JP2011228238A - 白色有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた発光効率及び耐久性を有し、かつ、色度変化及び色度の角度依存性を抑制することができる白色有機電界発光素子の提供。
【解決手段】白色有機電界発光素子は、陽極2と陰極6との間に、少なくとも中間層4を有する白色有機電界発光素子であって、前記陽極と前記中間層との間に、少なくとも第1の発光層33を有する第1のユニット3を有し、前記中間層と前記陰極との間に、少なくとも第2の発光層52を有する第2のユニット5を有し、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが単層構造であり、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが、発光材料と、該発光材料の凝集体と、を少なくとも含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、白色に発光する有機電界発光素子(以下、「有機エレクトロルミネッセンス素子」、「有機EL素子」と称することもある)に関する。
有機電界発光素子は、自発光、高速応答などの特長を持ち、照明、液晶ディスプレイのバックライトなどへの適用が期待されており、特に、正孔輸送性の有機薄膜(正孔輸送層)と電子輸送性の有機薄膜(電子輸送層)とを積層した2層型(積層型)のものが報告されて以来、10V以下の低電圧で発光する大面積発光素子として関心を集めている。積層型の有機電界発光素子は、正極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/負極、を基本構成としている。
ところで、有機電界発光素子を照明、液晶ディスプレイのバックライトなどとして用いる場合、白色光が必要となる。白色光は、単一の発光材料の発光で得ることができないため、複数の発光材料の混合によって白色光を得ることが行われており、例えば、2種類又は3種類の発光材料を一つの有機電界発光素子の中で、同時に発光させることで白色光を得る方法が一般的である。
しかしながら、この方法は、色度制御が困難であり繰り返し再現性が悪く、色度変化を起こしやすいという問題があった。また、発光効率が悪く、耐久性に劣るという問題もあった。
このような問題を解決するために、低電圧でも発光効率が高く、低電圧なので耐久性も向上させることができるタンデム構造の有機電界発光素子が提案されており、例えば、3種類の発光材料を含み、白色光を発光する発光層を有するユニットを複数個有するタンデム構造の有機電界発光素子が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この提案は、発光効率及び耐久性が向上するものの、色度変化を十分に抑制することができないという問題があった。また、有機電界発光素子に対する観察者の位置に対応して色が変動してしまう(色度の角度依存性)という問題もあった。
したがって、発光効率、耐久性、色度変化及び色度の角度依存性を両立することができる白色有機電界発光素子の速やかな開発が強く求められているのが現状である。
特表2008−511100号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、優れた発光効率及び耐久性を有し、かつ、色度変化及び色度の角度依存性を抑制することができる白色有機電界発光素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 陽極と陰極との間に、少なくとも中間層を有する白色有機電界発光素子であって、前記陽極と前記中間層との間に、少なくとも第1の発光層を有する第1のユニットを有し、前記中間層と前記陰極との間に、少なくとも第2の発光層を有する第2のユニットを有し、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが単層構造であり、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが、発光材料と、該発光材料の凝集体と、を少なくとも含むことを特徴とする白色有機電界発光素子である。
<2> 発光材料の凝集体を含有する発光層における、前記発光材料と該発光材料の凝集体との合計含有量が、30質量%以上である前記<1>に記載の白色有機電界発光素子である。
<3> 発光材料が、白金錯体である前記<1>から<2>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
<4> 発光材料の発光ピーク波長が、400nm〜500nmである前記<1>から<3>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
<5> 凝集体の発光ピーク波長が、500nm〜700nmである前記<1>から<4>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
<6> 第2の発光層の陰極側の表面と、前記陰極の第2の発光層側の表面との距離が20nm〜200nmである前記<1>から<5>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
<7> 第1の発光層の陰極側の表面と、前記陰極の第2の発光層側の表面との距離が90nm〜300nmである前記<1>から<6>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
<8> 第1の発光層及び第2の発光層が、発光材料の凝集体を含む前記<1>から<7>のいずれかに記載の白色有機電界発光素子である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、優れた発光効率及び耐久性を有し、かつ、色度変化及び色度の角度依存性を抑制することができる白色有機電界発光素子を提供することができる。
図1は、本発明の白色有機電界発光素子の層構成の一例を示す概略図である。
(白色有機電界発光素子)
本発明の白色有機電界発光素子は、陽極と、第1のユニットと、中間層と、第2のユニットと、陰極と、を有してなり、更に、必要に応じて、その他の層を有してなる。
<第1のユニット、第2のユニット>
前記第1のユニットは、第1の発光層を有し、更に、必要に応じて、その他の有機層を有してなる。
前記第2のユニットは、第2の発光層を有し、更に、必要に応じて、その他の有機層を有してなる。
<<第1の発光層、第2の発光層>>
前記第1の発光層及び前記第2の発光層としては、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが前記発光材料、前記凝集体及び前記ホスト材料を含有してなる単層構造であることが好ましく、前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち一方の発光層が前記発光材料、前記凝集体及び前記ホスト材料を含有してなる単層構造であれば、他方の発光層は、白色光を発光できればどのような材料を使用してもよく、単層構造又は積層構造であってもよい。
前記第1の発光層及び前記第2の発光層の構成としては、例えば、前記第1の発光層及び前記第2の発光層が、単層構造で、同一の発光材料と該発光材料の凝集体とを含む構成、前記第1の発光層が、発光材料と該発光材料の凝集体とを含む単層構造であり、前記第2の発光層が、単層構造で、前記第1の発光層に含まれる発光材料とは異なる発光材料と該発光材料の凝集体とを含む構成、前記第1の発光層が、単層構造であり、発光材料と該発光材料の凝集体とを含み、前記第2の発光層が、単層又は積層構造であり、複数の発光材料の混合により白色光を得る構成、前記第1の発光層が、単層又は積層構造であり、複数の発光材料の混合により白色光を得、前記第2の発光層が、単層構造であり、発光材料と該発光材料の凝集体とを含む構成などが挙げられる。
これらの中でも、色度変化を抑制できるという点で、第1の発光層及び第2の発光層が単層構造で、同一の発光材料と該発光材料の凝集体を含むことが好ましい。
また、陰極に近いと光干渉の効果が強くなるため、陰極に近い第2の発光層が単層構造で、同一の発光材料と該発光材料の凝集体とを含むことが好ましい。
−発光材料及び該発光材料の凝集体−
以下、前記第1の発光層及び前記第2の発光層(以下、前記第1の発光層及び前記第2の発光層をまとめて「発光層」という)について説明する。
前記凝集体とは、2つの発光材料(モノマー)が励起二量体(エキシマー)を形成している状態を意味する。前記凝集体による発光は、前記発光材料からの発光に比べて、かなり長波長側にブロードな発光を示す。前記凝集体の発光は、金属錯体を低濃度と高濃度で溶液に溶解、もしくはマトリックス中に分散した薄膜を、紫外線等の短波光で励起することで判別可能である。
前記凝集体の形成方法としては、例えば、発光層を形成するために、前記ホスト材料と前記発光材料を共蒸着する際、前記発光材料を10質量%以上ドープすることにより蒸着させた発光層中に凝集体をランダムに発生させる方法、塗布法により、前記発光材料をマトリックスに対して10質量%以上ドープすることにより発光層中に凝集体をランダムに発生させる方法などが挙げられる。なお、発光材料のドープ量が10質量%未満であると、発光材料どうしの接触が少なくなり凝集体が発生しないことがある。
なお、前記発光材料のドープ量としては、10質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。前記発光材料を30質量%以上ドープすることで、発光色をより好適に白色に近づけることができる。
前記発光層としては、発光材料(モノマー)と発光材料の凝集体を共存して含有させることで、前記発光材料から発光される発光波長の光と、前記凝集体から発光される発光波長の光とが複合して白色光を発生する。
前記発光材料としては、発光ピーク波長が、400nm〜500nmが好ましく、420nm〜490nmがより好ましく、450nm〜480nmが特に好ましい。
前記発光ピーク波長が、400nm未満であると、青色や赤色の光を十分に発光させることが難しく白色が得にくいことがあり、500nmを超えると、青色が発光できず白色を形成できないことがある。前記発光ピーク波長は、PL測定(フォトルミネッセンス)ですることができる。なお、前記他方の発光層に前記発光材料を使用する場合は、これに限定されない。
前記凝集体としては、発光ピーク波長が、500nm〜700nmが好ましく、520nm〜650nmがより好ましく、550nm〜620nmが特に好ましい。
前記発光ピーク波長が、500nm未満であると、赤色の発光成分が小さくなり白色の色温度が高くなることがあり、700nmを超えると、緑色の発光成分が小さくなり白色の色温度が低下することがある。前記発光ピーク波長は、PL測定(フォトルミネッセンス)で測定することができる。なお、前記他方の発光層に前記凝集体を使用する場合は、これに限定されない。
