JP2011235365A - 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011235365A
JP2011235365A JP2010106238A JP2010106238A JP2011235365A JP 2011235365 A JP2011235365 A JP 2011235365A JP 2010106238 A JP2010106238 A JP 2010106238A JP 2010106238 A JP2010106238 A JP 2010106238A JP 2011235365 A JP2011235365 A JP 2011235365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preload
housing
main shaft
cutting tool
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010106238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5560885B2 (ja
Inventor
Shigeru Matsunaga
茂 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2010106238A priority Critical patent/JP5560885B2/ja
Publication of JP2011235365A publication Critical patent/JP2011235365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5560885B2 publication Critical patent/JP5560885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Turning (AREA)

Abstract

【課題】軸受に損傷を与えることなく相手部材に対して刃具を接近させる速度を早くすることを可能とすることにより、刃具の接触位置の検出時間を短縮することができる刃具接触検知装置を提供する。
【解決手段】予圧調整手段により軸受30,40の予圧Pを基準予圧P0より低くした状態において刃具81を相手部材に接触させた場合の変位センサ201,202による検出値を用いて、軸受30,40の予圧Pを基準予圧P0とした場合に刃具81が相手部材に接触した位置を検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、工作機械の主軸装置において、主軸装置に取り付けられた刃具が相手部材に対する相対位置を検出するために用いられ、刃具が相手部材に接触した位置を検出する刃具接触検出装置に関するものである。
特開平11−95821号公報(特許文献1)には、主軸の負荷変動成分により、工具が被加工物に接触したことを検出することが記載されている。また、特開平10−277889号公報(特許文献2)には、相手部材に取り付けられた刃先センサに刃具が接触することで刃具が相手側部材に接触したことを検出することが記載されている。特開2005−262385号公報(特許文献3)には、アコースティックエミッションセンサ(AEセンサ)を用いて、刃具と被加工物とが接触したことを検出することが記載されている。
特開平11−95821号公報 特開平10−277889号公報 特開2005−262385号公報
ところで、刃具の相手部材に対する接触位置の検出に際して刃具を相手部材に接触させると、その衝突力によって刃具を装着している主軸に負荷がかかる。そして、相手部材に対して刃具を接近させる速度が速いほど、主軸にかかる負荷が大きくなる。主軸に大きな負荷がかかると軸受が損傷するおそれがあるため、接触検出に際して刃具を相手部材に接近させる速度は、主軸にかかる負荷が設定範囲内となるように設定している。ここで、刃具の相手部材に対する接触位置の検出時間の短縮が求められるようになってきた。しかし、上述したように、軸受に損傷を与えるおそれがあるため、相手部材に対して刃具を接近させる速度を単に速めることはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、軸受に損傷を与えることなく相手部材に対して刃具を接近させる速度を早くすることを可能とすることにより、刃具の接触位置の検出時間を短縮することができる刃具接触検知装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、円筒形状に形成されたハウジングと、軸方向一端側に刃具が取り付けられた主軸と、前記ハウジングの内周面と前記主軸の外周面との間に介装され、前記ハウジングに対して前記主軸を回転可能に支持する軸受と、被加工物の加工の際に適用する前記軸受の基準予圧に対して前記軸受の予圧を調整可能であって、前記軸受の予圧を前記基準予圧より低くすることにより前記基準予圧における前記ハウジングと前記主軸の相対位置に対して前記ハウジングと前記主軸の相対位置を変更させる予圧調整手段と、前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の相対位置を基準位置として、当該基準位置からの前記ハウジングに対する前記主軸の変位量を検出する変位センサと、前記予圧調整手段により前記軸受の予圧を前記基準予圧より低くした状態において前記刃具を相手部材に接触させた場合の前記変位センサによる検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を検出する刃具接触位置検出手段と、を備えることである。
