JP2011226869A - 発光測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下機構の製造タクト増加を抑えると共に、精度のよい発光測定ができる。
【解決手段】LEDチップ2をセットしてLED素子4を発光駆動可能とする台座3と、LED素子4からの発光を反射させる反射筒部5と、反射筒部5からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8と、拡散板8からの拡散光を受光素子6により受光してLED素子4の発光量を検査する受光・検査装置7とを有し、発光量の検査時に、電磁石52による電磁吸着力により反射筒部5を上方に移動させてLED素子4側と受光素子6側とを反射筒部6および拡散板8を介して光漏れなくカバーする。即ち、反射筒部5の上端開放側と、これに対向する拡散板8の拡散領域外周側とを光漏れなく電磁石52による電磁吸着力により吸着させる。
【選択図】図1
【解決手段】LEDチップ2をセットしてLED素子4を発光駆動可能とする台座3と、LED素子4からの発光を反射させる反射筒部5と、反射筒部5からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8と、拡散板8からの拡散光を受光素子6により受光してLED素子4の発光量を検査する受光・検査装置7とを有し、発光量の検査時に、電磁石52による電磁吸着力により反射筒部5を上方に移動させてLED素子4側と受光素子6側とを反射筒部6および拡散板8を介して光漏れなくカバーする。即ち、反射筒部5の上端開放側と、これに対向する拡散板8の拡散領域外周側とを光漏れなく電磁石52による電磁吸着力により吸着させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光ダイオード(以下LED素子という)などの光学素子の発光を集光する発光集光装置を用いて光学素子の発光を集光して光学素子の光量を測定して検査する発光測定装置に関する。
近年、地球環境保護の観点から小型、長寿命、有害物質を含まないなど、省エネルギー用照明部品として、LEDの必要性が認識されてきている中、低価格LEDへの要求も非常に高まってきている。
従来のLED発光測定装置は、LED素子から放射される全光束を積分球内に取り込み、LED素子からの全光束を積分球面内部で多重反射させて所定空間内で同一強度に均一化した光を、受光器(フォトダイオード:PD)に導いてLED素子の発光光量を測定してそれの良否判定をする。これが積分球測定方式であり、これを特許文献1に示している。
従来のLED発光測定装置は、LED素子から放射される全光束を積分球内に取り込み、LED素子からの全光束を積分球面内部で多重反射させて所定空間内で同一強度に均一化した光を、受光器(フォトダイオード:PD)に導いてLED素子の発光光量を測定してそれの良否判定をする。これが積分球測定方式であり、これを特許文献1に示している。
また、受光素子の周りに複数個の受光器(フォトダイオード:PD)を等距離等間隔に設置し、発光素子のLEDから放射される全光束をより多くの受光面に取り込んで測定する技術もある。これが軸上測定方式であり、これを特許文献2に示している。
図11は、特許文献1に開示されている従来の積分球測定方式の測光装置の概略構成図である。
図11において、従来の積分球測定方式の測光装置100は、LED素子などの発光素子を保持する素子保持部101と、複数の測光器具を配置した計測本体部102とが分割可能に構成されており、全体として積分球103を形成している。
積分球103とは、球面状の内壁が約100%の反射率に形成された球体を意味する。300nm〜1300nm程度の波長帯域の光を測定する場合には、球面状の内壁を、所定厚の硫酸バリウムでコーティングする。また、波長帯域250nm〜2500nmの光を測定する場合は、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)の粉末を押し固めた内壁とされ、さらに、赤外域の波長帯域1μm〜2μmを測定する場合には、内壁を金メッキするのが好ましい。
何れにしても、積分球103は、高反射率の内壁を有するので、積分球103の内部に光源を配置すると、光源からの放射光は、高反射率の内壁で拡散反射され、この拡散反射光が、繰り返し積分球の内壁に当たり拡散されることになる。この結果、放射光の指向性が積分されて、積分球103内の計測位置に拘わらず、ほぼ均一な明るさを得ることができる。
この計測値は、光源の全光量に比例するので、基準光源(マスタワーク)による基準出力値で校正することにより、測定対象の光源の光量を特定することが可能となる。
素子保持部101は、所定方向に水平面を往復移動すると共に、所定方向に垂直面を往復運動する検査テーブル104と、水平切断面で計測本体部102と切断された下部積分球103aとで構成されている。
下部積分球103aの底部は、開口して検査テーブル104に固定されており、また、下部積分球103aの底部には、測定対象物WK(サンプルワーク)を載置可能な載置台105が設けられている。載置台105には、校正処理用のマスターワークMSも載置可能に構成されている。なお、測定対象物WKは、例えば、発光ダイオード(LED素子)やレーザダイオードなどである。
計測本体部102には、積分球103の水平中心線上で対面する第1検出部106および第2検出部107と、垂直中心線上の頂部に位置する第3検出部108とが設けられている。第1検出部106は、測定対象物の光量を計測する部分であり、具体的にはフォトダイオードが配置されている。一方、第2検出部107と第3検出部108は、波長計の一部を構成しており、2つの検出部107,108には、波長計に至るファイバケーブルの端部が配置されている。
また、計測本体部102には、測定対象物WKやマスターワークMSからの直接光を遮光する遮光板109が、第1検出部106と載置台105の中間位置に配置されている。そのため、測定対象光が、直接光として第1検出部106に入射される虞はない。
遮光板109の下方位置には、プローブニードル110を上下移動させる可動部111が設けられている。この可動部111は、測定動作時には、降下してプローブニードル110を測定対象物WKの通電端子に接触させる。プローブニードル110との接触により、測定対象物WKが通電状態となり、測定対象物WKから放射光が放射される。この放射光には指向性があり、放射方向によって強度が異なるが、この放射光は、積分球103の内壁で反射を繰り返すので、放射強度が受光位置に係わらず積分球103内の空間で一定化される。
ところで、この測光装置100は、積分球103を上下に分割して構成されるので、素子保持部101と計測本体部102の対向面に生じる隙間δや、可動部111に生じる隙間から検査光が漏れる弊害があり得る。そこで、可動部111には、遮光片112を設けるのが好ましい。
図12は、特許文献2に開示されている従来の軸上測定方式の測光装置の概略構成図である。
図12に示すように、従来の軸上測定方式の測光装置200において、検査台EXの上方に、8個のフォトダイオードPD1〜PD8が、発光素子チップCHを中心としてその上を半球面状に覆うように配置されている。具体的には、8個のフォトダイオードPD1〜PD8が、発光素子チップCHから等距離Rの球面状の各位置に配置されており、発光素子チップCHを通過する鉛直線(Z軸)に近接して、4つのフォトダイオードPD1〜PD4が、90度間隔で同心状に配置され、さらにその外周側に、4つのフォトダイオードPD5〜PD8が、90度間隔で同心状に配置されている。
検査台EXの鉛直下方位置には、受光面の大きいフォトダイオードPD9が配置されている。検査台EXが半透明ガラスで構成されているので、発光素子チップCHからの放射光は、検査台EXにおいて散乱光となって、フォトダイオードPD9に至る。そのため、フォトダイオードPD9は、受光面に直交する散乱光を受けることになり、受光面積が大きいことが特に問題にならない。なお、放射光が検査台EXを経由することによる減衰量は、予め実験的に把握できるので、計測動作時の補正演算によって補正される。
上記特許文献1に開示されている従来の積分球測定方式の測光装置100では、発光測定時にLED素子からの発光を漏れなく取り込む必要があるため、LED素子を素子保持部101と共に水平駆動した後に、LED素子を素子保持部101と共に計測本体部102側に上昇させ、素子保持部101と計測本体部102を光が漏れないように一体化して積分球103を形成する。このようにして、その積分球103の内部にLED素子を収容する素子保持部101の垂直駆動を行う上下機構が必要であり、水平駆動後の垂直駆動では製造タクトの増加を招くという問題があった。
