JP2011232431A - 共焦点光スキャナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のマイクロレンズが設けられたマイクロレンズディスク22と複数のピンホールが設けられピンホールディスク61を回転させ、前記ピンホールを通過した光を対物レンズ32を介して試料5に照射する共焦点光スキャナ6において、前記ピンホールは、前記ピンホールディスク61の厚み方向に応じて開口径が異なる。
【選択図】図1
Description
スキャナユニット2のコリメートレンズ21は、光源1の光軸上に配置され、光源1からの光をコリメートして出力する。
マイクロレンズディスク22は、図5に示すように、微小なレンズであるマイクロレンズ221が、螺旋状に配置されたニポウ(Nipkow)ディスク等で、コリメートレンズ21からの光を集光する。
マイクロレンズディスク22とピンホ−ルディスク23は、一体となりモータ25により回転する。
チューブレンズ31は、ピンホール231を通過した光を入力し、光軸に対するピンホール231の位置に応じた傾きを有する平行光を出力する。図4には、光軸中心に位置するピンホール231からの光路を実線で示し、光軸からずれたピンホール231からの光路の例を破線で示している。
対物レンズ32は、チューブレンズ31が出力した光を入力し、試料5上に焦点を結ぶ。この入力光によって励起された試料5は蛍光を発する。この蛍光は入力光と同一の光路を戻り、再び対物レンズ32、チューブレンズ31を経由し、入力光が通過したものと同じピンホール231を通過する。
ダイクロイックミラー26からの反射光は、集光レンズ26により集光され、特定の波長光を通すフィルタ27を経由して、撮像素子を備えたカメラ等である光検出部4に入力する。
光源1からの光は、コリメートレンズ21によって平行光へと変換される。この光はマイクロレンズ221により集光されて出力される。ダイクロイックミラー26はこの光を透過し、ピンホ−ルディスク23の各々のピンホール231上で焦点を結ぶ。
ピンホール231を通過した光は、チューブレンズ31によって、通過したピンホール231の位置に対応する傾きを有する平行光に変換される。対物レンズ32は平行光を入力すると、その傾きに応じて焦点面に焦点を結像する。
複数のマイクロレンズが設けられたマイクロレンズディスクと複数のピンホールが設けられピンホールディスクを回転させ、前記ピンホールを通過した光を対物レンズを介して試料に照射する共焦点光スキャナにおいて、
前記ピンホールは、前記ピンホールディスクの厚み方向に応じて開口径が異なることを特徴とする。
前記ピンホールの開口径は、前記ピンホールディスク厚み方向中央部においては高倍率の前記対物レンズを使用した際の前記試料からの戻り光の焦点径とほぼ合致し、前記ピンホールディスク上下面付近においては低倍率の前記対物レンズを使用した際の前記試料からの戻り光の光路径とほぼ合致することを特徴とする。
前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が連続的に広がるように形成されることを特徴とする。
前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が末広がりなテーパ状に形成されることを特徴とする。
前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が階段状に広がるように形成されることを特徴とする。
前記ピンホールディスクは、異なる開口径の開口部を有する薄膜が蒸着した透明なディスクが、複数枚積層されて形成されることを特徴とする。
前記ピンホールディスクは、前記複数のピンホールが螺旋状に配置されるニポウディスクであることを特徴とする。
前記ピンホールディスクと前記対物レンズの間に配置され、前記照射光の光軸近傍の光を遮蔽する輪帯アパーチャーを有することを特徴とする請求項1〜7記載の共焦点光スキャナ。
前記輪帯アパーチャーは、前記対物レンズの瞳位置に配置されることを特徴とする。
前記輪帯アパーチャーは挿脱可能であることを特徴とする。
図1は本発明の一実施例を示した構成図である。ここで、図4と同一のものは、同一符号を付して説明を省略する。
光源1からの光は、コリメートレンズ21、マイクロレンズ221、ダイクロイックミラー26を経由し、ピンホールディスク61のピンホール611で焦点を結ぶ。ここでの光の焦点径は、ピンホールディスク61の厚み方向中央部の開口径611aとほぼ合致する。
ピンホール611を通過した光は、チューブレンズ31によって、通過したピンホール611の位置に対応する傾きを有する平行光に変換される。
輪帯アパーチャー71はチューブレンズ31が出力する平行光の光軸近傍の光を遮蔽して対物レンズ32に出力する。
