JP3237433U - ハンディーファン - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチの可動片が小さくて分かりにくかったために操作性を向上させた、ハンディーファンを提供する。【解決手段】本体内には、シロッコファンを回転させる電気モーター60と、当該電気モーターに電力を供給するバッテリーと、スイッチ65とが収容されて配置されている。ここで、スイッチは、蓋部材の連通口と吹出口とが対面したときにバッテリーと電気モーターとが通電させるので、電気モーターがシロッコファンを回転させて開口と連通口とを通過して風が吹き出る。また、ガード部材の吹出口と蓋部材の周壁面とが対面して吹出口が閉塞されると、バッテリーと電気モーターとを遮断させるので、シロッコファンは回転せず、風が吹き出ることもない。【選択図】図10

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年12月7日から令和3年12月10日までDAIKANYAMA GARAGE 1Fにおいて開催された2022 SPRING & SUMMER新商品展示会にて公開
本考案は、ハンディーファンに関する。
近年、充電電池を収容し、電気モーターによってファンを回転させるポータブルなハンディーファンが普及してきている。これらのハンディーファンでは、オンオフさせるためのスイッチが備えられている。利用者はスイッチの可動片を見つけて変位させ、利用時にはオンとし、非利用時にはオフとする。
上述した従来のハンディーファンにおいては、スイッチの可動片が小さくて分かりにくかったり、小さいために操作しづらいという課題があった。
本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、操作性を向上させることが可能なハンディーファンの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、概略円柱形状の本体を有し、当該本体内に円柱形状の軸芯と概略一致する回転軸を有するシロッコファンを備えており、
当該シロッコファンの外周を覆う周面を形成する円筒形状のガード部材には、開口とした吹出口が形成され、
当該ガード部材の外周側に配置され、少なくとも周面を被覆する蓋部材は、前記本体に対して所定の角度範囲で回転可能に支持されるとともに、回転可能な角度範囲の一部では、前記ガード部材の吹出口と対面することが可能なように連通口が形成され、また、回転可能な角度範囲の他の一部では、前記ガード部材の吹出口と対面して当該吹出口を閉塞させる周壁面を形成され、
前記本体内には、前記シロッコファンを回転させる電気モーターと、当該電気モーターに電力を供給するバッテリーが収容されるとともに、前記蓋部材の前記連通口と前記吹出口とが対面したときに前記バッテリーと前記電気モーターとが通電し、前記ガード部材の前記吹出口と蓋部材の周壁面とが対面して前記吹出口が閉塞されているときには前記バッテリーと前記電気モーターとを遮断させるスイッチとが配置された構成としてある。
また、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載のハンディーファンにおいて、前記スイッチは、可動片を備えており、前記可動片は、前記蓋部材の回転位置に応じて変位される構成としてある。
さらに、請求項3にかかる考案は、上記請求項2に記載のハンディーファンにおいて、前記蓋部材の内周面側には、前記可動片に対面して当接及び離反可能な位置に凹部または凸部が形成されており、前記凹部または凸部が、前記可動片と当接及び離反することで、当該可動片が変位する構成としてある。
さらに、請求項4にかかる考案は、請求項1~請求項3のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記ガード部材と前記蓋部材とが対面する部位には、一方の内周面には所定間隔で凹部または凸部が形成されるとともに、他方には当該凹部または凸部と対面して摺動可能な弾性を有する前記凹部に対する凸部または前記凸部に対する凹部が形成される構成としてある。
さらに、請求項5にかかる考案は、上記請求項1~請求項4のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記蓋部材は、周壁と天壁とを備えており、前記天壁には上側吸引口が形成され、前記周壁と前記本体とが接する部位には下側吸引口が形成され、
前記シロッコファンは、軸方向と直交するリング形状の仕切板と、この仕切板の両面から前記軸方向のそれぞれに延設される上側ブレードと下側ブレードとを備えた構成としてある。
