JP2011235015A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時短遊技を付与したときは、所定期間、進退部材33をVゾーン4に遊技球が通過し易い態様となるように制御する一方、時短遊技を付与しないときは、少なくとも保留された第2特別図柄を変動表示させる権利が消化される期間は、進退部材33をVゾーン4に遊技球を通過し難い態様となるように制御するようにした。
【選択図】図3
Description
1種タイプのパチンコ遊技機は、遊技盤に始動口、図柄変動表示器、大入賞装置等が設けられ、遊技球が始動口に入賞したときに取得した乱数に基づいて図柄変動表示器の特別図柄の変動表示を行う。そして特別図柄が予め定められた所定図柄で停止したときに遊技者に有利な大当たり(以下、「1種大当たり」と表記する)を実行する。
2種タイプのパチンコ遊技機は、「ヒコーキ」或いは「羽根物」等と称されているパチンコ遊技機であり、一対の羽根(可動片)からなる変動入賞装置が遊技盤に設けられ、始動口に遊技球が入賞するとソレノイドが作動して変動入賞装置の羽根が1回ないし2回開閉作動する。変動入賞装置の羽根は、遊技盤面を流下する遊技球を捕捉して、その内部に導くように構成されている。変動入賞装置の内部には、Vゾーンと称される特定領域が設けられており、入賞した遊技球が特定領域を通過すると大当たりが発生する。大当たり状態においては、当選した大当たりの内容に応じて、所定ラウンド数(最高16ラウンド)の大当たり(以下、「2種大当たり」と表記する)遊技を実行する。このとき、1ラウンド遊技として、変動入賞装置の羽根を、所定の期間或いは規定数の遊技球の入賞を検出するまで継続的に開閉するか、もしくは所定回数(例えば18回)継続的に開閉する遊技を行う。以下同様のラウンド遊技を所定ラウンド数まで繰り返し行うことにより、1回の大当たりで多数の遊技球を獲得できるように構成されている。
一方、特別図柄が予め定められた小当たり図柄で停止したときは、変動入賞装置(大入賞装置)の羽根が1回ないし2回開閉作動し、変動入賞装置の内部に入賞した遊技球がVゾーンを通過すると2種大当たり遊技を実行する。
このように構成される1種2種混合タイプのパチンコ遊技機には、特別図柄の始動条件の成立確率を高めた時間短縮遊技(以下、「時短遊技」と称する)機能を備えたものがある。時短遊技機能を搭載したパチンコ遊技機では、常時開口している始動口の他に遊技球が入球し難い閉状態から遊技球が入球し易い開状態に変化可能な変動入賞装置として、例えば電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)を備えており、時短遊技のときは、この電チューの開放時間を延長するなどして遊技球の入賞率を高めた構成となっている。
また特許文献2には、短時間で大量の出球を獲得できる遊技機として、第2特図表示器が変動表示中に電チューに遊技球が入賞した場合、例えば4個を上限として第2特別図柄を変動表示する権利を保留する第2特図保留手段を設けるように構成する。この場合、リミッタが作動して時短ゲーム状態から通常ゲーム状態に移行した時点では、第2特図保留手段に第2特別図柄を変動表示する権利が保留されている状態となるので、第2特図保留手段に保留されている保留個数分だけ100回の時短遊技を付与する大当たりに当選する割合が高い開閉ゲームを実行する遊技機が開示されている。
2種大当たりの当選確率を高める一つの手段としては、変動入賞装置内のVゾーンを遊技球が入賞し易い構成とすることが考えられる。
しかしながら、変動入賞装置内のVゾーンを遊技球が入賞し易い構成とした場合は、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した直後であって、第2特図保留手段に保留されている保留個数分の小当たり動作において、遊技球が変動入賞装置内のVゾーンを通過する確率が高くなるため、遊技者が獲得できる出球数が極端に多くなり、遊技者の射幸心を著しく煽るおそれがあった。
即ち、第1の形態のパチンコ遊技機は、遊技球が入球可能な始動口であって、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第1の変動入賞装置と、前記始動口に遊技球が入球したときに遊技データを取得する遊技データ取得手段と、前記遊技データに基づいて、特別図柄の変動表示を行う特別図柄表示手段と、前記特別図柄を変動表示させる権利を、所定数を上限として保留可能な変動表示保留手段と、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な可動片を有する第2の変動入賞装置と、前記第2の変動入賞装置内に設けられた特定領域と、少なくとも前記特別図柄表示手段の特別図柄が所定の小当たり図柄で停止表示されたときに前記第2の変動入賞装置内に入賞した遊技球が前記特定領域を通過したときに大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、前記大当たり遊技終了後、通常遊技より前記第1の変動入賞装置への遊技球の入賞確率を高めた時短遊技を付与するか否かを判定する時短遊技判定手段と、前記時短遊技判定手段の判定結果に基づいて、所定回数の時短遊技を付与する時短遊技付与手段と、前記特定領域に遊技球を誘導する遊技球誘導部材と、前記遊技球誘導部材を制御する誘導部材制御手段と、を備え、前記誘導部材制御手段は、電源投入時もしくは大当たり遊技終了時から、所定期間、前記遊技球誘導部材を前記特定領域に遊技球が通過し易い態様となるように制御する一方、前記所定期間後に前記所定期間と略同一又は異なる期間、前記遊技球誘導部材を前記特定領域に遊技球が通過し難い態様となる制御を周期的に繰り返すとともに、前記時短遊技付与手段により時短遊技が付与されないときは、少なくとも前記変動表示保留手段に保留された一つ目の特別図柄を変動表示させる権利が消化される期間を、前記所定期間以上に設定することを特徴とする。
これにより、少なくとも大当たり直後の遊技状態が時短遊技状態のときは遊技球が第2の変動入賞装置内の特定領域を通過し易くなるので大当たりに当選する確率を高確率に設定することができる一方、大当たり直後の遊技状態が通常遊技状態のときは、少なくとも変動表示保留手段に保留された特別図柄を変動表示させる権利が消化される期間は、時短遊技状態より大当たりの当選確率を低確率に設定することが可能になる。よって、遊技者の射幸心を著しく煽るといったことがない。
