JP2011228835A - 基地局装置、無線通信システム、基地局装置の送信方法、及び送信プログラム - Google Patents

基地局装置、無線通信システム、基地局装置の送信方法、及び送信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる伝送方式やアクセス方式を用いる複数の端末装置を、線形および非線形プリコーディングを用いたマルチユーザMIMOによって同時に空間多重することが可能となるようにする。
【解決手段】マルチユーザMIMO信号生成部205は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIに基づいて、第1の端末装置宛の変調シンボルと第2の端末装置宛の変調シンボルに対して信号処理を施し、送信に使用するアンテナ部214のアンテナ毎のマルチユーザMIMOシンボルを、マルチキャリア伝送のサブキャリアに対応する周波数成分毎に生成する。パイロット多重部206および207は、アンテナ部214の各アンテナから送信するパイロット信号を、各アンテナから送信するマルチユーザMIMOシンボルにそれぞれ多重する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の端末装置への送信データを空間多重して送信する基地局装置、無線通信システム、基地局装置の送信方法、及び送信プログラムに関する。
送受信に複数のアンテナを使用し、同じ周波数帯域で複数の異なるデータ系列(データストリーム)を空間的に多重して同時通信するMIMO(Multiple-Input Multiple-Output:多入力多出力)伝送技術が、無線LANやセルラシステムなどで実用化されている。
また、次世代のセルラシステムにおいて、基地局装置の備える送信アンテナ数が端末装置の備える受信アンテナ数に比べて大幅に多くなるシステムが、提案されている。このようなシステムにおいて、マルチユーザMIMO(Multi-User MIMO)が提案されている。マルチユーザMIMOとは、基地局装置の送信アンテナを有効に活用してさらにシステムスループットを向上させるために、複数の端末装置(ユーザ)宛のデータ系列をMIMO多重する技術である。
しかしながら、マルチユーザMIMOにおいて多重された信号を受信する複数の端末装置の間では、他の端末が受信した信号を知ることはできない。そのため、そのままでは各ユーザ宛のストリーム間で生じる干渉(Multi-User Interference:MUI)により大幅に特性が劣化してしまう。
ここで、CSI(Channel State Information:基地局装置の各送信アンテナから各端末装置の各受信アンテナまでのチャネル状態情報)を基地局装置が知っていれば、端末装置に大きな負荷を掛けることなく、端末装置における受信時にMUIを抑圧できる送信信号を生成することができる。このような幾つかの方法が非特許文献1に提案されている。
例えば、端末装置における受信時にMUIが抑圧された状態で受信できるように、基地局装置において送信信号にプリコーディングを施してから送信する方法がある。
その例として、Zero-forcing(ZF)プリコーディングや、MMSE(Minimum Mean Square Error:最小平均二乗誤差)プリコーディングなどの線形処理によって送信信号をプリコーディングする線形プリコーディングがある。ZFプリコーディングは、CSIより求めた各送信アンテナと各端末装置の各受信アンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hから、その逆行列H-1(または擬似逆行列H†=HH(HHH-1:上付き添え字のHはエルミート共役を表す)を重み行列(線形フィルタ)Wとして用いて送信信号に重み付け(W=H-1を送信信号に乗算)する。MMSEプリコーディングは、最小平均二乗誤差(MMSE)規範で求めた重み行列(線形フィルタ)W=HH(HHH+αI)-1(Iは単位行列、αは正規化係数を表す)で送信信号を重み付けする。
図15は、マルチユーザMIMOにおいてZFプリコーディングを適用した従来の基地局装置の例を示すブロック図である。図15の例では、M個の端末装置宛のデータ系列をマルチユーザMIMOによって多重して送信する場合の構成を示している。
無線受信部1507は、アンテナ部1506を通じて各端末装置からの信号を受信する。
CSI取得部1508は、無線受信部1507で受信した受信信号から、各端末装置からのCSI通知信号を取得する。
フィルタ算出部1509は、CSI通知信号から、アンテナ部1506の各送信アンテナと各端末装置の各受信アンテナとの間のチャネル行列Hを生成し、その(擬似)逆行列を線形フィルタWとして算出する。
各符号化部1501−1〜1501−Mは、第1から第Mまでの端末装置宛のデータ系列を誤り訂正符号化する。
各変調部1502−1〜1502−Mは、誤り訂正符号化された各端末装置宛のデータ系列を変調し、変調シンボルを出力する。
線形フィルタ部1503は、フィルタ算出部1509で算出された線形フィルタWを変調シンボルに乗算して重み付けする。
各パイロット多重部1504−1〜1504−Mは、アンテナ毎に識別されるパイロット信号を重み付けされた変調シンボルにそれぞれ多重する。
各無線送信部1505−1〜1505−Mは、パイロット信号が多重されたアンテナ毎の変調シンボルを、アンテナ部1506を通じて送信する。
また、他の例として、非線形プリコーディングがある。CSIより求めた干渉信号成分を送信信号から予め減算すると、干渉減算後に送信電力が増加してしまう。そこで、送信電力を抑圧するために、信号空間の中で送信電力が低減されるような信号点に干渉減算後の信号を符号化する非線形処理によって送信信号をプリコーディングする。これが非線形プリコーディングである。
この非線形プリコーディングの1つとして、送受信装置双方で信号に対して剰余(Modulo、モジュロ)演算を施すことによって、送信電力の増加を抑圧することが可能なトムリンソン−ハラシマ・プリコーディング(Tomlinson-Harashima Precoding:THP)が提案されている(非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4)。
THPを実現する1つの例として、チャネル行列のQR分解を利用する方法について説明する。
図16は、マルチユーザMIMOにおいてTHPを適用した従来の基地局装置の例を示すブロック図である。図15と同様に、M個の端末装置宛のデータ系列をマルチユーザMIMOによって多重して送信する場合の構成を示している。
無線受信部1609は、アンテナ部1608を通じて各端末装置からの信号を受信する。
CSI取得部1610は、無線受信部1609で受信した受信信号から、各端末装置からのCSI通知信号を取得する。
QR分解部1611は、CSI通知信号から、アンテナ部1608の各送信アンテナと各端末装置の各受信アンテナとの間のチャネル行列Hを生成し、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解する(HH=QR)。
各符号化部1601−1〜1601−Mは、第1から第Mまでの端末装置宛のデータ系列を誤り訂正符号化する。
各変調部1602−1〜1602−Mは、誤り訂正符号化された各端末装置宛のデータ系列を変調し、変調シンボルを出力する。
干渉成分算出部1612は、まずQR分解部1611で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)を求める。このときチャネル行列Hに対してユニタリ行列Qを乗じた仮想的な等価伝搬路QHを考えるとQH=RHとなり、RHは下三角行列である。そのため、第1の端末装置宛に送信される変調シンボルは他の端末装置宛に送信される変調シンボルからの干渉を受けず、第2の端末装置宛に送信される変調シンボルは第1の端末装置宛に送信される変調シンボルからのみ干渉を受ける。第kの端末装置宛に送信される変調シンボルは第1から第k−1の端末装置宛に送信される変調シンボルからのみ干渉を受ける形となることがわかる。そこで干渉成分算出部1612は、下三角行列RHに基づいて、第1から第M−1の端末装置宛に送信する変調シンボルから、第2から第Mの端末装置宛に送信する変調シンボルが受ける干渉成分を逐次的に算出する。
各干渉減算部1603−2〜1603−Mは、対象端末装置より順序が前の端末装置宛の変調シンボルの剰余演算結果を用いて干渉成分算出部1612で算出した干渉成分を、対象端末装置宛の変調シンボルから減算する。
各剰余演算部1604−1〜1604−Mは、干渉成分を減算した変調シンボルに対して剰余演算を施し、送信電力を抑圧する。
線形フィルタ部1605は、QR分解部1611で算出されたユニタリ行列Qを変調シンボルに乗算して重み付けする。
各パイロット多重部1606−1〜1606−Mは、アンテナ毎に識別されるパイロット信号を重み付けされた変調シンボルにそれぞれ多重する。
無線送信部1607−1〜1607−Mは、パイロット信号が多重されたアンテナ毎の変調シンボルを、アンテナ部1608を通じて送信する。
Spencer他、「An Introduction to the Multi-User MIMO Downlink」、IEEE Communication Magazine、Vol.42、Issue10、p.60-67、2004年10月 Harashima他、「Matched-Transmission Technique for Channels With Intersymbol Interference」、IEEE Transaction on Communications、Vol.COM-20、No.4、p.774-780、1972年8月 J.Liu他、「Improved Tomlinson-Harashima Precoding for the Downlink of Multiple Antenna Multi-User Systems」、Proc. IEEE Wireless and Communications and Networking Conference、p.466-472、2005年3月 M.Joham他、「MMSE Approaches to Multiuser Spatio-Temporal Tomlinson-Harashima Precoding」、Proc. 5th Int. ITG Conf. on Source and Channel Coding、2004年1月
しかしながら、上記のような線形および非線形プリコーディングを用いた従来のマルチユーザMIMOでは、異なる伝送方式やアクセス方式を用いる端末装置、例えばシングルキャリア伝送方式を用いる端末装置と直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)などのマルチキャリア伝送方式を用いる端末装置とを、同時に空間多重することはできなかった。また、同じマルチキャリア伝送方式であっても、OFDM伝送を用いる端末装置と、マルチキャリア符号分割多重(Multi-Carrier - Code Division Multiplexing:MC−CDM)伝送を用いる端末装置とを、同時に空間多重することはできなかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、異なる伝送方式やアクセス方式を用いる複数の端末装置を、線形および非線形プリコーディングを用いたマルチユーザMIMOによって同時に空間多重することが可能となる基地局装置、無線通信システム、基地局装置の送信方法、及び送信プログラムを提供しようとするものである。
本発明は、空間多重を用いて複数の端末装置へ同時にデータを送信する基地局装置であって、前記複数の端末装置に対して複数の異なる伝送方式を用いて同時にデータを送信することを特徴とする。
ここで、前記複数の伝送方式は、少なくともマルチキャリア伝送方式と、シングルキャリア伝送方式とを含んでもよいし、少なくとも直交周波数分割多重方式と、マルチキャリア符号分割多重方式とを含んでもよい。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、前記各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報に基づいて、サブキャリア毎に線形フィルタを算出するフィルタ算出手段と、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、時間周波数変換された前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、前記フィルタ算出手段が算出した前記線形フィルタをサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
ここで、前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報に基づいて線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする。
また、前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、その逆行列または擬似逆行列を線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする。
また、前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、前記チャネル行列に基づいてMMSE規範で求めた重み行列を線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
前記第1の端末装置宛の変調シンボルを各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、前記各サブキャリアに割り当てられた変調シンボルから、干渉成分を減算する第1の干渉成分減算手段と、干渉成分が減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第1の剰余演算手段と、前記第2の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分を減算する第2の干渉成分減算手段と、干渉成分が減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第2の剰余演算手段と、剰余演算が施された前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換し、各サブキャリアに対応する周波数成分に変換する時間周波数変換手段と、前記第1の剰余演算手段の剰余演算結果、前記時間周波数変換手段の時間周波数変換結果、および前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報とに基づいて、前記各端末装置が受ける干渉成分を各サブキャリアに対応する周波数成分毎に算出する干渉成分算出手段と、前記算出された各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を周波数時間変換し、干渉成分の時間信号を算出する周波数時間変換手段と、前記第1の剰余演算手段の剰余演算結果と前記時間周波数変換手段の時間周波数変換結果に対して、前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報に基づいて生成した線形フィルタを乗算してマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段とを備え、
