JP2011233504A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、凝縮水による液絡を可及的に阻止することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、第1金属セパレータ16及び第2金属セパレータ18が、電解質膜・電極構造体14を挟むとともに、電極面を鉛直面にして水平方向に積層される。第1金属セパレータ16の面16aには、重力方向に延在する酸化剤ガス流路26と、酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bとが設けられる。酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス出口連通孔20bとを連通する複数の出口連結通路28bが、水平方向に配列して形成される。出口連結通路28bは、前記出口連結通路28bの配列方向中央部が、配列方向両端部よりも酸化剤ガス出口連通孔20b側に突出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが電極面を鉛直面にして水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間には、前記電極に沿って重力方向に反応ガスを供給する反応ガス流路が設けられるとともに、前記反応ガス流路の上方に位置し且つ積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス入口連通孔と、前記反応ガス流路の下方に位置し且つ前記積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス出口連通孔とを有する燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。
この種の燃料電池は、通常、車載用として使用される際、所望の発電力を得るために、所定数(例えば、数十〜数百)の単位セルを積層した燃料電池スタックとして使用されている。その際、燃料電池スタックは、一般的に、セパレータの面内に電極面に沿って反応ガスを流す反応ガス流路と、前記反応ガス流路に連通し、単位セルの積層方向に貫通する反応ガス連通孔とを設ける、所謂、内部マニホールドを採用している。
一般に、燃料電池では、反応により生成水が発生しており、この生成水が凝縮した凝縮水が、反応ガス流路に滞留し易い。このため、特に内部マニホールド型燃料電池において、反応ガス流路から反応ガス連通孔に水分を確実に排出させる必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池では、ガス導入マニホールド孔、ガス排出マニホールド孔及びガス流路溝部を有し、前記ガス導入マニホールド孔と前記ガス流路溝部を連結するガス導入口及び前記ガス排出マニホールド孔と前記ガス流路溝部を連結するガス排出口を備えるとともに、前記ガス導入口、前記ガス排出口の少なくとも一方のガス流通溝の少なくともガスマニホールド孔側の幅が広がっていることを特徴としている。
このため、ガス流路溝部でガス中の水分の一部が凝縮しても、ガス排出口のガス流通溝のガスマニホールド孔側の幅が広がっているため、前記ガス排出口から前記ガスマニホールド孔への凝縮水の排水が容易にできる、としている。
特許第4062797号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、ガス排出口のガスマニホールド孔側の幅が広がっているため、凝縮水は、前記ガス排出口の壁面を伝わってガスマニホールド孔に連続して(繋がって)排出されるおそれがある。このため、燃料電池内で水滴を介して電流が流れる、所謂、液絡経路が形成されてしまい、特に、金属セパレータが用いられている際に、電位差によって前記金属セパレータ表面に腐食電流が発生し易いという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、凝縮水による液絡を可及的に阻止することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間には、前記電極に沿って重力方向に反応ガスを供給する反応ガス流路が設けられるとともに、前記反応ガス流路の上方に位置し且つ積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス入口連通孔と、前記反応ガス流路の下方に位置し且つ前記積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス出口連通孔とを有する燃料電池に関するものである。
この燃料電池は、反応ガス流路と反応ガス出口連通孔との間には、重力方向に延在する複数の連結通路が水平方向に配列して形成されるとともに、前記連結通路の配列方向中間部分は、配列方向両端部よりも前記反応ガス出口連通孔側に突出している。
また、この燃料電池は、連結通路の配列方向中央部分が、配列方向両端部よりも反応ガス出口連通孔側に突出することが好ましい。
さらに、この燃料電池は、反応ガス出口連通孔を形成し且つ連結通路との境界部位を構成する上側内壁面が、前記連結通路の配列方向両端部から配列方向中央部分に向かって下方に且つ平滑に連続することが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路に沿って重力方向に流動した凝縮水は、前記反応ガス流路の下方に設けられている複数の連結通路に沿って重力方向下方に移動する。その際、連結通路の配列方向中間部分は、配列方向両端部よりも反応ガス出口連通孔側に突出している。従って、凝縮水は、連結通路の配列方向中間部分側に移動して集中した後、反応ガス出口連通孔に落下するため、連続性(繋がり)が遮断され、液絡経路が形成されることを良好に抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で、凝縮水による液絡を可及的に阻止することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第2金属セパレータの要部拡大説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)14が、第1金属セパレータ16と第2金属セパレータ18とに挟持される。電解質膜・電極構造体14と第1金属セパレータ16及び第2金属セパレータ18とは、電極面を鉛直面にして水平方向(矢印A方向)に積層される。