前記発光材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば遷移金属原子、ランタノイド原子を含む錯体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記遷移金属原子としては、例えば、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金などが挙げられる。これらの中でも、レニウム、イリジウム、白金が好ましく、凝集体の発光効率が高いという点で、白金(白金錯体)が特に好ましい。
前記ランタノイド原子としては、例えばランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテシウムなどが挙げられる。これらの中でも、ネオジム、ユーロピウム、ガドリニウムが特に好ましい。
前記錯体の配位子としては、例えば、G.Wilkinson等著,Comprehensive Coordination Chemistry,Pergamon Press社1987年発行、H.Yersin著,「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」Springer−Verlag社1987年発行、山本明夫著「有機金属化学−基礎と応用−」裳華房社、1982年発行等に記載の配位子などが挙げられる。
前記配位子としては、例えば、ハロゲン配位子、芳香族炭素環配位子、含窒素ヘテロ環配位子、ジケトン配位子、カルボン酸配位子、アルコラト配位子、一酸化炭素配位子、イソニトリル配位子、シアノ配位子などが挙げられる。これらの中でも、含窒素ヘテロ環配位子が特に好ましい。
前記ハロゲン配位子としては、例えば、塩素配位子などが挙げられる。
前記芳香族炭素環配位子としては、例えば、シクロペンタジエニルアニオン、ベンゼンアニオン、又はナフチルアニオンなどが挙げられる。
前記含窒素ヘテロ環配位子としては、例えば、フェニルピリジン、ベンゾキノリン、キノリノール、ビピリジル、フェナントロリンなどが挙げられる。
前記ジケトン配位子としては、例えば、アセチルアセトンなどが挙げられる。
前記カルボン酸配位子としては、例えば、酢酸配位子などが挙げられる。
前記アルコラト配位子としては、例えば、フェノラト配位子などが挙げられる。
前記錯体は、化合物中に遷移金属原子を1つ有してもよいし、また、2つ以上有するいわゆる複核錯体であってもよい。異種の金属原子を同時に含有していてもよい。これらの中でも、発光材料としては、例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。

前記発光材料及び前記発光材料の凝集体の合計含有量(濃度)としては、前記発光層の質量における含有量が、30質量%以上が好ましく、35質量%〜60質量%がより好ましく、40質量%〜50質量%が特に好ましい。
前記合計含有量が、30質量%未満であると、凝集体の比率が低く白色の色温度が高くなることがあり、60質量%を超えると、凝集体からの非発光成分が増え発光効率の低下を引き起こすことがある。
前記発光材料の含有量(濃度)としては、前記発光層の質量における含有量が、15質量%〜40質量%が好ましく、18質量%〜35質量%がより好ましく、20質量%〜30質量%が特に好ましい。
前記含有量が、15質量%未満であると、凝集体の比率が高くなり白色の色温度が低下することがあり、40質量%を超えると、凝集体の比率が低くなり白色の色温度が高くなることがある。発光材料の含有量は、ラマン分光法において非凝集体に固有のピークと凝集体に固有のピークを比率と発光材料の全含有量から計算することができる。
前記凝集体の含有量(濃度)としては、前記発光層の質量における含有量が、15質量%〜40質量%が好ましく、18質量%〜35質量%がより好ましく、20質量%〜30質量%が特に好ましい。
前記含有量が、15質量%未満であると、凝集体の比率が低くなり白色の色温度が高くなることがあり、40質量%を超えると、凝集体の比率が高くなり白色の色温度が低下することがある。凝集体の含有量は、ラマン分光法において非凝集体に固有のピークと凝集体に固有のピークを比率と発光材料の全含有量から計算することができる。
−ホスト材料−
前記ホスト材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電子輸送性ホスト材料、正孔輸送性ホスト材料などが挙げられる。
−−電子輸送性ホスト材料−−
前記電子輸送性ホスト材料の電子親和力Eaとしては、2.5eV〜3.5eVが好ましく、2.6eV〜3.2eVがより好ましく、2.8eV〜3.1eVが特に好ましい。
前記電子親和力が、2.5eV未満であると、耐久性が劣り、駆動安定性が低下することがあり、3.5eVを超えると、耐久性が低下することがある。
前記電子輸送性ホスト材料のイオン化ポテンシャルIpとしては、5.7eV〜7.5eVが好ましく、5.8eV〜7.0eVがより好ましく、5.9eV〜6.5eVが特に好ましい。
前記イオン化ポテンシャルが、5.7eV未満であると、耐久性が劣り、駆動安定性が低下することがあり、7.5eVを超えると、駆動電圧が高くなることがある。
前記電子輸送性ホスト材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、フルオレノン、アントラキノジメタン、アントロン、ジフェニルキノン、チオピランジオキシド、カルボジイミド、フルオレニリデンメタン、ジスチリルピラジン、フッ素置換芳香族化合物、アゾール誘導体、アジン誘導体、金属錯体などが挙げられる。
前記複素環テトラカルボン酸無水物としては、例えば、ナフタレンペリレンなどが挙げられる。
前記金属錯体としては、例えば、フタロシアニン、8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体などが挙げられる。
前記アゾール誘導体としては、例えば、ベンズイミダゾール誘導体、イミダゾピリジン誘導体などが挙げられる。
前記アジン誘導体としては、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体などが挙げられる。
これらの中でも、金属錯体、アゾール誘導体、アジン誘導体が好ましく、耐久性の点から金属錯体化合物がより好ましい。
前記金属錯体化合物としては、金属に配位する少なくとも1つの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を有する配位子をもつ金属錯体が好ましい。
前記金属錯体中に含まれる金属イオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベリリウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、ガリウムイオン、亜鉛イオン、インジウムイオン、錫イオン、白金イオン、パラジウムイオンなどが挙げられる。これらの中でも、ベリリウムイオン、アルミニウムイオン、ガリウムイオン、亜鉛イオン、白金イオン、パラジウムイオンが好ましく、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、パラジウムイオンがより好ましい。
前記金属錯体中に含まれる配位子としては、例えば、「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」、Springer−Verlag社、H.Yersin著、1987年発行、「有機金属化学−基礎と応用−」、裳華房社、山本明夫著、1982年発行等に記載の配位子が挙げられる。
前記配位子としては、例えばアジン配位子、ヒドロキシフェニルアゾール配位子、アルコキシ配位子、アリールオキシ配位子、ヘテロアリールオキシ配位子、アルキルチオ配位子、アリールチオ配位子、ヘテロアリールチオ配位子、シロキシ配位子、芳香族炭化水素アニオン配位子、芳香族ヘテロ環アニオン配位子、インドレニンアニオン配位子などが挙げられる。
前記アジン配位子としては、例えば、ピリジン配位子、ビピリジル配位子、及びターピリジン配位子などが挙げられる。
前記ヒドロキシフェニルアゾール配位子としては、例えば、ヒドロキシフェニルベンズイミダゾール配位子、ヒドロキシフェニルベンズオキサゾール配位子、ヒドロキシフェニルイミダゾール配位子、ヒドロキシフェニルイミダゾピリジン配位子などが挙げられる。
前記アルコキシ配位子としては、炭素数1〜30が好ましく、炭素数1〜20がより好ましく、炭素数1〜10が特に好ましく、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。
前記アリールオキシ配位子としては、炭素数6〜30が好ましく、炭素数6〜20がより好ましく、炭素数6〜12が特に好ましく、例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ、2,4,6−トリメチルフェニルオキシ、4−ビフェニルオキシなどが挙げられる。
前記ヘテロアリールオキシ配位子としては、炭素数1〜30が好ましく、炭素数1〜20がより好ましく、炭素数1〜12が特に好ましく、例えば、ピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。
前記アルキルチオ配位子としては、炭素数1〜30が好ましく、炭素数1〜20がより好ましく、炭素数1〜12が特に好ましく、例えば、メチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。
前記アリールチオ配位子としては、炭素数6〜30が好ましく、炭素数6〜20がより好ましく、炭素数6〜12が特に好ましく、例えば、フェニルチオなどが挙げられる。
前記ヘテロアリールチオ配位子としては、例えば、炭素数1〜30が好ましく、炭素数1〜20がより好ましく、炭素数1〜12が特に好ましく、例えば、ピリジルチオ、2−ベンズイミダゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。
前記シロキシ配位子としては、例えば、炭素数1〜30が好ましく、炭素数3〜25がより好ましく、炭素数6〜20が特に好ましく、例えば、トリフェニルシロキシ基、トリエトキシシロキシ基、トリイソプロピルシロキシ基などが挙げられる。
前記芳香族炭化水素アニオン配位子としては、例えば、炭素数6〜30が好ましく、炭素数6〜25がより好ましく、炭素数6〜20が特に好ましく、例えば、フェニルアニオン、ナフチルアニオン、アントラニルアニオンなどが挙げられる。
前記芳香族ヘテロ環アニオン配位子としては、炭素数1〜30が好ましく、炭素数2〜25がより好ましく、炭素数2〜20が特に好ましく、例えば、ピロールアニオン、ピラゾールアニオン、トリアゾールアニオン、オキサゾールアニオン、ベンゾオキサゾールアニオン、チアゾールアニオン、ベンゾチアゾールアニオン、チオフェンアニオン、ベンゾチオフェンアニオンなどが挙げられる。
これらの中でも、アジン配位子、ヒドロキシフェニルアゾール配位子、アリールオキシ配位子、ヘテロアリールオキシ基、シロキシ配位子、芳香族炭化水素アニオン配位子、芳香族ヘテロ環アニオン配位子が好ましく、アジン配位子、ヒドロキシフェニルアゾール配位子、アリールオキシ配位子、シロキシ配位子、芳香族炭化水素アニオン配位子、芳香族ヘテロ環アニオン配位子がより好ましい。
前記電子輸送性ホスト材料としては、例えば、特開2002−235076、特開2004−214179、特開2004−221062、特開2004−221065、特開2004−221068、特開2004−327313等の各公報に記載の金属錯体の電子輸送性ホスト材料などが挙げられる。
