JP2011231904A - ボルト・ナットの緩止具 - Google Patents

ボルト・ナットの緩止具 Download PDF

Info

Publication number
JP2011231904A
JP2011231904A JP2010104904A JP2010104904A JP2011231904A JP 2011231904 A JP2011231904 A JP 2011231904A JP 2010104904 A JP2010104904 A JP 2010104904A JP 2010104904 A JP2010104904 A JP 2010104904A JP 2011231904 A JP2011231904 A JP 2011231904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
tightening
function
tool
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010104904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5489038B2 (ja
Inventor
Fusao Yamada
房夫 山田
Koichi Yamada
耕一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMADA SEIMITSU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YAMADA SEIMITSU SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMADA SEIMITSU SEISAKUSHO KK filed Critical YAMADA SEIMITSU SEISAKUSHO KK
Priority to JP2010104904A priority Critical patent/JP5489038B2/ja
Priority to CN2010102088911A priority patent/CN102235413A/zh
Priority to TW99120817A priority patent/TW201137247A/zh
Publication of JP2011231904A publication Critical patent/JP2011231904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489038B2 publication Critical patent/JP5489038B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】
スパナ、六角レンチ、きく、のような緩締工具を用いてボルトとナットを容易に螺合・螺脱し得る緩み止め機能付きナットを安価に提供すること。
【解決手段】
弾性のある金属線材を螺巻した、螺合したナットから突き出したボルトの突出部分の螺条に嵌合可能である緩止コイル部と、前記緩止コイル部の上端から下方に屈曲し、前記ナットと係合可能なナット係合部と、前記緩止コイル部の下端から外方に向かって、前記ナットの外縁を越えて延伸した金属線によって構成された締付自動調整部を具備した緩止具を、
前記緩締工具を装着することによって、前記締付自動調整部が押圧されて前記緩止コイル部が拡径するように、前記ナット上面に形成された緩止具係合部と、前記ナット係合部を介して、前記緩止具を前記ナットに係合させた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、螺合結合したナットとボルトの緩みを防ぐため、前記ボルトのねじ溝に嵌め込まれるコイル状に形成された弾性のある金属製線材を用いる緩止具に関する。
上述の技術の起源は古く、昭和9年には既に「一条の強弾性金属線をその下端より螺巻して使用『ボルト』に螺合せしむべき螺旋部分を捲成し、その上方一捲又は数捲を大捲部分となし、その上方余端を折曲げして下方に導き、螺旋部分の下方一に置いて『ナット』に嵌合せしめ得る如き六角ナットを屈曲形成せしめて成る『ナット』の緩み止め金具の構造」が提案されている。
実公昭10−12319
上記は、一般的な「ボルトのねじ溝に嵌め込まれるコイル状に形成された弾性のある金属製線材を用いる緩止具」の原典となる文献である。この文献は、弾性のある金属線材を「コイル」状に巻いた、所謂「コイルばね」を「ボルトの緩み止め」に用いることができる基本的な原理を示している。以下、本明細書では、これを「緩止コイル」と称する。
上記の特許文献1では、「緩止コイル」は図1の「屈曲形成し螺条部分(103a)」である。この「屈曲形成し螺条部分(103a)」が「直径よりも大巻する部分(103b)」を経て、ナットと接合している部分(103c)」と接合している。前記103bは、コイル上端から金属線を延伸ばし下方向に屈曲させてナットと接合するために(一旦)コイルを一旦“外側”に拡径したものであり、機能的には103bと103cで「ナットと接合」している。以下、本明細書では「ナット接合部」と呼ぶ。
基本原理を、図1により説明する。ここで「緩止コイル」の上端は六角ナットに固定されている。下端は自由端とする。これに「ボルト」を螺合(挿入)する−すなわち、ボルトを右回転させると、該ボルトと該緩止コイルの摩擦力の作用により、該緩止コイルは捻られるように回転する。
この時、緩止コイルの「上端」が六角ナットに固定されているため、金属線の弾性により、緩止コイル「緩む」ように(拡径するように)動く。従って、該ボルトと該緩止コイル間の摩擦力は小さくなり、装着(ボルトの挿入)は容易に可能となる。
しかし、取り外す場合は、逆に「径が縮小する」ように力が働く。この場合、該ボルトと該緩止コイル間の摩擦力が増大して(締め付けるような状態になり)、回転が阻止される。
さらに取り外す方向に力を加えると(より締め付けられて)一層強い力で締め付けられる。従って、一旦装着してしまったら、もはや人為的にも「抜く」ことは難しく、極めて強力な「緩止」防止効果がある。