図1に示すパチンコ遊技機200は、矩形形状の枠201を有し、この枠201の窓孔に対して遊技盤1が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤1の下方には、遊技球を貯留する受け皿部210と、この受け皿部210の遊技球を発射する発射ハンドル211が設けられている。
受け皿部210の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン212が設けられている。
また受け皿部210の上面には、遊技球の購入ボタン213、返却ボタン214、受け皿部210内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン215が設けられている。
遊技盤1のほぼ中央には、画像表示器6が配置されている。画像表示器6は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、特別図柄に応じた演出用の図柄画像、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態のときは、それぞれの遊技状態を示す演出画像等が表示される。リーチ状態は、例えば演出用の図柄画像として3つの図柄画像を表示する場合は、3つの図柄画像のうち2つの図柄画像が揃った状態であり、特別遊技状態は、3つの図柄画像が揃った状態を指す。
画像表示器6の下方中央には、第1始動口21が配置されている。第1始動口21は、遊技球が入賞したときに、第1特別図柄表示器10の第1特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。このため、第1始動口21の内部には、遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ(SW)が設けられている。
電チュー22は、左右一対の開閉爪(可動片)を有し、遊技球が入賞したときに、第2特別図柄表示器11の第2特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。このため、電チュー22の内部には、遊技球の入球を検出する第2始動口スイッチ(SW)が設けられている。
電チュー22は、普通図柄表示器12の普通図柄が所定態様で停止したときに所定時間、遊技球の入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態になる。つまり、閉成状態から開成状態に変化するように構成されている。
更にまた遊技盤1の右側領域であって、電チュー22の下方には、大当たり遊技状態のときに遊技球が入賞し難い閉成状態から遊技球が入賞し易い開成状態になる変動入賞装置(以下、「大入賞装置」と表記する)の大入賞口16が配置されている。
遊技盤1の遊技領域1aの最下部には、遊技球を排出するアウト口18が設けられている。
第1特別図柄表示器10は、第1特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより大当たりに当選した否かを表示する。
第2特別図柄表示器11は、第2特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより小当たりに当選した否かを表示する。
同様に、第1又は第2特別図柄が変動中に第2始動口である電チュー22に遊技球が入球した場合も、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示を開始させる権利も最大4個、保留球として記憶する。この保留球の留保数は、第2特別図柄保留ランプ14によって表示される。
また普通図柄表示器12の普通図柄が変動中に遊技球がゲート23を通過した場合も、通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利を最大4個保留可能とされる。この権利は普通図柄保留ランプ15によって表示される。
図3に示す特別電動役物装置2は、ベース部材31のベース面31aが遊技盤1の盤面と略同一平面となるように取り付けられている。
ベース部材31の前面側には、図3(a)に示すような前面カバー32が取り付けられている。ベース部材31と前面カバー32との間には、図3(b)〜(d)に示すように、特別電動役物装置2内に遊技球を誘導するための可動片3と、図3(d)に示すように可動片3が開状態のときに可動片3を介して特別電動役物装置2内に入賞した遊技球を検知する入賞検知SW2aが設けられている。
入賞検知SW2aの下方に位置するベース部材31の前面には、特定領域(以下、「Vゾーン」と称する)4が形成されている。Vゾーン4の内部には、後述する特定領域スイッチ(SW)が設けられている。またVゾーン4内の下方には、進退部材33が配置されている。この進退部材33は、前方へ突出した突出位置と、Vゾーン4内に退避した退避位置との間を進退自在に構成されている。
進退部材33が前方へ突出した突出位置にあるときは、Vゾーン4を遊技球が入賞し易い状態になる。一方、進退部材33がVゾーン4内の退避位置にあるときは、Vゾーン4を遊技球が入賞し難い状態となる。
特別電動役物装置2の内部には、この図には示していないが、入賞した遊技球が外部に排出されたことを検知する排出検知スイッチ(SW)が設けられている。
図4に示す遊技制御装置には、主(メイン)制御基板として、遊技の進行を制御する遊技制御基板111が設けられている。また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
遊技制御基板111は、CPU112、ROM113、RAM114を有し、当該パチンコ遊技機200の主たる制御を行う。
遊技制御基板111には、第1始動口21に設けられた第1始動口SW21a、電チュー22内に設けられた第2始動口SW22a、電チュー22を開閉動作させるための電チューソレノイド(SOL)22b、ゲート23内に設けられたゲートSW23a、特別電動役物装置2に入賞した遊技球を検出する入賞検知SW2a、特別電動役物装置2に入賞した遊技球が外部に排出されたことを検出する排出検知SW2b、大入賞装置16に入賞した遊技球を検出する入賞検知SW16aが接続されている。