第1金属セパレータ16及び第2金属セパレータ18は、重力方向に延びた縦長形状を有する。第1金属セパレータ16及び第2金属セパレータ18は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等により構成され、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波板状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1金属セパレータ16及び第2金属セパレータ18に代えて、例えば、カーボンセパレータ(図示せず)を用いてもよい。
燃料電池10の重力方向(矢印C方向)上端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24aが、矢印B方向(水平方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の重力方向下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔24b、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔20bが、矢印B方向に配列して設けられる。
第1金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体14側の面16aには、重力方向に延在する直線状の酸化剤ガス流路(反応ガス流路)26が設けられる。なお、酸化剤ガス流路26は、平面形状が波形状でもよい。
酸化剤ガス流路26は、第1金属セパレータ16を厚さ方向に波形状に成形することにより設けられる複数の溝部を備えており、前記酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bとは、後述する複数の入口連結通路28a及び出口連結通路28bを介して連通する。
第1金属セパレータ16の面16a、16bには、この第1金属セパレータ16の外周端部を周回して、第1シール部材32が焼き付けや射出成形等により一体化される。第1シール部材32は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。より好ましくは、撥水作用を有するゴム部材、例えば、シリコンゴム(シリコーン等)を使用することが好適である。
第1シール部材32は、面16a側で外周縁部を周回して酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bに連通する酸化剤ガス流路26を形成する一方、面16b側で外周縁部を周回し、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する冷却媒体流路30を形成する。この冷却媒体流路30は、酸化剤ガス流路26の裏面形状を有し、重力方向に冷却媒体の流れ方向が設定される。
図3に示すように、複数の入口連結通路28aは、複数の流路形成部材34aにより形成されるとともに、前記流路形成部材34aは、それぞれ重力方向に延在し、例えば、第1シール部材32に一体成形される。
流路形成部材34aは、上記の撥水作用を有するゴム部材の他、樹脂材、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等を使用することも好適である。なお、以下に説明する流路形成部材34b及び流路形成部材44a、44bも同様である。
出口連結通路28bは、重力方向に延在する複数の流路形成部材34bにより形成されるとともに、前記流路形成部材34bは、例えば、第1シール部材32に一体成形される。なお、流路形成部材34bは、第1シール部材32と別体に成形されて前記第1シール部材32に接合されてもよい。また、流路形成部材34bは、第1金属セパレータ16をプレス成形して形成してもよく、あるいは、カーボンセパレータに一体に溝加工してもよい。
図4に示すように、複数の出口連結通路28bは、水平方向に配列されるとともに、前記出口連結通路28bの配列方向(矢印B方向)中間部分、好ましくは、中央部分は、配列方向両端部よりも酸化剤ガス出口連通孔20b側に突出する。具体的には、酸化剤ガス出口連通孔20bを形成し且つ出口連結通路28bとの境界部位を構成する上側内壁面36は、前記出口連結通路28bの配列方向両端部から配列方向中間部分、好ましくは、中央部分に向かって下方に且つ円滑に連続している。なお、上側内壁面36は、直線状又は曲線状に形成される。
ここで、各出口連結通路28bの幅寸法Sは、小さな寸法に設定されることが好ましい。酸化剤ガス出口連通孔20bの内部に露呈する水滴の表面積が小さくなるため、落下する水滴径が小径となり、上側内壁面36を伝う可能性が低く、且つ落下時の繋がり距離が短尺化されるからである。
流路形成部材34b間の距離Pは、小さく設定されることが好ましい。凝縮水が、落下せず出口連結通路28bの壁面に沿って下降しても、隣り合う出口連結通路28b間で水滴同士が一体化し、前記水滴を落下させることができるからである。各流路形成部材34bの長さlは、同一の寸法に設定されることが好ましい。各出口連結通路28bにおける圧力損失を均一にすることができるからである。
配列方向両端部に配置される出口連結通路28bと上側内壁面36の角部端部との距離Lは、大きく設定されることが好ましい。特に、距離L>幅寸法Sに設定される。上側内壁面36に沿って凝縮水が伝わっても、距離Lが水滴径以上であれば、凝縮水の繋がりを切ることができ、燃料電池10と地面(グラウンド)との間で水滴を介して電流が流れる、所謂、地絡を阻止できるからである。
上側内壁面36の水平方向に対する傾斜角度α°は、大きな角度(車両の最大傾斜角度以上)に設定されることが好ましい。特に、燃料電池10が車両に搭載される際に、この車両の左右における最大傾斜時においても、凝縮水の連続性を断する機能を有する角度が必要であるからである。
図5に示すように、第2金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体14側の面18aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとに連通し、矢印C方向(重力方向)に延在する直線状の燃料ガス流路(反応ガス流路)38が形成される。なお、燃料ガス流路38は、平面形状が波形状でもよい。