上記の構成では、十分な「緩み防止」の効果を得るには、コイルの内径がボルトの外径より若干小さく(この方が「強い」摩擦力が発生する)する必要があるが、このように“強い摩擦力”が生じるように構成すると、装着時(=ねじ込む時)の「金属線とボルトの摩擦力」も大きくなるため、装着が難しくなる。
これに対して、図2のように、コイルの拡径を人為的に行うための「ツマミ」を具備したものもある。
特開2001−59514
この場合、人手で簡単に拡径できるような弾性では、金属線とボルトの摩擦力も小さく「緩み止」の効果も小さい。しかし、十分な摩擦力を得ようとすると、人手では簡単に拡径できず、非常に使いにくいものとなる。
そのような問題に対応するため、上記特許文献では、装着した段階で「ツマミ」にキャップをする構成を提案している。
例えば、図3のように「緩止具」を装着した上で、「ツマミ」を固定する「キャップ」を付ける。この場合、同「キャップ」によって「ツマミ」位置が固定されるため、人手によってコイルを拡径できないため、この「キャップ」の装着時には「緩み止」の効果が維持される。
しかし、上述の構成には様々な不都合がある。
第一に「キャップ」を装着は必須となる。すなわち、「キャップ」を装着しないと事実上「緩み止」の効果は期待できない。従って、特許文献1の方法に比べて非常にコストが増大してしまう。
第二に非常に使いにくい。すなわち、一旦装着したボルトを外す場合、上記の「キャップ」を外し、手で「ツマミ」を回してコイルを緩ませつつ、工具を装着して操作することになる。この場合「ツマミ」の位置の問題から、「六角レンチ」、や「きく」など、上からナットの緩締工具を装着するものは利用できない。
また、横から装着する「スパナ」は利用できるにしても、片手で「ツマミ」を回しつつもう一方の手で操作するため、非常に処理が面倒になる。
このため、上述の構成では、一度「装着」したらメンテナンスは面倒である。
しかし、頑強な金属製部品でも劣化もするし、あるいは、何かの衝撃で破損する可能性もある。特に、航空機や高速鉄道など、使用条件が厳しい環境の中で高い安全性が要求されている場合、部品の劣化や破損(ひび等)の検査・交換が頻繁に行われる(行われなければならない)。
このような「メンテナンス」が頻繁に必要となるものには、上記の各特許文献の「緩み止」は実際問題として使えない。
本願発明は上述の問題点を解決するために考案されたものである。
具体的には、「スパナ」、「六角レンチ」、「きく」等々の一般的な工具を用いることで、簡単に「締め付け」あるいは「取り外し」が行える「緩止具」を提供することにある。
また、例えば上記の「キャップ」のように、コスト増の要因となる部材を使用しない安価な「緩止具」を提供することにある。
本発明の第一の構成は、スパナ、六角レンチ、きく、のような緩締工具を用いてボルトとナットを容易に螺合・螺脱し得る緩み止め機能付きナットであって、
弾性のある金属線材によって構成された緩止具が、
前記ボルトと螺合した前記ナットから突き出した該ボルトの突出部分の螺条に嵌合可能であり、前記金属線を螺巻した緩止コイル部と、
前記緩止コイル部の上端から下方に屈曲し、前記ナットと係合可能なナット係合部と、
前記緩止コイル部の下端から接線方向に外方に向かって、前記ナットの外縁を越えて延伸した金属線によって構成された締付自動調整部を具備し、
前記緩締工具を装着することによって、前記締付自動調整部が押圧されて前記緩止コイル部が拡径するように、前記ナット上面に形成された緩止具係合部と、前記ナット係合部を介して、前記緩止具を前記ナットに係合させたことを特徴とするものである。
上記の構成によれば、本願発明の締付自動調整部は、緩止コイル部の下端から「接線方向に外方に向かって」かつ「前記ナットの外縁を越えて」延伸された金属線により構成された締付自動調整部は、「前記ナットの外縁を越えて」延伸されているため、緩締工具が装着されて締付自動調整部が押圧される。この場合、緩止コイル部の下端から「接線方向に外方に向かって」金属線は延伸されて締付自動調整部が構成されているため、押圧された締付自動調整部によって、比較的スムーズに緩止コイルは拡径し、緩止コイルによるボルトの締め付けが緩み、コイルの金属線とボルトの摩擦力が小さくなって、緩締操作が簡単に行える。
また、緩締工具の装着を解くと、締付自動調整部の押圧が解かれるため、金属線の弾性により元の形状に戻ってボルトを締め付ける。このため、緩締工具をナットに装着した時だけ「緩止具」は緩むが、他の時はボルトを締め付け「緩み止め」として働くことになる。
本発明の第二の構成は、上記の第一の構成に加えて、
締付自動調整部は、ナット外縁近傍に屈曲機能部を有し、さらに、ナット外縁近傍からナット側面に沿って下方向に延伸した側面機能部を有することを特徴とするものである。
上記の屈曲機能部は締付工具の上方からの押圧に対して有効に機能するものである。また、側面機能部は締付工具の側方からの押圧に対して有効に機能するものである。
例えば「スパナ」を使う場合、「スパナ」は多くの場合、ナットの側面から装着させる。
この場合、例えば、スパナを多少ナットの上にずらせて装着したら、側面機能部がない締付自動調整部を押圧することも不可能ではないが、敢えてスパナをずらせて装着する使用方法は慣れないと難しく、またスパナとナットが接している接触面積が小さくなるため、上手くナットを操作できない恐れもある。
しかし、上記のような「側面機能部」が具備されていれば、スパナを上にずらせて使用することもなく、普通にナットに装着しても、確実に「スパナ」が締付自動調整部を押圧することで、緩止コイルの締め付けを緩めることができる。
同様に「屈曲機能部」は、上部に壁面のある、例えば「六角レンチ」のような緩締工具を用いる場合に効果がある。
また、この「屈曲機能部」は当該部分が金属線の長さに余裕を持たせる「遊び」の役割を担う。
本発明の第三の構成は、上記の第二の構成に加えて、
締付自動調整部は、緩止コイル部の下端からナット外縁近傍までナット上面と平行に延伸したものであることを特徴とするものである。
この構成は、緩締工具からの押圧力を最も効果的に緩止コイル部に伝達できる。
本発明の第四の構成は、上記の第三の構成に加えて、
