JP2011228976A - 移動局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる移動局装置を提供する。
【解決手段】 CLTD制御部109が、第2のアンテナ成分の品質が悪い場合に、アンテナ位相差の検出結果を未使用とし、FBIビット生成部107には直前のFBIビットを継続して使用させ、アンテナベリフィケーション部108には動作させず、第1のチャネル推定部110を動作させ、第2のチャネル推定部111を動作させず、第1のアンテナ成分の品質が悪い場合に、アンテナ位相差の検出結果を未使用とし、FBIビット生成部107には特定の固定パターンをFBIビットとして使用させ、アンテナベリフィケーション部108には該固定パターンに基づいて簡易動作させ、第1のチャネル推定部110を動作させず、第2のチャネル推定部111を動作させる移動局装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、閉ループ型送信ダイバーシチを行う無線通信システムに係り、特に、個別の通信チャネルに適用された閉ループ型送信ダイバーシチ信号の受信を行う移動局装置に関する。
[従来の技術]
移動体通信において、フェージング環境下での伝送品質の劣化を軽減する技術としてはダイバーシチ技術が有効的であるが、ダイバーシチ技術の1つに送信ダイバーシチがある。
送信ダイバーシチは、基地局装置が複数のアンテナから信号を送信し、移動局装置が1本のアンテナ及び受信回路によって基地局装置からの送信信号を受信するものである。
送信ダイバーシチを行う場合、基地局装置は、信号送信に先立ち、移動局装置までの下り伝送路状況を知る必要がある。この伝送路状況を知るために移動局装置からのフィードバック情報を利用するものを、以下では閉ループ型送信ダイバーシチと呼ぶ。
例えば、W−CDMA(Wide Band - Code Division Multiple Access)通信方式の標準規格である3GPPにおいても、閉ループ型送信ダイバーシチが採用されている。基地局装置が有する2つの送信アンテナ(以下、第1のアンテナ及び第2のアンテナと呼ぶ)によって送信ダイバーシチを行うものである。
移動局装置は、基地局装置から受信する信号の受信電力が大きくなるように、第2のアンテナから送信する送信キャリア位相を制御するためのフィードバック情報を基地局装置に送信するが、第2のアンテナの送信キャリアに適用する位相オフセットを4通りの位相から選択する。
[従来の移動局装置:図5]
送信ダイバーシチを適用した信号を受信するための移動局装置の構成例、及び受信方法について図5を参照しながら説明する。図5は、従来技術における送信ダイバーシチ対応の移動局装置の構成ブロック図である。
従来の移動局装置は、図5に示すように、無線部401と、パス検出部402と、CPICH逆拡散部403と、DPCH逆拡散部404と、アンテナ位相差検出部405と、FBIビット生成部406と、アンテナベリフィケーション部407と、第1のチャネル推定部408と、第2のチャネル推定部409と、第1のチャネル補償部410と、第2のチャネル補償部411と、第1のRAKE合成部412と、第2のRAKE合成部413と、アンテナ合成部414とを備えている。
[従来の移動局装置の各部]
無線部401は、基地局装置と移動局装置の間で通信される信号を無線周波数帯域の信号とベースバンド帯域の信号との帯域変換をするものである。
パス検出部402は、基地局装置からの信号のパス位置を検出するものである。
CPICH逆拡散部403は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)をパス検出部402で検出されたパス位置にて逆拡散するものである。
DPCH逆拡散部404は、基地局装置から送信された当該移動局に対する個別の通信チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel:個別物理チャネル)をパス検出部402で検出されたパス位置にて逆拡散するものである。
アンテナ位相差検出部405は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルについて、第1のアンテナ及び第2のアンテナから送信された成分の位相差を検出するものである。
FBIビット生成部406は、前記位相差に基づいて、基地局装置に対して、DPCHにおける第2のアンテナ側の信号成分の位相回転を指示するフィードバック情報(FBI:Feed Back Information)を作成するものである。
アンテナベリフィケーション部407は、基地局装置側で、前記移動局装置からのフィードバック情報に従って、第2のアンテナから送信されるDPCHの信号に付加されたウエイトベクトルを判定するものである。
第1のチャネル推定部408及び第2のチャネル推定部409は、基地局装置からの信号の伝送路のチャネル推定を第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎に行うものである。
第1のチャネル補償部410及び第2のチャネル補償部411は、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎にチャネル推定された結果を用いて、それぞれのアンテナ成分に対してDPCHのチャネル補償を行うものである。
第1のRAKE合成部412及び第2のRAKE合成部413は、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎にパス毎にチャネル補償された信号に対して、RAKE合成を行うものである。