このような電子輸送性ホスト材料としては、具体的には、例えば、例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。

前記電子輸送性ホスト材料の含有量(濃度)としては、前記発光層における含有量が40質量%〜70質量%が好ましく、45質量%〜65質量%がより好ましく、50質量%〜60質量%が特に好ましい。
前記含有量が、40質量%未満であると、駆動電圧が高くなり、発光効率が低下することがあり、70質量%を超えると、白色の色温度が高くなることがある。
−−正孔輸送性ホスト材料−−
前記正孔輸送性ホスト材料の電子親和力Eaとしては、1.8eV〜2.8eVが好ましく、1.9eV〜2.5eVがより好ましく、2.0eV〜2.4eVが特に好ましい。
前記電子親和力が、1.8eV未満であると、耐久性が劣り、駆動安定性が低下することがあり、2.8eVを超えると、発光効率が低下することがある。
前記正孔輸送性ホスト材料のイオン化ポテンシャルIpとしては、5.0eV〜6.0eVが好ましく、5.2eV〜5.8eVがより好ましく、5.4eV〜5.6eVが特に好ましい。
前記イオン化ポテンシャルが、5.0eV未満であると、耐久性が劣り、駆動安定性が低下することがあり、6.0eVを超えると、駆動電圧が高くなることがある。
前記正孔輸送性ホスト材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アントラセン、トリフェニレン、ピロール、インドール、カルバゾール、アザインドール、アザカルバゾール、ピラゾール、イミダゾール、ポリアリールアルカン、ピラゾリン、ピラゾロン、フェニレンジアミン、アリールアミン、アミノ置換カルコン、スチリルアントラセン、フルオレノン、ヒドラゾン、スチルベン、シラザン、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、有機シラン、カーボン膜、それらの誘導体などが挙げられる。
これらの中でも、インドール誘導体、カルバゾール誘導体、アザインドール誘導体、アザカルバゾール誘導体、芳香族第三級アミン化合物、チオフェン誘導体が好ましく、分子内にインドール骨格、カルバゾール骨格、アザインドール骨格、アザカルバゾール骨格、又は芳香族第三級アミン骨格を有するものがより好ましく、カルバゾール骨格を有する化合物が特に好ましい。
また、前記正孔輸送性ホスト材料としては、前記正孔輸送性ホスト材料の水素を一部又は全てを重水素に置換したものを用いることもできる。
このような正孔輸送性ホスト材料としての具体的化合物としては、例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記正孔輸送性ホスト材料の含有量としては、前記発光層における含有量が40質量%〜70質量%が好ましく、45質量%〜65質量%がより好ましく、50質量%〜60質量%が特に好ましい。
前記含有量が、40質量%未満であると、駆動電圧が高くなり、発光効率が低下することがあり、70質量%を超えると、白色の色温度が高くなることがある。
前記第1の発光層の厚みとしては、5nm〜100nmが好ましく、10nm〜80nmがより好ましく、20nm〜60nmが特に好ましい。
前記厚みが、5nm未満であると、発光効率が低下することがあり、100nmを超えると、駆動電圧が高くなることがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記第2の発光層の厚みとしては、5nm〜100nmが好ましく、10nm〜80nmがより好ましく、20nm〜60nmが特に好ましい。
前記厚みが、5nm未満であると、発光効率が低下することがあり、100nmを超えると、駆動電圧が高くなることがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記発光層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば抵抗加熱蒸着、真空蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分子積層法、コーティング法(スピンコート法、キャスト法、ディップコート法など)などの方法が挙げられる。
<<その他の有機層>>
前記その他の有機層としては、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層などが挙げられる。
前記第1のユニット及び前記第2のユニットに有するその他の有機層としては、同一材料であってもよく、異なる材料であってもよい。
−正孔注入層、正孔輸送層−
前記正孔注入層及び正孔輸送層は、陽極又は陽極側から正孔を受け取り陰極側に輸送する機能を有する層である。該正孔注入層及び正孔輸送層は、単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
これらの層に用いられる正孔注入材料、又は正孔輸送材料としては、低分子化合物であっても高分子化合物であってもよく、また、無機化合物であってもよい。
前記正孔注入材料及び正孔輸送材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ピロール誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、フタロシアニン系化合物、ポルフィリン系化合物、チオフェン誘導体、有機シラン誘導体、カーボン、三酸化モリブデンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記正孔注入層及び正孔輸送層としては、電子受容性ドーパントを含有させることができる。
前記電子受容性ドーパントとしては、電子受容性で有機化合物を酸化する性質を有すれば、無機化合物であってもよく、有機化合物であってもよい。
前記無機化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ハロゲン化金属、金属酸化物などが挙げられる。
前記ハロゲン化金属としては、例えば、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化ガリウム、塩化インジウム、五塩化アンチモンなどが挙げられる。
前記金属酸化物としては、例えば、五酸化バナジウム、三酸化モリブデンなどが挙げられる。
前記有機化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば置換基としてニトロ基、ハロゲン、シアノ基、トリフルオロメチル基等を有する化合物、キノン系化合物、酸無水物系化合物、フラーレンなどが挙げられる。
これらの電子受容性ドーパントは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記電子受容性ドーパントの使用量としては、材料の種類によって異なるが、正孔輸送材料又は正孔注入材料に対して0.01質量%〜50質量%が好ましく、0.05質量%〜50質量%がより好ましく、0.1質量%〜30質量%が特に好ましい。
前記正孔注入層及び正孔輸送層の厚みとしては、1nm〜500nmが好ましく、5nm〜200nmがより好ましく、10nm〜100nmが特に好ましい。
−電子輸送層、電子注入層−
前記電子輸送層及び電子注入層は、陰極又は陰極側から電子を受け取り陽極側に輸送する機能を有する層であり、上述したように、前記電子輸送層の三重項エネルギーは、陰極側隣接層の三重項エネルギーよりも大きいことが好ましい。
前記電子輸送層は、1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。前記電子注入層は、1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
前記電子輸送層及び電子注入層の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キノリン誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、ペリレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体などが挙げられる。
前記キノリン誘導体としては、例えば、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(バソクプロイン;BCP)、BCPにLiをドープしたもの、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq)などの8−キノリノール又はその誘導体を配位子とする有機金属錯体、BAlq(ビス−(2−メチル−8−キノリノラト)−4−(フェニル−フェノラト)−アルミニウム(III))などが挙げられる。これらの中でも、BCPにLiをドープしたもの、BAlqが特に好ましい。
前記電子輸送層及び電子注入層の形成方法としては、例えば、蒸着法、湿式製膜法、電子ビーム法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシー)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)、分子積層法、LB法、印刷法、転写法、などの上述した方法により好適に形成することができる。
前記電子輸送層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1nm〜500nmが好ましく、10nm〜50nmがより好ましい。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記電子注入層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1nm〜200nmが好ましく、0.2nm〜100nmがより好ましく、0.5nm〜50nmが特に好ましい。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
なお、前記電子輸送層及び前記電子注入層の厚みとしては、前記第2の発光層の陰極側の表面と、前記陰極の第2の発光層側の表面との距離が、20nm〜200nmとなるように調製することが好ましく、30nm〜100nmがより好ましく、40nm〜80nmが特に好ましい。
前記距離が、20nm未満であると、発光効率が低下することがあり、200nmを超えると、駆動電圧が高くなることがある。
前記第1のユニットの厚みとしては、30nm〜300nmが好ましく、50nm〜200nmがより好ましく、80nm〜150nmが特に好ましい。
前記厚みが、30nm未満であると、発光効率が低下することがあり、300nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記第2のユニットの厚みとしては、30nm〜300nmが好ましく、50nm〜200nmがより好ましく、80nm〜150nmが特に好ましい。
前記厚みが、30nm未満であると、発光効率が低下することがあり、300nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