締付自動調整部の屈曲機能部は、金属線を一旦上方向に屈曲させ、直ちに下方向に屈曲させることにより、突起状の形状であることを特徴とするものである。
上記のように屈曲機能部を「突起状」に形成することで、屈曲機能部を簡単に構成できる。
本発明の第五の構成は、上記の第二の構成に加えて、
締付自動調整部は、緩止コイル部の下端からナット外縁近傍まで若干上方向となる傾斜を有して延伸したものであることを特徴とするものである。
この構成は、第三の構成に次いで緩締工具からの押圧力を効果的に緩止コイル部に伝達できるものであり、さらに、上方向への傾斜によって当該部分が上部に出っ張ることで、当該部分の端部に屈曲機能部を簡単に構成できる。
本発明の第六の構成は、上記の第五の構成に加えて、
締付自動調整部の側面機能部は、緩締コイル下端からナット外縁近傍まで若干上方向となる傾斜を有して延伸した金属線の端部から金属線を略垂直かつ若干外向きに下方向に延伸したものであり、緩締工具は装着によって前記機能部と当接するが、前記側面機能部が弾性変形して、前記工具に装着可能であることを特徴とするものである。
上記のように構成することにより、締付自動調整部はナット側面に沿って延伸され、例えば「きく」のように、ナットの上部から覆いかぶせるように使用するが「レンチ」異なり上部に壁面がない緩締工具であっても、若干外向きに下方向に延伸した側面機能部が「きく」の下部内側面と当接することで、確実に締付自動調整部を押圧して緩止コイルの締め付けを緩めることができる。
また、緩締コイル下端からナット外縁近傍まで若干上方向となる傾斜を有して延伸した金属線の端部から金属線を略垂直かつ若干外向きに下方向に延伸したことによって折れた部分を屈曲機能部とすることで、屈曲機能部が簡単に構成できる。
本発明の第七の構成は、上記の第一から第六の何れかの構成に加えて、
緩止具係合部は、ナット係合部と嵌合可能であって、金属線材と略同じか若干細い円環状の細溝をナット上に刻んだものであることを特徴とするものである。
上記の構成は、例えば、金属線を同金属線と略同じか若干細い円環状の細溝に圧入等によって簡単に係合させることができる。
本発明の第八の構成は、上記の第二から第七の何れかの構成に加えて、
ナットは、締付自動調整部のナット側面に沿った部分がナットの端に引っかからないように、六角ナットの一部を削り落したものであり、通常の六角ナット用緩締工具が使用し得る形状に該六角ナットを加工したものであることを特徴とするものである。
この構造は非常に重要である。上記の側面作用部を押圧して緩止コイルの締め付けを緩まる場合、上記側面作用部は若干回転するように移動する。これは、緩止コイル部が拡径するためには必然的な動作である。通常の六角ナットを使用した場合、該締付自動調整部が六角ナットの角に引っ掛かる危険性がある。上記の構造は、この危険性を低減できる。
本発明の第九の構成は、上記の第八の構成に加えて、
六角ナットの削り落した部分は、六角ナットの一角を当該ナットの中心軸に平行な平面に沿って切断したものであることを特徴とするものである。
上記の構成は、六角ナットを一回の切断工程によって加工処理できる。
本発明の第十の構成は、上記の第一から第九の何れかの構成に加えて、
ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットを使用し得る緩締工具の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とするものである。
上記の寸法の範囲であれば、本願発明は緩締工具の装着によって緩止具が弾性変形して工具の内側に入り込めるため、当該緩締工具の装着は可能である。
本発明の第十一の構成は、上記の第十の構成に加えて、
ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「スパナ」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とするものである。
上記の寸法の範囲であれば、本願発明はナットと適合する「スパナ」の装着によって緩止具が弾性変形して「スパナ」の内側に入り込めるため、当該「スパナ」の装着は可能である。
本発明の第十二の構成は、上記の第十の構成に加えて、
ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「きく」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とするものである。
上記の寸法の範囲であれば、ナットと適合する「きく」の装着によって緩止具が弾性変形して「きく」の内側に入り込めるため、当該「きく」の装着は可能である。
本発明の第十二の構成は、上記の第十の構成に加えて、
ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「六角レンチ」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とするものである。
上記の寸法の範囲であれば、ナットと適合する「六角レンチ」の装着によって緩止具が弾性変形して「六角レンチ」の内側に入り込めるため、当該「六角レンチ」の装着は可能である。
本発明により、例えば「スパナ」、「六角レンチ」、「きく」等の緩締工具を前記ナットに装着すると、その装着する動作によって自然にコイルが緩むため、金属線から大きな摩擦力を受けることなくボルトの緩締作業が行える。
この機能によって、一旦装着したボルトであっても、工具を装着したら「締め付け」が弱くなるため、ボルトの点検(「緩み止」を外した状態での「締め付け」状況の点検)、締め付け(「緩み止」を外した状態での「締め付け」操作)、交換(他のボルト、あるいは、「締め付け具」付きナットの新しい部品への取り換え)が簡単に行える。
また、締付自動調整部が「緩止コイル部の下部から接線方向にナット外縁まで延伸」しているため、例えば「スパナ」、「六角レンチ」、「きく」のような工具を装着されて、締付自動調整部が押圧された場合、緩止コイル部に対し最も有効に力が作用する。