上記特許文献2に開示されている従来の軸上測定方式の測光装置200では、受光器(フォトダイオードPD1〜PD9)を複数個設置し受光面を拡大させているが、光の漏れが発生することに変わりはなく、精度良い発光測定ができないという問題があった。また、LED素子の測定時の傾き・ズレが発生すると正確な発光測定ができない。また、複数個の受光器(フォトダイオードPD1〜PD9)の性能バラつきや受光を電気信号に変換する際のソフトウェアも複雑になる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、上下機構の製造タクト増加を抑えると共に、精度のよい発光測定ができる発光測定装置を提供することを目的とする。
本発明の発光測定装置は、光学素子チップをセットして光学素子を発光駆動可能とする台座と、該光学素子からの発光を反射させる反射筒部と、該反射筒部の光を受光素子で受光して該光学素子の発光量を検査する受光・検査装置とを有し、該発光量の検査時に、電磁石による電磁吸着力により該反射筒部を移動させて該光学素子側と該受光素子側とを該反射筒部を介して光漏れなくカバーするものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板が設けられ、該拡散板からの拡散光を前記受光素子により受光して該光学素子の発光量を検査する際に、該反射筒部の上端開放側と、これに対向する該拡散板の拡散領域外周側とを光漏れなく前記電磁石による電磁吸着力により吸着させる。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における電磁石は、前記反射筒部の上端開放側の外周部と、これに対向する前記拡散板の拡散領域外周側とのうちの少なくとも一方側に配置し、他方側は該電磁石または金属部材を配置する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における電磁石は、前記反射筒部の上端開放側の外周部に設けられた平面視リング状の金属製のつば部上の一部または全部と、これに対向する前記拡散板の拡散領域外周側のリング状領域の一部または全部とのうちの少なくとも一方側に配置し、他方側は該電磁石または金属部材を配置する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部は、前記発光素子からの発光を内面の反射面で反射させながら一方開放端側に導くように拡径して広がる筒体の発光集光装置を構成している。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部は、前記発光素子からの発光の配光特性に一致するように先端ほど拡径する角度を調整する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部は、前記発光量の検査時に、下側の積分球と上側の積分球とが電磁石により吸着されて一つの積分球に構成された状態で、該一つの積分球内の前記光学素子からの光を該一つの積分球内の前記受光素子で受光する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における電磁石同士の吸着面または電磁石と前記金属部の吸着面が互いに凹凸のテーパ面で構成されている。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置において、前記反射筒部の底面部と前記台座の少なくともいずれかに前記電磁石が配置され、前記発光の検査時以外のときに、該電磁石をオンしてその電磁吸着力により該反射筒部の底面部と該台座を吸着させ、該発光の検査時に、該電磁石による駆動をオフする。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置において、前記反射筒部の底面部と前記台座のそれぞれに前記電磁石が配置され、前記発光量の検査時に、該電磁石による電磁反発力により該反射筒部の底面部と該台座を電磁反発させ、該発光量の検査時以外のときに、該電磁石による電磁吸着力により該反射筒部の底面部と該台座を電磁吸着させる。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部は、前記電磁石による電磁吸着力により移動したときに、該反射筒部の少なくとも移動ストーク分だけ、前記光学素子チップの平面視外形に沿った形状のすそ部を設けて、該すそ部が前記発光素子からの発光を外部に漏らさないようにカバー可能となっている。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部の上下動をばね手段により、前記電磁石による電磁吸着力の方向と同一方向に付勢する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置におけるばね手段は、前記反射筒部の底面を該ばね手段で該反射筒部を前記台座から離れる方向に付勢する。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置における反射筒部の上下動をばね手段により、前記電磁石による電磁吸着力の方向とは反対方向に付勢して、前記発光量の検査時に、前記電磁石による電磁反発力により該ばね手段の付勢方向に抗して該反射筒部を下方に移動させ、該発光量の検査時以外のときに、該電磁石をオフして該ばね手段の付勢力により該反射筒部を上方の元の位置に戻す。
さらに、好ましくは、本発明の発光測定装置において、前記拡散板側に前記ばね手段が設けられ、該拡散板から該ばね手段を介して吊り下げられた前記反射筒部を所定の移動ストローク分だけ上下動自在に構成する。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、光学素子チップをセットして光学素子を発光駆動可能とする台座と、光学素子からの発光を反射させる反射筒部と、反射筒部の光を受光素子で受光して光学素子の発光量を検査する受光・検査装置とを有し、発光量の検査時に、電磁石による電磁吸着力により反射筒部を移動させて光学素子側と受光素子側とを反射筒部を介して光漏れなくカバーする。この場合に、反射筒部からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板が設けられ、拡散板からの拡散光を受光素子により受光して該光学素子の発光量を検査する際に、反射筒部の上端開放側と、これに対向する拡散板の拡散領域外周側とを光漏れなく電磁石による電磁吸着力により吸着させる。
これによって、電磁石による電磁吸着力により反射筒部を移動させて光学素子側と受光素子側とを反射筒部を介して光漏れなくカバーするので、上下機構の製造タクト増加を抑えると共に、精度のよい発光測定が可能となる。
以上により、本発明によれば、電磁石による電磁吸着力により反射筒部を移動させて光学素子側と受光素子側とを反射筒部を介して光漏れなくカバーするため、上下機構の製造タクト増加を抑えると共に、精度のよい発光測定をすることができる。
以下に、本発明の発光集光装置を用いた発光測定装置の実施形態1〜4について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の発光集光装置を用いた発光測定装置の要部構成例を示す縦断面図である。
図1は、本発明の実施形態1の発光集光装置を用いた発光測定装置の要部構成例を示す縦断面図である。
図1において、本実施形態1の発光測定装置1は、半導体発光チップとしてのLEDチップ2をセットしてLEDチップ2を発光駆動可能とする検査テーブル3と、LEDチップ2のLED素子4からの発光を逃がさずに反射させながら上方向に導く発光集光装置としての反射筒部5と、反射筒部5により反射して導かれた発光を受光素子6(フォトダイオード)より受光してLED素子4の発光の光量検査する受光・検査装置7と、反射筒部5と受光素子6の間に反射筒部5の開放端を覆うように配設され、反射筒部5からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8を備えている。なお、9は受光素子6に接続される信号ケーブルである。
