JP2011226536A - ヒンジ機構 - Google Patents

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kensuke Uchimura
謙介 内村
Yasuaki Kuwabara
保昭 桑原
Hirosuke Kubo
博亮 久保
Tomohisa Ito
智久 伊藤
Akemi Goto
朱美 後藤
Ryuji Asakura
竜二 朝倉
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Abstract

【課題】長期の使用に対して確実に開閉角度を保持できるヒンジ機構を提供する。
【解決手段】第1第1筐体2と第2筐体3とを開閉自在に支持して所定の開閉角度を保持するヒンジ機構10において、第1第1筐体2に軸支されるとともに第2筐体3に固定される第1シャフト11と、第1シャフト11に一体に設けられて複数の歯13aを有するギヤ13と、回転自在で第1シャフト11の径方向に移動可能なように第1第1筐体2に支持されるとともにギヤ13の隣接する歯13aの間に配される第2シャフト12と、第2シャフト12をギヤ13に押しつける方向に付勢する付勢手段14とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、第1筐体と第2筐体とを開閉自在に支持して所定の開閉角度を保持するヒンジ機構に関する。
従来のヒンジ機構は特許文献1に開示されている。このヒンジ機構は携帯電話機等に搭載され、携帯可能な第1筐体と第2筐体とを開閉自在に支持する。第1筐体にはシャフトが回転自在に支持され、シャフトは第2筐体に固定して第2筐体と一体に回転する。シャフトには固定カムが一体に設けられる。固定カムはシャフトの軸方向に直交する基準面を有し、基準面には径方向に延びた溝部が凹設される。
第1筐体には固定カムの溝部に嵌合する凸部を有した可動カムが取り付けられる。可動カムは圧縮バネにより形成される付勢手段によって軸方向に付勢され、固定カムに押しつけられる。
第1筐体と第2筐体とを開くと可動カムが固定カムに対して相対的に回転し、付勢手段の付勢力に抗して凸部が溝部から退避する。そして、付勢手段の付勢による凸部の先端と基準面との摩擦力によって、第1筐体と第2筐体とが所望の開閉角度で保持される。
また、第1筐体と第2筐体とが最大開閉角度または閉じた状態に近づけられると、凸部が付勢手段の付勢力により溝部に引き込まれる。従って、凸部と溝部との係合によって第1筐体と第2筐体とが最大開閉角度または閉じた状態に保持される。
特開2002−195246号公報(第3頁−第4頁、第1図)
しかしながら、上記従来のヒンジ機構によると、凸部と基準面との摩擦力によって第1筐体と第2筐体とが所定の開閉角度で保持される。このため、第1、第2筐体の一方を把持した場合や卓上等に設置した場合に、他方の重量が大きいと自重により回動して開閉角度を保持できない問題があった。
また、凸部と溝部との係合によって第1、第2筐体を所定の開閉角度で保持させると、長期の使用により開閉を繰り返すことによって互いに摺動する凸部及び溝部が摩耗する。これにより、凸部と溝部との係合深さが浅くなり、上記と同様に第1、第2筐体の一方を把持した場合等に他方が自重により回動して開閉角度を保持できない問題があった。
本発明は、長期の使用に対して確実に開閉角度を保持できるヒンジ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、第1筐体と第2筐体とを開閉自在に支持して所定の開閉角度を保持するヒンジ機構において、第1筐体に軸支されるとともに第2筐体に固定される第1シャフトと、第1シャフトに一体に設けられて周面に複数の歯を有するギヤと、回転自在で第1シャフトの径方向に移動可能なように第1筐体に支持されるとともに前記ギヤの隣接する前記歯の間に配される第2シャフトと、第2シャフトを前記ギヤに押しつける方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、第1、第2筐体を開くと第1シャフト及びギヤが第2筐体と一体に回転する。ギヤの隣接する歯間に配される第2シャフトはギヤの回転により付勢手段の付勢力に抗してギヤの歯先の方向に移動し、歯面に沿ってギヤの周方向に相対移動する。この時、第2シャフトは回転してギヤの歯面上を転がり、滑りによるギヤ及び第2シャフトの摩耗が抑制される。そして、第2シャフトが第1、第2筐体の開閉角度に応じた位置の歯間に配され、付勢手段によってギヤの方向に付勢される。これにより、第1、第2筐体が所望の開閉角度に保持される。