このため、弾性変形しやすく、緩止コイル部の拡径動作もスムーズに行われる。また、工具を外した際の(工具を装着する前の緩止作用がある状態に戻る)復元動作も、緩止コイル部の“ばね作用”が有効に伝達されるため、スムーズに行われる。
上記の一連の動作(工具が装着されたら「締め付け」を弱め、工具を外したら「締め付け」を強める)は、「工具の装着」という動作に付随して自動的に(自然に)行われる。
さらに、締付自動調整部の屈曲機能部が、外縁近傍で若干上方向に膨らんだのちナット側面に沿って下方向に延伸している。すなわち、上方向に小さい凸部が形成されている。これは、例えば、「六角レンチ」のように上部に壁面がある工具に対して有効に機能する。
また、六角ナットの角を落とすことで、側面機能部が角の内側に入り込むように動くことが可能となる。
これに対して、角を落とさない場合、緩締工具による押圧に対して側面機能部が前記の角に引っ掛かって殆ど動くことができない恐れもある。
この余裕は重要である。上述のように、本願発明の構成では「工具が金属線を内側に押す」ことで、コイル部の「締め付け」を制御する(緩める)。この「工具が金属線を内側に押した」結果、金属線は内側に動くが、金属線は弾性であり、かつ、ボルトを締め付けて十分な摩擦力を発生できる程度に強い力が働くものであるため、「ナット側面の金属線」を工具で内側に押した場合、正確には(内側に入りつつ)“拡径する方向”に回転する。従って、側面の金属線が動く余裕がないと、十分に機能できない。
また、この余裕が少ないと工具の装着姿勢(ナットに対する工具の角度)が不自由にもなる。これが制約されると使い勝手が悪くなるが、上記の構成は、このような問題は生じない。
さらに、線材略同じか若干細い細溝をナット上面に設け、当該細溝に係合部を嵌め込んでいる。この構成は、極めて強固な係合をナットと線材の間に作ることができる。
しかも、上記の構成は、ナットを加工するコストだけで実現できる。
以上のように、本発明の「緩み止め機能付きナット」は、通常はボルトを「締め付け」ることによって「緩み」を防ぐ(=着脱を困難にする)機能を有する。同時に、ナットに適合した工具を装着すれば“自動的に(自然に)”ボルトの「締め付け」を緩めて着脱容易になる。
従って、通常は「緩止具」として機能しつつ、工具使用時には(工具を装着するだけで)自動的に「緩止」の機能を解除できるため「メンテナンス」が非常に楽になる。
例えば、「緩み」を点検する場合は、従来の「緩み止」では“人の力で外せない”ため、「緩み」が発生しているか否かが判断できなかった。しかし、本願発明の構成では、工具を装着した時点で「緩止機能が解除」されるため、ボルトとナットの係合程度の検査を非常に簡単に行うことができる。また、この過程で(緩みが生じていれば)工具を用いて「締め付ければ」強固な係合を回復できる。
また、部品の交換も容易である。工具を装着している状況では「緩み止め」の機能は停止しているため、部品を簡単に外すことができる。
さらに、本願発明は、規格品(例えば工具、六角ナット、コイル状の金属線)に若干の加工を行うことで実現できる。通常のボルト、ナットに加えて必要な部材は“コイル状の金属線”のみであり、これに加えて(六角)ナットの一部を加工するだけで実現できるため、コスト的にも非常に安価なものにできる。
以下、本発明の実施の形態について、図4〜図16を参照しながら説明する。
図4には本願発明の実施例1を示す。
この実施例は、本願発明の原理を示すための例である。
図4は、本発明の実施例1の緩止機能付きナット401にボルト101が螺合している状態を示す。図4(a)は側面図、図4(b)は斜視図である。締付コイル部103aは、従来技術の締付コイルと同様のものである。本発明は、これに締付自動調整部410とナット係合部420が付加されたものである。
締付自動調整部410は、締付コイル部103aの下端から、さらに金属線を接線方向に延伸して構成される。締付コイル部103aの下端点(P1)から、当該位置における締付コイル部103aの接線方向に、締付自動調整部(基本部)410aは延伸されている。
実施例1では、この締付自動調整部(基本部)410aはナット402上面に沿って平行に当該ナット外縁に向かって延伸している。
本願発明の原理は、例えば、「スパナ」、「きく」、「六角レンチ」のようなボルトとナットの締付工具を上記ナットに装着することで、この締付自動調整部410が工具に押圧されることで、締付工具装着時に自動的に締付コイル部103aの締め付けを緩ませるものである。
図5では、本願発明の緩止機能部分を分かりやすくするため、図4からボルト101、ナット402を除いたものを示す。但し、前記のコイルとボルトの関係を示すために、ボルト101は点線で示している。
また、図5には、ナット402と緩止具403の係合の例を示している。
図5のように、ナット上に緩止係合部430として、円環状の細溝を形成する。この緩止係合部430は、緩止具403のナット係合部420と適合するように、円弧状に形成されている。
これを、例えば圧入すれば、極めて強く両者は係合する。
図6には、締付自動調整部410がスパナ610によって押圧される例である。ここでは、スパナ610を上方向に多少ずらして、スパナ610の内側で締付自動調整部410の金属線の端(P2)を押圧する場合を考える。
図6のように、締付自動調整部410は上面から見れば、同図のように、緩止コイル部103aの下端から、接線方向にナット外縁まで直線的に延伸している。
P2の位置で締付自動調整部410が外側から押圧された場合、締付自動調整部410の端部を丸める等してスパナ610の壁面に沿って動けるならば、押圧されることで、P2からP3に動く。
これは緩止コイル部103aが弾性のある金属線によって構成されているため、バネ類似の作用によるものである。
上記金属線が図6のように(緩止コイルの締め付けを緩ませる方向に)若干の回転を伴って押圧されることにより、緩止具403は締め付けを緩めて、スパナ610のような緩締工具による緩締操作が容易に実行できる。
この例は、本願発明の基本原理を示したものである。しかし、スパナ610を多少ずらして使用する等、使い勝手の良いものではない。そこで、以下の実施例2と実施例3では、使い勝手の良い形態を示す。
図7には本願発明の実施例2を示す。
