JP2011234351A - カバーロック装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、ユーザーにとって取り外し操作に便利であるカバーロック装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るカバーロック装置は、本体及び前記本体に被せられるカバーを具備する携帯式電子装置に用いられ、且つ前記本体にスライド可能に装着される押しボタンと、前記押しボタンに着脱可能に当止する突上げ素子と、両端はそれぞれ前記本体及び突上げ素子に装着される突上げスプリングと、を備える。前記押しボタンが前記カバーに着脱可能に係止され、前記突上げ素子の一端が前記突上げスプリングに弾性的に当止され、前記突上げ素子の他端が前記カバーへ指向する。前記押しボタンを押圧すると、前記押しボタンと前記カバーとの係合関係が解除されると共に、前記押しボタンと前記突上げ素子との上下当止関係も解除されて、前記突上げ素子は、前記突上げスプリングの反発力により前記カバーを前記本体から離脱させるように突上げる。
【選択図】図１

Description

本発明は、カバーロック装置に関し、特に、カバーを開くことに用いられるカバーロック装置に関するものである。

現在、広く用いられている携帯電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）などの携帯式電子装置は、全て携帯式電子装置のカバーを本体に着脱させるためのロック装置を備える。従来のカバーロック装置において、カバーは、通常クリップ或いはロックピンなどを介して、携帯式電子装置の本体に設けられたスロットに係止される。

しかし、前記携帯式電子装置に電力を提供するリチウム電池の電量がなくなると、たびたび前記カバーを取り外してリチウム電池を交換しなければならない。この際、前記カバーが前記本体に緊密且つ強固に係合されているため、取り外し操作に時間と力が掛り、使用が不便である。

以上の問題点に鑑みて、本発明は、カバーの取り外し操作が便利であるカバーロック装置を提供することを目的とする。

前記問題を解決するために、本発明に係るカバーロック装置は、携帯式電子装置に用いられ、本体及び前記本体に被せられるカバーを具備する。前記カバーロック装置は、前記本体にスライド可能に装着される押しボタンと、前記押しボタンに着脱可能に当止する突上げ素子と、両端がそれぞれ前記本体及び突上げ素子に装着される突上げスプリングと、を備える。前記押しボタンは前記カバーに着脱可能に係止される。前記突上げ素子の一端が前記突上げスプリングに弾性的に当止され、前記突上げ素子の他端が前記カバーへ指向する。前記押しボタンを押圧すると、前記押しボタンと前記カバーとの係合関係が解除されると共に、前記押しボタンと前記突上げ素子との上下当止関係も解除されて、前記突上げ素子は、前記突上げスプリングの反発力により前記カバーを前記本体から離脱させるように突上げる。

従来の技術に比べて、本発明のカバーロック装置は、前記押しボタンを押圧すると、前記押しボタンの係止爪と前記カバーのクリップとの係合関係、及び前記押しボタンの当止塊と前記突上げ素子の基板との上下当止関係がそれぞれ解除され、前記突上げ素子は前記突上げスプリングの弾発力により前記カバーを突上げて、前記カバーを前記本体に対してオープンさせる。即ち、ユーザーは前記押しボタンを押圧するだけで、前記カバーの前記本体に対する開放を実現できるので、操作し易い。

本発明のカバーロック装置の一部を示す立体分解図である。 図１に示したカバーロック装置の別の視角からの立体分解図である。 図１に示したカバーロック装置が携帯式電子装置の本体に装着された状態での示す図である。 図３に示した携帯式電子装置のカバーが本体に被せられる状態での立体図である。 図４に示した携帯式電子装置のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。 図４に示した携帯式電子装置のＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図である。 図４に示した携帯式電子装置のカバーが本体に対して離脱された状態でのＶ−Ｖ線に沿う断面図である。 図４に示した携帯式電子装置のカバーが本体に対して離脱された状態でのＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図である。

図１及び図２に示したように、本発明の実施形態に係るカバーロック装置１０は、携帯式電子装置に用いられ、押しボタン１１と、圧縮スプリング１２と、突上げ素子１３と、突上げスプリング１４と、カバーボード１５と、携帯式電子装置の本体１６に設けられている矩形凹所１６５及び取付凹所１６７と、携帯式電子装置のカバー１７に設けられているクリップ１７１と、により構成される。上述した押しボタン１１、圧縮スプリング１２、突上げ素子１３、突上げスプリング１４及びカバーボード１５は、全て前記本体１６に装着される。前記カバー１７は、前記本体１６に被せられ且つ前記押しボタン１１に着脱可能に係止される。前記押しボタン１１及び前記突上げ素子１３は、互いに解除可能に当止する。前記押しボタン１１を押圧すると、前記押しボタン１１と前記カバー１７とが係合状態から解除されると共に、前記押しボタン１１と前記突上げ素子１３とが当止状態から解除される。従って、前記突上げ素子１３は、前記突上げスプリング１４の弾発力に駆動されて、前記カバー１７を上へ突上げて、前記カバー１７を前記本体１６に対してオープンさせる。