更に、第1特別図柄表示器10、第2特別図柄表示器11、普通図柄表示器12、第1特別図柄保留ランプ13、第2特別図柄保留ランプ14、普通図柄保留ランプ15、Vゾーン4内の進退部材33を進退動作させるためのVソレノイド(SOL)33a等が接続されている。
更にまた、遊技制御基板111には、演出制御基板121、払出制御基板151、及び盤用外部情報端子基板160等が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御基板121の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には、画像表示器6及びスピーカ216等が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、接続されている各種ランプの制御を行う。このため、ランプ制御基板141には、枠ランプ145、盤ランプ146、演出役物147等が接続されている。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球の払い出し制御を行う。このため、払出制御基板151には、払出モータ155、払出球検出SW156、球有り検出SW157、満タン検出SW158等が接続されている。更に払出制御基板151には、枠用外部情報端子基板170が接続されている。
図5は、本実施形態のパチンコ遊技機において取得される乱数を示した図であり、(a)は大当たり乱数、(b)は図柄乱数、(c)はゲート用当たり乱数の一例を示した図である。
図5(a)に示す大当たり乱数は、遊技球が第1又は第2始動口に入賞した時に1つ乱数値が取得される。遊技制御基板111は、取得された大当たり乱数に基づいて、大当たり、小当たり、ハズレの何れかを選択する。
例えば、図5(a)に示す大当たり乱数は、第1始動口21は大当たりの割合が1/400に設定されており、「0」〜「399」の400個の乱数値から「3」が取得されたときに大当たり(1種大当たり)を選択する。また第2始動口である電チュー22は小当たりの割合が399/400に設定されており、「0」〜「399」の400個の乱数値から「1」〜「399」が取得されたときに小当たり、「0」が取得されたときにハズレを選択する。
例えば、図5(b)に示す図柄乱数では、1種大当たり(15ラウンド当たり)が選択される割合が10/10に設定されており、第1始動口へ遊技球が入賞したときに大当たりが選択された場合、すなわち大当たり乱数が「3」の場合、遊技制御基板111は、図柄乱数値に関わらず1種大当たりを選択する。
一方、2種大当たり(16ラウンド当たり)が選択される割合も、1種大当たり同様、10/10に設定されており、第2始動口へ遊技球が入賞して小当たりが選択されたときに、特別電動役物装置2内のVゾーン4に遊技球が通過した場合、遊技制御基板111は、図柄乱数値に関わらず2種大当たりを選択する。
また図5(c)に示すゲート用当たり乱数では、遊技球がゲート23を通過した時に、例えば「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。図5(c)に示す当たり乱数では、当たりの割合が例えば9/10に設定されており、遊技制御基板111は、取得した乱数値が「0」〜「8」のときに当たりを選択する。
更に、遊技制御基板111は、大当たり遊技終了後、大当たり回数が予め設定した設定回数(例えば3回)に到達しているか否かの判定を行い、判定の結果、大当たり回数が予め設定した設定回数に到達するまでは、所定回数(例えば100回)の時短遊技を付与するようにしている。
電チュー22に遊技球が入賞した場合は、その入賞によって第2特別図柄が所定時間変動して停止する。このとき、第2特別図柄は、399/400の割合で、小当たり図柄で停止表示することになる。第2特別図柄が小当たり図柄で停止した場合、小当たり動作として、特別電動役物装置2の可動片3を1回又は複数回、開閉する開閉動作を行う。そして、この開閉動作において遊技球が特別電動役物装置2内に入賞し、入賞した遊技球がVゾーン4を通過すると、2種大当たりが発生し、大入賞装置の大入賞口16を利用した大当たり遊技が実行する。
そして、大当たり回数をカウントしたカウント値が予め設定した設定回数に到達したときに、リミッタ機能が作動して大当たり遊技後の遊技状態を通常遊技状態に設定するようにしている。これにより、遊技者は、一回、1種大当たりに当選すれば、その後、2回の2種大当たりに当選する確率が高くなるので1回の大当たりで大量の出球を獲得することが可能になる。
従って、遊技者は、大当たり遊技後に通常遊技状態に移行したとしても、第2特別図柄が保留されている保留個数分(例えば4回)の第2特別図柄の変動が停止するまでの期間、右打ち遊技を継続し、この保留個数分の小当たり動作により特別電動役物装置2に入賞した遊技球が再びVゾーン4を通過すれば、再度、大当たり遊技を獲得することができるように構成されている。この場合、それまでの大当たり回数はリセットされるので、大当たり終了後に、さらに2回の2種大当たりに当選する確率が高くなり、短時間でより一層の出球を獲得することが期待できる。
なお、本実施形態では、大当たり連続回数を3回に設定する場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、設定回数は任意に設定可能である。
しかしながら、特別電動役物装置2内のVゾーン4を遊技球が入賞し易い構成とした場合は、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した直後であって、遊技制御基板111のRAM114に保留されている保留個数分の小当たり動作において、遊技球が特別電動役物装置2内のVゾーン4に入賞する確率が高くなってしまうため、遊技者が獲得できる出球数が極端に多くなり、遊技者の射幸心を著しく煽るおそれがあった。
この図6(a)(b)に示すように、進退部材33を進退動作させるVソレノイド33aは、大当たり遊技終了直後の所定のタイミングからVゾーン4を遊技球が通過し易い態様として、進退部材33を突出位置で停止させる時間が長い第1の進退動作と、Vゾーン4に遊技球が通過し難い態様として、進退部材33を突出位置で停止させる時間が、上記第1の進退動作より短い第2の進退動作を交互に繰り返し行うようにしている。