図7は、本発明の実施例2の緩止機能付きナット701にボルト101が螺合している状態を示す。図7(a)は側面図、図7(b)は斜視図である。締付コイル部103aは、実施例1と同様に、従来技術の締付コイルと同様のものである。但し、本発明は、さらに締付自動調整部(基本部)710a、屈曲機能部710b及び側面機能部710cによって構成された締付自動調整部710が付加されている。
締付自動調整部710は、締付コイル部103aの下端の金属線をさらに延長して構成される。締付コイル部103aの下端点(P1)から当該位置におけるコイルの接線方向に、締付自動調整部(基本部)710aは延伸されている。
実施例2では、この締付自動調整部(基本部)710aはナット702上面に沿って平行にナット外縁に向かって延伸している。
本願発明の原理は、前述のように、締付工具の装着によって、この締付自動調整部(基本部)710aが工具に押圧されることで、工具装着時に自動的に緩止コイル部103aの締め付けを緩ませるものである。
しかし、より確実な動作を得るために、この実施例2では側面機能部710cを具備する。尚、図示はしないが、上記の締付自動調整部(基本部)710aに屈曲機能部710bを介さず側面機能部710cを直接的に接続する構成も可能である。しかし、このように屈曲機能部710bを有していても(前記のように省いた場合と)同様に側面機能部710cは機能し得るため、本実施例では屈曲機能部710bを有する形で説明する。
図8では、本願発明の緩止具703を分かりやすくするため、図7からボルト101、ナット702を除いたものを示す。但し、コイルとボルトの関係を示すために、ボルト101は点線によって表示している。
図9には、側面機能部710cの機能を説明する。図9(a)のように、締付自動調整部710が緩締工具によってP4からP5に動かされる場合を例に説明する。
図9(b)は上面図である。締付自動調整部710は上面から見れば、同図のように、緩止コイル部103aの下端から、接線方向にナット外縁まで直線的に延伸している。
P2の位置で締付自動調整部が外側から押圧された場合、P2は矢印の方向にしか動けない。この動作によって、弾性金属によって構成された緩止具は締付けを緩める。
しかし、通常の六角ナットを使用した時、例えば図9(b)のように、側面機能部710cが該六角ナットの角が引っ掛かる場合がある。
実施例2では、締付自動調整部710の側面機能部710cが引っ掛からないように、図9(b)のように六角ナットの角の一つを落としている。
これは、例えば、図9(b)の点線部を切り落とすことで、一般に市販されている六角ナットに少し手を加えるだけで作ることができる。
図10には、実施例2の緩止機能付きナット701にスパナ601を装着する場合を示す。
規格に適合した六角ナットを操作する規格に適合した「スパナ」の場合、操作対象のナットの寸法と適合している。すなわち、六角ナットの寸法より若干大きめではある(=遊びがある)が、ボルトと螺合し得る緩止コイルの金属線の太さの遊びは有り得ない。
例えば図10(a)のようにスパナ610を装着する場合、緩止自動調整部710の側面機能部710cに、スパナ610の最奥部の壁面が当接する。
この場合、「スパナ」は緩止自動調整部710の側面機能部710cがある方向から装着する必要がある。
上記スパナ610をナット702とフィットするように“押し込む”と、側面機能部はP4からP5に移動させられる。上述のように、六角ナットの角は落としてあるため、側面機能部がナットの角に引っ掛かることなく、スムーズにP4からP5に押し込められる。
これに伴い、弾性金属によって構成された緩止コイル部の締付けが弱まり、手作業によってもナットの緩締作業が簡単に行える。
図10(b)から明らかなように、ナット702と緩止具703により構成される緩止機能付きナット701は、緩止具703が弾性変形することにより、ナット702と適合するスパナ610の内寸法より小さくなるため、上記スパナ610に装着し得る。
図11には、ナット702の角と側面機能部710cとの関係を示している。
ナットの角を落とす目的は、側面機能部710cが引っ掛かることを防ぐためであり、同側面機能部710cが動ける範囲なら、落とす量は少ない方が良い。
図12には、ナット702と緩止具703の係合の例を示す。
図12の場合も、実施例1のように、ナット702上に「緩止係合部730」として、円環状の細溝を形成している。緩止具703のナット係合部420は、上記細溝と適合するように、円弧状に形成している。
これを、例えば圧入すれば、極めて強く両者は係合する。これは、実施例1と同様に実現できる。
図13〜図16には実施例3を示す。
図13は、本発明の実施例3の緩止機能付きナット1001にボルト101が螺合している状態を示す。
図13(a)は側面図、図13(b)は斜視図である。締付コイル部103aは、前記の実施例1及び実施例2と同様に、従来技術の締付コイルと同様のものである。また、ナット係合部420は実施例1と同様のものである。
本発明は、実施例2の締付自動調整部710の代わりに、締付自動調整部1310を備えた発明の例である。
締付自動調整部1310は、締付コイル部103aの下端の金属線をさらに延長して構成される。締付コイル部の下端から、当該位置におけるコイルの接線方向に、締付自動調整部(基本部)1310aは延伸されている。
実施例3では、締付自動調整部(基本部)1310aは締付コイル部の下端点(P1)からナット外縁に向かって若干上向きに延長延びしている。
また、側面機能部1310cは、同710bのように垂下するのでなく、若干(半径方向に)外側に開いて延伸している。
従って、屈曲機能部1310bは、締付自動調整部(基本部)1310aから側面機能部1310cに至るように折れることで形成できる。
図14に示すように、実施例3においては、「きく」あるいは「六角レンチ」を使用した例について示している。
図15(a)のように、緩締工具(「きく」1410)に押圧されて、図15(b)に示すようにP6からP7に移動する場合を考える。
きく1410は、図15(b)のように、六角ナットの角と適合する「角部」が、レンチやスパナと異なり6以上(例えば、倍の12)ある。
この「きく」の特徴は、(スパナのように)角を合わせなくとも、簡単に装着できる点にある。