前記第1の干渉成分減算手段は、減算する干渉成分として前記干渉成分算出手段で算出した各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を用い、前記第2の干渉成分減算手段は、減算する干渉成分として前記周波数時間変換手段で算出した干渉成分の時間信号を用いることを特徴とする。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第1の剰余演算手段と、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記第1の剰余演算手段により演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが、前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、前記干渉成分算出手段により算出した干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成する時間信号生成手段と、前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算手段と、干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第2の剰余演算手段と、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、前記第1の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第3の剰余演算手段と、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記時間周波数変換手段が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出手段で生成した干渉成分を減算する干渉成分減算手段と、干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第4の剰余演算手段と、前記第4の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
端末装置宛の変調シンボルが前記第1の端末装置宛か、前記第2の端末装置宛かを判断して出力先を選択する処理選択手段と、前記処理選択手段により出力された第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを、直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出手段で生成した干渉成分を減算する干渉成分減算手段と、干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第5の剰余演算手段と、前記処理選択手段により出力された前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算手段と、干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第6の剰余演算手段と、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記第5の剰余演算手段により演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分、あるいは前記時間周波数変換手段が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分の場合、干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成して前記干渉成分減算手段に出力する時間信号生成手段と、前記第5の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
また、本発明は、前記基地局装置と、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置と、を備えた無線通信システムである。
また、本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、前記各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報に基づいて、サブキャリア毎に線形フィルタを算出するフィルタ算出ステップと、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、時間周波数変換された前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、前記フィルタ算出ステップで算出した前記線形フィルタをサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
前記第1の端末装置宛の変調シンボルを各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、前記各サブキャリアに割り当てられた変調シンボルから、干渉成分を減算する第1の干渉成分減算ステップと、干渉成分が減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第1の剰余演算ステップと、前記第2の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分を減算する第2の干渉成分減算ステップと、干渉成分が減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第2の剰余演算ステップと、剰余演算が施された前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換し、各サブキャリアに対応する周波数成分に変換する時間周波数変換ステップと、前記第1の剰余演算ステップの剰余演算結果、前記時間周波数変換ステップの時間周波数変換結果、および前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報とに基づいて、前記各端末装置が受ける干渉成分を各サブキャリアに対応する周波数成分毎に算出する干渉成分算出ステップと、前記算出された各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を周波数時間変換し、干渉成分の時間信号を算出する周波数時間変換ステップと、前記第1の剰余演算ステップの剰余演算結果と前記時間周波数変換ステップの時間周波数変換結果に対して、前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報に基づいて生成した線形フィルタを乗算してマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップとを備え、
前記第1の干渉成分減算ステップは、減算する干渉成分として前記干渉成分算出ステップで算出した各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を用い、前記第2の干渉成分減算ステップは、減算する干渉成分として前記周波数時間変換ステップで算出した干渉成分の時間信号を用いることを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第1の剰余演算ステップと、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記第1の剰余演算ステップで演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが、前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、前記干渉成分算出ステップにより算出した干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成する時間信号生成ステップと、前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算ステップと、干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第2の剰余演算ステップと、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、前記第1の剰余演算ステップで出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップで出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第3の剰余演算ステップと、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記時間周波数変換ステップで出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出ステップで生成した干渉成分を減算する干渉成分減算ステップと、干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第4の剰余演算ステップと、前記第4の剰余演算ステップで出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップで出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
本発明は、マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
端末装置宛の変調シンボルが前記第1の端末装置宛か、前記第2の端末装置宛かを判断して出力先を選択する処理選択ステップと、前記処理選択ステップにより出力された第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを、直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出ステップで生成した干渉成分を減算する干渉成分減算ステップと、干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第5の剰余演算ステップと、前記処理選択ステップで出力された前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算ステップと、干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第6の剰余演算ステップと、剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記第5の剰余演算ステップで演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分、あるいは前記時間周波数変換ステップで出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分の場合、干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成して前記干渉成分減算ステップで出力する時間信号生成ステップと、前記第5の剰余演算ステップが出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップが出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、を備え、
各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする。
本発明は、コンピュータに、前記送信方法の各ステップを実行させるための送信プログラムである。
本発明によれば、異なる伝送方式やアクセス方式を用いる複数の端末装置を、線形および非線形プリコーディングを用いたマルチユーザMIMOによって同時に空間多重することが可能となる。
本発明における無線通信システムの概略構成例を示す図である。 第1の実施の形態における基地局装置1000の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における端末装置2001aの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における端末装置2002aの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における他の端末装置2010aの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の他の構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態における端末装置2001bの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における端末装置2002bの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における他の端末装置2010bの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態における基地局装置1000cの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部1209の一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部1209の他の構成例を示すブロック図である。 マルチユーザMIMOにおいてZFプリコーディングを適用した従来の基地局装置の例を示すブロック図である。 マルチユーザMIMOにおいてTHPを適用した従来の基地局装置の例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明における無線通信システムの概略構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明における無線通信システムでは、基地局装置1000が複数の端末装置と通信し、基地局装置1000から複数の端末装置への下りリンクの伝送において、端末装置毎に異なる伝送方式やアクセス方式を用いて、同じ周波数帯域でこれらを空間的に多重して同時通信するマルチユーザMIMO伝送を行う無線通信システムである。