また本発明は、上記構成のヒンジ機構において、前記付勢手段が第1シャフト及び第2シャフトの周面にそれぞれ両端を掛着した引っ張りバネにより形成されることを特徴としている。この構成によると、引っ張りバネにより第2シャフトが第1シャフトの方向に牽引され、ギヤに押しつける方向に付勢される。第1、第2筐体の開閉時に第2シャフトは引っ張りバネに対して滑り、ギヤの歯面上を転がる。
また本発明は、上記構成のヒンジ機構において、第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体と第2筐体とが離れたときに第2シャフトに接する前記歯よりも第1筐体と第2筐体とが近づいたときに第2シャフトに接する前記歯の方が高いことを特徴としている。
この構成によると、例えば、第2筐体を卓上等に設置して開かれた第1筐体が立設される。第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜に近づくと、第1シャフトに対して第1筐体が自重により閉じられる方向に働くモーメントが小さい。この時、ギヤの歯が低くても第1筐体の自重による自閉を防止することができるとともに、使用者は小さい力で第1、第2筐体を閉じる方向に回動させることができる。第1筐体と第2筐体との開閉角度が0゜に近づくと第1シャフトに対して第1筐体が自重により閉じられる方向に働くモーメントが大きくなる。この時、ギヤの歯が高いので第1筐体の自重による自閉を防止することができる。
また本発明は、上記構成のヒンジ機構において、第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体と第2筐体とが離れたときに第2シャフトに接する前記歯よりも第1筐体と第2筐体とが近づいたときに第2シャフトに接する前記歯の方が歯面の傾斜が急であることを特徴としている。
この構成によると、例えば、第2筐体を卓上等に設置して開かれた第1筐体が立設される。第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜に近づくと、第1シャフトに対して第1筐体が自重により閉じられる方向に働くモーメントが小さい。この時、ギヤの歯面の傾斜が緩やかでも第1筐体の自重による自閉を防止することができるとともに、使用者は小さい力で第1、第2筐体を閉じる方向に回動させることができる。第1筐体と第2筐体との開閉角度が0゜に近づくと第1シャフトに対して第1筐体が自重により閉じられる方向に働くモーメントが大きくなる。この時、ギヤの歯面の傾斜が急であるので第1筐体の自重による自閉を防止することができる。
また本発明は、上記構成のヒンジ機構において、前記ギヤを第1シャフトの軸方向に複数設けたことを特徴としている。この構成によると、第1シャフトの径方向に移動可能な第2シャフトを安定してギヤの歯間に配置させることができる。
本発明によると、ギヤと一体に第2筐体に固定される第1シャフトが第1筐体に軸支され、第1筐体に支持される第2シャフトが回転自在で第1シャフトの径方向に移動可能になっている。そして、ギヤの歯間に配される第2シャフトが付勢手段により付勢される。これにより、ギヤと第2シャフトの係合によって第1筐体または第2筐体の重量が大きくても自重による自閉を防止して開閉角度を保持することができる。また、第1筐体に回転自在に支持される第2シャフトがギヤの歯面上を転がるため、ギヤ及び第2シャフトの摩耗を防止することができる。従って、長期の使用に対しても確実に第1、第2筐体の開閉角度を保持することができる。
本発明の実施形態の携帯型送風装置を正面から見た斜視図 本発明の実施形態の携帯型送風装置を背面から見た斜視図 本発明の実施形態の携帯型送風装置の分解斜視図 本発明の実施形態の携帯型送風装置の左側面断面図 本発明の実施形態の携帯型送風装置の背面パネルの斜視図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態のヒンジ機構を備えた携帯型送風装置を示す斜視図である。携帯型送風装置1は携帯可能な大きさに形成された正面視略矩形の薄箱状の本体部を形成する第1筐体2を備えている。第1筐体2の厚み方向に対して直交する前面2aには表示部4が設けられる。表示部4は液晶表示パネル等により形成され、携帯型送風装置1の動作状態等を表示する。
前面2aに対向する背面2bは第1筐体2の厚み方向に対して直交し、回動自在の第2筐体3により覆われる。第2筐体3は第1筐体2の背面2bを開閉する蓋部を形成する。前面2a及び背面2bに隣接して第1筐体2の周面を形成する上面2dには吹出口7が開口し、一方の側面2cには電源スイッチ5が設けられる。吹出口7は背面2bの方向に偏って形成され、格子状のグリル7aが設けられる。