これを本発明に適用した場合の締付自動調整部1310の動きを図15に示す。
図15(a)には、きく1410を、緩止具1303とナット702で構成された実施例3の緩止機能付きナット1301に装着した場合の断面図である。
きく1410を装着すると、同1410の壁面に側面機能部1310cが押圧される。図のようにボルトを装着している場合、これ以上締まる方向には回転できないため、図15(b)のようにP6からP7に移動するように動く。
尚、もし、「きく」の位置が悪い場合、例えば、図15(b)のP4にきくの“山”が重なって、反対方向にしか動けないような場合、側面機能部1310cは動くことができずに(実際問題として)「装着できない」ことになる。しかし、この場合でも「きく」の位置を(上手く装着できるように)ほんの少しずらせば、難なく装着できる。何れの場合でも、「きく」を装着できる場合、必ず、図15(b)のような位置関係になる。
上記のように、「きく」1410の谷間に側面機能部1310cが入り込んだ場合、後述する六角レンチ1420で押圧されたよりもP4の移動量は小さくなるが、図15(a)のように、多少外向きに開いている形状の場合、上方への「遊び」がなくなるように移動するために、十分な移動量が確保できる。
図15(a)及び図15(b)から明らかなように、ナット702と緩止具1303により構成される緩止機能付きナット1301は、緩止具1303が弾性変形することで、ナット702と適合し得る「きく1410」の内寸法より小さくなり、きく1410に装着し得る。
図16では「六角レンチ1420」を使用した例について示す。
図16(b)のように、緩締工具に押圧されて、P6からP7に移動する場合を例にして説明する。
図16(a)は、六角レンチ1420を、実施例3の緩止機能付きナット1301に装着した場合の断面図である。
六角レンチ1420を装着すると、同1420の上部壁に屈曲機能部1310bが押圧され、六角レンチ1420の側内壁部に側面機能部1310cが押圧される。
側面機能部1310cが先に押圧される場合は、基本的には上述の「きく」の場合と同じである。但し、「六角レンチ」には「きく」のような谷間がないため、より強く押圧される。
屈曲機能部1310bが先に押圧される場合を図14(a)に示す。
六角レンチ1420の上内壁がP8で屈曲機能部1310cを押圧すると、図14(b)のように、屈曲機能部1310cが潰される形状になる。
この場合、当該部分に集中した力は、金属線の弾性によって全体に均一に及ぶため、緩止コイル部103aを緩ませるように作用する。
従って、結果的に(側面を押圧された)実施例1あるいは実施例2と同様に、側面機能部1310cも(締付の緩みに応じて)若干回転しP9に移動する。
尚、側面機能部1310cが先に押圧された場合でも、屈曲部分が残っている場合には、「六角レンチ」の上壁によってさらに押圧される場合もある。
図16(a)及び図16(b)から明らかなように、ナット702と緩止具1303により構成される緩止機能付きナット1301は、緩止具1303が弾性変形することで、ナット702と適合する六角レンチ1410の内寸法より小さくなり、六角レンチ1420に装着し得る。
尚、上記の実施例の説明は、実施例1〜3を各々「スパナ」、「きく」、「レンチ」を用いた場合を例に説明した。しかし、上述の説明から明らかなように、側面機能部は「スパナ」や「きく」のように横側から作用する緩締工具に適合するものであり、屈曲機能部は「レンチ」のように上側から作用する緩締工具に適合するものである。
従って、上記の実施例2〜3では、各々側面機能部と屈曲機能部を具備しているため「スパナ」、「きく」、「レンチ」の全てに対応できる。
また、ナットに関しては、実施例1で示したように(角を落としていない)「六角ナット」の適用も可能である事例も示したが、側面機能部を有する場合(実施例2及び実施例3)のように「六角ナット」の角を落とした構成の方が好ましいことは言うまでもない。
六角ナットは「緩止具」と係合させる係合部(例えば、細溝)が必要なため、何も手を加えない「六角ナット」を使用することは難しい。ユーザには「緩止具」をナットに係合させた「緩止機能付きナット」の形で提供されると思われる。
従来法(特許文献1)の説明図 従来法(特許文献2)の説明図(その1) 従来法(特許文献2)の説明図(その2) 実施例1の説明図 実施例1における緩止具とナットの係合 実施例1における締付自動調整部の動き 実施例2の説明図(その1) 実施例2の説明図(その2) 実施例2における締付自動調整部の動き(その1) 実施例2における締付自動調整部の動き(その2) 実施例2におけるナットの角落とし部分の範囲 実施例2における緩止具とナットの係合 実施例3の説明図(その1) 実施例3の説明図(その2) 実施例3における締付自動調整部の動き(その1) 実施例3における締付自動調整部の動き(その2)
101 ;ボルト
102 ;六角ナット
103 :緩止具
103a ;緩止コイル(屈曲形成し螺条部分)
103b ;ナット接合部(直径よりも大巻する部分)
103c ;ナット接合部(ナットと接合している部分)
201a ;ツマミ部
201b ;ツマミ部
103a ;緩止コイル(コイルバネ)
301a ;キャップ
301b ;キャップ
401 ;緩止機能付きナット(実施例1)
403 ;緩止具
410 ;締付自動調整部
420a ;ナット係合部
430 ;緩止具係合部
601 ;スパナ
701 ;緩止機能付きナット(実施例2)
702 ;ナット(変形七角)
703 ;緩止具
710 ;締付自動調整部
710a ;締付自動調整部(基本部)
710b ;屈曲機能部
710c ;側面機能部
1301 :緩止機能付きナット(実施例3)
1303 ;緩止具
1310 ;締付自動調整部
1310a ;締付自動調整部(基本部)
1310b ;屈曲機能部
1310c ;側面機能部
1410 ;きく
1420 ;六角レンチ

Claims (13)

  1. スパナ、六角レンチ、きく、のような緩締工具を用いてボルトとナットを容易に螺合・螺脱し得る緩み止め機能付きナットであって、
    弾性のある金属線材によって構成された緩止具が、