請求項2に係る発明は、前記変位センサは、前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の軸方向相対位置を基準位置として、前記ハウジングに対する前記主軸の軸方向の変位量を検出する軸方向変位センサであり、前記刃具接触検出手段は、前記刃具を前記相手部材に対して前記主軸の軸方向に接近させて、前記刃具を前記相手部材に接触させた場合に、前記軸方向変位センサの検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を算出することである。
請求項3に係る発明は、前記変位センサは、前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の径方向相対位置を基準位置として、前記ハウジングに対する前記主軸の径方向の変位量を検出する径方向変位センサであり、前記刃具接触検出手段は、前記刃具を前記相手部材に対して前記主軸の径方向に接近させて、前記刃具を前記相手部材に接触させた場合に、前記径方向変位センサの検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を算出することである。
請求項1に係る発明によれば、軸受の予圧を基準予圧より低くした状態で刃具を相手部材に接触させる。軸受の予圧が基準予圧より低くすることで、軸受による支持剛性を低くしている。このことにより、ハウジングと主軸の相対位置が、被加工物の加工の際(基準予圧の状態)におけるハウジングと主軸の相対位置から移動する。つまり、軸受の予圧を基準予圧より低くすることで、軸受が損傷しないようにするための主軸が受け得る負荷(許容量)を基準負荷に比べて大きくできる。そのため、刃具を相手部材に接近させる速度を速くしたとしても、刃具が相手部材に接触することにより主軸にかかる負荷を許容範囲内とすることができる。従って、軸受に損傷を与えることなく刃具を相手部材に対して接近させる速度を早くすることができ、結果として刃具の相手部材への接触位置の検出時間を短縮できる。
請求項2に係る発明によれば、相手部材に対して刃具を軸方向に接近させる動作によって、刃具の相手部材への接触位置の検出が可能となる。請求項3に係る発明によれば、相手部材に対して刃具を径方向に接近させる動作によって、刃具の相手部材への接触位置の検出が可能となる。
工作機械の主軸装置の軸方向断面図である。 刃具を相手部材に対して軸方向に接近させる場合に、軸受の予圧とハウジングに対する主軸の軸方向位置および主軸の軸方向許容量との関係を示す図である。 刃具を相手部材に対して軸方向に接近させて接触させるまでの各種情報について挙動を示す図である。 刃具を相手部材に対して径方向に接近させる場合に、軸受の予圧とハウジングに対する主軸の軸方向位置および主軸の軸方向許容量との関係を示す図である。 刃具を相手部材に対して径方向に接近させて接触させるまでの各種情報について挙動を示す図である。
本実施形態の工作機械の主軸装置の機械構成部分について、図1を参照して説明する。本実施形態の工作機械の主軸装置は、主として、ハウジング10と、主軸20と、転がり軸受装置30、40、50と、予圧付与ピストン部材60と、モータ70とを備えている。ハウジング10は、前側ハウジング11と、中央ハウジング12と、第一後側ハウジング13と、第二後側ハウジング14と、スリーブ部材15と、ハウジングキャップ16とにより構成される。それぞれの部材11〜16は略円筒状に形成されており、それらの部材11〜16が一体に連結固定されることで、ハウジング10が略円筒状に形成されている。
スリーブ部材15は、軸方向中央部に径方向外方へ突出するリング状のフランジ部を有する。このスリーブ部材15のフランジ部が、前側ハウジング11と中央ハウジング12との軸方向間に配置される。さらに、スリーブ部材15におけるフランジ部の軸方向両側にある円筒部分が、中央ハウジング12の前側(軸方向において、刃具81の取付端側、図1において左側)端部の内周と前側ハウジング11の内周に嵌合されている。スリーブ部材15の内周面のうち軸方向中央部には、中央ハウジング12およびスリーブ部材15に形成された流体供給路91の油排出開口部が形成されている。この流体供給路91には、ポンプユニット(図示せず)が接続され、そのポンプユニットより所定の圧力に調整された油が供給される。
ハウジングキャップ16は、前側ハウジング11およびスリーブ部材15の軸方向前側端に取り付けられる。このハウジングキャップ16とスリーブ部材15とにより、第一前側転がり軸受装置30の外輪を軸方向間に挟んでいる。このハウジングキャップ16には、径方向変位センサ201が固定されている。この径方向変位センサ201は、ハウジングキャップ16に対する主軸20の外周面の径方向変位を検出する。さらに、ハウジングキャップ16には、軸方向変位センサ202が固定されている。この軸方向変位センサ202は、ハウジングキャップ16に対する主軸20の軸方向端面の軸方向変位を検出する。