検査テーブル3は、図2に示すように、円盤状の回転テーブルであって、回転テーブル上に半導体発光チップであるLEDチップ2を外周位置に等間隔(回転中心からの角度30度毎)の所定位置に固定するときに、LEDチップ2の電源パッドに発光用電圧を印加可能とするテーブル側の端子を接続する。ここでは、回転テーブルに12個の半導体発光チップ2を設置する。この場合、LEDチップ2の周囲を覆うように反射筒部4の縮径側の開放端面を回転テーブル上の凹部内に嵌め込んで設置する。
反射筒部5は、LED素子4からの発光を内面の反射面で反射させながら上方向に導くように上方に拡径して広がる筒体の発光集光装置を構成している。この反射筒部5の上端開放側の外周部に平面視リング状の金属製のつば部51が設けられ、このリング状のつば部51上の一部(平面視で対向する位置に4が所以上)または全部に、通電時に電磁効果(逆極性によりNSを逆転することもできる)を持つ電磁石52が配置されている。反射筒部5の中心軸と受光素子6(PD)の中心軸とが一致するように配置され、受光素子6に対応した光漏れのない上下駆動軸レスの内面反射面付き集光構造ソケットである。リング状のつば部51上の一部に電磁石52が配置されている場合は、光漏れがなく隙間がないように金属部材または樹脂部材がその隙間に埋め込まれている。
受光・検査装置7は、検査テーブル3の位置Xに対応してその上側に配置されている。検査テーブル3を角度30度ずつ回転させてLEDチップ2を移動させ、検査テーブル3の位置Xに来たLEDチップ2を発光させ、その発光を反射筒部5および拡散板8を介して受光素子6で受光させる。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて光量を測定し、その測定光量と閾値とを比較してLED素子4の発光光量の良否判定している。
拡散板8は、反射筒部5の上端開放円形部に対向した円形拡散領域を有している。この円形拡散領域は、反射筒部5からの発光を透過して拡散することにより均一な面光を得る機能を有しているが、その円形拡散領域の外周側には、平面視リング状の金属リングまたは電磁石が反射筒部5の電磁石52に対向するように設けられている。図3(a)に示すように、拡散板8の金属リングまたは電磁石81aと電磁石52aとがフラット面でくっ付くように構成することができる。また、図3(b)に示すように、拡散板8の金属リングまたは電磁石81bと電磁石52bとが互いに凹凸のテーパ面でくっ付くように構成することができる。ここでは、上側の電磁石81bが凹状(谷形)のテーパ面を構成し、下側の電磁石52bが凸状(山形)のテーパ面を構成して、凹状(谷形)のテーパ面と凸状(山形)のテーパ面とが嵌め込まれて高い位置精度で拡散板8に反射筒部5が電磁吸着される。
上記構成により、本実施形態1の発光測定装置1の動作について説明する。
図4(a)〜図4(c)は図1の発光測定装置の動作を説明するための模式的な斜視図および断面図である。
まず、検査テーブル3の台座31上にLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドに発光用電圧を印加するための台座31側の端子を接続する。LEDチップ2の周囲を覆うように反射筒部5の縮径側(直径が小さい方の開放端)の開放端面を台座31の凹部内に嵌め込んで設置する。これを、ここでは、12個のLEDチップ2およびこれを囲う反射筒部5を検査テーブル3の各台座31上にそれぞれ設置する。
次に、図4(a)に示すように、検査テーブル3を角度30度だけ回転させてLEDチップ2および反射筒部5を水平方向に移動させ、検査テーブル3上のLEDチップ2および反射筒部5が検査位置Xに来たLEDチップ2だけを発光させると共に、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81にN極とS極になるように通電して電磁石52を反射筒部5と共に上方向に、拡散板8の電磁石81側に引き寄せて電磁吸着させて、図4(b)に示すように反射筒部5の上端部を拡散板8の拡散領域に光漏れなくくっ付ける。
このようにして、電磁石52、81に通電するパルスタイミングで生じる電磁吸着力により、拡散板8に対して反射筒部5を上方向に移動させて光漏れなくくっ付けて製造タクトの短縮を図ることができる。要するに、メカニカル的な水平方向移動と垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5を水平方向に移動後、所定時間を置いて、LEDチップ2を反射筒部5と共に垂直方向に移動させる必要がある。ところが、メカニカル的な水平方向移動と電気的な垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5を水平方向に移動して目的位置に到達した瞬間または目的位置に到達する直前に、電磁石52、81への通電(オン)により、LEDチップ2を囲う反射筒部5に電気的な垂直方向移動をさせることができる。これによって、製造タクトを短縮化できる。
続いて、受光・検査装置7の受光素子6は、図4(b)に示すようにLEDチップ2からの発光が反射筒部5の内面で反射して反射筒部5内で集光して拡散板8により拡散した均一な面光(拡散光)を受光する。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量(明るさ)と閾値(30〜40ルーメンなどの発光量に設定)とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定する。光量のレベル毎また不良に分類する。
この光量の検査後に、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81に互いに反発(N極とN極かまたはS極とS極)するように通電するかまたはその通電を停止する。これによって、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81との電磁吸着が解除されて、反射筒部5はその自重で下方向に落下するが、僅かな距離であるので、図4(c)に示すように反射筒部5は元の台座31上の凹部内に戻る。続いて、図2の検査テーブル3が角度30度だけ回転して次の検査すべきLEDチップ2および反射筒部5が水平移動して検査位置Xに運ばれてくる。これを順次繰り返して、検査テーブル3上の12個のLED素子4の発光光量を順次検査する。全ての検査結果は、記憶部にて登録し、光量レベル毎また不良それぞれを分類した所定の分類ボックスへ収納する。
以上により、本実施形態1によれば、LEDチップ2をセットしてLED素子4を発光駆動可能とする台座3と、LED素子4からの発光を反射させる反射筒部5と、反射筒部5からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8と、拡散板8からの拡散光を受光素子6により受光してLED素子4の発光量を検査する受光・検査装置7とを有し、発光量の検査時に、電磁石52による電磁吸着力により反射筒部5を上方に移動させてLED素子4側と受光素子6側とを反射筒部6および拡散板8を介して光漏れなくカバーする。即ち、反射筒部5の上端開放側と、これに対向する拡散板8の拡散領域外周側とを光漏れなく電磁石52による電磁吸着力により吸着させる。
これによって、電磁石52,81を使用することによりメカ的な処理ではなく電気的な処理で、拡散板8に対して反射筒部5を上下駆動させ、且つ特殊な部材を必要としない構造により、安価で維持管理が容易であると共に製造タクトの短縮を図れる発光測定装置1を得ることができる。したがって、タクトタイム短縮によるテストコストを削減することができると共に、従来のように積分球や複数個の受光器(フォトダイオード:PD)を用いない光測定による設備投資コストをも削減することができる。
また、内周反射面を持ったソケットである反射筒部5によりその上側の開放端を拡散板8に電磁石52,81で電磁吸着するため、LED素子4からの発光が外部に漏れることなく受光素子6への効率的な集光を可能にし、受光素子6の集光率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態1において、反射筒部5は、LED素子4からの発光を内面の反射面で反射させながら上方向に導くように上方に拡径して広がる筒体の発光集光装置を構成し、受光素子6に対応した光漏れのない上下駆動軸レスの内面反射面付き集光構造ソケットである。このような反射筒部5に代えて、上下に2分割可能な積分球51F,52Fを用いても本実施形態1の変形例として発光測定装置1Fを構成することができる。これを図5(a)〜図5(d)に示している。
