JP2011235396A - 貫通加工ヘッド - Google Patents

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【課題】第二孔を安定的に切削し、第二孔に要求される真直度の達成や、第二孔の捻れの防止を図る貫通加工ヘッドを提供する。
【解決手段】第一孔を設けた材料に、第一孔の一部と重複するように第二孔を加工して断面で外周8の字状の孔を形成する貫通加工ヘッド21であって、切削チップ26を備えた加工ヘッド部22を先端に配置し、加工ヘッド部22の後方側で同軸上に、ヘリカル状の溝31を備えた案内ガイド部23を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺材料に対し断面で外周8の字状の孔を形成する貫通加工ヘッドに関するものである。
一般に、金属製の長尺材料に一つの孔を加工する際には、図7に示す如くBTA(Boring and Trepanning Association)方式等の深孔加工機1を用いている。深孔加工機1は、貫通加工ヘッド2を先端に装備したドリルチューブ3を用いており、ドリルチューブ3は、設置部4によって支持される共に、後方に位置する移動部5によって軸線方向に移動し得るようになっている。またドリルチューブ3の同軸上で前方には金属製等の長尺材料6が配置されており、長尺材料6は、ローラ7を配した振れ止め部8に支持されると共に、後端側に位置する駆動部9及び回転テーブル10によって回転するようになっている。なお図中、11は加工時に長尺材料6へ接触するガイドブッシュ、12は長尺材料6と回転テーブル10を固定するチャックを示している。
深孔加工機1で孔を加工する際には、長尺材料6を回転させると同時に、貫通加工ヘッド2を切削方向へ移動させ、長尺材料6に孔を加工している。ここで長尺材料6を固定し、貫通加工ヘッド2を回転及び移動させるようにしても良い。
また切削中に貫通加工ヘッド2には、クーラント(切削油)がクーラント圧送ラインからガイドブッシュ11の内部を介して供給されており、切削により生じた切粉は、貫通加工ヘッド2の内部流路(図示せず)を介して外部に排出されている。
一方、長尺材料6に孔を加工する際には、図8に示す如く長尺材料6に第一孔13を加工した後に、第一孔13の一部と重複する第二孔14を加工して断面で外周8の字状の孔15を形成する場合があり、このような孔15を構成する手法には種々のものが存在している。
第一例では、図9に示す如く長尺材料6に第一孔13を加工し(図9の(A))、長尺材料6の材質と類似の材質からなる磨き丸棒等の詰め物16を第一孔13に挿入し(9図の(B))、次に第一孔13の一部と重複するように第二孔14を深孔加工機1で加工し(図9の(C))、その後、詰め物16を長尺材料6から除去して断面で外周8の字状の孔15を構成している(図9の(D))。
第二例では、第一孔ガイド部を備えた貫通加工ヘッドを用いており、第一孔ガイド部は、断面で三日月形状を有し、先端の加工ヘッド部と合わせて外周8の字の形状を備え、長尺材料に第一孔を加工した後に、第一孔に第一孔ガイド部を配し、第一孔の加工方向に沿って第一孔ガイド部を移動させると同時に加工ヘッド部で第二孔を加工し、断面で外周8の字状の孔を構成している(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2007−152474号公報 特開2007−160472号公報
しかしながら、第一例の如く第一孔13に詰め物16を詰めて加工する場合には、第一孔13と詰め物16の密着性が確保できないため、第二孔14を安定的に切削できず、第二孔14に要求される真直度の達成や、第二孔14の捻れの防止を図ることができないという問題があった。また第二例や特許文献1、2の如く貫通加工ヘッドに第一孔ガイド部を用いる場合には、第一孔の加工精度に依存するため、第一孔の加工精度が劣る場合には第二孔を安定的に切削することができず、同様に第二孔に要求される真直度の達成や、第二孔の捻れの防止を図ることができないという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、第二孔を安定的に切削し、第二孔に要求される真直度の達成や、第二孔の捻れの防止を図る貫通加工ヘッドを提供しようとするものである。