<中間層>
前記中間層は、前記陽極と前記陰極との間に有し、かつ、第1のユニットと第2のユニットとの間に有する。
前記中間層は、前記第1のユニットに対して電子を注入し、前記第2のユニットに対して正孔を注入する。即ち、前記第1のユニットに対しては、電子注入層として機能し、前記第2のユニットに対しては、前記正孔注入層として機能する。
前記中間層としては、前記電子注入層及び前記正孔注入層を積層してなり、必要に応じて、多層積層される構成であってもよい。
前記中間層としては、前記第1のユニット側が上述した電子注入層で用いる材料を使用することが好ましく、前記第2のユニット側が上述した正孔注入層の材料を使用することが好ましい。
前記第1のユニット側の前記中間層の厚みとしては、0.1nm〜100nmが好ましく、1nm〜50nmがより好ましく、5nm〜20nmが特に好ましい。
前記厚みが、0.1nm未満であると、第1のユニットへの電子注入が不十分になることがあり、100nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記第2のユニット側の前記中間層の厚みとしては、0.1nm〜100nmが好ましく、1nm〜50nmがより好ましく、5nm〜20nmが特に好ましい。
前記厚みが、0.1nm未満であると、第2のユニットへの正孔注入が不十分になることがあり、100nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記中間層を構成する層が複数存在する場合における合計の厚みとしては、1nm〜100nmが好ましく、5nm〜50nmがより好ましく、10nm〜30nmが特に好ましい。
前記厚みが、1nm未満であると、各ユニットへのキャリア注入が不十分になることがあり、100nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
<陽極>
前記陽極としては、前記発光層に正孔を供給する電極としての機能を有していれば特に制限されない。本発明の白色有機電界発光素子の性質上、前記陽極及び前記陰極のうち少なくとも一方は透明であることが好ましい。
前記陽極としては、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、白色有機電界発光素子の用途、目的に応じて公知の電極材料の中から適宜選択することができる。
前記陽極を構成する材料としては、例えば、導電性金属酸化物、金属、これらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、無機導電性物質、有機導電性材料、これらとITOとの積層物などが挙げられる。
前記導電性金属酸化物としては、例えば、アンチモン、フッ素等をドープした酸化錫(ATO、FTO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)などが挙げられる。
前記金属としては、例えば、金、銀、クロム、ニッケルなどが挙げられる。
前記無機導電性物質としては、例えば、ヨウ化銅、硫化銅などが挙げられる。
前記有機導電性材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどが挙げられる。
前記陽極の形成方法としては、特に制限はなく、公知の方法に従って行うことができ、例えば、湿式方式、化学的方式、物理的方式などが挙げられる。
前記湿式方式としては、例えば、印刷方式、コーティング方式などが挙げられる。
前記化学的方式としては、例えば、CVD、プラズマCVD法などが挙げられる。
前記物理的方式としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが挙げられる。
なお、前記陽極を形成する際にパターニングを行う場合は、フォトリソグラフィー等による化学的エッチングによって行ってもよいし、レーザー等による物理的エッチングによって行ってもよく、また、マスクを重ねて真空蒸着やスパッタ等をして行ってもよいし、リフトオフ法や印刷法によって行ってもよい。
前記陽極の厚みとしては、特に制限はなく、材料により適宜選択可能であるが、10nm〜5μmが好ましく、50nm〜10μmがより好ましい。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
前記陽極の抵抗値としては、発光層などに確実に正孔を供給するために、10Ω/□以下が好ましく、10Ω/□以下がより好ましい。
<陰極>
前記陰極としては、前記発光層に電子を注入する電極としての機能を有していれば特に制限されない。
前記陰極としては、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、有機電界発光素子の用途、目的に応じて公知の電極材料の中から適宜選択することができる。
前記陰極を構成する材料としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、その他の金属、これらの金属の合金などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいが、安定性と電子注入性とを両立させる観点からは、2種以上を好適に併用することが好ましい。
前記アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウムなどが挙げられる。
前記アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどが挙げられる。
前記その他の材料としては、例えば、金、銀、鉛、アルミニウムなどが挙げられる。
前記希土類金属としては、例えば、インジウム、イッテルビウムなどが挙げられる。
前記合金としては、例えば、ナトリウム−カリウム合金、リチウム−アルミニウム合金、マグネシウム−銀合金などが挙げられる。
これらの中でも、電子注入性の点で、アルカリ金属、アルカリ土類金属が好ましく、保存安定性に優れる点で、アルミニウムを含有する材料が特に好ましい。前記アルミニウムを含有する材料とは、アルミニウム単独、アルミニウムと0.01質量%〜10質量%のアルカリ金属又はアルカリ土類金属との合金若しくはこれらの混合物(例えば、リチウム−アルミニウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金など)を意味する。
前記陰極の形成方法としては、特に制限はなく、公知の方法に従って行うことができ、例えば、湿式方式、化学的方式、物理的方式などが挙げられる。
前記湿式方式としては、例えば、印刷方式、コーティング方式などが挙げられる。
前記化学的方式としては、例えば、CVD、プラズマCVD法などが挙げられる。
前記物理的方式としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが挙げられる。
なお、前記陰極を形成する際にパターニングを行う場合は、フォトリソグラフィーなどによる化学的エッチングによって行ってもよいし、レーザーなどによる物理的エッチングによって行ってもよく、また、マスクを重ねて真空蒸着やスパッタなどをして行ってもよいし、リフトオフ法や印刷法によって行ってもよい。
前記陰極の厚みとしては、5nm〜500nmが好ましく、10nm〜300nmがより好ましく、30nm〜150nmが特に好ましい。
前記厚みが、5nm未満であると、発光部位の中心部における輝度が低下することがあり、500nmを超えると、成膜に時間がかかり生産性が低下することがある。前記厚みは、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
<その他の層>
前記その他の層としては、基板、電子ブロック層、保護層などが挙げられる。
−基板−
本発明の白色有機電界発光素子としては、前記基板上に設けられていることが好ましく、陽極と基板とが直接接する形で設けられていてもよいし、中間層を介在する形で設けられていてもよい。
前記基板の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機材料、有機材料などが挙げられる。
前記無機材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、無アルカリガラス、ソーダライムガラスなどが挙げられる。
前記有機材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレンなどが挙げられる。
前記基板の形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、発光素子の用途、目的等に応じて適宜選択することができる。一般的には、基板の形状としては、板状であることが好ましい。
前記基板の構造としては、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、また、単一部材で形成されていてもよいし、2以上の部材で形成されていてもよい。前記基板は透明でも不透明でもよく、透明な場合は無色透明でも有色透明でもよい。
前記基板には、その表面又は裏面に透湿防止層(ガスバリア層)を設けることができる。
前記透湿防止層(ガスバリア層)の材料としては、例えば、窒化珪素、酸化珪素等の無機物などが挙げられる。
前記透湿防止層(ガスバリア層)は、例えば、高周波スパッタリング法などにより形成することができる。
−電子ブロック層−
前記電子ブロック層は、陰極側から発光層に輸送された電子が陽極側に通り抜けることを防止する機能を有する層であり、通常、発光層と陽極側で隣接する有機化合物層として設けられる。
前記電子ブロック層を構成する化合物としては、例えば前述の正孔輸送性ホスト材料として挙げたものが利用できる。また、前記電子ブロック層は、上述した材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
前記電子ブロック層の形成方法としては、特に制限はなく、公知の方法に従って形成することができるが、例えば、蒸着法、スパッタ法等の乾式製膜法、湿式塗布法、転写法、印刷法、インクジェット方式などにより好適に形成することができる。
前記電子ブロック層の厚みとしては、1nm〜200nmが好ましく、1nm〜50nmがより好ましく、3nm〜10nmが特に好ましい。
−保護層−
本発明の白色有機電界発光素子は、保護層によって全体が保護されていてもよい。
前記保護層に含まれる材料としては、水分や酸素等の素子劣化を促進するものが素子内に入ることを抑止する機能を有しているものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、Ni、MgO、SiO、SiO、Al、GeO、NiO、CaO、BaO、Fe、Y、TiO、SiNx、SiNxOy、MgF、LiF、AlF、CaF、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率0.1%以下の防湿性物質などが挙げられる。
前記保護層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング法、印刷法、転写法などが挙げられる。
−封止容器−