アンテナ合成部414は、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分の合成を行うものである。
[従来の移動局装置の動作]
次に、図5に示す従来技術における移動局装置の動作について説明する。
移動局側で1本の受信アンテナを介して受信した信号は、無線部401にて、周波数変換及び直交検波を行って、同相成分と直交成分信号になり、ディジタル信号に変換された後、パス検出部402、CPICH逆拡散部403、DPCH逆拡散部404に出力される。
パス検出部402では基地局装置の下り信号に適用された拡散符号と相関を取ることにより、パスの検出を行う。パス検出部402にて検出したパスの位置において、CPICH逆拡散部403では基地局装置において、CPICH送信に適用した拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散を行い、DPCH逆拡散部404では、基地局装置において、DPCH送信に適用した拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散を行う。
アンテナ位相差検出部405では、基地局装置における第1のアンテナから送信されたCPICHの受信信号(CPICH1)の位相と、第2のアンテナから送信されたCPICHの受信信号(CPICH2)位相差を検出する。
そして、FBIビット生成部406では、受信CPICH1と受信CPICH2の位相差がほぼなくなるように、第2のアンテナから送信されるCPICH2の位相オフセットを決定し、決定した位相オフセットに対応するフィードバック情報(FBIビット)を上り信号にて基地局装置に送信する。
第1のチャネル推定部408では、第1アンテナから送信された信号の伝送路の特性を推定することによって、フェージングに起因する受信信号の位相変動を推定する。
CDMAでは時間分離された複数のマルチパス成分を合成するが、各マルチパス成分は独立な伝送路を通るために異なるフェージングを受けており、フェージングによる位相変動も異なっている。
このため、同期検波を行うために、各パスのフェージングに起因する位相変動を推定して、これを補償する必要がある。
W−CDMAでは、CPICHに含まれるパイロットシンボルを用いて伝送路推定を行うことが一般的であり、CPICHは、送信位相が既知である。このため、第1のチャネル推定部408は、DPCH1と同一の第1のアンテナから送信され、DPCH1と同一の伝送路を経由して移動局に到来するCPICH1の受信位相を送信位相と比較し、フェージングによる位相変動の推定値を求める。
第1のチャネル補償部410では、第1のチャネル推定部408によって求められた推定値の複素共役をDPCH逆拡散部404が出力する受信DPCHのデータシンボルに乗算することにより、フェージングに起因する位相変動を補償する。
第2のチャネル推定部409では、第1のチャネル推定部408と同様に第2のアンテナから送信された信号の伝送路の特性を推定することによって、フェージングに起因する受信信号の位相変動を推定する。
但し、第2のアンテナからから送信されるDPCH2は、基地局装置で適用されたウエイトベクトルによる位相オフセットが付加されている。従って、第2のチャネル推定部409は、アンテナベリフィケーション部407が出力する位相差情報を入力し、位相オフセット分を考慮して伝送路推定を行う必要がある。
アンテナベリフィケーション部407は、受信CPICH2及び受信DPCH2を入力し、基地局装置が送信DPCH2に適用したウエイトベクトル(位相オフセット)を判定する。
判定された位相オフセット(位相差情報)が第2のチャネル推定部409に入力され、第2のチャネル推定部409では位相差情報を考慮して、チャネル推定値を求める。
第2のチャネル補償部411では第2のチャネル推定部409によって求められた推定値の複素共役をDPCH逆拡散部404が出力する受信DPCHのデータシンボルに乗算することにより、フェージングに起因する位相変動とアンテナ位相オフセット分を補償する。
第1のRAKE合成部412は、第1のチャネル補償部410によって位相変動が補償されたマルチパス成分をRAKE合成する。同様に第2のRAKE合成部413は、第2のチャネル補償部411によって位相変動が補償されたマルチパス成分をRAKE合成する。第1のRAKE合成部412及び第2のRAKE合成部413出力は、アンテナ合成部414によって2つのアンテナ成分が合成され、受信データを得る。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2005−341277号公報「無線通信端末装置及び無線通信端末装置の伝送路推定値の補正方法」(出願人:三菱電機株式会社)[特許文献1]がある。
特許文献1には、無線通信端末装置において、フィードバック情報生成部が、伝送路推定値からフィードバック情報を生成し、アンテナウエイト推定部が、無線基地局のアンテナウエイトを推定し、同期状態判定部が、フィードバック情報とアンテナウエイト推定結果から伝送路の上りリンク同期状態を判定し、位相補正量決定部が、フィードバック情報、アンテナウエイト推定結果及び上りリンク同期状態から伝送路推定値の補正量としての位相回転量を決定し、伝送路推定値補正部が、位相回転量に従って伝送路推定値の補正を行うことが示されている。
特開2005−341277号公報
しかしながら、従来の移動局装置では、アンテナ位相差の検出が正しく行われ、その結果がフィードバック情報として、基地局装置側に正しく展開されることが前提となっているが、実際の伝搬環境においては、受信レベルとしては適度にあるものの、第1のアンテナ成分のレベルが著しく低くなること、あるいは第2のアンテナ成分のレベルが著しく低くなることなどがある。