燃料ガス流路38は、第2金属セパレータ18を厚さ方向に波形状に成形することにより設けられる複数の溝部を備えるとともに、前記燃料ガス流路38と燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bとは、後述する複数の入口連結通路40a及び出口連結通路40bを介して連通する。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の面18aとは反対の面18bと、第1金属セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとに連通する冷却媒体流路30が形成される。
第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端部を周回して、第2シール部材42が一体化される。この第2シール部材42は、上記の第1シール部材32と同一の材料で構成される。
第2シール部材42は、面18a側で外周縁部を周回し、燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bに連通する燃料ガス流路38を形成する一方、面18b側で外周縁部を周回し、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する冷却媒体流路30を形成する。
図5に示すように、複数の入口連結通路40aは、重力方向に延在する複数の流路形成部材44aにより形成されるとともに、前記流路形成部材44aは、第2シール部材42に一体成形される。同様に、複数の出口連結通路40bは、重力方向に延在する複数の流路形成部材44bにより形成されるとともに、前記流路形成部材44bは、第2シール部材42に一体化される。なお、流路形成部材44bは、第2シール部材42と別体に成形されて前記第2シール部材42に接合されてもよい。また、流路形成部材44bは、第2金属セパレータ18をプレス成形して形成してもよく、あるいは、カーボンセパレータに一体に溝加工してもよい。
出口連結通路40bは、水平方向に配列されるとともに、上記の出口連結通路28bと同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、電解質膜・電極構造体14は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜50と、前記固体高分子電解質膜50を挟持するアノード側電極52及びカソード側電極54とを備える。
アノード側電極52及びカソード側電極54は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜50の両面に形成されている。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、図1及び図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aから第1金属セパレータ16の入口連結通路28aに導入される。酸化剤ガスは、入口連結通路28aを通った後、酸化剤ガス流路26に沿って重力方向に移動し、電解質膜・電極構造体14のカソード側電極54に供給される。
一方、燃料ガスは、図5に示すように、燃料ガス入口連通孔24aから第2金属セパレータ18の入口連結通路40aに導入される。燃料ガスは、入口連結通路40aを通った後、燃料ガス流路38に沿って重力方向に移動し、電解質膜・電極構造体14のアノード側電極52に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体14では、カソード側電極54に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極52に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
また、冷却媒体は、図1に示すように、冷却媒体入口連通孔22aから第1金属セパレータ16と第2金属セパレータ18との間に冷却媒体流路30に導入される。冷却媒体は、冷却媒体流路30に沿って重力方向に移動し、電解質膜・電極構造体14の発電面を冷却した後、冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
図3に示すように、酸化剤ガス流路26に沿って流動する酸化剤ガスは、複数の出口連結通路28bを通って酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される。また、燃料ガス流路38に沿って流動する燃料ガスは、図5に示すように、複数の出口連結通路40bを通って燃料ガス出口連通孔24bに排出される。
ところで、酸化剤ガス流路26では、酸化剤ガス入口連通孔20aから送られる酸化剤ガスが発電反応により使用されるとともに、水が生成されている。この生成水は、使用済みの酸化剤ガスに伴って、酸化剤ガス出口連通孔20bに排出されている。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、複数の出口連結通路28bが、水平方向に配列して形成されるとともに、前記出口連結通路28bの配列方向中央部分(中間部分)が、配列方向両端部よりも酸化剤ガス出口連通孔20b側に突出している。
このため、酸化剤ガス流路26に沿って重力方向に流動した凝縮水は、前記酸化剤ガス流路26の下方に設けられている複数の出口連結通路28bに沿って、重力方向下方に移動している。その際、凝縮水は、出口連結通路28bの配列方向中央部分(中間部分)側に移動して集中し、酸化剤ガス出口連通孔20bに落下している。しかも、酸化剤ガス出口連通孔20bを形成する両側の内壁面(鉛直面)を凝縮水が伝わることがない。
従って、凝縮水の連続性(繋がり)が遮断され、燃料電池10内で水滴を介して電流が流れる、所謂、液絡経路が形成されることを抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で、発電により生成される水による液絡を可及的に阻止することが可能になるという効果が得られる。
さらに、酸化剤ガス出口連通孔20bを形成する上側内壁面36は、出口連結通路28bの配列方向両端部から配列方向中央部分(中間部分)に向かって下方に且つ平滑に連続している。このため、各出口連結通路28bに沿って、流動する凝縮水は、上側内壁面36の傾斜に沿って、円滑且つ確実に配列方向中央部分(中間部分)側に集中して合流することができる。特に、壁面との液の繋がりが発生し難い酸化剤ガス出口連通孔20bの中央に凝縮水を集中させた後、自重によって落下させている。従って、酸化剤ガス出口連通孔20bに突出する突起等を用いる必要がなく、圧損の低下を有効に回避し、液絡及び地絡の経路の形成を可及的に阻止することが可能になるという利点がある。