本発明の白色有機電界発光素子としては、封止容器を用いて全体が封止されていてもよい。更に、前記封止容器と白色有機電界発光素子の間の空間には、水分吸収剤又は不活性液体を封入してもよい。
前記水分吸収剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば酸化バリウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、五酸化燐、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化銅、フッ化セシウム、フッ化ニオブ、臭化カルシウム、臭化バナジウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、酸化マグネシウムなどが挙げられる。
前記不活性液体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばパラフィン類、流動パラフィン類、フッ素系溶剤、塩素系溶剤、シリコーンオイル類などが挙げられる。
−樹脂封止層−
本発明の白色有機電界発光素子としては、大気からの酸素や水分による素子性能劣化を樹脂封止層により封止することで抑制するようにしてもよい。
前記樹脂封止層の樹脂素材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ゴム系樹脂、エステル系樹脂などが挙げられる。これらの中でも、水分防止機能の点からエポキシ樹脂が特に好ましい。前記エポキシ樹脂の中でも熱硬化型エポキシ樹脂、又は光硬化型エポキシ樹脂が好ましい。
前記樹脂封止層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂溶液を塗布する方法、樹脂シートを圧着又は熱圧着する方法、蒸着やスパッタリング等により乾式重合する方法などが挙げられる。
(白色有機電界発光素子の層構成)
図1は、本発明の白色有機電界発光素子の層構成の一例を示す概略図である。白色有機電界発光素子10としては、基板1上に形成された陽極2と、第1のユニット3と、中間層4と、第2のユニット5と、陰極6とをこの順に積層してなる。なお、陽極2と陰極8とは電源を介して互いに接続されている。
前記第1のユニット3は、前記陽極2側から、正孔注入層31と、正孔輸送層32と、第1の発光層33と、電子輸送層34とをこの順に積層してなる。
前記第2のユニット5は、前記陽極2側から、正孔輸送層51と、第2の発光層52と、電子輸送層53と、電子注入層54とをこの順に積層してなる。
前記第2の発光層52の陰極6側の表面と、前記陰極6の第2の発光層52側の表面との距離d1が、20nm〜200nmとなるように電子輸送層53と及び電子注入層54の厚みを調製することが好ましく、30nm〜100nmがより好ましく、40nm〜80nmが特に好ましい。
前記距離が、20nm未満であると、発光効率が低下することがあり、200nmを超えると、駆動電圧が高くなることがある。前記距離d1は、例えば、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
また、前記第1の発光層33の陰極6側の表面と、前記陰極6の第2の発光層52側の表面との距離d2が、90nm〜300nmとなるように電子輸送層34、中間層4及び第2のユニット5の厚みを調製することが好ましく、120nm〜280nmがより好ましく、140nm〜250nmが特に好ましい。
前記距離が、90nm未満であると、発光効率が低下することがあり、300nmを超えると、駆動電圧が上昇することがある。前記距離d2は、例えば、触針式表面形状測定器(例えばアルバック社製Dektak 6M)で測定することができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<白色有機電界発光素子の作製>
厚み0.5mm、2.5cm角のガラス基板を洗浄容器に入れ、2−プロパノール中で超音波洗浄した後、30分間UV−オゾン処理を行った。このガラス基板上に真空蒸着装置(トッキ社製、Small−ELVESS)を用いて真空蒸着法にて以下の各層を蒸着した。なお、以下の実施例及び比較例における真空蒸着法は、全て同条件で行い、蒸着速度は、特に断りのない場合は0.2nm/秒である。蒸着速度は水晶振動子を用いて測定した。また、圧力は、1×10−4Pa以下である。また、以下の各層の厚みは水晶振動子を用いて測定した。
−陽極の作製−
まず、ガラス基板上に、陽極としてITO(Indium Tin Oxide)を厚み70nmにスパッタして設けた。
陽極(ITO)上に、N,N’−ジ(4−(N,N’−ジフェニルアミノ)フェニル−N,N’−ジフェニルベンジジン(DNTPD)に、下記構造式で表されるF4−TCNQを1質量%ドープした正孔注入層を厚みが40nmになるように真空蒸着することにより形成した。
−第1のユニットの作製−
次に、正孔注入層上に、正孔輸送層として下記構造式で表されるN,N’−ジナフチル−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(NPD)を厚みが7nmとなるように真空蒸着することにより形成した(第1の正孔輸送層という。)。
さらに、NPD上に、正孔輸送層として下記構造式で表されるHTL1を厚みが3nmとなるように真空蒸着することにより形成した(第2の正孔輸送層という。)。
ホスト材料である下記構造式で表される化合物Aを70質量%と、該化合物Aに対して下記構造式で表される発光材料Aを30質量%ドープした発光層を厚みが30nmとなるように真空蒸着することにより第1の発光層を形成した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A、及び凝集体Aの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Aの発光ピーク波長は、470nmであり、凝集体Aの発光ピーク波長は、626nmであった。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは18質量%であり、凝集体Aは12質量%であった。
次に、第1の発光層上に、電子輸送層として下記構造式で表されるBAlq(ビス−(2−メチル−8−キノリノラト)−4−(フェニル−フェノラト)−アルミニウム(III))を、厚みが10nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
−中間層の作製−
電子輸送層上に、下記構造式で表される2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−フェナントロリン(BCP)と、該BCPに対してリチウムを1質量%ドープした層を厚みが15nmなるように真空蒸着することにより第1中間層を形成した。
前記第1中間層上に、N,N’−ジ(4−(N,N’−ジフェニルアミノ)フェニル−N,N’−ジフェニルベンジジン(DNTPD)と、該DNTPDに対してMoOを30質量%ドープした層を厚みが15nmなるように真空蒸着することにより形成することで第2中間層を形成した。
−第2のユニットの作製−
中間層(DNTPDを含む層)上に、第1正孔輸送層として上記構造式で表されるN,N’−ジナフチル−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(NPD)を厚みが7nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
さらに、NPD上に、第2正孔輸送層として上記構造式で表されるHTL1を厚みが3nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを70質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Aを30質量%ドープした発光層を厚みが30nmとなるように真空蒸着することにより第2の発光層を形成した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは17質量%であり、凝集体Aは13質量%であった。
次に、第2の発光層上に、電子輸送層として下記構造式で表されるBAlq(ビス−(2−メチル−8−キノリノラト)−4−(フェニル−フェノラト)−アルミニウム(III))を、厚みが10nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
電子輸送層上に、電子注入層として2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−フェナントロリン(BCP)と、該BCPに対してリチウムを1質量%ドープしたBCP層を厚みが20nmなるように真空蒸着することにより形成した。
−陰極の作製−
電子注入層上に、陰極としてパタ−ニングしたマスク(発光領域が2mm×2mmとなるマスク)を設置し、金属アルミニウムを厚み100nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
以上により作製した積層体を、アルゴンガスで置換したグローブボックス内に入れ、ステンレス製の封止缶、及び紫外線硬化型の接着剤(XNR5516HV、長瀬チバ株式会社製)を用いて封止した。以上により、実施例1の白色有機電界発光素子を作製した。
(評価)
作製した実施例1の白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を以下のように評価した。
<発光効率の測定>
一定電流密度(10mA/cm)で駆動した白色有機電界発光素子の発光輝度を分光放射輝度計(トプコン社製、SR−3)にて測定し、電流発光効率(cd/m)を求めた。
<輝度半減時間>
実施例1の白色有機電界発光素子を、初期輝度5,000cd/mで輝度が半減するまで定電流駆動し、輝度半減期(t5000)を測定した。5,000cd/mの輝度半減期より、1.5乗則を仮定し、下記式より、1,000cd/mの輝度半減期を算出した。
1000=t5000×(5,000cd/1,000cd)1.5
<色度>
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を実施例1の白色有機電界発光素子に印加して発光させた。得られた発光スペクトルを島津製作所製の発光スペクトル測定システム(ELS1500)で測定し、得られたスペクトルからCIE表色系を用いx値とy値を算出した。なお、x値とy値は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。
<輝度半減後の色度変化>
輝度が半減した白色有機電界発光素子を、東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を実施例1の白色有機電界発光素子に印加して発光させた。得られた発光スペクトルを島津製作所製の発光スペクトル測定システム(ELS1500)で測定し、得られたスペクトルからCIE表色系を用いx値とy値を算出した。
前記色度の評価で算出したx値と、輝度半減後のx値との差及び前記色度の評価で算出したy値と、輝度半減後のy値との差を算出した。
<斜め60度からの色度変化>