この場合、アンテナの位相差の検出精度が劣化し、また、相当の誤差を含んだ位相差検出結果となる。相当の検出誤差を含んだ位相差検出結果に基づいたフィードバック情報を基地局側に送信し、基地局側でDPCH2のウエイトを適用した場合は、ダイバーシチ効果は得られず、かえって雑音が増加するという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる移動局装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、基地局装置との間で通信を行い、基地局装置の第1のアンテナと第2のアンテナによって閉ループ型の送信ダイバーシチ信号の受信を行う移動局装置であって、基地局装置との間で通信される信号を無線周波数帯域の信号とベースバンド帯域の信号との帯域変換をする無線部と、基地局装置からの信号のパス位置を検出するパス検出部と、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルを逆拡散する共通パイロットチャネル逆拡散部と、基地局装置から送信された個別物理チャネルを逆拡散する個別物理チャネル逆拡散部と、共通パイロットチャネルについて、二本の送信アンテナから送信された成分毎に当該成分の品質を測定する共通パイロットチャネル品質測定部と、共通パイロットチャネルについて、二本の送信アンテナから送信された成分の位相差を検出するアンテナ位相差検出部と、位相差に基づいて、基地局装置に対して、個別物理チャネルにおける第2アンテナ側の信号成分の位相回転を指示するフィードバック情報を作成するフィードバック情報生成部と、フィードバック情報に従って、第2アンテナから送信される個別物理チャネルの信号に付加されたウエイトベクトルを判定するアンテナベリフィケーション部と、第1のアンテナの成分について信号の伝送路のチャネル推定を行う第1のチャネル推定部と、第2のアンテナの成分について信号の伝送路のチャネル推定を行う第2のチャネル推定部と、第1のアンテナの成分についてのチャネル推定の結果を用いて、個別物理チャネルのチャネル補償を行う第1のチャネル補償部と、第2のアンテナの成分についてのチャネル推定の結果を用いて、個別物理チャネルのチャネル補償を行う第2のチャネル補償部と、第1のチャネル補償部でチャネル補償された信号に対してRAKE合成を行う第1のRAKE合成部と、第2のチャネル補償部でチャネル補償された信号に対してRAKE合成を行う第2のRAKE合成部と、第1のRAKE合成部からの出力と第2のRAKE合成部からの出力とを合成するアンテナ合成部と、共通パイロットチャネル品質測定部で測定された品質に基づいて、第2のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、フィードバック情報生成部には直前のフィードバック情報を継続して使用するよう制御し、アンテナベリフィケーション部には動作させないよう制御し、第1のチャネル推定部を動作させ、第2のチャネル推定部を動作させないよう制御する閉ループ送信ダイバーシチ制御部とを有することを特徴とする。
本発明は、上記移動局装置において、第1のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、閉ループ送信ダイバーシチ制御部が、アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、フィードバック情報生成部には特定の固定パターンのフィードバック情報を使用するよう制御し、アンテナベリフィケーション部には特定の固定パターンのフィードバック情報に基づいて簡易動作させるよう制御し、第1のチャネル推定部を動作させず、第2のチャネル推定部を動作させるよう制御することを特徴とする。
本発明は、上記移動局装置において、アンテナベリフィケーション部における簡易動作が、特定の固定のパターンで基地局装置側も誤り無くウエイト制御しているものとして動作することを特徴とする。
本発明によれば、閉ループ送信ダイバーシチ制御部が、共通パイロットチャネル品質測定部で測定された品質に基づいて、第2のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、フィードバック情報生成部には直前のフィードバック情報を継続して使用するよう制御し、アンテナベリフィケーション部には動作させないよう制御し、第1のチャネル推定部を動作させ、第2のチャネル推定部を動作させないよう制御する移動局装置としているので、品質が悪いと判断した側のアンテナの成分を合成に寄与させず、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる効果がある。
本発明によれば、第1のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、閉ループ送信ダイバーシチ制御部が、アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、フィードバック情報生成部には特定の固定パターンのフィードバック情報を使用するよう制御し、アンテナベリフィケーション部には特定の固定パターンのフィードバック情報に基づいて簡易動作させるよう制御し、第1のチャネル推定部を動作させず、第2のチャネル推定部を動作させるよう制御する上記移動局装置としているので、品質が悪いと判断した側のアンテナの成分を合成に寄与させず、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる効果がある。