図2は携帯型送風装置1を背面から見た斜視図であり、第2筐体3を開いた状態を示している。第2筐体3は吹出口7から離れた下端部で後述するヒンジ機構10(図4参照)によって第1筐体2に枢支される。第1筐体2の背面2bにはマトリクス状に配された複数の小孔から成る吸込口6が開口する。
第2筐体3を開くと吸込口6が露出し、第2筐体3を閉じると吸込口6が覆われる。また、第2筐体3を開いた際に第2筐体3の支持によって第1筐体2を卓上の設置面に立設して携帯送風装置1を設置することができる。
第2筐体3の内面にはマグネット9が設けられる。第1筐体2内には第2筐体3を閉じた際にマグネット9に対向するホール素子やリードスイッチ等の磁力検知素子(不図示)が設けられる。磁力検知素子によりマグネット9の磁力を検知し、第2筐体3の開閉を検知することができる。従って、マグネット9及び磁力検知素子は蓋部3の開閉を検知する開閉検知部を構成する。押しボタンスイッチ等により開閉検知部を構成してもよい。
図3は携帯型送風装置1の分解斜視図を示している。第1筐体2は背面2bを形成する背面パネル2fを有している。背面パネル2fは前面を開口して上面断面がコ字状に形成される。
背面パネル2fの前面の開口部は仕切パネル22により覆われる。仕切パネル22はネジ孔22a(図4参照)に螺合するネジ(不図示)により背面パネル2fに取り付けられる。仕切パネル22の前面には第1筐体2の前面2aを形成する上面断面がコ字状の前面パネル2eが係着される。前面パネル2e及び背面パネル2fの上部にはキャップ状の上部カバー2gが被嵌される。第1筐体2の側面は断面コ字状の前面パネル2e及び背面パネル2fにより形成される。
仕切パネル22によって第1筐体2内部の前面側上部には隔離室22bが形成され、前面側下部には隔離室22cが形成される。仕切パネル22の背面側には携帯型送風装置1の制御回路を実装した制御基板15が取り付けられる。制御基板15には隔離室22b、22cにそれぞれ臨む端子部15aが接続される。隔離室22b、22cにそれぞれ収納されるイオン発生装置18及びバッテリ19は端子部15aを介して制御回路に接続される。また、制御基板15と吸込口6との間には背面パネル2fにネジ止めされる送風ファン17が設けられる。
図4は携帯型送風装置1の左側面断面図を示している。背面パネル2f内には仕切パネル22により前面が覆われて吸込口6と吹出口7とを連結する空気通路8が形成される。送風ファン17はハウジング内に羽根車を有した遠心ファンから成り、空気通路8内に配される。
送風ファン17のハウジングの軸方向に開口する吸気口(不図示)は吸込口6に対向して配され、周面に開口する排気口(不図示)が吹出口7の方向に向けて配される。送風ファン17と背面パネル2fの内面との間には軸方向に所定量の隙間25が設けられる。隙間25によって吸込口6と吹出口7とが送風ファン17の外側で連通する。吸込口6には背面パネル2fの内面側に固着して塵埃を捕集するフィルター16が設けられる。
尚、背面パネル2fの上部にはネックストラップを取り付ける取付孔2hが設けられ、携帯型送風装置1を使用者の首から吊り下げて携行することができる。
図5は背面パネル2fの詳細を示す斜視図である。図4、図5に示すように、第2筐体3はヒンジ機構10により第1筐体2に枢支される。ヒンジ機構10は第1シャフト11、第2シャフト12、ギヤ13及び引っ張りバネ14を備えている。第1シャフト11は第2筐体3に固定され、第1筐体2を形成する背面パネル2fに軸支される。第1シャフト11により第2筐体3の回動軸が形成される。
第2シャフト12は背面パネル2fに設けられる上方が開放されたU字状の支持リブ12aに支持され、第1シャフト11に平行に配される。支持リブ12aの支持によって第2シャフト12は回転自在で第1シャフト11の径方向に移動可能になっている。尚、第1、第2シャフト11、12はステンレス鋼等の金属やセラミックにより形成される。
ギヤ13は第1シャフト11と一体に設けられた樹脂成形品から成り、軸方向に複数並設される。ギヤ13を金属により形成してもよい。ギヤ13の周面には中心角が90゜よりも狭い範囲に複数の歯13aが形成される。ギヤ13の隣接する歯13a間に第2シャフト12が配される。この時、ギヤ13が複数設けられるため、軸方向に延びる第2シャフト12を安定して歯13a間に配置することができる。また、軸方向に長い一のギヤ13を用いるよりも携帯型送風装置1を軽量化することができる。