一方、Vゾーン4を遊技球が通過し難い態様である第2の進退動作を行っている期間T2では、特別電動役物装置2内に入賞した遊技球がVゾーン4に入賞する確率を1/20程度に設定するようにしている。従って、この期間T2では特別電動役物装置2内に遊技球が入賞したとしても、遊技球がVゾーン4を通過し難い構成となっている。
このように構成すれば、大当たり直後の遊技状態が通常遊技状態のときは、遊技者が大当たり直後から右打ち遊技を継続して行ったとしてしても、図6(b)に示すように、進退部材33が第2の進退動作を行っている期間T2において、第2特別図柄が小当たり図柄で停止し、これに伴って特別電動役物装置2の可動片3が動作するので、遊技球が特別電動役物装置2内に入賞したとしても大当たりに当選する当選確率を約1/20とすることができる。
この場合も、大当たり遊技終了後に時短遊技を付与しないときは、少なくとも遊技制御基板111のRAM114に保留されている第2特別図柄を変動表示させる権利のうち、1つ目の第2特別図柄を変動表示させる権利が消化される期間を進退部材33が特別電動役物装置2内のVゾーン4に遊技球を通過し難い態様となる所定期間以上に設定すれば良い。
また本実施形態では、Vゾーン4を遊技球が通過し易い態様である第1の進退動作を行っている期間T1と、Vゾーン4を遊技球が通過し難い態様である第2の進退動作を行っている期間T2が略同一期間として説明したが、これはあくまでも一例であり、進退部材33が第1の進退動作を行っている期間T1と、進退部材33が第2の進退動作を行っている期間T2とを異なる期間となるように設定しても良いことはいうまでもない。
なお、以下に説明する処理は、遊技制御基板111のCPU112がROM113に格納されているプログラムを実行することにより実現することができる。
図7は、遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、スイッチ処理(S20)、図柄処理(S30)、電動役物処理(S40)、賞球処理(S50)、出力処理(S60)を実行する。
先ず、図8〜図10を用いて乱数更新処理と各種スイッチ処理について説明する。
[始動口SW処理]
図8は、遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU112は、第1始動口21の第1始動口SW21aがオンであるか否かの判別を行い(S201)、第1始動口SW21aがオンであると判別した場合は、第1始動口SW21aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判別を行う(S202)。ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判別した場合は、保留個数U1に「1」を加算する(S203)。この後、遊技データとして、大当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数等を取得してRAM114に格納する(S204)。次いで、第1特別図柄保留ランプ13の保留数を増加するために第1保留数増加コマンドをセットする(S205)。なお、ステップS202において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U1が最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ステップS203〜S205の処理をスキップしてステップS206に進む。
図9は、遊技制御基板のCPUが実行する特定領域SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別電動役物装置2内の特定領域(Vゾーン)の特定領域SW4aがオンであるか否かの判別を行う(S221)。特定領域SW4aがオンであると判別した場合は、特別電動役物装置2内に遊技球が入球していることを示す入球フラグがONであるか否かの判別、即ちVゾーンが有効期間であるか否かの判別を行う(S222)。そして、入球フラグがONであると判別した場合は、VフラグをONにし(S223)、Vゾーンに入賞したことを示すV入賞コマンドをセットして(S224)、特定領域SW処理を終了する。なお、ステップS221において、特定領域SW4aがオンでないと判別した場合、或いはステップS222において、入球フラグがONでないと判別した場合、即ちVゾーンが無効期間であると判別した場合は、特定領域SW処理を終了する。
図10は、遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ゲート23のゲートSW23aがオンであるか否かの判別を行い(S231)、ゲートSW23aがオンであると判別した場合は、ゲートSW23aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判別を行う(S232)。ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判別した場合は、ゲート通過回数Gに「1」を加算し(S233)、ゲート用の当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S234)ゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS231において、ゲートSW23aがオンでないと判別した場合、或いはステップS232において、否定結果が得られた場合、つまりゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ゲートSW処理を終了する。
図11は、遊技制御基板のCPUが実行する第1入賞検知SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別電動役物装置2内の入賞検知SW2aがオンであるか否かの判別を行い(S241)、入賞検知SW2aがオンであると判別した場合は、特別電動役物装置2内に滞在している遊技球の入球個数をカウントする個数カウンタXに「1」を加算する(S242)。次に、特別電動役物装置2内に遊技球が滞在していること示す入球フラグをONにする(S243)。入球フラグをONにした場合は、特別電動役物装置2内のVゾーン4が有効になる(S243)。この後、第1入賞検知SW処理を終了する。