本発明によれば、アンテナベリフィケーション部における簡易動作が、特定の固定のパターンで基地局装置側も誤り無くウエイト制御しているものとして動作する上記移動局装置としているので、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる効果がある。
本発明の実施の形態に係る移動局装置の構成ブロック図である。 CLTD制御部の制御マトリックスを示す図である。 CLTD制御部の制御フローチャートである。 アンテナベリフィケーション部の動作フローチャートである。 従来技術における送信ダイバーシチ対応の移動局装置の構成ブロック図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る閉ループ型の送信ダイバーシチ信号の受信を行う移動局装置は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルについて、基地局装置の二本の送信アンテナから送信された成分毎にその品質を測定し、その測定結果により、品質が悪いと判断した側のアンテナ成分のチャネル推定ベクトルを零ベクトルとして、チャネル補償を行い、合成に寄与させないことにより、雑音成分の重畳を防ぎ、更に、基地局装置からの二本の送信アンテナのうち第2のアンテナ成分の品質が悪いと判断したときには、基地局に送信するフィードバック情報を、当該移動局で検出したアンテナ位相差情報を使用せずに、直前に基地局に送信したフィードバック情報を継続して使用し、かつ、ベリフィケーション処理を行わせず、また、第1のアンテナ成分の品質が悪いと判断したときには、特定の固定のパターンでフィードバック情報を生成し、かつ、アンテナベリフィケーション手段について、特定の固定のパターンで基地局装置側も誤り無くウエイト制御しているものとして動作し、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止でき、更に、処理を簡易にすることができる効果がある。
[移動局装置:図1]
本発明の実施の形態に係る閉ループ送信ダイバーシチ信号を受信する移動局装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る移動局装置の構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る移動局装置(本装置)は、図1に示すように、無線部101と、パス検出部102と、CPICH逆拡散部103と、DPCH逆拡散部104と、CPICH品質測定部105と、アンテナ位相差検出部106と、FBIビット生成部107と、アンテナベリフィケーション部108と、CLTD制御部109と、第1のチャネル推定部110と、第2のチャネル推定部111と、第1のチャネル補償部112と、第2のチャネル補償部113と、第1のRAKE合成部114と、第2のRAKE合成部115と、アンテナ合成部116とを基本的に有している。
[移動局装置の各部]
本装置の各部について具体的に説明する。
無線部101は、基地局装置と移動局装置の間で通信される信号を無線周波数帯域の信号とベースバンド帯域の信号との帯域変換をするものである。
パス検出部102は、基地局装置からの信号のパス位置を検出するものである。
CPICH逆拡散部103は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネル(CPICH)をパス検出部102で検出されたパス位置にて逆拡散するものである。
DPCH逆拡散部104は、基地局装置から送信された当該移動局に対する個別の通信チャネル(DPCH)を102で検出されたパス位置にて逆拡散するものである。
CPICH品質測定部105は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルについて、基地局装置の二本の送信アンテナ(第1のアンテナ[プライマリーアンテナ]及び第2のアンテナ[セカンダリーアンテナ])から送信された成分毎にその品質を測定するものである。
アンテナ位相差検出部106は、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルについて、第1のアンテナ及び第2のアンテナから送信された成分の位相差を検出するものである。
FBIビット生成部107は、前記位相差に基づいて、基地局装置に対して、DPCHの第2のアンテナ側の信号成分(DPCH2)の位相回転を指示するフィードバック情報(FBIビット)を作成するものである。
ここで、FBIビットはW−CDMA方式を例にすると、上り信号の1スロット当たり1ビットであり、偶数スロットでは、位相オフセットφが0又はπのいずれであるかを判定し、φ=0と判定した場合は、FBI(偶数スロット)=0とし、φ=πと判定した場合は、FBI(偶数ストッロ)=1とする。
また、奇数スロットでは、位相オフセットφがπ/2又は−π/2のいずれであるかを判定し、φ=π/2と判定した場合は、FBI(奇数スロット)=0とし、φ=−π/2と判定した場合は、FBI(奇数スロット)=1とする。
アンテナベリフィケーション部108は、基地局装置側で、前記移動局装置からのフィードバック情報に従って、DPCH2信号に付加されたウエイトベクトル(位相オフセット)を判定するものである。
位相オフセットの判定には例えば以下の手法を用いることが出来る。
FBIビットの偶数スロット、奇数スロットの取りうるパターンと位相候補の組み合わせは、次の4通りである。
(0,0):π/4ラジアン
(0,1):−π/4ラジアン