引っ張りバネ14はバネ鋼等により形成され、引っ張りバネ14の両端がそれぞれ第1シャフト1及び第2シャフト12の周面に掛着される。引っ張りバネ14は第2シャフト12を第1シャフト11の方向に牽引してギヤ13に押しつける方向に付勢する付勢手段を構成する。
第1、第2筐体2、3を開閉すると第2筐体3の回動により第1シャフト11及びギヤ13が一体に回転する。第2シャフト12は引っ張りバネ14の付勢力に抗してギヤ13の歯先の方向に移動し、歯13aの歯面に沿って周方向に相対移動する。この時、第2シャフト12は引っ張りバネ14が周面に掛着されるだけであるため引っ張りバネ14に対して容易に回転してギヤ13の歯面上を転がる。これにより、ギヤ13及び第2シャフト12の滑りによる摩耗が抑制される。
引っ張りバネ14は第1、第2シャフト11、12の周面を滑るが、第1、第2シャフト11、12が金属やセラミックにより形成されるため摺動による摩耗が抑制される。尚、第1、第2シャフト11、12を樹脂により形成してもよい。この時、第1、第2シャフト11、12は引っ張りバネ14の摺動による摩耗が発生しても周面に溝が形成されるだけであるため動作に支障はない。
そして、第2シャフト12が第1、第2筐体2、3の開閉角度に応じた位置の歯13a間に配され、引っ張りバネ14によってギヤ13の方向に付勢される。これにより、ギヤ13と第2シャフト12とが係合して引っ張りバネ14により押しつけられ、第2筐体3を卓上に設置した際に第1筐体2の重量が大きくても自重による自閉が防止される。従って、第1、第2筐体2、3を所望の開閉角度に保持することができる。
尚、第2シャフト12はギヤ13の周方向に相対移動する際に、歯13aを乗り越える毎に引っ張りバネ14の付勢により歯底に向かって落下する。このため、第2シャフト12の落下に伴う第2シャフト12と歯13aとの衝突音が発生する。これにより、第1、第2筐体2、3の開閉動作が正常に行われていることを使用者が認識することができ、携帯型送風装置1の利便性を向上することができる。
図4において、第2筐体3は閉じた際に背面パネル2fとの間に隙間(不図示)が形成される。該隙間は第2筐体3の両側端面間にわたって設けられ、第2筐体3を閉じた状態で外気が該隙間を介して吸込口6に流入可能になっている。また、第2筐体3の内面には吸込口6に対向する部分に凹部3aが設けられる。
隔離室22bに配されるイオン発生装置18は空気通路8に臨む複数の電極(不図示)を有している。電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。一の電極には正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンが形成される。他の電極には負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンが形成される。ここで、m、nは任意の自然数である。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を浮遊菌や臭い成分等の表面上で凝集生成してこれらを破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
上記構成の携帯型送風装置1において、携帯型送風装置1は第2筐体3を閉じた状態で携行される。第2筐体3を所望の開閉角度に開いて卓上の設置面上に置くと、第2筐体3の支持により第1筐体2が卓上に立設される。電源スイッチ5が入れられると送風ファン17及びイオン発生装置18が駆動される。送風ファン17の駆動によって矢印A1(図4参照)に示すように吸込口6を介して空気通路8内に外気が流入する。この時、外気に含まれる塵埃がフィルター16により捕集される。
空気通路8に流通した空気は送風ファン17を通過して矢印A2(図4参照)に示すように空気通路8内を流通し、イオン発生装置18で発生したイオンが含まれる。そして、矢印A3(図4参照)に示すように吹出口7から上方の使用者の頭部等に向けてプラスイオン及びマイナスイオンを含む空気流が送出される。これにより、屋外や屋内で手軽に涼しさを得ることができるとともに、使用者の周囲の除菌や臭い除去を行うことができる。
携帯型送風装置1を卓上の設置面に設置した際に卓上の飲料等を覆水すると、吸込口6が下方に面するため吸込口6からの浸水が防止される。また、吹出口7から流入した飲料等は送風ファン17の外側で隙間25を通って背面2bの内面側となる背面パネル2fの内面に沿って流下し、吸込口6から排水される。
また、携帯型送風装置1の携行時に第2筐体3が閉じられると、吸込口6が第2筐体3により覆われる。これにより、フィルター16に付着した塵埃の脱落が防止され、周囲への塵埃の飛散や衣服への塵埃の付着を防止することができる。