さらに、請求項6にかかる考案は、上記請求項5に記載のハンディーファンにおいて、前記シロッコファンは、同心円の円筒部を有し、当該円筒部の内周面に所定間隔で磁極が反転する磁石が配置されており、
前記本体には、当該磁石が配置された前記円筒部内に侵入するように突出して形成されるとともに、前記磁石の磁極に対面する磁極面を有する電磁石が配置され、当該電磁石への電流を制御して前記シロッコファンを回転させる構成としてある。
さらに、請求項7にかかる考案は、上記請求項1~請求項6のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記本体における前記蓋部材が装着される側と反対の側には、収納及び飛び出し可能な指掛部材が回動可能に取り付けられた構成としてある。
さらに、請求項8にかかる考案は、上記請求項7に記載のハンディーファンにおいて、前記指掛部材は、概略円形のリング形状であり、前記本体には、当該リング形状の指掛部材が侵入可能なリング状の凹部が形成された構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、概略円柱形状の本体内にこの円柱形状の軸芯と概略一致する回転軸を有するシロッコファンを備えている。円筒形状のガード部材は、当該シロッコファンの外周を覆う周面を形成しており、さらに、開口とした吹出口が形成されている。従って、シロッコファンが回転すると、内周側から外周側に向けて圧力が高められ、空気が外周に向けて押し出されつつも、外周をガード部材が覆っており、形成されている開口だけから吹き出されることになる。
当該ガード部材の周面を被覆する蓋部材は当該ガード部材の外周側に配置されており、前記本体に対して所定の角度範囲で回転可能である。そして、回転可能な角度範囲の一部では、前記ガード部材の吹出口と対面することが可能なように連通口が形成されている。従って、シロッコファンが回転したときは、ガード部材の開口と、蓋部材の連通口を介して、外に向けて風が吹き出される。
また、蓋部材には、回転可能な角度範囲の他の一部で前記ガード部材の吹出口と対面して当該吹出口を閉塞させる周壁面を形成されているため、当該位置においては、ガード部材の開口は完全に閉塞される。
このような機構の前提として、前記本体内には、前記シロッコファンを回転させる電気モーターと、当該電気モーターに電力を供給するバッテリーと、スイッチとが収容されて配置されている。ここで、スイッチは、前記蓋部材の前記連通口と前記吹出口とが対面したときに前記バッテリーと前記電気モーターとが通電させるので、電気モーターがシロッコファンを回転させて開口と連通口とを通過して風が吹き出る。また、前記ガード部材の前記吹出口と蓋部材の周壁面とが対面して前記吹出口が閉塞されると、スイッチが前記バッテリーと前記電気モーターとを遮断させるので、シロッコファンは回転せず、風が吹き出ることもない。
また、上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、前記スイッチの可動片は、前記蓋部材の回転位置に応じて変位される。すなわち、利用者が蓋部材を本体に対して回転させることで、その回転位置に応じてスイッチの可動片が変位する。この結果、蓋をある位置まで回転させるとスイッチがオンとなり、また、別のある位置まで回転させるとスイッチがオフとなるようにすることができる。より具体的には、蓋部材の連通口と吹出口とが対面する位置に蓋部材を回転させると、スイッチがオンとなり、回転するシロッコファンで外周側に加圧される空気が、吹出口と連通口とを通過して外に吹き出されることになる。
さらに、上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、蓋部材の内周面側に形成した凹部または凸部が、前記可動片に対面して当接及び離反するため、スイッチの可動片が変位する。
さらに、上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、前記ガード部材と前記蓋部材とが対面する部位では、弾性を有する凹部と凸部とが対面して摺動可能となっているので、蓋部材をガード部材に対して回転させると、所定間隔で凹部または凸部が入り込んだり、出たりする。これにより、カチカチと所定間隔毎に安定するポジションが形成され、操作性の向上とともに、動作中、勝手にガード部材と蓋部材との角度がずれてしまわないようにすることができる。