本発明は、第一孔を設けた材料に、第一孔の一部と重複するように第二孔を加工して断面で外周8の字状の孔を形成する貫通加工ヘッドであって、切削チップを備えた加工ヘッド部を先端に配置し、該加工ヘッド部の後方側で同軸上に、ヘリカル状の溝を備えた案内ガイド部を配置したことを特徴とする貫通加工ヘッドにかかるものである。
また本発明においては、加工ヘッド部と案内ガイド部の間に補助支持ガイド部を装備し、前記加工ヘッド部が第二孔を加工する際に、前記補助支持ガイド部が第一孔に位置して加工ヘッド部の切削姿勢を維持するように構成されることが好ましい。
また本発明においては、加工ヘッド部の後方側に位置する中空主軸部に対し、案内ガイド部及び補助支持ガイド部を回転自在に配置することが好ましい。
また本発明においては、案内ガイド部のヘリカル状の溝から加工ヘッド部の先端へクーラントを流すように構成されることが好ましい。
また本発明において、補助支持ガイド部は、第二孔から第一孔へ向かう切削ベクトルに対し、相殺する反力ベクトルを生じさせるように、第一孔の内周面に接触する凸部を備えることが好ましい。
本発明の貫通加工ヘッドによれば、ヘリカル状の溝を備えた案内ガイド部を配置するので、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔を適切に切削し、第二孔に要求される真直度の達成や、第二孔の捻れの防止を図ることができる。また補助支持ガイド部を用いた場合には、案内ガイド部と合せて第二孔を一層安定的に切削し、第二孔に要求される真直度の達成や、第二孔の捻れの防止を図ることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の貫通加工ヘッドを示す全体図である。 本発明の貫通加工ヘッドを示す概念断面図である。 図2のIII−III方向の矢視図である。 補助支持ガイド部を示す平面図である。 補助支持ガイド部に切削ベクトルが作用した状態示す概念図である。 第二孔の加工用ガイドを形成する状態を示す概念図である。 長尺材料を加工する深孔加工機を示す概念図である。 断面で外周8の字状の孔を示す概念図である。 断面で外周8の字状の孔を形成する第一例を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態例を図1〜図6を参照して説明する。なお、図中、図7〜図9と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
実施の形態例の貫通加工ヘッド21は、ドリルチューブ3の先端に着脱可能に配置されるものであり、第一孔13を加工する従来の貫通加工ヘッド2(図7参照)と交換し、第二孔14を加工するようになっている。また貫通加工ヘッド21は、加工ヘッド部22を先端に配置し、加工ヘッド部22の後方側で同軸上には案内ガイド部23を配置し、更に加工ヘッド部22と案内ガイド部23の間には補助支持ガイド部24を装備している。
加工ヘッド部22は、図1、図2に示す如く円柱状の部材であって前面に切粉排出口25を設け、切粉排出口25の縁部には複数の切削チップ26(図1では3個)が備えられている。また加工ヘッド部22の外周面には、切削チップ26等の加工点の挙動を拘束するガイドパッド27が取り付けられている。更に加工ヘッド部22の後方側には、小径の中空主軸部28(図2参照)がねじ込み等により固定されており、中空主軸部28の後端には、ドリルチューブ3に着脱可能にする着脱部29が備えられている。ここで着脱部29はドリルチューブ3に対してねじ込みにより固定されても良いし、接続フランジ等の固定手段により固定されても良い。また加工ヘッド部22及び中空主軸部28には、切粉排出口25からドリルチューブ3まで連通する切粉排出通路30を備えており、切削によって生じた切粉をドリルチューブ3内へ排出するようにしている。
案内ガイド部23は、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、2倍以上5倍以下、好ましくは3倍以上4倍以下の軸方向の長さL1を備え、加工ヘッド部22より長い全長で形成されている。また案内ガイド部23の外周面にはヘリカル状(螺旋状)の溝31が備えられており、ヘリカル状の溝31には、クーラント圧送ライン及びガイドブッシュ11(図7参照)内からクーラント(切削油)が流れるようになっている。ここでヘリカル状の溝面積や溝ピッチ等は、クーラントの流量や流速が加工ヘッド部22の潤滑、焼付防止、切粉の排出を為し得るように決定されている。