作製した実施例1の白色有機電界発光素子を立てて配置し、60度(前記基板から前記発光層へ垂線を引き、この方向から見た視野角を0°とし、前記垂線を基準に上下、左右方向に60°)における発光スペクトルから得られたCIE表色系のx値を得た。このx値と視野角を0°で得られた発光スペクトルのx値との差を算出した。
(実施例2)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層を以下のように作製した以外は、実施例1と同様にして実施例2の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
−第1の発光層、第2の発光層の作製−
ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを60質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Aを40質量%ドープした発光層を厚みが30nmとなるように真空蒸着法により形成した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは22質量%であり、凝集体Aは18質量%であった。
(実施例3)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層を以下のように作製した以外は、実施例1と同様にして実施例3の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
−第1の発光層、第2の発光層の作製−
ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを80質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Aを20質量%ドープした発光層を厚みが30nmとなるように真空蒸着法により形成した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは13質量%であり、凝集体Aは7質量%であった。
(実施例4)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層を以下のように作製した以外は、実施例1と同様にして実施例4の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
−第1の発光層の作製−
正孔輸送層上に、ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを85質量%と、該化合物Aに対して下記構造式で表される発光材料Bを14質量%、及び下記構造式で表される発光材料Cを1質量%ドープした層を厚みが10nmとなるように真空蒸着法により形成した。発光材料B、及び発光材料Cの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Bの発光ピーク波長は、530nmであり、発光材料Cの発光ピーク波長は、627nmであった。
さらに、この層上に、ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを85質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Aを15質量%ドープした層を厚みが30nmとなるように真空蒸着法により形成することで2層構造の第1の発光層を形成した。
(実施例5)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2の発光層を以下のように作製した以外は、実施例1と同様にして実施例5の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
−第2の発光層の作製−
正孔輸送層上に、ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを85質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Bを14質量%、及び上記構造式で表される発光材料Cを1質量%ドープした層を厚みが10nmとなるように真空蒸着法により形成した。
さらに、この層上に、ホスト材料である上記構造式で表される化合物Aを85質量%と、該化合物Aに対して上記構造式で表される発光材料Aを15質量%ドープした層を厚みが30nmとなるように真空蒸着法により形成することで2層構造の第2の発光層を形成した。
(実施例6)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、ホスト材料として上記構造式で表される化合物Aを下記構造式で表される化合物Bに代え、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Dに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例6の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Dの凝集体Dが発光層中に形成された。発光材料D及び凝集体Dの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Dは17質量%であり、凝集体Dは13質量%であった。
発光材料D及び凝集体Dの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Dの発光ピーク波長は、469nmであり、凝集体Dの発光ピーク波長は、626nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例7)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、ホスト材料として上記構造式で表される化合物Aを下記構造式で表される化合物Cに代え、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Eに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例7の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Eの凝集体Eが発光層中に形成された。発光材料E及び凝集体Eの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Eは17質量%であり、凝集体Eは13質量%であった。発光材料E及び凝集体Eの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Eの発光ピーク波長は、468nmであり、凝集体Eの発光ピーク波長は、618nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例8)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2の発光層における、ホスト材料として上記構造式で表される化合物Aを下記構造式で表される化合物Dに代え、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Fに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例8の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Fの凝集体Fが発光層中に形成された。発光材料F及び凝集体Fの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Fは17質量%であり、凝集体Fは13質量%であった。発光材料F及び凝集体Fの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Fの発光ピーク波長は、464nmであり、凝集体Fの発光ピーク波長は、614nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例9)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Gに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例9の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Gの凝集体Gが発光層中に形成された。発光材料G及び凝集体Gの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Gは17質量%であり、凝集体Gは13質量%であった。発光材料G及び凝集体Gの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Gの発光ピーク波長は、478nmであり、凝集体Gの発光ピーク波長は、630nmであった
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例10)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Hに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例10の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Hの凝集体Hが発光層中に形成された。発光材料H及び凝集体Hの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Hは18質量%であり、凝集体Hは12質量%であった。発光材料H及び凝集体Hの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Hの発光ピーク波長は、508nmであり、凝集体Hの発光ピーク波長は、655nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例11)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Iに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例11の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Iの凝集体Iが発光層中に形成された。発光材料I及び凝集体Iの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Iは17質量%であり、凝集体Iは13質量%であった。発光材料I及び凝集体Iの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Iの発光ピーク波長は、505nmであり、凝集体Iの発光ピーク波長は、651nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例12)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Jに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例12の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Jの凝集体Jが発光層中に形成された。