なお、図1では、伝送方式としてシングルキャリア伝送とマルチキャリア伝送を用いる端末装置が混在する場合で、4つの端末装置2001〜2004が存在する場合の例を示す。端末装置2001および端末装置2003への下りリンク通信ではマルチキャリア伝送方式を、端末装置2002および端末装置2004への下りリンク通信ではシングルキャリア伝送を用いる場合を示している。
(第1の実施の形態)
上記無線通信システムにおける第1の実施形態の説明を行なう。
なお、以下では簡単のために、マルチキャリア伝送を用いる第1の端末装置(端末装置2001a)とシングルキャリア伝送を用いる第2の端末装置(端末装置2002a)の2つの端末装置への下りリンク通信をマルチユーザMIMO多重する場合を例として説明する。しかし、この組み合わせに限られるものではなく、マルチキャリア伝送を用いる1つ以上の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる1つ以上の端末装置とからなる複数の端末装置に対してマルチユーザMIMO多重する場合に対しても適用可能である。
まずは基地局装置1000について説明する。
図2は、本実施の形態における基地局装置1000の構成を示すブロック図である。
無線受信部215は、アンテナ部214を通じて第1の端末装置2001aおよび第2の端末装置2002aから送信された信号を受信する。
CSI取得部216は、受信した信号から、第1の端末装置2001aおよび第2の端末装置2002aがそれぞれ送信したチャネル状態情報であるCSIを取得する。
符号化部201および202は、それぞれ第1の端末装置宛のデータ系列と第2の端末装置宛のデータ系列に対して誤り訂正符号化を行う。
変調部203および204は、それぞれ誤り訂正符号化された第1の端末装置宛のデータ系列と誤り訂正符号化された第2の端末装置宛のデータ系列に対して変調を施し、それぞれ第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルと、第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルを出力する。
マルチユーザMIMO信号生成部205は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIに基づいて、第1の端末装置宛の変調シンボルと第2の端末装置宛の変調シンボルに対して信号処理を施し、送信に使用するアンテナ部214のアンテナ毎のマルチユーザMIMOシンボルを、マルチキャリア伝送のサブキャリアに対応する周波数成分毎に生成する。以下では、シングルキャリア伝送における、マルチキャリア伝送のサブキャリアに対応する周波数成分についても「サブキャリア」と記述する。なお、マルチユーザMIMO信号生成部の詳細については後述する。
パイロット多重部206および207は、アンテナ部214の各アンテナから送信するパイロット信号を、各アンテナから送信するマルチユーザMIMOシンボルにそれぞれ多重する。なおパイロット信号の多重は、各端末装置において各アンテナから送信されたパイロット信号がそれぞれ識別できる形で受信されるように多重されることが好ましい。例えば、時分割で多重しても良いし、サブキャリアで分割するような周波数分割で多重しても良いし、符号分割によって多重しても良い。
IFFT部208および209は、パイロット信号が多重されたアンテナ毎のマルチユーザMIMO信号に対して、それぞれ高速逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)などの周波数時間変換を施し、時間領域の信号へ変換する。
GI挿入部210および211は、アンテナ毎の時間領域信号にそれぞれガード期間(Guard Interval:GI)を挿入する。
無線送信部212および213は、GIの挿入された信号をアンテナ部214のそれぞれのアンテナを通じて送信する。
制御部217は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
図3は、本実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の一構成例を示すブロック図である。このマルチユーザMIMO信号生成部を205aとする。
直並列変換部301は、変調部203で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを、直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
FFT部302は、変調部204で生成されたシングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルを、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)などの時間周波数変換を施し、サブキャリアに対応した周波数成分毎の信号(以下、周波数成分シンボルと記す)を生成する。
フィルタ算出部303は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIから、基地局装置1000の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hを、サブキャリア毎に生成し、その逆行列H-1(または擬似逆行列H†=HH(HHH-1)を線形フィルタである重み行列Wとして算出する。
線形フィルタ部304は、第1の端末装置宛の変調シンボルと第2の端末装置宛の周波数成分シンボルを入力として、サブキャリア毎にフィルタ算出部303で算出した線形フィルタWを乗算し、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルを出力する。
なお、上記マルチユーザMIMO信号生成部205aでは、フィルタ算出部303において線形フィルタとして逆行列を算出して用いる場合について説明したが、これに限られるものではなく、MMSE規範で求めた重み行列W=HH(HHH+αI)-1(Iは単位行列、αは正規化係数を表す)を線形フィルタとして用いても良い。
次に各端末装置について説明する。
図4は、本実施の形態における第1の端末装置2001aの構成を示すブロック図である。端末装置2001aは下りリンク通信としてマルチキャリア伝送を用いる場合の例である。
無線受信部401は、アンテナ部411を通じて基地局装置1000からの信号を受信する。
GI除去部402は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部403は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換し、サブキャリア毎の変調シンボルに変換する。
パイロット分離部404は、変調シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部408へ入力する。
並直列変換部405は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の変調シンボルを並直列変換する。
復調部406は、各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部407は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部408は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000の各アンテナと、端末装置2001aのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部409は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部410は、アンテナ部411を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000へ送信する。
制御部412は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
図5は、本実施の形態における第2の端末装置2002aの構成を示すブロック図である。端末装置2002aは下りリンク通信としてシングルキャリア伝送を用いる場合の例である。
無線受信部501は、アンテナ部511を通じて基地局装置1000からの信号を受信する。
GI除去部502は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部503は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
パイロット分離部504は、周波数成分シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部508へ入力する。
IFFT部505は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の周波数成分シンボルにIFFTなどによって周波数時間変換を施し、時間信号の変調シンボルに変換する。
復調部506は、各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部507は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部508は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000の各アンテナと、端末装置2002aのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部509は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部510は、アンテナ部511を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000へ送信する。
制御部512は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
図6は、本実施の形態における他の端末装置2010aの構成を示すブロック図である。端末装置2010aは下りリンク通信としてシングルキャリア伝送とマルチキャリア伝送を選択して用いることができる場合の例である。
無線受信部601は、アンテナ部611を通じて基地局装置1000からの信号を受信する。
GI除去部602は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部603は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の変調シンボルまたは周波数成分シンボルに変換する。
パイロット分離部604は、変調シンボルまたは周波数成分シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部610へ入力する。
並直列変換部605は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の変調シンボルを並直列変換する。
IFFT部606は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の周波数成分シンボルにIFFTなどによって周波数時間変換を施し、時間信号の変調シンボルに変換する。
選択部607は、マルチキャリア伝送時は並直列変換部605が出力した変調シンボルを選択して出力し、シングルキャリア伝送時はIFFT部606が出力した変調シンボルを選択して出力する。
復調部608は、各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部609は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部610は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000の各アンテナと、端末装置2010aのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部611は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部612は、アンテナ部613を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000へ送信する。
制御部614は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
端末装置2010aは、例えばセルの中心付近(基地局装置からの距離が近い場合)では伝送効率の高いマルチキャリア伝送を、セルの周辺部(基地局装置からの距離が遠い場合)では送信電力を抑えられるシングルキャリア伝送を、それぞれ選択して切り替えて用いるようなシステムにおいても有効である。
端末装置として3種類の構成を示したが、端末装置2010aでは基地局装置1000がシングルキャリア伝送とマルチキャリア伝送のいずれの方式で送信しても対応できてしまう。従って、図2の基地局装置1000では、端末装置2001aと端末装置2002aを送信対象としているが、端末装置2010aを含めた3種類の端末装置が混在している通信システムであっても、基地局装置1000は問題なく、同時に空間多重することが可能である。
以下に、第1の実施の形態の無線通信システムにおける基地局装置1000の送信動作について説明する。
各端末装置2001a,2002aは、基地局装置1000からの信号を受信して、それに基づいて伝送路状態を推定し、その伝送路状態によってCSIを生成して基地局装置1000に送信する。
基地局装置1000は、アンテナ部214を通じて各端末装置から送信された信号を無線受信部215にて受信し、CSI取得部216がチャネル状態情報であるCSIを取得して、マルチユーザMIMO信号生成部205に出力する。
