JP2011223388A - 電界通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電界伝達媒体を介して情報の送受信を行う電界通信システムにおいて、カップリングによる誤認識および誤動作を防止する。
【解決手段】電界通信システムであって、通信信号を送信する携帯端末1、妨害信号を発生する妨害信号発生装置6と、妨害信号を電界通信により送信する第1のトランシーバ3Aと、第1のトランシーバ3Aに第1の電極2Aと、妨害信号および通信信号を電界通信により受信する第2のトランシーバ3Bと、第2のトランシーバ3Bに接続された第2の電極2Bとを有し、妨害信号の電界は第1の電極2Aに接触する第1のユーザAから第2の電極2Bに接触する第2のユーザBに2次輻射により伝達され、第2の電極2Bに伝達し、妨害信号の2次輻射による電界強度は、通信信号の1次輻射による電界強度より小さく、妨害信号の1次輻射による電界強度は、通信信号の1次輻射による電界強度より大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに、この誘起した電界を検出して情報の送受信を行う電界通信システムに関する。
携帯端末の小型化および高性能化によりウェアラブルコンピュータが注目されているが、図6はこのようなウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ7はそれぞれトランシーバ9を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行うとともに、更に手足の先端で触れられるよう壁や床に設けられたトランシーバ9a、9bとケーブルとを介して外部に設けられたコンピュータ8と通信を行っている。
ここで、このようなウェアラブルコンピュータ7間、およびウェアラブルコンピュータ7とコンピュータ8間とのデータ通信に使用されるトランシーバ9は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うものである。なお、トランシーバ9については、特許文献1および特許文献2に記載されている。
特開2001−352298号公報 特開2006−081111号公報
さて、ウェアラブルコンピュータ7およびトランシーバ9を携帯したユーザに誘起された電界が、ウェアラブルコンピュータ等7、9を持っていない近傍の第三者にカップリング(静電結合)し、第三者が床などに設けられたトランシーバ9a、9bに触れることにより、ウェアラブルコンピュータ7が送信するデータが誤ってコンピュータ8に受信されてしまう場合がある。
この場合、コンピュータ8は、ウェアラブルコンピュータ等7、9を携帯したユーザからのデータであると誤認識し、第三者に対して自動ドアを開けるなど誤動作を実行してしまう可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電界伝達媒体を介して情報の送受信を行う電界通信システムにおいて、カップリングによる誤認識および誤動作を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、電界通信システムであって、所定の通信信号を電界通信により送信する携帯端末と、妨害信号を発生する妨害信号発生装置と、前記妨害信号を電界通信により送信する第1のトランシーバと、前記第1のトランシーバに接続された第1の電極と、前記妨害信号および前記通信信号を電界通信により受信する第2のトランシーバと、前記第1の電極の近傍に設置され、前記第2のトランシーバに接続された第2の電極と、を有し、前記妨害信号の電界は、前記第1の電極に接触する第1のユーザの人体から、前記第2の電極に接触する第2のユーザの人体に2次輻射により伝達され、前記第2の電極に伝達し、前記妨害信号の前記2次輻射による電界強度が、前記通信信号の1次輻射による電界強度より小さく、前記妨害信号の1次輻射による電界強度が、前記通信信号の1次輻射による電界強度より大きくなるように、前記第1のトランシーバが前記第1の電極に出力する前記妨害信号の電圧信号は、前記携帯端末が当該携帯端末の電極に出力する通信信号の電圧信号より大きいことを要旨とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の電界通信システムであって、前記第1のトランシーバの送信周波数帯域は、前記携帯端末の送信周波数帯域と同じであることを要旨とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の電界通信システムであって、前記第1の電極の面積は、前記携帯端末の電極の面積より大きいことを要旨とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電界通信システムであって、前記第2のトランシーバに接続された制御装置を、さらに有し、前記携帯端末を携帯するユーザが前記第2の電極に接触した場合、前記第2のトランシーバは、当該携帯端末が送信する通信信号であるID信号を、当該ユーザの人体および前記第2の電極を介して受信して、前記制御装置に出力し、前記制御装置は、前記ID信号を受信すると、当該ID信号を認証し、認証結果に応じて、所定の制御を行うことを要旨とする。
本発明によれば、電界伝達媒体を介して情報の送受信を行う電界通信システムにおいて、携帯端末が出力する通信信号の電界強度より大きな電界強度の妨害信号を発生することにより、カップリングによる誤認識および誤動作を防止することができる。
本発明の実施形態に係る電界通信システムの全体構成図である。 携帯端末の構成を示すブロック図である。 トランシーバおよび制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の電極および第2の電極のそれぞれに、携帯端末を所持する有資格者が接触している状態を示す図である。 第1の電極に無資格者が接触し、第2の電極に携帯端末を所持する有資格者が接触している状態を示す図である。 トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態の電界通信システムは、携帯端末から1次輻射(直接放射)される場合と、人体から2次輻射される場合の通信有効電界距離を考慮し、有資格者であるユーザが携帯する携帯端末から出力される電界が、近傍の携帯端末を持たない無資格者にカップリング(静電結合)し、携帯端末を持たない無資格者を介して携帯端末の信号が制御装置に送信され、制御装置が誤認識および誤動作してしまうことを防止するものである。
図1は、本発明の実施形態である電界通信システムの全体構成図である。図示する電界通信システムは、有資格者Aが携帯する携帯端末1と、第1の電極2Aと、第1の電極2Aに接続された第1のトランシーバ3Aと、第1のトランシーバ3Aに接続される妨害信号発生装置6と、第2の電極2Bと、第2の電極2Bに接続される第2のトランシーバ3Bと、制御装置4と、処理装置5とを有する。
第1のトランシーバAと妨害信号発生装置6、第2のトランシーバBと制御装置7、および制御装置4と処理装置5は、例えばLANなどのネットワークにより接続されている。携帯端末1は、正当なユーザである有資格者Aが携帯する端末であり、第1および第2のトランシーバ3A、3Bと電界通信が可能な通信端末である。
制御装置4は、携帯端末1が送信した通信信号(本実施形態では、ID信号)を、第2のトランシーバ3Bを介して受信して、処理装置5に対して所定の制御を行う。本実施形態では、処理装置5は自動ドアであって、制御装置4は、携帯端末1からの信号に応じて自動ドアの開閉を行うことを例として以下説明する。なお、処理装置5は自動ドアに限定されず、例えば改札機などのゲート装置とすることも考えられる。
第1および第2のトランシーバ3A、3Bは、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うものである。なお、電界通信信号の送受信方式は、電気式、光学式、あるいはその他の方法であってもよく、いずれかに限定されるものではない。
第1の電極2Aは、第2の電極2Bの近傍に設置されている。第2の電極2Bは、処理装置5の近傍(図示する例では、自動ドア5の前でユーザが扉が開くのを待つのに適切な位置の床)に設置されている。
妨害信号発生装置6は、第1のトランシーバ3Aを介して第1の電極2Aに接触するユーザに、妨害信号を送信する。図示する妨害信号発生装置6は、妨害信号として擬似乱数を発生させる乱数発生部61と、発生した擬似乱数をトランシーバ3Bに送信する送信部62とを有する。
図2は、本実施形態の携帯端末1の概略構成図である。
図示する携帯端末1は、コンピュータ11と、トランシーバ12とを有する。コンピュータ11は、ID送信部111と、記憶部112とを有する。ID送信部111は、記憶部112にあらかじめ記憶されたIDを含むID信号を、トランシーバ12を用いて、常時、所定の時間間隔で送信するものとする。なお、記憶部112に記憶されたIDは、当該携帯端末1を携帯する有資格者AのユーザIDまたは携帯端末IDなどの識別情報である。なお、本実施形態では、携帯端末1が送信する通信信号としてID信号を用いるが、ID信号に限定されるものでなくID以外の信号であってもよい。
トランシーバ12は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うものである。トランシーバ12は、例えば、図2に示す構成をしており、コンピュータ11からの送信データを入出力(I/O)回路901を介して受け取ると、この送信データを送信部902を介して電極903に供給し、当該電極903および絶縁膜904を介して電界伝達媒体に電界を誘起させ、この電界を電界伝達媒体の他の部位に伝達させる。
また、トランシーバ12は、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜904を介して電極903で検出し、この電界を電界検出部905に結合して電気信号に変換する。そして、この電気信号は、信号処理回路906で増幅、ノイズ除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路907で波形整形がなされ、入出力回路901を介してコンピュータ11に出力するようになっている。また、なお、電界通信信号の送受信方式は、電気式、光学式、あるいはその他の方法であってもよく、いずれかに限定されるものではない。
なお、図示する携帯端末1は、送受信可能なトランシーバであるが、本実施形態の携帯端末1は、受信部910および波形整形回路907を有しない、送信動作のみを行うものであってもよい。
図3は、制御装置4および第2のトランシーバ3Bの概略構成図である。
第2のトランシーバ3Bは、携帯端末1のトランシーバ12と同様の構成であって、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うトランシーバである。
本実施形態の第2のトランシーバ3Bでは、第2の電極2Bおよび絶縁膜904は、図1に示すように、トランシーバ本体901、902、905、906、907とケーブルにより接続されて、ユーザが接触可能ないずれかの場所(床、壁、ゲート、ドアなど)に設置されているものとする。なお、図示する第2のトランシーバ3Bは、送受信可能なトランシーバであるが、送信部902を有しない、受信動作のみを行うものであってもよい。
制御装置4は、携帯端末1が送信する通信信号を受信し、処理装置5の制御を行う。図示する制御装置4は、制御部41と、ID記憶部42と、ログ情報記憶部43とを有する。
制御部41は、携帯端末1から通信信号を受信して、処理装置5を制御する。本実施形態では、処理装置5が自動ドアであるため、制御部41は、受信したID信号(通信信号)のIDを認証し、認証結果に応じて自動ドア5に制御信号(開錠、施錠等)を送信する。ID記憶部42には、正規の有資格者または携帯端末1のIDが複数記憶されている。ログ情報記憶部43には、複数の携帯端末1との電界通信のログ、自動ドア5の開錠・施錠などの制御ログ等が記憶される。
第1のトランシーバ3Aは、図3に示す第2のトランシーバ3Bと同様の構成であって、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うトランシーバである。本実施形態の第1のトランシーバ3Aでは、第1の電極2Aおよび絶縁膜は、図1に示すように、トランシーバ本体とケーブルにより接続されて、第2の電極2Bの近傍の所定の場所(床など)に設置されているものとする。なお、トランシーバ3Bは、図3に示す送受信可能なトランシーバであっても、受信部910および波形整形回路907を有しない、送信動作のみを行うトランシーバであってもよい。
なお、携帯端末1のコンピュータ11、制御装置4および妨害信号発生装置6は、少なくともCPUと、メモリと、記憶装置と、通信制御装置と、これらの各装置を接続するバスと、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、コンピュータ11、制御装置4および妨害信号発生装置6の各機能が実現される。
次に、本実施形態の電界通信システムの動作について説明する。
図1に示す第1の状態では、自動ドア5の前などに設置された第2の電極2Bに、携帯端末1を所持しない無資格者Bが立って接触している。また、第2の電極2Bの近傍の第1の電極2Aには、携帯端末1を携帯する有資格者Aが接触している。
有資格者Aが第1の電極2Aに接触することにより、妨害信号発生装置6と電界伝達媒体である有資格者Aとの間で、第1のトランシーバ3Aおよび第1の電極2Aを介した通信路が形成される。これにより、妨害信号発生装置6が発生する妨害信号(擬似乱数)の電界が、1次輻射により有資格者Aに誘起(伝達)される(S11)。なお、妨害信号発生装置6は、常時、妨害信号を送信し、第1のトランシーバ3Aは、この妨害信号の電界を、第1の電極2Aから放射している。
この有資格者Aに誘起された妨害信号の電界は大気に放射され、図1に示す状況では、2次輻射により近傍の無資格者Bにカップリング(静電結合)する(S12)。そして、無資格者Bにカップリングされた妨害信号の電界は、電界伝達媒体である無資格者Bの人体を介して第2の電極2Bに伝達される(S13)。すなわち、妨害信号発生装置6と第2のトランシーバ3Bとの間で、第1のトランシーバ3A、第1の電極2A、有資格者A、無資格者Bおよび第2の電極2Bを介した通信路が形成される。
一方、有資格者Aが携帯する携帯端末1からは、携帯端末1のコンピュータ11から送信されるID信号の電界が、有資格者Aの人体に1次輻射により誘起される(S21)。この有資格者Aに誘起されたID信号の電界は大気に放射され、図1に示す状況では、2次輻射により近傍の無資格者Bにカップリング(静電結合)する(S22)。そして、無資格者BにカップリングされたID信号の電界は、電界伝達媒体である無資格者Bの人体を介して第1の電極に伝達される(S23)。すなわち、携帯端末1と第2のトランシーバ3Bとの間で、有資格者A、無資格者Bおよび第2の電極2Bを介した通信路が形成される。
ここで、妨害信号発生装置6に接続された第1のトランシーバ3Aが送信に用いる送信周波数(送信周波数帯域)と、携帯端末1のトランシーバ12が送信に用いる送信周波数(送信周波数帯域)は、同じものを用いるものとする。ここでは、電界伝達媒体であるユーザの人体を導体とみなせる周波数(例えば、数10MHz以下)を、両者は使用するものとする。
電界通信により信号の送受信を行う場合、一般に、周囲の電磁ノイズの影響を受けやすい。電磁ノイズの影響を受け難くするために、第2のトランシーバ3Bでは、受信周波数帯域を狭くしている。携帯端末1のトランシーバ12では、第2のトランシーバ3Bの受信周波数帯域に合わせた送信周波数を用いることにより、ID信号をより確実に第2のトランシーバ3Bに送信している。
本実施形態では、第1のトランシーバ3Aの送信周波数に、携帯端末1のトランシーバ12と同じ送信周波数を使用することで、妨害信号発生装置6から出力される妨害信号の電界を、携帯端末1から出力されるID信号の電界と重畳させる。そして、妨害信号を、第1の電極2Aに接触する有資格者Aの携帯端末1から送信されるID信号が、第2のトランシーバ3Bで検出されるのを妨害する信号として機能させる。
また、本実施形態では、第1のトランシーバ3Aから送信される妨害信号の電界強度を、携帯端末1のトランシーバ12から送信されるID信号の電界強度より大きくする。すなわち、前述のとおり妨害信号の電界とID信号の電界は重畳されるが、妨害信号の電界強度がID信号の電界強度より大きいため、重畳した電界を第1のトランシーバ3Aで復調した場合、ID信号が妨害信号に埋もれ、ノイズとして除去されるようにする。
なお、トランシーバから出力される電界強度を大きくまたは小さくするには、例えば、電極面積の大きさ、および、トランシーバ(送信部902)が電極に出力する変調された電圧信号の大きさに依存する。
そのため、本実施形態では、第1のトランシーバ3Aに接続された第1の電極2Aの面積(大きさ)を、携帯端末1の電極903(図2参照)の面積より大きくする。または、第1のトランシーバ3Aの送信部902は、妨害信号の変調された電圧信号を第1の電極2Aに出力するが、当該電圧信号の出力レベルを、携帯端末1(トランシーバ12)の送信部902が変調されたID信号の電圧信号を電極903に出力する出力レベルより大きく調整・制御する。または、これらの電極面積および電圧信号の出力レベルの調整の両方を行う。このように、第1のトランシーバ3Aおよび第1の電極2Aから送信される妨害信号の電界強度を、携帯端末1から送信されるID信号の電界強度より大きくする。
第2の電極2Bには、このように妨害信号の電界とID信号の電界とが重畳された電界が、無資格者Bの人体を介して伝達される。第2のトランシーバ3Bは、この重畳された電界を第2の電極2Bで検出し、この電界を電界検出部905に結合して電気信号に変換する。そして、この電気信号は、信号処理回路906で増幅、ノイズ除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路907で波形整形がなされ、入出力回路901を介して制御装置4に出力される。
ここで検出される電界は、前述のとおり、妨害信号の電界とID信号の電界とが重畳された電界であり、妨害信号の電界強度は、ID信号の電界強度より大きいものである。例えば、電界強度の差が数10倍以上あると、信号処理回路906は、変換された電気信号の内、電界強度が小さいID信号に相当する部分をノイズとみなし、ノイズ除去の信号処理によりID信号に相当する部分が除去される。これにより、妨害信号に相当する部分が波形整形回路907で波形整形がなされ、制御装置4に出力される。なお、電界強度の差がそれほど大きくない場合であっても、ID信号に相当する部分は妨害信号に相当する部分と重畳し、ID信号が復調されて制御装置4に出力されることはない。
制御装置4の制御部41は、第2のトランシーバ3Bから出力される妨害信号が、ID記憶部42に記憶された正当なIDか否かを判別する。妨害信号は擬似乱数であるため、ID記憶部42に存在しない。なお、第2のトランシーバ3Bから出力される信号が、妨害信号とID信号の重畳により復調された意味のない信号の場合も、当該信号はID記憶部42に存在しない。
制御部41は、第2のトランシーバ3Bから出力される信号がID記憶部42に記憶されていないため、不正な信号であるとして、自動ドア5を開錠させる開錠信号(制御信号)を、自動ドア5に送信することなく処理を終了する。したがって、図1に示す状況では、自動ドア5は施錠されたままで開かず、制御部41は、ログ情報をログ情報記憶部43に書き込まない。
これにより、携帯端末1を携帯しない無資格者Bが、自動ドア5の前の第2の電極2Bの上に立っても、自動ドア5は開くことがなく、自動ドア5の内部のセキュリティエリアに入室することができない。
本実施形態では、図1に示すように、無資格者Bが第2の電極2Bの上に立ち、携帯端末1を携帯する有資格者Aが無資格者Bの近傍にいる場合、有資格者Aの携帯端末1から出力されるID信号の電界は、2次輻射により近傍の無資格者Bに伝達されるが、当該ID信号の電界は、妨害信号発生装置6が送信する妨害信号の電界と重畳して伝達される。
これにより、携帯端末1を持たない無資格者2Bが第2の電極2Bに接触した場合であっても、有資格者Aの携帯端末1から送信されるID信号は第2のトランシーバ3Bで検出されず、制御装置4に送信されない。このため、制御装置4が、有資格者Aが第2の電極2Bに接触したと誤認識し、誤って自動ドア5を開けてしまうという誤動作を防止することができる。
すなわち、携帯端末1を携帯する有資格者Aが携帯端末1を持たない無資格者B(第三者)を意図せず共連れして入場してしまうなどの誤認識および誤動作することを防止することができる。
なお、第1の電極2Aに有資格者Aが接触している場合であって、第2の電極2Bに有資格者および無資格者のいずれも接触していない場合、妨害信号およびID信号の重畳した電界は、有資格者Aから大気に放射され、2次輻射により第1の電極2Aにカップリング(静電結合)したとしても、図1の場合と同様の結果となる。
次に、図4に示す第2の状態における動作を説明する。
図4の第2の状態では、第1の電極2Aには、第1の携帯端末1Aを携帯する第1の有資格者Aが接触している。また、自動ドア5の前などに設置された第2の電極2Bには、第2の携帯端末1Cを携帯する第2の有資格者Cが接触している。第1の携帯端末1Aおよび第2の携帯端末1Cは、図1および図2で説明した携帯端末1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第1の有資格者Aが第1の電極2Aに接触していることにより、妨害信号発生装置6と電界伝達媒体である第1の有資格者Aとの間で、第1のトランシーバ3Aおよび第1の電極2Aを介した通信路が形成され、妨害信号発生装置6が発生する妨害信号(擬似乱数)の電界が、第1の有資格者Aに誘起(伝達)される(S31)。
また、第1の有資格者Aが携帯する第1の携帯端末1Aからは、当該携帯端末1Aのコンピュータ11から送信されるID信号(第1の有資格者A)の電界が、第1の有資格者Aの人体に誘起される(S41)。
この第1の有資格者Aに誘起された妨害信号の電界およびID信号の電界は、図1で述べたように、同じ送信周波数帯域を使用することにより重畳し、重畳した電界は大気に放射され、図4に示す状況では、2次輻射により近傍の第2の有資格者Cにカップリング(静電結合)する(S32、S42)。そして、第2の有資格者Cに2次輻射され、重畳された電界は、電界伝達媒体である第2の有資格者Cの人体を介して第2の電極2Bに伝達される(S33、S43)。
一方、第2の有資格者Cが携帯する第2の携帯端末1Cからは、第2の携帯端末1Cのコンピュータ11から送信されるID信号(第2の有資格者C)の電界が、1次輻射により第2の有資格者Cの人体に誘起され、電界伝達媒体である第2の有資格者Cの人体を介して第2の電極2Bに伝達される(S51)。
ここで、第1のトランシーバ3Aの送信周波数は、図1で説明したように、第1の携帯端末1Aのトランシーバ12および第2の携帯端末1Cのトランシーバ12と同じ送信周波数を使用する。これにより、2次輻射により第2の有資格者Cに誘起された妨害信号の電界とID信号(第1の有資格者A)の電界とが重畳された電界と、1次輻射により第2の携帯端末1Cから出力されるID信号(第2の有資格者C)の電界とが、重畳して第2の電極2Bに伝達される。
また、図1で説明したように、第1のトランシーバ3Aから送信される妨害信号の電界強度は、第1の携帯端末1Aおよび第2の携帯端末1Cのトランシーバ12から送信されるID信号の電界強度より大きい。また、第1の携帯端末1Aのトランシーバ12から送信されるID信号(第1の有資格者A)の電界強度と、第2の携帯端末1Cのトランシーバ12から送信されるID信号(第2の有資格者C)の電界強度は、同じである。
図4に示す状態では、妨害信号および第1の携帯端末1AのID信号は、2次輻射で第2の有資格者Cに伝達される。電界強度は、第1の有資格者Aと第2の有資格者Cとの距離の2乗に反比例して小さくなる。このため、第2の有資格者Cに2次輻射により誘起される妨害信号およびID信号の電界強度(S32、S42)は、1次輻射により第1の有資格者Aで誘起された妨害信号およびID信号の電界強度(S31、S41)から、はるかに小さくなる。
一方、第2の携帯端末1Cより送信されるID信号(第2の有資格者C)の電界は、1次輻射により第2の有資格者Cに誘起されるものである。これにより、第2の有資格者Cの人体を介して第2の電極2Bに重畳して伝達される3つの信号の電界強度は、1次輻射によるID信号(第2の有資格者C)、2次輻射による妨害信号、2次輻射によるID信号(第1の有資格者A)の順番の大きさとなる。
第2のトランシーバ3Bは、妨害信号および2つのID信号の電界が重畳された電界を第2の電極2Bで検出し、この電界を電界検出部905に結合して電気信号に変換する。そして、この電気信号は、信号処理回路906で増幅、ノイズ除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路907で波形整形がなされ、入出力回路901を介して制御装置4に出力される。
ここで検出される電界は、前述のとおり、妨害信号の電界と2つのID信号の電界とが重畳された電界であり、1次輻射によるID信号(第2の有資格者C)の電界強度は、2次輻射による妨害信号およびID信号(第1の有資格者A)の電界強度より、はるかに大きいものである。そのため、信号処理回路906は、変換された電気信号の内、電界強度が小さい妨害信号およびID信号(第1の有資格者A)に相当する部分をノイズとみなし、除去する。
これにより、第2の電極2Bに接触する第2の有資格者Cの第2の携帯端末1Cから送信されるID信号(第2の有資格者C)に相当する部分が、波形整形回路907で波形整形がなされ、制御装置4に出力される。
制御装置4の制御部41は、第2のトランシーバ3Bから出力されたID信号(第2の有資格者C)がID記憶部42に記憶された正当なIDか否かを判別する。当該ID信号がID記憶部42に記憶されている場合、制御部41は、自動ドア5に開錠信号(制御信号)を送信し、自動ドア5を開ける。これにより、第2の携帯端末1Cを携帯する第2の有資格者Cは、自動ドア5の内部に入室することができる。
そして、制御部41は、第2の携帯端末1Cとの通信ログ(ID信号の受信時刻、ID等)、制御ログ(開錠信号の送信時刻等)などのログ情報をログ情報記憶部43に格納する。そして、制御部41は、開錠信号を送信してから所定の時間が経過すると、自動ドア5を施錠させる施錠信号(制御信号)を送信し、自動ドア5は、施錠信号を受信すると、当該自動ドア5を開錠状態から施錠し、ドアを閉める。
本実施形態では、図4に示すように、第1の電極2Aおよび第2の電極2Bのそれぞれに、携帯端末を携帯する有資格者が接触している場合であっても、2次輻射(カップリング)により伝達される妨害信号およびID信号の電界強度は、1次輻射によるID信号の電界強度より小さいため、第2の電極2Bに接触している有資格者の携帯端末から送信されるID信号のみを、第2のトランシーバ3Bは受信することができる。このため、制御装置4の誤認識および誤動作を防止することができる。
なお、第2の電極2Bに伝達される重畳した信号の中から1次輻射によるID信号を取り出すために、2次輻射の妨害信号の電界強度を、1次輻射のID信号の電界強度よりも小さくする必要がある。2次輻射による信号の電界強度は、人体間の距離にも依存する。すなわち、第1の電極2Aと第2の電極2Bとの距離にも依存する。このため、第1の電極2Aと第2の電極2Bとの距離に応じて、妨害信号の電界強度の上限を定めることとしてもよい。
次に、図5に示す第3の状態における動作を説明する。
図5の第3の状態では、第1の電極2Aに、携帯端末を携帯しない無資格者Bが接触し、自動ドア5の前などに設置された第2の電極2Bに、携帯端末1を所持する有資格者Aが接触している。図示する携帯端末1は、図1および図2で説明した携帯端末1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
無資格者Bが第1の電極2Aに接触していることにより、妨害信号発生装置6と電界伝達媒体である第1の有資格者Aとの間で、第1のトランシーバ3Aおよび第1の電極2Aを介した通信路が形成され、妨害信号発生装置6が発生する妨害信号(擬似乱数)の電界が、無資格者Bに誘起(伝達)される(S71)。
この無資格者Bに誘起された妨害信号の電界は、大気に放射され、図4に示す状況では、2次輻射により近傍の有資格者Aにカップリング(静電結合)する(S72)。そして、有資格者Aにカップリングされた妨害信号の電界は、電界伝達媒体である有資格者Aの人体を介して第2の電極2Bに伝達される(S73)。
一方、有資格者Aが携帯する携帯端末1からは、携帯端末1のコンピュータ11から送信されるID信号の電界が、1次輻射により第2の有資格者Aの人体に誘起され、電界伝達媒体である有資格者Aの人体を介して第2の電極2Bに伝達される(S81)。
ここで、第1のトランシーバ3Aの送信周波数は、図1で説明したように、携帯端末1のトランシーバ12と同じ送信周波数を使用する。これにより、2次輻射により有資格者Aに誘起された妨害信号の電界と、1次輻射により携帯端末1から出力されるID信号の電界とが、重畳して第2の電極2Bに伝達される。
また、図1で説明したように、第1のトランシーバ3Aから送信される妨害信号の電界強度は、携帯端末1のトランシーバ12から送信されるID信号の電界強度より大きい。しかしながら、図5に示す状態では、妨害信号は2次輻射で有資格者Aに伝達され、妨害信号の電界強度は、無資格者Bと有資格者Aとの距離の2乗に反比例して小さくなる。このため、有資格者Aに2次輻射により誘起される妨害信号の電界強度(S73)は、無資格者Bに1次輻射により誘起された妨害信号の電界強度(S71)から、はるかに小さくなる。
一方、携帯端末1より送信されるID信号の電界は、1次輻射により有資格者Aに誘起されるものである。これにより、有資格者Aの人体を介して第2の電極2Bに重畳して伝達される信号の電界強度は、1次輻射によるID信号の方が、2次輻射による妨害信号より大きい。
このように妨害信号の電界とID信号の電界とが重畳された電界が、第2の電極2Bに伝達される。第2のトランシーバ3Bは、この重畳された電界を第2の電極2Bで検出し、この電界を電界検出部905に結合して電気信号に変換する。そして、この電気信号は、信号処理回路906で増幅、ノイズ除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路907で波形整形がなされ、入出力回路901を介して制御装置4に出力される。
ここで検出される電界は、前述のとおり、妨害信号の電界とID信号の電界とが重畳された電界であり、1次輻射によるID信号の電界強度は、2次輻射による妨害信号の電界強度より、はるかに大きいものである。そのため、信号処理回路906は、変換された電気信号の内、電界強度が小さい妨害信号に相当する部分をノイズとみなし、除去する。
これにより、第2の電極2Bに接触する有資格者Aの携帯端末1から送信されるID信号に相当する部分が、波形整形回路907で波形整形がなされ、制御装置4に出力される。
制御装置4の制御部41は、第2のトランシーバ3Bから出力されたID信号がID記憶部42に記憶された正当なIDか否かを判別し、ID記憶部42に記憶されている場合、自動ドア5に開錠信号を送信し、自動ドア5を開ける。これにより、有資格者Aは、自動ドア5の内部に入室することができる。そして、制御部41は、ログ情報をログ情報記憶部43に記憶し、開錠信号を送信してから所定の時間が経過すると、自動ドア5を施錠させる施錠信号を送信する。
本実施形態では、図5に示すように、携帯端末を有しない無資格者Bが第1の電極2Aに接触し、妨害信号の電界が2次輻射(カップリング)により有資格者Aに伝達される場合であっても、2次輻射の妨害信号の電界強度は、1次輻射によるID信号の電界強度より小さいため、妨害信号の影響を受けることなく、第2の電極2Bに接触している有資格者の携帯端末1から送信されるID信号のみを、第2のトランシーバ3Bは受信することができる。このため、制御装置4の誤認識および誤動作を防止することができる。
なお、第2の電極2Bに携帯端末1を携帯する有資格者Aが接触している場合であって、第1の電極2Aに有資格者および無資格者のいずれも接触していない場合、妨害信号発生装置6が第1のトランシーバ3Aを介して送信する妨害信号の電界は、第1の電極2Aから大気に放射される。妨害信号の電界が2次輻射により第2の電極2B上の有資格者Aにカップリング(静電結合)したとしても、図5の場合と同様の結果となる。
以上説明した本実施形態では、携帯端末1が送信するID信号の電界強度より大きい妨害信号の電界を、妨害信号発生装置6および第1のトランシーバ3Aにより第1の電極2Aに誘起させる。これにより、携帯端末1を携帯する有資格者が第1の電極2Aに接触し、携帯端末1が送信するID信号の電界と妨害信号の電界とが重畳した電界が、有資格者の人体から大気に放射され、近傍の第2の電極2Bに接触する無資格者に2次輻射された場合であっても、妨害信号の電界強度の方が大きいため、ID信号は第2のトランシーバ3Bで受信できない。
すなわち、本実施形態では、自動ドア5の前の第2の電極2Bに接触している無資格者に、第1の電極2Aに接触する有資格者の携帯端末1から2次輻射されたID信号の電界が伝達されても、当該ID信号の電界は妨害信号の電界と重畳しているため、第2のトランシーバ3BではID信号を検出できない。このため、制御装置4が、有資格者が第2の電極2Bに接触したと誤認識し、誤って自動ドア5を開けてしまうという誤動作を防止することができる。
したがって、携帯端末1を携帯する有資格者が携帯端末1を持たない無資格者(第三者)を意図せず共連れして入場してしまうなどの誤認識および誤動作することを防止することができる。
また、本実施形態では、第1のトランシーバ3Aに接続された第1の電極2Aの面積を、携帯端末1の電極の面積より大きくする。または、第1のトランシーバ3Aは、妨害信号の変調された電圧信号の第1の電極2Aへの出力レベルを、携帯端末1(トランシーバ12)が変調されたID信号の電圧信号の電極への出力レベルより大きく調整・制御する。または、これらの電極面積および電圧信号の調整の両方を行う。これにより、第1のトランシーバ3Aおよび第1の電極2Aから送信される妨害信号の電界強度を、携帯端末1から送信されるID信号の電界強度より大きくすることができる。
また、本実施形態の制御装置4は、開錠信号(制御信号)を自動ドア5に送信した後、ログ情報をログ情報記憶部43に記憶する。これにより、自動ドア5を開けた有資格者の入退出を一元的に管理することができる。
また、本実施形態では、有資格者は、電界通信可能な携帯端末1を携帯し、自動ドア5など前の第2の電極2Bの上に立つだけでID信号が送信されるため、IDの入力操作などの操作負荷を低減することができる。
また、本実施形態では、自動ドア5などの近くの第2の電極2Bの上に無資格者が立っている状況において、携帯端末を携帯する有資格者が当該無資格者の近くを通り過ぎても、誤認証により無資格者のために誤って自動ドア5が開くことがないという利点がある。その為、交通機関の改札、ゲート等を含めて、人の往来で混雑するような場所に、上記実施形態の電界通信システムを適用することで、より高度なセキュリティを確保することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、実施形態では、床に設置した第1の電極2Aおよび第2の電極2Bを用いたが、ユーザが接触可能な場所であれば、床以外の場所に設置してもよい。
A、C 有資格者
B 無資格者
1、1A、1C 携帯端末
11 コンピュータ
12 トランシーバ
2A 第1の電極
2B 第2の電極
3A 第1のトランシーバ
3B 第2のトランシーバ
4 制御装置
41 制御部
42 ID記憶部
43 ログ情報記憶部
5 自動ドア
6 妨害信号発生装置
61 乱数発生部
62 送信部

Claims (4)

  1. 電界通信システムであって、
    所定の通信信号を電界通信により送信する携帯端末と、
    妨害信号を発生する妨害信号発生装置と、
    前記妨害信号を電界通信により送信する第1のトランシーバと、
    前記第1のトランシーバに接続された第1の電極と、
    前記妨害信号および前記通信信号を電界通信により受信する第2のトランシーバと、
    前記第1の電極の近傍に設置され、前記第2のトランシーバに接続された第2の電極と、を有し、
    前記妨害信号の電界は、前記第1の電極に接触する第1のユーザの人体から、前記第2の電極に接触する第2のユーザの人体に2次輻射により伝達され、前記第2の電極に伝達し、
    前記妨害信号の前記2次輻射による電界強度が、前記通信信号の1次輻射による電界強度より小さく、前記妨害信号の1次輻射による電界強度が、前記通信信号の1次輻射による電界強度より大きくなるように、
    前記第1のトランシーバが前記第1の電極に出力する前記妨害信号の電圧信号は、前記携帯端末が当該携帯端末の電極に出力する通信信号の電圧信号より大きいこと
    を特徴とする電界通信システム。
  2. 請求項1記載の電界通信システムであって、
    前記第1のトランシーバの送信周波数帯域は、前記携帯端末の送信周波数帯域と同じであること
    を特徴とする電界通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電界通信システムであって、
    前記第1の電極の面積は、前記携帯端末の電極の面積より大きいこと
    を特徴とする電界通信システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電界通信システムであって、
    前記第2のトランシーバに接続された制御装置を、さらに有し、
    前記携帯端末を携帯するユーザが前記第2の電極に接触した場合、
    前記第2のトランシーバは、当該携帯端末が送信する通信信号であるID信号を、当該ユーザの人体および前記第2の電極を介して受信して、前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、前記ID信号を受信すると、当該ID信号を認証し、認証結果に応じて、所定の制御を行うこと
    を特徴とする電界通信システム。
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