JP2011228013A - 車輌用放電灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用灯具の起動電圧の低下による起動の確実性及び製造コストを低減する。
【解決手段】直流点灯方式によって発光され、ソケット17に取り付けられた外管18と、発光部20と発光部を挟んだ反対側において発光部に連続して設けられた一対の細管部21、22とから成り外管の内部に配置された発光管19と、発光管の内部に配置された陰極側電極23及び陽極側電極24と、陰極側電極と陽極側電極にそれぞれ接続され少なくとも各一部が外管の内部に配置された2本のリード線26、28とを備え、外管の内部における発光管の外側の空間に負圧の不活性ガスを充填し、発光管の陽極側に位置する細管部の外周面に金属膜25若しくは金属酸化膜25を塗布又は金属線25を巻回し、起動時において陽極側電極に負極性の高電圧パルスを印加した。
【選択図】図2

Description

本発明は車輌用放電灯に関する。詳しくは、起動時において陽極側電極に負極性の高電圧パルスを印加して起動電圧を低下させて始動回路等の小型化等を図る技術分野に関する。
車輌用前照灯は、一般の照明灯とは異なり、精密な配光制御が必要であるため、均一で棒状、かつ、明暗比の高い発光形状が求められる。白熱灯やハロゲン灯のフィラメントにはそのような特徴が備わっているため、車輌用前照灯の光源として広く用いられている。
一方、光源として放電灯が用いられた車輌用前照灯にあっては、放電灯が白熱灯やハロゲン灯に比較して光量が大きいため輝度の向上を図ることができ、また、白熱灯及びハロゲン灯に比較して寿命が長いと言う長所がある。
このように放電灯は白熱灯やハロゲン灯と比較して輝度が高く寿命が長いため、近年、車輌用前照灯として放電灯を備えたものが普及している。
一般に、放電灯は、一対の電極を保持し内部に不活性ガス等の気体が封入された発光管が、該発光管の保護や温度の安定等を目的とした外管の内部に配置されている。発光管は内部において放電が行われる発光部と該発光部を挟んで反対側に設けられた一対の細管部とから成る。発光部は放電が行われたときにアークが発生する部分であり、細管部の径より大きくされている。
放電灯にあっては、電極に高電圧パルスが印加され、発光管の発光部において放電が行われることにより点灯が開始される。
このような放電灯には、点灯方式として交流点灯方式と直流点灯方式(例えば、特許文献1参照)があり、直流点灯方式の放電灯にあっては、一対の電極がそれぞれ陰極側電極と陽極側電極とされている。
直流点灯方式の放電灯は、電極の極性の切替がないため、陰極側電極と陽極側電極のそれぞれの負荷に対して専用の設計が可能である交流点灯方式の放電灯に比して電極に対する負荷を軽減することができる等の利点を有している。
特開2007−250225号公報
ところで、車輌用灯具の光源として用いられる車輌用放電灯は、一般照明用の放電灯に比して、起動の確実性(100%の起動性)及び起動後の立ち上がり特性の迅速性を確保することが不可欠であり、立ち上がり特性の迅速化を図るために、点灯直後(起動直後)の電力を高めた上で封入する不活性ガスの圧力を高めている。
ところが、立ち上がり特性の迅速化を図るために不活性ガスの圧力を高めると、車輌用放電灯の起動時における起動電圧が高くなってしまい、起動の確実性を阻害するおそれがある。
また、起動電圧を高めるためには、放電灯に起動電圧を印加するための始動回路の大型化を来たしてしまい、製造コストが高騰してしまう。
そこで、本発明車輌用放電灯は、起動電圧の低下による起動の確実性及び製造コストの低減を図ることを課題とする。
車輌用放電灯は、上記した課題を解決するために、直流点灯方式によって発光され、ソケットに取り付けられた外管と、発光部と該発光部を挟んだ反対側において前記発光部に連続して設けられた一対の細管部とから成り前記外管の内部に配置された発光管と、前記発光管の内部に配置された陰極側電極及び陽極側電極と、前記陰極側電極と前記陽極側電極にそれぞれ接続され少なくとも各一部が前記外管の内部に配置された2本のリード線とを備え、前記外管の内部における前記発光管の外側の空間に負圧の不活性ガスを充填し、前記発光管の陽極側に位置する細管部の外周面に金属膜若しくは金属酸化膜を塗布又は金属線を巻回し、起動時において前記陽極側電極に負極性の高電圧パルスを印加したものである。