主軸20は、略円筒状に形成されており、ハウジング10の内周面に転がり軸受装置30,40,50を介して回転自在に支持されている。主軸20の中空内部には、刃具81が固定されたホルダ82をクランプするクランプユニット83や、クランプユニット83を作動させるプッシュロッド84およびドローバー85が収容されている。また、主軸20の軸方向後側であって、第二後側ハウジング14の中空内部には、クランプユニット83を操作するためのシリンダ組立体86が配置されている。主軸20の外周面の軸方向中央部には、モータ70のロータ71が固定されている。このロータ71の外周側には、モータ70のステータ72が設けられている。このステータ72は、中央ハウジング12の内周面に嵌合固定されている。主軸20は、このモータ70により回転駆動されるようになっている。
第一,第二前側転がり軸受装置30,40は、それぞれ二対のアンギュラ玉軸受を備えて構成されている。第一前側転がり軸受装置30は、モータ70の軸方向前側(刃具81の取付端側)であって、前側ハウジング11の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。第二前側転がり軸受装置40は、モータ70の軸方向前側であり、第一前側転がり軸受装置30の軸方向後側(刃具81の取付端側とは反対側)に配置される。この第二前側転がり軸受装置40は、スリーブ部材15の内周側に設けられた予圧付与ピストン部材60の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。
第一前側転がり軸受装置30のアンギュラ玉軸受の接触角と、第二前側転がり軸受装置40のアンギュラ玉軸受の接触角は、軸直交平面に対して対称となるように設けられている。具体的には、第一前側転がり軸受装置30の外輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向後側(第二前側転がり軸受装置40側)に位置し、第二前側転がり軸受装置40の外輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向前側(刃具81の取付端側)に位置する。また、第一前側転がり軸受装置30の内輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向前側(刃具81の取付端側)に位置し、第二前側転がり軸受装置40の内輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向後側(モータ70側)に位置する。
後側転がり軸受装置50は、図1に示すように、一個の円筒ころ軸受を備えて構成されている。後側転がり軸受装置50は、モータ70の軸方向後側(刃具81の取付端側と反対側)であって、第一後側ハウジング13の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。
予圧付与ピストン部材60は、略円筒状に形成されている。この予圧付与ピストン部材60は、スリーブ部材15の内周面と第二前側転がり軸受装置40の外輪の外周面との間に嵌合されている。この予圧付与ピストン部材60の外周面とスリーブ部材15に形成された流体供給路91の油排出開口部との間には、流体供給路91を介して供給された油が滞留する油滞留部92が環状に形成されている。この油滞留部92における油の圧力が高くなると、予圧付与ピストン部材60には、スリーブ部材15に対して軸方向後側へ移動する力が発生する。つまり、予圧付与ピストン部材60は、第二前側転がり軸受装置40の外輪を軸方向後側へ押圧する力が発生する。
従って、油滞留部92における油の圧力を高めることで、予圧付与ピストン部材60により第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与される予圧を高くすることになる。逆に、油滞留部92における油の圧力を低くすることで、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与される予圧を低くすることになる。そして、油滞留部92には予め設定された圧力の油を付与しており、第一,第二前側転がり軸受装置30,40には予め設定された予圧が付与されている。また、予圧付与ピストン部材60の外周面とスリーブ部材15の内周面との間において、油滞留部92の軸方向両側には、軸方向への油の漏洩を防止するためにOリングなどのシール部材が配置されている。
そして、第一,第二前側転がり軸受装置30,40における外輪または内輪と転動体との接触点の関係から、予圧付与ピストン部材60により付与される予圧が高くすると、ハウジング10に対して主軸20を軸方向後側へ僅かながら移動させることになる。つまり、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与される予圧が高いほど、すなわち流体供給路91に供給する油の圧力が高いほど、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置が軸方向後側へ移動する。