さらに、上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、前記蓋部材が、天壁に上側吸引口を備え、前記周壁と前記本体とが接する部位には下側吸引口を備えている。蓋部材の内部に収容される前記シロッコファンは、軸方向と直交するリング形状の仕切板を備えていて、この仕切板の両面に上側ブレードと下側ブレードとを備えている。このため、シロッコファンの上側ブレードは主に天壁の上側吸引口から空気を吸引し、下側ブレードは主に下側吸引口から空気を吸引するので、効率よく空気を吸引し、排出することができる。
さらに、上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、前記シロッコファンの同心円とした円筒部の内周面に所定間隔で磁極が反転する磁石が配置され、前記本体側には、当該磁石が配置された前記円筒部内に電磁石が侵入するように配置されている。前記磁石の磁極に電磁石の磁極面が対面するように配置されているため、当該電磁石への電流を制御すると前記シロッコファンが回転する。
さらに、上記のように構成した請求項7にかかる考案においては、前記本体における前記蓋部材が装着される側と反対の側に、指掛部材が回動可能に取り付けられ、当該指掛部材が収納及び飛び出し可能となっている。収納された状態では異物としての突起がなく、回動させて飛び出させれば、指を掛けて保持することができる。
さらに、上記のように構成した請求項8にかかる考案においては、概略円形のリング形状とした前記指掛部材が、前記本体に形成したリング形状の凹部に対して、侵入することで収納され、同凹部から飛び出すことで指を掛けられる状態となる。
以上説明したように本考案は、蓋部材を回転させるだけで操作でき、吹出口から風を送り出すことが可能であり、使用しないときは蓋部材を回転させるだけの操作で吹出口を塞ぎつつ、モーターも連動して停止させることが可能なコンパクトで操作性に優れたハンディーファンを提供することができる。
また、請求項2にかかる考案によれば、簡易な構成で蓋部材の回転操作と電源のオンオフを連動させることができ、コンパクトで操作性に優れたハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項3にかかる考案によれば、蓋部材の側の簡易な構成により、蓋部材の回転操作と電源のオンオフを連動させることができ、コンパクトで操作性に優れたハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項4にかかる考案によれば、簡易な構成によって操作性を向上させるとともに、蓋部材と本体との角度がずれてしまわないようにすることが可能なハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項5にかかる考案によれば、効率よく空気を吸引し、排出することが可能なハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項6にかかる考案によれば、シロッコファンの内周側の空間を利用してモーターを構成することができ、コンパクトにすることが可能なハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項7にかかる考案によれば、使用しない時に邪魔にならない指掛部材により、落として壊してしまう危険性を最小限とすることが可能なハンディーファンを提供することができる。
さらに、請求項8にかかる考案によれば、円柱体とした底面にリング形状の指掛部材が収容され、使用時に飛び出ることができるため、使用しないときには邪魔にならず、使用するときには効果的に落下を防止することが可能なハンディーファンを提供することができる。
本考案の一実施例にかかるハンディーファンの上方から見た斜視図である。 ハンディーファンの裏面側の下方から見た斜視図である。 ハンディーファンの正面図である。 ハンディーファンの背面図である。 ハンディーファンの底面図である。 ハンディーファンの蓋部材を外した斜視図である。 ハンディーファンの蓋部材の内側を示す斜視図である。 ハンディーファンのシロッコファンの上方から見た斜視図である。 ハンディーファンのシロッコファンの下方から見た斜視図である。 ハンディーファンのガード部材とシロッコファンを外した斜視図である。 ハンディーファンの底側の外壁部材を外した斜視図である。 ハンディーファンの指掛部材を飛び出した状態の斜視図である。
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。
図1は本考案の一実施例にかかるハンディーファンの上方から見た斜視図であり、図2は底面側の下方から見た斜視図であり、図3は正面図であり、図4は背面図であり、図5は底面図である。