前記押しボタン１１は、主体部１１１、押圧部１１３、係止爪１１５及び２つの止め部１１７を備える。前記押圧部１１３及び前記係止爪１１５は、前記主体部１１１の同じ表面の対向する両端に凸設されている。前記２つの止め部１１７は、互いに離間して設置され且つ前記押圧部１１３に直交する。本実施形態において、前記２つの止め部１１７は、前記押圧部１１３から前記係止爪１１５に向って一定の長さほど延在してから互いに向かい合うように折り曲げる。前記押圧部１１３は、略矩形の板状体であって、ユーザーが前記押圧部１１３を介して前記押しボタン１１に対して操作する。前記係止爪１１５の前記押圧部１１３に背離する一方側には、円柱体１１５１が凸設されている。前記圧縮スプリング１２が前記円柱体１１５１に套設され、且つ前記圧縮スプリング１２の一端が前記係止爪１１５に当止される。

前記主体部１１１における前記２つの止め部１１７の間には、取付孔１１１１が設けられる。前記取付孔１１１１は略矩形の貫通孔であって、前記圧縮スプリング１４は前記取付孔１１１１を介して前記押しボタン１１を貫く。前記主体部１１１における前記押圧部１１３の両側には、それぞれ１つの翼部１１１３が形成されている。前記翼部１１１３が前記本体１６に当止されて、前記押しボタン１１の前記本体１６での位置を規制する。前記２つの止め部１１７は周囲を取り囲むことによって、前記突上げ素子１３を収納するための収容空間１１７１を形成する。各止め部１１７の端部には、他方の止め部１１７を指向する当止塊１１７３が設けられている。前記当止塊１１７３は、前記突上げ素子１３と互いに当止して、前記突上げ素子１３を位置決める。前記係止爪１１５は、略「Ｌ」字状を呈し、前記カバー１７を前記本体１６に係止するために用いられる。

前記突上げ素子１３は、基板１３１及び前記基板１３１の片面から突出する突上げピン１３３を備える。前記基板１３１は、略矩形の板状体であり、前記２つの当止塊１１７３に解除可能に当止して、前記突上げ素子１３が前記本体１６から離れることを制止する。前記基板１３１の前記突上げピン１３３に背離する表面には、前記突上げピン１３３の一部を貫通する収容孔１３１１（図２を参照）が設けられ、前記突上げスプリング１４の一端が前記収容孔１３１１内に固定される。前記突上げピン１３３は、前記カバー１７を前記本体１６から離脱させるように前記カバー１７を突上げる。

前記カバーボード１５は、略矩形の板状体であり、且つその上には矩形開口１５１及び円孔１５３が設けられている。前記矩形開口１５１は前記係止爪１１５に対応し、前記円孔１５３は前記矩形開口１５１に隣接する。前記突上げピン１３３は、前記円孔１５３を介して前記カバーボード１５を貫く。前記カバーボード１５の前記押しボタン１１に対面する表面には、２つの位置決め板１５５（図２を参照）及び２つの取付ピン１５７がそれぞれ間隔をあけて設けられている。前記２つの位置決め板１５５は、前記円孔１５３の両側に対称的に設置され、且つそれぞれ前記止め部１１７の外側に位置されて前記２つの止め部１１７を挟持して、前記押しボタン１１の位置を限定する。前記２つの取付ピン１５７を前記本体１６に固定すると、前記カバーボード１５が前記本体１６に組み付けられる。

前記本体１６は、底壁１６１及び前記底壁１６１の周縁から垂直に延在する周壁１６３を備える。前記底壁１６１には、矩形凹所１６５が設けられており、前記矩形凹所１６５の形状及びサイズは前記カバーボード１５とほぼ一致し、前記カバーボード１５を装着するために用いられる。前記矩形凹所１６５の底面には、取付凹所１６７がさらに凹んで形成されている。前記取付凹所１６７の形状及びサイズは、前記押しボタン１１とほぼ一致し、前記押しボタン１１を装着するために用いられる。

前記取付凹所１６７は、底壁１６７１、第一側壁１６７３及び第二側壁１６７４により囲まれて形成される。前記底壁１６７１には、前記突上げスプリング１４の他端を収納するための第一当止凹溝１６７５（図２を参照）が凹設されている。前記第一側壁１６７３には、前記圧縮スプリング１２の他端を固定するための第二当止凹溝１６７７が凹設されている。前記第二側壁１６７４には、前記周壁１６３を貫通する貫通開口１６３１が設けられている。前記押しボタン１１の押圧部１１３は、前記貫通開口１６３１内に進退可能に収納される。前記矩形凹所１６５の底壁における前記第二当止凹溝１６７７の左右両側には、前記取付ピン１５７を係合するための固定孔１６７９が設けられている。