符号化部201,202は、それぞれ第1の端末装置2001a宛のデータ系列と第2の端末装置2002a宛のデータ系列に対して誤り訂正符号化を行い、変調部203および204は、それぞれ第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルと、第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルをマルチユーザMIMO信号生成部205に出力する。マルチユーザMIMO信号生成部205aは、各端末装置のCSIに基づいて、各変調シンボルに対して信号処理を施し、アンテナ部214のアンテナ毎のマルチユーザMIMOシンボルを、マルチキャリア伝送のサブキャリアに対応する周波数成分毎に生成する。マルチユーザMIMO信号生成部205aの処理について、詳しくは後述する。
パイロット多重部206,207は、パイロット信号を各マルチユーザMIMOシンボルにそれぞれ多重し、IFFT部208,209により、それぞれ高速逆フーリエ変換(IFFT)を施し、時間領域の信号へ変換する。GI挿入部210,211は、アンテナ毎の時間領域信号にそれぞれガード期間(Guard Interval:GI)を挿入し、無線送信部212,213は、GIの挿入された信号をアンテナ部214のそれぞれのアンテナを通じて送信する。
ここで、マルチユーザMIMO信号生成部205aの動作について詳しく説明する。
変調部203からの第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルは、直並列変換部301により、直並列変換され、各サブキャリアに割り当てられる。変調部204からの第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルは、FFT部302により、FFTによる時間周波数変換が施され、周波数成分シンボルが生成される。
フィルタ算出部303では、CSI取得部216により取得されたCSIに基づいて、サブキャリア毎に線形フィルタである重み行列Wを算出する。この線形フィルタWは線形フィルタ部304に送られ、線形フィルタ部304では、第1の端末装置宛の変調シンボルと第2の端末装置宛の周波数成分シンボルに、線形フィルタWが乗算され、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルが出力される。
以上に説明したように、本実施の形態における基地局装置1000では、シングルキャリア伝送で送信する端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換して周波数成分シンボルを生成し、マルチキャリア伝送で送信する端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルとともに周波数領域(サブキャリア毎)において線形フィルタを乗算することによって、各ユーザ宛の信号間で生じるユーザ間干渉MUIを抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成することが可能となる。その後、周波数時間変換によって時間信号を生成する。
これにより、シングルキャリア伝送方式を用いる端末装置とマルチキャリア伝送方式を用いる端末装置とに対する下りリンク通信をマルチユーザMIMOによって空間多重することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態における基地局装置1000bは、第1の実施の形態における基地局装置1000とマルチユーザMIMO信号生成部205の内部構成が異なり、マルチユーザMIMO信号をTHPによって生成する。その他の構成は第1の実施の形態と同じであり、そのブロック図は図2と同じである。
以下、第1の実施の形態の基地局装置1000と同じ部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
なお、以下では簡単のために、マルチキャリア伝送を用いる第1の端末装置(端末装置2001b)とシングルキャリア伝送を用いる第2の端末装置(端末装置2002b)の2つの端末装置への下りリンク通信をマルチユーザMIMO多重する場合を例として説明する。しかし、この組み合わせに限られるものではなく、マルチキャリア伝送を用いる1つ以上の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる1つ以上の端末装置とからなる複数の端末装置に対してマルチユーザMIMO多重する場合に対しても適用可能である。
まずは、第2の実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205について説明する。
図7は、本実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の一構成例を示すブロック図である。このマルチユーザMIMO信号生成部を205bとする。
直並列変換部701は、変調部203で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
剰余演算部702は、各変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余(モジュロ)演算を施す。なお、この剰余演算は、干渉成分を減算することによって増加する送信電力を抑圧するために行われるものである。そのため、THPを用いたマルチユーザMIMO信号の生成においては、最初に生成する端末装置宛の信号に関しては干渉成分が含まれないことから、剰余演算を施さなくても良い(剰余演算部702は省略できる)。
QR分解部708は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIから、基地局装置1000bの各アンテナと各端末装置のアンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部706へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部709へ出力する。
干渉成分算出部706は、QR分解部708で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)を求め、剰余演算部702が出力した第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルが第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分(第2の端末装置宛の信号に及ぼす干渉の周波数領域表現に相当)を算出する。例えば、上記のように第1の端末装置(1行目の要素に対応)と第2の端末装置(2行目の要素に対応)の2つの端末装置でマルチユーザMIMOを行う場合、下三角行列RHの2行1列目の要素が、第1の端末装置宛の変調シンボルが第2の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。従って、この要素に第1の端末装置宛の変調シンボルを乗じることによって干渉成分を算出できる。
IFFT部707は、干渉成分算出部706で算出した干渉成分に対してIFFTなどによって周波数時間変換を施し、干渉成分の時間信号を生成する。
干渉成分減算部703は、変調部204で生成されたシングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の変調シンボルから、IFFT部707で生成した干渉成分の時間信号を減算する。
剰余演算部704は、干渉成分の時間信号が減算された第2の端末装置宛の変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す。
FFT部705は、剰余演算を施した、干渉成分減算後の第2の端末装置宛の変調シンボルに対してFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
線形フィルタ部709は、剰余演算部702が出力した第1の端末装置宛の変調シンボルと、FFT部705が出力した第2の端末装置宛の周波数成分シンボルを入力として、サブキャリア毎にQR分解部708で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算し、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルを出力する。
図8は、本実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部205の他の構成例を示すブロック図である。このマルチユーザMIMO信号生成部を205cとする。
剰余演算部801は、変調部204で生成されたシングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の各変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余(モジュロ)演算を施す。なお、この剰余演算は、干渉成分を減算することによって増加する送信電力を抑圧するために行われるものである。そのため、THPを用いたマルチユーザMIMO信号の生成においては、最初に生成する端末装置宛の信号に関しては干渉成分が含まれないことから、剰余演算を施さなくても良い(剰余演算部801は省略できる)。
FFT部802は、剰余演算を施した第2の端末装置宛の変調シンボルに対してFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
QR分解部807は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIから、基地局装置1000bの各アンテナと各端末装置のアンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部806へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部808へ出力する。
干渉成分算出部806は、QR分解部807で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)を求め、FFT部802が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する。例えば、上記のように第2の端末装置(1行目の要素に対応)と第1の端末装置(2行目の要素に対応)の2つの端末装置でマルチユーザMIMOを行う場合、下三角行列RHの2行1列目の要素が第2の端末装置宛の周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の変調シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。従って、この要素に第2の端末装置宛の周波数成分シンボルを乗じることによって干渉成分を算出できる。
直並列変換部803は、変調部203で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
干渉成分減算部804は、第1の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分算出部806で生成した干渉成分を減算する。
剰余演算部805は、干渉成分が減算された第1の端末装置宛の変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す。
線形フィルタ部808は、FFT部802が出力した第2の端末装置宛の周波数成分シンボルと、剰余演算部805が出力した第1の端末装置宛の変調シンボルを入力として、サブキャリア毎にQR分解部807で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算し、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルを出力する。
次に第2の実施の形態における各端末装置について説明する。
図9は、本実施の形態における端末装置2001bの構成を示すブロック図である。端末装置2001bは下りリンク通信としてマルチキャリア伝送を用いる場合の例である。
無線受信部901は、アンテナ部912を通じて基地局装置1000bからの信号を受信する。
GI除去部902は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部903は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換し、サブキャリア毎の変調シンボルに変換する。
パイロット分離部904は、変調シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部909へ入力する。
並直列変換部905は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の変調シンボルを並直列変換する。
剰余演算部906は、基地局装置1000bと同様に変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて、各変調シンボルに対して剰余演算を施す。端末装置2001bは、剰余演算部906を備えている点で、端末装置2001aとは異なる。
復調部907は、剰余演算の施された各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部908は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部909は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000bの各アンテナと、端末装置2001bのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部910は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部911は、アンテナ部912を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000bへ送信する。
制御部913は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
図10は、本実施の形態における端末装置2002bの構成を示すブロック図である。端末装置2002bは下りリンク通信としてシングルキャリア伝送を用いる場合の例である。
無線受信部1001は、アンテナ部1012を通じて基地局装置1000bからの信号を受信する。