案内ガイド部23の中心には、加工ヘッド部22と同軸上に貫通孔32を備えており、貫通孔32には中空主軸部28を配置して案内ガイド部23を回転自在にしている。また貫通孔32には、中空主軸部28の外周凸部28aに対応する溝31状の凹部32aを形成し、案内ガイド部23が軸方向にズレないようにしている。更に案内ガイド部23の径方向には、外周面から貫通孔32まで通じる複数の油孔34を設け、クーラントにより案内ガイド部23と中空主軸部28の回転、潤滑、冷却を為し得るようにしている。ここで案内ガイド部23は、外周面の焼付の防止を図るように被膜処理を施すことが好ましく、案内ガイド部23の後方には、切削の安定性を高めるように案内ガイド部23と同径の後方部35を配置することが好ましい。
補助支持ガイド部24は、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、0.2倍以上0.8倍以下、好ましくは0.4倍以上0.6倍以下の軸方向の長さL2を備え、加工ヘッド部22より短い全長(厚み)で形成されている。また補助支持ガイド部24は図1〜図4に示す如く加工ヘッド部22の背後に位置する第一形成部36と、第一形成部36に連なるように形成される第二形成部37とを備えている。第一形成部36は、加工ヘッド部22の断面とほぼ同じ大きさ、または加工ヘッド部22の断面より小さい大きさを有しており、第一形成部36の中心には、加工ヘッド部22と同軸上に支持孔38を形成し、支持孔38には中空主軸部28を配して補助支持ガイド部24を回転自在にしている。第二形成部37は、加工ヘッド部22の外形と合わせて外周8の字状の外周を形成する外形を有し、外周に切欠き39を設けると共に内部に流通孔40を設け、クーラントが案内ガイド部23のヘリカル状の溝31から加工ヘッド部22へ流れるようにしている。また補助支持ガイド部24の外周、支持孔38と中空主軸部28の間には、クーラントが流れるようになっており、クーラントは補助支持ガイド部24の潤滑、冷却を為し得ると共に、補助支持ガイド部24と中空主軸部28の間の潤滑、冷却を為し得るようにしている。ここでクーラントが流れる流通孔40の個数や形状は特に制限されるものではない。
また補助支持ガイド部24の第二形成部37には、切欠き39によって凸部41を形成しており、凸部41は、図5に示す如く第一孔13の内周面に接触して支持点Bから反力ベクトルF1を生じるようになっている。ここで反力ベクトルF1は、第二孔14の加工時に第一孔13と第二孔14が交差する点を支点Dとする条件下で、切削により生じる切削ベクトルF0に対応するものである。また切削ベクトルF0、支点D、支持点Bについて詳細に説明すると、第一孔13の中心と第二孔14の中心を通る中間線Cにより第一孔13及び第二孔14を第一領域と第二領域に分けた場合、切削ベクトルF0は、ほぼ中心線C上であって第二孔14から第一孔13へ向かうベクトルであり、支点Dは第一領域と第二領域の一方に位置し(図5では左側の領域)、凸部41による支持点Bは第一領域と第二領域の他方に位置している(図5では右側の領域)。
以下本発明の実施の形態例の作用を説明する。
長尺材料6に断面で外周8の字状の孔15を加工する際には、最初に通常の貫通加工ヘッド2を用いて第一孔13を加工する(図6の(a)参照)。この時、第一孔13は従来例と同様に加工しても良いし、他の手法で加工しても良い。ここで断面で外周8の字状の孔(眼鏡孔)15とは、長尺材料6を貫通した断面円形の第一孔13に対し、第一孔13の軸芯を径方向にずらした位置に第二孔14の軸芯を設定し、第一孔13の一部と第二孔14の一部が貫通方向に沿って平行に重複するように断面円形の第二孔14を加工し、形成したものである。
次に長尺材料6の端面に、第一孔13と同軸の孔に詰め物42を入れた加工用ガイド作製ピース43を取り付け、通常の貫通加工ヘッド2により第二孔14の位置に沿って加工用ガイド作製ピース43を貫通し、長尺材料6の端面に第二加工用ガイド(第二孔14の端部)を形成し(図6の(b)(c)参照)、詰め物42を取り除いて第二孔14の貫通加工へ移行する。
第二孔14の貫通加工では、第一孔13を加工した従来の貫通加工ヘッド2を、案内ガイド部23及び補助支持ガイド部24を備えた貫通加工ヘッド21に交換し、第一孔13に補助支持ガイド部24を配置すると共に第二孔14の切削位置に加工ヘッド部22を配置し、第二孔14の加工を行う。