発光材料J及び凝集体Jの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Jは17質量%であり、凝集体Jは13質量%であった。発光材料J及び凝集体Jの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Jの発光ピーク波長は、493nmであり、凝集体Jの発光ピーク波長は、587nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例13)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Kに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例13の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Kの凝集体Kが発光層中に形成された。発光材料K及び凝集体Kの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Kは17質量%であり、凝集体Kは13質量%であった。発光材料K及び凝集体Kの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Kの発光ピーク波長は、511nmであり、凝集体Kの発光ピーク波長は、655nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例14)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1のユニットの電子輸送層の厚みを10nmから5nmに代えて、第2のユニットの第1正孔輸送層の厚みを7nmから2nmに代えて、第1中間層と第2中間層の厚みをいずれも5nmと代えた以外は、実施例1と同様にして実施例14の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例15)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2のユニットの第1正孔輸送層の厚みを7nmから227nmに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例15の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例16)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2のユニットの電子注入層の厚みを20nmから2nmに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例16の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例17)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2のユニットの電子注入層の厚みを20nmから10nmに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例17の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例18)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層の厚みを30nmから3nmに代えた以外は実施例1と同様にして実施例18の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例19)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層の厚みを30nmから110nmに代えた以外は実施例1と同様にして実施例19の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例20)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2の発光層の厚みを30nmから3nmに代えた以外は実施例1と同様にして実施例20の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例21)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2の発光層の厚みを30nmから110nmに代えた以外は実施例1と同様にして実施例21の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例22)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Lに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例22の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Lの凝集体Lが発光層中に形成された。発光材料L及び凝集体Lの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Lは18質量%であり、凝集体Lは12質量%であった。発光材料L及び凝集体Lの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Lの発光ピーク波長は、392nmであり、凝集体Lの発光ピーク波長は、496nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例23)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Mに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例23の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Mの凝集体Mが発光層中に形成された。発光材料M及び凝集体Mの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Mは16質量%であり、凝集体Mは14質量%であった。発光材料M及び凝集体Mの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Mの発光ピーク波長は、492nmであり、凝集体Mの発光ピーク波長は、703nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例24)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aの濃度を50質量%に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例24の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは27質量%であり、凝集体Aは23質量%であった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例25)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aの濃度を60質量%に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例25の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは30質量%であり、凝集体Aは30質量%であった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例26)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Nに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例26の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Nの凝集体Nが発光層中に形成された。発光材料N及び凝集体Nの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Nは17質量%であり、凝集体Nは13質量%であった。発光材料N及び凝集体Nの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Nの発光ピーク波長は、458nmであり、凝集体Nの発光ピーク波長は、622nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例27)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Pに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例27の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Pの凝集体Pが発光層中に形成された。発光材料P及び凝集体Pの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Pは17質量%であり、凝集体Pは13質量%であった。発光材料P及び凝集体Pの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Pの発光ピーク波長は、465nmであり、凝集体Pの発光ピーク波長は、639nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例28)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Qに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例28の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Qの凝集体Qが発光層中に形成された。発光材料Q及び凝集体Qの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Qは17質量%であり、凝集体Qは13質量%であった。