従って、車輌用放電灯にあっては、陽極側電極に負極性の高電圧パルスが印加されて起動する。
本発明車輌用放電灯は、直流点灯方式によって発光される車輌用放電灯であって、ソケットに取り付けられた外管と、発光部と該発光部を挟んだ反対側において前記発光部に連続して設けられた一対の細管部とから成り前記外管の内部に配置された発光管と、前記発光管の内部に配置された陰極側電極及び陽極側電極と、前記陰極側電極と前記陽極側電極にそれぞれ接続され少なくとも各一部が前記外管の内部に配置された2本のリード線とを備え、前記外管の内部における前記発光管の外側の空間に負圧の不活性ガスを充填し、前記発光管の陽極側に位置する細管部の外周面に金属膜若しくは金属酸化膜を塗布又は金属線を巻回し、起動時において前記陽極側電極に負極性の高電圧パルスを印加することを特徴とする。
従って、起動時における起動電圧を低下させることができ、起動電圧の低下による起動の確実性及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記陽極側電極として酸化トリウムが添加されたタングステンを用いている。
従って、起動時に陽極側電極に高電圧パルスを印加したときの電子の放出に伴う損失が小さくなり、陽極側電極の温度上昇が抑制されると共に陽極側電極の溶損が抑制されるため、放電灯の長寿命化及び発光効率の向上を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、前記発光管の発光部の前記一対の細管部を結ぶ方向に直交する方向における最大内径を3mm以下にしている。
従って、陽極側電極及び陰極側電極と発光部の内面との間隔が小さいため、起動電圧の低下を図ることができる。
以下に、本発明車輌用放電灯を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。車輌用放電灯は車輌用前照灯に備えられている。
車輌用前照灯1は、車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
車輌用前照灯1は、図1に示すように、前方に開口された凹部を有するランプハウジング2と該ランプハウジング2の開口面を閉塞するカバー3とを備え、ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成されている。灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
ランプハウジング2の後端部には前後に貫通された挿通孔2aが形成され、該挿通孔2aはバックカバー6によって閉塞されている。ランプハウジング2の下端部には上下に貫通された配置孔2bが形成されている。
灯室5には、図示しない光軸調整機構によってリフレクター7が傾動可能に支持されている。リフレクター7の後端部には前後に貫通された取付孔7aが形成されている。
リフレクター7の取付孔7aには放電灯(車輌用放電灯)8が水平な状態で取り付けられている。
ランプハウジング2の配置孔2bには放電灯点灯装置9が取り付けられている。放電灯点灯装置9は、ケース体10の内部に図示しない点灯回路が収納されて成る。ケース体10の外周面には入力側コネクター11が設けられ、ケース体10の上面には出力側コネクター12が設けられている。
入力側コネクター11は図示しない接続コードによって図示しない電源供給回路に接続されている。
出力側コネクター12は給電コード13を介して始動装置14に接続され、該始動装置14のコネクター14aが放電灯8の後述するソケットに接続されている。
放電灯8の点灯(起動)は、電源供給回路の電源電圧を放電灯点灯装置9の点灯回路によって昇圧し、給電コード13及び始動装置14を介して放電灯8に高電圧パルスを印加し、放電が開始されることによって行われる。放電灯8に対する点灯方式としては直流点灯方式が用いられている。