GI除去部1002は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部1003は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
パイロット分離部1004は、周波数成分シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部1009へ入力する。
IFFT部1005は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の周波数成分シンボルにIFFTなどによって周波数時間変換を施し、時間信号の変調シンボルに変換する。
剰余演算部1006は、基地局装置1000bと同様に変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて、各変調シンボルに対して剰余演算を施す。端末装置2002bは、剰余演算部1006を備えている点で、端末装置2002aとは異なる。
復調部1007は、各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部1008は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部1009は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000bの各アンテナと、端末装置2002bのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部1010は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部1011は、アンテナ部1012を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000bへ送信する。
制御部1013は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
図11は、本実施の形態における他の端末装置2010bの構成を示すブロック図である。端末装置2010bは下りリンク通信としてシングルキャリア伝送とマルチキャリア伝送を選択して用いることができる場合の例である。
無線受信部1101は、アンテナ部1114を通じて基地局装置1000bからの信号を受信する。
GI除去部1102は、受信した信号からGIを取り除く。
FFT部1103は、GIが除去された受信信号をFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の変調シンボルまたは周波数成分シンボルに変換する。
パイロット分離部1104は、変調シンボルまたは周波数成分シンボルの中からパイロット信号のシンボルを分離し、伝搬路推定部1111へ入力する。
並直列変換部1105は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の変調シンボルを並直列変換する。
IFFT部1106は、パイロット信号の取り除かれたサブキャリア毎の周波数成分シンボルにIFFTなどによって周波数時間変換を施し、時間信号の変調シンボルに変換する。
選択部1107は、マルチキャリア伝送時は並直列変換部1105が出力した変調シンボルを選択して出力し、シングルキャリア伝送時はIFFT部1106が出力した変調シンボルを選択して出力する。
剰余演算部1108は、基地局装置1000bと同様に変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて、各変調シンボルに対して剰余演算を施す。端末装置2010bは、剰余演算部1108を備えている点で、端末装置2010aとは異なる。
復調部1109は、各変調シンボルに対して復調を施す。
復号化部1110は、復調された系列に対して誤り訂正復号処理を行い、受信データ系列を生成し出力する。
伝搬路推定部1111は、分離されたパイロット信号のシンボルに基づいて、基地局装置1000bの各アンテナと、端末装置2010bのアンテナとの間の伝搬路状態(複素伝搬路利得)を推定する。
CSI生成部1112は、推定した伝搬路状態によってチャネル状態情報であるCSIを生成する。
無線送信部1113は、アンテナ部1114を通じて、CSI生成部が生成したCSIを基地局装置1000bへ送信する。
制御部1115は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
端末装置2010bは、例えばセルの中心付近(基地局装置からの距離が近い場合)では伝送効率の高いマルチキャリア伝送を、セルの周辺部(基地局装置からの距離が遠い場合)では送信電力を抑えられるシングルキャリア伝送を、それぞれ選択して切り替えて用いるようなシステムにおいても有効である。
端末装置として3種類の構成を示したが、端末装置2010bでは基地局装置1000がシングルキャリア伝送とマルチキャリア伝送のいずれの方式で送信しても対応できてしまう。従って、基地局装置1000では、端末装置2001bと端末装置2002bを送信対象としているが、端末装置2010bを含めた3種類の端末装置が混在している通信システムであっても、基地局装置1000は問題なく、同時に空間多重することが可能である。
以下に、第2の実施の形態の無線通信システムにおける基地局装置1000bの送信動作について説明する。
各端末装置2001b,2002bは、基地局装置1000bからの信号を受信して、それに基づいて伝送路状態を推定し、その伝送路状態によってCSIを生成して基地局装置1000bに送信する。
基地局装置1000bが、第1の実施の形態である基地局装置1000と異なる部分は、マルチユーザMIMO信号生成部205の部分であり、他の部分の動作は第1の実施の形態と同じなので説明は省略する。
まずは、マルチユーザMIMO信号生成部205bの説明をする。
変調部203からの第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルは、直並列変換部701により、直並列変換され、各サブキャリアに割り当てられ、剰余演算部702により、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施される。
ここで、QR分解部708は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIから、チャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部706へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部709へ出力する。
剰余演算部702が出力した変調シンボルは、干渉成分算出部706に入力され、QR分解部708で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)に基づいて第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分が算出される。この干渉成分は、IFFT部707により、IFFTなどによって周波数時間変換を施され、干渉成分の時間信号が生成される。
また、変調部204からの第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルは、干渉成分減算部703により、IFFT部707で生成した干渉成分の時間信号を減算される。そして、干渉成分の時間信号が減算された第2の端末装置宛の変調シンボルは、剰余演算部704により、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施さ、FFT部705により、FFTなどによって時間周波数変換を施され、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換される。
剰余演算部702が出力した第1の端末装置宛の変調シンボルと、FFT部705が出力した第2の端末装置宛の周波数成分シンボルは、線形フィルタ部709により、サブキャリア毎にQR分解部708で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算され、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルが出力される。
まずは、マルチユーザMIMO信号生成部205cの説明をする。
変調部204からの第2の端末装置宛の変調シンボルは、剰余演算部801により、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施され、FFT部802により、FFTなどによって時間周波数変換を施され、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換される。
ここで、QR分解部807は、CSI取得部216で取得した各端末装置のCSIから、チャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部806へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部808へ出力する。
FFT部802が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルは、干渉成分算出部806に入力され、QR分解部807で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)に基づいて、第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分が算出される。
変調部203で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルは、直並列変換部803により、直並列変換され、各サブキャリアに割り当てられる。そして、干渉成分減算部804により、第1の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分算出部806で生成した干渉成分を減算される。干渉成分が減算された第1の端末装置宛の変調シンボルは、剰余演算部805により、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施される。
FFT部802が出力した第2の端末装置宛の周波数成分シンボルと、剰余演算部805が出力した第1の端末装置宛の変調シンボルは、線形フィルタ部808により、サブキャリア毎にQR分解部807で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算され、アンテナ部214の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルが出力される。
なお、本実施の形態では、THPを実現する方法としてチャネル行列のQR分解を用いる方法を例として説明したが、これに限られるものではなく、V−BLAST(Vertical Bell Laboratories Layered Space Time)の手法を用いてTHPにおける端末装置の並べ替えを準最適化するような非特許文献4に記載されている方法などを用いても良い。
以上に説明したように、本実施の形態における基地局装置1000bでは、
マルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛の信号がシングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の信号に及ぼす干渉(MUI)をTHPによって抑圧する場合、第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルとCSIを基にサブキャリア毎の干渉成分を算出し、算出したサブキャリア毎の干渉成分をIFFTなどの周波数時間変換によって時間信号に変換した上で、第2の端末装置宛の変調シンボル(時間信号)から減算する。さらにその干渉減算結果に剰余演算を施した後、FFTなどの時間周波数変換によってサブキャリアに対応する周波数成分シンボルに変換したものに線形フィルタを乗算することによって、各ユーザ宛の信号間で生じるユーザ間干渉MUIを抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成することが可能となる。
さらに、シングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の信号がマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛の信号に及ぼす干渉(MUI)をTHPによって抑圧する場合、第2の端末装置宛の変調シンボル(時間信号)をFFTなどの時間周波数変換によってサブキャリアに対応する周波数成分シンボルに変換し、この周波数成分シンボルとCSIを基にサブキャリア毎の干渉成分を算出し、算出したサブキャリア毎の干渉成分を第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルから減算し、さらにその干渉減算結果に剰余演算を施した後、線形フィルタを乗算することによって、各ユーザ宛の信号間で生じるユーザ間干渉MUIを抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成することが可能となる。
これにより、シングルキャリア伝送方式を用いる端末装置とマルチキャリア伝送方式を用いる端末装置とに対する下りリンク通信をマルチユーザMIMOによって空間多重することが可能となる。
(第3の実施の形態)
上記の各実施の形態では、端末装置2つをマルチユーザMIMOによって空間多重する場合の例について説明した。本実施の形態では、THPを用いて、4つの端末装置2001cから2003cをマルチユーザMIMOによって空間多重する場合として、端末装置2001c(第1の端末装置)および端末装置2003c(第3の端末装置)への下りリンク通信ではマルチキャリア伝送方式を、端末装置2002c(第2の端末装置)および端末装置2004c(第4の端末装置)への下りリンク通信ではシングルキャリア伝送を用いる場合を例として説明する。
まずは、第3の実施の形態における基地局装置について説明する。
図12は、本実施の形態における基地局装置1000cの構成を示すブロック図である。
無線受信部1227は、アンテナ部1226を通じて第1の端末装置から第4の端末装置までの4つの端末装置から送信された信号を受信する。