次に、刃具81を相手部材、例えば被加工物に対する相対位置を検出するために、ハウジング10を相手部材に対して軸方向に移動させることによって刃具81を相手部材に接触させて、接触した位置を検出する手順について、図2および図3を参照して説明する。
まずは、図2(a)を参照して、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与する予圧Pと、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置Zとの関係を説明する。予圧Pの基準値をP0とする。この基準予圧P0は、加工する際に使用する予圧Pである。この基準予圧P0において、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置Z0を0とする。
そして、予圧PをP1まで低下させると、第一,第二前側転がり軸受装置30,40による支持剛性が低くなる。そうすると、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置Zは、プラスZ1(+Z1)となる。ここで、軸方向の正方向は、軸方向前側(図1における左側)、すなわち刃具81の取付端側とする。つまり、予圧Pを基準予圧P0から低下させると、主軸20は、ハウジング10に対して軸方向前側へZ1移動する。
ここで、ハウジング10に対する主軸20の軸方向許容量Aについて、図2(b)を参照して説明する。基準予圧P0において、主軸20がハウジング10に対してマイナスZ(−Z)方向に移動すると、第二前側転がり軸受装置40にかかる負荷が増加する。そして、第二前側転がり軸受装置40にかかる負荷が大きくなりすぎると損傷するおそれがある。そこで、第二前側転がり軸受装置40が受け得る負荷の限界値から、主軸20がハウジング10に対してマイナスZ方向に移動することができる許容量が設定される。そして、基準予圧P0における当該許容量が、軸方向許容量A0である。
予圧Pを基準予圧P0からP1に低下させると、上述したように、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置Zは、プラスZ1(+Z1)となる。従って、予圧P1における軸方向許容量A1は、基準予圧P0における軸方向許容量A0に比べて、Z1の分だけ増加する。つまり、予圧P1における軸方向許容量A1は、(A0+Z1)となる。このように、予圧Pを基準予圧P0から低下させると、主軸20の軸方向許容量Aが増加する。
次に、図3(a)〜図3(d)を参照して、刃具81を被加工物(相手部材)に軸方向に接近させて接触させる動作について説明する。なお、図3(c)と図3(d)の縦軸のスケールは、説明上分かりやすくするために異なるスケールとして図示している。
まず、時刻t0において、図3(b)に示すように、予圧Pは基準予圧P0としている。このとき、図3(a)に示すように、ハウジング10の軸方向前側端面と被加工物との軸方向距離Zaは、Za1である。この状態を初期状態として、ハウジング10を軸方向に移動させて被加工物に接近させていく。ここで、図3(c)に示すように、時刻t0において、刃具81と被加工物との軸方向距離Zbは、Zb0である。また、軸方向変位センサ202の出力は、初期状態としているため0(零)である。
続いて、時刻t1には、図3(b)に示すように、予圧Pを基準予圧P0からP1へ低下させる。このとき、図3(a)に示すように、ハウジング10は移動させないため、ハウジング10の軸方向前側端面と被加工物との軸方向距離Zaは、時刻t0のときと同様のZa1である。
しかし、予圧PをP1に低下させることで、図2(a)に示したように、主軸20がハウジング10に対して軸方向前側にZ1移動する。そのため、図3(c)に示すように、時刻t1における刃具81と被加工物との軸方向距離Zbは、Zb0からZ1だけ接近したZb1になる。そして、時刻t1における軸方向変位センサ202の出力も、初期状態の0(零)からZ1だけ増加した値Zc1となる。
続いて、図3(a)に示すように、時刻t1から時刻t3までの間、ハウジング10を軸方向に移動させて被加工物に接近させる。この間、予圧Pは、図3(b)に示すように、P1の一定値としておく。ここで、時刻t3とは、軸方向変位センサ202の出力により刃具81が被加工物に接触したことを検出する時刻である。軸方向変位センサ202の出力が変化することによって、刃具81が被加工物に接触したことを検出することができる。
以下に、刃具81が被加工物に接触した時刻t2から、検出機器によって刃具81が被加工物に接触したことを検出した時刻t3までについて詳細に説明する。時刻t1から時刻t3の間である時刻t2において、刃具81が被加工物に接触する。つまり、図3(c)に示すように、時刻t2において、刃具81と被加工物との軸方向距離Zb2が0(零)となっている。このとき、軸方向変位センサ202の出力Zc2は、時刻t1の時と同様にZc1である。
さらに、時刻t2から時間が経過すると、図3(c)に示すように、刃具81は被加工物に接触した状態を維持するが、図3(a)に示すように、ハウジング10の軸方向前側端面と被加工物との軸方向距離Zaは、時刻t2における軸方向距離Za2よりも近くなっていく。そのため、図3(d)に示すように、時刻t2から時間が経過すると、軸方向変位センサ202の出力が小さくなっていく。