(1,0):3π/4ラジアン
(1,1):−3π/4ラジアン
第2のアンテナから送信される下りDPCH2及び下りCPICH2は、同じ伝送路を経由して移動局装置に到来するため、DPCH2とCPICH2のフェージングに起因する位相変動量は同じである。DPCH2の位相はさらに位相オフセット分だけ回転されている。
このため、フェージングの影響を示す複素ベクトルをΘとし、フェージングの影響を受けた受信DPCH2と受信CPICH2をそれぞれΘ*(DPCH2)、Θ*(CPICH2)と表すと、理想的には、Θ*(CPICH2)を基地局装置側でDPCH2に付加された位相オフセット分だけ回転すると、Θ*(DPCH2)と同位相になる。
この性質を利用して、アンテナベリフィケーション部108では、Θ*(CPICH2)をFBIの組み合わせが取りうる4つの位相回転(π/4ラジアン,−π/4ラジアン,3π/4ラジアン,−3π/4ラジアン)だけ回転した複素ベクトルΓ1〜Γ4までを求めて、そのうちのどれがΘ*(DPCH2)の位相に近いかによって、基地局が適用した位相オフセットを判定する。
Θ*(DPCH2)の位相は、DPCH2に送信側で時間多重され、既知のシンボルパターンを有する個別パイロットシンボルを用いて知ることができる。なお、Γ1〜Γ4の中から、どれがΘ*(DPCH2)の位相に近いかは、Θ*(DPCH2)とΓ1〜Γ4のそれぞれとの相関をとることにより判断可能であるが、例えばベクトルの内積を計算することで可能である。
Γ1〜Γ4の中から一番近いと判定された位相差と、実際に基地局に送信したFBIビットに基づいた位相差を比較し、異なっている場合は、FBIビット送信履歴を更新する。異なる場合の原因としては、例えば、上り信号におけるFBIビットが基地局装置での受信において、誤りが発生した場合などが考えられるが、このアンテナベリフィケーション処理により、基地局装置側での誤り発生による劣化を軽減することが可能である。
CLTD(Closed Loop Transmit Diversity:閉ループ送信ダイバーシチ)制御部109は、CPICH品質測定部105で測定された基地局装置からの第1のアンテナ及び第2のアンテナから送信された成分毎の品質に基づいて、フィードバック情報作成方法、アンテナベリフィケーション方法、及び後記するチャネル推定方法などの閉ループ送信ダイバーシチ受信方法を制御するものである。
CLTD制御部109の具体的動作は後述する。
第1のチャネル推定部110及び第2のチャネル推定部111はで、基地局装置からの信号の伝送路のチャネル推定を第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎に行うものである。
第1のチャネル補償部112及び第2のチャネル補償部113では、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎にチャネル推定された結果を用いて、それぞれのアンテナ成分に対してDPCHのチャネル補償を行うものである。
第1のRAKE合成部114及び第2のRAKE合成部115はで、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分毎にパス毎にチャネル補償された信号に対して、RAKE合成を行うものである。
アンテナ合成部116は、第1のアンテナ及び第2のアンテナ成分の合成を行うものである。
[本装置の動作]
次に、本装置において閉ループ送信ダイバーシチ信号の受信方法について説明する。
無線部101にて、周波数変換及び直交検波を行って、同相成分と直交成分信号になり、ディジタル信号に変換された後、パス検出部102、CPICH逆拡散部103、DPCH逆拡散部104に出力される。
パス検出部102では基地局装置の下り信号に適用された拡散符号と相関を取ることにより、パスの検出を行う。
パス検出部102にて検出したパスの位置において、CPICH逆拡散部103では、基地局装置において、CPICH送信に適用した拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散を行い、DPCH逆拡散部104では、基地局装置において、DPCH送信に適用した拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散を行う。
アンテナ位相差検出部106では、基地局装置における第1のアンテナから送信されたCPICHの受信信号(CPICH1)の位相と、第2のアンテナから送信されたCPICHの受信信号(CPICH2)位相差を検出する。以上は従来技術と同様の動作である。
CPICH品質測定部105では、CPICH1とCPICH2の品質をそれぞれ独立に測定し、その結果をCLTD制御部109に出力する。
[CLTD制御部109の動作:図2]
ここで、CLTD制御部109の動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、CLTD制御部の制御マトリックスを示す図である。
CLTD制御部109は、CPICH品質測定部105の測定結果である、アンテナ毎のCPICHの品質によって、FBIビット生成部107、アンテナベリフィケーション部108、第1のチャネル推定部110及び第2のチャネル推定部111の動作を決定する。
図2に示すように、第1の状態として、第1のアンテナ(Ant1)のCPICH1と第2のアンテナ(Ant2)のCPICH2の品質が共に良好な場合、FBIビット生成部107は、アンテナ位相差検出部106でのアンテナ位相差検出結果を使用し、アンテナベリフィケーション部108は、通常動作を行い、第1のチャネル推定部110及び第2のチャネル推定部111は、チャネル推定ベクトルを共に有効(動作ON)にする。