前記カバー１７は、略矩形の板状体であって、且つ前記押しボタン１１に対面する表面には、クリップ１７１（図２を参照する）が設けられている。前記クリップ１７１は、前記カバーボード１５の矩形開口１５１を貫いて前記係止爪１１５と互いに係合する。

以下、図１及び図４を参照しながら、本発明のカバーロック装置１０の組立ステップについて詳細に説明する。

組立てる場合、まず、前記圧縮スプリング１２の一端を前記押しボタン１１の円柱体１１５１に套設してから、前記押しボタン１１を前記圧縮スプリング１２と共に前記取付凹所１６７内に装入する。この際、前記圧縮スプリング１２の他端が前記第二当止凹溝１６７７に弾性的に当止され、前記押しボタン１１の押圧部１１３が前記圧縮スプリング１２の弾性反発力により、前記貫通開口１６３１から前記周壁１６３の外側に露出する。次に、前記突上げスプリング１４の一端を前記突上げ素子１３の収容孔１３１１内に設置してから、前記圧縮スプリング１２に向って前記押圧部１１３を推進して、前記収容空間１１７１を前記取付凹所１６７内に完全に位置させる。次に、前記突上げスプリング１４を前記突上げ素子１３とともに前記取付凹所１６７内に装入して、前記突上げスプリング１４の他端を前記取付孔１１１１から前記第一当止凹溝１６７５内に弾性的に当止させ、前記突上げ素子１３を前記収容空間１１７１内に収納させる。前記突上げ素子１３に外力を印加して、前記突上げスプリング１４を圧縮してそれに弾発力を蓄積させ、且つ前記突上げ素子１３の基板１３１を前記取付孔１１１１と前記２つの当止塊１１７３が所属する平面との間に位置させる。次に、前記押圧部１１３を放すと、前記２つの当止塊１１７３は前記圧縮スプリング１２の弾発力により前記貫通開口１６３１に向って移動して前記基板１３１の上面に位置され、前記基板１３１と垂直方向に沿って互いに当止して、前記突上げ素子１３を前記取付孔１１１１内に位置決めする。次に、前記カバーボード１５を前記押しボタン１１上に覆うと共に、前記突上げピン１３３に前記円孔１５３を貫かせて、前記２つの位置決め板１５５により前記２つの止め部１１７の外側を包囲させ、且つ前記カバーボード１５の取付ピン１５７を前記固定孔１６７９内に係止させて、前記カバーボード１５を前記矩形凹所１６５に係合する。次に、超音波溶接などの方式で前記カバーボード１５を前記矩形凹所１６５に固定する。最後に、前記カバー１７を前記本体１６に覆うと共に、前記クリップ１７１を、前記カバーボード１５の矩形開口１５１に貫かせて前記押しボタン１１の係止爪１１５に係合させる。これで、前記カバーロック装置１０の組立を完成した（図６を参照）。

図５及び図６に示したように、ユーザーが前記カバーロック装置１０を利用してカバー１７を開く場合、前記圧縮スプリング１２に向って前記押しボタン１１の押圧部１１３を推進すると、前記圧縮スプリング１２が圧縮されて弾性力を蓄積し、前記カバー１７のクリップ１７１と前記押しボタン１１の係止爪１１５との係合が解除され、前記当止塊１１７３の前記基板１３１に対する垂直方向（前記突上げピン１３３に平行する方向）への当止関係が解除される。従って、前記突上げスプリング１４はストレッチし、前記突上げピン１３３は前記突上げスプリング１４の弾発力により前記カバー１７を前記本体１６から離脱させるように突上げる（図５を参照）。前記基板１３１が前記カバーボード１５に当止されるので、前記突上げ素子１３が前記押しボタン１１から離脱することを防止すると共に、前記基板１３１は前記収容空間１１７１内で前記圧縮スプリング１２の軸方向に沿って前記当止塊１１７３に当止されるので、前記押圧部１１３は元の位置に復帰できなくなる。

図７及び図８に示したように、前記カバー１７を前記本体１６にロックする場合、前記カバー１７を前記本体１６に覆うと共に、前記クリップ１７１と前記矩形開口１５１とを位置合せてから、前記突上げピン１３３の軸方向に沿って前記カバー１７を押圧すると、前記突上げ素子１３が前記カバー１７に押圧されて前記突上げスプリング１４を圧縮し、前記基板１３１と前記当止塊１１７３との前記圧縮スプリング１２の軸方向に沿う当止関係が解除される。従って、前記押しボタン１１が前記圧縮スプリング１２の弾発力により前記貫通開口１６３１に向って移動して、前記係止爪１１５が前記クリップ１７１に係止されると共に、前記基板１３１が前記突上げピン１３３に平行する方向に沿って前記当止塊１１７３に当止されて、前記収容空間１１７１内に位置決められる。前記押しボタン１１が一定の距離を移動すると、その主体部１１１の翼部１１１３は、前記貫通開口１６３１の両側における前記第二側壁１６７４にそれぞれ当止される。この際、前記押圧部１１３は元の位置（即ち、図６に示したように、前記貫通開口１６３１から前記周壁１６３の外側に露出する）に復帰し、前記押しボタン１１の移動を停止する。