灯室5には該灯室5に配置された各部の一部を遮蔽するためのエクステンション15が配置されている。灯室5には放電灯8から出射される光の一部を遮蔽する図示しないシェードが配置されている。
放電灯8は本体16がソケット17に接続されることにより構成されている(図2参照)。
本体16は外管18と該外管18の内部に配置された発光管19とを有している。
外管18は発光管19等を覆う閉塞部18aと該閉塞部18aの前端部から前方へ突出された保持部18bとが一体に形成されて成る。
発光管19はアルミナ等のセラミックによって形成され、発光部20と該発光部20の前後両端にそれぞれ連続する細管部21、22とによって構成されている。細管部21、22はそれぞれ前後に延びる略円筒状に形成され、外径が発光部20の外径より小さくされている。
発光部20の内部及び細管部21、22の発光部20側における各端部の内部にはヨウ化物とキセノンやアルゴン等の不活性ガスとが封入されている。発光部20の前後方向における中間部は前後に延びる略円筒状に形成された平坦部20aとして設けられている(図3参照)。発光部20の最大内径、即ち、平坦部20aの内径Dは、例えば、3mm以下、好ましくは、1mm以上2mm以下にされている。
細管部21、22の内部にはそれぞれ前後に長く形成された陰極側電極23と陽極側電極24が前後に離隔して配置されている。陰極側電極23の後端部23aと陽極側電極24の前端部24aとは発光部20の内部に位置されている。
尚、上記には、陰極側電極23が前側に位置され陽極側電極24が後側に位置された例を示したが、逆に、陰極側電極23が後側に位置され陽極側電極24が前側に位置されていてもよい。
陰極側電極23は、例えば、細径の針状に形成され、陽極側電極24は、例えば、太い棒状に形成され断面積が陰極側電極23の断面積より大きくされている。陽極側電極24としては、例えば、酸化トリウムが添加されたタングステンが用いられている。
発光管19の陽極側に位置する細管部22の外周面には金属膜25若しくは金属酸化膜25が塗布又は金属線25が巻回されている。
陰極側電極23の前端には第1のリード線26が接続されている(図2及び図3参照)。第1のリード線26は発光管19の前側の細管部21から前方へ突出され、保持部18bを貫通されて外管18の外部へ突出された部分を有する。第1のリード線26の外管18の外部へ突出された部分は所定の方向へ屈曲され、後端部がソケット17に設けられた図示しない第1の接続端子に接続されている。
第1のリード線26は細管部21の内部に配置され陰極側電極23に接続された第1の部分26aと該第1の部分26aの前端に連続された第2の部分26bとから成り、第1の部分26aが、例えば、モリブデンによって形成され、第2の部分26bが、例えば、ニオブによって形成されている。第2の部分26bのうち細管部21の内部に配置された部分は、フリットガラス(低融点ガラス)によって封止されている。
第1のリード線26は一部が外管18の保持部18bに保持され、外管18の外部へ突出された部分における一部を除いた部分に絶縁スリーブ27が被着されている。絶縁スリーブ27は、例えば、ガラス又はセラミック等の絶縁材料によって形成されている。
陽極側電極24の後端には略前後に延びる第2のリード線28が接続されている。第2のリード線28は発光管19の後側の細管部22から後方へ突出されている。第2のリード線28の後端部はソケット17に設けられた図示しない第2の接続端子に接続されている。
第2のリード線28は細管部22の内部に配置され陽極側電極24に接続された第1の部分28aと該第1の部分28aの後端に連続された第2の部分28bとから成り、第1の部分28aが、例えば、モリブデンによって形成され、第2の部分28bが、例えば、ニオブによって形成されている。第2の部分28bのうち細管部22の内部に配置された部分は、フリットガラスによって封止されている。
外管18の内部には第2のリード線28に取り付けられたゲッター29が配置されている。ゲッター29は外管18の内部に存在し得る不純物(不純ガス)を吸着して放電灯8の発光効率の低下の防止等を図る機能を有する。