一方、ステップS241において、特別電動役物装置2内の入賞検知SW2aがオンでないと判別した場合は、第1入賞検知SW処理を終了する。
図12は、遊技制御基板のCPUが実行する排出検知SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別電動役物装置2の排出検知SW2bがオンであるか否かの判別を行い(S251)、排出検知SW2bがオンであると判別した場合は、特別電動役物装置2内に滞在している遊技球の入球個数を示す個数カウンタXから「1」を減算する(S252)。
次に、個数カウンタXの値が「0」であるか否かの判別を行い(S253)、個数カウンタXの値が「0」であると判別した場合は、入球フラグをOFFにして、特別電動役物装置2内のVゾーン4を無効にした後(S254)、排出検知SW処理を終了する。
一方、ステップS251において、排出検知SW2bがオンでないと判別した場合は、個数カウンタXの値を減算することなく、ステップS253に移行する。
また、ステップS253において、個数カウントXの値が「0」でないと判別した場合は、入球フラグをOFFにすることなく、排出検知SW処理を終了する。
図13は、遊技制御基板のCPUが実行する第2入賞検知SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大入賞装置16内の入賞検知SW16aがオンであるか否かの判別を行い(S261)、入賞検知SW16aがオンであると判別した場合は、次に大当たり中であるか否かの判別を行う(S262)。ステップS262において、大当たり中であると判別した場合は、入賞個数をカウントする個数カウンタCに「1」を加算して(S263)、第2入賞検知SW処理を終了する。
なお、ステップS262において、大当たり中でないと判別した場合、或いはステップS261において、入賞検知SW16aがオンでないと判別した場合は、第2入賞検知SW処理を終了する。
[特別図柄処理]
図14は、遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否か、つまり大当たりゲーム中であるか否かの判別を行い(S311)、大当たりゲーム中でないと判別した場合は、第1特別図柄表示器10の特別図柄、又は第2特別図柄表示器11の特別図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S312)。特別図柄が変動中でないと判別した場合は、優先的に消化する第2始動口SW22aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判別を行い(S313)、保留個数U2が「1」より多いと判別した場合は、保留個数U2を「1」減算する(S314)。
この際、RAM114に第2特別図柄表示器11の特別図柄に対応した遊技データを記憶する記憶領域として、例えば第1〜第4の記憶領域が設けられている場合は、第4記憶領域に記憶された遊技データを第3記憶領域にシフトし、第3記憶領域に記憶された遊技データを第2記憶領域にシフトし、第2記憶領域に記憶された遊技データを第1記憶領域にシフトする。そして第1記憶領域に記憶されたデータを所定の処理領域に書き込むようにする。
次に、CPU112は、第1又は第2特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行い(S322)、所定の変動時間を経過したと判別した場合は、第1特別図柄表示器10又は第2特別図柄表示器11の変動を停止して所定特別図柄を表示させる(S323)。この後、変動停止コマンドをセットし(S324)、後述する停止中処理(S325)を実行して特別図柄処理を終了する。
また、ステップS312において、特別図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS322に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
また、ステップS316において、保留個数U1が≧1でないと判別した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判別した場合は、後述する客待ち設定処理に実行して(S326)、特別図柄処理を終了する。
図15は、遊技制御基板のCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114の所定の処理領域に書き込まれた遊技データに含まれる大当たり乱数の判定を行い(S331)、続くステップS332において、大当たりであるか否かの判別を行う。ここで、大当たりと判別した場合は、RAM114の所定の処理領域に書き込まれた遊技データに含まれる図柄乱数の判定を行い(S333)、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示器10又は第2特別図柄表示器11にセットする大当たり図柄を設定して(S334)、大当たり判定処理を終了する。
一方、ステップS332において、大当たりでないと判別した場合は、次に大当たり乱数により小当たりであるか否かの判別を行う(S335)。ここで、小当たりと判別した場合は、図柄乱数の判定を行い(S336)、第1特別図柄表示器10又は第2特別図柄表示器11にセットする小当たり図柄を設定して(S337)、大当たり判定処理を終了する。また、ステップS335において、小当たりでない判別した場合は、第1特別図柄表示器10又は第2特別図柄表示器11にセットするハズレ図柄を設定して(S338)、大当たり判定処理を終了する。
図16は、遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別図柄が第1特別図柄である場合は、大当たりであるか否かの判別を行い(S341)、大当たりであると判別した場合は、大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S342)。
一方、ステップS341において、大当たりでないと判別した場合は、ステップS343において、特別図柄が第2特別図柄である場合は、小当たりであるか否かの判別を行い、小当たりであると判別した場合は、次に小当たりが大当たり直後の変動であるか否かの判別を行う(S344)。ステップS344において、当該小当たりが大当たり直後の変動であると判別した場合は、ステップS345において、時短フラグがOFFであるか否かの判別を行い、時短フラグがOFFであると判別した場合は、第1小当たり用テーブルをRAM114にセットする(S346)。また、ステップS344、S345において、否定結果が得られたときは、第2小当たり用テーブルをRAM114にセットする(S347)。