本発明のカバーロック装置１０によれば、前記押しボタン１１を押圧すると、前記押しボタン１１の係止爪１１５と前記カバー１７のクリップ１７１との係合関係、及び前記押しボタン１１の当止塊１１７３と前記突上げ素子１３の基板１３１との上下当止関係がそれぞれ解除され、前記突上げ素子１３は前記突上げスプリング１４の弾発力により前記カバー１７を突上げて、前記カバー１７を前記本体１６に対してオープンさせる。即ち、ユーザーは前記押しボタン１１を押圧するだけで、前記カバー１７の前記本体１６に対する開放を実現できるので、操作し易い。

以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。

１０ カバーロック装置
１１ 押しボタン
１２ 圧縮スプリング
１３ 突上げ素子
１４ 突上げスプリング
１５ カバーボード
１６ 本体
１７ カバー
１１１ 主体部
１１３ 押圧部
１１５ 係止爪
１１７ 止め部
１３１ 基板
１３３ 突上げピン
１５１ 矩形開口
１５３ 円孔
１５５ 位置決め板
１５７ 取付ピン
１６１ 底壁
１６３ 周壁
１６５ 矩形凹所
１６７ 取付凹所
１７１ クリップ
１１１１ 取付孔
１１１３ 翼部
１１５１ 円柱体
１１７３ 当止塊
１３１１ 収容孔
１６３１ 貫通開口
１６７３ 第一側壁
１６７４ 第二側壁
１６７５ 第一当止凹溝
１６７７ 第二当止凹溝
１６７９ 固定孔

Claims (7)

1. 本体及び前記本体に被せられるカバーを具備する携帯式電子装置に用いられるカバーロック装置であって、
   前記カバーロック装置は、前記本体にスライド可能に装着される押しボタンと、前記押しボタンに着脱可能に当止する突上げ素子と、両端がそれぞれ前記本体及び突上げ素子に装着される突上げスプリングと、を備え、
   前記押しボタンが前記カバーに着脱可能に係止され、前記突上げ素子の一端が前記突上げスプリングに弾性的に当止され、前記突上げ素子の他端が前記カバーへ指向しており、
   前記押しボタンを押圧すると、前記押しボタンと前記カバーとの係合関係が解除されると共に、前記押しボタンと前記突上げ素子との上下当止関係も解除されて、前記突上げ素子は、前記突上げスプリングの反発力により前記カバーを前記本体から離脱させるように突上げることを特徴とするカバーロック装置。
2. 前記カバーロック装置は、一端が前記押しボタンに当止されると共に、他端が前記本体に当止される圧縮スプリングをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載するカバーロック装置。
3. 前記押しボタンの片面には、２つの止め部が間隔をあけて凸設され、各止め部の端部には、他方の止め部に向う当止塊が設けられており、
   前記突上げ素子は基板を有し、前記基板は前記当止塊に解除可能に当止されることを特徴とする請求項１または請求項２に記載するカバーロック装置。
4. 前記基板の片面には、前記カバーに当接する突上げピンが凸設されており、前記基板の前記突上げピンに背離する表面には、前記突上げピンの一部が貫通する収容孔が設けられており、
   前記突上げスプリングの一端が前記収容孔に弾性的に当止され、前記突上げスプリングの他端が前記本体に弾性的に当止されることを特徴とする請求項３に記載するカバーロック装置。
5. 前記本体には、前記押しボタンを装着するための取付凹所が設けられ、前記本体の周壁には、前記取付凹所を貫通する貫通開口が設けられており、前記押しボタンの一端が前記貫通開口に移動可能に収納されることを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか一項に記載するカバーロック装置。
6. 前記突上げ素子は、突上げピンを有し、前記カバーロック装置は前記取付凹所に被せられるカバーボードをさらに備え、
   前記カバーボードには円孔が設けられており、前記突上げピンは前記円孔を貫いて前記カバーに当接されることを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか一項に記載するカバーロック装置。
7. 前記カバーボードの前記取付凹所に対面する表面には、少なくとも１つの取付ピンが凸設されており、前記本体の前記取付ピンに対応する箇所には、少なくとも１つの固定孔が設けられており、前記取付ピンは前記固定孔内に係止されることを特徴とする請求項６に記載するカバーロック装置。

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