図5(a)〜図5(d)は、図1の発光測定装置の変形例として反射筒部に代りに積分球の場合を模式的に示す図である。
まず、図5(a)に示すように、検査テーブル3の台座31A上にLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドに発光用電圧を印加するための台座31A側の端子を接続する。LEDチップ2の周囲を覆うように下側の積分球51Fで覆っている。したがって、下側の積分球51Fの底部開口部に台座31Aが挿入配置されており、その台座31A上にLEDチップ2をセットされる。その下側の積分球51Fが台座31Aおよびその上のLEDチップ2と共に、水平方向に移動する。
次に、図5(b)に示すように、上側の積分球52Fの真下位置に、下側の積分球51Fがその底部の台座31Aおよびその上のLEDチップ2と共に位置する。
その後、図5(c)に示すように、上側の積分球52Fと、下側の積分球51Fとの対向するリング面の一部または全部に各電磁石がそれぞれ配設されているが、各電磁石に通電され、その電磁吸着力により上側の積分球52Fと、下側の積分球51Fとが互いに引き付けられて光が外部に漏れることなくくっ付いて、図5(d)に示すように、発光測定装置1Fにおいて、LEDチップ2が内部に収容された状態で内部が密閉された一つの積分球5Fになる。
さらに、上側の積分球52Fに取り付けられた受光素子6Aは、LEDチップ2からの発光が内面で反射して拡散した均一な光を受光する。受光素子6Aで受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量(明るさ)と閾値(30〜40ルーメンなどの発光量に設定)とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定することができる。
要するに、ここでは、反射筒部5に代えて、上下に2分割可能な積分球51F,52Fを用いたが、さらに、これらに代えて、反射筒部5の下側半分さらに下側1/3が断面双曲線反射面に構成されていてもよい。この断面双曲線反射面の焦点位置にLED素子4の発光部を位置させれば、受講素子6に向けた上方向の平行光が反射光となるため、多重反射による光強度の減衰が抑制されて、より精度のよい光量測定が可能となって、歩留まり向上にも繋がる。
なお、本実施形態1では、反射筒部5は、LED素子4からの発光を内面の反射面で反射させながら一方開放端側に導くように拡径して広がる筒体の発光集光装置を構成しているように説明したが、これに加えて、反射筒部5は、LED素子4からの発光の配光特性(楕円形、円形またはハート形など)に一致するように先端ほど拡径する角度を調整することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を移動させて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態2では、反射筒部5Aのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石82とで上方向に反射筒部5Aを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定するべく、反射筒部5Aの底面を金属製底面としかつ台座の凹部内に電磁石を設けた台座32とする場合について説明する。
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を移動させて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態2では、反射筒部5Aのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石82とで上方向に反射筒部5Aを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定するべく、反射筒部5Aの底面を金属製底面としかつ台座の凹部内に電磁石を設けた台座32とする場合について説明する。
図6(a)〜図6(c)は、本発明の実施形態2の発光集光装置を用いた発光測定装置の動作を説明するための要部構成例を示す縦断面図である。なお、図1の発光集光装置に用いた構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の符号を付けてその詳細な説明を省略する。
図6(a)〜図6(c)において、本実施形態2の発光測定装置1Aは、半導体発光チップとしてのLEDチップ2をセットしてLEDチップ2を発光駆動可能とする検査テーブル3上に搭載された電磁石の台座32と、LEDチップ2のLED素子4からの発光を逃がさずに反射させながら上方向に導く発光集光装置としての反射筒部5Aと、反射筒部5Aにより反射して導かれた発光を受光素子6(フォトダイオード)より受光してLED素子4の発光の光量検査する受光・検査装置7と、反射筒部5Aと受光素子6の間に反射筒部5Aの開放端を覆うように配設され、反射筒部5Aからの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8とを備えている。
本実施形態2が上記実施形態1の場合と異なるのは、上記実施形態1の反射筒部5の場合、反射筒部5の上端開放側の外周部に平面視リング状の金属製のつば部51が設けられ、このリング状のつば部51上の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に、通電時に電磁効果(逆極性によりNSを逆転することもできる)を持つ電磁石52が配置されていたのに対して、本実施形態2の反射筒部5Aの場合は、金属製のつば部51上に電磁石52が配置されておらず、その代わりに、金属製のつば部51に対向する拡散板8側に、リング状の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に電磁石82が突出して配置されている。これによって、反射筒部5Aの平面視リング状の金属製つば部51が電磁石82の直下に来たときに電磁石82の電磁吸着力により反射筒部5Aの金属製つば部51を上方向に引き寄せて光漏れなく、反射筒部5Aの外周リング状の金属製のつば部51を拡散板8の電磁石82にくっ付けるようになっている。
また、本実施形態2が上記実施形態1の場合と異なるのは、本実施形態2の反射筒部5Aの底面が金属製底面53であって、検査テーブル3上の台座32が金属製底面53を吸着可能とする電磁石を有している点である。これによって、電磁石の台座32の凹部内に反射筒部5Aの金属製底面53が確実に固定可能とされる。
上記構成により、本実施形態2の発光測定装置1Aの動作について説明する。
まず、検査テーブル3の電磁石の台座32上に、図6(a)に示すように、反射筒部5Aの金属製底面53上にLEDチップ2が搭載されて内部に収容された状態でLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドが金属製底面53を介して発光用電圧を印加するための台座32側の凹部内の電源端子に電気的に接続されている。図6(b)に示すように、反射筒部5Aが上方向に移動した場合であっても、台座32の凹部側壁の電源端子から金属製底面53を介してLEDチップ2に電源電圧を印加可能となっており、LEDチップ2を所定タイミングで発光させることができるようになっている。これを、ここでは、12個のLEDチップ2およびこれを囲う反射筒部5Aを検査テーブル3の各台座32上にそれぞれ設置する。
次に、図6(a)に示すように、検査テーブル3を角度30度だけ回転させてLEDチップ2および反射筒部5Aを水平方向に移動させ、検査テーブル3上のLEDチップ2および反射筒部5Aが検査位置Xに来たLEDチップ2だけを発光させると共に、台座32の電磁石をオンからオフに駆動しかつ拡散板8の電磁石82をオフからオンに駆動して電磁石82により反射筒部5Aの金属製のつば部51を上方向に拡散板8の電磁石82側に引き寄せて電磁吸着させて、図6(b)に示すように反射筒部5Aの上端部を拡散板8の拡散領域に光漏れなくくっ付ける。