また、ステップS343において、小当たりでないと判別した場合は、ハズレ用テーブルをRAM114にセットする(S348)。
次に、CPU112は、上記ステップS204、S209(図8参照)において取得した変動パターン乱数の判定を行い(S349)、その変動パターン乱数に応じた変動パターンをそれぞれセットされたテーブルの中から設定する(S350)。
このとき、第1小当たり用テーブルには、変動時間が長い変動パターン、つまり、上記したようにVゾーン4を遊技球が通過し難い態様である第2の進退動作を行っている期間T2に第2特別図柄の変動停止タイミングを合わせるための変動パターンが記憶されている。一方、第2小当たり用テーブルには、変動時間が短い変動パターン、つまり、上記したようにVゾーン4を遊技球が通過し易い態様である第1の進退動作を行っている期間T1に第2特別図柄の変動停止タイミングを合わせるための変動パターンが記憶されている。変動パターン設定後は、変動パターン選択処理を終了する。
図17は、遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、時短フラグがONであるか否かの判別を行い(S351)、時短フラグがONであると判別した場合は、RAM114に記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」を減算する(S352)。
次に、CPU112は、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かの判別を行い(S353)、残ゲーム回数Jが「0」であれば、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われたことを意味するので時短フラグをOFFにする(S354)。なお、ステップS351において時短フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS353において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判別した場合は、ステップS355に移行する。
ここで、小当たりであると判別した場合は、小当たり遊技フラグをONにする(S357)。この後、小当たりのオープニングを開始すると共に、小当たりオープニングコマンドをセットして(S358、S359)、停止中処理を終了する。
一方、ステップS356において、小当たりでないと判別した場合は、小当たり遊技フラグをONにすることなく停止中処理を終了する。
また、ステップS355において、大当たりであると判別した場合は、時短ゲームの残ゲーム回数Jに「0」をセットして、残ゲーム回数Jをリセットすると共に、時短フラグをOFFにする(S360、S361)。この後、大当たりのオープニングを開始すると共に、大当たりオープニングコマンドをセットして(S362、S363)、停止中処理を終了する。
図18は、遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、客待ちフラグがONであるか否かの判別を行い(S371)、客待ちフラグがONであると判別した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS371において、客待ちフラグがONでないと判別した場合は、客待ちコマンドをセットすると共に、客待ちフラグをONにしてから(S372、S373)、客待ち設定処理を終了する。
図19は、遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、電チュー22が作動中であることを示す補助遊技フラグがONであるか否の判別を行い(S381)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は、普通図柄処理を終了する。
一方、ステップS381において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合は、普通図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S382)。ここで、普通図柄が変動中でないと判別した場合は、ゲートSW23aのゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判別を行い(S383)、カウント通過回数Gが「1」より多い場合は、ゲート通過回数Gを「1」減算し(S384)、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判別した場合、つまり「0」の場合は、普通図柄処理を終了する。
次に、CPU112は、普通図柄の当たり乱数の判定を行い(S385)、普通図柄表示器12に停止表示する停止図柄と変動時間を設定する(S386、S387)。
ここで、設定する変動時間は、RAM114に記憶されている時短フラグの状態によって異なる。例えば、時短フラグがOFFの場合、変動時間は比較的長い4.0秒に設定される。
一方、時短フラグがONの場合は、比較的短い1.5秒に設定される。この後、普通図柄表示器12の変動を開始する。
一方、所定の変動時間を経過したと判別した場合は変動を停止し(S390)、次に普通図柄が当たり図柄であるか否かの判別を行う(S391)。
普通図柄が当たり図柄である場合は、補助遊技フラグをONにして(S392)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS391において、停止図柄が当たり図柄でない場合は、補助遊技フラグをONにすることなく普通図柄処理を終了する。
なお、ステップS382において、普通図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS389に進み、普通図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
[大入賞口処理]