CSI取得部1228は、受信した信号から、第1の端末装置から第4の端末装置がそれぞれ送信したチャネル状態情報であるCSIを取得する。
符号化部1201、1202、1203および1204は、それぞれ第1の端末装置宛のデータ系列、第2の端末装置宛のデータ系列、第3の端末装置宛のデータ系列および第4の端末装置宛のデータ系列に対して誤り訂正符号化を行う。
変調部1205、1206、1207および1208は、それぞれ誤り訂正符号化された第1の端末装置宛のデータ系列から第4の端末装置宛のデータ系列に対して変調を施し、それぞれ第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボル、第2の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボル、第3の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルおよび第4の端末装置宛の時間シンボル毎の変調シンボルを出力する。
マルチユーザMIMO信号生成部1209は、CSI取得部1228で取得した各端末装置のCSIに基づいて、各端末装置宛の変調シンボルに対して信号処理を施し、送信に使用するアンテナ部1226のアンテナ毎のマルチユーザMIMOシンボルを、マルチキャリア伝送のサブキャリアに対応する周波数成分毎に生成する。なお、マルチユーザMIMO信号生成部の詳細については後述する。
パイロット多重部1210、1211、1212および1213は、アンテナ部1226の各アンテナから送信するパイロット信号を、各アンテナから送信するマルチユーザMIMOシンボルにそれぞれ多重する。なおパイロット信号の多重は、各端末装置において各アンテナから送信されたパイロット信号がそれぞれ識別できる形で受信されるように多重されることが好ましく、例えば時分割で多重しても良いし、サブキャリアで分割するような周波数分割で多重しても良いし、符号分割によって多重しても良い。
IFFT部1214、1215、1216および1217は、パイロット信号が多重されたアンテナ毎のマルチユーザMIMO信号に対して、それぞれIFFTなどの周波数時間変換を施し、時間領域の信号へ変換する。
GI挿入部1218、1219、1220および1221は、アンテナ毎の時間領域信号にそれぞれGIを挿入する。
無線送信部1222、1223、1224および1225は、GIの挿入された信号をアンテナ部1226のそれぞれのアンテナを通じて送信する。
制御部1229は、上記各部を制御し、それぞれの処理を実行させる。
この基地局装置1000cの動作については、第1の実施の形態において端末装置が増加した場合であり、上記構成の説明により理解できるものであり、説明は省略する。
図13は、本実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部1209の一構成例を示すブロック図である。このマルチユーザMIMO信号生成部を1209aとする。
直並列変換部1301は、変調部1205で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
剰余演算部1302は、各変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余(モジュロ)演算を施す。なお、この剰余演算は、干渉成分を減算することによって増加する送信電力を抑圧するために行われるものであるため、THPを用いたマルチユーザMIMO信号の生成においては、最初に生成する端末装置宛の信号に関しては干渉成分が含まれないことから、剰余演算を施さなくても良い(剰余演算部1302は省略できる)。
QR分解部1315は、CSI取得部1228で取得した各端末装置のCSIから、基地局装置1000cの各アンテナと各端末装置のアンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部1314へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部1316へ出力する。
干渉成分算出部1314は、QR分解部1315で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)を求め、剰余演算部1302が出力した第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルが、第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する。例えば、上記のように第1の端末装置(1行目の要素に対応)、第2の端末装置(2行目の要素に対応)、第3の端末装置(3行目の要素に対応)および第4の端末装置(4行目の要素に対応)の4つの端末装置でマルチユーザMIMOを行う場合、下三角行列RHの2行1列目の要素が第1の端末装置宛の変調シンボルが第2の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。従って、この要素に第1の端末装置宛の変調シンボルを乗じることによって干渉成分を算出できる。
IFFT部1312は、干渉成分算出部1314で算出した第1の端末装置宛の変調シンボルが第2の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉成分に対してIFFTなどによって周波数時間変換を施し、この干渉成分の時間信号を生成する。
干渉成分減算部1303は、変調部1206で生成されたシングルキャリア伝送で送信する第2の端末装置宛の変調シンボルから、IFFT部1312で生成した干渉成分の時間信号を減算する。
剰余演算部1304は、干渉成分の時間信号が減算された第2の端末装置宛の変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す。
FFT部1305は、剰余演算を施した、干渉成分減算後の第2の端末装置宛の変調シンボルに対してFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
干渉成分算出部1314は、QR分解部1315で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)に基づいて、剰余演算部1302が出力した第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルおよびFFT部1305が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第3の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する。上記で第2の端末装置宛の周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出した場合と同様に、下三角行列RHの3行1列目の要素が、第1の端末装置宛の変調シンボルが第3の端末装置宛の変調シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表しており、3行2列目の要素が第2の端末装置宛の周波数成分シンボルが第3の端末装置宛の変調シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。そのため、これらの要素にそれぞれ第1の端末装置宛の変調シンボルおよび第2の端末装置宛の周波数成分シンボルを乗じたものを足し合わせることによって干渉成分を算出できる。
直並列変換部1306は、変調部1207で生成されたマルチキャリア伝送で送信する第3の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
干渉成分減算部1307は、直並列変換部1306から出力された各サブキャリアの変調シンボルから、干渉成分算出部1314で算出した第3の端末装置宛の変調シンボルに対する干渉成分を減算する。
剰余演算部1308は、干渉成分が減算された第3の端末装置宛の変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す。
干渉成分算出部1314は、QR分解部1315で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)に基づいて、剰余演算部1302が出力した第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボル、FFT部1305が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルおよび剰余演算部1308が出力した第3の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルが、第4の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する。上記で第2および第3の端末装置宛の周波数成分シンボルおよび変調シンボルに与える干渉成分を算出した場合と同様に、下三角行列RHの4行1列目の要素が第1の端末装置宛の変調シンボルが第4の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表しており、4行2列目の要素が第2の端末装置宛の周波数成分シンボルが第4の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表しており、4行3列目の要素が第3の端末装置宛の変調シンボルが第4の端末装置宛の周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。そのため、これらの要素にそれぞれ第1の端末装置宛の変調シンボル、第2の端末装置宛の周波数成分シンボル、および第3の端末装置宛の変調シンボルを乗じたものを足し合わせることによって干渉成分を算出できる。
IFFT部1313は、干渉成分算出部1314で算出した第4の端末装置宛の周波数成分シンボルに対する干渉成分に対してIFFTなどによって周波数時間変換を施し、この干渉成分の時間信号を生成する。
干渉成分減算部1309は、変調部1208で生成されたシングルキャリア伝送で送信する第4の端末装置宛の変調シンボルから、IFFT部1313で生成した干渉成分の時間信号を減算する。
剰余演算部1310は、干渉成分の時間信号が減算された第4の端末装置宛の変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す。
FFT部1311は、剰余演算を施した、干渉成分減算後の第4の端末装置宛の変調シンボルに対してFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
線形フィルタ部1316は、剰余演算部1302が出力した第1の端末装置宛の変調シンボル、FFT部1305が出力した第2の端末装置宛の周波数成分シンボル、剰余演算部1308が出力した第3の端末装置宛の変調シンボルおよびFFT部1311が出力した第4の端末装置宛の周波数成分シンボルを入力として、サブキャリア毎にQR分解部1315で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算し、アンテナ部1226の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルを出力する。
このマルチユーザMIMO信号生成部1209aの動作について、第2の実施の形態のマルチユーザMIMO信号生成部205bにおいて端末装置が増加した場合であり、上記構成の説明により理解できるものであり、説明は省略する。
図14は、本実施の形態におけるマルチユーザMIMO信号生成部1209の他の構成例を示すブロック図である。このマルチユーザMIMO信号生成部を1209bとする。
この例では、マルチユーザMIMOで空間多重する端末装置の数だけ処理ブロックを用意することなく、THPで干渉成分を減算していく順序に応じて、シングルキャリア伝送を用いる端末装置向けの処理とマルチキャリア伝送を用いる端末装置向けの処理とを切り替えながらマルチユーザMIMOシンボルを生成する。
QR分解部1411は、CSI取得部1228で取得した各端末装置のCSIから、基地局装置1000cの各アンテナと各端末装置のアンテナとの間の複素伝搬路利得を要素に持つチャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。そして、そのチャネル行列Hのエルミート共役HHにQR分解を施して、ユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解し、上三角行列Rを干渉成分算出部1410へ、ユニタリ行列Qを線形フィルタ部1412へ出力する。
干渉成分算出部1410は、QR分解部1411で求めた上三角行列Rのエルミート共役RH(下三角行列となる)を求め、シンボル選択部1408が出力した第1から第k−1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルまたは周波数成分シンボルが、第kの端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルまたは周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する。例えば、下三角行列RHのk行の1列目からk−1列目の要素がそれぞれ第1の端末装置から第k−1の端末装置宛の変調シンボルまたは周波数成分シンボルが第kの端末装置宛の変調シンボルまたは周波数成分シンボルへ及ぼす干渉の複素利得を表している。従って、これら要素に第1の端末装置から第k−1の端末装置宛の変調シンボルまたは周波数成分シンボルをそれぞれ乗じたものを足し合わせることによって干渉成分を算出できる。
次に、まず、第kの端末装置がマルチキャリア伝送を用いる端末装置である場合の処理について説明する。
処理選択部1401は、処理しようとする第kの端末装置がマルチキャリア伝送を用いる端末装置であるため、入力された第kの端末装置宛の変調シンボルを直並列変換部1402に出力する。
直並列変換部1402は、第kの端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換し、各サブキャリアに割り当てる。
干渉成分減算部1403は、直並列変換部1402から出力された各サブキャリアの変調シンボルから、干渉成分算出部1410で算出した第kの端末装置宛の変調シンボルに対する干渉成分を減算する。
