両側に配置したスライド棒47とガイド枠48とにより形成された上部スライド部42によって車体前後方向にスライド可能に保持された状態にそれぞれ形成されており、さらに、端梁26と上部補強梁56とは、妻柱53及び隅柱54によって強固に連結され、妻柱53及び隅柱54の下部には、妻柱53及び隅柱54の剛性を高めるための柱補強部材57,58をそれぞれ設けているので、端梁26、上部補強梁56、妻柱53及び隅柱54を強固に接合するとともに、妻柱53及び隅柱54を端梁26や上部補強梁56の前面に配置することによって妻構体50が強固に枠組みされた状態になる。
これにより、妻構体50に正面方向から大きな外力が作用した場合でも、妻構体50に斜め方向から大きな外力が作用した場合でも、妻構体50の一部に大きな外力が作用した場合でも、妻構体50の全体で外力を受けることができ、下部スライド部41及び上部スライド部42によって妻構体50を車体後方に向けて平行に移動させることができるので、妻構体50が客室14に向かって倒れることを防止できる。
また、上部補強梁56や端梁26の外面に妻柱53及び隅柱54を接合しているので、妻柱53や隅柱54に作用する外力を上部補強梁56や端梁26に確実に伝達することができる。さらに、隅柱補強部材58の下部は、下端を突出片26aの上面に接合し、下端部側面を端梁26の外面に接合しているので、隅柱補強部材58を端梁26の上面に立設した場合に比べて隅柱補強部材58と端梁26との接合強度を向上させることができ、妻面への外力を妻構体50の全体及び端梁26に効果的に伝達することができる。
したがって、妻構体50に作用する外力の作用方向や外力の作用位置に関係なく、クラッシャブルゾーンとなる出入台13の部分を変形させながら妻構体50を車体後方に向かって平行に移動させることができるので、衝撃吸収部材45では、各衝撃吸収体45a,45bの軸線方向に外力が作用することになる。これにより、各衝撃吸収体45a,45bを前述のように確実に座屈変形させることができ、衝撃吸収部材45による外力の吸収効果を十分に発揮させることができる。このように、車端部に設けた出入台13の部分だけを変形させて衝突エネルギーを吸収することにより、客室14を保護することができる。
さらに、側構体30の側柱31の下端を台枠20の側梁21に設けられた突出片21aの上面部に接合し、側柱31の下部内面を側梁21の外面部21bに接合しているので、車体側方から側構体30に加わる外力を、側柱31の下端部を介して側梁21の外面部21bで支持することができる。したがって、側柱31の下端を側梁21の上面に接合した場合に比べて側柱31と側梁21との接合強度が向上し、台枠20と側構体30とを強固に接合することができるので、車体の側面部分に大きな外力が加わっても側構体30が車体内側に向けて変形することを抑えることができる。また、上方から屋根構体60に加わる外力も、側柱31を介して側梁21の突出片21aで支持することができるので、上方からの外力によって屋根構体60が車体内側に向けて変形することを抑えることができる。
また、妻柱53及び隅柱54と各柱補強部材57,58との組み付けを、妻柱53及び隅柱54の車体内部側に設けた開口53a,54aを通して各柱補強部材57,58を妻柱53及び隅柱54の内部に挿入して行うことにより、妻構体50を水平方向に移動させて組み付けることが可能となる。これにより、妻柱53及び隅柱54を、様々な車体断面の妻構体50に先組みした状態で妻構体50と台枠20とを結合することが可能となり、各柱補強部材57,58と妻柱53及び隅柱54との組み付けを容易に行うことができる。さらに、妻柱53や隅柱54が傾斜している妻構体にも対応することが可能となる。
なお、前頭部の車体では、出入台13の部分に運転台や乗務員室が設けられ、妻面には、幌や標識灯などが設けられる。また、妻柱53は、貫通扉18の有無や妻面窓19の形状に応じて適宜な位置に設けることができ、1本であってもよい。さらに、衝撃吸収部材45の構造や各接続部材46,上部接続部材49の構造も適宜な構造を採用することができる。
11…車体、12…乗降扉、13…出入台、14…客室、15…側窓、16…車輪、17…床板、18…貫通扉、19…妻面窓、20…台枠、21…側梁、21a…突出片、21b…外面部、22…枕梁、23…中梁、24…横梁、25…長土台、26…端梁、26a…突出片、26b…スリット、30…側構体、31…側柱、32…骨部材、33…扉枠部、33a…鴨居部、34…窓枠部、35…腰板、36…幕板、37…戸袋部、40…クラッシャブルゾーン、41…下部スライド部、42…上部スライド部、43…スライド中梁、44…ガイド中梁、45…衝撃吸収部材、45a…長尺衝撃吸収体、45b…短尺衝撃吸収体、45c…取付板、45d…切欠部、47…スライド棒、48…ガイド枠、50…妻構体、51…扉用開口枠部、52…窓用開口枠部、52a…補強部材、53…妻柱、54…隅柱、53a,54a…開口、53b、54b…接合孔、53c,54c…補強アングル、55…上面板、56…上部補強梁、57…妻柱補強部材、58…隅柱補強部材、59…連結器、59a…連結器支持枠、60…屋根構体、61…長桁、62…垂木、63…屋根板、64…警笛

Claims (3)

  1. 台枠、側構体、妻構体及び屋根構体を接合して車体を形成した鉄道車両において、前記車体の端部にクラッシャブルゾーンを介して妻構体を設け、該妻構体は、幅方向中央部に設けられた妻柱と、幅方向両端部にそれぞれ設けられた一対の隅柱と、妻構体の上部に設けられた上部補強梁とを備え、前記妻柱及び前記隅柱の下端部を前記台枠の端梁に、前記妻柱及び前記隅柱の上端部を前記上部補強梁にそれぞれ接合し、前記クラッシャブルゾーンには、前記台枠の端梁の中央部から前記台枠に設けられている枕梁の方向に向かって水平方向に突設したスライド中梁と前記枕梁から車端方向に水平に突出したガイド中梁とを車体前後方向にスライド可能に設けるとともに、前記上部補強梁の両端部から側構体上部に沿って水平に突出したスライド棒と側構体上部に設けられたガイド枠とを車体前後方向にスライド可能に設けたことを特徴とする鉄道車両。
  2. 前記スライド中梁と前記ガイド中梁とを下部ヒューズ部材で連結し、前記スライド棒とガイド枠とを上部ヒューズ部材で連結するとともに、前記各ヒューズ部材の強度を、前記妻構体にあらかじめ設定した荷重を超える荷重が作用したときに破断して前記下部スライド部及び前記上部スライド部をスライド可能とする強度に設定したことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両。
  3. 前記スライド中梁と前記枕梁との間に衝撃吸収部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両。
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