本ハンディーファンは、図1~図5に示すように、概略円柱形状の本体100を有している。本体100は、概略上半分側を覆う蓋部材10と、概略下半分側を覆う底部材20とを有している。蓋部材10は、概略的には下方に開口を有する椀形状であり、底部材20は、概略的には上方に開口を有する椀形状であり、内部ユニット30を挟み込むようにして、全体的には閉じた円柱体を形成している。
図6は、ハンディーファンの蓋部材を外した斜視図である。
図6に示すように、蓋部材10を取り外すと、本体100内には上面に円形の開口を有し、側面の一部にはスリットで形成された吹出口41を有する概略円筒形状のガード部材40が収容されていることが分かる。さらに、このガード部材40の内側には、本体100の円柱形状の軸芯と概略一致する回転軸を有するシロッコファン50が収容されている。すなわち、ガード部材40は、シロッコファン50の外周を覆う周面を形成する円筒形状として形成され、周面には開口となる吹出口41が形成されている。
当該ガード部材40の外周側に配置され、少なくとも周面を被覆する蓋部材10は、本体100に対して所定の角度範囲で回転可能に支持される。具体的には、蓋部材10は、内部ユニット30の周面部位に対して回転可能な状態で係合されている。
蓋部材10は、回転可能な角度範囲の一部で、前記ガード部材40の吹出口41と対面することが可能な位置に連通口11が形成されている。連通口11に対して、周壁面42の他の部位は閉じているため、回転可能な角度範囲の他の部位では、ガード部材40の吹出口41と対面して当該吹出口41を閉塞させる。
ガード部材40は円筒形状となっているものの、上端の部位は軸芯側に向けて所定幅だけ延設された天面部位43を有している。天面部位43は、蓋部材10の天井壁の内面側に対面している。この天面部位43には、切り欠きによって弾性を有する板バネ部44,44が形成されている。各板バネ部44,44は、一端において天面部位43とつながっており、他端の上面に半球状の凸部44a,44aが形成されている。各板バネ部44,44の他端は弾性部材として上下に稼働できるようになっている。
図7は、ハンディーファンの蓋部材の内側を示す斜視図である。
ガード部材40の天面部位43に形成された板バネ部44,44と対面する蓋部材10の天井壁の内周面には、所定間隔で円弧状に半球状の凹部12が複数個形成されている。蓋部材10を内部ユニット30に係合させたとき、内側に収容されるガード部材40の天井に位置する板バネ部44,44の半球状の凸部44a,44aは、蓋部材10の内周面に形成される半球状の凹部12のいずれかに対面しつつ上方に押圧される位置関係となっている。蓋部材10は所定の角度範囲で回転可能であり、ガード部材40との相対的な位置関係が変化する。蓋部材10が回転するのに従って、半球状の凸部44a,44aは円弧を描いて蓋部材10の内周面に摺動するが、ところどころに半球状の凹部12が形成されているため、凸部44a,44が凹部12に入ったり出たりするときに、クリック感が生じる。利用者は、蓋部材10を回すと所定角度毎にカチッと入り込む感触を得られる。むろん、蓋部材10とガード部材40とは一時的に相互に固定し合おうとすることになるため、利用者が手を放したとしても、蓋部材10とガード部材40とが自由に回転してしまわないようにすることができる。
本実施例では、ガード部材40の側に凸部が形成され、蓋部材10の側に凹部が形成されているが、凹凸の関係は逆にすることもできる。このように、ガード部材40と蓋部材10とが対面する部位には、一方の内周面には所定間隔で凹部または凸部が形成されるとともに、他方には当該凹部または凸部と対面して摺動可能な弾性を有する前記凹部に対する凸部または前記凸部に対する凹部が形成されている。
蓋部材10は上述したように椀状に形成されており、周壁13と天壁14とを備えており、天壁14には中央部分に円形の上側吸引口15が形成されている。上側吸引口15は、概略円形としつつも開口内縁の三カ所から中心に向けて支持壁15aが延設されており、中心位置で接続している。また、この中心位置に対して、上側吸引口15に対してわずかに隙間を形成できるように円板部材15bが固定されている。また、周壁13と内部ユニット30とが接する部位は、密着するのではなく、長さ方向における隙間を保持しつつ回転可能に接している。従って、この隙間部分は下側吸引口16となっている。なお、蓋部材10がガード部材40に対して所定の角度範囲で回転可能に支持される構造は様々であり、本実施例のように内部ユニット30を介して支持されていても良いが、他の構成で本体100に対して回転可能に支持されるようになっていれば良い。以上より、蓋部材10には、上側吸引口15と下側吸引口16とが備えられている。
図8はハンディーファンのシロッコファンの上方から見た斜視図であり、図9は下方から見た斜視図である。