    前記ボルトと螺合した前記ナットから突き出した該ボルトの突出部分の螺条に嵌合可能であり、前記金属線を螺巻した緩止コイル部と、
    前記緩止コイル部の上端から下方に屈曲し、前記ナットと係合可能なナット係合部と、
    前記緩止コイル部の下端から接線方向に外方に向かって、前記ナットの外縁を越えて延伸した金属線によって構成された締付自動調整部を具備し、
    前記緩締工具を装着することによって、前記締付自動調整部が押圧されて前記緩止コイル部が拡径するように、前記ナット上面に形成された緩止具係合部と、前記ナット係合部を介して、前記緩止具を前記ナットに係合させたことを特徴とする、緩み止め機能付きナット。
  2. 締付自動調整部は、ナット外縁近傍に屈曲機能部を有し、さらに、ナット外縁近傍からナット側面に沿って下方向に延伸した側面機能部を有することを特徴とする、請求項1に記載された緩み止め機能付きナット。
  3. 締付自動調整部は、緩止コイル部の下端からナット外縁近傍までナット上面と平行に延伸したものであることを特徴とする、請求項2に記載された緩み止め機能付きナット。
  4. 締付自動調整部の屈曲機能部は、金属線を一旦上方向に屈曲させ、直ちに下方向に屈曲させた、突起形状であることを特徴とする、請求項3に記載された緩み止め機能付きナット。
  5. 締付自動調整部は、緩止コイル部の下端からナット外縁近傍まで若干上方向となる傾斜を有して延伸したものであることを特徴とする、請求項2に記載された緩み止め機能付きナット。
  6. 締付自動調整部の側面機能部は、緩締コイル下端からナット外縁近傍まで若干上方向となる傾斜を有して延伸した金属線の端部から金属線を略垂直かつ若干外向きに下方向に延伸したものであり、緩締工具は装着によって前記機能部と当接し、前記側面機能部が弾性変形して、前記工具に装着可能であることを特徴とする、請求項5に記載された緩み止め機能付きナット。
  7. 緩止具係合部は、ナット係合部と嵌合可能であって、金属線材と略同じか若干細い円環状の細溝をナット上に刻んだものであることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載された緩み止め機能付きナット。
  8. ナットは、六角ナットの一部を削り落したものであり、六角ナットに適合した緩締工具が使用し得るものであることを特徴とする、請求項2〜7の何れか1項に記載された緩み止め機能付きナット。
  9. 六角ナットの削り落した部分は、該六角ナットの一角を該六角ナットの中心軸に平行な平面に沿って切断したものであることを特徴とする、請求項8に記載された緩み止め機能付きナット。
  10. ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットを使用し得る緩締工具の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載された緩み止め機能付きナット。
  11. ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「スパナ」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とする、請求項10に記載された緩み止め機能付きナット。
  12. ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「きく」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とする、請求項10に記載された緩み止め機能付きナット。
  13. ナットと係合している緩止具の最大外径が、弾性変形させることにより、前記ナットと適合する「六角レンチ」の内寸法よりも小さくなり得ることを特徴とする、請求項10に記載された緩み止め機能付きナット。
JP2010104904A 2010-04-30 2010-04-30 緩み止め機能付きナット Active JP5489038B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104904A JP5489038B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 緩み止め機能付きナット
CN2010102088911A CN102235413A (zh) 2010-04-30 2010-06-21 螺栓螺母的防松件
TW99120817A TW201137247A (en) 2010-04-30 2010-06-25 Locking device for bolt and nut

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104904A JP5489038B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 緩み止め機能付きナット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011231904A true JP2011231904A (ja) 2011-11-17
JP5489038B2 JP5489038B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44886381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010104904A Active JP5489038B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 緩み止め機能付きナット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5489038B2 (ja)
CN (1) CN102235413A (ja)