携帯型送風装置1を使用者の首から吊り下げて携行した状態や把持した状態で電源スイッチ5が入れられると、第2筐体3と背面パネル2fとの隙間を介して外気が吸込口6に導かれる。この時、第2筐体3に設けた凹部3aにより吸込口6に対向する部分の流路面積が吸込口6の周囲に対向する部分よりも大きくなる。従って、流量の減少を抑制することができる。
そして、イオンを含む空気流が上面2dに配される吹出口7から上方に向けて送出される。これにより、携帯型送風装置1の携行時においても涼しさを得ることができるとともに、使用者の周囲の除菌や臭い除去を行うことができる。
尚、電源スイッチ5には携帯型送風装置1をスリープ状態に設定するスリープ位置が設けられる。電源スイッチ5をスリープ位置に配すると、第2筐体3の開閉に応じて送風ファン17及びイオン発生装置18が動作する。即ち、第2筐体3が開いたことを開閉検知部により検知すると送風ファン17及びイオン発生装置18が駆動される。第2筐体3が閉じたことを開閉検知部により検知すると送風ファン17及びイオン発生装置18が停止される。これにより、使用者が第2筐体3を開いて卓上に携帯型送風装置1を設置すると吹出口7からイオンを含む空気流が送出され、電源スイッチ5の操作を省くことができる。
本実施形態によると、ギヤ13と一体に第2筐体3に固定される第1シャフト11が第1筐体2に軸支され、第1筐体2に支持される第2シャフト12が回転自在で第1シャフト11の径方向に移動可能になっている。そして、ギヤ13の歯13a間に配される第2シャフト12が引っ張りバネ14により付勢される。
これにより、ギヤ13と第2シャフト12の係合によって第1筐体2の重量が大きくても自重による自閉を防止して第1、第2筐体2、3の開閉角度を保持することができる。また、第1筐体2に回転自在に支持される第2シャフト12がギヤ13の歯面上を転がるため、ギヤ13及び第2シャフト12の摩耗を防止することができる。従って、長期の使用に対しても確実に第1、第2筐体2、3の開閉角度を保持することができる。
また、第1シャフト11及び第2シャフト12の周面に両端を掛着した引っ張りバネ14により、第2シャフト12をギヤ13の方向に付勢する付勢手段を容易に構成することができる。また、第2シャフト12が容易に回転してギヤ13の歯面上を転がることができる。
また、ギヤ13を第1シャフト11の軸方向に複数設けたので、第1シャフト11の径方向に移動可能な第2シャフト12を安定してギヤ13の歯13a間に配置させることができる。
本実施形態において、ギヤ13の周方向に並ぶ歯13aの高さ(歯たけ)を可変してもよい。即ち、第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体2と第2筐体3とが離れたときに第2シャフト12に接する歯13aよりも第1筐体2と第2筐体3とが近づいたときに第2シャフト12に接する歯13aを高くするとよい。
これにより、第2筐体3を卓上に設置して第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜に近づくと、第1シャフト11に対して第1筐体2が自重により閉じられる方向に働くモーメントが小さい。この時、ギヤ13の歯13aが低くても第1筐体2の自重による自閉を防止することができる。加えて、使用者は小さい力で第1、第2筐体2、3を閉じる方向に回動させることができ、操作性を向上することができる。
第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が0゜に近づくと、第1シャフト11に対して第1筐体2が自重により閉じられる方向に働くモーメントが大きくなる。この時、ギヤ13の歯13aが高いので第1筐体2の自重による自閉をより確実に防止することができる。
また、ギヤ13の周方向に並ぶ歯13aの歯面の傾斜を可変してもよい。即ち、第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体2と第2筐体3とが離れたときに第2シャフト12に接する歯13aよりも第1筐体2と第2筐体3とが近づいたときに第2シャフト12に接する歯13aの歯面の傾斜を急にするとよい。
これにより、第2筐体3を卓上に設置して第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜に近づくと、歯13aの歯面の傾斜が緩やかでも第1筐体2の自重による自閉を防止することができる。加えて、使用者は小さい力で第1、第2筐体2、3を閉じる方向に回動させることができ、操作性を向上することができる。第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が0゜に近づくと、歯13aの歯面の傾きが急であるので第1筐体2の自重による自閉をより確実に防止することができる。