なお、燃料ガス出口連通孔24bでは、酸化剤ガス出口連通孔20bと同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ60の要部拡大説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する第1金属セパレータ16と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第1金属セパレータ60では、複数の出口連結通路28bは、水平方向に配列されるとともに、前記出口連結通路28bの配列方向(矢印B方向)中間部分、具体的には、中央から離間した部分は、配列方向両端部よりも酸化剤ガス出口連通孔20b側に突出する。すなわち、酸化剤ガス出口連通孔20bを形成し且つ出口連結通路28bとの境界部位を構成する上側内壁面36は、前記出口連結通路28bの配列方向両端部から配列方向中間部分、具体的には、中央から離間した部分に向かって下方に且つ円滑に連続している。
このように構成される第2の実施形態では、出口連結通路28bの配列方向(矢印B方向)中間部分が、配列方向両端部よりも酸化剤ガス出口連通孔20b側に突出しており、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、図示しないが、第2金属セパレータ18も、第1金属セパレータ60と同様に構成されることにより、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池70の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池70は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)72が、第1金属セパレータ74と第2金属セパレータ76とに挟持される。電解質膜・電極構造体72は、固体高分子電解質膜50を挟持するアノード側電極52及びカソード側電極54とを備えるとともに、前記アノード側電極52は、前記カソード側電極54及び前記固体高分子電解質膜50よりも小さな表面積を有する、所謂、段差型MEAを構成している。
第2金属セパレータ76は、電解質膜・電極構造体72に対向する面76aに燃料ガス流路38を設ける一方、反対の面76bに冷却媒体流路30が形成される。第2金属セパレータ76には、燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス流路38を連通する複数の供給孔部78aと、燃料ガス出口連通孔24b及び前記燃料ガス流路38を連通する複数の排出孔部78bとが形成される。
第2金属セパレータ76の面76bには、燃料ガス入口連通孔24aと供給孔部78aとを繋ぐ複数の入口連結通路80aが複数の流路形成部材82aにより形成される。第2金属セパレータ76の面76bには、燃料ガス出口連通孔24bと排出孔部78bとを繋ぐ複数の出口連結通路80bが複数の流路形成部材82bにより形成される。
図8に示すように、各出口連結通路80bは、各排出孔部78bの鉛直下方向に延在しており、水平方向に配列されるとともに、前記出口連結通路80bの配列方向(矢印B方向)中間部分、好ましくは、中央部分は、配列方向両端部よりも燃料ガス出口連通孔24b側に突出する。
なお、第1金属セパレータ74側にも、上記の第2金属セパレータ76と同様に、酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bに近接して供給孔部及び排出孔部を形成してもよい。
このように構成される第3の実施形態では、燃料ガス流路38に沿って流動する燃料ガスは、排出孔部78bを通って面76aから面76bに移動した後、複数の出口連結通路80bを通って燃料ガス出口連通孔24bに排出される。従って、第3の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第2金属セパレータ90の要部拡大説明図である。なお、第3の実施形態に係る燃料電池70を構成する第2金属セパレータ76と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第2金属セパレータ90では、各流路形成部材82bの長さl1は、同一の寸法に設定される。このため、第4の実施形態では、上記の第3の実施形態と同様の効果が得られる他、各出口連結通路80bにおける圧力損失を均一にすることが可能になる。
10、70…燃料電池 14、72…電解質膜・電極構造体
16、18、60、74、76、90…金属セパレータ
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
26…酸化剤ガス流路
28a、40a、80a…入口連結通路
28b、40b、80b…出口連結通路
32、42…シール部材
34a、34b、44a、44b、82a、82b…流路形成部材
36…上側内壁面 38…燃料ガス流路
50…固体高分子電解質膜 52…アノード側電極
54…カソード側電極 78a…供給孔部
78b…排出孔部

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間には、前記電極に沿って重力方向に反応ガスを供給する反応ガス流路が設けられるとともに、前記反応ガス流路の上方に位置し且つ積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス入口連通孔と、前記反応ガス流路の下方に位置し且つ前記積層方向に貫通して前記反応ガスを流す反応ガス出口連通孔とを有する燃料電池であって、
    前記反応ガス流路と前記反応ガス出口連通孔との間には、重力方向に延在する複数の連結通路が水平方向に配列して形成されるとともに、
    前記連結通路の配列方向中間部分は、配列方向両端部よりも前記反応ガス出口連通孔側に突出することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記連結通路の配列方向中央部分は、配列方向両端部よりも前記反応ガス出口連通孔側に突出することを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記反応ガス出口連通孔を形成し且つ前記連結通路との境界部位を構成する上側内壁面は、前記連結通路の前記配列方向両端部から前記配列方向中央部分に向かって下方に且つ平滑に連続することを特徴とする燃料電池。
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