ここで、軸方向変位センサ202の出力が変化することにより、刃具81が被加工物に接触したと判断できる。刃具81が被加工物に接触したことを検出するには、軸方向変位センサ202の出力の変化量が設定値以上となることに加えて、変化し始めてからの検出機器が実際に検出できるまでの最短時間(分解能)以上であることが必要である。そのため、刃具81が被加工物に実際に接触してから、検出機器が接触したことを検出するまでには時間を要する。
本実施形態においては、時刻t3において、刃具81が被加工物に接触したことを検出できたものとする。この時刻t3においては、軸方向変位センサ202の出力がZc3となる。つまり、時刻t2から時刻t3までの間において、ハウジング10に対して主軸20が軸方向後側へ(Zc1−Zc3)だけ移動したことになる。
従って、時刻t3におけるハウジング10の被加工物に対する軸方向位置に、軸方向変位センサ202の出力Zc3を補正値として加算した値が、基準予圧P0において刃具81が被加工物に接触したときのハウジング10の被加工物に対する軸方向位置となる。このようにして、基準予圧P0において刃具81が被加工物に接触した位置を算出することができる。
ここで、時刻t2から時刻t3までの間におけるハウジング10に対する主軸20の軸方向移動量は、ハウジング10の被加工物に対する移動速度が早いほど大きくなる。そして、ハウジング10に対する主軸20の軸方向移動量が、図2(b)に示す軸方向許容量Aの範囲内である必要がある。そのため、軸方向許容量Aに応じて、ハウジング10の被加工物に対する移動速度を決定する必要がある。
本実施形態においては、刃具81を被加工物に接触させる際には(時刻t2〜t3)、図3(b)に示すように、予圧Pを基準予圧P0から低下させたP1にしている。そのため、軸方向許容量Aは、図2(b)および図3(d)に示すように、基準予圧P0のときの軸方向許容量A0よりも大きな値A1となる。このように軸方向許容量A1に増加できることにより、ハウジング10の被加工物に対する移動速度を速くしたとしても、第二前側転がり軸受装置40が損傷することを防止できる。
特に、図3(d)に示すように、時刻t2から時刻t3までの間における軸方向変位センサ202の出力の変化量、すなわちハウジング10に対する主軸20の軸方向移動量(Zc1−Zc3)は、基準予圧P0における軸方向許容量A0よりも大きな値となっている。つまり、予圧Pを基準予圧P0の状態において、上述したハウジング10の被加工物に対する移動速度と同一速度で、刃具81を被加工物に接触させると、主軸20の軸方向移動量が軸方向許容量A0を超えてしまう。
つまり、基準予圧P0の状態では、上述したハウジング10の被加工物に対する移動速度で、刃具81を被加工物に接触させることができない。従って、予圧Pを基準予圧P0より低下させたP1とした状態において接触検出動作を行うことで、基準予圧P0の場合に比べて、接触検出に要する時間を短縮することができる。
次に、刃具81を相手部材、例えば被加工物に対する相対位置を検出するために、ハウジング10を相手部材に対して径方向に移動させることによって刃具81を相手部材に接触させて、接触した位置を検出する手順について、図4および図5を参照して説明する。
まずは、図4(a)を参照して、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与する予圧Pと、ハウジング10に対する主軸20の径方向位置Dとの関係を説明する。予圧Pの基準値をP0とする。この基準予圧P0は、加工する際に使用する予圧Pである。この基準予圧P0において、ハウジング10に対する主軸20の径方向位置D0を0とする。そして、予圧PをP1まで低下させると、ハウジング10に対する主軸20の軸方向位置は変化するが、ハウジング10に対する主軸20の径方向位置D1は0のままである。
次に、ハウジング10に対する主軸20の径方向許容量Bについて、図4(b)を参照して説明する。基準予圧P0において、主軸20がハウジング10に対して径方向に移動すると、第一,第二前側転がり軸受装置30,40にかかる負荷が増加する。そして、第一,第二前側転がり軸受装置30,40にかかる負荷が大きくなりすぎると損傷するおそれがある。そこで、第一,第二前側転がり軸受装置30,40が受け得る負荷の限界値から、主軸20がハウジング10に対して径方向に移動することができる許容量が設定される。そして、基準予圧P0における当該許容量が、径方向許容量B0である。
予圧Pを基準予圧P0からP1に低下させると、上述したように、ハウジング10に対して主軸20が軸方向に移動する。このことに伴って、予圧P1における径方向許容量B1は、基準予圧P0における径方向許容量B0に比べて増加する。このように、予圧Pを基準予圧P0から低下させると、主軸20の径方向許容量Bが増加する。
次に、図5(a)〜図5(d)を参照して、刃具81を被加工物(相手部材)に径方向に接近させて接触させる動作について説明する。まず、時刻t0において、図5(b)に示すように、予圧Pは基準予圧P0としている。このとき、図5(a)に示すように、ハウジング10の軸中心と被加工物との径方向距離Daは、Da1である。この状態を初期状態として、ハウジング10を径方向に移動させて被加工物に接近させていく。ここで、図5(c)に示すように、時刻t0において、刃具81と被加工物との径方向距離Dbは、Db0である。また、径方向変位センサ201の出力は、初期状態としているため0(零)である。