この時、クーラントは、クーラント圧送ライン及びガイドブッシュ11内から、案内ガイド部23のヘリカル状の溝31、及び補助支持ガイド部24の切欠き39や流通孔40を介して加工ヘッド部22の外周先端へ流れ込み、切削の後、切粉と共に、切粉排出口25から切粉排出通路30を経てドリルチューブ3の内部へ排出されている。同時に案内ガイド部23及び補助支持ガイド部24の回転、潤滑、冷却を為すと共に、加工ヘッド部22の潤滑、焼付防止を為し得るようにしている。
また案内ガイド部23は、ヘリカル状の溝31を有すると共に案内ガイド部23の軸方向の長さにより、加工ヘッド部22の軸芯挙動を一定に保持し、断続切削の衝撃を低減している。
更に補助支持ガイド部24は、図5に示す如く加工精度の真直度の低下と捻れの発生要因となる切削ベクトルF0の発生に対し、第一孔13と第二孔14が交わる一方の点を支点Dとすると共に、凸部41と第一孔13の内周面に接触する点を支持点Bとすることによって、支持点Bから反力ベクトルF1を発生させ、切削ベクトルF0を相殺するようにしている。ここで支点D、支持点Bを別の表現にした場合、支点Dは天秤の支点の如く作用し、支持点Bは、支点Dと異なる領域(図5では右側の領域)に設けられて反力ベクトルF1を大きくし、切削ベクトルF0による曲げモーメントを最小限にするようにしている。
而して、このような実施の形態例によれば、ヘリカル状の溝31を備えた案内ガイド部23を配置するので、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔14を適切に切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。
また案内ガイド部23の長さL1を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、2倍以上5倍以下にすると、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔14を好適に切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。ここで案内ガイド部23の長さL1を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、3倍以上4倍以下にした場合には、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔14を一層好適に切削することができる。なお案内ガイド部23の長さL1を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、2倍より小さくした場合には、加工中の切削点の軸芯挙動を適切に安定化することができないという問題があり、案内ガイド部23の長さL1を少なくとも2倍以上にすることが必要である。また案内ガイド部23の長さL1を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、5倍より大きくした場合には、抵抗が増して切削を安定して行うことができないという問題があり、案内ガイド部23の長さL1を少なくとも5倍以下にすることが必要である。
実施の形態例において、加工ヘッド部22と案内ガイド部23の間に補助支持ガイド部24を装備し、加工ヘッド部22が第二孔14を加工する際に、補助支持ガイド部24が第一孔13に位置するように構成されると、案内ガイド部23と合せて第二孔14を一層安定的に切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。
補助支持ガイド部24の長さL2を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、0.2倍以上0.8倍以下にすると、第一孔13の加工精度に依存することを低減し、第一孔13の加工精度が劣る場合であっても第二孔14の真直度や、第一孔13に対する第二孔14の捻れへの影響を抑制することができる。ここで案内ガイド部23の長さL2を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、0.4倍以上0.6倍以下にした場合には、第一孔13の加工精度が劣る場合であっても真直度や、第一孔13と第二孔14の捻れへの影響を一層抑制することができる。