放電灯8にあっては、外管18の内部における発光管19の外側の空間にシュラウドガスとして、例えば、アルゴンガス等の不活性ガスや窒素ガスが封入されている。アルゴンガスの気圧は0.9atm以下、好ましくは、0.1atm以下にされている。
放電灯8にあっては、上記したように、点灯方式として直流点灯方式が用いられており、陽極側電極24に負極性の高電圧パルスが印加されて起動される。従って、放電灯8にあっては、起動時に陽極側電極24から電子が放出され放出された電子が陰極側電極23に衝突し、陽極側電極24が起動時における電子の発生側とされ、陰極側電極23がグランド側とされている。
上記のように、放電灯8においては、起動時に陽極側電極24に高電圧パルスが印加され、印加される高電圧パルスが負極性であるため、起動後(点灯後)において電子が高電圧パルスを印加した側からグランド側、即ち、陽極側電極24側から陰極側電極23側へ流れる。
高電圧パルスが印加されたときに外管18の内部における発光管19の外側の空間に負圧の不活性ガスが封入されていると、高電圧パルスが印加された側の第2のリード線28と金属膜25若しくは金属酸化膜25又は金属線25との間に誘電体バリア放電が引き起こされる。
誘電体バリア放電が引き起こされると、高電圧パルスが印加された陽極側電極24の周囲の不活性ガスが電離して電子が発生し強い電界が生じると共に紫外光も発生する。誘電体バリア放電後に主放電が起こり、電子が陽極側電極24側から陰極側電極23側へ流れるが、陽極側電極24の周囲には誘電体バリア放電の強い電界及び紫外光によって多数の電子が励起されているため、これらの電子を「種」にして急激に電子流が増大する。
このように誘電体バリア放電の効果によって電子流が増大するため、放電灯8の起動が確実に行われ、その分、起動電圧を低くすることができる。また、起動電圧が低くなるため、その分、起動電圧を印加するための始動回路を小型化することが可能となり、製造コストの低減を図ることができる。
尚、印加する高電圧パルスが正極性の場合には、電子が陰極側電極23側から陽極側電極24へ流れるが、陰極側電極23側には金属膜25が存在しないため誘電体バリア放電の効果が低く電子がほとんど存在せず、起動電圧を低くすることが困難である。また、同様に、シュラウドガスが不活性ガスでなかったりシュラウドガスの圧力が高い場合にも、誘電体バリア放電の効果が低く、起動電圧を低くすることが困難である。
また、アルゴンガスは不活性ガスの中でも熱伝達率が低いため、外管18の内部における発光管19の外側の空間にシュラウドガスとしてアルゴンガスを封入することにより、保温効果により発光管19の発光効率を向上させることが可能である。
放電灯8にあっては、上記したように、陰極側電極23を細径の針状に形成し、陽極側電極24を太い棒状に形成し断面積を陰極側電極23の断面積より大きくしている。陽極側電極24と陰極側電極23をこのような形状及び大きさにすることにより、陽極側電極24に負極性の高電圧パルスが印加されたときに陽極側において電子崩壊が発生し易くなり、かつ、陰極側においては電界集中によりストリーマが発生し易くなり、陽極側電極24に印加する起動電圧を低下させることが可能となる。
また、陽極側電極24に負極性を印加し陰極側電極23を細径の針状に形成したことにより、上記のように、ストリーマが陰極側電極23の先端において発生し易くなり、陰極側電極23の先端を加熱するため陰極側電極23の先端からの電子の放出が容易となり、起動時から安定点灯時への遷移が確実になり、点灯の遷移の信頼性の向上を図ることもできる。
また、放電灯8にあっては、陽極側電極24として酸化トリウムが添加されたタングステンが用いられている。酸化トリウムは仕事関数の低い金属材料であり、タングステンに酸化トリウムを添加することにより、陽極側電極24の仕事関数が低下する。例えば、タングステンの仕事関数は4.2eVであるが、酸化トリウムを添加したタングステンを用いると仕事関数が2.6eVまで低下する。