また、第2の状態として、第1のアンテナ(Ant1)のCPICH1の品質が良好で、第2のアンテナ(Ant2)のCPICH2の品質が不良の場合、FBIビット生成部107は、アンテナ位相差検出部106でのアンテナ位相差検出結果を未使用とし、直前のFBIビットを継続して使用し、アンテナベリフィケーション部108は、動作させず、第1のチャネル推定部110は、チャネル推定ベクトルを有効(動作ON)にし、第2のチャネル推定部111は、チャネル推定ベクトルを無効(動作OFF)にする。
つまり、CPICH2の品質が悪い場合は、第2のアンテナ側のチャネル推定ベクトルを無効(零ベクトル)とし、チャネル補償後のアンテナ合成に寄与させないよう、第1のチャネル推定部110と第2のチャネル推定部111の動作をon/off制御する。
また、第3の状態として、第1のアンテナ(Ant1)のCPICH1の品質が不良で、第2のアンテナ(Ant2)のCPICH2の品質が良好の場合、FBIビット生成部107は、アンテナ位相差検出部106でのアンテナ位相差検出結果を未使用とし、“00”の固定パターンを使用し、アンテナベリフィケーション部108は、簡易動作を行い、第1のチャネル推定部110は、チャネル推定ベクトルを無効(動作OFF)にし、第2のチャネル推定部111は、チャネル推定ベクトルを有効(動作ON)にする。
簡易動作とは、“00”の固定パターンに応じた位相差を選択し、位相差情報を出力することである。
具体的には、FBIビットを“00”の固定パターンとして、第2のアンテナを調整するもので、BTS(Base Transceiver Station:無線基地局)側での誤り無くウエイト制御しているのと同等の動作を行わせるものである。
つまり、CPICH1の品質が悪い場合は、第1のアンテナ側のチャネル推定ベクトルを無効(零ベクトル)とし、チャネル補償後のアンテナ合成に寄与させないよう、第1のチャネル推定部110と第2のチャネル推定部111の動作をon/off制御する。
上記の第2の状態と第3の状態において、品質の悪いほうのアンテナ成分を合成に寄与させないことにより、雑音成分の重畳を防ぐ効果が期待できる。
すなわち、FBIビット生成部107に対しては、CPICH1の品質が悪い場合はアンテナ位相差検出部106の結果を使用せずに特定の固定パターンとするように動作モードとして指示する。
反対に、CPICH2の品質が悪い場合はアンテナ位相差検出部106の結果を使用せずに直前のFBIビットを継続するように動作モードとして指示する。
これにより、位相差検出精度が劣化している場合の、送信FBIビットの不確実性による、基地局装置側の第2アンテナ側の不正なウエイト制御を防ぐことが期待できる。
そして、アンテナベリフィケーション部108に対しては、CPICH1の品質が悪い場合は、アンテナベリフィケーション動作を簡易動作とするように動作モードとして指示する。反対に、CPICH2の品質が悪い場合はアンテナベリフィケーション動作を行わないように動作モードとして指示する。
[CLTD制御部109の処理フロー:図3]
CLTD制御部109の処理フローについて、図3を参照しながら説明する。図3は、CLTD制御部の制御フローチャートである。
図3に示すように、CLTD制御部109は、CPICH品質測定部105の測定結果である、第1のアンテナ(Ant1)についてのCPICH1の品質によって、良好か否かを判定する(S21)。当該判定の具体的処理については後述する。
Ant1のCPICH1の品質が良好の場合(Yesの場合)、次に、第2のアンテナ(Ant2)についてのCPICH2の品質が良好か否かを判定する(S22)。
Ant2のCPICH2の品質が良好である場合(Yesの場合)、FBIビット生成部107に対して、アンテナ位相差検出結果を使用するよう設定する(S23)。
続いて、CLTD制御部109は、アンテナベリフィケーション部108に対して通常動作を設定する(S24)。
更に、CLTD制御部109は、第1のチャネル推定部110及び第2のチャネル推定部111に対して、チャネル推定ベクトルを共に有効(アンテナ1及びアンテナ2の動作をオン[ON])にし(S25)、処理を終了する。
また、判定処理S22で、Ant2のCPICH2の品質が良好でない場合(Noの場合)、FBIビット生成部107に対して、アンテナ位相差検出結果を未使用とし、直前のFBIビットを継続して使用するよう設定する(S26)。
続いて、CLTD制御部109は、アンテナベリフィケーション部108に対して不動作を設定し(S27)、第1のチャネル推定部110に対して、チャネル推定ベクトルを有効(アンテナ1の動作をオン[ON])にし、第2のチャネル推定部111に対して、チャネル推定ベクトルを無効(アンテナ2の動作をオフ[OFF])にし(S27)、処理を終了する。
ここで、アンテナ動作OFFとは、チャネル推定ベクトルを零ベクトル化することである。
また、判定処理S21で、Ant1のCPICH1の品質が良好でない場合(Noの場合)、次に、第2のアンテナ(Ant2)についてのCPICH2の品質が良好か否かを判定する(S29)。判定処理S29で、Ant2のCPICH2の品質が良好である場合(Yesの場合)、FBIビット生成部107に対して、アンテナ位相差検出結果を未使用とし、固定パターン(“00”固定パターン)を使用するよう設定する(S30)。ここでは、固定パターンを“00”としたが、“11”の固定パターンであってもよい。