剰余演算部1404は、各変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余(モジュロ)演算を施す。なお、この剰余演算は、干渉成分を減算することによって増加する送信電力を抑圧するために行われるものであるため、THPを用いたマルチユーザMIMO信号の生成においては、最初に生成する端末装置宛の信号に関しては干渉成分が含まれないことから、k=1の場合は剰余演算を施さなくても良い。
シンボル選択部1408は、剰余演算部1404が出力した第kの端末装置宛の変調シンボルを選択して出力する。
次に、第kの端末装置がシングルキャリア伝送を用いる端末装置である場合の処理について説明する。
処理選択部1401は、処理しようとする第kの端末装置がシングルキャリア伝送を用いる端末装置であるため、入力された第kの端末装置宛の変調シンボルを干渉成分減算部1405に出力する。
IFFT部1409は、干渉成分算出部1410で算出した第kの端末装置宛の周波数成分シンボルに対する干渉成分に対してIFFTなどによって周波数時間変換を施し、この干渉成分の時間信号を生成する。
干渉成分減算部1405は、処理選択部1401から出力されたシングルキャリア伝送で送信する第kの端末装置宛の変調シンボルから、IFFT部1409で生成した干渉成分の時間信号を減算する。
剰余演算部1406は、各変調シンボルに対して、変調方式によって予め定められたモジュロ幅を用いて剰余(モジュロ)演算を施す。なお、この剰余演算は、干渉成分を減算することによって増加する送信電力を抑圧するために行われるものであるため、THPを用いたマルチユーザMIMO信号の生成においては、最初に生成する端末装置宛の信号に関しては干渉成分が含まれないことから、k=1の場合は剰余演算を施さなくても良い。
FFT部1407は、剰余演算を施した、干渉成分減算後の第kの端末装置宛の変調シンボルに対してFFTなどによって時間周波数変換を施し、サブキャリア毎の周波数成分シンボルに変換する。
シンボル選択部1408は、FFT部1407が出力した第kの端末装置宛の周波数成分シンボルを選択して出力する。
最終的に、線形フィルタ部1412は、シンボル選択部1408が各端末装置についてそれぞれ出力した、各サブキャリアの変調シンボルまたは周波数成分シンボルを入力として、サブキャリア毎にQR分解部1411で算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとして乗算し、アンテナ部1226の各アンテナからそれぞれ送信すべきマルチユーザMIMOシンボルを出力する。
なお、本実施の形態における端末装置は、第2の実施の形態における端末装置2001b(図9)、端末装置2002b(図10)または端末装置2010b(図11)と同じであるので説明を省略する。
以下に、第3の実施の形態の無線通信システムにおける基地局装置1000cの送信動作について説明する。
各端末装置2001、2002、2003、2004は、基地局装置1000cからの信号を受信して、それに基づいて伝送路状態を推定し、その伝送路状態によってCSIを生成して基地局装置1000cに送信する。
以上に説明したように、本実施の形態における基地局装置1000cでは、マルチキャリア伝送で送信する端末装置宛の信号がシングルキャリア伝送で送信する端末装置宛の信号に及ぼす干渉(MUI)をTHPによって抑圧する場合、マルチキャリア伝送で送信する端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルとCSIを基にサブキャリア毎の干渉成分を算出し、算出したサブキャリア毎の干渉成分をIFFTなどの周波数時間変換によって時間信号に変換した上で、シングルキャリア伝送で送信する端末装置宛の変調シンボル(時間信号)から減算し、さらにその干渉減算結果に剰余演算を施した後、FFTなどの時間周波数変換によってサブキャリアに対応する周波数成分シンボルに変換したものに線形フィルタを乗算することによって、各ユーザ宛の信号間で生じるユーザ間干渉MUIを抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成することが可能となる。
さらに、シングルキャリア伝送で送信する端末装置宛の信号がマルチキャリア伝送で送信する端末装置宛の信号に及ぼす干渉(MUI)をTHPによって抑圧する場合、シングルキャリア伝送で送信する端末装置宛の変調シンボル(時間信号)をFFTなどの時間周波数変換によってサブキャリアに対応する周波数成分シンボルに変換し、この周波数成分シンボルとCSIを基にサブキャリア毎の干渉成分を算出し、算出したサブキャリア毎の干渉成分をマルチキャリア伝送で送信する端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルから減算し、さらにその干渉減算結果に剰余演算を施した後、線形フィルタを乗算することによって、各ユーザ宛の信号間で生じるユーザ間干渉MUIを抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成することが可能となる。
これにより、シングルキャリア伝送方式を用いる端末装置とマルチキャリア伝送方式を用いる端末装置を複数組み合わせて、下りリンク通信をマルチユーザMIMOによって空間多重することが可能となる。
なお、上記の各実施の形態では、一例としてシングルキャリア伝送方式を用いる端末装置とマルチキャリア伝送方式を用いる端末装置を組み合わせてマルチユーザMIMOで空間多重する場合について説明をしたがこれに限られるものではない。
上記の各実施の形態における時間周波数変換および周波数時間変換の代わりに拡散および逆拡散を用い、例えば、図13のFFT部1305およびFFT部1311を拡散部とし、IFFT部1312およびIFFT部1313を逆拡散部とすることで、OFDMとMC−CDM方式を下りリンクで用いる複数の端末装置をマルチユーザMIMOによって空間多重できる。
またFFTや拡散に限らず、任意の線形変換及びその逆線形変換で表される方式を適用することも可能であり、例えば、拡散部および逆拡散部、並びにFFT部及びIFFT部を両方用いることによって、直接系列符号分割多重(Direct-Sequence Code Division Multiplexing:DS−CDM)方式とOFDM方式を用いた空間多重や、DFT−Spread OFDM(Discrete Fourier Transform - Spread OFDM)方式とMC−CDMA方式を用いた空間多重をすることができ、さらに、時間周波数変換後に周波数軸上のスペクトルの並び替えや分散配置も考慮に入れると、これらとClustered−DFT−Spread OFDMとも空間多重でき、またこれらの方式のうち3種類以上を組み合わせて空間多重することもできる。
本発明による基地局装置および端末装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施の形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
また、図2等の各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における通信装置の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。通信装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等された発明も含まれる。
201,202 符号化部
203,204 変調部
205 マルチユーザMIMO信号生成部
205a,205b,205c マルチユーザMIMO信号生成部
206,207 パイロット多重部
208,209 IFFT部
210,211 GI挿入部
212,213 無線送信部
214 アンテナ部
215 無線受信部
216 CSI取得部
217 制御部
301 直並列変換部
302 FFT部
303 フィルタ算出部
304 線形フィルタ部
701 直並列変換部
702 剰余演算部
703 干渉成分減算部
704 剰余演算部
705 FFT部
706 干渉成分算出部
707 IFFT部
708 QR分解部
709 線形フィルタ部
801 剰余演算部
802 FFT部
803 直並列変換部
804 干渉成分減算部
805 剰余演算部
806 干渉成分算出部
807 QR分解部
808 線形フィルタ部
901 無線受信部
902 GI除去部
903 FFT 部
904 パイロット分離部
905 並直列変換部
906 剰余演算部
907 復調部
908 復号化部
909 伝搬路推定部
910 CSI生成部
911 無線送信部
1201〜1204 符号化部
1205〜1208 変調部
1209,1209a,1209b マルチユーザMIMO信号生成部
1210 パイロット多重部
1214〜1217 IFFT部
1218〜1221 GI挿入部
1222〜1225 無線送信部
1226 アンテナ部
1227 無線受信部
1228 取得部
1229 制御部
1301,1306 直並列変換部
1302,1304,1308,1310 剰余演算部
1303,1307,1309 干渉成分減算部
1305,1311 FFT部
1312,1313 IFFT 部
1314 干渉成分算出部
1315 QR 分解部
1316 線形フィルタ部
1401 処理選択部
1402 直並列変換部
1403,1405 干渉成分減算部
1404,1406 剰余演算部
1407 FFT部
1408 シンボル選択部
1409 IFFT部
1410 干渉成分算出部
1411 QR 分解部
1412 線形フィルタ部

Claims (18)

  1. 空間多重を用いて複数の端末装置へ同時にデータを送信する基地局装置であって、
    前記複数の端末装置に対して複数の異なる伝送方式を用いて同時にデータを送信することを特徴とする基地局装置。
  2. 前記複数の伝送方式は、少なくともマルチキャリア伝送方式と、シングルキャリア伝送方式とを含むことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記複数の伝送方式は、少なくとも直交周波数分割多重方式と、マルチキャリア符号分割多重方式とを含むことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、
    前記各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報に基づいて、サブキャリア毎に線形フィルタを算出するフィルタ算出手段と、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、時間周波数変換された前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、前記フィルタ算出手段が算出した前記線形フィルタをサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置。
  5. 前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報に基づいて線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。
  6. 前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、その逆行列または擬似逆行列を線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  7. 前記フィルタ算出手段は、前記各端末装置のチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、前記チャネル行列に基づいてMMSE規範で求めた重み行列を線形フィルタである重み行列として算出することを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  8. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
    前記第1の端末装置宛の変調シンボルを各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、
    前記各サブキャリアに割り当てられた変調シンボルから、干渉成分を減算する第1の干渉成分減算手段と、
    干渉成分が減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第1の剰余演算手段と、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分を減算する第2の干渉成分減算手段と、
    干渉成分が減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第2の剰余演算手段と、
    剰余演算が施された前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換し、各サブキャリアに対応する周波数成分に変換する時間周波数変換手段と、
    前記第1の剰余演算手段の剰余演算結果、前記時間周波数変換手段の時間周波数変換結果、および前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報とに基づいて、前記各端末装置が受ける干渉成分を各サブキャリアに対応する周波数成分毎に算出する干渉成分算出手段と、
    前記算出された各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を周波数時間変換し、干渉成分の時間信号を算出する周波数時間変換手段と、
    前記第1の剰余演算手段の剰余演算結果と前記時間周波数変換手段の時間周波数変換結果に対して、前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報に基づいて生成した線形フィルタを乗算してマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段とを備え、
    前記第1の干渉成分減算手段は、減算する干渉成分として前記干渉成分算出手段で算出した各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を用い、
    前記第2の干渉成分減算手段は、減算する干渉成分として前記周波数時間変換手段で算出した干渉成分の時間信号を用いることを特徴とする基地局装置。
  9. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第1の剰余演算手段と、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、