焦点面上の試料5は蛍光を発し、この蛍光が戻り光として再び対物レンズ32を経由して、入力光と同じ光路を逆向きに通過するが、その際に輪帯アパーチャー71は光軸近傍の光を遮蔽する。
この光軸近傍が遮蔽された光は、再度ピンホール611を通過し、ダイクロイックミラー26によって反射され、集光レンズ27、フィルタ28を介して光検出部4に入力される。
高倍率の対物レンズ32を用いるときには、輪帯アパーチャー71は光路から取り除かれている。この場合には従来の共焦点スキャナと同様の光学系となり、試料5からの蛍光はピンホール611で再び焦点を結ぶ。ピンホールディスク61の厚み方向中央部の開口径611aは高倍率の対物レンズ32からの戻り光L1の焦点径にほぼ合致する大きさとなっているので、最適な共焦点像を得ることができる。
さらに、低倍率の対物レンズ32を用いるときには輪帯アパーチャー71が光路に挿入され、ピンホール611を通過する戻り光の光軸近傍の光が遮光される。
図2(c)には架空のアパーチャー62が、図1に示す輪帯アパーチャー71と光学的に等価である位置に示されているが、この図のように戻り光の光軸近傍の光が遮光されて矢印で示す光軸近傍以外の光のみが通過することになり、共焦点となる光以外のノイズ光が大幅に遮蔽される。
その他、輪帯アパーチャー71を配置することにより、試料5上の焦点を通常の光学顕微鏡よりも小さくできることも知られており、通常の共焦点顕微鏡よりも高い水平分解能も期待できる。
図3の例では、ピンホールディスク63にピンホール631の開口径を、厚み方向中央部では高倍率の対物レンズ、例えば60倍の焦点径631aに対応させ、上下面に近づくに従い、開口径631b、631c、631dをそれぞれ40倍、20倍、10倍程度の対物レンズの光路径に対応させている。
その際には、輪帯アパーチャー71も対物レンズの倍率に応じて最適な位置、最適な大きさに配置することで、いずれの倍率の対物レンズにおいて、最適な共焦点像を得ることができる。
221 マイクロレンズ
61 ピンホールディスク
611 ピンホール
611a、611b 開口径
32 対物レンズ
5 試料
71 輪帯アパーチャー
Claims (10)
- 複数のマイクロレンズが設けられたマイクロレンズディスクと複数のピンホールが設けられピンホールディスクを回転させ、前記ピンホールを通過した光を対物レンズを介して試料に照射する共焦点光スキャナにおいて、
前記ピンホールは、前記ピンホールディスクの厚み方向に応じて開口径が異なることを特徴とする共焦点光スキャナ。 - 前記ピンホールの開口径は、前記ピンホールディスク厚み方向中央部においては高倍率の前記対物レンズを使用した際の前記試料からの戻り光の焦点径とほぼ合致し、前記ピンホールディスク上下面付近においては低倍率の前記対物レンズを使用した際の前記試料からの戻り光の光路径とほぼ合致することを特徴とする請求項1記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が連続的に広がるように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が末広がりなテーパ状に形成されることを特徴とする請求項1〜3記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールは、前記ピンホールディスク厚み方向中央部から上下面付近にかけて、開口径が階段状に広がるように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールディスクは、異なる開口径の開口部を有する薄膜が蒸着した透明なディスクが、複数枚積層されて形成されることを特徴とする請求項5記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールディスクは、前記複数のピンホールが螺旋状に配置されるニポウディスクであることを特徴とする請求項1〜6記載の共焦点光スキャナ。
- 前記ピンホールディスクと前記対物レンズの間に配置され、前記照射光の光軸近傍の光を遮蔽する輪帯アパーチャーを有することを特徴とする請求項1〜7記載の共焦点光スキャナ。
- 前記輪帯アパーチャーは、前記対物レンズの瞳位置に配置されることを特徴とする請求項8記載の共焦点光スキャナ。
- 前記輪帯アパーチャーは挿脱可能であることを特徴とする請求項8または9記載の共焦点光スキャナ。
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JP2008052146A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Olympus Corp | 共焦点型レーザー走査蛍光顕微鏡 |
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