続いて、時刻t1には、図5(b)に示すように、予圧Pを基準予圧P0からP1へ低下させる。このとき、図5(a)に示すように、ハウジング10は移動させないため、ハウジング10の軸中心と被加工物との径方向距離Daは、時刻t0のときと同様のDa1である。
そして、予圧PをP1まで低下させると、第一,第二前側転がり軸受装置30,40による支持剛性が低くなる。そうすると、ハウジング10に対して主軸20が軸方向に移動する。しかし、予圧PをP1まで低下させたとしても、図4(a)に示したように、主軸20がハウジング10に対して径方向には移動しない。そのため、図5(c)に示すように、時刻t1における刃具81と被加工物との径方向距離Db1は、時刻t0のときと同様のDb0である。そして、時刻t1における径方向変位センサ201の出力も、初期状態の0(零)と同様の0である。
続いて、図5(a)に示すように、時刻t1から時刻t3までの間、ハウジング10を径方向に移動させて被加工物に接近させる。この間、予圧Pは、図5(b)に示すように、P1の一定値としておく。ここで、時刻t3とは、径方向変位センサ201の出力により刃具81が被加工物に接触したことを検出する時刻である。径方向変位センサ201の出力が変化することによって、刃具81が被加工物に接触したことを検出することができる。
以下に、刃具81が被加工物に接触した時刻t2から、検出機器によって刃具81が被加工物に接触したことを検出した時刻t3までについて詳細に説明する。時刻t1から時刻t3の間である時刻t2において、刃具81が被加工物に接触する。つまり、図5(c)に示すように、時刻t2において、刃具81と被加工物との径方向距離Db2が0(零)となっている。このとき、径方向変位センサ201の出力Dc2は、時刻t1の時と同様に0である。
さらに、時刻t2から時間が経過すると、図5(c)に示すように、刃具81は被加工物に接触した状態を維持するが、図5(a)に示すように、ハウジング10の軸中心と被加工物との径方向距離Daは、時刻t2における径方向距離Da2よりも近くなっていく。そのため、図5(d)に示すように、時刻t2から時間が経過すると、径方向変位センサ201の出力が小さくなっていく。
ここで、径方向変位センサ201の出力が変化することにより、刃具81が被加工物に接触したと判断できる。刃具81が被加工物に接触したことを検出するには、径方向変位センサ201の出力の変化量が設定値以上となることに加えて、変化し始めてからの検出機器が実際に検出できるまでの最短時間(分解能)以上であることが必要である。そのため、刃具81が被加工物に実際に接触してから、検出機器が接触したことを検出するまでには時間を要する。
本実施形態においては、時刻t3において、刃具81が被加工物に接触したことを検出できたものとする。この時刻t3においては、径方向変位センサ201の出力がDc3となる。つまり、時刻t2から時刻t3までの間において、ハウジング10に対して主軸20が径方向へ(Dc1−Dc3)だけ移動したことになる。
従って、時刻t3におけるハウジング10の被加工物に対する径方向距離から、径方向変位センサ201の出力Dc3を補正値として減算した値が、基準予圧P0において刃具81が被加工物に接触したときのハウジング10の被加工物に対する径方向位置となる。このようにして、基準予圧P0において刃具81が被加工物に接触した位置を算出することができる。
ここで、時刻t2から時刻t3までの間におけるハウジング10に対する主軸20の径方向移動量は、ハウジング10の被加工物に対する移動速度が早いほど大きくなる。そして、ハウジング10に対する主軸20の径方向移動量が、図4(b)に示す径方向許容量Bの範囲内である必要がある。そのため、径方向許容量Bに応じて、ハウジング10の被加工物に対する移動速度を決定する必要がある。
本実施形態においては、刃具81を被加工物に接触させる際には(時刻t2〜t3)、図5(b)に示すように、予圧Pを基準予圧P0から低下させたP1にしている。そのため、径方向許容量Bは、図4(b)および図5(d)に示すように、基準予圧P0のときの径方向許容量B0よりも大きな値B1となる。このように径方向許容量B1に増加できることにより、ハウジング10の被加工物に対する移動速度を速くしたとしても、第一,第二前側転がり軸受装置30,40が損傷することを防止できる。
特に、図5(d)に示すように、時刻t2から時刻t3までの間における径方向変位センサ201の出力の変化量、すなわちハウジング10に対する主軸20の径方向移動量(Dc1−Dc3)は、基準予圧P0における径方向許容量B0よりも大きな値となっている。つまり、予圧Pを基準予圧P0の状態において、上述したハウジング10の被加工物に対する移動速度と同一速度で、刃具81を被加工物に接触させると、主軸20の径方向移動量が径方向許容量B0を超えてしまう。