発光材料Q及び凝集体Qの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Qの発光ピーク波長は、466nmであり、凝集体Qの発光ピーク波長は、633nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例29)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aの濃度を95質量%に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例29の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは41質量%であり、凝集体Aは54質量%であった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例30)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aの濃度を72質量%に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例30の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成された。発光材料A及び凝集体Aの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Aは32質量%であり、凝集体Aは40質量%であった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例31)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例2において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Rに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例31の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Rの凝集体Rが発光層中に形成された。発光材料R及び凝集体Rの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Rは22質量%であり、凝集体Rは18質量%であった。発光材料R及び凝集体Rの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Rの発光ピーク波長は、478nmであり、凝集体Rの発光ピーク波長は、619nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例32)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例2において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Sに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例32の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Sの凝集体Sが発光層中に形成された。発光材料S及び凝集体Sの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Sは23質量%であり、凝集体Sは17質量%であった。発光材料S及び凝集体Sの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Sの発光ピーク波長は、462nmであり、凝集体Sの発光ピーク波長は、620nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(実施例33)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例2において、第1の発光層及び第2の発光層における、上記構造式で表される発光材料Aを下記構造式で表される発光材料Tに代えた以外は、実施例1と同様にして実施例33の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Tの凝集体Tが発光層中に形成された。発光材料T及び凝集体Tの含有量をラマン分光法で測定したところ、発光材料Tは22質量%であり、凝集体Tは18質量%であった。発光材料T及び凝集体Tの発光ピーク波長を発光スペクトル測定システム(島津製作所製、ELS1500)で測定したところ、発光材料Tの発光ピーク波長は、460nmであり、凝集体Tの発光ピーク波長は、618nmであった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(比較例1)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第2のユニットを積層させず、第1のユニットの電子輸送層上に、電子注入層及び陰極を以下のように作製した以外は、実施例1と同様にして比較例1の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
−電子注入層、陰極の作製−
電子輸送層上に、電子注入層として2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−フェナントロリン(BCP)と、該BCPに対してリチウムを1質量%ドープしたBCP層を厚みが20nmなるように真空蒸着することにより形成した。
電子注入層上に、陰極としてパタ−ニングしたマスク(発光領域が2mm×2mmとなるマスク)を設置し、金属アルミニウムを厚み100nmとなるように真空蒸着することにより形成した。
(比較例2)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例4において、第2の発光層を第1の発光層と同一の積層構造とした以外は、実施例4と同様にして比較例2の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(比較例3)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層において、上記構造式で表される発光材料Aを濃度9質量%ドープした以外は、実施例1と同様にして比較例3の白色有機電界発光素子を作製した。なお、発光層を真空蒸着した際、発光材料Aの凝集体Aが発光層中に形成されていなかった。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(比較例4)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層及び第2の発光層において上記構造式で表される発光材料Aを濃度100質量%としたこと以外は実施例1と同様にして比較例4の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
(比較例5)
<白色有機電界発光素子の作製>
実施例1において、第1の発光層において上記構造式で表される発光材料Aを濃度100質量%とし、第2の発光層において上記構造式で表される発光材料Aを濃度10質量%ドープした以外は、実施例1と同様にして比較例5の白色有機電界発光素子を作製した。
実施例1と同様に、作製した白色有機電界発光素子の発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、及び斜め60度からの色度変化を評価した。
実施例1〜33及び比較例1〜5で作製した白色有機電界発光素子について、発光効率、輝度半減時間、色度、輝度半減後の色度変化、斜め60度からの色度変化、及び素子構成を表1〜表9に示す。
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。第1のユニットの電子輸送層の厚みについて、実施例14は、5nm、実施例15〜17は、10nmである。第2のユニットの電子注入層の厚みについて、実施例14、15は、20nm、実施例16は、2nm、実施例17は、10nmである。第2のユニットの第1正孔輸送層の厚みについて、実施例15は、227nm、実施例14、16、17は7nmである。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x,y)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
(表中、「wt%」は、質量%を表す。CIE色度(x値,y値)は、電流密度が11.6mA/cmでの値である。)
表1〜表9より、実施例1〜33は、比較例1〜5と比較して発光効率及び輝度半減時間(耐久性)が向上していることがわかる。また、実施例1〜33は、比較例1〜5と比較して色度変化及び色度の角度依存性を抑制されていることがわかる。
本発明の白色有機電界発光素子は、優れた発光効率及び耐久性を有し、かつ、色度変化及び色度の角度依存性を抑制することができるので、例えば、表示素子、ディスプレイ、バックライト、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア、光通信などに好適に用いられる。
10 白色有機電界発光素子
1 基板
2 陽極
3 第1のユニット
31 正孔注入層
32 正孔輸送層
33 第1の発光層
34 電子輸送層
4 中間層
5 第2のユニット
51 正孔輸送層
52 第2の発光層
53 電子輸送層
54 電子注入層
6 陰極

Claims (8)

  1. 陽極と陰極との間に、少なくとも中間層を有する白色有機電界発光素子であって、
    前記陽極と前記中間層との間に、少なくとも第1の発光層を有する第1のユニットを有し、
    前記中間層と前記陰極との間に、少なくとも第2の発光層を有する第2のユニットを有し、
    前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが単層構造であり、
    前記第1の発光層及び前記第2の発光層のうち少なくともいずれかが、発光材料と、該発光材料の凝集体と、を少なくとも含むことを特徴とする白色有機電界発光素子。
  2. 発光材料の凝集体を含有する発光層における、前記発光材料と該発光材料の凝集体との合計含有量が、30質量%以上である請求項1に記載の白色有機電界発光素子。
  3. 発光材料が、白金錯体である請求項1から2のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
  4. 発光材料の発光ピーク波長が、400nm〜500nmである請求項1から3のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
  5. 凝集体の発光ピーク波長が、500nm〜700nmである請求項1から4のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
  6. 第2の発光層の陰極側の表面と、前記陰極の第2の発光層側の表面との距離が20nm〜200nmである請求項1から5のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
  7. 第1の発光層の陰極側の表面と、前記陰極の第2の発光層側の表面との距離が90nm〜300nmである請求項1から6のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
  8. 第1の発光層及び第2の発光層が、発光材料の凝集体を含む請求項1から7のいずれかに記載の白色有機電界発光素子。
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