尚、ギヤ13の歯13aを中心角が90゜よりも広い範囲に設けてもよい。この時、第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜よりも大きい範囲では、第1筐体2と第2筐体3とが近づいたときに第2シャフト12に接する歯13aよりも第1筐体2と第2筐体3とが離れたときに第2シャフト12に接する歯13aを高くするとよい。
これにより、第1筐体2の自重によって所望の開閉角度から更に開かれることが防止される。上記と同様に、第1筐体2と第2筐体3との開閉角度が90゜よりも大きい範囲で、第1筐体2と第2筐体3とが近づいたときに第2シャフト12に接する歯13aよりも第1筐体2と第2筐体3とが離れたときに第2シャフト12に接する歯13aの歯面の傾斜を急にしてもよい。
また、第1、第2シャフト11、12を支持する第1筐体2が空気通路8を有する本体部を形成し、第1シャフト11及びギヤ13と一体の第2筐体3が蓋部を形成しているが、第1筐体2により蓋部を形成して第2筐体3により空気通路8を有する本体部を形成してもよい。この時、第1筐体2を卓上に設置した際に第2筐体3の自重による自閉を防止することができる。
また、イオン発生装置18によってマイナスイオンのみを放出してもよい。これにより、使用者のリラクゼーション効果を得ることができる。
また、ヒンジ機構10が携帯型送風装置1に搭載されるが、携帯電話機、電子辞書等の他の携帯機器に搭載してもよい。
本発明によると、第1筐体と第2筐体とを開閉するヒンジ機構を備えた携帯型送風装置、携帯電話機、電子辞書等の携帯機器に利用することができる。
1 携帯型送風装置
2 第1筐体
2e 前面パネル
2f 背面パネル
2g 上部カバー
3 第2筐体
4 表示部
5 電源スイッチ
6 吸込口
7 吹出口
8 空気通路
9 マグネット
10 ヒンジ機構
11 第1シャフト
12 第2シャフト
13 ギヤ
14 引っ張りバネ
15 制御基板
16 フィルター
17 送風ファン
18 イオン発生装置
19 バッテリ
22 仕切パネル
25 隙間

Claims (5)

  1. 第1筐体と第2筐体とを開閉自在に支持して所定の開閉角度を保持するヒンジ機構において、第1筐体に軸支されるとともに第2筐体に固定される第1シャフトと、第1シャフトに一体に設けられて周面に複数の歯を有するギヤと、回転自在で第1シャフトの径方向に移動可能なように第1筐体に支持されるとともに前記ギヤの隣接する前記歯の間に配される第2シャフトと、第2シャフトを前記ギヤに押しつける方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とするヒンジ機構。
  2. 前記付勢手段が第1シャフト及び第2シャフトの周面にそれぞれ両端を掛着した引っ張りバネにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. 第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体と第2筐体とが離れたときに第2シャフトに接する前記歯よりも第1筐体と第2筐体とが近づいたときに第2シャフトに接する前記歯の方が高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒンジ機構。
  4. 第1筐体と第2筐体との開閉角度が90゜よりも小さい範囲で、第1筐体と第2筐体とが離れたときに第2シャフトに接する前記歯よりも第1筐体と第2筐体とが近づいたときに第2シャフトに接する前記歯の方が歯面の傾斜が急であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のヒンジ機構。
  5. 前記ギヤを第1シャフトの軸方向に複数設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のヒンジ機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110913612A (zh) * 2019-11-30 2020-03-24 捷开通讯(深圳)有限公司 终端壳体及终端设备
WO2023051220A1 (zh) * 2021-09-30 2023-04-06 深圳市蓝禾技术有限公司 便携风扇

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