続いて、CLTD制御部109は、アンテナベリフィケーション部108に対して簡易動作(“00”固定パターンを元に第2のアンテナを調整する動作)を設定し(S31)、第1のチャネル推定部110に対して、チャネル推定ベクトルを無効(アンテナ1の動作をオフ[OFF])にし、第2のチャネル推定部111に対して、チャネル推定ベクトルを有効(アンテナ2の動作をオン[ON])にし(S32)、処理を終了する。
また、判定処理S29において、Ant2のCPICH2の品質が良好でない場合(Noの場合)、CLTD制御部109は、表示部に圏外表示を行う(S33)ようになっている。
[アンテナベリフィケーション部の動作:図4]
ここで、アンテナベリフィケーション部108の動作フローを図4に示して、詳細に説明する。図4は、アンテナベリフィケーション部の動作フローチャートである。
アンテナベリフィケーション部108ではまず、CLTD制御部109からの設定指示がアンテナベリフィケーション有りになっているかを確認する。
まず、アンテナベリフィケーション部108は、ベリフィケーション動作の有無を判定する(S1)。
判定処理S1において、ベリフィケーション動作無しになっている場合(Noの場合)は、位相差情報を出力せずに終了する。
また、ベリフィケーション動作有りの場合(Yesの場合)は、簡易動作指定か、通常動作指定かを判定する(S2)。
判定処理S2において、簡易動作指定になっている場合(Yesの場合)は、FBIビット生成部107では特定の固定パターンを基地局に送信しているので(例えば図2の場合は”00”固定パターンとしている)、その特定の固定パターンに応じた位相差を選択し、位相差情報を出力する(S2−1)。
判定処理S2において、通常動作になっている場合(Noの場合)は、4通りの位相差の候補について、複素ベクトルΓ1〜Γ4を求める。
具体的には、FBI”00”のパターンに応じた位相差でΓ1の相関値を計算し(S3)、FBI”01”のパターンに応じた位相差でΓ2の相関値を計算し(S4)、FBI”10”のパターンに応じた位相差でΓ3の相関値を計算し(S5)、FBI”11”のパターンに応じた位相差でΓ4の相関値を計算する(S6)。
そして、Γ1〜Γ4から最大の相関を持つものを選択する(S7)。
次に、Γ1〜Γ4の中から一番近いと判定された位相差と、実際に基地局に送信したFBIビットに基づいた位相差を比較し、両位相差が同じか否かを判定する(S8)。
同じであれば(Yesの場合)、処理S10に移行する。また、異なっている場合(Noの場合)は、FBIビット送信履歴を更新し(S9)、位相差情報を第2のチャネル推定部111に出力して(S10)、処理を終了する。
これにより、第2のアンテナ側が劣化していて、実質的にアンテナベリフィケーションの効果が見込まれない場合は、その処理を削減することが期待でき、また、第1のアンテナ側が劣化していて位相差が正しく検出できない場合においては、フィードバック情報の作成方法と融合により、ベリフィケーションエラーの伝搬の軽減と、ベリフィケーション処理自体の簡易化が期待できる。
尚、CPICH1とCPICH2の品質をそれぞれ独立に測定し、その測定結果である品質が良い、悪いの判定に関しては、CPICH1及びCPICH2の品質が、予め定められた所定の値を閾値として、閾値以上であれば品質「良」、閾値以下であれば品質「悪」としたり、あるいはCPICH1の品質と、CPICH2の品質の差分が、予め定められた所定の値以上だったら、低いほうのアンテナ成分の品質が「悪」とする方法で実施することが可能である。
上述の様に判定、出力された位相差情報が第2のチャネル推定部111に入力され、第2のチャネル推定部111では位相差情報を考慮して、かつ、CLTD制御部109からのon/off情報を考慮して、チャネル推定値を求める。一方、第1のチャネル推定部110でもCLTD制御部109からのon/off情報を考慮して、チャネル推定値を求める。
第1のチャネル補償部112では第1のチャネル推定部110によって求められた推定値の複素共役をDPCH逆拡散部104が出力する受信DPCHのデータシンボルに乗算することにより、フェージングに起因する位相変動を第1のアンテナ成分について補償する。
第2のチャネル補償部113では第2のチャネル推定部111によって求められた推定値の複素共役をDPCH逆拡散部104が出力する受信DPCHのデータシンボルに乗算することにより、フェージングに起因する位相変動を第2のアンテナ成分について補償すると共に、アンテナ位相オフセット分を補償する。
第1のRAKE合成部114は、第1のチャネル補償部112によって位相変動が補償されたマルチパス成分をRAKE合成する。同様に第2のRAKE合成部115は、第2のチャネル補償部113によって位相変動が補償されたマルチパス成分をRAKE合成する。第1のRAKE合成部114及び第2のRAKE合成部115の出力は、アンテナ合成部116によって2つのアンテナ成分が合成され、受信データを得る。
[実施の形態の効果]
本装置によれば、以上詳細に説明したような移動局装置及び閉ループ送信ダイバーシチ受信方法により、従来の技術における移動局装置の動作の問題点を解消し、基地局装置から送信された共通パイロットチャネルについて、基地局装置の二本の送信アンテナから送信された成分毎にその品質を測定し、その測定結果により、品質が悪いと判断した側のアンテナ成分のチャネル推定ベクトルを零ベクトルとして、チャネル補償を行い、合成に寄与させないことにより、雑音成分の重畳を防ぎ、基地局装置からの二本の送信アンテナのうちゼカンダリーアンテナ成分の品質が悪いと判断したときには、基地局に送信するフィードバック情報を、当該移動局で検出したアンテナ位相差情報を使用せずに、直前に基地局に送信したフィードバック情報を継続して使用し、かつ、ベリフィケーション処理を行わず、プライマリーアンテナ成分の品質が悪いと判断したときには、特定の固定のパターンでフィードバック情報を生成し、かつ、アンテナベリフィケーション部108について、特定の固定のパターンで基地局装置側も誤り無くウエイト制御しているとして動作することにより、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止でき、更に、処理を簡易にすることができる効果がある。