このようにして、台座32の電磁石をオンからオフに駆動しかつ拡散板8の電磁石82に通電(オン)するパルスタイミングで生じる電磁吸着力により、拡散板8に対して反射筒部5Aを上方向に移動させて光漏れなくくっ付けて製造タクトの短縮を図ることができる。要するに、メカニカル的な水平方向移動と垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Aを水平方向に移動後、所定時間を置いて、LEDチップ2を反射筒部5と共に垂直方向に移動させる必要がある。ところが、メカニカル的な水平方向移動と電気的な垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Aを水平方向に移動して目的位置に到達した瞬間または目的位置に到達する直前に、台座32の電磁石をオンからオフに駆動しかつ拡散板8の電磁石82への通電によりLEDチップ2および反射筒部5Aに電気的な垂直方向移動をさせることができる。これによって、製造タクトを短縮化できる。
続いて、受光・検査装置7の受光素子6は、図6(b)に示すようにLEDチップ2のLED素子4からの発光が反射筒部5Aの内面で反射して反射筒部5A内で集光して拡散板8により拡散した均一な面光(拡散光)を受光する。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量と閾値とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定する。
この光量の検査後に、拡散板8の電磁石82の通電を停止(オフ)すると共に、台座32の電磁石を駆動(オン)する。これによって、反射筒部5Aの金属製のつば部51と拡散板8の電磁石82との電磁吸着が解除されて、反射筒部5AはLEDチップ2と共にその自重で下方向に落下するが、僅かな距離であるので、図6(c)に示すように反射筒部5Aは、台座32の電磁石が金属製底面53を吸着することからその底面が元の台座32上の凹部内に正確に戻る。続いて、検査テーブル3が角度30度だけ回転して次の検査すべきLEDチップ2および反射筒部5Aが水平移動して検査位置Xに運ばれてくる。これを順次繰り返して、検査テーブル3上の12個のLED素子4の発光光量を順次検査する。全ての検査結果は、記憶部にて登録し、光量レベル毎また不良それぞれを分類した所定の分類ボックスへ収納する。
以上により、本実施形態2によれば、台座32の電磁石をオフしかつ拡散板8の電磁石82をオンすることによりメカ的な処理ではなく電気的な処理で、拡散板8に対して反射筒部5Aを上下駆動させ、且つ特殊な部材を必要としない構造により、安価で維持管理が容易であると共に製造タクトの短縮を図れる発光測定装置1Aを得ることができる。したがって、タクトタイム短縮によるテストコストを削減することができると共に、従来のように積分球や複数個の受光器(フォトダイオード:PD)を用いない光測定による設備投資コストをも削減することができる。
また、内周反射面を持ったソケットである反射筒部5Aによりその上側の開放端を拡散板8に電磁石82で電磁吸着してくっ付けるため、LED素子4からの発光が外部に漏れることなく受光素子6への効率的な集光を可能にし、受光素子6の集光率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態2では、反射筒部5Aのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石82とで上方向に反射筒部5Aを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定するべく、反射筒部5Aの底面を金属製底面53としかつ台座に電磁石を設けた台座32とした場合について説明したが、これに限らず、反射筒部5Aのリング状の金属製のつば部51上に電磁石52を設け、これに対向するように拡散板8側に、突出したリング状金属部を設け、反射筒部5Aの電磁石52と拡散板8のリング状金属部とで上方向に反射筒部5Aを移動させて電磁吸着させると共に、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定するべく、反射筒部5Aの底面を金属製底面53としかつ台座に電磁石を設けた台座32としてもよい。この場合に代えて、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定するべく、反射筒部5Aの底面に電磁石を設け、この電磁石に対向する台座の凹部内底面の一部を金属製に構成することもできる。さらには、これらの場合に代えて、反射筒部5Aの底面を台座側に確実に固定すると共に、反射筒部5Aの上方向移動時に、反射筒部5Aに上方向の付勢力を得るために、反射筒部5Aの底面に電磁石を設け、この電磁石に対向する台座の凹部内底面にも電磁石を設けて、反射筒部5Aの電磁石と、台座の凹部内底面の電磁石の共に反発(対向する極性が同一)するように駆動させる。
(実施形態3)
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を移動させて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態3では、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Bを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Bのすそ部54を上方向移動ストローク分だけ筒状にした場合について説明する。
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を移動させて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態3では、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Bを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Bのすそ部54を上方向移動ストローク分だけ筒状にした場合について説明する。
図7(a)および図7(b)は、本発明の実施形態3の発光集光装置を用いた発光測定装置の動作を説明するための要部構成例を示す縦断面図である。なお、図1の発光集光装置に用いた構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の符号を付けてその詳細な説明を省略する。
図7(a)および図7(b)において、本実施形態3の発光測定装置1Bは、半導体発光チップとしてのLEDチップ2をセットしてLEDチップ2を発光駆動可能とする検査テーブル3上に搭載された台座33と、LEDチップ2のLED素子4からの発光を逃がさずに反射させながら上方向に導く発光集光装置としての反射筒部5Bと、反射筒部5Bにより反射して導かれた発光を受光素子6(フォトダイオード)により受光してLED素子4の発光の光量検査する受光・検査装置7と、反射筒部5Bと受光素子6の間に反射筒部5Bの開放端上を覆うように配設され、反射筒部5Bからの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8とを備えている。
本実施形態3の発光測定装置1Bが上記実施形態1の場合と異なるのは、上記実施形態1の反射筒部5の場合、反射筒部5の上端開放側の外周部に平面視リング状の金属製のつば部51が設けられ、このリング状のつば部51上の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に、通電時に電磁効果(逆極性によりNSを逆転することもできる)を持つ電磁石52が配置されていたのに対して、本実施形態3の反射筒部5Bの場合は、金属製のつば部51上に電磁石52が配置されておらず、その代わりに、金属製のつば部51に対向する拡散板8側に、リング状の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に電磁石83が突出して配置されている。これによって、反射筒部5Bが金属製の電磁石83の直下に来たときに電磁石83の電磁吸着力により反射筒部5Bの平面視リング状の金属製つば部51を上方向に引き寄せて光漏れなく、反射筒部5Bの外周リング状の金属製のつば部51を拡散板8の電磁石83にくっ付けるようになっている。これは上記実施形態2の場合と同様である。
また、本実施形態3が上記実施形態1、2の場合と異なるのは、本実施形態3の反射筒部5Bのすそ部54を上方向移動ストローク分だけ筒状になっている点である。これによって、反射筒部5Bの上方向移動時にも、光漏れなく、LEDチップ2の側壁に沿って反射筒部5Bのすそ部54が上下方向に移動自在である。
上記構成により、本実施形態3の発光測定装置1Bの動作について説明する。