シロッコファン50は、円柱体とした本体100の軸方向と直交するリング形状の仕切板51と、この仕切板51の上下の両面から前記軸方向のそれぞれに延設される上側ブレード52と下側ブレード53とを備えている。仕切板51の上面ではシロッコファン50が回転することによって上側ブレード52が上方より空気を吸い込んで側面外方に向けて加圧して排出し、仕切板51の下面ではシロッコファン50が回転することによって下側ブレード53が下方より空気を吸い込んで側面外方に向けて加圧して排出する。
前述したように、蓋部材10には上側吸引口15と下側吸引口16とが備えられているため、シロッコファン50の上側ブレード52によって吸引される空気は上側吸引口15を介して蓋部材10の内部に導入される。また、シロッコファン50の下側ブレード53によって吸引される空気は下側吸引口16を介して蓋部材10の内部に導入される。このように、仕切板51の上方と下方とでは空気の導入経路が分けられており、効率よく空気を吸引し、排出することが可能となっている。
図10は、ハンディーファンのガード部材とシロッコファンを外した斜視図である。
図9に示すように、シロッコファン50の中央には下方に開口するカップ形状となっている。すなわち、シロッコファン50は、同心円の円筒部54を有しており、図9に示すように、円筒部54の内周面には所定間隔で磁極が反転する磁石61が配置されている。
一方、本体100の中央に位置する内部ユニット30には、上記磁石61が配置された円筒部54内に侵入するように突出して形成されるとともに、磁石61の磁極に対面する磁極面を有する電磁石62が配置されている。シロッコファン50の回転軸芯には、軸部55が形成されており、電磁石62の中央に形成された穴63に対して挿通され、回転可能に支持されている。電磁石62への電流を制御することで、シロッコファン50の側の磁石61に対して吸引力と反発力を生成することができ、タイミングを調整することで電気モーター60となる。この電気モーター60はブラシレスであるが、ブラシを備えたものであっても良い。
図11は、ハンディーファンの底側の外壁部材を外した斜視図である。
本体100内では、内部ユニット30の下面にはリチウムポリマー電池であるバッテリー64が収容されており、さらに、電気モーター60に電力を供給するバッテリー64と、シロッコファン50を回転させる電気モーター60と、バッテリー64と電気モーター60とを通電及び遮断させるスイッチ65とが収容されている。なお、バッテリー64は充電可能であり、マイクロUSBなどの充電端子64aを介して外部の充電器を接続することで充電する。
ここでスイッチ65は、内部ユニット30の上面側に対して、可動片65aを外方に突き出るようにして配置されている。図7に示すように、蓋部材10の周壁13の内周面であって、この蓋部材10が所定の角度範囲内で回転するときに、上記可動片65aに対面して当接及び離反可能な位置に凸部13aが形成されている。本実施例では、凸部13aとしているが、蓋部材10が回転するときに可動片65aに対面して当接及び離反することが可能であれば、凹部であってもよい。すなわち、凸部13aであれば、回転して当接するときに可動片65aを変位させ、凹部であれば、通常時は可動片65aに当接して押し下げており、所定の位置に回転することで凹部が対面して可動片65aを開放させて変位させるようにしてもよい。このように、スイッチ65は、可動片65aを備えており、可動片65aは、蓋部材10の回転位置に応じて変位されるようになっている。
ここでスイッチ65の可動片65aが変位するタイミングは、蓋部材10の連通口11と吹出口41とが対面したときにバッテリー64と電気モーター60とが通電し、ガード部材40の吹出口41と蓋部材10の周壁面とが対面して吹出口41が閉塞されているときにはバッテリー64と電気モーター60とを遮断させるようにするとよい。
図2に示すように、底部材20にはリング形状の凹部21が形成されており、この凹部21に侵入可能なリング形状の指掛部材70がはめ込まれている。指掛部材70は底部材20の底面に形成された凸部22に対して回動可能に支持されている。すなわち、本体100における蓋部材10が装着される側と反対の側の底部材20には、収納及び飛び出し可能な指掛部材70が回動可能に取り付けられている。
図12は、ハンディーファンの指掛部材を飛び出した状態の斜視図である。
リング形状の指掛部材70を、底部材20の底面に形成された凸部22を回転軸芯として180度回転させると、指掛部材70における凸部22と係合していない側の端部が底部材20から飛び出してくるため、ここに指を掛けることで本体100を誤って落としてしまうことを防止できる。むろん、指掛部材70には指を掛けるだけでなく、ネックストラップを掛けるなどしてもよい。