本発明は、誤差を含んだアンテナ位相差を検出したとしても、ダイバーシチ効果が得られ、雑音の増加を防止できる移動局装置に好適である。
101…無線部、 102…パス検出部、 103…CPICH逆拡散部、 104…DPCH逆拡散部、 105…CPICH品質測定部、 106…アンテナ位相差検出部、 107…FBIビット生成部、 108…アンテナベリフィケーション部、 109…CLTD制御部、 110…第1のチャネル推定部、 111…第2のチャネル推定部、 112…第1のチャネル補償部、 113…第2のチャネル補償部、 114…第1のRAKE合成部、 115…第2のRAKE合成部、 116…アンテナ合成部、 401…無線部、 402…パス検出部、 403…CPICH逆拡散部、 404…DPCH逆拡散部、 405…アンテナ位相差検出部、 406…FBIビット生成部、 407…アンテナベリフィケーション部、 408…第1のチャネル推定部、 409…第2のチャネル推定部、 410…第1のチャネル補償部、 411…第2のチャネル補償部、 412…第1のRAKE合成部、 413…第2のRAKE合成部、 414…アンテナ合成部

Claims (3)

  1. 基地局装置との間で通信を行い、前記基地局装置の第1のアンテナと第2のアンテナによって閉ループ型の送信ダイバーシチ信号の受信を行う移動局装置であって、
    前記基地局装置との間で通信される信号を無線周波数帯域の信号とベースバンド帯域の信号との帯域変換をする無線部と、
    前記基地局装置からの信号のパス位置を検出するパス検出部と、
    前記基地局装置から送信された共通パイロットチャネルを逆拡散する共通パイロットチャネル逆拡散部と、
    前記基地局装置から送信された個別物理チャネルを逆拡散する個別物理チャネル逆拡散部と、
    前記共通パイロットチャネルについて、前記二本の送信アンテナから送信された成分毎に当該成分の品質を測定する共通パイロットチャネル品質測定部と、
    前記共通パイロットチャネルについて、前記二本の送信アンテナから送信された成分の位相差を検出するアンテナ位相差検出部と、
    前記位相差に基づいて、前記基地局装置に対して、前記個別物理チャネルにおける前記第2アンテナ側の信号成分の位相回転を指示するフィードバック情報を作成するフィードバック情報生成部と、
    前記フィードバック情報に従って、前記第2アンテナから送信される個別物理チャネルの信号に付加されたウエイトベクトルを判定するアンテナベリフィケーション部と、
    前記第1のアンテナの成分について信号の伝送路のチャネル推定を行う第1のチャネル推定部と、
    前記第2のアンテナの成分について信号の伝送路のチャネル推定を行う第2のチャネル推定部と、
    前記第1のアンテナの成分についてのチャネル推定の結果を用いて、前記個別物理チャネルのチャネル補償を行う第1のチャネル補償部と、
    前記第2のアンテナの成分についてのチャネル推定の結果を用いて、前記個別物理チャネルのチャネル補償を行う第2のチャネル補償部と、
    前記第1のチャネル補償部でチャネル補償された信号に対してRAKE合成を行う第1のRAKE合成部と、
    前記第2のチャネル補償部でチャネル補償された信号に対してRAKE合成を行う第2のRAKE合成部と、
    前記第1のRAKE合成部からの出力と前記第2のRAKE合成部からの出力とを合成するアンテナ合成部と、
    前記共通パイロットチャネル品質測定部で測定された品質に基づいて、前記第2のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、前記アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、前記フィードバック情報生成部には直前のフィードバック情報を継続して使用するよう制御し、前記アンテナベリフィケーション部には動作させないよう制御し、前記第1のチャネル推定部を動作させ、前記第2のチャネル推定部を動作させないよう制御する閉ループ送信ダイバーシチ制御部とを有することを特徴とする移動局装置。
  2. 前記第1のアンテナの成分について品質が予め定められた品質の値より悪い場合に、
    閉ループ送信ダイバーシチ制御部は、アンテナ位相差検出部での検出結果を未使用とし、フィードバック情報生成部には特定の固定パターンのフィードバック情報を使用するよう制御し、アンテナベリフィケーション部には前記固定パターンのフィードバック情報に基づいて簡易動作させるよう制御し、第1のチャネル推定部を動作させず、第2のチャネル推定部を動作させるよう制御することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  3. アンテナベリフィケーション部における簡易動作は、特定の固定のパターンで基地局装置側も誤り無くウエイト制御しているものとして動作することを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
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