このようにタングステンに仕事関数の低い酸化トリウムを添加することにより、起動時に陽極側電極24に高電圧パルスを印加したときの電子の放出に伴う損失が小さくなり、起動電圧を低下させると共に陽極側電極24の温度上昇が抑制されると共に陽極側電極24の溶損が抑制されるため、放電灯8の長寿命化及び発光効率の向上を図ることができる。
また、酸化トリウムを添加したタングステンを陽極側電極24として用いることにより、起動時における陽極側電極24の温度上昇を抑制することができるため、その分、陽極側電極24を小さくすることが可能となり、放電灯8の発光効率の向上を図ることができる。
放電灯8にあっては、高電圧パルスが陽極側電極24に印加されるため、印加された高電圧パルスが陽極側電極24及び発光部20の内面を介して陰極側電極23に達する。従って、陽極側電極24及び陰極側電極23と発光部20の内面との間隔が小さいほど起動電圧を低くすることができる。
そこで、放電灯8にあっては、上記したように、発光部20の最大内径である平坦部20の内径Dを3mm以下、好ましくは、1mm以上2mm以下にして陽極側電極24及び陰極側電極23と発光部20の内面との間隔を小さくし、起動電圧の低下を図っている。
また、発光部20の内部にはキセノンやアルゴン等の不活性ガスとともにヨウ化物が封入されているが、発光部20の内径を小さくすることにより点灯時には発光部20の温度が上昇するため、ヨウ化物が発光部20よりも細管部21、22に多く沈着し易い。従って、発光部20の内部はヨウ化物より誘電率が高いアルミナ等のセラミックの占有面積が大きくなるため、起動電圧が低下する。
以上に記載した通り、放電灯8にあっては、外管18の内部における発光管19の外側の空間に負圧の不活性ガスを充填し、発光管19の陽極側に位置する細管部22の外周面に金属膜25若しくは金属酸化膜25を塗布又は金属線25を巻回し、起動時において陽極側電極24に負極性の高電圧パルスを印加している。
従って、起動時における起動電圧を低下させることができ、起動電圧の低下による起動の確実性及び製造コストの低減を図ることができる。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2及び図3と共に本発明車輌用放電灯の最良の形態を示すものであり、本図は、車輌用前照灯の概略断面図である。 一部を断面にして示す放電灯の拡大側面図である。 一部を示す拡大断面図である。
8…放電灯(車輌用放電灯)、17…ソケット、18…外管、19…発光管、20…発光部、21…細管部、22…細管部、23…陰極側電極、24…陽極側電極、25…金属膜(金属酸化膜、金属線)、26…第1のリード線、28…第2のリード線

Claims (3)

  1. 直流点灯方式によって発光される車輌用放電灯であって、
    ソケットに取り付けられた外管と、
    発光部と該発光部を挟んだ反対側において前記発光部に連続して設けられた一対の細管部とから成り前記外管の内部に配置された発光管と、
    前記発光管の内部に配置された陰極側電極及び陽極側電極と、
    前記陰極側電極と前記陽極側電極にそれぞれ接続され少なくとも各一部が前記外管の内部に配置された2本のリード線とを備え、
    前記外管の内部における前記発光管の外側の空間に負圧の不活性ガスを充填し、
    前記発光管の陽極側に位置する細管部の外周面に金属膜若しくは金属酸化物を塗布又は金属線を巻回し、
    起動時において前記陽極側電極に負極性の高電圧パルスを印加する
    ことを特徴とする車輌用放電灯。
  2. 前記陽極側電極として酸化トリウムが添加されたタングステンを用いた
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用放電灯。
  3. 前記発光管の発光部の前記一対の細管部を結ぶ方向に直交する方向における最大内径を3mm以下にした
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌用放電灯。
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