なお、本考案は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本考案の一実施例として開示されるものである。
100…本体、10…蓋部材、11…連通口、12…凹部、13…周壁、13a…凸部、14…天壁、15…上側吸引口、15a…支持壁、15b…円板部材、16…下側吸引口、20…底部材、21…凹部、22…凸部、30…内部ユニット、40…ガード部材、41…吹出口、42…周壁面、43…天面部位、44…板バネ部、44a…凸部、50…シロッコファン、51…仕切板、52…上側ブレード、53…下側ブレード、54…円筒部、55…軸部、60…電気モーター、61…磁石、62…電磁石、63…穴、64…バッテリー、64a…充電端子、65…スイッチ、65a…可動片、70…指掛部材。

Claims (8)

  1. 概略円柱形状の本体を有し、当該本体内に円柱形状の軸芯と概略一致する回転軸を有するシロッコファンを備えており、
    当該シロッコファンの外周を覆う周面を形成する円筒形状のガード部材には、開口とした吹出口が形成され、
    当該ガード部材の外周側に配置され、少なくとも周面を被覆する蓋部材は、前記本体に対して所定の角度範囲で回転可能に支持されるとともに、回転可能な角度範囲の一部では、前記ガード部材の吹出口と対面することが可能なように連通口が形成され、また、回転可能な角度範囲の他の一部では、前記ガード部材の吹出口と対面して当該吹出口を閉塞させる周壁面を形成され、
    前記本体内には、前記シロッコファンを回転させる電気モーターと、当該電気モーターに電力を供給するバッテリーが収容されるとともに、前記蓋部材の前記連通口と前記吹出口とが対面したときに前記バッテリーと前記電気モーターとが通電し、前記ガード部材の前記吹出口と蓋部材の周壁面とが対面して前記吹出口が閉塞されているときには前記バッテリーと前記電気モーターとを遮断させるスイッチとが配置されていることを特徴とするハンディーファン。
  2. 上記請求項1に記載のハンディーファンにおいて、
    前記スイッチは、可動片を備えており、前記可動片は、前記蓋部材の回転位置に応じて変位されることを特徴とするハンディーファン。
  3. 上記請求項2に記載のハンディーファンにおいて、前記蓋部材の内周面側には、前記可動片に対面して当接及び離反可能な位置に凹部または凸部が形成されており、前記凹部または凸部が、前記可動片と当接及び離反することで、当該可動片が変位することを特徴とするハンディーファン。
  4. 上記請求項1~請求項3のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記ガード部材と前記蓋部材とが対面する部位には、一方の内周面には所定間隔で凹部または凸部が形成されるとともに、他方には当該凹部または凸部と対面して摺動可能な弾性を有する前記凹部に対する凸部または前記凸部に対する凹部が形成されていることを特徴とするハンディーファン。
  5. 上記請求項1~請求項4のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記蓋部材は、周壁と天壁とを備えており、前記天壁には上側吸引口が形成され、前記周壁と前記本体とが接する部位には下側吸引口が形成され、
    前記シロッコファンは、軸方向と直交するリング形状の仕切板と、この仕切板の両面から前記軸方向のそれぞれに延設される上側ブレードと下側ブレードとを備えていることを特徴とするハンディーファン。
  6. 上記請求項5に記載のハンディーファンにおいて、前記シロッコファンは、同心円の円筒部を有し、当該円筒部の内周面に所定間隔で磁極が反転する磁石が配置されており、
    前記本体には、当該磁石が配置された前記円筒部内に侵入するように突出して形成されるとともに、前記磁石の磁極に対面する磁極面を有する電磁石が配置され、当該電磁石への電流を制御して前記シロッコファンを回転させることを特徴とするハンディーファン。
  7. 上記請求項1~請求項6のいずれかに記載のハンディーファンにおいて、前記本体における前記蓋部材が装着される側と反対の側には、収納及び飛び出し可能な指掛部材が回動可能に取り付けられていることを特徴とするハンディーファン。
  8. 上記請求項7に記載のハンディーファンにおいて、前記指掛部材は、概略円形のリング形状であり、前記本体には、当該リング形状の指掛部材が侵入可能なリング形状の凹部が形成されていることを特徴とするハンディーファン。
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