なお案内ガイド部23の長さL2を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、0.2倍より小さくした場合には、加工ヘッド部22をガイドする作用が低下し、第二孔14の真直度の達成等が困難になるという問題があり、案内ガイド部23の長さL2を少なくとも0.2倍以上にする必要がある。また案内ガイド部23の長さL2を、加工ヘッド部22の軸方向の長さL0に対し、0.8倍より大きくした場合には、第一孔13の加工精度に依存し、第二孔14の真直度の達成等が困難になるという問題があり、案内ガイド部23の長さL2を少なくとも0.8倍以下にする必要がある。
実施の形態例において、加工ヘッド部22の後方側に位置する中空主軸部28に対し、案内ガイド部23及び補助支持ガイド部24を回転自在に配置すると、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔14を適切に切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。
実施の形態例において、案内ガイド部23のヘリカル状の溝31から加工ヘッド部22の先端へクーラントを流すように構成されると、加工ヘッド部22の潤滑、焼付防止、切粉の排出を行い、加工中の切削点の軸芯挙動を安定化して第二孔14を切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。また案内ガイド部23の外周、案内ガイド部23と中空主軸部28の間には、クーラントの油膜を形成して潤滑等を行い、更に補助支持ガイド部24の外周、補助支持ガイド部24と中空主軸部28の間にはクーラントの油膜を形成して潤滑等を行い、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を図ることができる。
実施の形態例において、補助支持ガイド部24は、第二孔14から第一孔13へ向かう切削ベクトルF0に対し、相殺する反力ベクトルF1を生じさせるように、第一孔13の内周面に接触する凸部41を備えると、切削ベクトルF0による曲げモーメントを最小限にするので、第二孔14を最適に切削し、第二孔14に要求される真直度の達成や、第一孔13に対する第二孔14の捻れの防止を十分に図ることができる。
尚、本発明の貫通加工ヘッドは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
6 長尺材料(材料)
13 第一孔
14 第二孔
15 外周8の字状の孔
21 貫通加工ヘッド
22 加工ヘッド部
23 案内ガイド部
24 補助支持ガイド部
26 切削チップ
28 中空主軸部
31 ヘリカル状の溝
41 凸部
F0 切削ベクトル
F1 反力ベクトル

Claims (5)

  1. 第一孔を設けた材料に、第一孔の一部と重複するように第二孔を加工して断面で外周8の字状の孔を形成する貫通加工ヘッドであって、切削チップを備えた加工ヘッド部を先端に配置し、該加工ヘッド部の後方側で同軸上に、ヘリカル状の溝を備えた案内ガイド部を配置したことを特徴とする貫通加工ヘッド。
  2. 加工ヘッド部と案内ガイド部の間に補助支持ガイド部を装備し、前記加工ヘッド部が第二孔を加工する際に、前記補助支持ガイド部が第一孔に位置するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の貫通加工ヘッド。
  3. 加工ヘッド部の後方側に位置する中空主軸部に対し、案内ガイド部及び補助支持ガイド部を回転自在に配置したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の貫通加工ヘッド。
  4. 案内ガイド部のヘリカル状の溝から加工ヘッド部の先端へクーラントを流すように構成された請求項1〜3のいずれかに記載の貫通加工ヘッド。
  5. 補助支持ガイド部は、第二孔から第一孔へ向かう切削ベクトルに対し、相殺する反力ベクトルを生じさせるように、第一孔の内周面に接触する凸部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の貫通加工ヘッド。
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