つまり、基準予圧P0の状態では、上述したハウジング10の被加工物に対する移動速度で、刃具81を被加工物に接触させることができない。従って、予圧Pを基準予圧P0より低下させたP1とした状態において接触検出動作を行うことで、基準予圧P0の場合に比べて、接触検出に要する時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第一,第二前側転がり軸受装置30,40の予圧Pを基準予圧P0より低くした状態で刃具81を被加工物に接触させる。このことにより、ハウジング10と主軸20の相対位置が、被加工物の加工の際(基準予圧の状態)におけるハウジング10と主軸20の相対位置から移動する。つまり、第一,第二前側転がり軸受装置30,40の予圧Pを基準予圧P0より低くすることで、第一,第二前側転がり軸受装置30,40が損傷しないようにするための主軸20が受け得る負荷を基準負荷に比べて大きくできる。そのため、刃具81を被加工物に接近させる速度を速くしたとしても、刃具81が被加工物に接触することにより主軸20にかかる負荷を許容範囲内とすることができる。従って、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に損傷を与えることなく刃具81を被加工物に対して接近させる速度を早くすることができ、結果として刃具81の被加工物への接触位置の検出時間を短縮できる。
10:ハウジング、 11:前側ハウジング、 12:中央ハウジング
13:第一後側ハウジング、 14:第二後側ハウジング
15:スリーブ部材、 16:ハウジングキャップ
20:主軸、 30,40,50:軸受装置、 60:予圧付与ピストン部材
70:モータ、 71:ロータ、 72:ステータ
81:刃具、 82:ホルダ、 83:クランプユニット、 84:プッシュロッド
85:ドローバー、 86:シリンダ組立体
91:流体供給路、 92:油滞留部
201:径方向変位センサ、 202:軸方向変位センサ

Claims (3)

  1. 円筒形状に形成されたハウジングと、
    軸方向一端側に刃具が取り付けられた主軸と、
    前記ハウジングの内周面と前記主軸の外周面との間に介装され、前記ハウジングに対して前記主軸を回転可能に支持する軸受と、
    被加工物の加工の際に適用する前記軸受の基準予圧に対して前記軸受の予圧を調整可能であって、前記軸受の予圧を前記基準予圧より低くすることにより前記基準予圧における前記ハウジングと前記主軸の相対位置に対して前記ハウジングと前記主軸の相対位置を変更させる予圧調整手段と、
    前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の相対位置を基準位置として、当該基準位置からの前記ハウジングに対する前記主軸の変位量を検出する変位センサと、
    前記予圧調整手段により前記軸受の予圧を前記基準予圧より低くした状態において前記刃具を相手部材に接触させた場合の前記変位センサによる検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を検出する刃具接触位置検出手段と、
    を備えることを特徴とする工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記変位センサは、前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の軸方向相対位置を基準位置として、前記ハウジングに対する前記主軸の軸方向の変位量を検出する軸方向変位センサであり、
    前記刃具接触検出手段は、前記刃具を前記相手部材に対して前記主軸の軸方向に接近させて、前記刃具を前記相手部材に接触させた場合に、前記軸方向変位センサの検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を算出することを特徴とする工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置。
  3. 請求項1において、
    前記変位センサは、前記基準予圧における前記ハウジングに対する前記主軸の径方向相対位置を基準位置として、前記ハウジングに対する前記主軸の径方向の変位量を検出する径方向変位センサであり、
    前記刃具接触検出手段は、前記刃具を前記相手部材に対して前記主軸の径方向に接近させて、前記刃具を前記相手部材に接触させた場合に、前記径方向変位センサの検出値を用いて、前記軸受の予圧を前記基準予圧とした場合に前記刃具が前記相手部材に接触した位置を算出することを特徴とする工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置。
JP2010106238A 2010-05-06 2010-05-06 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置 Expired - Fee Related JP5560885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010106238A JP5560885B2 (ja) 2010-05-06 2010-05-06 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010106238A JP5560885B2 (ja) 2010-05-06 2010-05-06 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011235365A true JP2011235365A (ja) 2011-11-24