図20は、遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S411)、大当たり遊技フラグがONであると判別した場合は、大入賞装置の大入賞口16を利用した大当たり遊技処理を実行する(S412)。
一方、ステップS411において、大当たり遊技フラグがONでないと判別した場合は、小当たり遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S413)、小当たり遊技フラグがONであると判別した場合は、特別電動役物装置2を利用した小当たり遊技処理を実行する(S414)。上記大当たり遊技処理又は小当たり遊技処理を実行後、大入賞口処理を終了する。また、ステップS413において、小当たり遊技フラグがONでないと判別した場合も大入賞口処理を終了する。
図21は、遊技制御基板のCPUが実行する大当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。なお、特別電動役物装置2を利用した大当たり遊技処理と、大入賞装置の大入賞口16を利用した大当たり遊技処理は、利用する大入賞装置に合わせてラウンド数と開放パターンの設定を変更するだけで、他は同一処理により実現できるため、ここでは、大入賞口装置30を利用した大当たり動作について説明する。
CPU112は、先ず、大当たりのオープニング中であるか否かの判別を行う(S421)。大当たりのオープニング中であると判別した場合は、次にオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S422)。オープニング時間を経過したと判別した場合は、大当たりラウンド数を示すラウンド数Rの値に「1」をセットする(S423)。この後、ラウンド数(R数)/作動パターンの設定を行う(S424)。
本実施形態では、大当たりが1種大当たりである場合は、大入賞装置16を利用して、ラウンド数(R数)15R、1R中の作動パターンを例えば29.5秒開放×1回に設定した大当たり遊技を実行する。
また、大当たりが特別電動役物装置2内のVゾーンを経由した2種大当たりである場合は、特別電動役物装置2を利用してラウンド数(R数)16R、1R目の作動パターンは小当たり動作、2R目以降の作動パターンを例えば29.5秒開放×1回に設定した大当たり遊技を実行する。
ステップS429において、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判別した場合は、大入賞装置の大入賞口16の作動を終了する(S430)。つまり、大入賞装置の大入賞口16を開状態から閉状態にする。
これに対して、個数カウンタCの値が規定個数Cでないと判別した場合は、大当たり遊技処理を終了する。
また、ステップS428において、大入賞装置16の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS429の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく大入賞装置の大入賞口16の作動を終了する(S430)。
次に、ラウンド数Rの値を「0」にリセットした後(S434)、大当たりエンディング時間が経過したか否かの判別を行う(S435)。そして、大当たりエンディング時間を経過したと判別した場合は、遊技状態設定処理を実行し(S436)、大当たり遊技フラグをOFFにして(S437)、大当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS431において、大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判別した場合は、大当たり遊技処理を終了する。
ここで、大入賞装置の大入賞口16が作動中であると判別した場合は、ステップS428に移行し、大入賞装置の大入賞口16が作動中でないと判別した場合はステップS425に移行する。
また、ステップS422において大当たりオープニング時間を経過していないと判別した場合、ステップS429において個数カウンタCの値が規定個数Cに達していないと判別した場合、或いはステップS435において、大当たりエンディング時間を経過していないと判別した場合は、大当たり遊技処理を終了する。
図23は、遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、大当たり当選時の時短フラグがOFFであったか否かの判別を行い(S451)、時短フラグがOFFであると判別した場合は、リミッタ値Lに「1」を代入する(S452)。この後、時短フラグをONにして(S455)、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS451において、時短フラグがOFFでないと判別した場合は、リミッタ値Lに「1」を加算する(S453)。
次に、CPU112は、リミッタ値Lが「3」であるか否かの判別を行い(S454)、リミッタ値が「3」でなければ、ステップS455に移行して時短フラグをONにして遊技状態設定処理を終了する。
また、ステップS454において、リミッタ値が「3」であると判別したときは、時短フラグをOFFにすると共に(S456)、リミッタ値Lを「0」にセットして(S457)、遊技状態設定処理を終了する。
図24は、遊技制御基板のCPUが実行する小当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別電動役物装置2の入球フラグがONであるか否かの判別を行う(S471)。ステップS471において、入球フラグがONでないと判別した場合は、特別電動役物装置2の可動片3が作動中であるか否かの判別を行う(S472)。そしてステップS472において、特別電動役物装置2が作動中でないと判別した場合は、小当たり開放パターンを設定する(S473)。
次いで、CPU112は、特別電動役物装置2の可動片3を閉状態から開状態にする(S474)。この後、特別電動役物装置2の可動片3の作動時間が所定時間を経過したか否かの判別を行い(S475)、所定の作動時間、経過していた場合は、特別電動役物装置2の可動片3の作動を終了する(S476)。