TW (1) TW201137247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202314A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 松本重工業株式会社 緩み止めボルト、これを用いた締結具及び緩み止めボルトの製作方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105626659A (zh) * 2014-10-28 2016-06-01 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种锁紧螺母防松装置
CN107542743A (zh) * 2016-06-28 2018-01-05 培科(上海)工业技术有限公司 一种可反复拆卸的防松螺栓结构
CN106761087A (zh) * 2016-11-22 2017-05-31 重庆欧帆门业有限公司 一种结构稳固的木门
CN107882848A (zh) * 2017-11-06 2018-04-06 国网福建省电力有限公司 架空输电线路金具螺栓防脱销
CN109356926B (zh) * 2018-10-25 2021-05-07 哈尔滨锅炉厂有限责任公司 一种止退式连接装置及使用方法
JP7154148B2 (ja) 2019-02-07 2022-10-17 株式会社アドバネクス 脱落防止具
CN111853037B (zh) * 2020-07-22 2021-07-02 同济大学 一种防松螺栓紧固件
CN112727918A (zh) * 2021-01-12 2021-04-30 福建龙溪轴承(集团)股份有限公司 一种带法兰关节轴承的螺母防松结构、防松方法及其拆装方法
CN113669350B (zh) * 2021-07-29 2023-07-07 河北光兴半导体技术有限公司 防松螺栓结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005103512A1 (ja) * 2004-03-30 2005-11-03 Chuou Hatujyou Kougyou Co., Ltd. 緩み止めナット
WO2005121570A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Sit Co., Ltd. 脱落防止具および緩み止めナット
JP2010078139A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Eco Tool:Kk 緩み止めナット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005103512A1 (ja) * 2004-03-30 2005-11-03 Chuou Hatujyou Kougyou Co., Ltd. 緩み止めナット
WO2005121570A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Sit Co., Ltd. 脱落防止具および緩み止めナット
JP2010078139A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Eco Tool:Kk 緩み止めナット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202314A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 松本重工業株式会社 緩み止めボルト、これを用いた締結具及び緩み止めボルトの製作方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW201137247A (en) 2011-11-01
CN102235413A (zh) 2011-11-09
JP5489038B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5489038B2 (ja) 緩み止め機能付きナット
US8021093B2 (en) Locking threaded fastener
US8202030B2 (en) Fastener retainer
JP5200190B2 (ja) 脱落防止具
JP5388290B2 (ja) 締結部材
JP2015055288A (ja) 携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及び締付用ナット係留部材
JP2014515463A (ja) 緩み止め付きねじ締結具
JP5278832B2 (ja) 緩み止め機能付きナット
JP2009052648A (ja) ナットの緩み止め具
KR101178129B1 (ko) 일회용 로크너트
JP2009299704A (ja) ナット緩み止めクリップ
JP2009063070A (ja) 分割ナット
KR101016635B1 (ko) 헛돌림 방지수단이 구비된 체결부재 및 체결공구
JP2000009125A (ja) ボルト・ナット用保護キャップ
JP6850147B2 (ja) コイルばねを備えたロックナットに装着するロック解除部材および当該ロック解除部材を装着したロックナットの締結方法と緩め方法
JP4713249B2 (ja) 段付き部を有するナットによる部材のアンカーボルト接合構造
KR101151721B1 (ko) 일회용 로크너트
JP2018048656A (ja) 盗難防止ボルト
JP2004100952A (ja) ボルト・ナットの緩み止め具及びボルトの締結具
CN109538605B (zh) 紧固件
JP2006316986A (ja) 螺締具用、突起付き円柱形座金と溝付きボルト
JP5963659B2 (ja) ボルト・ナットの着脱補助用治具
JP2005140272A (ja) 緩み止めナット及び固定装置
KR200415212Y1 (ko) 풀림 방지 너트
JP5049158B2 (ja) 受圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5489038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250