    前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記第1の剰余演算手段により演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが、前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、
    前記干渉成分算出手段により算出した干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成する時間信号生成手段と、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算手段と、
    干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第2の剰余演算手段と、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、
    前記第1の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置。
  10. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第3の剰余演算手段と、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、
    前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記時間周波数変換手段が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出手段で生成した干渉成分を減算する干渉成分減算手段と、
    干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第4の剰余演算手段と、
    前記第4の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置。
  11. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置であって、
    端末装置宛の変調シンボルが前記第1の端末装置宛か、前記第2の端末装置宛かを判断して出力先を選択する処理選択手段と、
    前記処理選択手段により出力された第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを、直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換手段と、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出手段で生成した干渉成分を減算する干渉成分減算手段と、
    干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第5の剰余演算手段と、
    前記処理選択手段により出力された前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算手段と、
    干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第6の剰余演算手段と、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換手段と、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解手段と、
    前記QR分解手段で求めた上三角行列に基づいて、前記第5の剰余演算手段により演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分、あるいは前記時間周波数変換手段が出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出手段と、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分の場合、干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成して前記干渉成分減算手段に出力する時間信号生成手段と、
    前記第5の剰余演算手段が出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換手段が出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタ手段と、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の基地局装置と、
    マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、
    シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置と、
    を備えた無線通信システム。
  13. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、
    前記各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報に基づいて、サブキャリア毎に線形フィルタを算出するフィルタ算出ステップと、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、時間周波数変換された前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、前記フィルタ算出ステップで算出した前記線形フィルタをサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置の送信方法。
  14. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
    前記第1の端末装置宛の変調シンボルを各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、
    前記各サブキャリアに割り当てられた変調シンボルから、干渉成分を減算する第1の干渉成分減算ステップと、
    干渉成分が減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第1の剰余演算ステップと、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルから、干渉成分を減算する第2の干渉成分減算ステップと、
    干渉成分が減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対して剰余演算を施す第2の剰余演算ステップと、
    剰余演算が施された前記第2の端末装置宛の変調シンボルを時間周波数変換し、各サブキャリアに対応する周波数成分に変換する時間周波数変換ステップと、
    前記第1の剰余演算ステップの剰余演算結果、前記時間周波数変換ステップの時間周波数変換結果、および前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報とに基づいて、前記各端末装置が受ける干渉成分を各サブキャリアに対応する周波数成分毎に算出する干渉成分算出ステップと、
    前記算出された各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を周波数時間変換し、干渉成分の時間信号を算出する周波数時間変換ステップと、
    前記第1の剰余演算ステップの剰余演算結果と前記時間周波数変換ステップの時間周波数変換結果に対して、前記各端末装置から通知されたチャネル状態情報に基づいて生成した線形フィルタを乗算してマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップとを備え、
    前記第1の干渉成分減算ステップは、減算する干渉成分として前記干渉成分算出ステップで算出した各サブキャリアに対応する周波数成分毎の干渉成分を用い、
    前記第2の干渉成分減算ステップは、減算する干渉成分として前記周波数時間変換ステップで算出した干渉成分の時間信号を用いることを特徴とする基地局装置の送信方法。
  15. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第1の剰余演算ステップと、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、
    前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記第1の剰余演算ステップで演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが、前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、
    前記干渉成分算出ステップにより算出した干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成する時間信号生成ステップと、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算ステップと、
    干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第2の剰余演算ステップと、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、
    前記第1の剰余演算ステップで出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップで出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置の送信方法。
  16. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
    前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第3の剰余演算ステップと、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、
    前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記時間周波数変換ステップで出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出ステップで生成した干渉成分を減算する干渉成分減算ステップと、
    干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第4の剰余演算ステップと、
    前記第4の剰余演算ステップで出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップで出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置の送信方法。
  17. マルチキャリア伝送を用いる一つ以上の第1の端末装置と、シングルキャリア伝送を用いる一つ以上の第2の端末装置とにデータを同時に送信する基地局装置の送信方法であって、
    端末装置宛の変調シンボルが前記第1の端末装置宛か、前記第2の端末装置宛かを判断して出力先を選択する処理選択ステップと、
    前記処理選択ステップにより出力された第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルを、直並列変換して各サブキャリアに割り当てる直並列変換ステップと、
    直並列変換された前記第1の端末装置宛の変調シンボルから、前記干渉成分算出ステップで生成した干渉成分を減算する干渉成分減算ステップと、
    干渉成分を減算された前記第1の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第5の剰余演算ステップと、
    前記処理選択ステップで出力された前記第2の端末装置宛の変調シンボルから干渉成分の時間信号を減算する干渉成分減算ステップと、
    干渉成分の時間信号を減算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、予め定められたモジュロ幅を用いて剰余演算を施す第6の剰余演算ステップと、
    剰余演算された前記第2の端末装置宛の変調シンボルに対し、時間周波数変換してサブキャリアに対応した周波数成分毎のシンボルを生成する時間周波数変換ステップと、
    各端末装置からフィードバックされたチャネル状態情報から、基地局装置の各アンテナと各端末装置のアンテナとの間のチャネル行列をサブキャリア毎に生成し、そのチャネル行列のエルミート共役にQR分解を施して、ユニタリ行列と上三角行列とに分解するQR分解ステップと、
    前記QR分解ステップで求めた上三角行列に基づいて、前記第5の剰余演算ステップで演算した前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分、あるいは前記時間周波数変換ステップで出力した第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルが第1の端末装置宛の各サブキャリアの変調シンボルに与える干渉成分を算出する干渉成分算出ステップと、
    前記第1の端末装置宛のサブキャリア毎の変調シンボルが前記第2の端末装置宛の各サブキャリアの周波数成分シンボルに与える干渉成分の場合、干渉成分に対して周波数時間変換を施して干渉成分の時間信号を生成して前記干渉成分減算ステップで出力する時間信号生成ステップと、
    前記第5の剰余演算ステップが出力した前記第1の端末装置宛の変調シンボルと、前記時間周波数変換ステップが出力した前記第2の端末装置宛の変調シンボルとに、算出したユニタリ行列Qを線形フィルタとしてサブキャリア毎に乗算することによって、各端末装置宛の信号間で生じる干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを生成する線形フィルタステップと、
    を備え、
    各端末装置宛に干渉を抑圧したマルチユーザMIMOシンボルを送信することを特徴とする基地局装置の送信方法。
  18. コンピュータに、請求項13乃至17に記載の送信方法の各ステップを実行させるための送信プログラム。
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