一方、ステップS475において、特別電動役物装置2の可動片3の作動時間が所定時間を経過していないと判別した場合は、小当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS477において、VフラグがONでないと判別した場合は、ステップS484に進み、ステップS484において、入球フラグがOFFであるか否かの判別を行う。ステップS484において、入球フラグがOFFであると判別した場合は、小当たりエンディングを開始し(S485)、小当たりエンディングコマンドをセットして(S486)、ステップS487に進む。なお、ステップS484において、入球フラグがOFFでないと判別した場合は、小当たり遊技処理を終了する。
また、ステップS471において、入球フラグがONであると判別した場合は、或いはステップS472において、特別電動役物装置2の可動片3が作動中であると判別した場合はステップS475に進む。
図25は、遊技制御基板のCPUが実行する進退部材処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU112は、先ず大当たり終了直後のタイミングか否かの判別を行い(S501)、大当たり終了直後のタイミングのときは、進退部材33を第1の進退動作で動作を開始させる(S502)。この後、進退部材33の動作時間を計測するためのタイマをスタートする(S503)。
次に、CPU112は、タイマがスタートしてから所定時間経過したか否かの判別を行い(S504)、所定時間経過したと判別した場合は、進退部材33が第1の進退動作中であるか否かの判別を行う(S505)。
ここで、進退部材33が第1の進退動作中であると判別した場合は、進退部材33を第2の進退動作で動作を開始させる(S506)。この後、進退部材33の動作時間を計測するためのタイマをスタートして(S507)、進退部材処理を終了する。
一方、ステップS501において、大当たり終了直後のタイミングでないと判別した場合は、ステップS504に移行する。また、ステップS504において、所定時間経過していないと判別した場合は、進退部材処理を終了する。また、ステップS505において、第1の進退動作中でないと判別した場合は、ステップS502に進む。
図26は、遊技制御基板のCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S511)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は、次に電チュー22が作動中であるか否かの判定を行う(S512)。ここで、電チュー22が作動中でなければ、電チュー22の作動パターンを設定し(S513)、電チューの作動を開始する(S514)。
電柱の作動パターンとしては、例えば、時短フラグがOFFのときは、電チュー22の開放時間を0.15秒、開放回数を1回に設定し、時短フラグがONのときは、電チュー22の開放時間を1.80秒、開放回数を3回に設定する。
次に、CPU112は、電チュー22の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かの判別を行い(S515)、電チュー22の作動時間が経過したと判別した場合は、補助遊技フラグをOFFにして(S516)、電チュー処理を終了する。
なお、ステップS512において、電チュー22が作動中であると判別した場合は、ステップS515に移行する。
また、ステップS511において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS515において、電チュー22の作動時間が経過していないと判別した場合、電チュー処理を終了する。
Claims (2)
- 遊技球が入球可能な始動口であって、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第1の変動入賞装置と、
前記始動口に遊技球が入球したときに遊技データを取得する遊技データ取得手段と、
前記遊技データに基づいて、特別図柄の変動表示を行う特別図柄表示手段と、
前記特別図柄を変動表示させる権利を、所定数を上限として保留可能な変動表示保留手段と、
遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な可動片を有する第2の変動入賞装置と、
前記第2の変動入賞装置内に設けられた特定領域と、
少なくとも前記特別図柄表示手段の特別図柄が所定の小当たり図柄で停止表示されたときに前記第2の変動入賞装置内に入賞した遊技球が前記特定領域を通過したときに大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、
前記大当たり遊技終了後、通常遊技より前記第1の変動入賞装置への遊技球の入賞確率を高めた時短遊技を付与するか否かを判定する時短遊技判定手段と、
前記時短遊技判定手段の判定結果に基づいて、所定回数の時短遊技を付与する時短遊技付与手段と、
前記特定領域に遊技球を誘導する遊技球誘導部材と、
前記遊技球誘導部材を制御する誘導部材制御手段と、を備え、
前記誘導部材制御手段は、
電源投入時もしくは大当たり遊技終了時から、所定期間、前記遊技球誘導部材を前記特定領域に遊技球が通過し易い態様となるように制御する一方、前記所定期間後に前記所定期間と略同一又は異なる期間、前記遊技球誘導部材を前記特定領域に遊技球が通過し難い態様となる制御を周期的に繰り返すとともに、前記時短遊技付与手段により時短遊技が付与されないときは、少なくとも前記変動表示保留手段に保留された一つ目の特別図柄を変動表示させる権利が消化される期間を、前記所定期間以上に設定することを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記時短遊技付与手段により時短遊技を付与した大当たりの連続当選回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段のカウント値が予め設定した設定値に到達したときに、前記カウント値をリセットするリセット手段と、を備え、
前記時短遊技判定手段は、前記カウント手段のカウント値が予め設定した設定値に到達したときは、時短遊技を付与しないことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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