JP5560885B2 JP5560885B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=45323910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010106238A Expired - Fee Related JP5560885B2 (ja) 2010-05-06 2010-05-06 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5560885B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256555U (ja) * 1988-10-14 1990-04-24
JPH05237704A (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 Toyoda Mach Works Ltd 加工装置
JP2000084702A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toshiba Mach Co Ltd 工作機械のスピンドル装置
JP2004524986A (ja) * 2001-05-15 2004-08-19 パウル・ミユーラー・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト・ウンターネーメンスベタイリグンゲン 改良された機械加工精度をもつモータスピンドルとそのようなモータスピンドルを運転する方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256555U (ja) * 1988-10-14 1990-04-24
JPH05237704A (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 Toyoda Mach Works Ltd 加工装置
JP2000084702A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toshiba Mach Co Ltd 工作機械のスピンドル装置
JP2004524986A (ja) * 2001-05-15 2004-08-19 パウル・ミユーラー・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト・ウンターネーメンスベタイリグンゲン 改良された機械加工精度をもつモータスピンドルとそのようなモータスピンドルを運転する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5560885B2 (ja) 2014-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011037140A1 (ja) 工作機械の主軸装置
JP5560603B2 (ja) 主軸装置
JP5117260B2 (ja) 工作機械における主軸駆動装置の回転抵抗装置
JP2010162634A (ja) 主軸装置
US20080233851A1 (en) Grinding apparatus
JP5521453B2 (ja) 工作機械
JP2009061571A (ja) 工作機械主軸用スピンドル装置
JP2008101711A (ja) ボールねじと転がり軸受との組合せ方法およびボールねじ装置
KR101957378B1 (ko) 공작기계
JP6000453B2 (ja) 工作機械の主軸装置および工作機械
JP5560885B2 (ja) 工作機械の主軸装置の刃具接触検出装置
KR102185505B1 (ko) 스핀들 장치
JP2010532270A (ja) 研削のときに回転する工作物を支持する方法、および動圧式の振れ止め
JP2000237902A (ja) 主軸装置
US8444453B2 (en) Device and method for fine or finest processing of a rotationally symmetric work piece surface
JP3222433U (ja) ベアリング圧入部品の寸法設定装置
JP2009285777A (ja) スピンドル装置
JP2014151402A (ja) 砥石軸の軸受構造
JP7480257B1 (ja) 荷重センサ付き軸受装置
JP6351307B2 (ja) アンギュラ玉軸受および機械装置
JP2008023684A (ja) 工作機械
JP7480256B1 (ja) ひずみセンサ付き軸受装置および工作機械用スピンドル装置
JPH05187441A (ja) 非接触軸受けの過負荷状態検出装置
JP2014000635A (ja) 主軸装置
JP2014000636A (ja) 主軸装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5560885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees