JP2011226341A - クラッチの制御装置 - Google Patents

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Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Akihito Hosoi
章仁 細井
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Masahide Ishikawa
雅英 石川
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Abstract

【課題】ウォータポンプのクラッチ板の磨耗を抑制し、クラッチの係合を維持することを目的とする。
【解決手段】制御装置1は、エンジン100のクランクシャフト19の回転をエンジン100内の冷却水を循環させるウォータポンプ2へ伝達するクラッチ部20の制御装置であって、クラッチ部20の温度に基づいて、クラッチ部20の係合、開放を決定し、決定した状態とする制御を行う。これにより、クラッチ板211の磨耗が抑制され、クラッチ部20の係合が維持できる。クラッチ部20が係合可能であればウォータポンプ2の運転が可能なので、エンジン100のオーバーヒートを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明はエンジンのクランクシャフトの回転を、エンジン内の冷却水を循環させるウォータポンプへ伝達するクラッチの制御装置に関する。
任意にウォータポンプの駆動、停止を行える可変ウォータポンプを備えるエンジンが知られている。このようなエンジンでは、エンジンの暖機時に冷却水の循環を停止することによりエンジンの早期暖機を図り、燃費、エミッションの向上を図る。このような可変ウォータポンプとして、電磁クラッチによりエンジン駆動軸とウォータポンプ駆動軸の係合、開放を行い、圧送する水量を変更する電磁クラッチ式の可変ウォータポンプがある。
このような電磁クラッチ式の可変ウォータポンプを改良したものが特許文献1に開示されている。特許文献1のウォータポンプはエンジンが低負荷領域で運転される場合に電磁クラッチのコイルへ通電し、ウォータポンプによる冷却液の送給量を減少する。
特開2007−285268号公報
ところで、従来の可変ウォータポンプによる冷却水の循環制御では、エンジン各部の運転状況を把握していないと急激な温度上昇などが生じる。特に冷却水の循環を停止する場合、温度センサが計測する温度はエンジンの局所の温度であるため、冷却水の温度を把握するだけでは、エンジン各部の温度を詳細に把握することは困難であり、改善の余地がある。
また、電磁クラッチ式の可変ウォータポンプでは、クラッチが高温の状態で係合を繰り返すことにより、クラッチ板の磨耗が進行する。クラッチ板の磨耗がある所定量より進行すると、クラッチの係合が不能となることが考えられる。クラッチの係合が不能になると、ウォータポンプが稼働できないため、冷却水がエンジン内を循環できず、オーバーヒートを起こす恐れがある。特に、クランクシャフトの回転が伝達されて稼働するポンプの場合、エンジンが始動する度にクラッチ板の磨耗が進行してしまう恐れがある。さらに、従来の可変ウォータポンプの制御は水温を目標温度とする制御であるため、上記のようにクラッチの係合可否まで考慮する場合、未だウォータポンプによる冷却水の循環制御には改善の余地がある。
そこで、本発明では、ウォータポンプのクラッチ板の磨耗を抑制し、クラッチの係合を維持することを目的とする。
かかる課題を解決する本発明のクラッチの制御装置は、エンジンのクランクシャフトの回転を前記エンジン内の冷却水を循環させるウォータポンプへ伝達するクラッチの制御装置であって、前記クラッチの温度に基づいて、前記クラッチの係合、開放を決定し、決定したクラッチ状態とする制御手段を備えたことを特徴とする。
高温においてクラッチを係合する場合、クラッチ板の磨耗の進行が早い。上記構成とすることにより、高温状態のクラッチの係合を抑制し、クラッチ板の磨耗を抑制することができる。クラッチ板の磨耗が抑制されることにより、クラッチの係合が維持できる。クラッチの係合が可能であればウォータポンプの運転が可能なので、エンジンのオーバーヒートや焼付きを抑制できる。
このようなクラッチの制御装置において、前記クラッチの温度は、前記クラッチの温度と相関関係を有する情報を参照して算出できる。
上記構成とすることにより、クラッチの近傍に温度センサを配置することなく、クラッチの温度を把握することができる。クラッチの温度を算出するためのクラッチの温度と相関関係にある情報は、前回のエンジン停止時の冷却水温度と、エンジン始動時の冷却水温度と、クラッチ係合回数と、クラッチ係合タイミングと、エンジン停止時間との中から任意の組み合わせとすることができる。
このようなクラッチの制御装置において、前記制御手段は、前回のエンジン運転時における運転条件及び前回のエンジン運転時における前記クラッチの係合回数に基づいて、前記クラッチの係合、開放を決定し、決定したクラッチ状態とすることができる。
上記構成とすることにより、前回運転時の状態により影響を受けるクラッチの温度を推定することができる。
このようなクラッチの制御装置において、前記制御手段は、前記クラッチの係合回数が変化するに伴い、前記クラッチを係合する条件を変更することができる。特に、このようなクラッチの制御装置において、前記制御手段は、前記クラッチの係合回数が増加するに伴い、前記クラッチの係合を決定する前記クラッチの温度の閾値を低下することができる。このようなクラッチの温度の閾値を低下することは、前記クラッチの係合条件を厳しくすることである。
クラッチの係合回数が増加すると、クラッチの温度が上昇する。上記構成によると、上昇するクラッチの温度を考慮して係合状態を決定するため、磨耗の進行を抑制することができる。
本発明では、ウォータポンプのクラッチ板の磨耗を抑制し、クラッチの係合を維持することができる。
クラッチの制御装置を組み込んだエンジンの概略構成を示した説明図である。 ウォータポンプを断面にしてその概略構成を示した説明図である ウォータポンプの水止め判断の制御フローである。 流量制御バルブを用いて水止め制御を行うエンジンの概略構成を示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例の制御装置1を組み込んだエンジン100の概略構成を示した説明図である。エンジン100は例えば車両に搭載されて運転される。エンジン100はエンジン本体3、ラジエータ4、リザーバタンク5、ヒータコア6、サーモスタット7を備えている。エンジン本体3内には冷却水が通過するウォータジャケット8が形成されており、ウォータポンプ2、ラジエータ4、リザーバタンク5、ヒータコア6、サーモスタット7、ウォータジャケット8は冷却水が循環するように、冷却水の通路を形成する配管9で接続されている。
制御装置1はECU(Electronic Control Unit)10を備えている。ECU10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力ポートを双方向バスで接続した公知の形式のデジタルコンピュータからなり、エンジン100の制御のために設けられている各種センサや作動装置と信号をやり取りしてエンジン100を制御するようになっている。また、ECU10はエンジン100の停止時間を計測するソークタイマを内蔵している。さらに、ECU10は、ウォータジャケット8内の水温を計測する第1水温センサ11、ラジエータ4からウォータジャケット8内へ送られる配管9上に設置され水温を計測する第2水温センサ12、エンジン100の回転速度を計測するエンジン回転センサ13、ヒータコアから吹きだす空気の温度を計測する吹き出し温センサ14、噴射燃料の温度を計測する燃温センサ15、潤滑油の温度を計測する油温センサ16、エンジン本体3に取り込まれる吸気温を計測する吸気温センサ17、車外の温度を計測する外気温センサ18と電気的に接続されている。ECU10は、これらのセンサからの信号を受けて、エンジン100の各種情報を取得しエンジン100の状態を把握する。また、ECU10は後述するウォータポンプ2のコイル27と電気的に接続されている。ECU10はエンジン100の状態に基づいて、ウォータポンプ2のコイル27への通電を切り替えることが可能である。さらに、ECU10は、コイル27への通電回数により、後述するクラッチ部20の係合回数、係合時期を記憶する。
次に、ウォータポンプ2について詳細に説明する。ウォータポンプ2は、ウォータジャケット8や配管9で構成される通路内の冷却水を循環させる。ウォータポンプ2は、ベルト26によりエンジン本体3のクランクシャフト19と接続されており、クランクシャフト19の回転が伝達されて稼働する。
図2は、ウォータポンプ2の概略構成を示した断面図である。ウォータポンプ2は、シャフト21と、シャフト21の一端に連結されたインペラ22と、クラッチ部20を備えている。シャフト21はベアリング23により支持されている。インペラ22はウォータジャケット8内に位置する。シャフト21が回転することによりインペラ22が回転して冷却水が流動し、冷却通路内の冷却水が循環する。クラッチ部20は、プーリ24、コイル27、アーマチュア28、板バネ29を備えている。
プーリ24はシャフト21の半径方向外周側に配置されている。プーリ24はベアリング25に支持されて、シャフト21と同一の軸を中心に回転自在となるように配置されている。このプーリ24の半径方向外周側には、ベルト26が架けられている。このベルト26を介してクランクシャフト19の回転がプーリ24へ伝達されるように構成されている。さらに、プーリ24の内部にはコイル27が配置されている。
さらに、シャフト21には、インペラ22が連結された側とは反対側の端部にアーマチュア28が配置されている。アーマチュア28は、シャフト21の一部である固定部210と板バネ29とを介してシャフト21に組み付けられ、シャフト21からの距離がプーリ24内部のコイル27にほぼ等しくなるように配置されている。さらに、このアーマチュア28のプーリ24側にクラッチ板211が固定されている。また、アーマチュア28は鉄、ニッケル、コバルト、その他強磁性を有する合金等の材料で形成されており、コイル27がECU10から電流を供給されて磁界を発生すると、アーマチュア28がプーリ24側に引き寄せられてクラッチ板211がプーリ24に接続し係合する。クラッチ板211がプーリ24に係合した状態でクランクシャフト19が回転する場合、動力が伝達されてシャフト21が回転する。このように、シャフト21がクランクシャフト19から動力を得て回転することにより、ウォータポンプ2が冷却水を循環させる。一方、クラッチ板211を開放する場合は、コイル27への通電を停止する。これにより、板バネ29の付勢によりアーマチュア28が元の位置へ戻り、クラッチ板211がプーリ24から離間する。
このような構成の制御装置1は、クラッチ部20の係合と開放とを切り替えることにより、ウォータポンプ2の運転(水流し)と停止(水止め)とを切り替える。ECU10は、ウォータポンプ2を運転するか否かを判断し、クラッチ部20を係合するか開放するかを決定し、この決定に従い、クラッチ部20の係合、開放を切り替える。
冷却水の循環を停止する場合、局部間に温度差が生じるため、オーバーヒートや焼付きが生じる部位の温度と計測部位の温度とが相違する。この相違は、エンジン作動中においてはエンジン負荷によって決まり、エンジン始動時においては停止前の運転状況と、停止してからのソーク状態(時間や温度)によって決まる。
制御装置1においてECU10は、エンジン100の停止期間中における温度の推移と、クラッチ部20の係合回数と、クラッチ部20の係合タイミングと、エンジン100の停止時間とに基づいて、クラッチ部20の温度を予測する。すなわち、クラッチ部20の温度と相関関係を有する各情報をもとにクラッチの温度を算出する。そして、ECU10は、クラッチ部20の温度を予測できる条件において、クラッチ部20の係合を実行する。ここでは、エンジン100の停止期間中の温度とその推移は、前回のエンジン停止時の冷却水温度と、エンジン100の始動時の冷却水温度とから算出する。これら冷却水温度は、第1水温センサ11、第2水温センサ12から取得する。エンジン100の停止期間は、ソークタイマから取得する。
次に、ECU10によるウォータポンプ2の水止め判断の制御について説明する。図3はウォータポンプ2の水止め判断の制御フローである。以下、図3のフローに従って説明する。なお、本制御では、水流しを実行する場合は、可能な限りクランキング以前からクラッチ部20を係合状態とする。これはクランキング後のクラッチの係合を減らし、クラッチ板211の磨耗を抑制するためである。また、バッテリーの電圧が低い場合には、エンジンを始動してからバッテリー電圧が安定するまでの期間、コイル27への通電を停止する。
ECU10はステップS1において、エンジン100が始動した後か否かを判断する。ECU10はステップS1において、YESと判断する場合、すなわち、エンジン100が始動した後である場合、ステップS2へ進む。
ECU10はステップS2において、エンジン始動時、ソークタイマがA(hr)以内を示しているか否かを判断する。ECU10はステップS2において、YESと判断する場合、すなわち、エンジン始動時のソークタイマがA(hr)以内を示している場合、ステップS3へ進む。
ECU10はステップS3において、エンジン始動時のソークタイマがB(hr)以上を示しているか否かを判断する。なお、B(hr)<A(hr)である。ECU10はステップS3において、YESと判断する場合、すなわち、エンジン始動時のソークタイマがB(hr)以上を示している場合、ステップS4へ進む。
ECU10はステップS4において、エンジン始動時に第1水温センサ11で計測される水温と前回運転停止時に第1水温センサ11で計測した水温との温度差がC(℃)以上であるか否かを判断する。ECU10はステップS4において、YESと判断する場合、すなわち、エンジン始動時に第1水温センサ11で計測される水温と前回運転停止時に第1水温センサ11で計測した水温との温度差がC(℃)以上である場合、ステップS5へ進む。また、ここでは第1水温センサ11で計測される水温に代えて、第2水温センサ12で計測される水温を用いることもできる。
ここで、ステップS5へ進むような状態、すなわち、エンジン始動時、ソークタイマがB(hr)以上A(hr)以内を示しており、第1水温センサ11で計測される水温と前回運転停止時に第1水温センサ11で計測した水温との温度差がC(℃)以上である状態では、エンジン100内の温度が均一でないと考えられる。すなわち、エンジン100のある部位では低温になっているが、別の部位では高温のままであると考えられる。従って、冷却水の循環が必要かどうかを以下のステップで判断する。
ECU10はステップS5において、積算循環流量を算出する。この積算循環流量は計測時点でのエンジン回転数に基づいて、ウォータポンプ2が圧送しているであろう瞬時の流量を算出し、積算した値である。そして、冷却水の循環を開始する時点、すなわち、ウォータポンプ2の運転開始時にリセットされる。
ECU10はステップS5の処理を終えると、ステップS6へ進む。
ECU10はステップS6において、ステップS5で算出した積算循環流量がD(L)未満であるか否かを判断する。ECU10はステップS6において、YESと判断する場合、すなわち、ステップS5で算出した積算循環流量がD(L)未満である場合、ステップS7へ進む。エンジン始動後に流れた冷却水の流量がD(L)未満である場合、依然としてエンジン100内の温度分布に差があると考えられる。
ECU10はステップS7において、水止め要求フラグaをOFFとする。これにより、水止めせずに冷却水を循環させ、エンジン100内の温度の均一化を図る。ECU10はステップS7の処理を終えると制御を終える。
ところで、ECU10はステップS1において、NOと判断する場合、すなわち、エンジン100が始動する前である場合、制御の処理を終える。
また、ECU10はステップS2において、NOと判断する場合、すなわち、エンジン始動時のソークタイマの数値がA(hr)以上である場合、ステップS8へ進む。ソークタイマの数値がA(hr)以上であると、エンジン停止からA(hr)経過している場合、エンジン100内の大部分の温度が一様に低下しているものと考える。このため、エンジン100の暖機を促進することとして、水止めを実行する方針を採用する。
ECU10はステップS8において、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)以内であるか否かを判断する。ECU10はステップS8において、YESと判断する場合、すなわち、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)以内である場合、ステップS9へ進む。
ここで、ステップS9へ進むような状態、すなわち、エンジン始動時、ソークタイマがA(hr)以上を示しており、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)以内である状態は、次のように考えられる。第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)以内である場合、エンジン本体3からの発熱の影響が現われておらず、依然として、暖機を促進する必要がある。
ECU10はステップS9において、クラッチ部20の推定温度がF(℃)未満であるか否かを判断する。クラッチ部20の温度の推定は、上記の通り、第1水温センサ11、第2水温センサ12から取得するエンジン100の停止期間中における温度の推移と、ECU10が記憶しているクラッチ部20の係合回数とクラッチ部20の係合タイミングと、ソークタイマから取得するエンジン100の停止時間とに基づいて行われる。クラッチ部20の温度の推定は、例えば、エンジンの停止時間、前回運転終了時の水温センサ11、12の計測する温度、エンジン始動開始前の水温センサ11、12の計測する温度、クラッチ部20の係合回数、係合時期のそれぞれをポイントに換算し、これらのポイントの合計を、予め作成しておいたマップへ照合して算出することができる。
ECU10はステップS9において、YESと判断する場合、すなわち、クラッチ部20の推定温度がF(℃)未満である場合、ステップS10へ進む。クラッチ部20が高温である場合、クラッチ板211をプーリ24へ係合する場合、磨耗が進行する。しかし、クラッチ部20の推定温度がF(℃)未満であれば、係合してもクラッチ板211の磨耗は小さいと考えられ、磨耗の進行を抑制する。
ECU10はステップS10において、水止め要求フラグaをONとする。すなわち、水止めを許容し、エンジン100の暖機を促進することができる。ECU10はステップS10の処理を終えるとステップS11へ進む。
ECU10はステップS11において、水止め開始直後か否かを判断する。ECU10はステップS11において、YESと判断する場合、すなわち、水止め開始直後である場合、ステップS12へ進む。
ECU10はステップS12において、水止め開始時の水温をメモリに記録する。ECU10はステップS10の処理を終えると制御の処理を終了する。
ところで、ECU10はステップS3において、NOと判断する場合、すなわち、エンジン始動時のソークタイマがB(hr)以内を示している場合、ステップS7へ進む。また、ECU10はステップS4において、NOと判断する場合、すなわち、エンジン始動時に第1水温センサ11で計測される水温と前回運転停止時に第1水温センサ11で計測した水温との温度差がC(℃)未満である場合、ステップS7へ進む。
エンジン始動時のソークタイマがB(hr)以内を示している場合、前回の運転時の熱が残っているため、暖機を促進するために水止めする必要がないと考えられる。また、エンジン始動時にソークタイマがB(hr)以上A(hr)以内を示しているが、第1水温センサ11で計測される水温と前回運転停止時に第1水温センサ11で計測した水温との温度差がC(℃)未満である場合にも、暖機を促進するために水止めする必要がないと考えられる。このため、ステップS7へ進む。
ところで、ECU10はステップS8でNOと判断する場合、すなわち、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)を超える場合、ステップS5へ進む。第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がE(℃)を超える場合、エンジン本体3の熱が依然として残っていることが考えられる。このため暖機促進のための水止めをせずに、冷却水を循環させる。
また、ECU10はステップS6において、NOと判断する場合、すなわち、ステップS5で算出した積算循環流量がD(L)以上である場合、ステップS13へ進む。
ECU10はステップS13において、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がG(℃)以内であるか否かを判断する。ECU10はステップS13において、YESと判断する場合、すなわち、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がG(℃)以内である場合、ステップS9へ進む。エンジン始動後に流れた冷却水の流量がD(L)以上であっても、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がG(℃)以内である場合、依然として、暖機を促進する必要があるとする。
ECU10はステップS13において、NOと判断する場合、すなわち、第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がG(℃)を超える場合、ステップS7へ進む。第1水温センサ11で計測される温度と第2水温センサ12で計測される温度との温度差がG(℃)を超える場合、エンジン100内の温度を均一化するため、水止めをせずに冷却水を循環させる。
また、ECU10はステップS9において、NOと判断する場合、すなわち、クラッチ部20の推定温度がF(℃)以上である場合、ステップS7へ進む。クラッチ部20の推定温度がF(℃)以上である場合、クラッチ板211の磨耗の進行を抑制するため、これ以上温度が上昇する前に係合する。従って、水止めを禁止する。
ところで、ECU10はステップS11において、NOと判断する場合、すなわち、水止め開始直後でない場合、制御を終了する。
制御装置1は上記制御により、ソーク時間を管理することによりエンジン各部の温度を均一化することができる。また、クラッチ部20の温度は近傍に温度センサを設けていないが、十分なソーク時間を確保することにより、水温センサを用いて推定することができる。特に、クラッチ部20の温度算出の精度を向上するため、水温センサ以外のセンサを用いて算出することができる。すなわち、第1水温センサ11、第2水温センサ12、のみならず、吹き出し温センサ14、燃温センサ15、油温センサ16、吸気温センサ17、外気温センサ18から得られる各温度情報に基づいてクラッチ部20の温度を算出することができる。また、エンジンの始動直前の初期温度からクラッチ部20の温度変化を熱モデルで管理することにより、始動前にクラッチ部20の係合可否判定を実施できる。
また、エンジン100の始動時にエンジン内の温度状態を把握するために、エンジン始動後、冷却水を一定量循環し、水温センサ11、12の温度感度を向上させる方法もある。特に、クラッチ式のウォータポンプの場合、始動毎にクラッチ部20を係合するため、結果的に係合回数が増加し、クラッチ板211の寿命が短縮する。本実施例では、エンジン各部の温度推移とソーク時間とを取得し、ウォータポンプ2の運転、すなわち、クラッチ部20の係合の制御に用いたことにより、高温状態においてクラッチ部20の係合を回避し、クラッチ板211の寿命を確保しつつ、水止め制御を行い、暖機を促進する。
制御装置1のECU10は、前回のエンジン運転時における運転条件及び前回のエンジン運転時におけるクラッチ部20の係合回数に基づいて、クラッチ部20の係合状態、すなわち、ウォータポンプの運転を決定してもよい。具体的には、前回エンジン運転時の水温、燃温、その他エンジン100の各部から得られる温度と、クラッチ部20の係合回数により、上記制御フローにおけるステップS2、及びステップS3におけるソーク時間の閾値、ステップS4の水温差の閾値、ステップS8、及びステップS13の温度差の閾値、ステップS9のクラッチ部20の温度の閾値を変更することができる。さらに、ステップS8、S13における温度差は、上記、エンジン各部の温度センサ間の温度差とすることができる。この場合、比較するセンサ同士で温度の閾値も異なる。
また、エンジン停止前にクラッチ部20の係合回数が増加すると、クラッチ部20の温度が上昇する。このような場合、クラッチ部20の温度は、通常、エンジン冷却水から推定可能な温度とは乖離するため、新たな指標が必要となる。そこで、各ステップにおける閾値を変更する。
さらに、クラッチ部20の係合回数が増加するに伴い、クラッチ部20を係合する条件を厳しくする。例えば、クラッチ部20の係合回数が増加するに伴い、クラッチ部20の係合を決定するクラッチ部20の温度の閾値を低下する。すなわち、ステップS9でクラッチ部20の推定温度がF(℃)未満の場合、水止めしていたところをクラッチ部20の係合回数が増加した場合、クラッチ部20の推定温度がF´(℃)(F´<F)未満でなければ、水止めしないとすることができる。同様に、ステップS2におけるソークタイマの閾値をA(hr)からA´(hr)(A´>A)とすることもできる。
一方、クラッチ部20の係合回数が減少すると、クラッチ部20の温度と冷却水温度との乖離が縮小し、ソーク時間が短くても、冷却水温度を用いてクラッチ部20の温度を推定できるうえ、磨耗促進を防止できる。なお、上記の制御フロー及びその説明で示した数値は一例であり、これに限定されず、例えば、エンジンの諸言により異なる値をとりうる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、可変ウォータポンプはもとより、図4に示すような、流量制御バルブ31を用いて水止め制御を行うエンジン30においても、ソークタイマや各部水温センサ等を用いた制御を同様に適用することができる。流量制御バルブも磨耗があるため、稼働回数、時間を削除した方が好ましい。なお、図4において、実施例のエンジン100と同一の構成要素については同一の参照番号を付した。
1 制御装置
2 ウォータポンプ
20 クラッチ部
211 クラッチ板
3 エンジン本体
10 ECU
19 クランクシャフト
100 エンジン

Claims (5)

  1. エンジンのクランクシャフトの回転を前記エンジン内の冷却水を循環させるウォータポンプへ伝達するクラッチの制御装置であって、
    前記クラッチの温度に基づいて、前記クラッチの係合、開放を決定し、決定したクラッチ状態とする制御手段を備えたことを特徴とするクラッチの制御装置。
  2. 請求項1記載のクラッチの制御装置において、
    前記クラッチの温度は、前記クラッチの温度と相関関係を有する情報を参照して算出することを特徴としたクラッチの制御装置。
  3. 請求項2記載のクラッチの制御装置において、
    前記クラッチの温度と相関関係を有する情報は、前回のエンジン運転時における運転条件及び前回のエンジン運転時における前記クラッチの係合回数として、
    前記制御手段は、前回のエンジン運転時における運転条件及び前回のエンジン運転時における前記クラッチの係合回数に基づいて、前記クラッチの係合、開放を決定し、決定したクラッチ状態とすることを特徴とするクラッチの制御装置。
  4. 請求項3記載のクラッチの制御装置において、
    前記制御手段は、前記クラッチの係合回数が変化するに伴い、前記クラッチを係合する条件を変更することを特徴とするクラッチの制御装置。
  5. 請求項3記載のクラッチの制御装置において、
    前記制御手段は、前記クラッチの係合回数が増加するに伴い、前記クラッチの係合を決定する前記クラッチの温度の閾値を低下することを特徴とするクラッチの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101368168B1 (ko) * 2012-04-16 2014-02-28 현대위아 주식회사 변속기 제어 장치의 클러치 초기온도 설정 방법
US20140283764A1 (en) * 2013-03-22 2014-09-25 Ford Global Technologies, Llc Inferred engine local temperature estimator
KR101816322B1 (ko) 2012-07-16 2018-01-08 현대자동차주식회사 하이브리드 차량의 후방 밀림 방지를 위한 제어 방법

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