まず、検査テーブル3の台座33上にLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドに発光用電圧を印加するための台座33側の端子を接続する。LEDチップ2の周囲を覆うように反射筒部5Bの縮径側(直径が小さい方の開放端)の筒状開放端面(すそ部54;LEDチップ2の平面視矩形状の角筒状)を台座33およびLEDチップ2を通して内部に収容するように嵌め込んで設置する。これを、ここでは、12個のLEDチップ2および台座33のセットに対してそれぞれ囲う反射筒部5Bをそれぞれ設置する。
次に、図7(a)に示すように、検査テーブル3を角度30度だけ回転させてLEDチップ2および反射筒部5Bを水平方向に移動させ、検査テーブル3上のLEDチップ2および反射筒部5Bが検査位置Xに来たLEDチップ2だけを発光させると共に、拡散板8の電磁石83をオフからオンに駆動して電磁石83により反射筒部5Bの金属製のつば部51を上方向に拡散板8の電磁石83側に引き寄せて電磁吸着させて、図7(b)に示すように反射筒部5Bの上端部を拡散板8の拡散領域に光漏れなくくっ付ける。
このようにして、拡散板8の電磁石83に通電(オン)するパルスタイミングで生じる電磁吸着力により、拡散板8に対して反射筒部5Bを上方向に移動させて光漏れなくくっ付けて製造タクトの短縮を図ることができる。要するに、メカニカル的な水平方向移動と垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Bを水平方向に移動後、所定時間を置いて、LEDチップ2を反射筒部5Bと共に垂直方向に移動させる必要がある。ところが、メカニカル的な水平方向移動と電気的な垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Bを水平方向に移動して目的位置に到達した瞬間または目的位置に到達する直前に、拡散板8の電磁石83への通電によりLEDチップ2および反射筒部5Bに電気的な垂直方向移動をさせることができる。これによって、製造タクトを短縮化できる。
続いて、受光・検査装置7の受光素子6は、図7(b)に示すようにLEDチップ2のLED素子4からの発光が反射筒部5Bのすそ部54により光漏れなく反射筒部5Bの内面で反射して反射筒部5B内で集光して拡散板8により拡散した均一な面光(拡散光)を受光する。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量と閾値とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定する。
この光量の検査後に、拡散板8の電磁石83の通電を停止(オフ)する。これによって、反射筒部5Bの金属製のつば部51と拡散板8の電磁石83との電磁吸着が解除されて、反射筒部5Bはその自重で下方向に落下するが、僅かな距離であるので、反射筒部5Bは、その底面が元の台座33上の凹部内に正確に戻る。続いて、検査テーブル3が角度30度だけ回転して次の検査すべきLEDチップ2および反射筒部5Bが水平移動して検査位置Xに運ばれてくる。これを順次繰り返して、検査テーブル3上の12個のLED素子4の発光光量を順次検査する。全ての検査結果は、記憶部にて登録し、光量レベル毎また不良それぞれを分類した所定の分類ボックスへ収納する。
以上により、本実施形態3によれば、拡散板8の電磁石83をオンすることによりメカ的な処理ではなく電気的な処理で、拡散板8に対して反射筒部5Bを上下駆動させ、且つ特殊な部材を必要としない構造により、安価で維持管理が容易であると共に製造タクトの短縮を図れる発光測定装置1Bを得ることができる。したがって、タクトタイム短縮によるテストコストを削減することができると共に、従来のように積分球や複数個の受光器(フォトダイオード:PD)を用いない光測定による設備投資コストをも削減することができる。
また、内周反射面を持ったソケットである反射筒部5Bによりその上側の開放端を拡散板8に電磁石83で電磁吸着してくっ付けるため、LED素子4からの発光が外部に漏れることなく受光素子6への効率的な集光を可能にし、受光素子6の集光率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態3では、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Bを移動させて電磁吸着する場合について説明したが、これに限らず、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51上に電磁石52を設け、これに対向するように拡散板8側に、突出したリング状金属部を設け、反射筒部5Bの電磁石52と拡散板8のリング状金属部とで上方向に反射筒部5Bを移動させて電磁吸着させる構成としてもよい。この場合に代えて、反射筒部5Bと拡散板8の両方に電磁石をそれぞれ設けるようにすることもできる。
なお、本実施形態3では、LEDチップ2の平面視形状(例えば矩形)に合わせて、反射筒部5Bのすそ部54を上方向移動ストローク分だけ筒状にした場合について説明したが、これに限らず、これに加えて、図8のように発光測定装置1Cの反射筒部5Cのすそ部55を伸縮自在な筒状の伸縮部材で構成してもよい。この場合、伸縮部材は、その下端が検査テーブル3に固定されたアコディオンカーテンのような蛇腹形状とすることもできる。
(実施形態4)
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を引き上げて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態4では、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Dを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Dの底面を上方向に付勢するばね手段56を配設した場合について説明する。
上記実施形態1では、反射筒部5の電磁石52と拡散板8の電磁石81とで上方向に反射筒部5を引き上げて電磁吸着させるように構成したが、本実施形態4では、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Dを移動させて電磁吸着すると共に、反射筒部5Dの底面を上方向に付勢するばね手段56を配設した場合について説明する。
図9(a)〜図9(c)は、本発明の実施形態4の発光集光装置を用いた発光測定装置の動作を説明するための要部構成例を示す縦断面図である。なお、図1の発光集光装置に用いた構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の符号を付けてその詳細な説明を省略する。
図9(a)〜図9(c)において、本実施形態4の発光測定装置1Dは、半導体発光チップとしてのLEDチップ2をセットしてLEDチップ2を発光駆動可能とする検査テーブル3上に搭載された台座33と、LEDチップ2のLED素子4からの発光を逃がさずに反射させながら上方向に導く発光集光装置としての反射筒部5Dと、反射筒部5Dにより反射して導かれた発光を受光素子6(フォトダイオード)により受光してLED素子4の発光の光量検査をする受光・検査装置7と、反射筒部5Dと受光素子6の間に反射筒部5Dの開放端上を覆うように配設され、反射筒部5Dからの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8とを備えている。
本実施形態4の発光測定装置1Dが上記実施形態1の場合と異なるのは、上記実施形態1の反射筒部5の場合、反射筒部5の上端開放側の外周部に平面視リング状の金属製のつば部51が設けられ、このリング状のつば部51上の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に、通電時に電磁効果(逆極性によりNSを逆転することもできる)を持つ電磁石52が配置されていたのに対して、本実施形態4の反射筒部5Dの場合は、金属製のつば部51上に電磁石52が配置されておらず、その代わりに、金属製のつば部51に対向する拡散板8側に、リング状の一部(平面視で対向する位置に4か所以上)または全部に電磁石83が突出して配置されている。これによって、反射筒部5Bが金属製の電磁石83の直下に来たときに電磁石83をオンして電磁石83の電磁吸着力により反射筒部5Dの平面視リング状の金属製つば部51を上方向に引き寄せて光漏れなく、反射筒部5Dの外周リング状の金属製のつば部51を拡散板8の電磁石83にくっ付けるようになっている。これは上記実施形態2、3の場合と同様である。
また、本実施形態4が上記実施形態1、2の場合と異なるのは、本実施形態4の反射筒部5Dの底面を上方向に付勢する一または複数のばね手段56を配設した点である。これによって、反射筒部5Dの上方向移動時にも、反射筒部5Dの自重で縮んだばね手段56による上方向の付勢により、より軽い状態で素早く、反射筒部5Dを上方向に移動させることができる。
上記構成により、本実施形態4の発光測定装置1Dの動作について説明する。
まず、検査テーブル3の台座34上にLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドに発光用電圧を印加するための台座34側の端子を接続する。LEDチップ2の周囲を覆うように反射筒部5Dが台座34に配置されている。
次に、図9(a)に示すように、検査テーブル3を角度30度だけ回転させてLEDチップ2および反射筒部5Dを水平方向に移動させ、検査テーブル3上のLEDチップ2および反射筒部5Dが検査位置Xに来たLEDチップ2だけを発光させると共に、拡散板8の電磁石83をオフからオンに駆動して電磁石83の電磁吸着力およびばね手段56による上方向の付勢力により、より素早く、反射筒部5Dの金属製のつば部51を上方向に拡散板8の電磁石83側に、引き寄せて電磁吸着させて、図9(b)に示すように反射筒部5Dの上端部を拡散板8の拡散領域に光漏れなくくっ付ける。
このようにして、拡散板8の電磁石83に通電(オン)するパルスタイミングで生じる電磁吸着力により、拡散板8に対して反射筒部5Dを上方向に移動させて光漏れなくくっ付けて製造タクトの短縮を図ることができる。要するに、メカニカル的な水平方向移動と垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Dを水平方向に移動後、所定時間を置いて、LEDチップ2を反射筒部5Dと共に垂直方向に移動させる必要がある。ところが、メカニカル的な水平方向移動と電気的な垂直方向移動との組み合わせでは、LEDチップ2および反射筒部5Dを水平方向に移動して目的位置に到達した瞬間または目的位置に到達する直前に、拡散板8の電磁石83への通電によりLEDチップ2および反射筒部5Dに電気的な垂直方向移動をさせることができる。これによって、製造タクトを短縮化できる。
続いて、受光・検査装置7の受光素子6は、図9(b)に示すようにLEDチップ2のLED素子4からの発光が反射筒部5Dにより光漏れなく反射筒部5Dの内面で反射して反射筒部5D内で集光して拡散板8により拡散した均一な面光(拡散光)を受光する。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量と閾値とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定する。
この光量の検査後に、拡散板8の電磁石83の通電を停止(オフ)する。これによって、反射筒部5Dの金属製のつば部51と拡散板8の電磁石83との電磁吸着が解除されて、反射筒部5Dはその自重とばね手段56による下方向の引き戻し力とにより、僅かな距離ではあるが、反射筒部5Dは、その底面が元の台座34内に正確に戻る。続いて、検査テーブル3が角度30度だけ回転して次の検査すべきLEDチップ2および反射筒部5Dが水平移動して検査位置Xに運ばれてくる。これを順次繰り返して、検査テーブル3上の12個のLED素子4の発光光量を順次検査する。全ての検査結果は、記憶部にて登録し、光量レベル毎また不良それぞれを分類した所定の分類ボックスへ収納する。
以上により、本実施形態4によれば、拡散板8の電磁石83をオンすることによりメカ的な処理ではなく電気的な処理および、一または複数のばね手段56による上方向の付勢力により、拡散板8に対して反射筒部5Dをより素早く上方向に移動させ、且つ特殊な部材を必要としない構造により、安価で維持管理が容易であると共に製造タクトの短縮を図れる発光測定装置1Dを得ることができる。したがって、タクトタイム短縮によるテストコストを削減することができると共に、従来のように積分球や複数個の受光器(フォトダイオード:PD)を用いない光測定による設備投資コストをも削減することができる。
また、内周反射面を持ったソケットである反射筒部5Dによりその上側の開放端を拡散板8に電磁石83で電磁吸着してくっ付けるため、LED素子4からの発光が外部に漏れることなく受光素子6への効率的な集光を可能にし、受光素子6の集光率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態4では、反射筒部5Dの底面を一または複数のばね手段56による上方向に付勢した状態で、反射筒部5Dのリング状の金属製のつば部51と拡散板8の突出した電磁石83とで上方向に反射筒部5Dを移動させて電磁吸着する場合について説明したが、これに限らず、反射筒部5Bのリング状の金属製のつば部51上に電磁石52を設け、これに対向するように拡散板8側に、突出したリング状金属部を設け、反射筒部5Dの電磁石52と拡散板8のリング状金属部とで上方向に反射筒部5Dを移動させて電磁吸着させる構成としてもよい。この場合に代えて、反射筒部5Dのつば部51上とこれに対向する拡散板8のリング状領域との両方に電磁石をそれぞれ設けるようにすることもできる。
なお、本実施形態4では、台座34側に、その底面をばね手段56で付勢した状態で反射筒部5Dを所定の移動ストローク分だけ上下動自在に構成した場合について説明したが、これに限らず、拡散板8側に、ばね手段56を介して吊り下げられた状態で反射筒部5Eを所定の移動ストローク分だけ上下動自在に構成することもできる。
図10(a)〜図10(c)は、本発明の実施形態4の変形例である発光集光装置を用いた発光測定装置の動作を説明するための要部構成例を示す縦断面図である。なお、図1の発光集光装置に用いた構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の符号を付けてその詳細な説明を省略する。
図10(a)〜図10(c)において、本実施形態4の変形例を示す発光測定装置1Eは、半導体発光チップとしてのLEDチップ2をセットしてLEDチップ2を発光駆動可能とする検査テーブル3上に搭載された台座35と、LEDチップ2のLED素子4からの発光を逃がさずに反射させながら上方向に導く発光集光装置としての反射筒部5Eと、反射筒部5Eにより反射して導かれた発光を受光素子6(フォトダイオード)により受光してLED素子4の発光の光量検査をする受光・検査装置7と、反射筒部5Eと受光素子6の間に反射筒部5Eの開放端上を覆うように配設され、反射筒部5Eからの光を拡散して均一な光に変換する拡散板8とを備えている。
本実施形態4の変形例の発光測定装置1Eが上記実施形態1の場合と異なるのは、拡散板8側に、ばね手段56を介して吊り下げられた状態で反射筒部5Eを所定の移動ストローク分だけ上下動自在に構成する点である。要するに、拡散板8に、拡散領域の外周側に円筒部が下方に延びて設けられ、この円筒部の内周面に沿って上下動自在に反射筒部5Eが配設されている。この円筒部の下方端部の外周面にリング状でつば状に電磁石57が設けられている。この円筒部の外周面側に、リング状金属部材84の内周面が勘合した状態でリング状金属部材84が上下動自在に拡散板8からばね手段85により吊り下げられている。このリング状金属部材84は反射筒部5Eの外壁に連結部材86により連結されて、反射筒部5Eとリング状金属部材84とが連結部材86で連結されて上下動自在に構成されている。リング状でつば状に電磁石57がオンのときに、リング状金属部材84が下方向に引き寄せられて反射筒部5Eと共に下方向に移動してつば状に電磁石57とリング状金属部材84とがくっ付くように動作する。
上記構成により、本実施形態4の変形例の発光測定装置1Eの動作について説明する。
まず、検査テーブル3の台座34上にLEDチップ2をセットする。この場合、LEDチップ2の裏面の電源パッドに発光用電圧を印加するための台座34側の端子を接続する。
次に、図10(a)に示すように、検査テーブル3を角度30度だけ回転させてLEDチップ2を水平方向に移動させ、検査テーブル3上のLEDチップ2が検査位置Xに来たLEDチップ2だけを発光させると共に、筒部先端のつば状の電磁石57をオフからオンに駆動して電磁石57の電磁吸着力により、ばね手段85の上方向の付勢力に抗して、筒部先端のつば状の電磁石57にリング状金属部材84を引き寄せて電磁吸着させ、図10(b)に示すように反射筒部5Eの下端部を台座35の表面に光漏れなくくっ付ける。
続いて、受光・検査装置7の受光素子6は、図10(b)に示すようにLEDチップ2のLED素子4からの発光が反射筒部5Eにより囲まれて光漏れなく反射筒部5Eの内面で反射して反射筒部5E内で集光して拡散板8により拡散した均一な面光(拡散光)を受光する。受光素子6で受光して得た撮像信号に基づいて、検査回路が光量を測定し、その測定光量と閾値とを比較してこのLED素子4の発光光量の良否を所定の光量閾値と比較して判定する。
この光量の検査後に、電磁石57の通電を停止(オフ)する。これによって、図10(c)に示すように電磁石57の電磁吸着力が解消されて、ばね手段85の上方向の付勢力により、筒部先端のつば状の電磁石57からリング状金属部材84が引き離されて、反射筒部5Eが台座35の表面から上方に移動する。続いて、検査テーブル3が角度30度だけ回転して次の検査すべきLEDチップ2が水平移動して検査位置Xに運ばれてくる。これを順次繰り返して、検査テーブル3上の12個のLED素子4の発光光量を順次検査する。全ての検査結果は、記憶部にて登録し、光量レベル毎また不良それぞれを分類した所定の分類ボックスへ収納する。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜4を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜4に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜4の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、発光ダイオード(以下LED素子という)などの光学素子の発光を集光する発光集光装置を用いて光学素子の発光を集光して光学素子の光量を測定して検査する発光測定装置の分野において、上下機構の製造タクト増加を抑えると共に、精度のよい発光測定ができる。
1、1A〜1F 発光測定装置
2 LEDチップ
3 検査テーブル
31A、31〜35 台座
4 LED素子
5、5A〜5E 反射筒部
51 平面視リング状の金属製つば部
52、52a、52b 電磁石
54、55 すそ部
56、85 ばね手段
57、82、83 電磁石
51F 下側の積分球
52F 上側の積分球
6 受光素子
61 フォトダイオードカバー
6A 受光素子
6B 波長測定ファイバー
7 受光・検査装置
8 拡散板
81、81a、81b 電磁石
86 連結部材
9 信号ケーブル
2 LEDチップ
3 検査テーブル
31A、31〜35 台座
4 LED素子
5、5A〜5E 反射筒部
51 平面視リング状の金属製つば部
52、52a、52b 電磁石
54、55 すそ部
56、85 ばね手段
57、82、83 電磁石
51F 下側の積分球
52F 上側の積分球
6 受光素子
61 フォトダイオードカバー
6A 受光素子
6B 波長測定ファイバー
7 受光・検査装置
8 拡散板
81、81a、81b 電磁石
86 連結部材
9 信号ケーブル
Claims (15)
- 光学素子チップをセットして光学素子を発光駆動可能とする台座と、該光学素子からの発光を反射させる反射筒部と、該反射筒部の光を受光素子で受光して該光学素子の発光量を検査する受光・検査装置とを有し、
該発光量の検査時に、電磁石による電磁吸着力により該反射筒部を移動させて該光学素子側と該受光素子側とを該反射筒部を介して光漏れなくカバーする発光測定装置。 - 前記反射筒部からの光を拡散して均一な光に変換する拡散板が設けられ、該拡散板からの拡散光を前記受光素子により受光して該光学素子の発光量を検査する際に、
該反射筒部の上端開放側と、これに対向する該拡散板の拡散領域外周側とを光漏れなく前記電磁石による電磁吸着力により吸着させる請求項1に記載の発光測定装置。 - 前記電磁石は、前記反射筒部の上端開放側の外周部と、これに対向する前記拡散板の拡散領域外周側とのうちの少なくとも一方側に配置し、他方側は該電磁石または金属部材を配置する請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記電磁石は、前記反射筒部の上端開放側の外周部に設けられた平面視リング状の金属製のつば部上の一部または全部と、これに対向する前記拡散板の拡散領域外周側のリング状領域の一部または全部とのうちの少なくとも一方側に配置し、他方側は該電磁石または金属部材を配置する請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部は、前記発光素子からの発光を内面の反射面で反射させながら一方開放端側に導くように拡径して広がる筒体の発光集光装置を構成している請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部は、前記発光素子からの発光の配光特性に一致するように先端ほど拡径する角度を調整する請求項5に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部は、前記発光量の検査時に、下側の積分球と上側の積分球とが電磁石により吸着されて一つの積分球に構成された状態で、該一つの積分球内の前記光学素子からの光を該一つの積分球内の前記受光素子で受光する請求項1に記載の発光測定装置。
- 前記電磁石同士の吸着面または電磁石と前記金属部の吸着面が互いに凹凸のテーパ面で構成されている請求項1または2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部の底面部と前記台座の少なくともいずれかに前記電磁石が配置され、前記発光の検査時以外のときに、該電磁石をオンしてその電磁吸着力により該反射筒部の底面部と該台座を吸着させ、該発光の検査時に、該電磁石による駆動をオフする請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部の底面部と前記台座のそれぞれに前記電磁石が配置され、前記発光量の検査時に、該電磁石による電磁反発力により該反射筒部の底面部と該台座を電磁反発させ、該発光量の検査時以外のときに、該電磁石による電磁吸着力により該反射筒部の底面部と該台座を電磁吸着させる請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部は、前記電磁石による電磁吸着力により移動したときに、該反射筒部の少なくとも移動ストーク分だけ、前記光学素子チップの平面視外形に沿った形状のすそ部を設けて、該すそ部が前記発光素子からの発光を外部に漏らさないようにカバー可能となっている請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部の上下動をばね手段により、前記電磁石による電磁吸着力の方向と同一方向に付勢する請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記ばね手段は、前記反射筒部の底面を該ばね手段で該反射筒部を前記台座から離れる方向に付勢する請求項12に記載の発光測定装置。
- 前記反射筒部の上下動をばね手段により、前記電磁石による電磁吸着力の方向とは反対方向に付勢して、前記発光量の検査時に、前記電磁石による電磁吸着力により該ばね手段の付勢方向に抗して該反射筒部を下方に移動させ、該発光量の検査時以外のときに、該電磁石をオフして該ばね手段の付勢力により該反射筒部を上方の元の位置に戻す請求項2に記載の発光測定装置。
- 前記拡散板側に前記ばね手段が設けられ、該拡散板から該ばね手段を介して吊り下げられた前記反射筒部を所定の移動ストローク分だけ上下動自在に構成する請求項14に記載の発光測定装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010095533A JP2011226869A (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | 発光測定装置 |
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- 2010-04-16 JP JP2010095533A patent/JP2011226869A/ja active Pending
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